JPH076373Y2 - 安全ネット用持送り枠 - Google Patents

安全ネット用持送り枠

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JPH076373Y2
JPH076373Y2 JP2325790U JP2325790U JPH076373Y2 JP H076373 Y2 JPH076373 Y2 JP H076373Y2 JP 2325790 U JP2325790 U JP 2325790U JP 2325790 U JP2325790 U JP 2325790U JP H076373 Y2 JPH076373 Y2 JP H076373Y2
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JP
Japan
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safety net
arm member
frame
inner pipe
scaffold
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JP2325790U
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JPH03115764U (ja
Inventor
敦彦 伊藤
誠 竹原
定 松村
Original Assignee
株式会社ライン
松村産業株式会社
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  • Emergency Lowering Means (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はビルディングなどの建造物の外壁の修理、塗装
あるいは構築などの工事に使用されるネットを掛け渡す
ための安全ネット用持送り枠に関する。
(従来の技術) ビルディングなどの建造物の外壁工事に際しては、例え
ば、第6図に示すように建造物60の外壁に沿って足場61
が組み立てられ、この足場を利用して所定の作業を行う
ようになっている。第6図々示の足場61は内側ポール62
と外側ポール63とが平行となるように地面上に立設され
ると共に、これらに足場板65が掛け渡されており、建造
物60の外壁とは所定間隔(例えば30〜50cm)を有するよ
うに組み付けられる。このような足場61は建造物60との
相対位置を保持する必要があり、足場61の内側ポール62
と建造物60との間には第7図(a)、(b)に示すよう
なアングル枠64が設けられている。これらのアングル枠
64は共に、足場61の内側ポール62に連結される取付金具
64aを一端側に有すると共に、全体がトライアングル形
状に成形されており、取付金具64aと反対側の端部には
建造物60の外壁に当接するブロック部材64bが設けられ
ている。この場合、第7図(a)に示すアングル枠64
は、その長さが固定的であるが、同図(b)に示すアン
グル枠64は長さ調整ができる点で相異している。
ところで、かかる足場61においては、落下物から作業者
を保護するため、安全ネットの併用が義務付けられてい
る。この安全ネットは落下物の落下の可能性のある建造
物60の外壁と足場61の内側ポール62との間に掛け渡され
て使用されるようになっている。ところが従来において
は、この安全ネットを掛け渡すための専用の治具が開発
されていないため、アングル枠64を利用して安全ネット
を掛け渡すことが行われていた。
(考案が解決しようとする課題) アングル枠を安全ネットの掛け渡しに兼用した従来で
は、アングル枠の取り付け位置変更の都度、安全ネット
を掛け変える必要があるため、作業効率が悪いものとな
っていた。又、落下物の落下等により安全ネットに衝撃
が作用した場合、アングル枠にも伝達され、これにより
足場の強度に悪影響を与える虞れも有していた。さらに
は安全ネットをアングル枠に緊締する作業を必要とする
ため、安全ネットの掛け渡し作業が面倒であり、そのた
めに多大の労力を要している。
ここにおいて本考案は、従来における種々の問題点を解
決するため、安全ネット掛け渡しのための専用の持送り
枠を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の安全ネット用持送り枠
は、建造物の外壁に沿うように組み付けられた足場を着
脱自在にクランプするクランパを有した枠本体と、アウ
ターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態でスライ
ド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状態および
水平状態を維持するように前記枠本体に回動可能に取り
付けられたアーム部材と、前記インナーパイプのスライ
ドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロック部材
と、安全ネットが掛止されるように前記枠本体とアーム
部材とに取り付けられたフック金具とを備えていること
を特徴としている。
(作用) 上記構成では、クランパのクランプにより持送り枠は所
定の高さで足場に取り付けられる。この状態でアーム部
材を水平状態とすると共に、建造物方向に伸縮調整した
後、フック金具に対して安全ネットの掛け渡しが行なわ
れる。
(実施例) 第1図〜第4図は本考案の一実施例を示し、枠本体2に
アーム部材3が回動可能に取り付けられて持送り枠1が
構成されている。枠本体2は足場(図示せず)への取り
付け部材となるものであり、平面「コ」字形に成形さ
れ、その背面には足場のポール8にクランプするクラン
パ4が取り付けられている。クランパ4は枠本体2の背
面にボルト止め、溶接などによって固着された固定腕部
5と、この固定腕部5に一端側が枢支された回動腕部6
と、固定腕部5と回動腕部6とに掛け渡された締付け金
具7とを備えている。固定腕部5および回動腕部6は円
弧曲面を有するように成形されており、これらの腕部5,
6によって形成された閉鎖空間内に足場のポール8が挿
入されるようになっている(第3図参照)。締付け金具
7は回動腕部6を締め付けることにより双方の腕部5,6
でポール8を掴持させるものであり、この締め付けを行
うためのナット9が回動腕部6の外側に当接している。
図中、10はこのようなクランパ4の下側に位置するよう
に枠本体2背面に固着されたガイド片である。このガイ
ド片10は第4図に示すように、足場のポール8が挿入さ
れることにより、枠本体2の下部でポール8と係合し、
これにより枠本体2下部のずれ止めを行うように作用す
る。このような枠本体2はその両側片に長孔状のガイド
スリット11が垂直方向に形成されており、前記アーム部
材3はこのガイドスリット11に基端部が回動可能に枢支
される。
アーム部材3は大径のアウターパイプ12と、このアウタ
ーパイプ12内に挿入されたインナーパイプ13とを備えて
おり、アウターパイプ12の基端部が枠本体2に枢支され
ている。このためアウターパイプ12の基端部には、枠本
体2の両側片のガイドスリット11を貫通したスライドボ
ルト14の軸部14aが挿通されており、アーム部材3はこ
の軸部14aを枢軸として枠本体2に対して回動するよう
になっている。この場合、スライドボルト14は枠本体2
のガイドスリット11内を上下方向にスライド移動するよ
うにもなっており、スライドボルト14がガイドスリット
11の下端部に位置した状態ではアーム部材3は第3図の
鎖線および第1図に示すように、枠本体2に対して起立
状態となる一方、スライドボルト14がガイドスリット11
の上端部に位置した状態では第3図の実線および第2図
に示すように枠本体2に対して水平状態となる。これら
起立状態と水平状態間の切り換えにより、持送り枠1の
不使用時の折り畳みと使用時の展開とが行われる。な
お、スライドボルト14の軸部14aの貫通先端部には第4
図に示すように、ダブルナット15が螺合されており、こ
のダブルナット15を締め付けることにより、上記スライ
ドがロックされて、アーム部材3は起立又は水平のいず
れかの状態が維持される。図中、16はガイドスリット11
よりも前側に位置するように枠本体2の両側片に掛け渡
されたストッパボルトであり、その軸部16aにアーム部
材3のアウターパイプ12が当接することにより、アーム
部材3の回動が停止して、アーム部材3は水平状態を維
持するようになっている。
アーム部材3のインナーパイプ13はアウターパイプ12内
にスライド可能に挿入されるものであり、インナーパイ
プ13のスライドによりアーム部材3の伸縮調整が行われ
る。このインナーパイプ13は下面部分に絞り溝13aが長
手方向に形成されている。そして、アウターパイプ12の
下面の適宜位置には蝶ボルトからなるロックボルト17が
取り付けられており、このロックボルト17の先端部がイ
ンナーパイプ13の絞り溝13aに当接している。このロッ
クボルト17は絞り溝13aに当接することによりインナー
パイプ13の回り止めを行うと共に、その締め付けによっ
てインナーパイプ13のスライドをロックしてアーム部材
3の伸縮調整を行うロック部材として作用するものであ
る。ここでインナーパイプ13の絞り溝13aはその基端部
分がロックボルト17に当接した場合がアーム部材3の最
大長(例えば、50cm)となる。このようなインナーパイ
プ13が挿入されるアウターパイプ12の先端部には抜け止
め部12aが形成されている。この抜け止め部12aは第3図
に示すように、インナーパイプ13の絞り溝13aと一致す
るように設けられ、例えばアウターパイプ12の下面先端
部を内側にかしめ加工ることにより形成されている。こ
の抜け止め部12aはインナーパイプ13の基端部分が当接
すると、インナーパイプ13のそれ以上のスライドを停止
させてインナーパイプ13の抜け止めを行うものである。
これにより、ロックボルト17が完全にゆるんだ状態であ
ってもインナーパイプ13はアウターパイプ12からパイ脱
落することがなく、安全性が確保されている。
このような構成に加えて持送り枠1には安全ネットが掛
止されるフック金具18,19が取り付けられる。フック金
具18は「L」字形に折曲されており、枠本体2の両側片
の上部に溶接等により固着されている。一方、フック金
具19は「コ」字形に折曲されており、アーム部材3のイ
ンナーパイプ13の先端部に同様に固着されている。これ
らフック金具18,19は対向する2本で一対をなすように
なっており、一対のフック金具で安全ネットを掛止する
ものである。第5図は安全ネット20の一例を示し、囲枠
状の縁綱21内に綱体22が張設されており、全体が可撓性
を有している。フック金具18,19はそれぞれの一対で、
この縁綱21を挟むように縁綱21に掛止され、この掛止に
よって安全ネット20の掛け渡しが行われる。従って、こ
のようなフック金具18,19の取り付けにより、安全ネッ
ト20を緊締する必要がなく、安全ネットの掛け渡し作業
が迅速かつ確実に行うことができ、しかも省力化を図る
ことができるメリットがある。第5図中、23は縁綱21の
外側に取り付けられた吊綱であり、必要がない場合には
省いても良い。
上記構成において、第1図のようにアーム部材3を起立
状態にすると共に、インナーパイプ13をアウターパイプ
12内に格納してアーム部材3を縮めた状態では、持送り
枠1が小さくなり、その格納スペースの削減を行うこと
ができる。一方、足場のポール8をクランパ4内に挿入
してクランプし、アーム部材3を回動しながらスライド
ボルト14を上方にスライドさせると、アーム部材3は水
平状態となる。この状態でその先端が建造物の外壁に当
接するまでインナーパイプ13を引き出し、ロックボルト
17を締め付けてロックを行うと、持送り枠1は足場と建
造物の外壁との間に掛け渡し状に固定される。従って、
この状態でフック金具18,19の安全ネットを掛止させる
だけで、安全ネットの掛け渡しを行うことができる。こ
れにより、落下物からの危険防止を図ることができる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、安全ネット掛け渡し専用
のために用いられるものであるため、足場の本来的機能
に何らの支障を与えることがないと共に、足場への取り
付け、取り外しも簡単でしかも安全ネットの掛け渡しを
容易に行うことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図はその
使用状態を示す斜視図、第3図および第4図はその正面
図および平面図、第5図は安全ネットの一例を示す平面
図、第6図は足場の施工例を示す側面図、第7図
(a)、(b)は足場に使用されるアングル枠の各例を
示す正面図である。 1…持送り枠、2…枠本体、3…アーム部材、4…クラ
ンパ、8…ポール(足場)、12…アウターパイプ、13…
インナーパイプ、17…ロックボルト、18,19…フック金
具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−50158(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の外壁に沿うように組み付けられた
    足場を着脱自在にクランプするクランパを有した枠本体
    と、アウターパイプ内にインナーパイプが抜け止め状態
    でスライド可能に挿入されて伸縮を行うと共に、起立状
    態および水平状態を維持するように前記枠本体に回動可
    能に取り付けられたアーム部材と、前記インナーパイプ
    のスライドをロックしてアーム部材の伸縮調整を行うロ
    ック部材と、安全ネットが掛止されるように前記枠本体
    とアーム部材とに取り付けられたフック金具とを備えて
    いることを特徴とする安全ネット用持送り枠。
JP2325790U 1990-03-09 1990-03-09 安全ネット用持送り枠 Expired - Lifetime JPH076373Y2 (ja)

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JP2325790U JPH076373Y2 (ja) 1990-03-09 1990-03-09 安全ネット用持送り枠

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JP2325790U JPH076373Y2 (ja) 1990-03-09 1990-03-09 安全ネット用持送り枠

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JPH03115764U JPH03115764U (ja) 1991-11-29
JPH076373Y2 true JPH076373Y2 (ja) 1995-02-15

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