JPH07650Y2 - ラッシュアジャスタ装置 - Google Patents

ラッシュアジャスタ装置

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JPH07650Y2
JPH07650Y2 JP15649087U JP15649087U JPH07650Y2 JP H07650 Y2 JPH07650 Y2 JP H07650Y2 JP 15649087 U JP15649087 U JP 15649087U JP 15649087 U JP15649087 U JP 15649087U JP H07650 Y2 JPH07650 Y2 JP H07650Y2
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JP
Japan
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male screw
screw member
piston
valve
plunger
Prior art date
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Application number
JP15649087U
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JPH0161408U (ja
Inventor
山本  憲
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、内燃機関の動弁機構に組込まれ、動弁系に
おける隙間を自動的に調整するラッシュアジャスタ装置
に関するものである。
【従来の技術】
カムの回転によりロッカアームを揺動し、そのロッカア
ームの動弁側端部によりバルブステムを押上げて弁を開
放させるようにした内燃機関の動弁機構においては、弁
と弁駆動系統との間にラッシュアジャスタ装置を組込
み、そのラッシュアジャスタ装置の作動によってエンジ
ンの温度上昇に伴なう熱膨脹を吸収し、弁隙間の発生に
よって生じる不都合の解消と、弁の制御性能の向上とを
図るようにしている。 上記ラッシュアジャスタ装置の従来技術として、例えば
第6図及び第7図に示したものがある。このラッシュア
ジャスタ装置は、内燃機関の動弁系aにおけるプッシュ
ロッド本体bの幹軸杆が、上下2幹軸杆1,2を一連一体
に連結して構成され、その上下2幹軸杆1,2は、その下
部幹軸杆2の上部開口縁に形成された拡径連結筒3の内
ねじに、上部幹軸杆1の下端縁4の外ねじ5が螺合され
て上下一連一体に連結されていて、その上下2幹軸杆1,
2は、下部幹軸杆2の拡径連結筒3の上部開口縁6の上
面7と、上部幹軸杆1の側周に突設した止鍔8の下面9
とに、夫々上下両端末10,11が装着された捻りコイルば
ねCによって弾発的に連係されている。従って、内燃機
関の運転作動中に、その動弁系に隙間が生じると、ロッ
カアーム15の下底面と、プッシュロッドの上端面との間
に隙間が生じ、その為に、プッシュロッド本体bの上部
幹軸杆1の止鍔8の下面9と、下部幹軸杆2の上部開口
縁6の上面7とに夫々両端末10,11を係着した捻りコイ
ルばねCに対する抵抗が減少するので、その捻りコイル
ばねCに捻り力を生じ、その捻り力によって上部幹軸杆
1が捻られて、上部幹軸杆1が拡径連結筒3に対して螺
回されて、螺動して上部幹軸杆1を衝き上げて隙間を自
動的に調整することができる。
【考案が解決しようとする問題点】
従来のラッシュアジャスタ装置においては、エンジン組
付前は常に全長が最も長い状態にあり、エンジン組付時
は専用の工具,治具等を用いて最適な位置にセットする
必要があり組立性が悪い。 又、近年のエンジンは高出力を実現する為に、1シリン
ダ当り、4バルブ,或いは3バルブと多弁化している反
面,低速域では、この多弁は不必要であり、その為弁停
止機構や動弁制御装置も開発さている。しかし、上記従
来のラッシュアジャスタ装置に弁停止機構を付加させる
ことは、構造が複雑となり、非常に困難であった。
【問題点を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、この考案は、閉塞端を
有する筒形ボディと、該筒形ボディの内径に螺合した雄
ねじ部材と、該雄ねじ部材の一端から上記ボディの開放
端側に突設したプランジャと、該雄ねじ部材の他端と上
記ボディ底部との空洞に摺動自在に収容されたピストン
とからなり、上記雄ねじ部材のリード角αは該雄ねじ部
材に軸方向荷重を加えた際に螺動する程度の大きさに設
定され、そのねじ山のフランク角は上記プランジャ側の
フランク角βに比べ上記ピストン側のフランク角γが大
きく設定され、上記ボディ底部近傍に給油孔を形成して
エンジン油を導入し、上記ピストンを介して上記雄ねじ
部材を押圧するようにした。
【作用】
弁が閉じ、プランジャに作用する力が無くなった時、エ
ンジン油の圧力によりピストンを押圧し、雄ねじ部材を
螺動させ、弁隙間を自動的に調整する。一方弁隙間が減
少した場合においても、プランジャに作用する荷重と振
動により若干雄ねじ部材は逆方向に螺動して隙間を自動
的に調整する。
【実施例】
以下、この考案の実施例を第1図〜第5図に基づいて説
明する。 第1図及び第2図は本考案の第1の実施例で、筒形ボデ
ィ20の内径21の一部に雌ねじ22を形成し、反ねじ側には
蓋部材23を嵌合させてボディ20を閉塞している。この閉
塞端部にはエンジン油を導入する給油孔24が穿設されて
いる。雌ねじ22に螺合する雄ねじ部材25の一端にはプラ
ンジャ26が一体に突設されている。この雄ねじ部材25と
蓋部材23との間にできた空洞にはピストン27が摺動自在
に収容され、圧力室28を形成している。給油孔24を通し
て圧力室28に充填されたエンジン油は、ピストン27を押
圧,摺動させ、雄ねじ部材25を押圧する。第2図にねじ
部の拡大図を示す。 雌ねじ22及び雄ねじ29は非対称の鋸歯状ねじであり、常
時図のように接触状態にある。リード角αは、雄ねじ29
に軸方向荷重が生じた時、雄ねじ29が摩擦に打ち勝って
少し回転し、その後摩擦に防げられて回転しなくなる。
即ち、回転する条件と回転しない条件の境界付近で設定
されている。雄ねじ29において、プランジャ26側の上フ
ランク面30のフランク角βは、下フランク面31のフラン
ク角γよりも小さい為、ピストン27を介して雄ねじ部材
25に軸方向の油圧力が生じた場合、即ち弁(図示せず)
が閉じ、プランジャ26に軸方向荷重が作用しなくなった
場合は、楔作用が小さく雄ねじ部材25が螺動し、プラン
ジャ26を突出させて弁隙間を自動的に調整する。逆に下
フランク面31のフランク角γは大きく設定されている
為、下フランク面31の楔作用で雄ねじ部材25の螺動を防
ぐ。一方、弁隙間が減少した場合は、プランジャ26に作
用する荷重と振動により雄ねじ部材は徐々に逆方向に螺
動して隙間を調整する。 第3図は本考案の第2の実施例を示し、プランジャ26,
雄ねじ部材25及びピストン27を一体に形成したものであ
る。 第4図は本考案の第3の実施例を示し、以下同一部分は
同一符号を付し、説明を省略する。 筒形ボディ20の反プランジャ側には、チェックバルブ32
が配されている。給油孔24に対応して形成されたエンジ
ン油の導入孔33は圧力室28に連通し、ボール34を付勢す
るチェックバルブスプリング35により閉塞している。 この場合、エンジン停止後においても圧力室28の油は残
留し、クランキング時にプランジャ26が押込まれるのを
防止する。36はカップ状ピストンである。 第5図は本考案の第4の実施例を示す。筒形ボディ20の
反プランジャ側には、上記第3の実施例と同様チェック
バルブ37が配されている。このチェックバルブ37の後部
には伸縮自在なベローズ38に支持されたロッド39がボー
ル34に対向配置されており、通常エンジン油の圧力によ
り、図に示すようにベローズ38は縮んで、ロッド39はボ
ール34には当接しないが、後述する電磁弁機構等で、エ
ンジン油の供給が止まった場合、ベローズ38は膨出し、
ロッド39はボール34を押し上げてチェックバルブは機能
を失う。この時、弁ばね(図示せず)の荷重がプランジ
ャ26に作用すれば、プランジャ26とピストン36は一気に
押し下げられ、弁は停止する。ねじのリード角を大きく
することにより、これに加え更に作動を迅速にすること
ができる。 弁停止機構は主に1シリンダ当り3バルブ,或いは4バ
ルブの多弁エンジンにおいて、低速域で不必要なバルブ
を停止させ、燃費の向上を計り、必要な高速域で復帰さ
せるものである。 弁動作を行う時は、電磁弁(図示せず)によりONさせ、
エンジン油の圧力をラッシュアジャスタ装置の給油孔よ
り圧力室へ送り込む。弁停止を行なう時は、電磁弁をOF
Fし、供給を止める。この時弁ばねの荷重と振動によ
り、プランジャはカムの最大リフト位置まで押し下げら
れ、機能を停止する。
【効果】
以上のように、この考案は、筒形ボディに螺合した雄ね
じ部材をエンジン油の圧力により摺動するピストンを介
して螺動させるようにしたので、部品点数が少なく、エ
ンジンへの組込みが容易になると共に、弁停止機構を簡
単に付加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す断面図、第2図は
同上ねじ部の拡大図、第3図は本考案の第2の実施例を
示す断面図、第4図は本考案の第3の実施例を示す断面
図、第5図は本考案の第4の実施例を示す断面図、第6
図は従来のラッシュアジャスタ装置の取付状態を示す正
面図、第7図は同上ラッシュアジャスタ装置の断面図で
ある。 20……筒形ボディ 22……雌ねじ 24……給油孔 25……雄ねじ部材 26……プランジャ 27,36……ピストン 28……圧力室 29……雄ねじ 30……上フランク面 31……下フランク面 α……リード角 β,γ……フランク角

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉塞端を有する筒形ボディと、該筒形ボデ
    ィの内径に螺合した雄ねじ部材と、該雄ねじ部材の一端
    から上記ボディの開放端側に突設したプランジャと、該
    雄ねじ部材の他端と上記ボディ底部との空洞に摺動自在
    に収容されたピストンとからなり、上記雄ねじ部材のリ
    ード角αは該雄ねじ部材に軸方向荷重を加えた際に螺動
    する程度の大きさに設定され、そのねじ山のフランク角
    は上記プランジャ側のフランク角βに比べ上記ピストン
    側のフランク角γが大きく設定され、上記ボディ底部近
    傍に給油孔を形成してエンジン油を導入し、上記ピスト
    ンを介して上記雄ねじ部材を押圧するようにしたことを
    特徴とするラッシュアジャスタ装置。
  2. 【請求項2】上記雄ねじ部材とピストンを一体に形成し
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のラッシュアジャスタ装置。
JP15649087U 1987-10-13 1987-10-13 ラッシュアジャスタ装置 Expired - Lifetime JPH07650Y2 (ja)

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JP15649087U JPH07650Y2 (ja) 1987-10-13 1987-10-13 ラッシュアジャスタ装置

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JP15649087U JPH07650Y2 (ja) 1987-10-13 1987-10-13 ラッシュアジャスタ装置

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JPH0161408U JPH0161408U (ja) 1989-04-19
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WO2009119398A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 Ntn株式会社 ラッシュアジャスタ

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