JPH0762618B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JPH0762618B2
JPH0762618B2 JP63106556A JP10655688A JPH0762618B2 JP H0762618 B2 JPH0762618 B2 JP H0762618B2 JP 63106556 A JP63106556 A JP 63106556A JP 10655688 A JP10655688 A JP 10655688A JP H0762618 B2 JPH0762618 B2 JP H0762618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両ナビゲーション装置、特に方位検出手段と
距離検出手段とを利用した自車位置推測手段により推測
した自車の現在位置を予め記憶させた地図上の道路にマ
ッチングさせて自車の走行を案内する車両用ナビゲーシ
ョン装置に関する。
(従来の技術) 近年においては、地磁気を利用した方位センサと距離セ
ンサとにより自車の現在位置を推測する推測航法により
検出した自車位置およびその周辺の地図を表示器の画面
上に表示して自車の走行を案内する車両用ナビゲーショ
ン装置が開発されている。そして、特開昭61−209316号
公報に記載されているナビゲーション装置においては、
車両が交差点のような道路の形状に特徴のある位置を通
過した時点で推測航法により推測した自車の現在位置を
上記位置に修正するようにした所謂マップマッチングと
称される技術が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記推測航法においては、方位センサにより
得られた方位と距離センサにより得られた走行距離とに
基づいて基準位置に対する自車現在位置を推測するよう
に構成されているので、自車が基準位置から遠ざかるに
つれて走行距離や方位の測定誤差が累積されることにな
って、自車の現在位置の認識精度が低下することになっ
ていた。そのため、上記のように測定誤差を含んだうえ
で推測した自車の現在位置を地図上の道路にマッチング
する場合には、自車が実際に走行している道路上に自車
位置を正確にマッチッングすることが困難となって、自
車が実際に走行している道路とは異なった道路上に推進
航法により得られた自車の現在位置をマッチングしてし
まうことにもなりかねない。そして、一旦、異なった道
路上に自車の現在位置をマッチングした場合には、その
後におけるマッチングを正確に行うことが不可能となっ
ていた。
そこで本発明は、自車位置推測手段により得られた自車
の現在位置を予め記憶させた地図上の道路にマッチング
させて自車の走行を案内する車両用ナビゲーション装置
において、自車の現在位置を予め記憶された地図上の道
路に容易にマッチングさせることのできる車両用ナビゲ
ーション装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明に係る車両用ナビゲ
ーション装置は次のような手段を用いたことを特徴とす
る。
即ち、第1図に示すように、方位検出手段1により得ら
れた方位データと距離検出手段2により得られた距離デ
ータとにより基準位置に対する自車の現在位置を推測す
る自車位置推測手段3と、地図情報を予め記憶させた地
図情報記憶手段4と、上記自車位置推測手段3により推
測した自車の現在位置と上記地図情報記憶手段4に記憶
された地図情報とを比較して自車位置を地図上の道路に
マッチングするマップマッチング手段5とを有する車両
用ナビゲーション装置において、上記地図情報として予
め記憶させた道路上に多数のノードを設定すると共に、
上記自車位置推測手段3により得られた自車の現在位置
からの上記各ノードの方向と上記方位検出手段1により
得られた自車の進行方向との差を取り、その差が設定値
以上のときに、そのノードを進行方向の候補から除くノ
ード選別手段6を設けたことを特徴とする。
また、本発明においては、上記の構成に加えて、上記ノ
ード選別手段6により選別除外されなかったノードと自
車位置推測手段3により推測した自車の現在位置とのず
れ量を算出するずれ量算出手段7と、該ずれ量算出手段
7により算出されたずれ量に基づいて方位検出手段1の
検出基準点を補正するオフセット補正手段8とを備えた
ことを特徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、地図情報記憶手段4に地図情報と
して予め記憶させた道路上に多数のノードが設定されて
いると共に、ノード選別手段6が、上記自車位置推測手
段3により得られた自車の現在位置からの上記各ノード
の方向と上記方位検出手段1により得られた自車の進行
方向との差を取り、その差が設定値以上のときに、その
ノードを進行方向の候補から除外するようになっている
ので、自車位置推測手段3により推測された自車の現在
位置をマップマッチング手段5によって予め記憶された
地図上の道路にマッチングさせる場合に、マッチング用
の候補ノードの数が削減されることになり、これによっ
て自車が走行している道路を容易に特定することが可能
となって、マップマッチングが容易に行われることにな
る。
更に、本発明においては、上記ノード選別手段6により
選別除外されなかったノードと自車位置推測手段により
推測された自車の現在位置とのずれ量を算出するずれ量
算出手段7が設けられていると共に、オフセット補正手
段8により、方位検出手段1による検出基準点が、上記
ずれ量算出手段7で算出されたずれ量に基づいて補正さ
れることから、該方位検出手段1による自車の走行方位
の検出精度が一段と向上することになる。これにより、
マップマッチング手段5によるマッチングをより精度良
く行うことができる。
(実 施 例) 以下本発明の実施例について説明する。
第2図は本実施例に係る車両用ナビゲーション装置の制
御システム図であって、このナビゲーション装置10は、
自車の走行方位を検出する方位検出手段としての地磁気
センサ11と、例えばタイヤの1回転ごとにパルス信号を
出力して自車の走行距離を検出する距離検出手段として
の距離センサ12と、道路および建築物等の自車の走行案
内に必要な内容が表された地図等の地図情報が記憶され
た地図情報記憶装置13と、該地図情報記憶装置13に記憶
された地図情報としての道路地図を表示画面上に表示す
べくCRT等から構成された表示器14と、制御回路15とを
有する。そして、この制御回路15は、演算回路16とこれ
に接続された記憶回路17および入出力インターフェイス
18とを有し、該入出力インターフェイス18を介して上記
地磁気センサ11、距離センサ12、地図情報記憶装置13お
よび表示器14が上記演算回路16に接続されている。従っ
て、上記地磁気センサ11からの自車の走行方位を示す信
号と、上記距離センサ12からの自車の走行距離を示す信
号とが上記入出力インターフェイス18を介して演算回路
16に入力され、これにより、該演算回路16において自車
の推測位置が算出され、その算出結果が記憶回路17に一
時的に記憶されることになる。また、制御回路16におい
ては、上記のように検出された自車の推測位置の周辺の
地図を地図情報記憶装置13から引き出して該地図上に自
車の推測位置をマッチングすると共に、それを上記表示
器14の画面上に表示するように構成されている。なお、
上記地図情報記憶装置13としては、例えば、CD−ROMと
該CD−ROM再生用CDドライブ(プレーヤ)とから構成さ
れている。
そして、本実施例においては、上記地図情報記憶手段13
に記憶された地図情報として、予め記憶させた道路上に
多数のノードが設定されていると共に、これら各ノード
の接続関係を示すデータが入力されおり、これら各ノー
ドは、例えば交差点およびコーナー部はもとより直線道
路上においても所定の間隔で適宜設けられているものと
する。
次に、第3図以下のフローチャートに従って本実施例の
具体的な動作を説明する。
第3図のフローチャートは制御回路15によるマップマッ
チング動作のメインプログラムを示すもので、まず、ス
テップS1においてフラグF0、F1、F2夫々を1にセットす
る。そして、ステップS2において距離センサ12より走行
距離を示すパルス信号が入力され、このパルス信号に基
づいてステップS3により自車が所定距離以上移動したか
否かを判定し、所定距離以上移動したことを判定した場
合には、ステップS4において地磁気センサ11からの自車
の走行方位Dを示す信号が入力され、これにより、ステ
ップS5において自車の推測位置が演算される。そして、
この演算結果に基づいてステップS6により、フラグF0
1か否かが判定されて、YESと判定された場合には、ス
テップS7においてノード探索処理Aが実行されることに
なる。このノード探索処理Aにおいては、記憶道路上に
設定された多数のノードの中から自車の向かっている特
定のノードを検索するための処理が行われることにな
る。次いで、ステップS8においてコーナ検出処理が実行
されることになる。このコーナー検出処理においては、
自車がコーナー部を曲がったか否かを判定するための処
理が行われることになる。また、上記ステップS6におい
て、F0=0と判定された場合には、ステップS9によりノ
ード探索処理Bが実行されることになる。このノード探
索処理Bにおいては、自車が記憶道路より外れた場合
に、その外れた地点より新たに推測航法を開始して自車
を記憶道路上に再び復帰させる処理が行われる。そし
て、ステップS10においては、上記ステップS7およびス
テップS8により実行されたノード探索処理Aおよびコー
ナ検出処理の結果、ないしはステップS9により実行され
たノード探索処理Bの結果に基づいて自車の推測位置を
新たに記憶道路上にマッチングする処理が実行され、ス
テップS11において上記ステップS10により実行されたマ
ッチング処理の結果を表示器14に出力して該表示器14の
画面上に自車の現在位置とその周辺の地図が表示される
ことになる。
次に、上記ステップS7により実行されるノード探索処理
Aを、第4図に示すフローチャートに基づいて説明する
と、まず、ステップS12においてフラグF1=1か否かが
判定され、YESであれば自車がノードに到着した直後で
あるものとしてステップS13において、その最新の到着
ノードから移動可能なノードの数N個を検出する。この
場合、例えば、第5図に示すように、ノードN0に到着し
たものとすれば、地図情報記憶装置13に地図情報として
記憶された多数のノード位置とこれら各ノードの接続関
係を示すデータに基づいて5個の移動可能ノードN1
N2、N3、N4、N5が検出されることになる。次いで、ステ
ップS14おいてフラグF1を0にセットしたのち、ステッ
プS15によりN=0を判定し、YESであれば、ステップS
16においてフラグF0を0にセットしたのちメインプログ
ラムにリターンされ、NOと判定したときには、ステップ
S17においてi=0を設定する。そして、ステップS18
おいて候補ノードNiと地磁気センサ11により検出された
自車の走行方位Dとの角度差θiを計算する。例えば、
第5図に示すように、自車の走行方位を基準としてノー
ドN2およびノードN3との角度差θ、θが算出される
ことになる。(他のノードN1、N4、N5についても同様こ
とが行われる)そして、ステップS19により、自車の走
行方位Dと候補ノードNiとの角度差差θiに対して評価
関数Wを掛けると共に、最新の到着ノードからの自車の
走行距離Lで割ることにより、評価基準値θniを算出す
る。なお、上記評価関数Wは、角度差θiの値に応じて
予め設定されており、角度差がθiが大きいほど評価関
数Wの値も大きく設定されている。これは、自車の走行
方位との角度差θiの大きい候補ノードNiを自車が到着
し得るノードより排除するためである。次いで、ステッ
プS20において、上記θniが予め設定された所定のしき
い値K以上であるかが判定され、YESであれば、ステッ
プS21において、その候補ノードNiを到達可能な候補ノ
ードより除外すると共に、ステップS22においてN=N
−1とする。そして、ステップS23においてi=i+1
として、ステップS24によりi=Nと判定されるまで、
即ち、全ての候補ノードNiに対して上記ステップS18
らステップS23が繰り返し実行されることになる。続い
てステップS25により、自車の推測位置より到達可能と
判定された残りの各候補ノードNiまでの距離L′が計算
され、ステップS26においては、残距離が0の候補ノー
ドNiがあるか否かが判定されて、YESであれば、ステッ
プS27において、そのノードNiを新たに自車の到着ノー
ドリストに加えた後、ステップS28においてフラグF1
1にリセットする。
次に、メインフローチャートのステップS8において実行
されるコーナ検出処理を第6図に示すフローチャートに
従って説明する。まず、ステップS29において、第7図
に示すように、自車が走行した最新の一定の走行距離l1
分の平均方位D1を計算し、ステップS30において、一定
の走行距離l1を走行した後の所定走行距離Δl′(第7
図参照)の方位とD1との差があるか否かを判定し、NOと
判定した場合、即ち、一定の走行距離l1が直線であると
判定したときには、ステップS31により、フラグF2を1
としたのちリターンする。また、YESと判定した場合、
即ち、自車がコーナを曲がり始めたと判定したときに
は、ステップS32において、第7図に示すように、コー
ナを曲がりきるのに必要と思われる距離Δlを走行した
かを判定し、YESであれば、ステップS33によりコーナを
曲がったのち再び一定の走行距離l2を走行したかを判定
する。そして、ステップS34において、上記走行距離l2
が直線か否かを判定する。この場合、例えば一定の走行
距離l2を、距離センサ12より出力される1パルスごとの
単位ベクトルに分割して各単位ベクトルの差が所定値以
内であるか否かにより、l2が直線であるか否かを判定す
ることができる。そして、YESと判定したときには、ス
テップS35において、一定の走行距離l2分の平均方位D2
を計算し、ステップS36により、コーナを曲がる前の一
定の走行距離l1の平均方位D1とコーナを曲がった後の一
定の走行距離l2の平均方位D2との差ΔDを計算し、ステ
ップS37において、このΔDが所定値α以上であると判
定したときには、ステップS38において自車がコーナー
を走行中と判定する。そして、ステップS39においてフ
ラグF2を0とした後、リターンされる。なお、上記ステ
ップS37により、ΔDが所定値α以下であると判定した
ときにはステップS40においてフラグF2を1としたのち
リターンされることになる。
また、ステップS34において、一定の走行距離l2が直線
でないと判定したときには、ステップS41においてjを
0と設定した後、ステップS42により、一定の走行距離l
2を走行したのち更にΔl″走行したことを確認し、ス
テップS43においてjをj+1と設定する。そして、ス
テップS44においては、上記Δl″走行した後の一定の
走行距離l2が直線であるかを判定し、YESであればステ
ップS35において、その走行距離l2の平均方位D2が計算
され、また、NOと判定された場合には、ステップS45
おいてjの値と予め設定した所定の基準値j0とを比較し
てj=j0となるまでステップS42〜ステップS45が繰り返
し実行されると共に、YESと判定されれば、ステップS46
において、フラグF2を1としたのちリターンされること
になる。
ここで、第3図に示した上記メルンプログラムのステッ
プS6においてフラグF0が1でないと判定された場合に実
行されるノード探索処理Bを、第8図に示すフローチャ
ートに従って説明すると、まずステップS47において、
例えば第9図に示すように、記憶道路を外れた地点p0
ら新たに推測航法を開始し、ステップS48では記憶道路
を外れた地点P0からの自車の移動距離Lx(第9図おける
P0からP1もしくはP0からP2までの距離に相当する)が計
算され、ステップS49おいては、その移動距離Lxに予め
設定された所定の基準値βを掛けることにより、ノード
探索範囲の基準となる半径r(第9図におけるr2、r2
相当する)が設定され、続いてステップS50により、自
車の推測位置を基準として上記半径rとするエリヤ内に
位置するノードNiを探索する。そして、ステップS51
おいては、探索エリア内にノードNiがあるかが判定さ
れ、YESと判定された場合には、ステップS52において
は、探索エリア内にあるノードNiと自車の推測位置との
距離Lx′を計算し、ステップS53において上記Lx′が予
め設定された所定値H以下であれば、ステップS54にお
いて、そのノードNiを自車の到着ノードリストに加える
と共に、ステップS55において、フラグF1を1とした
後、リターンする。
次に、メインプログラムにおけるステップS10で実行さ
れるマッチング処理を第10図に示すフローチャートに基
づいて説明する。まず、ステップS56において、フラグF
1=1かを判定し、NOであれば、ステップS57において、
メインプログラムにおけるステップS5で計算した自車の
推測位置を現在位置とし、また、YESと判定されたとき
には、ステップS58により、現在位置をノード探索処理
Aにより検出されたノードNi位置に修正する。そしてス
テップS59において、フラグF2が1であるかを判定し、Y
ESであればリターンされ、また、NOと判定した場合、即
ち、コーナー検出処理によりコーナーを検出したときに
は、ステップS60において所定の範囲内、即ち、コーナ
ーの近傍に設けられたノードNiがあるかが判定され、所
定範囲内にノードNiがあればステップS61において現在
位置をそのノードNiに修正する。
このように、本実施例においては、記憶道路上に多数の
ノードを設定すると共に、これら各ノードの方向と自車
の走行方位とを比較して、自車の走行方位との角度差が
大きいノードを自車の到着し得るノードから除外するよ
うになっているので、マップマッチングを実行する際の
候補ノードの数が削減されることになり、これによって
自車が走行している道路を容易に特定することが可能と
なって、自車の現在位置を予め記憶された道路上に容易
にマッチングすることができる。
また、本実施例においては、自車の走行方位を検出する
方位検出手段として地磁気センサ11が使用されているの
であるが、該地磁気センサ11は、外乱により着磁する性
質を有する。そして、地磁気センサ11が着磁した場合に
は、例えば、第11図に示すように、該地磁気センサ11の
リサージュ円(イ)が正規(着磁していない状態)のリ
サージュ円(ロ)に対してオフセットした状態となる。
このため、例えば、着磁状態の地磁気センサ11の描くリ
サージュ円(イ)の中心点0(X軸とY軸の交点)を前
回の到着ノードAとして真東にある今回の到着ノードB
に向けて走行した場合には、地磁気センサ11により検出
される自車の走行軌跡が点線で示す状態となり、自車の
現在位置を正確に検出することができなくなる。そのた
め、本実施例においては、上記制御回路15により、地磁
気センサ11の着磁に起因するずれ量を補正するように構
成されている。
ここで、上記制御回路15による地磁気センサ11のオフセ
ット補正の制御動作を第12図に示すフローチャートに基
づいて説明すると、まず、ステップS62により、ノード
に到着したか否かが判定され、YESであればステップS63
において前回の到着ノードAから今回の到着ノードBへ
のベクトル▲▼(方向と距離を有する)を計算す
る。次いで、ステップS64において、前回の到着ノード
Aから地磁気センサ11と距離センサ12とにより得られら
れた今回の到着ノードCに到着したことを検出する直前
のベクトル▲▼を計算する。そして、ステップS65
においては、上記ベクトル▲▼の値よりベクトル▲
▼の値を減算することにより、第11図に示すよう
に、ベクトル▲▼を算出する。次いで、ステップS
66において、上記ベクトル▲▼を1とした場合にお
けるベルトル▲▼に相当する修正ベクトル(近似
値)を算出すると共に、ステップS67により上記ベクト
ルを地磁気センサ11のX軸、Y軸方向の成分に分解す
ることにより、地磁気センサ11の基準点0を基準とする
補正量を算出し、この補正量に基づいて、ステップS68
において地磁気センサ11の基準点0をオフセット補正す
る。
これによれば、地磁気センサ11がノードを通過するごと
に該地磁気センサ11の着磁に起因するずれが補正される
ことになって、地磁気センサ11による自車の走行方位の
検出精度が一層向上することになる。これにより、その
後におけるマップマッチングを正確に行うことが可能と
なる。
(発明の効果) 以上のように本発明に係るナビゲーション装置によれ
ば、地図情報記憶手段に地図情報として予め記憶させた
道路上に多数のノードが設定されていると共に、自車の
現在位置からの上記各ノードの方向と上記方位検出手段
で検出された自車の進行方向との差が設定値以上のとき
に、そのノードが進行方向の候補から除外されるように
なっているので、自車の現在位置を予め記憶された地図
上の道路にマッチングさせる場合に、マッチング用の候
補ノードの数が削減されることになり、これによって自
車が走行している道路を容易に特定することが可能とな
って、マップマッチングが容易に行われることになる。
更に、上記ノード選別手段により選別除外されなかった
ノードと自車位置推測手段により推測された自車の現在
位置とのずれ量を算出するずれ量算出手段が設けられて
いると共に、上記方位検出手段による検出基準点が、上
記ずれ量算出手段で算出されたずれ量に基づいて補正さ
れることから、該方位検出手段による自車の走行方位の
検出精度がより一層向上することになり、これによって
マップマッチングがより精度良く行われることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用ナビゲーション装置の全体構成
を示すブロック図、第2〜12図は本発明の実施例を示す
もので、第2図は本実施例に係るナビゲーション装置の
制御システム図、第3図は制御回路による制御動作のメ
インプログラムを示すフローチャート図、第4図は記憶
道路走行中におけるノード探索処理Aを示すフローチャ
ート図、第5図はノード探索処理Aの制御動作の概略説
明図、第6図はコーナ検出処理の制御動作を示すフロー
チャート図、第7図はコーナ検出処理の制御動作の概略
説明図、第8図は記憶道路から外れた場合におけるノー
ド探索処理Bの制御動作を示すフローチャート図、第9
図は該ノード探索処理Bの制御動作の概略説明図、第10
図はマッチング処理の制御動作を示すフローチャート
図、第11図は地磁気センサの着磁状態を説明するための
概略図、第12図は制御回路による地磁気センサのオフセ
ット補正の制御動作を示すフローチャート図。 11……方位検出手段(地磁気センサ)、12……距離検出
手段(距離センサ)、13……地図情報記憶装置、15……
自車位置推測手段、マップマッチング手段、ノード探索
手段、ずれ量算出手段、オフセット補正手段(制御回
路)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】方位検出手段により得られた方位データと
    距離検出手段により得られた距離データとにより基準位
    置に対する自車の現在位置を推測する自車位置推測手段
    と、地図情報を予め記憶させた地図情報記憶手段と、上
    記自車位置推測手段により推測した自車の現在位置と上
    記地図情報記憶手段に記憶された地図情報とを比較して
    自車位置を地図上の道路にマッチングするマップマッチ
    ング手段とを有する車両用ナビゲーション装置であって
    上記地図情報として予め記憶させた道路上に多数のノー
    ドが設定されていると共に、上記自車位置推測手段によ
    り得られた自車の現在位置からの上記各ノードの方向と
    上記方位検出手段により得られた自車の進行方向との差
    を取り、その差が設定値以上のときに、そのノードを進
    行方向の候補から除くノード選別手段が備えられている
    ことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】ノード選別手段により選別除外されなかっ
    たノードと自車位置推測手段により推測した自車の現在
    位置とのずれ量を算出するずれ量算出手段と、該ずれ量
    算出手段により算出されたずれ量に基づいて方位検出手
    段の検出基準点を補正するオフセット補正手段とが備え
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の車両用ナビゲーション装置。
JP63106556A 1988-04-28 1988-04-28 車両用ナビゲーション装置 Expired - Fee Related JPH0762618B2 (ja)

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