JPH0765216B2 - クロメート処理性にすぐれた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

クロメート処理性にすぐれた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH0765216B2
JPH0765216B2 JP62320807A JP32080787A JPH0765216B2 JP H0765216 B2 JPH0765216 B2 JP H0765216B2 JP 62320807 A JP62320807 A JP 62320807A JP 32080787 A JP32080787 A JP 32080787A JP H0765216 B2 JPH0765216 B2 JP H0765216B2
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敬久 吉原
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、防錆表面処理鋼板として用いられる電気亜鉛
めっき鋼板の製造方法に係り、特に外観および耐食性の
すぐれたクロメート処理を施こした電気亜鉛めっき鋼板
の製造方法に関する。
<従来の技術およびその問題点> 電気亜鉛めっき鋼板を無塗装で使用する場合は、耐食性
を向上させるために、鋼板に電気亜鉛めっきを施こした
後、クロメート処理を行なう。
上記クロメート処理の処理状態は、電気亜鉛めっき表面
の化学的反応性(活性度)により影響を受ける。
電気亜鉛めっき直後のめっき表面は、活性で酸化しやす
く、時間が経過すると電気亜鉛めっき膜表面に、酸化膜
が形成される。
上記酸化膜上にはクロメート処理によるクロメート皮膜
が形成され難くなる。
一般に電気亜鉛めっき方法として、鋼板の両面を同時に
めっきする両面同時めっき法と、鋼板の片面にめっきを
行った後、引続き他方の面をめっきする片面順次めっき
法がある。
両面同時めっき法で電気亜鉛めっきしたときは、両亜鉛
めっき膜表面の化学的反応性は同一であり、クロメート
処理をした際、両亜鉛めっき膜表面に均一なクロメート
皮膜を形成することができる。
片面順次めっき法で電気亜鉛めっきしたときは、先にめ
っきされためっき面(先めっき面)と後にめっきされた
めっき面(後めっき面)の表面の化学的反応性が、先め
っき面に酸化膜が形成されるため、クロメート処理時に
異なる。
したがって、クロメート皮膜の生成量および組成が表裏
面で異なり、電気亜鉛めっき鋼板の外観色調、耐食性な
どが表裏面で異なるという問題があった。
また、特公昭55−34871号に、電気亜鉛めっき鋼板のク
ロメート処理の前工程で、電気亜鉛めっき表面の活性化
処理を行なう技術が開示されている。これは両面同時め
っき法で電気亜鉛めっきを行なう場合であり、片面順次
めっき法で電気亜鉛めっきを行なう場合を対象としたも
のではない。
<発明の目的> 本発明は、上述した従来の技術の問題点を解決しようと
するもので、片面順次めっき法を用い、外観および耐食
性の優れた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
<発明の構成> 本発明は金属ストリップを片面順次めっき法で電気亜鉛
めっきした後、クロメート処理するに際し、片面順次め
っき法にて後めっき面をめっきする際、先めっき面をpH
1.0〜3.0の酸性溶液により湿潤させることを特徴とする
クロメート処理性のすぐれた電気亜鉛めっき鋼板の製造
方法を提供する。
以下に本発明の電気亜鉛めっき鋼板の製造方法を詳細に
説明する。
本発明は、金属ストリップを片面順次めっき法にて後め
っき面をめっきする際に、先めっき面をpH1.0〜3.0の酸
性溶液に湿潤させることを特徴とする。
このとき湿潤させるために用いる溶液のpHは、1.0〜3.0
とする。このpHが1.0未満のときは、先めっき面の亜鉛
が過剰溶解となり、pHが3.0を越えるときは先めっき面
の表面酸化膜除去効果が減少するためである。
湿潤液は、硫酸水溶液、塩酸水溶液、リン酸水溶液、硝
酸水溶液あるいはこれらの混合液が好ましいが、これら
に限定されるものではない。
また、湿潤液は、液中の不純物として、Fe2+が100ppm以
下および/またはNi2+30ppm以下であるのが好ましい。
Fe2+100ppmを越えておよび/またはNi2+30ppmを越えて
あるときは、先めっき面のZnが溶解し、FeおよびNiが析
出するいわゆる置換反応が起り、その後のクロメート処
理に悪影響を生じる。
片面順次めっき法での電気めっきセルは、ラジアルセ
ル、水平セル、縦型セル等いかなるセルでもよい。
金属ストリップを上記片面順次めっきを行なった後、ク
ロメート処理を行ない、外観および耐食性に優れた電気
亜鉛めっき鋼板を得る。
クロメート処理は、反応型クロメート、塗布型クロメー
ト、電解型クロメート等により行なうのが好ましいが、
これらに限定されるものではない。
以下に、本発明の電気亜鉛めっき鋼板の製造方法の1例
であるラジアルセルを用いた、片面順次めっき法による
電気亜鉛めっき鋼板の製造工程を説明する。
第1図は、本発明の製造方法の1例であるラジアルセル
を用いた、片面順次めっき法による電気亜鉛めっき鋼板
の製造工程の線図である。
金属ストリップ2は、脱脂処理4、酸洗処理6、水洗処
理8を順次行ない、先電気亜鉛めっき処理10を行なう。
次に、該金属ストリップ2は、水洗処理12、乾燥処理14
を順次行ない、後電気亜鉛めっき処理16を行なう。
さらに、該金属ストリップ2は、水洗処理18、乾燥処理
20、クロメート処理22を順次行ない、外観および耐食性
の優れた電気亜鉛めっき鋼板とする。
先電気亜鉛めっき処理10は、好ましくは3組のラジアル
セル25を用いて行う。ラジアルセル25は、メインロール
(カソード電極)26とアノード電極28を電極とし、メイ
ンロール26とアノード電極28の間に、めっき液30を浸し
てなる。
めっき液30の組成は、硫酸塩浴、塩化物浴およびこれら
の混合物が好ましいが、これらに限定されるものではな
い。
上記金属ストリップ2を該ラジアルセル25にメインロー
ル26に接しながら通し、該金属ストリップ2の先めっき
面24に亜鉛を電析する。
後電気亜鉛めっき工程16では、先電気亜鉛めっき工程10
と同様のラジアルセル25に、メインロール26の上方か
ら、先めっき面の湿潤(キープウェット)スプレー34よ
り、後電気亜鉛めっきを行なっている間、湿潤液36を、
先めっき面24が湿潤(キープウェット)状態に保持され
るよう供給する。
上記金属ストリップ2は、後電気亜鉛めっき工程におい
て、後めっき面にZnが電析される。その間、先めっき面
は酸性溶液に湿潤しているため、酸化膜などが形成され
ず、活性な面状態を保っている。
<実施例> 本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明す
る。
(実施例1) 第1図のラジアルセルめっきを用いたクロメート層を有
する電気亜鉛めっき鋼板の製造工程において、めっき液
30の組成を硫酸亜鉛浴とし、湿潤液36の組成を第1表に
示すような希H2SO4液および希HCl液とした。
またクロメート処理を反応型クロメートの条件で行なっ
た。
冷延鋼板を上記製造装置により、Zn目付量20g/m2の電気
亜鉛めっき鋼板とした。
該電気亜鉛めっき鋼板の先めっき面および後めっき面の
クロメート膜のCr付着量を測定し、クロメート膜の均一
性を目視により観察した。
また、静電気亜鉛めっき鋼板の先めっき面と後めっき面
の色調差を目視により観察し、耐食性を塩水噴霧試験に
より評価した。塩水噴霧試験は、JIS Z 2371に準拠
して行ない、白錆発生までの時間を測定した。
上記試験の結果を第1表に示す。
Cr付着量は先めっき面と後めっき面に同量付着してお
り、クロメート膜の均一性は良好であった。
先めっき面と後めっき面の色調差はなかった。
耐食性は先めっき面、後めっき面ともに良好であった。
(比較例1) 実施例1と同様の第1図に示す製造装置を用い、湿潤液
36の組成を純水、pH0.5の希H2SO4、pH4.0希H2SO4液とし
た。
冷延鋼板を上記製造装置により、Zn目付量20g/m2の電気
亜鉛めっき鋼板とした。
該電気亜鉛めっき鋼板のCr付着量、クロメート均一性、
色調差、耐食性を、実施例1と同様に評価した。
結果を第1表に示す。
該電気亜鉛めっき鋼板の先めっき面は後めっき面の比べ
てクロム付着量は少なかった。
また、該電気亜鉛めっき鋼板の先めっき面は、処理ムラ
が多く、後めっき面との色調差は大きく、耐食性も悪化
していた。
<発明の効果> 本発明の方法によれば、片面順次めっき法で後めっきす
る際に、先めっき面を酸性溶液にて湿潤させるようにし
たため、クロメート処理時に先めっき面と後めっき面の
化学反応性の差がなく、先めっき面と後めっき面に均一
なクロメート処理ができ、外観および耐食性に優れた電
気亜鉛めっき鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1例であるラジアルセルを用いた片面
順次めっき法による電気亜鉛めっき鋼板の製造工程を示
す線図である。 符号の説明 2……金属ストリップ、 4……脱脂処理、 6……酸洗処理、 8……水洗処理、 10……先電気亜鉛めっき処理、 12……水洗処理、 14……乾燥処理、 16……後電気亜鉛めっき処理、 18……水洗処理、 20……乾燥処理、 22……クロメート処理、 24……先めっき面、 25……マジアルセル、 26……メインロール(カソード電極)、 28……アノード電極、 30……めっき液、 32……後めっき面、 34……先めっき面の湿潤(キープウェット)スプレー、 36……湿潤液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ストリップを片面順次めっき法で電気
    亜鉛めっきした後、クロメート処理するに際し、片面順
    次めっき法にて後めっき面をめっきする際、先めっき面
    をpH1.0〜3.0の酸性溶液により湿潤させることを特徴と
    するクロメート処理のすぐれた電気亜鉛めっき鋼板の製
    造方法。
JP62320807A 1987-12-18 1987-12-18 クロメート処理性にすぐれた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 Expired - Fee Related JPH0765216B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59129785A (ja) * 1983-01-13 1984-07-26 Sumitomo Metal Ind Ltd リン酸塩処理性に優れた冷延鋼板と製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59129785A (ja) * 1983-01-13 1984-07-26 Sumitomo Metal Ind Ltd リン酸塩処理性に優れた冷延鋼板と製造方法

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