JPH076275B2 - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH076275B2
JPH076275B2 JP5272389A JP5272389A JPH076275B2 JP H076275 B2 JPH076275 B2 JP H076275B2 JP 5272389 A JP5272389 A JP 5272389A JP 5272389 A JP5272389 A JP 5272389A JP H076275 B2 JPH076275 B2 JP H076275B2
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elastic coupling
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elastic
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功生 林
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功生 林
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種建築物の基礎や建築物内の床あるいは各
種の装置類又は物品を、地震その他の振動から保護しつ
つ支持する免震装置に関するものである。
[従来の技術] 従来免震装置としては、床を支えるものは、基本的に、
板材の下部に脚を構成し、これらの脚の下端にゴム類を
取付けた構成のそれが提案されている。
また基礎と構造物の間に免震装置として弾性材を配置し
たものがある。
基礎を支える免震装置は提案されていない。
[発明が解決しようとする課題] 前者は、床と一体になったもので、自由に様々な対象の
免震のために用いることは出来ない。更に機構上水平方
向の揺れに対しては十分対処できるものではない。
また後者も同様に種々の対象に自由に応用できるもので
はない。
本発明は、建築物の床の他、建築物の基礎そのものの支
持、あるいはその他の各種物品又は装置類等の様々な要
免震対象に、容易に、これを支持しつつ免震作用を与え
得る装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成の要旨とするところは、 スライド板の中央に、開口部に向かって大径となるテー
パ状凹部を構成し、 上記テーパ状凹部の内端に弾性結合体の一端を結合し、 上記テーパ状凹部の開口端付近に位置する上記弾性結合
体の他端には支持対象との結合手段を構成し、 かつ上記スライド板の背面には上記テーパ状凹部の裏面
に生じた突部の周囲に補強手段を構成した免震装置であ
る。
上記スライド板は、平面方向から見て正方形、多角形又
は円形等の様々な形状を自由に採用するこが可能であ
る。しかし水平方向のいずれの方向に対しても均等であ
る円形が最も適当である。上記スライド板はこれによっ
て支持する対象の重量等に応じて、プラスチックにより
形成し、あるいは金属で構成することができる。
上記スライド板の外面は滑面を構成するのが好ましい。
これは例えば、表面にテトラフルオロエチレン樹脂のコ
ーティングを施す等により構成することができる。
上記テーパ状凹部は、地震等に於ける水平方向の振幅を
どの程度まで許容できるものとするのが適当かを考慮し
て、開口角度を定めるのが良い。できれば、予想される
最大の地震に於いて、弾性結合体の上端又は下端が相対
的に水平方向に揺動した場合に、弾性結合体の外端がテ
ーパ状凹部の開口端に容易には接触しない程度が良い。
上記テーパ上凹部と上記弾性結合体との結合は、例え
ば、先ず上記弾性結合体の当該端部に弾性鍔を構成し、
上記弾性結合体を、その他端から、かつ上記スライド板
の背面側から、上記テーパ状凹部の内端に穿設した結合
孔に挿入し、上記弾性鍔を上記結合孔の背面側緑部で係
止させて構成する。なお上記結合孔の背面側縁部には上
記弾性鍔の厚み方向の一部がその中に嵌合する程度の深
さの係止凹部を形成しておくのが良い。
また例えば、上記結合は、上記テーパ状凹部の内端に別
個に立設した筒体に上記弾性結合体の当該端部を嵌合
し、かつ抜け止処理を施して構成する。
あるいは例えば、上記結合は、上記テーパ状凹部の内端
から途中までを一定径の筒状部に構成し、上記筒状部に
上記弾性結合体の当該端部を嵌合し、かつ抜け止処理を
施すことで構成する。
ところで上記弾性結合体は、例えば、円柱状のゴム部材
で構成する。または、中央部が小径となった概略ひょう
たん形のゴム部材で構成する。
上記ゴム部材の材質は特定のそれに限定されるものでは
ないが、適当な弾性を有する合成ゴムで成形するのが良
い。適当な段階区分で種々の弾力性のそれを用意し、こ
れが支持する対象の重量に応じて使い分けるのが適当で
ある。
また上記弾性結合体は前記スライド板にセットした状態
で、負荷がかかっていない場合には、例えば結合板との
間に、相互の対面部に僅かな隙間があく程度の長さ及び
弾性に構成することが適当である。
また上記弾性結合体の支持対象との結合手段は、様々な
構成を自由に採用し得る。
例えば、上記結合手段は、上記弾性結合体の当該の端部
に結合した結合板で構成する。上記結合板は、スライド
板と対面する面を滑面に構成し、他の面を要免震対象の
下面との結合面とする。この結合は接着剤等によれば良
い。または単に載せるだけでも良い。また上記弾性結合
体の端部と結合板との結合は、例えば、結合板の中央部
に孔を穿設し、この孔に弾性結合体の端部に突出された
ボルトを貫通させ、ナットで締付けて行なう。
前記補強手段は、例えば、スライド板の背面から立上
げ、前記突部の外周から放射状に延びたりリブで構成す
ることができる。上記のリブには、場合により、更に上
記突部を中心とした複数の同心円の円環状のリブを追加
することができる。
なお上記リブはその外端の高さを上記突部と同一又はこ
れより若干低く構成するのが良い。
または上記補強手段は、支持対象の部材の下面側に上記
スライド板の背面側の突部形状に対応する嵌合凹部を形
成し、上記嵌合凹部を上記スライド板の背面側に接合す
る構成とすることもできる。
[作用] 本発明は、以上のように構成したてので、複数のそれを
用いて、各種の建築物に於いて、その内部の床を支持
し、あるいは建築物の基礎それ自体を支持して、地震そ
の他の揺れを減衰させ、上記対象物を保護するために使
用することができる。
例えば、この免震装置で、床を支持する場合、床部材の
下面に、スライド板の突部側又は開口端側のいずれかを
持続する。
前者の場合は、前記補強手段をリブで構成したタイプ及
び支持対象の部材の下面側の嵌合凹部を上記突部に嵌合
するタイプのいずれも適用できる。
そこでこのうちの更に前者のタイプを使用した場合は、
上記床部材の基板部を構成する板材の下面に、上記突部
の上面及びリブの上端を接続する。必要に応じて接着そ
の他の固定手段を施すこととする。
またこのうちの後者のタイプを使用した場合には、支持
対象の部材を構成する板材の下面に嵌合凹部を形成し、
上記嵌合凹部に上記突部を嵌合させる。必要に応じて接
着剤等により、嵌合を固定する。そしてこれら両タイプ
のいずれの場合も、弾性結合体の下端を床下地に接合す
る。上記弾性結合体の下端が、ゴム部材で形成されてい
る場合には、容易には動かないので、単に床下地上に置
くだけでも良い。
他方後者のスライド板の開口端側で床を支持する場合に
は、前記補強手段をリブで構成したタイプのそれを使用
するのが適当である。
この場合は、先ず床部材の基板部を構成する板材の下面
に、前記テーパ状凹部の開口端付近に位置する弾性結合
体の端部をその結合手段で結合する。結合手段が、上記
弾性結合体の端部に構成した結合板である場合には、上
記板材をこれに載せるだけでも良い。勿論必要に応じて
接着剤等により接着固定する。
そして床下地上には、通常スライド板の突部側を接合さ
せる状態にして置くだけで良い。特に上記弾性結合体の
上記端部に弾性鍔を構成し、上記スライド板の背面側か
ら、前記結合孔に挿入し、上記弾性鍔を上記結合孔の背
面側縁部で係止させた場合には、上記弾性鍔が上記床下
地に接合状態になるので、滑りが殆どなく良く固定され
る。
以上のいずれかを適当な間隔で行なうことにより、全床
下地上に床部材を配設する。
こうして床部材は適当な間隔で本発明の免震装置で支持
される。床部材の上面には、所望の化粧材を貼付して床
を完成させる。なお、上記床部材の設置領域の外縁、即
ち壁面等に隣接する位置には若干間隔をあけておき、そ
の隙間にクッション部材を配設しておくことが必要であ
る。
しかして本発明の免震装置は極めて容易に必要な位置に
設置することができる。
またこのようにこの免震装置によって床を支持した場合
には、地震等により床下地に振動が伝達した場合にも、
スライド板の外面は、その設置状態により、床下地とス
ライド自在に接し、又は床部材の下面と、あるいは結合
板の下面とスライド自在に接しており、かつ相互は前記
弾性結合体で結合しているので、ここで相互が振動又は
揺動に応じて相対的にスライド運動することにより、そ
れらの振動又は揺動は概ねここで遮断されることにな
る。
ところで建築物の基礎を本発明の免震装置で支持する場
合は、例えば、該当する領域を掘り下げ、砂利を敷きつ
め、転圧し、その上にコンクリート下地を打設する。そ
うして複数の本発明の免震装置を適当な間隔で縦横に配
置する。この配置の仕方も、前記したと同様に、突部側
又はテーパ上凹部の開口端側のいずれを上方にしても良
い。その上で適当な枚数に区分したコンクリート板を上
記免震装置上に載置する。即ち、既述の場合と同様に、
スライド板の背後の突部及び補強手段で下地コンクリー
ト又はコンクリート板に接続し、他方の前記弾性結合体
の端部の結合手段でコンクリート板又は下地ンクリート
に接続する訳である。なお上記コンクリート板まではグ
ランドラインの下方に埋設状態とする。なおまた上記コ
ンクリート板の周囲には、周囲の地盤から縁を切るため
に、クッション部材を配設する。
こうした上で上記コンクリート板の上に基礎を構成す
る。
また以上の場合に於いて、上記コンクリート板を省略し
て、上記免震装置で直接に別に成形した基礎コンクリー
トを支持することとしても良い。
以上の場合には相当する強度のスライド板を構成し、か
つ必要な弾性と強度を有する弾性結合体を用いることの
外、基本的に、床を支持する場合と変わらない。
上記基礎及び基礎用コンクリートの用法は一般の基礎の
それと変わらない。
こうして容易に免震作用を有する基礎を得ることができ
る。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
先ず第1図〜第3図に基づいて本発明の第一の実施例を
説明する。
第1図〜第3図に示したように、ススライド板1の中央
部に開口端に向かって拡大するテーパ状凹部2を構成す
る。上記スライド板1は平面又は底面から見て円形に構
成し、上記テーパ状凹部2も同方向から見て円形、即
ち、外広がりの円錐状に構成する。
また、上記テーパ状凹部2の底部には、中央に後述する
弾性係合柱体3を挿通する結合孔4を穿設し、かつ上記
結合孔4の縁に沿って短筒部5を立ち上げ、更にスライ
ド板1の背面側には、上記弾性結合柱体3の下端の弾性
鍔6が、その厚み方向の半分程度だけ沈み込む深さの結
合凹部7を形成する。
ところで上記弾性結合柱体3は、第1図及び第2図に示
したように、下端に上記弾性鍔6を備え、上端にはその
軸方向に伸びるボルト8及びナット9を備えたほぼ円柱
状の部材である。また上記弾性結合柱体3はクロロプレ
ン系の合成ゴムにより成形したものである。その弾性及
び剛性は、この例では、床板の支持ために適当なように
定めた。
しかして上記弾性結合柱体3は、第1図〜第3図に示し
たように、その上端側から、上記結合孔4に挿入し、そ
の下端の弾性鍔6を上記結合凹部7に嵌合させる。尤も
上記したように、無負荷状態では、その半分程度は下方
に露出することになる。なおまた上記弾性結合体3の長
さは、第1図に示したように、無負荷の状態では、スラ
イド板1及び後述する結合板10間に僅かな隙間があくよ
うに設定してある。
また上記弾性結合柱体3の上端には上記結合板10を接続
する。上記結合板3は、第1図〜第3図に示したよう
に、上記スライド板1より大径の円板形であり、中央に
弾性結合柱体3の上端のボルト8及びナット9を収納す
る収納凹部11を備え、かつその中央部にボルト孔12を穿
設したものである。しかして上記ボルト孔12に上記ボル
ト8を下方から挿入し、収納凹部11中で上記ボルト8に
ナト9を締付けるこにより、弾性結合柱体3の上端に上
記結合板10を結合する。
なお、上記結合板10の下面及びこれと対面する前記スラ
イド板1の上面は滑面に構成する。
他方上記スライド板1の背後側(下面側)に於いて、上
記テーパ状凹部2の構造にともなって突出した円錐突部
13の周囲には、第1図〜第3図に示したように、60°の
角度間隔でスライド板1の周端まで放射方向に伸びるリ
ブ14、14…を構成する。これにのリブ14、14…はスライ
ド板1、1の背後面(下面)から立上げ、その高さは、
上記円錐突部13の縁部と同一とする。
この実施例では、以上のように構成したので、各種建築
物の床を地震その他の揺れを減衰させつつ支持するため
に使用するのに適当である(勿論他にも使用可能ではあ
る)。しかもどのような床にも容易に対応でき、その取
付けも簡単である。
先ず床を構成する対象の領域に一般の場合と同様に平坦
な床下地15を構成する。そしてこの免震装置を採用する
床は、上記床下地15上に該当する枚数の床部材16、16…
を張設し、その上に化粧材17、17…を貼付して構成する
こととし、上記各床部材16、16…を各々数箇所で、床下
地15上に配置した上記免震装置により支持することとす
るものである。
これを若干詳しく述べると次の通りである。
第2図に示したように、免震装置の結合板10の上面を上
記床部材16の下面に接合させ、両者を接着剤で固定す
る。一方上記免震装置は、その下方の結合凹部7から露
出した弾性鍔6の下面を上記床下地15上に接合させ、更
に上記弾性鍔6が床部材16等の重量により縮小すること
により(床部材16等による負荷が大きい場合)、同時
に、円錐突部13の下面、すなわち上記結合凹部7の周囲
の側壁下端面及びリブ14、14…の下端面も上記床下地15
上に接合させる。このようにして所定数の免震装置をセ
ットする。この場合、上記免震装置は、主として摩擦係
数の大きな弾性鍔6が床下地15上に接合することで、単
に置いただけでも、容易には移動しない状態となる。
なおまた、このとき、前記弾性結合体3も床部材16等の
重量により縮小して(負荷が大きい場合)、上記結合板
10の下面と前記スライド板1の上面とが接合状態とな
る。この接合は両滑面によるスライド自在なものであ
る。
ところで上記床部材16、16…は、設置領域の外縁、即
ち、周壁から若干の幅は、設置しない部分を残し、この
位置にクッション部材を配設することとする。
こうして全領域に床部材16、16…を配設した後に、その
上に化粧材17、17…を貼付する(化粧材17、17…は予め
床部材16、16…上に貼付して置いても良いことは言うま
でもない)。
しかして上記床部材16、16…は上記複数の免震装置によ
り床下地15上に免震状態で配設され、所定の領域に簡単
に床が構成される。
しかしてこの実施例の免震装置は極めて容易に必要な位
置に設置することができる。
またこのようにこの免震装置によって床部材16、16…を
支持した場合には、地震等により床下地15に振動が伝達
した場合にも、スライド板1と床部材16を支える結合板
10とは、相互に比較的負荷が小さい場合には、僅かに隙
間があいた状態で対面しており、前記したように、一定
以上の負荷がかかった場合には、相互の滑面がスライド
自在に接しており、相互は弾性結合柱体3で結合してい
るので、ここで相互が振動又は揺動に応じて自由にスラ
イド運動することにより、それらの振動又は揺動はここ
で遮断され、上方の結合板10側、即ちこれら及びそれ以
上の床部材16、16…へは伝達されなくなるものである。
前記テーパ状凹部2をその開口端方向に向かって拡大さ
せ、その径を十分大きく取ったので、スライド可能範囲
は充分大きくでき、大きな振動乃至揺動にも嗅ぐ実に対
応できる。
次に第4図に基づいて本発明の第二の実施例を説明す
る。これは大部分が第一の実施例と同様であるので、異
なる部分にのみ力点を置いて説明する。
第4図に示したように、スライド板21の中央部に下方の
開口端に向かって拡大するテーパ状凹部22を構成する。
上記スライド板21は平面又は底面から見て円形に構成
し、上記テーパ状凹部22も同方向から見て円形、即ち、
外広がりの円錐状に構成する。
また上記テーパ状凹部22の内端面には、中央部に後述す
る弾性結合体23の上端を嵌挿固定する固定筒24を垂下構
成する。その内周途中には抜け止突起25を構成する。
上記弾性結合体23は、同図に示したように、中央部が小
径な概略ひょうたん形に構成した部材である。上記弾性
結合体23はクロロプレン系の合成ゴムにより成形したも
のである。その弾性及び剛性は、この例では、床板の支
持ために適当なように定めた。
しかして上記弾性結合体23は、その上端を上記固定筒24
に挿入し、その内周の抜け止突起25でここに固定する。
なお上記弾性結合体23の長さは、第4図に示したよう
に、負荷が小さい状態では、スライド板21及び後述する
床下地26間に僅かな隙間があくように設定してある。
なお上記スライド板21の下面は滑面に構成してある。
また上記スライド板21の上方側に於いて、上記テーパ状
凹部22の構成にともなって突出した円錐突部27の周囲に
は、60°の角度間隔でスライド板21の周端まで放射方向
に伸びるリブ28、28…を構成する。これらのリブ28、28
…はスライド板21の上面から立上げ、その高さは、上記
円錐突部27の上面と同一とする。
この実施例では、以上のように構成したので、第一実施
例と同様に、各種建築物の床にその他を地震その他の揺
れを減衰させつつ支持するために使用するのに適当であ
る。
先ず床を構成する対象の領域に一般の場合と同様に平坦
な床下地26を構成する。そしてこの免震装置を採用する
床は、上記床下地26上に該当する枚数の床部材29、29…
を張設し、その上に化粧材30、30…を貼付して構成する
こととし、上記各床部材29、29…を各々数箇所で、床下
地26上に配置した上記免震装置により支持することとす
るものである。
以下これを簡単に説明する。
第4図に示したように、免震装置の円錐突部27の上面及
びリブ28、28…の上端面に床部材29の下面を接合する。
接着剤により上記接合を固定する。一方免震装置の下部
は、弾性結合体23の下端を床下地26上に接合する。
このようにして所定数の免震装置をセットする。この場
合、上記免震装置は、主として摩擦係数の大きな弾性結
合体23の下端が床下地26上に接合することで、このよう
に単に置いただけでも、容易には移動しなくなる。
ところで上記床部材29、29…は、設置領域の外縁、即
ち、周壁から若干の幅は、設置しない部分を残し、この
位置にクッション部材を配設することとする。
こうして全領域に床部材29、29…を配設した後、その上
に化粧材30、30…を貼付する。
しかして上記床部材29、29…は上記複数の免震装置によ
り床下地26上に免震状態で配設され、所定の領域に簡単
に床が構成される。
しかして地震等に際しては、床下地26に振動が伝達した
場合にも、スライド板21と床下地26とは、相互に比較的
負荷が小さい場合には、僅かに隙間があいた状態で対面
しており、一方一定以上の負荷がかかった場合には相互
にスライド自在に接することとなり、相互は弾性結合体
23で結合状態であるもので、相互が振動又は揺動に応じ
て自由にスライド運動することにより、それらの振動又
はここで遮断され、スライド板21以上の部材、即ち床部
材29、29…等へは伝達されなくなるものである。
最後に第5図に基づいて本発明の第三の実施例を説明す
る。これは大部分が第二の実施例と同様であるので、異
なる部分にのみ力点を置いて説明する。
第5図に示したように、スライド板31の中央部に途中ま
で同一小径である結合筒部34を構成し、その下端から下
方の開口端に向かって拡大するテーパ状凹部32を構成す
る。上記スライド板31は平面又は底面から見て円形に構
成し、上記テーパ状凹部32も同方向から見て円形、即
ち、外広がりの円錐状に構成する。
また、同図に示したように、中央部が小径な概略ひょう
たん形の弾性結合体33を構成する。上記弾性結合体33は
クロロプレン系の合成ゴムにより成形し、その弾性及び
剛性は、この例では、床板の支持ために適当なように定
めた。
しかして上記弾性結合体33は、その上端を上記結合筒部
34に挿入し、接着剤によりその結合を固定する。
なお上記弾性結合体33の長さは、第5図に示したよう
に、上記状態で、負荷が小さい状態では、スライド板31
及び後述する床下地36間に僅かな隙間があくように設定
する。
なお上記スライド板31の下面は滑面に構成してある。
この実施例では、以上のように構成したので、第二の実
施例と同様に、各種建築物の床その他を地震その他の揺
れを減衰させつつ支持するために使用するのに適当であ
る。
先ず床を構成する対象の領域に平坦な床下地36を構成す
る。
また、第5図に示したように、対象とする床の構成に用
いる床部材39の下面には、予め、適当な間隔で、上記ス
ライド板31の上面に突出した突出部37に対応する接合凹
部38を形成しておくものとする。
しかして上記免震装置を、各その突出部37を、必要な数
の上記床部材39、39…の接合凹部38、38…に嵌合させ、
かつ接着して結合固定する。
そうした上で、上記床下地36上に、順次上記免震装置を
下にして床部材39、39…を配設する。こうして床部材3
9、39…は免震装置により支持される。なおこのとき免
震装置の下部は、弾性結合体33の下端が床下地36上に接
合する。この場合、上記免震装置は、主として摩擦係数
の大きな弾性結合体33の下端が床下地36上に接合するこ
とで、このように単に置いただけでも、容易には移動し
ない状態となる。
ところで上記床部材339、39…は、設置領域の外縁、即
ち、周壁から若干の幅は、設置しない部分を残し、この
位置にクッション部材を配設することとする。
こうして全領域に床部材39、39…を配設した後に、その
上に化粧材40、40…を貼付する。
しかして上記床部材39、39…は上記複数の免震装置によ
り床下地36上に免震状態で配設され、所定の領域に簡単
に床が構成される。
その故地震等に際しては、床下地36に振動が伝達した場
合にも、第二の実施例と同一の理由により、その振動が
遮断され、床部材39、39…へは殆ど伝達されない。
[発明の効果] 本発明によれば、建築物の床や、基礎を容易に支持し
得、地震その他の振動が生じた場合、これより上部に位
置する部材に対して、振動又は揺動等を、大幅に遮断す
る免震作用を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示したものである。 第1図〜第3図は第一の実施例を示したもので、第1図
は一部切欠概略正面図、第2図は床部材を支持する状態
を示した概略正面断面図、第3図は概略底面図である。 第4図は第二の実施例を示しており、床部材を支持する
状態を示したその概略正面断面図である。 第5図は第三の実施例を示しており、床部材を支持する
状態を示したその概略正面断面図である。 1、21、31…スライド板、2、22、32…テーパ状凹部、
3…弾性結合柱体、4…結合孔、5…短筒部、6…弾性
鍔、7…結合凹部、8…ボルト、9…ナット、10…結合
板、11…収納凹部、12…ボルト孔、13、27…円錐突部、
14、28…リブ、15、26、36…床下地、16、29、39…床部
材、17、30、40…化粧材、23、33…弾性結合体、24…固
定筒、25…抜け止突起、37…突出部、38…接合凹部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライド板の中央に、開口部に向かって大
    径となるテーパ状凹部を構成し、 上記テーパ状凹部の内端に弾性結合体の一端を結合し、 上記テーパ状凹部の開口端付近に位置する上記弾性結合
    体の他端には支持対象との結合手段を構成し、 かつ上記スライド板の背面には上記テーパ状凹部の裏面
    に生じた突部の周囲に補強手段を構成した免震装置。
  2. 【請求項2】上記弾性結合体を、円柱状のゴム部材で構
    成した請求項1記載の免震装置。
  3. 【請求項3】上記弾性結合体を、中央部が小径となった
    概略ひょうたん形のゴム部材で構成した請求項1記載の
    免震装置。
  4. 【請求項4】上記弾性結合体の一端と上記テーパ状凹部
    の内端との結合を、 上記弾性結合体の当該端部に弾性鍔を構成し、上記弾性
    結合体を、その他端から、かつ上記スライド板の背面側
    から、上記テーパ状凹部の内端に穿設した結合孔に挿入
    し、上記弾性鍔を上記結合孔の背面側縁部で係止させて
    構成した請求項1記載の免震装置。
  5. 【請求項5】上記弾性結合体の一端と上記テーパ状凹部
    の内端との結合を、 上記テーパ上凹部の内端に別個に立設した筒体に上記弾
    性結合体の当該端部を嵌合し、かつ抜け止処置を施すこ
    とで構成した請求項1記載の免震装置。
  6. 【請求項6】上記弾性結合体の一端と上記テーパ状凹部
    の内端との結合を、 上記テーパ状凹部の内端から途中までを一定径の小径の
    筒状部に構成し、上記筒状部に上記弾性結合体の当該端
    部を嵌合し、かつ抜け止処置を施すことで構成した請求
    項1記載の免震装置。
  7. 【請求項7】上記支持対象との結合手段を、 その中央部で上記弾性結合体の当該端部に接続し、上記
    スライド板に対面する面を滑面に構成し、かつ上記滑面
    の背面側を結合面とした結合板で構成した請求項1記載
    の免震装置。
  8. 【請求項8】上記補強手段を、 スライド板の背面から立上げ、上記突部の外周から放射
    状に延びたリブで構成した請求項1記載の免震装置。
  9. 【請求項9】上記補強手段を、 スライド板の背面から立ち上げ、上記突部の外周から放
    射状に伸びたリブ及び上記突部を中心とした複数の同心
    円の円環状のリブで構成した請求項1記載の免震装置。
  10. 【請求項10】上記補強手段を、 上記支持対象の部材の下面側に上記スライド板の背面側
    の突部形状に対応する嵌合凹部を形成し、上記嵌合凹部
    を上記突部に嵌合する構成とした請求項1記載の免震装
    置。
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