JPH0764020B2 - ポリエステル二軸配向フイルム - Google Patents

ポリエステル二軸配向フイルム

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JPH0764020B2
JPH0764020B2 JP11728089A JP11728089A JPH0764020B2 JP H0764020 B2 JPH0764020 B2 JP H0764020B2 JP 11728089 A JP11728089 A JP 11728089A JP 11728089 A JP11728089 A JP 11728089A JP H0764020 B2 JPH0764020 B2 JP H0764020B2
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正広 細井
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステル二軸配向フイルムに関し、更に詳
しくはポリアミドを5〜30重量%ブレンドしたポリエス
テル組成物からなり、融点近傍に至るまでの寸法安定性
が良好で、しかも力学特性の耐熱劣化性が著しく改善さ
れたポリエステル二軸配向フイルムに関する。
[従来技術] ポリエチレンテレフタレート二軸配向フイルムは、優れ
た機能性を有し、各種用途に利用されている。このフイ
ルムは約260℃の融点を示し、この融点は汎用高機能フ
イルムの中では高い方に属する。しかしながら、従来の
ポリエチレンテレフタレート二軸配向フイルムは温度と
ともに収縮する性質があり、100℃で約0.3%,150℃では
約1%以上の収縮率を示すのが通例である。このため融
点が高くても利用分野によってはガラス転移温度以下に
使用範囲が制限されている。
ところで、フイルムの収縮率を小さくする手段として高
温での熱処理を施すことが知られている。この場合、熱
処理の温度は高い方が好ましい。またより長い時間をか
ける方が、収縮率を低くする上で効果的である。しか
し、この場合の欠点としてポリエステルフイルムの脆化
が進み、力学特性が著しく低下する。
また、従来のポリエチレンテレフタレート二軸配向フイ
ルムにおいては耐熱劣化性が不充分であり、例えば250
℃の雰囲気下では30分以内の間に強度,伸度ともにほと
んど零になってしまう。
以上のような理由のために従来のポリエステル二軸配向
フイルムを250℃のような高温で使用することは不可能
に近かった。
[発明の目的] 本発明の目的は、かかる従来の欠点を改良し、融点近傍
に至るまで寸法安定性,力学特性の保持性が改良され、
種々の分野で利用することのできるポリエチレンテレフ
タレートを主体とするポリエステル二軸配向フイルムを
提供することにある。
[発明の構成・効果] 本発明のかかる目的は、本発明によれば、エチレンテレ
フタレートを主たる繰返し単位とするポリエステル95〜
70重量%とポリアミド5〜30重量%の混合物からなり、
熱風中で270℃,1時間定長下で処理したときの破断伸度
及び破断強度の保持率がそれぞれ10%以上であり、かつ
自由長下、250℃,30分間で測定した収縮率が5%以下で
あることを特徴とするポリエステル二軸配向フイルム によって達成される。
本発明で言うポリエステルとはエチレンテレフタレート
を主たる繰返し単位とするポリエステルであり、例えば
ポリエチレンテレフタレート(ホモポリマー)、これに
5モル%以下の第三成分例えば種々のジカルボン酸,ジ
オール等を共重合させた変性ポリエチレンテレフタレー
ト等が挙げられる。このポリエステルには公知の添加剤
例えば滑剤,顔料,安定剤等を必要に応じて含有させる
ことができる。
また、上記ポリエステルにブレンドするポリアミドとし
ては、溶融押出し可能なものであれば特に制約されず、
一種のポリアミド、又は化学構造を異にする二種以上の
ポリアミドからなるブレンド物、あるいは第三成分との
共重合ポリアミドであっても差支えない。その中でもナ
イロン6,ナイロン66が最も好ましく用いられる。
本発明において、ポリアミドは混合物中に5〜30重量%
存在させることが必要である。ポリアミドの割合が5重
量%に満たない場合、本発明の目的とする耐熱性向上効
果はほとんど認められない。一方、ポリアミドの割合が
30重量%を越えるような場合フイルム自身の力学特性が
極めて悪化するため実用に耐え難くなる。ポリアミド成
分が混合物中に5〜30重量%の範囲で存在する場合、実
用上のフイルムの力学特性を確保できるとともに、本発
明の目的とする耐熱寸法安定性,力学特性の耐熱劣化性
の向上を図ることができる。もっとも、この範囲内にお
いて、ポリアミド成分の量割合が多くなるにつれて熱的
特性が向上し、逆に力学的性質が若干ながら低下する傾
向があるので使用分野の目的に応じてポリアミドの量割
合を適宜選択すべきである。
本発明の二軸配向フイルムは上述したポリエステルとポ
リアミドの混合物からなるが、該フイルムは熱風中で27
0℃,1時間定長下で処理したときの破断伸度及び破断強
度の保持率がそれぞれ10%以上であり、かつ自由長下25
0℃,30分間で測定した収縮率が5%以下である必要があ
る。かかる特性を有するフイルムは、例えば次の方法で
製造することができる。
ポリエステルとポリアミドを別々に、またはポリエステ
ルとポリアミドとをペレットで所定重量ブレンドして15
0〜180℃にて3〜5時間乾燥する。乾燥ペレットを溶融
押出機にて樹脂の温度が280℃〜300℃になるように溶融
混練し、ダイスリットよりシート状に押出して約20℃に
冷却した鏡面ドラム上に密着させて急冷固化させ未延伸
フイルムを得る。該未延伸フイルムを95〜110℃に加熱
し3.0〜4.0倍で同時二軸延伸するか、又は85〜100℃で
まず縦方向に延伸し、次いで95〜120℃でステンターに
て横方向延伸する。本発明の場合、機械特性の耐熱劣化
性等フイルムの特性は縦横バランスしているのが好まし
いが、縦横の延伸比率を調整することによってバランス
化を図ることができる。次いで二軸配向させたフイルム
を、ステンタークリップで把持したままで、200〜240℃
で10秒〜60秒間熱固定する。このフイルムを緊張下で更
に熱風中に250〜270℃まで昇温して30分〜1時間保持す
る。
バッチ方式の熱処理の場合は、ステンターにて200〜240
℃で10秒〜60秒間熱固定したフイルムからシートを切り
出し、このシートを金属枠に固定して熱風オーブン中で
250〜270℃に加熱して30分〜60分間保持する。温度200
〜240℃で10秒〜60秒熱固定したポリエステル二軸配向
フイルムは、ポリアミドを全くブレンドしていないポリ
エステルフイルムと外観は全く変らないが、250℃〜270
℃の熱処理を行うと黄色〜赤褐色に着色する傾向があ
り、この着色の程度は温度が高ければ高いほど、また処
理時間が長いほど激しくなる。この着色はポリエステル
とポリアミドが一部反応することによる。それ故、本発
明における混合物はポリエステルとポリアミドの一部が
反応したものを包含すると解すべきである。かくして、
破断伸度,強度等が通常のポリエステルフイルムに比し
てやや低いが、十分実用に供することのできるポリエス
テル二軸配向フイルムが得られる。
本発明のポリエステル二軸配向フイルムは、下記の特徴
を有する。
1.溶融切断に至るまでの全温度において寸法変化が極め
て小さい。
2.力学特性の耐熱保持性が高く、250℃〜260℃で長時関
放置しても耐熱劣化性にすぐれる。
さらに、本発明のポリエステル二軸配向フイルムは通常
のブレンド製膜のみでは達成できず、独特の苛酷な熱処
理によって形成される(通常のポリエステルフイルムで
は該熱処理に耐えられず切断するか又は極度に脆化す
る)。
本発明のポリエステル二軸配向フイルムは、上記のよう
な特徴を持つので、電気絶縁用,FPC用等工業用材料とし
て使用する場合にすぐれた性能を発揮する。
[実施例] 以下実施例により本発明を更に説明する。なお、本発明
における種々の物性値及び特性は以下の如くして測定さ
れたものである。
(1) 破断伸度,破断強度 フイルムから測定方向に幅10mm,長さ180mmの短冊状サン
プルを切り出し、このサンプルの破断強度及び破断伸度
を温度23±2℃,湿度50±5%RHで測定した。引張サン
プルチャック間距離は100mmとし、引張りの速さを100mm
/分とした。なお、破断伸度,破断強度の保持率は未処
理フイルム(二軸延伸後230℃,30秒緊張熱処理)を基準
として、より高温で処理したフイルムの破断伸度,破断
強度を100分率で表わした。すなわち下記式にて算出し
た。
[(230℃,30秒熱処理したフイルムを230℃以上の温度
で再熱処理したフイルムの破断伸度又は破断強度)/
(230℃,30秒熱処理したフイルムの破断伸度又は破断強
度)]×100% (2) 熱収縮率 フイルムから測定方向に幅20mm,長さ300mmの短冊状サン
プルを切り出し、これを室温下で200mm長の標点を付
け、所定温度(250℃)に設定したギヤーオーブン中に
自由長で30分保持した。このサンプルを取り出し、室温
までに冷却した。室温での標点間の寸法を測定して、原
長に対する熱収縮率を計算した。
実施例1及び比較例1 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)と
固有粘度1.08のナイロン6を各々170℃で3時間、105℃
で3時間真空乾燥した後、チップの状態で種々の割合に
混合し50mm直径の溶融押出機により溶融混練し、スリッ
ト間1.0mm,幅400mmの押出しダイより冷却ドラム上に押
出して20℃まで急冷した。かくして370μm厚みの未延
伸シートを得た。
該未延伸シートを縦方向,横方向共に3.5倍に延伸し、
緊張下で230℃熱風にて30秒熱処理した。次いでこのフ
イルムを250℃,260℃,270℃,280℃でそれぞれ60分間、
ギヤーオーブン中で定長下で熱処理し室温まで冷却し
た。これらフイルムの機械特性を表1に示した。
フイルムNo.1の場合ナイロン6がブレンドされていない
ので250℃60分の熱処理の際フイルムが破断し、飛散し
て機械特性測定に供せるようなサンプルはとれなかっ
た。フイルムNo.2はナイロン6が1重量%ブレントして
あるので250℃60分の熱処理が可能で可撓性のあるポリ
エステルフイルムが得られた。しかし260℃,1時間の熱
処理ではフイルムが破断して測定用サンプルは得られな
かった。フイルムNo.3,4,5,6はそれぞれナイロン6を5,
10,20,30重量%ブレンドしたものである。これらのフイ
ルムは270℃,1時間の熱処理に於いても破れることがな
く可撓性のあるフイルムのままであった。ナイロン6を
40重量%ブレンドしたフイルムNo.7は270℃,1時間熱処
理で伸度が著しく小さく(6%)なり、実用に耐えるも
のでなかった。280℃1時間の熱処理の場合にはフイル
ムNo.3,4,5,6,7の全てがフイルムが融解し形状を保持で
きなかった。
以上の結果により、PETにナイロン6を5重量%以上、3
0重量%以下でブレンドしたポリエステルフイルムは実
際PETの融点よりも高い270℃の温度でも融解することな
く熱処理が可能であり、得られたフイルムは強度,伸度
が通常のPETフイルム(230℃,30秒処理)より低下して
いるが、充分に実用に供し得る可撓性を持ったものであ
ることがわかる。
また、表1に示した、260℃で60分熱風中で緊張下熱処
理にした二軸配向フイルムについて、250℃,30分で熱収
縮率を測定した。この結果を表2に示す。
この表から明らかな様にナイロン6を5〜30重量%ブレ
ンドしたフイルムは、ブレンドしないか又はブレンド量
が少ないフイルムと比較して熱収が著しく小さくなって
いる。
本発明のポリエステル二軸配向フイルムは、表1,表2か
ら明らかなように、機械特性の耐熱劣化性及び高温での
寸法安定性がすぐれたものである。この特性は、従来の
ポリエステルフイルムには全く見られないものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−124162(JP,A) 特開 昭48−61576(JP,A) 特開 昭48−22539(JP,A) 特開 昭54−7476(JP,A) 特開 昭61−276852(JP,A) 特公 昭48−4387(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレートを主たる繰返し単
    位とするポリエステル95〜70重量%とポリアミド5〜30
    重量%の混合物からなり、熱風中で270℃,1時間定長下
    で処理したときの破断伸度及び破断強度の保持率がそれ
    ぞれ10%以上であり、かつ自由長下250℃,30分間で測定
    した収縮率が5%以下であることを特徴とするポリエス
    テル二軸配向フイルム。
JP11728089A 1989-05-12 1989-05-12 ポリエステル二軸配向フイルム Expired - Lifetime JPH0764020B2 (ja)

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JP6786901B2 (ja) * 2016-06-17 2020-11-18 東レ株式会社 ポリエステルフィルム
JP6947945B2 (ja) * 2019-08-09 2021-10-13 花王株式会社 毛髪保持具、その製造方法及びそれを用いた毛髪処理方法

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