JPH0762755A

JPH0762755A - 床下防水構造

Info

Publication number: JPH0762755A
Application number: JP21277593A
Authority: JP
Inventors: Akinori Kawase; 昭則川瀬
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1993-08-27
Filing date: 1993-08-27
Publication date: 1995-03-07

Abstract

(57)【要約】【目的】床下防水構造において、防水シートの貼付け
作業性を向上するとともに、防水シール性を向上するこ
と。【構成】床下防水構造において、基礎１１の側に水密
材２１と下防水シート２２を設け、床パネル１２の側に
上防水シート２３を設け、上防水シート２３の下端部
を、基礎１１の外面回りにて下防水シート２２の外面に
貼り合わせてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はユニット建物等に用いて
好適な床下防水構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ユニット建物にあっては、実開昭
61-20608号公報に記載される如く、床パネルの土台を基
礎天面に載せ、この土台をアンカーボルトによって基礎
に固定している。

【０００３】このとき、上記ユニット建物の床下防水構
造としては、床パネルの土台と外壁面材との間に防水シ
ートを挟み、この防水シートの下端を基礎の外面に貼付
けることにより、床パネルと基礎との間を防水シールす
ることとしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、防水シートと基礎の外面との密着性（密着耐久
性）が低く、該防水シートの貼付け作業性が悪いとと
もに、該防水シートが経時的にはがれ、防水シール性
を損なう虞れがある。

【０００５】本発明は、床下防水構造において、防水シ
ートの貼付け作業性を向上するとともに、防水シール性
を向上することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、基礎と床パネ
ルとの間を防水シールする床下防水構造において、基礎
天面上にて基礎延在方向に連続して延びる水密材を設け
るとともに、この水密材の上面から基礎外面回りを覆う
位置まで延びる下防水シートを設け、床パネルの土台と
外壁面材との間に上防水シートを挟み、この上防水シー
トの下端部を該土台の下方にまで延在せしめ、上記基礎
の上に上記床パネルを載置し、上防水シートの下端部
を、基礎外面回りにて下防水シートの外面に貼り合わせ
てなるようにしたものである。

【０００７】

【作用】床パネル側に設けた上防水シートの下端部は、基礎の
外面に直接貼付けられず、基礎と床パネルとに挟んだ下
防水シートの外面に貼付けられる。防水シート同士の密
着性（密着耐久性）は良好であり、貼付け作業性は良
い。また、経時的にはがれを生ずることもなく、防水シ
ール性を向上できる。

【０００８】上下の防水シートが貼り合わされること
により、床パネルの土台が濡れるのを防止する。また、
基礎天面上に配置された水密材は、床パネルの土台によ
り圧縮され、基礎の外側から土台側への水の浸入を確実
に防止する。従って、防水シール性を向上できる。

【０００９】

【実施例】図１は第１実施例を示す模式図、図２は第１
実施例の工程図、図３は建物ユニットを示す模式図、図
４は第２実施例を示す模式図である。

【００１０】（第１実施例）（図１、図２、図３）ユニット建物は、予め工場生産された図３に示す如くの
建物ユニット１０を現地に輸送し、複数の建物ユニット
１０を基礎１１上にて水平、鉛直方向に接合設置して組
上げ構築される。

【００１１】尚、建物ユニット１０は、図３に示す如
く、床パネル１２と、床パネル１２の周縁部に立設され
る壁パネル１３とから構成される（図１）。

【００１２】そして、床パネル１２は、側根太１４等に
より組立てた床枠組の上面に床板１５を固定し、側根太
１４の下面に土台１６を固定して構成され、この土台１
６をアンカーボルトにより基礎１１に固定可能としてい
る。

【００１３】また、壁パネル１３は、縦枠１７、横枠１
８等により組立てた壁枠組の外面に外壁面材１９を固定
し、内面に内壁面材２０を固定して構成される。壁パネ
ル１３が床パネル１２の周縁部に立設されたとき、外壁
面材１９の下縁は床パネル１２の外面をも覆うものとな
る。

【００１４】然るに、本実施例は、基礎１１と床パネル
１２との間を下記(A) 〜(C) の如くにより防水シールす
る（図１、図２）。

【００１５】(A) 基礎１１の天面上で基礎延在方向に連
続して延びる水密材２１を設けるとともに、この水密材
２１の上面から基礎１１の外面回りを覆う位置まで延び
る下防水シート２２を設ける。

【００１６】ここで、水密材２１は、ゴム等のパッキン
グ材により形成される。

【００１７】また、下防水シート２２は、基礎１１の上
面の全域から外面回りを覆うＬ形とされ、ゴムフィル
ム、合成樹脂フィルム、金属箔等によって形成される。

【００１８】(B) 床パネル１２の土台１６と外壁面材１
９との間に工場生産段階で上防水シート２３を挟み、こ
の上防水シート２３の下端部を該土台１６の下方にまで
延在せしめておく。

【００１９】ここで、上防水シート２３は、ゴムフィル
ム、合成樹脂フィルム、金属箔等によって形成される。

【００２０】(C) 基礎１１の上に建物ユニット１０を据
付けるに際し、基礎１１の上に床パネル１２を載置し、
上防水シート２３の下端部を、基礎１１の外面回りにて
下防水シート２２の外面に貼り合わせる。この貼り合わ
せは、下防水シート２２と上防水シート２３の少なくと
も一方に設けた粘着材２４にてなされる。

【００２１】尚、基礎１１の上に床パネル１２を載置し
たとき、水密材２１は床パネル１２の土台１６で圧縮さ
れる。

【００２２】以下、本実施例の作用について説明する。床パネル１２側に設けた上防水シート２３の下端部
は、基礎１１の外面に直接貼付けられず、基礎１１と床
パネル１２とに挟んだ下防水シート２２の外面に貼付け
られる。防水シート同士の密着性（密着耐久性）は良好
であり、貼付け作業性は良い。また、経時的にはがれを
生ずることもなく、防水シール性を向上できる。

【００２３】上下の防水シート２２、２３が貼り合わ
されることにより、床パネル１２の土台１６が濡れるの
を防止する。また、基礎１１天面上に配置された水密材
２１は、床パネル１２の土台１６により圧縮され、基礎
１１の外側から土台１６側への水の浸入を確実に防止す
る。従って、防水シール性を向上できる。

【００２４】（第２実施例）（図４）第２実施例が第１実施例と異なる点は、基礎１１の側に
設けられる下防水シート３１として、床下防湿シート３
２を兼用したものである。床下防湿シート３２は、基礎
１１で囲まれる床下地面から該基礎１１の内側面を立ち
上がり、更に該基礎１１の天面回りから該基礎１１の外
面回りにまで延びるように設けられるものとなる。

【００２５】この第２実施例によれば、第１実施例にお
ける作用に加え、基礎１１の内側から土台１６側への水
の浸入も確実に防止できるものとなる。

【００２６】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、基礎天面上
に設けられる水密材は、基礎厚み方向の外側と内側に並
列状に配置されるものであっても良い。また、本発明は
ユニット建物に限らず、広く一般の建物にも適用でき
る。

【００２７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、床下防水
構造において、防水シートの貼付け作業性を向上すると
ともに、防水シール性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は第１実施例を示す模式図である。

【図２】図２は第１実施例の工程図である。

【図３】図３は建物ユニットを示す模式図である。

【図４】図４は第２実施例を示す模式図である。

【符号の説明】

１１基礎１２床パネル１６土台１９外壁面材２１水密材２２、３１下防水シート２３上防水シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】基礎と床パネルとの間を防水シールする
床下防水構造において、基礎天面上にて基礎延在方向に連続して延びる水密材を
設けるとともに、この水密材の上面から基礎外面回りを
覆う位置まで延びる下防水シートを設け、床パネルの土台と外壁面材との間に上防水シートを挟
み、この上防水シートの下端部を該土台の下方にまで延
在せしめ、上記基礎の上に上記床パネルを載置し、上防水シートの
下端部を、基礎外面回りにて下防水シートの外面に貼り
合わせてなることを特徴とする床下防水構造。