JPH0763737B2 - ワークロールと接する中間ロール及びそれが組み込まれた多段圧延機 - Google Patents

ワークロールと接する中間ロール及びそれが組み込まれた多段圧延機

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JPH0763737B2
JPH0763737B2 JP63112633A JP11263388A JPH0763737B2 JP H0763737 B2 JPH0763737 B2 JP H0763737B2 JP 63112633 A JP63112633 A JP 63112633A JP 11263388 A JP11263388 A JP 11263388A JP H0763737 B2 JPH0763737 B2 JP H0763737B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多段圧延機で鋼帯の冷間圧延を行う際に鋼帯
に形状不良を発生させないワークロールと接する改善さ
れた中間ロールと、圧延される鋼帯の上下でこの中間ロ
ールが組み込まれている多段圧延機とに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
各種鋼帯の冷間圧延には一般に多段圧延機が使用される
が、冷間圧延された鋼帯には様々なタイプの形状不良が
発生することが多く、このような多段圧延機の一般的な
ロール構成及び形状不良タイプを図面によつて説明す
る。
第5図及び第6図はそれぞれ多段圧延機の1例のロール
構成を示す概略説明図、第7図は冷間圧延された鋼帯に
発生した形状不良の各種タイプを示す説明図である。
多段圧延機には、第5図に示す如く鋼帯1を挟む上下両
側それぞれ1本のワークロール2に対してそれぞれのワ
ークロール2と接する従来の中間ロール(本例の如く他
に次記する第2中間ロールの在る場合は一般に第1中間
ロールと言う)3′,第2中間ロール4,バツクアツプロ
ール5が順次数を増して扇状に配置されているセンジミ
ア圧延機(図例は20段)や、第6図に示す如く鋼帯1の
上下両側のそれぞれにおいてワークロール2,ワークロー
ル2と接する従来の中間ロール(本例の如く他に中間ロ
ールの無い場合は一般に単に中間ロールと言う)3′,
バツクアツプロール5が順次直線状に配置されている直
列多段圧延機(図例は6段)がある。これらの多段圧延
機により鋼帯1の冷間圧延を行うと、一般にワークロー
ル2の鋼帯1への不整な圧接状態に基因して第7図に示
す如く部分伸びXが生じ、そして鋼帯1の幅方向におけ
るこの部分伸びXの発生部位によつて第7図(a),
(b),(c)及び(d)に示すように種々な形状不良
タイプが生じる。第7図(a)は耳部P,Qに耳伸び(エ
ツジウエーブ)が発生した形状不良であり、同図(b)
は幅中心位置Lの部分に中伸び(センターバツクル)が
発生した形状不良である。これらは単純な形状不良であ
り、多段圧延機が所有する形状修正機構、すなわちロー
ルクラウン装置,テテラル・アジヤスト装置,傾斜圧下
機構,支持ロール偏心機構などにより形状不良の発生を
防止することができる。例えば第5図に示すような20段
センジミア圧延機においては、第1中間ロール3′の軸
方向(鋼帯幅方向)へのシフトやバツクアツプロール5
のAs−U制御機構(バツクアツプロールを軸方向に複数
個に分割して隣接する分割ロール間に間隙を設けてこの
間隙で各分割ロールを軸方向と直角な方向に変位させる
制御機構)等により形状不良の発生を防止することがで
きる。また第6図に示すような直列6段圧延機において
も、単純なクラウンロールや中間ロール3′のシフト又
はバツクアツプロールベンデイング等により充分形状不
良の発生を防止することが可能である。
しかしながら、第7図(c)に示すオータバツクル(ク
オータ部分R,Nに生じた歪み)及びこれに耳伸びが複合
した第7図(d)に示す複合クオータバツクルについて
は、前記の各種形状修正機構を使用しても平坦度の高い
良好な形状に鋼帯1を圧延することはできなかつた。こ
れらの形状不良はワークロール2が小径になるほど発生
し易いので、通常小径のワークロール2が使用されてい
る多段圧延機により冷間圧延する場合に発生し易くな
る。クオータバツクルや複合クオータバツクル等の形状
不良を発生させないようにするめに、多段圧延機の第2
中間ロール4又はバツクアツプロール5として芯軸の外
周面の圧延機中心(ワークロール2の幅の中心位置を言
い、通常圧延位置における鋼帯の幅中心位置ともほぼ一
致する。)に対して左右対称な位置に滑かな窪みが形成
された形状のロールプロフイールを有する芯軸とスリー
ブとから成るスリーブロールを用いたり、ワークロール
2に上記スリーブロールの芯軸と類似したロールプロフ
イールを持たせて使用することが知られている。しかし
スリーブロールを用いる場合、クオータバツクル及び複
合クオータバツクルの形状不良を発生させないためのロ
ールプロフイール設計の要因として芯軸の窪み量と共に
重要なスリーブの厚さについてはロール間接触圧力に耐
える強度の要請と窪みに沿つて撓みを生じさせるための
可撓性の要請との両方に応える難しさがある。それにロ
ール間の適確なトルク伝達のためには、スリーブロール
はその構造上比較的小径のワークロール2やワークロー
ルと接する中間ロール3′に適用することは不適であ
る。また、窪み部のあるロールプロフイールを有するワ
ークロール2を使用する場合、ワークロール2の窪み部
が鋼帯1の圧延形状に直接影響を与えるので、形状不良
発生防止効果は大きいが、そのために却つて効果が不安
定であつて、ロールプロフイールの研削精度によつては
形状不良を発生させてしまう恐れがある。また圧延油量
が窪み部とストレート部では異なることから鋼帯1の板
幅方向で潤滑状態が異なり、光沢ムラが生じる問題もあ
つた。
そしてクオータバツクルや複合クオーツバツクル等の形
状不良の発生を充分に防止できないまま鋼帯1を次工程
(例えばステンレス鋼帯の冷間圧延後の焼鈍工程や調質
圧延工程)で処理すれば、その鋼帯表面にカキ疵,スリ
疵,条伸び等が発生し、製品としての価値がなくなり歩
留を低下させていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記従来技術の欠点を解消し、クオータバツク
ル及び複合クオータバツクルを発生させないように多段
圧延機を改善することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは種々検討した結果、このクオータバツクル
及び複合クオータバツクルの発生原因を明確にしワーク
ロールと接する中間ロールをロールの幅中心位置に対し
て一方の側の端部にテーパリリーフ部が形成されており
他方の側のクオータ部分に緩やかな凹状に窪ませた縮径
部が形成されていて前記テーパリリーフ部と縮径部と以
外の部分がストレート部から成る形状に構成し、この中
間ロールを圧延される鋼帯の上下間ではテーパリリーフ
部の側及び縮径部の側を互いに反対にして組み込んだ多
段圧延機により、上記課題を解決することのできること
を究明して本発明を成した。以下、図面により本発明に
係るワークロールと接する中間ロール及びそれが組み込
まれた多段圧延機について詳細に説明する。
第1図はワークロールと接する本発明に係る中間ロール
の1例が多段圧延機に組み込まれて使用されている状態
で示す正面図、第2図はワークロールと接する本発明に
係る中間ロールが組み込まれた多段圧延機により冷間圧
延された鋼帯及び従来の中間ロールが使用された場合の
鋼帯それぞれの幅方向位置と歪差との関係を比較して示
すグラフ、第3図はクオータバツクルが発生している場
合の1例の幅方向位置と歪差との関係を示すグラフ、第
4図はクオータバツクルが発生している鋼帯の部分伸び
の位置を幅中心位置からの距離と鋼帯幅との比により鋼
帯幅別にプロツトして示すグラフである。
鋼帯1の形状不良はその鋼帯幅方向の歪分布により形状
を定量化して表現することができる。例えば、第7図
(c)に示す如きクオータバツクルが発生している鋼帯
を2mの長さに剪断し、次に全幅を20mmの小幅条に分断し
て長手方向に沿つて裁断して各小幅条毎に裁断前後の長
さを測定することにより各裁断部分の歪量が計算され、
これはまた歪差として第3図のように表わされる。歪差
は部分伸びのある条での歪量から部分伸びのない条での
歪量を差し引いた値である。第3図中、アルフアベツト
大文字は圧延位置に在る鋼帯幅における部位であつて、
P,Q,L,R,Nについては前述の通りであり、S,K及びM,Tは
それぞれ幅中心位置Lの両側における部分伸び発生範囲
の境界部位を示す。また、上記アルフアベツト大文字
は、対応するワークロールに接する中間ロール上の位置
表示にも適用するものとする。上記歪量は10-4〜10-5
オーダーの極めて微小な量であり、クオータバツクルに
おいては鋼帯1の幅方向におけるクオータ部分が他の部
分に比較して僅かに伸びているのである。この点は複合
クオータバツクルにおいても同様であるが、この場合更
に耳伸びが複合している。
従つて、冷間圧延時にこれらの部分が他の部分より伸び
ないようにワークロールギヤツプを大きくすれば良いの
であるが、本発明においては研削精度が大きく影響する
ワークロール1のプロフイール変形を避け、ワークロー
ルに接する中間ロール(すなわちセンジミア圧延機の第
1中間ロール又は直列多段圧延機の中間ロール、以下
「第1中間ロール」で代表する)3のプロフイール変形
によることとし、しかも第1中間ロール3のプロフイー
ルを幅中心位置から両側に非対称として上下の第1中間
ロール3を組み合わせることによつて対称となるように
プロフイールを構成したものである。
先ず、本発明に係わるワークロールと接する第1中間ロ
ール3について説明する。
この多段圧延機の第1中間ロール3は、第1図に示す如
く圧延位置における鋼帯1の幅中心位置Lに当る第1中
間ロール3の幅中心位置Lから一方の側の端部にテーパ
リリーフ部3aが形成されており、他方の側に緩やかな凹
状に窪ませた縮径部3bが形成されており、前記テーパリ
リーフ部3aと縮径部3bと以外の部分が第1図に示されて
いるようにストレート部から成るのである。この縮径部
3bは鋼帯1のクオータ部分N,Rに発生するクオータバツ
クルに対応するプロフイール部分である。またテーパリ
リーフ部3aは耳部P,Qに発生する耳伸びに対応するプロ
フイール部分である。
このように本発明においては、ストレート部から成る第
1中間ロール3の幅中心位置Lの一方の側にテーパリリ
ーフ部3aと他側に縮径部3bと非対称に設けておき、第1
図に示す如く圧延される鋼帯1の上下両側のそれぞれに
少なくとも1本以上の第1中間ロール3が上下ではテー
パリリーフ部3aの側及び縮径部3bの側を互いに反対にし
て多段圧延機に組み込まれるのである。
テーパリリーフ部3a及び縮径部3bは上記の如くそれぞれ
耳伸び及びクオータバツクルに対応するものであるか
ら、その位置及び大きさは圧延対象の鋼板に発生する耳
伸び及びクオータバツクルによつて異ならしめる。
ここに本発明の成立過程において判明したクオータバツ
クル発生位置と範囲とから縮径部3bの適切な例を説明す
る。クオータバツクルの発生している各種幅(500mm,80
0mm,1000mm,1200mm)の鋼帯1の全幅を前記した如く多
数の小幅条に分断して部分伸びの有無を調べ、部分伸び
のある小幅条の幅中心位置を鋼帯1の幅中心位置Lから
の距離lと鋼帯幅wとの比l/wで表わして各幅の鋼帯毎
にプロツトしたものが第4図である。この第4図では各
幅の鋼帯1にほぼ共通してl/wが0.05〜0.45の範囲に部
分伸びが発生している。従つて幅中心位置Lからの距離
によりクオータ部分に発生する部分伸びの位置範囲を示
すと、式(1)で表わすl1の位置から式(2)で表わす
l2の位置に至る範囲に亘つていることが判る。
l1=0.05×w ……(1) l2=0.45×w ……(2) 従つて少なくとも圧延対象の鋼帯の幅が500〜1200mmの
場合は、縮径部3bを第1中間ロール3の一方の側に幅中
心位置Lからの距離lが次式(3) 0.05×w≦l≦0.45×w ……(3) に示す範囲に亘つて設けるのである。
縮径部3bは緩やかな窪みである必要があり、また胴部の
軸心と平行な直線状の表面からの移行を滑らかにするた
め、縮径部3bの断面の輪郭線は正弦曲線状であるのが好
ましい。そして縮径部3bの幅(第1中間ロール3の胴長
に沿う長さ)の中央部が、第1図に示す如くストレート
部の直径D0の第1中間ロール3の中で最小径D1となつて
いる。この直径差(D0−D1)は圧延対象の鋼帯1の物
性,厚さにより異なるが、一般には5〜30μmの範囲が
適当である。
テーパリリーフ部3aの適切な位置及びテーパ条件は、ロ
ール端部からのテーパ長さが150〜600mmでテーパ角度が
1/10,000〜20/10,000の範囲にあるのが好ましく、この
ようなテーパ条件の範囲内で1段テーパが数段組合せた
多段テーパに形成されている。
以上の特徴を有する第1中間ロール3を多段圧延機に組
み込むに当つては、圧延位置に在る鋼帯1の上下両側の
第1中間ロール3同士はテーパリリーフ部3aの側及び縮
径部3bの側を互いに反対側にして組み込むのである。多
段圧延機としては前述のセンジミア圧延機,直列多段圧
延機の他、クラスターミルあるいはローンミルなどのど
の圧延機にも組み込むことができる。この場合、例えば
20段センジミア圧延機の如く上下で計4本の第1中間ロ
ールがある圧延機については、その4本とも本発明の係
る第1中間ロール3を組み込んでも良く、また4本のう
ち少なくとも上下に1本ずつ用いても充分本発明の効果
が得られる。また、本発明に係る第1中間ロール3を軸
方向に移動可能に組み込む場合は、圧延スケジユールに
よる鋼帯1の幅の変化に対応することが容易となり、す
なわち、スケジユールフリーの圧延が可能である。
〔作 用〕
本発明に係る第1中間ロール3を上下に組み込んだ多段
圧延機によれば、上下各側の第1中間ロール3には縮径
部3bとテーパリリーフ部3aとが幅中心位置Lに対し非対
称に形成されているが、このテーパリリーフ部3aと縮径
部3bと以外の部分がストレート部から成るので、上下間
では互いに各側を反対側にして組み込まれていることに
より、総合した状態では両側では等しくワークロール2
を介して鋼帯1に影響する。従つてこのような多段圧延
機で鋼帯1を圧延すれば、この第1中間ロール3のクオ
ータ部分に形成されている縮径部3bにより、鋼帯の幅中
心位置Lの両側でクオータバツクルの発生が防止され、
またテーパリリーフ部3aにより耳伸びの発生も同様に両
側で防止されるのである。
そしてこのような作用については、若し上下各側の第1
中間ロールのそれぞれが幅中心位置Lに対し対称的に各
側にテーパリリーフ部3aと縮径部3bとが形成されている
場合は、縮径部3bとテーパリーフ部3aとがオーバーラツ
プしている部分が生じていてそれぞれの形状制御効果が
小さくなるところ、本発明の如くこれらを非対称に設け
て上下併せて対称となるように構成したことにより縮径
部3bとテーパリリーフ部3aの形状制御効果を分離するこ
とができ、それぞれの効果を最大限に発揮できるように
作用する。
〔実施例〕
ロール群が、直径50mmのワークロール2,直径102mmの従
来のフラツトな第1中間ロール3′,直径172.0mmの第
2中間ロール4,及び直径300mmのバツクアツプロール5
から成る20段センジミア圧延機により、幅700mmの焼鈍
されたSUS 430の鋼帯1を厚さ0.25mmから1パスで厚さ
0.20mmに冷間圧延を行つた。
次いで、第1中間ロールとして全幅が1438mmであつて一
方の端から575mmの幅にテーパ角度が10/10,000のテーパ
リリーフ部3aが形成されておりその反対側に中心位置L
からの距離が50mm(l1)の位置から300mm(l2)の位置
に至る幅250mmに亘り直径差(D0−D1)が最大10μmの
窪みが滑らかな正弦曲線状に形成されて成る縮径部3bが
形成されている第1中間ロール3を使用して前記と同様
の鋼帯1を圧延した。
得られた2種の圧延鋼帯の全幅を前記した如く多数の小
幅条に分割して歪量を測定し、歪差を幅方向の部位と共
に示すと第2図の如くである。
図中、破線で示したものが従来の第1中間ロール3′を
使用した場合であり、実線で示したものが本発明に係る
第1中間ロール3を用いた場合である。この第2図から
判るように、本発明に係る第1中間ロール3を用いた場
合は歪差なく冷間圧延を行うことができ、得られた鋼帯
1にはクオータバツクル及び複合クオータバツクルは発
生しておらず、また鋼帯表面の光沢ムラの発生はなかつ
た。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明に係る第1中間ロールを組み
込んだ多段圧延機により鋼帯の冷間圧延を行えば、従来
技術では発生防止の困難なクオータバツクルの発生を抑
制することが可能となり、平坦度の高い形状良好な高品
質の鋼帯を製造することができる。しかも、形状不良の
ために次工程で発生していた鋼帯の表面疵を防止するこ
とができると共に、このような効果が安定して得られる
ことから製品歩留の向上も図れるようになつた、また形
状不良な鋼帯が得られるようになつたので、次工程ライ
ンにおけるトラブルもなく通板速度を上昇することがで
きて生産性の向上に大幅に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はワークロールと接する本発明に係る中間ロール
の1例が多段圧延機に組み込まれて使用されている状態
で示す正面図、第2図はワークロールと接する本発明に
係る中間ロールが組み込まれた多段圧延機により冷間圧
延された鋼帯及び従来の中間ロールが使用された場合の
鋼帯それぞれの幅方向位置と歪差との関係を比較して示
すグラフ、第3図はクオータバツクルが発生している場
合の1例の幅方向位置と歪差との関係を示すグラフ、第
4図はクオータバツクルが発生している鋼帯の部分伸び
の位置を幅中心位置からの距離と鋼帯幅との比により鋼
帯幅別にプロツトして示すグラフであり、第5図及び第
6図はそれぞれ多段圧延機の1例のロール構成を示す概
略説明図、第7図は冷間圧延された鋼帯に発生した形状
不良の各種タイプを示す説明図である。 1……鋼体 2……ワークロール 3……ワークロールと接する本発明に係る中間ロール 3a……テーパリリーフ部 3b……縮径部 3′……ワークロールと接する従来の中間ロール 4……第2中間ロール 5……バツクアツプロール D0……ワークロールと接する中間ロールのストレート部
の直径 D1……ワークロールと接する中間ロールの縮径部の最小
径 K……部分伸び発生範囲の境界部位 L……幅中心位置 l,l1,l2……幅中心位置からの距離 M……部分伸び発生範囲の境界部位 N……クオータ部分 P……耳部 Q……耳部 R……クオータ部分 S……部分伸び発生範囲の境界部位 T……部分伸び発生範囲の境界部位 w……鋼帯の幅 X……部分伸び
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹添 明信 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 日 新製鋼株式会社内 (72)発明者 高木 一宇 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社阪神研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−282710(JP,A) 特開 昭63−30104(JP,A) 特開 昭63−84702(JP,A) 特開 昭62−282717(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯(1)を圧延する多段圧延機に組み込
    まれてワークロール(2)と接した状態で使用される中
    間ロールであつてロールの幅中心位置(L)に対して一
    方の側の端部にテーパリリーフ部(3a)が形成されてお
    り他方の側のクオータ部分に緩やかな凹状に窪ませた縮
    径部(3b)が形成されており、前記テーパリリーフ部
    (3a)と縮径部(3b)と以外の部分がストレート部から
    成ることを特徴とするワークロールと接する中間ロール
    (3)。
  2. 【請求項2】ロールの幅中心位置(L)からの距離lが 0.05×w≦l≦0.45×w (ここにwは鋼帯(1)の幅を表わす) の範囲に亘つて縮径部(3b)が形成されている請求項1
    に記載のワークロールと接する中間ロール(3)。
  3. 【請求項3】縮径部(3b)の断面の輪郭線が正弦曲線状
    である請求項1又は2に記載のワークロールと接する中
    間ロール(3)。
  4. 【請求項4】多段圧延機により圧延される鋼帯(1)の
    上下各側において、ワークロール(2)と接する中間ロ
    ールの少なくとも1つに請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のワークロールと接する中間ロール(3)がテーパ
    リリーフ部(3a)の側及び縮径部(3b)の側を上下間で
    互いに反対側にして組み込まれていることを特徴とする
    多段圧延機。
  5. 【請求項5】ワークロールに接する中間ロール(3)が
    軸方向に移動可能に組み込まれている請求項4に記載の
    多段圧延機。
JP63112633A 1988-05-11 1988-05-11 ワークロールと接する中間ロール及びそれが組み込まれた多段圧延機 Expired - Lifetime JPH0763737B2 (ja)

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