JPH0762777A - ケーブル材を支持体とする板材の固定装置及びケーブルクランプ - Google Patents

ケーブル材を支持体とする板材の固定装置及びケーブルクランプ

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JPH0762777A
JPH0762777A JP23587793A JP23587793A JPH0762777A JP H0762777 A JPH0762777 A JP H0762777A JP 23587793 A JP23587793 A JP 23587793A JP 23587793 A JP23587793 A JP 23587793A JP H0762777 A JPH0762777 A JP H0762777A
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JP23587793A
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Norihide Imagawa
憲英 今川
Shozaburo Kato
升三郎 加藤
Atsushi Yamada
淳 山田
Minoru Kitamura
実 喜多村
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Fuigura Kk
T I S & Paatonaazu kk
Tis & Partners Kk
Hitachi Kizai Inc
Original Assignee
Fuigura Kk
T I S & Paatonaazu kk
Tis & Partners Kk
Hitachi Kizai Inc
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外観意匠と、透視性に優れた建築物の構築を
可能とさせ、この種の建築物における板材の施工の容易
化を図る。 【構成】 固定装置は、支持部材3と、支持部材の先端
部の略周方向へ放射状に延設させた複数本の支持アーム
4と、夫々の支持アームの端部へ突設させると共に先端
面に板材のエッジ部分の取付孔1aを挿通させたボルト
8を締着させる受部材5で形成され、ケーブル材7を支
持部材3の外周面との間で保持させる溝部6aを設けた
保持部材6を形成し、保持部材6を支持部材3の外周面
へ着脱自在に係止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般建築物の壁面、
床、屋根等の面部へ複数枚の板材を構造的に配設させる
ための固定装置に関するものであり、詳細には、主に硝
子等の建築用の板材を配設させることにより外観意匠を
向上させた建築構造において、支持体として面部の近傍
へ張設したケーブル材を利用する際の固定装置とケーブ
ル材との取付構造及びケーブル材のクランプ構造に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】従来より、一般的な建築物においては、建
築物の壁面の一部に開口部を形成し、その開口部へサッ
シ等の枠体を介して硝子板を配設しているが、最近で
は、室内空間により多くの自然光を採光させたり、又、
アイソメ等の美的な外観意匠を得るために、この種の建
築構造において枠体部分を少なくさせて開口面積をより
拡大するための工夫がなされており、特に、最近では、
例えば、ヨーロッパ特許公開第24857号に開示され
ている固定装置等を用いて、硝子板のエッジ部分を建物
の構造体に直接固定させ、夫々の硝子板の外周にサッシ
等の枠体部分を持たない外観意匠に優れた建築物が提供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の壁
面を備えた建築物を外部から観察した場合には、板材で
ある硝子板を通して固定装置は勿論のこと、固定装置の
支持体である各種の構造体が透視されるので、意匠性の
低い構造体、複雑な形状の構造体、或いは、室内外を遮
蔽する部分の多い構造体等を支持体として選択すること
は、かえって建築物の外観意匠にマイナス効果を生じさ
せる要因ともなる。この点、各種の構造体等と比較し
て、室内外を遮蔽する部分が極めて少なく、風圧荷重の
支持体としての機能面でも優れたケーブル材を用いるこ
とが、より効果的であることが知られている。
【0004】このケーブル材を支持体として使用するに
は、先ず、一対のケーブル材を建物の面部の鉛直線上へ
平行配置で張設させた後に、適宜箇所をケーブルクラン
プ等で係止させると共に、固定装置の支持側へは一定の
間隔を置いて夫々のケーブル材を挿通保持させる取付手
段を形成し、その取付手段へケーブルクランプ間のケー
ブル材を拡張させながら取付けるものである。この際、
ケーブルクランプは圧縮部材として、取付手段は拡張部
材として機能するので、固定装置はケーブル材の張力導
入装置としての役割をも有するものである。
【0005】然し乍ら、従来型の固定装置やケーブルク
ランプを取付ける場合には、固定装置の取付箇所へ夫々
のケーブル材を挿通させて仮固定させ、その後に、ケー
ブル材へ張力を導入しながら取付けることとなり、ケー
ブル材の拡張作業や取付作業にかなりの手間がかかるも
のであった。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、上記の課題を解決す
るためになされたもので、ケーブル材を挿通保持させる
取付手段として、固定装置の支持部材に対して着脱自在
な保持部材を採用することにより、張設後のケーブル材
への固定装置の取付を簡易化すると共に、同様の支持構
造を有した支持装置を形成し、これ等をアダプターを用
いて接続させることにより、より簡単な作業で固定装置
の取付を可能とすると共に、分割型のケーブルクランプ
を形成して、これを固定装置と併用することにより、ケ
ーブル材への張力導入を可能としたものである。
【0007】
【発明の目的】本発明の主たる目的は、前述の如く構成
した固定装置を採用することにより、外観意匠と、透視
性に優れた建築物の構築を可能とさせ、同時に、固定装
置に着脱自在な保持部材を採用すると共に、分割型のケ
ーブルクランプを採用することにより、この種の建築物
における板材の施工の容易化を図ることを目的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明の特許請求の範囲の請求項1に記
載の固定装置の構成は、円柱状の支持部材と、支持部材
の先端部の略周方向へ放射状に延設させた複数本の支持
アームと、夫々の支持アームの端部へ突設させると共に
先端面に板材のエッジ部分の取付孔を挿通させたボルト
を締着させる受部材とで形成され、ケーブル材を支持部
材の外周面との間で保持させる溝部を設けた保持部材を
形成し、保持部材を支持部材の外周面へ着脱自在に係止
させた構成であり、特許請求の範囲の請求項2の固定装
置の構成は、特許請求の範囲の請求項1に記載の固定装
置において、固定装置の支持部材と略同形状の支持装置
を形成し、支持部材の後端部と支持装置の先端部へ接続
部を形成し、ケーブル材を支持装置の外周面との間で保
持させる溝部を設けた保持部材を形成し、保持部材を支
持装置の外周面へ着脱自在に係止させると共に、固定装
置の支持部材の接続部と支持装置の接続部とをアダプタ
ーを介して接続させた構成であり、特許請求の範囲の請
求項3のケーブルクランプの構成は、胴部の中央辺をケ
ーブル材の張設方向に沿って分割させた第1部材及び第
2部材とで形成され、夫々の部材の合着面へは夫々のケ
ーブル材を挿通保持させる溝部を形成し、夫々の部材を
適宜手段により着脱自在に合着させた構成である。
【0009】
【作用】本発明の各請求項に記載の固定装置は、建物に
張設されたケーブル材へ取付ける円柱状の支持部材と、
支持部材の先端部の略周方向へ放射状に延設させた複数
本の支持アームと、夫々の支持アームの端部へ突設させ
ると共に先端面に板材のエッジ部分の取付孔を挿通させ
たボルトを締着させる受部材とで形成されており、従っ
て、本発明の固定装置は板材の荷重を建物の支持体に伝
達すると共に、板材を構造的に組立てる役割を有してい
る。
【0010】一方、この固定装置の支持部材を取付ける
ケーブル材は、例えば、板材に加わる風圧等の水平荷重
を効果的に支持するために、一定の間隔を置いてケーブ
ルクランプ等で固定された二本のケーブル材を備えてお
り、このケーブルクランプ間のケーブル材を拡張させな
がら固定装置を取付けるため、本発明の固定装置はケー
ブル材の張力導入装置としての役割をも有している。
【0011】上記の構成において、特許請求の範囲の請
求項1に記載の固定装置は、ケーブル材を支持部材の外
周面との間で保持させる溝部を設けた保持部材を形成
し、その保持部材を支持部材の外周面へボルト等の適宜
手段により着脱自在に合着させたことにより、ケーブル
材を張設した後でも、容易に固定装置を取付けることが
できる。
【0012】一方、特許請求の範囲の請求項2に記載の
固定装置は、固定装置の支持部材と略同形状の支持装置
を形成し、前述と同様の構成の保持部材を支持装置の外
周面へ着脱自在に係止させると共に、支持部材の接続部
と支持装置の接続部とをアダプターを介して接続させた
ことにより、ケーブル材を張設した後に、容易に固定装
置を取付けることができるだけでなく、特許請求の範囲
の請求項3に記載の分割型のケーブルクランプと併用す
ることにより、ケーブル材への張力導入を容易としてい
る。
【0013】
【実施例】斯る目的を達成した本発明を以下の実施例の
図面により説明する。
【0014】図1は本発明の特許請求の範囲の請求項1
の固定装置の概要断面図であり、図2は本発明の固定装
置の支持部材及び支持装置に用いる保持部材の概要図で
あり、図3は本発明の特許請求の範囲の請求項2の固定
装置の概要断面図であり、図4は本発明の特許請求の範
囲の請求項3のケーブルクランプの概要断面図であり、
図5は本発明の固定装置を用いた建物の面部を示す概要
図であり、図6は本発明の固定装置を用いた建物の要部
を示す概要図である。
【0015】本発明の固定装置2により配設される板材
1は、図5に図示の如く、一般建築物の壁面は勿論のこ
と、床、屋根等のあらゆる面部へ構造的に配設させるこ
とが可能であり、主として許容応力度の低い硝子製の板
材1を対象とするものであるが、広義にはコンクリー
ト、木材、金属等のその他の軽量パネル等も包含するも
のであると共に、例えば、フロート硝子等の板材と強化
硝子等の板材の中間に接着性、透光性を有したレジン、
アクリル等の液状樹脂を充填して合着させた積層体等で
も構わない。
【0016】一方、板材1の支持体となる建物の構造体
は、図6に図示の如く、建物の面部の近傍に張設させた
複数本のケーブル材7から成り、例えば、前記板材1を
垂直な壁面へ配設する場合には、建物の角部に立設され
た柱間へ張設させた水平方向の複数本のケーブル材7
と、建物の上下方向の梁間へ張設させた垂直方向の複数
本のケーブル材7等で構成される。
【0017】特許請求の範囲の請求項1に記載のもの
は、図1に図示の如く、前記固定装置2は円柱状の支持
部材3と、該支持部材3の先端部の略周方向へ放射状に
延設させた複数本の支持アーム4と、該夫々の支持アー
ム4の端部へ突設させると共に先端面に板材1のエッジ
部分の取付孔1aを挿通させたボルト8を締着させる受
部材5とで形成され、前記ケーブル材7を前記支持部材
3の外周面との間で保持させる溝部6aを設けた保持部
材6を形成し、該保持部材6を前記支持部材3の外周面
へ着脱自在に係止させたことを要旨とする。
【0018】前記固定装置2は、精密鋳造物等から成る
円柱状の基部を有した支持部材3と、該支持部材3の先
端部の略周方向に放射状に延設した精密鋳造物等から成
る複数本の支持アーム4から成るもので、図示の例で
は、四枚の板材1を構造的に組立るために、一対のアー
チ型の部材を頂点部分で一体的に接合された外観を有す
る支持アーム4を前記支持部材3の先端部にボルト等で
固着して、支持部材3の先端部の軸方向と垂直に交差す
る平面内へ四本の支持アーム4が延設された状態として
いる。
【0019】前記夫々の支持アーム4の端部へは先端面
にボルト8を締着させるための螺溝又はボルト挿通孔等
と、環状の平坦面を有するフランジを有する受部材5を
夫々突設させるものである。
【0020】前記固定装置2により、建物の面部へ複数
枚の板材1を配設させるには、図1に図示の如く、夫々
の板材1のエッジ部分に円形の取付孔1aを形成した後
に、図5に図示の如く、該夫々の板材1の端縁をシール
材10を介して突合せ、該夫々の板材1の外面からパッ
キン9を介して取付孔1aへ挿通させたボルト8を、更
にパッキン9を介して固定装置2の受部材5の螺溝へ締
着させる。一方、固定装置2の支持部材3の基部と構造
体とを固定することにより、建物の面部へ複数枚の板材
1を構造的に組立るものである。
【0021】尚、本発明の各実施例の支持アーム4は、
板材1の自重による垂直荷重、即ち、固定荷重を支える
適宜な剛性を有した支持体として機能するだけでなく、
板材1に地震や風圧等の変動荷重が加わった際には、取
付孔1aの周辺部に発生する引張応力等を支持アーム4
自体の曲げモーメント又はねじりモーメントとして緩衝
する弾性体として機能するが、例えば、前記支持アーム
4と支持部材3、又は支持アーム4と受部材5間へ回動
機構等を設けても構わない。
【0022】本発明の固定装置2は、建物の構造体、即
ち、固定装置2の支持体として複数本のケーブル材7を
採用することを意図したものであり、前記固定装置2の
支持部材3へ設ける取付手段として、以下に具体的な実
施例を示す着脱自在な保持部材6を採用したものであ
る。
【0023】図2(a)(b)に図示の保持部材6は分割型
の保持部材6を示しており、該保持部材6は、支持部材
3への係止時に一体的に組み合わされる第1部材6Aと
第2部材6Bとで形成されている。該夫々の部材6A・
6Bは支持部材3と同様に精密鋳造物等から成り、支持
部材3の外周面との間でケーブル材7を挿通保持させる
ための溝部6aを有したものである。
【0024】前記溝部6aの個数は挿通保持させるケー
ブル材7の本数に応じて選択されるものであり、本発明
の実施例の保持部材6では、水平方向に張設させた一本
のケーブル材7と、ラチス材として拡張されて使用され
る一対のケーブル材7の内、板材1側の一方のケーブル
材7とを保持するために二つの溝部6aを形成させたも
のである。又、溝部6aは、実施例の様な分割型の保持
部材6では、第1部材6Aと第2部材6Bを組み合わせ
た際に一体的に形成されるものでも良い。
【0025】本発明の固定装置2は前記保持部材6を支
持部材3の外周面へ適宜手段により着脱自在に係止でき
る構成とさせるものであり、従って、既に張設されてい
るケーブル材7を保持部材6の溝部6a内へ嵌入させな
がら固定装置2へ容易に取付けることができる。
【0026】実施例の保持部材6においては、第1部材
6Aは溶接により予め支持部材3の外周面へ固定させて
おき、ケーブル材7の取付けの際には、第2部材6Bの
端部に設けた貫通孔からボルト8を支持部材3の螺溝へ
螺合して係止させるものである。
【0027】又、前記保持部材6は複数本のケーブル材
7の夫々の取付位置と成る支持部材3の外周面へ係止さ
せるものであり、従って、図6に図示の如くケーブル材
7を水平方向と上下方向に張設させた場合には、支持部
材3の外周面の四方向へ係止させる。尚、ラチス材とし
て拡張されて使用される一対のケーブル材7の内、支持
側のケーブル材7は支持部材3の後端部で適宜手段(図
示せず)により取付けられるものである。
【0028】特許請求の範囲の請求項2に記載のもの
は、図3に図示の如く、前述の請求項1に記載の固定装
置2において、ラチス材として拡張されて使用される一
対のケーブル材7の内、支持側のケーブル材7の取付手
段を開示したものであり、前記固定装置2の支持部材3
と略同形状の支持装置11を形成し、該支持部材3の後
端部と支持装置11の先端部へ接続部3a.11aを形
成すると共に、前記ケーブル材7を前記支持装置11の
外周面との間で保持させる溝部12aを設けた保持部材
12を形成し、該保持部材12を前記支持装置11の外
周面へ着脱自在に係止させ、前記固定装置2の支持部材
3の接続部3aと支持装置11の接続部11aとをアダ
プター13を介して接続させたことを要旨とする。
【0029】即ち、請求項2に記載の固定装置2は一対
のケーブル材7へ張力を導入させるためにアダプター1
3を介して接続させる支持装置11を設けたものであ
り、該支持装置11は固定装置2の支持部材3と略同形
状の円柱部材として形成され、外周面へは前記固定装置
2に係止させた保持部材6と同様の構成から成る溝部1
2aを設けた保持部材12を着脱自在に係止させたもの
である。
【0030】前記アダプター13は支持部材3の後端部
と支持装置11の先端部を挿入できる大きさの径を有し
た略円筒状のスリーブであり、両端部の内周面には螺子
等の接続手段が設けられており、中央部の外周面へは締
付手段が設けられている。
【0031】一方、前記支持部材3の後端部、及び支持
装置11の先端部の外周面へは前記アダプター13の接
続手段に対応して螺子等による接続部3a.11aが形
成され、該夫々の接続部3a.11aをアダプター13
の両端部へ挿入(螺合)して接続させるものである。
【0032】本発明の固定装置2は、先ず、前記支持部
材3へ保持部材6を介して板材1側と成る一方のケーブ
ル材7を取付けると共に、支持装置11へは保持部材1
2により他方のケーブル材7を取付け、次いで、夫々の
接続部3a.11aをアダプター13を介して、ケーブ
ル材7へ張力を導入させながら接続させる。この際、ア
ダプター13の外周面に設けたナット部を緩めたり、或
いは、締め付けることにより、前記支持部材3の後端部
と保持部材6の先端部との間隔を変更し、拡張されたケ
ーブル材7の張力を調整させる。
【0033】特許請求の範囲の請求項3に記載のもの
は、図4に図示の如く、複数本のケーブル材7を張設す
る際に用いるケーブルクランプ14であって、前記ケー
ブルクランプ14は胴部の中央辺をケーブル材7の張設
方向に沿って分割させた第1部材14A及び第2部材1
4Bとで形成され、該夫々の部材14A.14Bの合着
面へは前記夫々のケーブル材7を挿通保持させる溝部1
4aを形成すると共に、該夫々の部材14A.14Bを
適宜手段により着脱自在に合着させたことを要旨とす
る。
【0034】即ち、本発明のケーブルクランプ14は、
建物の面部へ板材1を配設するために、建物の面部に沿
って複数本のケーブル材7を張設し、該夫々のケーブル
材7を請求項1及び請求項2で開示した複数個の固定装
置2で拡張させて固定する際に用いられるものであっ
て、該夫々の固定装置2の中間部で夫々のケーブル材7
を挿通保持させることにより、ケーブル材7への張力導
入時の圧縮材としての役割を果たすものである。
【0035】本発明のケーブルクランプ14は、図4に
図示の如く、六面体の外観形状を備えた精密鋳造物等か
ら成り、ケーブル材7の張設方向に沿って胴部の中央辺
で第1部材14A及び第2部材14Bの二つに分割され
ている。又、該夫々の部材14A.14Bの合着面へは
夫々のケーブル材7を挿通保持させる複数の溝部1aが
形成されている。
【0036】一方、前記夫々の部材14A.14Bの胴
部にはケーブル材7の張設方向に対して直交する方向に
貫通孔(図示せず)が形成され、該貫通孔へ挿通させた
ボルト8をナット等で締着させて夫々の部材14A.1
4Bを確りと合着させることができる。
【0037】本発明のケーブルクランプ14は、上記の
構成により、複数本のケーブル材7を柱間に張設した後
に、所望の位置において極めて簡単な作業で夫々のケー
ブル材7を挿通保持させることができるので、請求項1
及び請求項2に開示した固定装置2と併用することによ
り、ケーブル材7への張力導入を極めて容易に行うこと
ができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、前述の如く構成したものであ
り、特許請求の範囲の請求項1で開示させた固定装置
は、ケーブル材を支持部材の外周面との間で保持させる
溝部を設けた保持部材を形成し、この保持部材を支持部
材の外周面へ着脱自在に係止させる構成としたので、ケ
ーブル材を張設した後に簡易な作業で固定装置の取付を
行うことができる。一方、、固定装置の支持部材と同様
の機能を有した支持装置を形成し、固定装置の支持部材
と支持装置とをアダプターを介して接続させたので、取
付作業の容易化は勿論のこと、特許請求の範囲の請求項
3で開示させたケーブルクランプと併用することによ
り、ケーブル材への張力の導入を容易に行うことができ
る。本発明の請求項1及び請求項2に開示した固定装
置、及び請求項3に開示したケーブルクランプは、簡易
な施工方法で外観意匠に優れた建築物の構築を可能とさ
せた画期的で且つ有意義な発明である。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特許請求の範囲の請求項1の固定装置
の概要断面図である。
【図2】本発明の固定装置の支持部材及び支持装置に用
いる保持部材の概要図である。
【図3】本発明の特許請求の範囲の請求項2の固定装置
の概要断面図である。
【図4】本発明の特許請求の範囲の請求項3のケーブル
クランプの概要断面図である。
【図5】本発明の固定装置を用いた建物の面部を示す概
要図である。
【図6】本発明の固定装置を用いた建物の要部を示す概
要図である。
【0040】
【符号の説明】
1 板材 1a 取付孔 2 固定装置 3 支持部材 3a 接続部(螺子部) 4 支持アーム 5 受部材 6 保持部材 6A 第1部材 6B 第2部材 6a 溝部 7 ケーブル材 8 ボルト 9 パッキン 10 シール材 11 支持装置 11a 接続部(螺子部) 12 保持部材 12a 溝部 13 アダプター 14 ケーブルクランプ 14A 第1部材 14B 第2部材 14a 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今川 憲英 東京都渋谷区神宮前3丁目27番15号 株式 会社テイ.アイ.エス.エンドパートナー ズ内 (72)発明者 加藤 升三郎 東京都港区芝公園2丁目6番15号 フィグ ラ株式会社内 (72)発明者 山田 淳 東京都江東区東陽2丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 喜多村 実 東京都江東区東陽2丁目4番2号 日立機 材株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の面部の近傍へ複数本のケーブル材を
    張設し、該ケーブル材を支持体として複数枚の板材を建
    物の面部へ構造的に配設させる固定装置において、前記
    固定装置は円柱状の支持部材と、該支持部材の先端部の
    略周方向へ放射状に延設させた複数本の支持アームと、
    該夫々の支持アームの端部へ突設させると共に先端面に
    板材のエッジ部分の取付孔を挿通させたボルトを締着さ
    せる受部材とで形成され、前記ケーブル材を前記支持部
    材の外周面との間で保持させる溝部を設けた保持部材を
    形成し、該保持部材を前記支持部材の外周面へ着脱自在
    に係止させたことを特徴とするケーブル材を支持体とす
    る板材の固定装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲の請求項1に記載の固定装
    置において、前記固定装置の支持部材と略同形状の支持
    装置を形成し、該支持部材の後端部と支持装置の先端部
    へ接続部を形成すると共に、前記ケーブル材を前記支持
    装置の外周面との間で保持させる溝部を設けた保持部材
    を形成し、該保持部材を前記支持装置の外周面へ着脱自
    在に係止させると共に、前記固定装置の支持部材の接続
    部と支持装置の接続部とをアダプターを介して接続させ
    たことを特徴とするケーブル材を支持体とする板材の固
    定装置。
  3. 【請求項3】複数本のケーブル材を張設する際に用いる
    ケーブルクランプであって、前記ケーブルクランプは胴
    部の中央辺をケーブル材の張設方向に沿って分割させた
    第1部材及び第2部材とで形成され、該夫々の部材の合
    着面へは前記夫々のケーブル材を挿通保持させる溝部を
    形成すると共に、該夫々の部材を適宜手段により着脱自
    在に合着させたことを特徴とするケーブルクランプ。
JP23587793A 1993-08-30 1993-08-30 ケーブル材を支持体とする板材の固定装置及びケーブルクランプ Pending JPH0762777A (ja)

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JP23587793A JPH0762777A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ケーブル材を支持体とする板材の固定装置及びケーブルクランプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7963079B2 (en) 2005-07-09 2011-06-21 Dorma Gmbh + Co. Kg Standardized compression bar system for a braced front construction

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US7963079B2 (en) 2005-07-09 2011-06-21 Dorma Gmbh + Co. Kg Standardized compression bar system for a braced front construction

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