JPH0763888A - 原子炉水ろ過方法及びその装置 - Google Patents

原子炉水ろ過方法及びその装置

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JPH0763888A
JPH0763888A JP5209085A JP20908593A JPH0763888A JP H0763888 A JPH0763888 A JP H0763888A JP 5209085 A JP5209085 A JP 5209085A JP 20908593 A JP20908593 A JP 20908593A JP H0763888 A JPH0763888 A JP H0763888A
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Katsumi Nagasawa
克己 長沢
Taketoshi Sato
武俊 佐藤
Tomonori Ito
友則 伊藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、原子炉水の金属酸化物濃度
の低減を図るとともに、原子炉水中のシリカ濃度の低減
を図ることにある。 【構成】 本発明に係る原子炉水ろ過装置は、原子炉圧
力容器2と、一端がこの原子炉圧力容器2に接続し他端
が給水系10に接続する浄化系配管52と、この浄化系配管
52に介在し原子炉圧力容器2より原子炉水を取り出し昇
圧する原子炉冷却材浄化ポンプ18と、この取り出した原
子炉水に金属酸化物を注入する金属酸化物注入装置51
と、この金属酸化物注入装置51の下流側に設置した原子
炉水中空糸膜ろ過装置19と、この原子炉水中空糸膜ろ過
装置19の下流側に設置した原子炉水脱塩装置20とから構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉の一次系冷却材
の水質を高純度に維持するための原子炉水ろ過方法及び
その装置に係り、特に原子炉水の金属酸化物の除去およ
びこの金属酸化物の表面吸着した原子炉水中のシリカを
除去する原子炉水ろ過方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に原子力発電プラントは、原子炉内
で発生した熱エネルギーを熱輸送媒体としての蒸気を介
してタービンに伝達し、タービンにより発電機を駆動し
て発電を行っている。原子力発電プラントは、原子炉と
主蒸気系とタービンと復水系と復水浄化系と給水系を備
えるとともに、原子炉水ろ過脱塩装置を備える。
【0003】主蒸気系は、原子炉圧力容器から取り出さ
れた主蒸気をタービンに導入し、復水系はタービンで仕
事を終えた主蒸気を冷却して復水化する。復水浄化系
は、復水系により復水化された一次系冷却材を復水ろ過
装置及び脱塩装置によりろ過脱塩する。給水系は復水ろ
過装置及び脱塩装置で浄化された復水を原子炉圧力容器
に戻す。
【0004】原子炉水の一部は、原子炉水ろ過脱塩装置
により、ろ過脱塩された後、給水系に通じて原子炉圧力
容器に戻される。一次系冷却材は、原子炉圧力容器内で
高温高圧の蒸気となり、原子炉圧力容器から主蒸気系を
介してタービンに導入されて発電機を駆動する。タービ
ンで仕事を終えた主蒸気は、復水系により冷却されて復
水となり、復水浄化系を介してろ過脱塩され、給水系を
通じて原子炉圧力容器に戻される。一方、原子炉水の一
部は、原子炉水ろ過脱塩装置にてろ過脱塩され、給水系
を介して原子炉に戻される。こうして、一次系冷却材
は、原子炉圧力容器、主蒸気系、タービン、復水系、復
水浄化系、給水系および原子炉水ろ過脱塩装置の間の循
環する。
【0005】ところで、原子力発電プラントでは、ター
ビン系や復水系で発生し復水浄化系で除去しきれなかっ
た金属酸化物や、給水系及び原子炉圧力容器内で発生し
た金属酸化物や、金属イオンは、原子炉圧力容器内の炉
心で放射化されて、Co−58,Co−60,Mn−54,F
e−59等の放射性物質となり、原子炉圧力容器廻りの配
管に付着し、定期検査時等、プラント停止期間中の原子
炉圧力容器廻りの配管の表面線量率を上昇し、作業員の
被ばく量増加に影響していた。
【0006】このため、原子炉水ろ過脱塩装置は、給水
系から持ち込まれたり、原子炉圧力容器内で発生した金
属酸化物や金属イオンを除去し、放射化により生成する
Co−58,Co−60,Mn−54,Fe−59等の放射性物
質の原子炉圧力容器廻りの配管付着を抑制している。
【0007】原子炉水ろ過脱塩装置は、粉末イオン交換
樹脂をろ過エレメントにプリコートし、原子炉水がプリ
コート層を通過する際、金属酸化物を除去する構造とな
っている。この為、粉末イオン交換樹脂のプリコート状
態が均一でない時、金属酸化物の除去性が低下する事が
知られている。
【0008】また、原子力発電プラントでは、一次系外
から適時補給される補給水や、タービン系、復水系、給
水系配管、機器及び原子炉圧力容器に用いられている炭
素鋼やステンレス鋼に含まれるケイ素不純物が溶出し原
子炉圧力容器内で濃縮する事が知られている。
【0009】原子炉水中のケイ素不純物は、一般的に溶
解性である事が知られており、通常、シリカと呼称され
ている。原子炉水中のシリカは、一般的に、金属酸化物
や金属イオンに比べ主蒸気中に移行し易く、タービン翼
に付着し、プラント熱効率を低下させる事から、原子炉
水中のシリカ濃度を、一定値以下に抑制するよう配慮し
ている。
【0010】また、近年、原子炉水中のシリカは、原子
炉圧力容器内のステンレス材に対して、応力腐食割れ
(SCC)に寄与する可能性が指摘されている。従来、
原子炉水中のシリカは原子炉水ろ過脱塩装置における粉
末イオン交換樹脂のうち、強塩基型アニオン樹脂による
イオン交換反応により除去されていたが、強塩基型アニ
オン樹脂の特性から、一旦吸着したシリカは、他のアニ
オン成分、例えば、クロム酸イオンの吸着により再放出
され、シリカの除去量は他のアニオン成分に比べ少な
く、シリカの除去の為、原子炉水ろ過脱塩装置を頻繁に
逆洗し、再び粉末イオン交換樹脂をプリコートしてい
た。この為、原子炉水シリカ除去の為の原子炉水ろ過脱
塩装置の逆洗による、固体廃棄物発生量の増加が課題と
なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来原子炉水ろ過脱塩
装置による原子炉水中の金属酸化物の除去性に、粉末イ
オン交換樹脂のプリコート状態が大きく作用しており、
また、原子炉水シリカ濃度低減の為頻繁に原子炉水ろ過
脱塩装置の逆洗を行っていた。
【0012】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、原子炉水中の金属酸化物濃度の低減を図ると
ともに、原子炉水中のシリカ濃度の低減を図ることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明においては、原子炉圧力容器よ
り原子炉水を一部取り出す原子炉水取り出し工程と、こ
の取り出した原子炉水に金属酸化物を注入してこの金属
酸化物に原子炉水に含入するシリカを表面吸着させる金
属酸化物注入工程と、このシリカを表面吸着した金属酸
化を中空糸膜ろ過装置にてろ過するろ過工程と、このろ
過した原子炉水を脱塩する脱塩工程と、この脱塩した原
子炉水を前記原子炉圧力容器へ戻す原子炉水戻し工程と
を具備することを特徴とする原子炉水ろ過方法を提供す
る。
【0014】また請求項2記載の発明においては、原子
炉水を貯溜した原子炉圧力容器と、一端がこの原子炉圧
力容器に接続し他端がこの原子炉圧力容器へ給水する給
水系配管に接続する浄化系配管と、この浄化系配管に介
在し原子炉圧力容器より原子炉水を取り出し昇圧する原
子炉冷却材浄化ポンプと、この取り出した原子炉水に金
属酸化物を注入する金属酸化物注入装置と、この金属酸
化物注入装置の下流側に設置した原子炉水中空糸膜ろ過
装置と、この原子炉水中空糸膜ろ過装置の下流側に設置
した原子炉水脱塩装置とを具備することを特徴とする原
子炉水浄化装置を提供する。
【0015】さらには請求項3記載の発明においては、
原子炉水中空糸膜ろ過装置は、この原子炉水中空糸膜ろ
過装置の入口配管および出口配管の間に差圧監視装置を
設け、この差圧監視装置により前記金属酸化物の捕獲状
況を観察し、所定の差圧到達時に、捕獲した金属酸化物
を前記浄化系配管外に排除する逆洗装置を具備すること
を特徴とする原子炉水浄化装置を提供する。
【0016】
【作用】請求項1または請求項2記載の発明によれば、
原子炉圧力容器から取り出された原子炉水をろ過脱塩
し、浄化された原子炉水を再び原子炉に戻す原子炉にお
いて、脱塩装置の前に金属酸化物注入装置および中空糸
膜を用いたろ過装置を前置し、この中空糸ろ過装置によ
り、原子炉水中のシリカを表面吸着した金属酸化物を除
去する事ができ、下流側に位置する原子炉水脱塩装置と
合わせてシリカおよび金属酸化物の除去性能を向上する
ことが出来る。すなわち、中空糸膜に捕獲された金属酸
化物は、原子炉水中のシリカを表面吸着し、原子炉水中
のシリカ濃度を低減することができる。
【0017】また請求項3記載の発明によれば、原子炉
水中空糸膜ろ過装置の入口配管および出口配置に設置し
た差圧監視装置により、中空糸膜の金属酸化物の負荷状
況を観測し、所定の差圧到達時に、捕獲した金属酸化物
をシリカと共に浄化系配管外に除去することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の原子炉水ろ過装置を適
用した原子力発電プラントの系統図、図2は、図1で示
した原子炉水ろ過装置の系統図である。
【0019】原子力発電プラント1は、原子炉圧力容器
2と主蒸気系3とタービン4と復水系5と復水浄化系ろ
過装置8と復水浄化系脱塩装置9と給水系10を備えると
ともに、原子炉水中空糸膜ろ過装置19と原子炉脱塩装置
20を備える。この原子炉水中空糸膜ろ過装置19の上流側
に金属酸化物を注入する金属酸化物注入装置51が設置さ
れている。
【0020】主蒸気系3は原子炉圧力容器2から取り出
された主蒸気をタービン4に導入し、復水系5はタービ
ン4で仕事を終えた主蒸気を冷却して復水化する。復水
浄化系は復水化された一次系冷却材を復水浄化系ろ過装
置8および復水浄化系脱塩装置9によりろ過脱塩する。
【0021】復水系5は、低圧復水ポンプ6を有し、タ
ービン4で仕事を終えた復水を、低圧復水ポンプ6によ
り復水浄化系ろ過装置8に送出する。復水浄化系は、上
流側から復水浄化系ろ過装置8と復水浄化系脱塩装置9
を有する。
【0022】復水浄化系ろ過装置8は、内部に復水フィ
ルタ(図示せず)を収容し、復水系5から送出される復
水をろ過する。復水浄化系脱塩装置9は、復水ろ過装置
8によりろ過された復水を脱塩処理する。
【0023】給水系10は、上流側から低圧給水加熱器12
と給水ポンプ13と高圧給水加熱器14とを有する。給水系
10は、復水浄化系脱塩装置9から送出された復水を加熱
し、原子炉圧力容器2に給水する。
【0024】次に第1の実施例の原子炉水ろ過装置の作
用について説明する。原子炉水は、原子炉再循環ポンプ
16の吸い込み側ラインより取り出し、原子炉冷却材浄化
ポンプ18より原子炉水を送出し、原子炉水中空糸膜ろ過
装置19を経由して、内部に粉末イオン交換樹脂プリコー
トフィルタ(図示せず)を収容した原子炉水脱塩装置20
により原子炉水をろ過脱塩処理する。また原子炉水中空
糸膜ろ過装置19の上流側に、金属酸化物注入装置51より
浄化系配管52内に金属酸化物を注入する。
【0025】原子炉水中空糸膜ろ過装置19は図2に示す
様に、一例として2基の原子炉水ろ過装置本体21A,21
B内にそれぞれ中空糸ろ過膜22A,22Bが設けられる。
このため、原子炉水中空糸膜ろ過装置19は、原子炉冷却
材浄化ポンプ18と原子炉水脱塩装置20の中間に位置する
様に構成される。
【0026】ところで、浄化系配管52内に注入された金
属酸化物は、原子炉水内のシリカを表面吸着する能力を
もっている。このため、シリカを表面吸着した金属酸化
物は、原子炉水中空糸膜ろ過装置19内の中空糸ろ過膜22
A,22Bより捕獲できる。即ち、中空糸膜により金属酸
化物を除去し、合わせて原子炉水中のシリカも除去でき
る。更に原子炉水ろ過脱塩装置20によりろ過脱塩処理さ
れることにより、主に原子炉水中のイオン不純物が除去
される。このようにして、原子炉水中空糸膜ろ過装置19
内で金属酸化物の捕獲が進むにつれ、金属酸化物表面に
付着した原子炉水中のシリカが除去される。
【0027】また、原子炉水中空糸膜ろ過装置19におけ
る中空糸膜上に、原子炉水中のシリカを捕捉するための
金属酸化物量が不足する場合は、人工金属酸化物溶解槽
44に予め人工の金属酸化物を溶解の上、人工金属酸化物
プリコートポンプ46を介して、事前に中空糸膜上に金属
酸化物プリコートを実施しておくことも可能である。
【0028】次に、本発明の第2の実施例に係る原子炉
水中空糸膜ろ過装置について説明する。原子炉水中空糸
膜ろ過装置は、図2に示すように、原子炉冷却材浄化ポ
ンプ18から送出した原子炉水を入口配管34から原子炉水
ろ過装置本体21A,21Bに導入する。中空糸ろ過膜22
A,22Bによりろ過され、金属酸化物を除去された原子
炉水は、出口配管26に導き出され、原子炉水脱塩装置20
に導入される。
【0029】中空糸ろ過膜22A,22B上に捕獲された金
属酸化物が一定量を越えると、原子炉冷却材浄化ポンプ
18の揚程を損なうため、中空糸膜ろ過22A,22Bの金属
酸化物捕獲量を原子炉水ろ過装置本体21A,21Bの出入
口配管間に設置した差圧監視装置である差圧計23A,23
Bにより差圧監視する。
【0030】第2の実施例である原子炉水中空糸膜ろ過
装置の逆洗装置について説明する。原子炉水ろ過装置本
体21A,21Bの出口配管26には、復水貯蔵槽37から復水
移送ポンプ38を介した、逆洗用水ライン36A,36Bが接
続される。
【0031】原子炉水ろ過装置本体21A,21Bの下部に
は、逆洗用空気貯槽40から逆洗用空気ライン50A,50B
が接続される。原子炉水ろ過装置本体21A,21Bの下部
には逆洗した金属酸化物を移送する為の金属酸化物排出
ライン41A,41Bが接続され、沈降分離槽42に導かれ
る。
【0032】原子炉水ろ過装置本体21A,21Bの上部に
は逆洗時に使用した空気を排気するための空気排気ライ
ン48A,48Bが接続され、沈降分離槽42に導かれる。次
に、第2の実施例の原子炉水中空糸膜ろ過装置の逆洗装
置の作用について説明する。
【0033】まず、原子炉水ろ過装置本体21A,21Bに
設置された中空糸ろ過膜22A,22Bに捕獲された金属酸
化物は差圧計23A,23Bにより監視される。一定差圧に
到達したら、原子炉水ろ過装置バイパス弁27を開放し、
当該ろ過装置の入口弁24A(あるいはB)及び出口弁25
A(あるいはB)を閉する。
【0034】次に復水貯蔵槽37の復水を復水移送ポンプ
38を介し、逆洗用水入口弁28A(あるいはB)を開し
て、中空糸ろ過膜22A(あるいはB)に内圧を負荷す
る。続いて、逆洗用空気貯槽40の逆洗用空気貯槽出口弁
30,31A,31Bを開して原子炉水ろ過装置本体21A(あ
るいはB)下部より逆洗空気を流入する。また、この時
流入した空気は、原子炉水ろ過装置本体21A(あるいは
B)上部から導出した空気排気ライン48A(あるいは
B)に付属した空気排出弁33A(あるいはB)を介して
沈降分離槽に排出する。
【0035】以上一連の逆洗操作により、中空糸膜に捕
獲された金属酸化物は原子炉水ろ過装置本体21A(ある
いはB)下部に貯まる。続いて、原子炉水ろ過装置本体
21A(あるいはB)上部に接続された、逆洗水移送ライ
ン49A(あるいはB)上の逆洗移送水入口弁29A(ある
いはB)を開放し、更に、原子炉水ろ過装置本体21A
(あるいはB)下部に設けられた逆洗金属酸化物排出弁
32A(あるいはB)を開する事により、復水貯蔵槽37内
の貯溜水とともに、沈降分離槽42に排出する。
【0036】逆洗完了に伴い、原子炉水シリカ除去の
為、所定の金属酸化物を中空糸ろ過膜22A(あるいは
B)負荷する為、人工金属酸化物溶解槽44に人工金属酸
化物を溶解し、人工金属酸化物攪拌ポンプ45にて攪拌の
上、人工金属酸化物プリコートポンプ46を起動し、原子
炉水ろ過装置本体21A(あるいはB)に注入することも
できる。
【0037】人工金属酸化物のプリコートが完了した
ら、全ての逆洗用水及び空気ライン弁の閉状態を確認
し、原子炉水ろ過装置入口弁24A(あるいはB)及び出
口弁25A(あるいはB)を開した後、原子炉水ろ過装置
バイパス弁27を閉することにより、再び原子炉水ろ過装
置19は、通水状態となり一連の作業が終了する。
【0038】この様に、第2の実施例による原子炉水中
空糸膜ろ過装置により原子炉水中の金属酸化物及び金属
酸化物を介して捕獲したシリカを一次系外に除去する事
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る原子炉
水ろ過装置は、原子炉水中空糸膜ろ過装置の上流側に設
置した金属酸化物注入装置より、金属酸化物を浄化系配
管に注入し、原子炉水中空糸膜ろ過装置により金属酸化
物を捕獲し、合わせてこの金属酸化物に表面吸着した原
子炉水中のシリカも除去することにより、原子炉水中の
シリカ濃度を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である原子炉水中空糸膜ろ過
装置を適用した原子力発電プラントの系統図。
【図2】図1で示した原子炉水中空糸膜ろ過装置の系統
図。
【符号の説明】
2…原子炉圧力容器 10…給水系 18…原子炉冷却材浄化ポンプ 19…原子炉水中空糸膜ろ過装置 20…原子炉水脱塩装置 21A,21B…原子炉水ろ過装置本体 22A,22B…中空糸ろ過膜 23A,23B…差圧計 32A,32B…逆洗金属酸化物排出弁 36A,36B…逆洗用水ライン 41A,41B…金属酸化物排出ライン 49A,49B…逆洗水移送ライン 50A,50B…逆洗用空気ライン 51…金属酸化物注入装置 52…浄化系配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21D 1/02 T 9117−2G // C02F 1/44 H 8014−4D (72)発明者 伊藤 友則 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器より原子炉水を一部取り
    出す原子炉水取り出し工程と、この取り出した原子炉水
    に金属酸化物を注入してこの金属酸化物に前記原子炉水
    に含入するシリカを表面吸着させる金属酸化物注入工程
    と、このシリカを表面吸着した金属酸化を中空糸膜ろ過
    装置にてろ過するろ過工程と、このろ過した原子炉水を
    脱塩する脱塩工程と、この脱塩した原子炉水を前記原子
    炉圧力容器へ戻す原子炉水戻し工程とを具備することを
    特徴とする原子炉水ろ過方法。
  2. 【請求項2】 原子炉水を貯溜した原子炉圧力容器と、
    一端がこの原子炉圧力容器に接続し他端がこの原子炉圧
    力容器へ給水する給水系配管に接続する浄化系配管と、
    この浄化系配管に介在し前記原子炉圧力容器より原子炉
    水を取り出し昇圧する原子炉冷却材浄化ポンプと、この
    取り出した原子炉水に金属酸化物を注入する金属酸化物
    注入装置と、この金属酸化物注入装置の下流側に設置し
    た原子炉水中空糸膜ろ過装置と、この原子炉水中空糸膜
    ろ過装置の下流側に設置した原子炉水脱塩装置とを具備
    することを特徴とする原子炉水浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した原子炉水中空糸膜ろ
    過装置は、この原子炉水中空糸膜ろ過装置の入口配管お
    よび出口配管の間に差圧監視装置を設け、この差圧監視
    装置により前記金属酸化物の捕獲状況を観察し、所定の
    差圧到達時に、捕獲した金属酸化物を前記浄化系配管外
    に排除する逆洗装置を具備することを特徴とする原子炉
    水浄化装置。
JP5209085A 1993-08-24 1993-08-24 原子炉水ろ過方法及びその装置 Pending JPH0763888A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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