JPH0534157A - 車両用走行方位検出装置 - Google Patents

車両用走行方位検出装置

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JPH0534157A
JPH0534157A JP4002046A JP204692A JPH0534157A JP H0534157 A JPH0534157 A JP H0534157A JP 4002046 A JP4002046 A JP 4002046A JP 204692 A JP204692 A JP 204692A JP H0534157 A JPH0534157 A JP H0534157A
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Okihiko Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度良く地磁気センサ2の出力円中心座標値
が得られ、しかも補正のために1周旋回走行しなくて済
む車両用走行方位検出装置を提供する。 【構成】 一定距離走行中において検出される地磁気セ
ンサ2とジャイロセンサ3の出力円上の移動量の差を求
め、コントローラ4は該差によって車両走行中の周囲の
磁場環境の良否を判別する。こうして周囲の磁場環境の
良否が判別されると、判別された磁場環境に応じた数の
地磁気センサ2の出力値を採取するとともに、これら採
取された出力値の平均値データを算出して記憶する。そ
して、記憶された平均値データに基づいて中心点候補値
を算出するが、中心点補正に際しては、周囲の磁場環境
等によって定まる中心点候補値算出精度を演算し、この
中心点候補値算出精度に基づき中心点補正をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地磁気センサの出力値
で示される座標へ該センサの出力円中心座標値から向か
う方向を、車両の走行方位として検出する車両用走行方
位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地磁気センサを用いて車両の走行方位を
検出する装置としては、特開昭59−100812号公
報に示されるものが知られている。
【0003】この装置は、一対の巻線が水平姿勢で直交
されており、それら巻線では鎖交地磁気に応じた地磁気
成分検出電圧(出力値)が各々得られており、均一な地
磁気中で車両が周回走行されると、それら巻線の検出電
圧で示される座標により座標面上で円(地磁気センサの
出力円)が描かれる。
【0004】そして、車両の通常走行中には、両巻線の
検出電圧で示される座標へ出力円中心座標値から向かう
方向が車両の走行方位として求められている。
【0005】ここで、車体が着磁すると、出力円の中心
座標値が移動し、このため走行方位検出に誤差が生ず
る。
【0006】その場合には車両の周回走行が行なわれ、
その間に地磁気センサの出力値が適宜個数サンプリング
され、車両の周回走行が終了したときにそのサンプリン
グされた出力値を平均して走行方位検出の誤差が補正さ
れるよう構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来装置にあっては、補正を行なう場所の磁場環境
が悪い場合でも、僅かなサンプリング出力値を用いて平
均化処理を行なうよう構成されているので、精度良く中
心値座標を得ることができず、しかも補正に際しては運
転者に1周旋回走行を強いるという問題点があった。
【0008】この発明は、上記問題点に鑑み、精度良く
出力円の中心座標値が得られ、しかも補正のために1周
旋回走行しなくて済む車両用走行方位検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1のクレーム対応図を
参照しながら、本発明の構成を説明する。
【0010】この車両用走行方位検出装置では、地磁気
センサにより検出される地磁気成分を、水平面上で互い
に直交する2方向の成分に分解し、両地磁気成分が示す
座標位置へ該位置が含まれるべき出力円の中心座標値か
ら向かう方向に基づいて、車両の走行方位が検出されて
いる。
【0011】そして、ジャイロ式走行方位変化量検出手
段aでは、ジャイロセンサにより走行方位変化量が検出
されている。
【0012】磁場環境判別手段bでは、一定距離走行
中、出力円上において地磁気センサによって検出される
出力点移動量と、ジャイロセンサによって検出される出
力点移動量の差を求め、該移動量差に基づき周囲の磁場
環境の良否が判別されている。
【0013】サンプリングデータ数算出手段cでは、上
記判別された磁場環境に基づき、地磁気センサ出力値の
サンプリングデータ数が算出されている。
【0014】平均値データ記憶手段dでは、上記サンプ
リングデータの平均値データが複数地点にわたって記憶
されている。
【0015】中心点候補値算出手段eでは、上記記憶さ
れた複数地点の平均値データから選ばれる2地点の平均
値データに基づいて、出力円の中心点候補値が算出され
ている。
【0016】中心点候補値算出精度演算手段fでは、上
記算出された中心点候補値の算出精度が演算されてい
る。
【0017】中心点補正手段gでは、上記演算された中
心点候補値算出精度に基づき、従来の出力円中心点と上
記算出された中心点候補値間に中心点が補正されてい
る。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明に係る車両用走
行方位検出装置の好適な実施例を説明する。
【0019】図2には本発明が適用されたナビゲーショ
ンシステムの基本構成が示されており、同図に示す如
く、タイヤの回転数に比例したパルス信号を出力する光
電式,電磁式または機械接点式等のセンサからなる距離
センサ1と、車両の進行方位に応じた絶対方位の信号を
出力する地磁気センサ2と、車両の走行方位または方位
変化量に比例した信号を出力するレート式のジャイロセ
ンサ3の各信号出力はコントローラ4に入力されるよう
構成されている。
【0020】そして、コントローラ4は、上記距離セン
サ1からのパルス信号数をカウントして車両の走行距離
を検出するとともに、地磁気センサ2およびジャイロセ
ンサ3から出力される方位信号等によって車両の走行方
位を検出し、それらの検出結果に応じた車両現在位置を
座標平面上に求めるようなされている。
【0021】5は上記コントローラ4によって求められ
た2次元座標上の位置データに基づいて、車両の現在地
を逐次更新表示させるCRT表示装置,液晶表示装置等
からなる表示装置である。
【0022】次に、図3は上記コントローラ4に格納さ
れた制御プログラムの構成を示すゼネラルフローチャー
トであり、以下このフローチャートに従って制御プログ
ラムの全体をまず説明する。
【0023】図3において、プログラムがスタートされ
ると、まず初期処理が行なわれ(ステップ100)、こ
れによりそれまで利用されていた地磁気センサ2の最新
の出力円情報が装置に教示されるとともに、さらに図示
しないテンキー等の操作により車両の現在地が設定され
る(ステップ102)。これにより表示装置5上には車
両走行案内の基準となる位置が属する地図の表示が行な
われるとともに、その地図上にはさらに車両現在地が合
成表示される(ステップ104)。
【0024】そして、距離検出割込処理(ステップ10
8)および方位位置演算割込処理(ステップ110)に
対する割込許可の処理が行なわれると(ステップ10
6)、車両移動の有無が判断され(ステップ112)、
車両の移動が確認されたとき(ステップ112でYE
S)、表示画面5上では車両現在地および周辺地図が更
新されるようなされている(ステップ114)。
【0025】次に、図4〜図7は、本実施例装置の特徴
的部分である上記方位位置演算割込処理(ステップ11
0)および距離検出割込処理(ステップ108)の詳細
を示すフローチャートであり、以下このフローチャート
に従って本実施例装置の要部を詳細に説明する。
【0026】図4〜図6には方位位置演算割込処理(ス
テップ110)の詳細が示されており、その処理は一定
時間△T(100m秒)経過毎に実行されている。
【0027】この処理では、まず地磁気センサ2から出
力される地磁気成分のX,Y方向の出力電圧VX,VY
と、ジャイロセンサ3から出力される車両方位角速度相
当電圧ωG が、A/D変換されたデジタルデータとして
読込まれる(ステップ200)。
【0028】こうして△T経過毎の地磁気センサ2およ
びジャイロセンサ3からの出力電圧が読込まれると、こ
の出力値に基づいてステップ202に示される各種演算
処理がなされることになる。
【0029】すなわち、ジャイロセンサ3から出力され
る車両方位角速度相当電圧ωG と△Tとの積を演算する
ことにより、ジャイロセンサ3によって検出される△T
間における出力点移動量△θG が演算される。 △θG =ωG ・△T (1) これにより一定時間経過後の出力点移動量θG が次式に
よって演算される。 θG =θG +△θG (2) また、地磁気センサ2から出力されるX,Y方向の出力
電圧VX,VYと、出力円の中心座標値(CX,CY)
より、△T経過毎に地磁気方位センサ2から検出される
車両走行方位θM が次式により演算される。
【0030】
【数1】 また△T前の地磁気方位センサ2から検出される車両走
行方位をθMOLDとすると、△T間における地磁気方位セ
ンサ2によって検出される方位変化量(出力点移動量)
△θM は次式で演算される。 △θM =θM −θMOLD (4) こうして、ステップ202により以後の処理において使
用される各種データの演算処理がされると、次にこれら
のデータを用いて車両周囲の磁場環境の良否を示す指標
値βが演算される(ステップ204〜211)。
【0031】そして、本実施例装置では、磁場環境の良
否を、一定距離走行中、出力円上において検出される地
磁気センサ2の出力点移動量とジャイロセンサ3の出力
点移動量の差を算出することにより判別するとともに、
該差が大きいほど磁場環境が悪いと判別されるようなさ
れている。
【0032】すなわち、今図8において、△T間におけ
る地磁気方位センサ2によって検出される出力点の移動
量をl,ジャイロセンサ3によって検出される出力点の
移動量をJ,出力円の半径をrとすると、まずlは次式
で表わされる。
【0033】
【数2】 また、△θG の値が小さい場合、円弧と直線は同一と近
似されるので、Jは次式で表わされる。 J=r・△θG (6) 従って、△T間における地磁気センサ2とジャイロセン
サ3によって検出される出力点の移動量の差は次式で表
わされる。
【0034】
【数3】 これにより、一定距離走行後の地磁気方位センサ2とジ
ャイロセンサ3により検出される出力点の移動量の差は
次式で表わされる積算変数DALL によって与えられるこ
とになる(ステップ204)。
【0035】
【数4】 次に、上記DALL 演算の基準となる上記一定距離の算出
方法について説明する。
【0036】車両の移動量は、一定距離△D(例えば
0.8m)走行毎に、距離センサ1が発する信号に基づ
いて図3のステップ108の割込処理を行うことにより
求められており、その処理内容は図7に示す如くSPC
(Speed Pulse Counter) がインクリメントされることに
よりなされている(ステップ300)。
【0037】そして、一定時間経過毎のSPCの積算変
数をSPCALL とするとSPCALL は次式で表わされる
(ステップ206)。
【0038】 SPCALL =SPCALL +SPC (9) 上記式(9)において、前回の割込時にSPCは0とな
っているので、前回の割込時からの移動距離分がその時
点のSPCに示されている。
【0039】従って、例えば車両が停止中であればSP
C=0となり、SPCALL には何も加算されない。
【0040】一方、車速が高い場合SPCは大きな値と
なるので、その分多くSPCALL に加算されることにな
る。
【0041】こうして、所定数のSPCが蓄えられる
と、SPCALL の値が10を越えたか、すなわち、△D
×10(略8m)以上車両が走行したか否かが調べられ
(ステップ208)、10を越えた場合(ステップ20
8でYES)次式により磁場環境の良否を示す指標値β
が演算されることになる(ステップ210)。
【0042】
【数5】 これは、SPCALL で与えられる一定距離走行中におけ
る地磁気センサ2によって検出される出力点移動量と、
ジャイロセンサ3によって検出される出力点移動量の差
の大きさを見ているもので、該差が大きいほど、すなわ
ちβの値が大きいほど、周囲の磁場環境は悪いと判断さ
れるようなされている。
【0043】すなわち、例えば周囲の磁場環境が良い場
合における△T間の出力点移動量をみた場合、地磁気セ
ンサ2によって検出される移動量lと、磁場環境の影響
を受けないジャイロセンサ3によって検出される移動量
Jはほぼ等しい。
【0044】従って、その差|l−J|も小さく、積算
変数DALL は小さな値をとる。
【0045】一方、周囲の磁場環境が悪い場合、地磁気
センサ2は周囲の磁場環境の影響を受ける。
【0046】このため、地磁気センサ2によって検出さ
れる移動量lが動き、磁場環境の影響を受けないジャイ
ロセンサ3によって検出される移動量Jとの差|l−J
|は大きな値となる。
【0047】そして、この場合は積算変数DALL も大き
な値をとることになる。
【0048】ところで、上記指標値βの演算において
は、ステップ204,206の処理を行い、一定距離走
行中における地磁気センサ2とジャイロセンサ3の出力
点の移動量の差を算出している。
【0049】これは、単位時間△T毎の割込に対して積
算していくと、途中車両が停止している間の収集データ
が多くなり、それら停止期間中の影響度合が高まるから
である。
【0050】例えば、車両が停止中、近くに磁気を帯び
た道路構造部材や車両があると、その影響を受けた状態
で安定してしまい、停止中の状態に振られてしまう。
【0051】そこで、本実施例装置では、単に時間単位
で積算するのではなく、距離による平準化を図り、一定
距離走行毎にβの値を演算するよう構成している。
【0052】こうして、周囲の磁場環境の良否を判別す
るための指標値βが算出されると、SPCALL およびD
ALL の内容を0に戻すとともに変数をリセットし、現在
地の更新処理を行なう(ステップ211,212,21
3)。
【0053】次に、上記指標値βを用いて地磁気センサ
出力値の平均値データを求める処理手順について説明す
る。
【0054】この処理では、まず現在直進中か否かが判
断され(ステップ214)、直進中の場合(ステップ2
14でYES)、コントローラ4に設けられたスタック
エリアAに地磁気センサ2の出力値(VX,VY)をプ
ッシュする(ステップ216)。
【0055】直進状態が続く限りこの処理は繰り返さ
れ、スタックエリアAには地磁気センサ2の出力値(V
X,VY)が逐次プッシュされることになる。
【0056】その後直進状態から曲り状態になると(ス
テップ214でNO)、スタックエリアA内にデータが
プッシュされているか否かが調べられるが(ステップ2
18)、それまで(△T前まで)直進状態である場合、
上記の如くステップ216でスタックエリアA内にはデ
ータがプッシュされているので(ステップ218でYE
S)、ステップ220に進む一方、それまで直進状態で
ない場合、ステップ220以下の処理は行なわれない。
【0057】ところで、本実施例装置ではスタックエリ
アAにデータがプッシュされている場合、その時点での
地磁気環境の良否を示す指標値βの値に応じた地磁気セ
ンサ出力値のサンプリングデータ数が算出されるような
されている(ステップ220)。
【0058】図9で、直線Pは、βの値に応じて変化す
る最小サンプリングデータ数NMIN を示したもので、同
図に示す如く、βの値が大きくなるほど、すなわち周囲
の磁場環境が悪くなるほど、NMIN の値は大きくなり、
より多くの出力データがサンプリングされる必要がある
ことを示している。
【0059】こうしてそのときの地磁気環境の良否を示
す指標値βの値に応じた最小サンプリングデータ数N
MIN が算出されると、次にプッシュしておいたデータ数
がNMI N を越えているか否かが判別され(ステップ22
2)、越えている場合(ステップ222でNO)、プッ
シュしておいた出力値データ(VX,VY)の平均値
【数6】 を求める(ステップ224)。
【0060】そして、この値はそのときのジャイロセン
サ3によって検出される方位変化量θG の値および検出
時刻Tとともに平均値データとしてコントローラ4に設
けられたスタックエリアBにプッシュされる(ステップ
226)。そしてスタックエリアAを次回に備えてクリ
アする(ステップ228)。
【0061】一方、スタックエリアA内にプッシュして
おいたデータ数が最小サンプリングデータ数NMIN に満
たない場合(ステップ222でYES)、ステップ22
4,226の処理は行なわれず、次回に備えてスタック
エリアAをクリアする(ステップ228)。
【0062】以上の処理により、本実施例装置では、周
囲の磁場環境に影響されない安定した平均値データが得
られることになる。
【0063】次に、上記の如くして得られた平均値デー
タを用いて出力円の中心座標値を補正する場合の処理手
順を説明する。
【0064】まず、スタックエリアB内に上記平均値デ
ータが一定組(例えば2組)以上プッシュされているか
が調べられ(ステップ230)、一定組以上プッシュさ
れている場合(ステップ230でYES)、これら平均
値データのうちから任意の2組のデータを取出す(ステ
ップ232)。
【0065】そして、今取出された2つの平均値データ
の平均出力値を
【数7】 その時のジャイロセンサ3によって検出される方位変化
量をθG1,θG2、検出時刻をT1 ,T2 とする。
【0066】ここで、まず平均出力値
【数8】 ジャイロセンサ3によって検出される方位変化量θG1
θG2および出力円半径は一定という条件で、中心点候補
値(CXk,CYk)を求める(ステップ234)。
【0067】図13は、上記中心点候補値(CXk,C
Yk)の算出方法を示す説明図であるが、同図に示す如
く、今平均出力値データ
【数9】 で示される出力点を出力点1,平均出力値データ
【数10】 で示される出力点を出力点2として、検出時刻データT
1 およびT2 に基づき経時的には矢印Q方向に、θG2
θG1の方位変化量で平均出力値が移動したとする。
【0068】この場合、出力円の半径をRとすると、出
力点1および出力点2から距離Rで等距離にある点(C
Xk,CYk)が出力点候補として算出されることにな
る(なお、出力点1および出力点2から距離Rで等距離
にある点は図示した点(CXk,CYk)の他、反対方
向にあと一点あるが、出力点1から出力点2に、矢印Q
方向に方位変化があった場合、中心点候補値は図示した
一点だけとなる)。
【0069】こうして、中心点候補値(CXk,CY
k)が得られると、この値に基づき中心点補正がなされ
ることになるが、本実施例装置では、次に中心点補正を
なすにあたって、どのくらいの割合で上記中心点候補方
向に補正を行なうかが演算される(ステップ236)。
【0070】すなわち、上記算出された中心点候補値の
算出精度R0 が演算され、この算出精度R0 に基づいて
中心点の補正がなされることになる。
【0071】そして、本実施例装置では、上記算出精度
0 の演算にあたっては、3つの基準変数ER ,EG
T を求め(ステップ236)、これら3つの基準変数
の積を演算することにより上記算出精度R0 を算出して
いる(ステップ238)。
【0072】ここで、ER の値は計算出力円半径である
平均出力値
【数11】 と中心点候補値(CXk,CYk)との間の距離に応じ
て決定される。
【0073】図10には、計算出力円半径とER との関
係が示されているが、同図に示す如く、標準的な出力円
半径である300mG(ミリガウス)相当の値から離れる
に従ってER の値は小さくなっている。
【0074】なお、このグラフは、走行中逐次採取され
る出力円半径データによって、逐次書替させられても良
い。
【0075】次に、EG の値は、ジャイロセンサ3によ
って検出される2地点の方位変化量θG2−θG1によって
決定される。
【0076】図11には、方位変化量θG2−θG1とEG
との関係が示されているが、同図に示す如く、方位変化
量θG2−θG1の値が小さい0°または360°近傍では
G の値が小さくなっている。
【0077】また、ET の値は、2つの平均値データを
検出した時刻の時間差|T2 −T1 |によって決定され
る。
【0078】図12には時間差|T2 −T1 |とET
の関係が示されているが、同図に示す如く、時間差|T
2 −T1 |の値が大きくなるにつれてET の値は小さく
なっている。
【0079】算出精度値R0 を算出するための基準変数
R ,EG ,ET は、いずれの場合も1.0に近いほど
中心点候補値算出精度が高いことを示している。そし
て、これら3つの基準変数の積から算出精度R0 が演算
されることになる(ステップ238)。
【0080】そして、本実施例装置ではこの算出精度R
0 の値に基づき、それまでの中心点(CX,CY)を中
心点候補(CXk,CYk)の方に寄せる(ステップ2
40)。
【0081】すなわち、図14に示す如く、それまでの
中心点(CX,CY)と、今回新しく演算された中心点
候補値(CXk,CYk)間で、算出精度R0 により決
定される内分点(CXN ,CYN )を新しい中心点(C
X,CY)とする(ステップ242)。
【0082】同図に示す如く、算出精度R0 の値が1に
近いほど、算出された中心点候補値(CXk,CYk)
の算出精度は高く、それまでの中心点(CX,CY)が
引き寄せられる割合も高くなる。
【0083】こうして、スタックエリアB内にプッシュ
された2組の平均値データにより新しい中心点(CX,
CY)が得られると、次にスタックエリアB内の全ての
平均値データを使用したか否かをチェックし(ステップ
244)、まだ使用されていないデータがある場合(ス
テップ244でNO)、それらの未使用データを用いて
さらにステップ232〜ステップ242の中心点補正処
理を繰り返す。
【0084】例えば、スタックエリアB内にA,B,
C,Dの4組の平均値データがプッシュされている場
合、AとD、BとDというように考えられる全ての組合
せの2点の平均値データにより中心点補正処理を行なう
(図15参照)。
【0085】こうして、スタックエリアB内にプッシュ
された全ての平均値データを用いた中心点補正処理がな
されると(ステップ244でYES)、つぎにスタック
エリアB内にプッシュされたデータのうち最新のデータ
を幾つか残し他のデータは消去することにより割込み処
理を終了する(ステップ246)。
【0086】ここで、スタックエリアB内のデータのう
ち幾つかを残すのは、次回に行なわれる中心点補正処理
に際し、前回処理時のデータを一部用いることにより、
前回と今回の処理に連続性を持たせるためである。
【0087】図16は、上記処理手順を説明する模式図
であるが、N回目の中心点補正処理に際して用いたデー
タのうちで最新のデータであるAは次回のN+1回目の
処理にも使われ、データAはN回目の処理とN+1回目
の処理に共に使用されることになるのである。
【0088】なお、プログラムスタート時のステップ1
00の初期処理においては、スタックエリアA,Bは共
にクリアされるとともに、積算変数DALLおよびSPC
ALL は共に0とされ、θMOLD=θM とされるようなされ
ている。
【0089】本実施例装置は、上記の如く、まず一定距
離走行中において検出される地磁気センサ2とジャイロ
センサ3の出力円上の移動量の差を求め、該差によって
車両走行中の周囲の磁場環境の良否を判別する。
【0090】こうして周囲の磁場環境の良否が判別され
ると、次に、この磁場環境の程度に応じた数の地磁気セ
ンサ2のサンプリング出力値を得、これらの平均値デー
タを得る。
【0091】そして、こうした平均値データが一定数以
上得られると、該平均値データから2組のデータを取出
し、これらのデータにより出力円の中心点候補値を得
る。
【0092】こうして中心点候補値が得られると、それ
までの出力円中心値と上記得られた中心点候補値に基づ
いて中心点の補正を行なうが、この補正に際しては、各
種基準変数に基づく中心点候補値算出精度を演算し、こ
の演算された算出精度に基づいた量だけの補正を行なう
ようなされている。
【0093】そして、上記の如くして補正された新しい
出力円中心値が得られると、この新しい出力円中心値を
基準にして、さらに他の平均値データとの組合せで新た
な出力円中心値を得る。
【0094】そして、平均値データの中で新しい組合せ
が可能なだけ上記補正処理を繰り返す。
【0095】このため、周囲の磁場環境の良否にかかわ
らず常に安定した出力円の中心点補正が行なわれること
になるとともに、逐次出力される地磁気センサの出力値
を用いることにより中心点補正を行なうので、従来のよ
うに中心点補正を行なうために車両の1周旋回走行をし
なくて済むことになる。
【0096】
【発明の効果】本発明に係わる車両用走行方位検出装置
は、上記の如く、まず周囲の磁場環境の良否を判別し、
判別された磁場環境に応じた数の地磁気センサ出力値を
採取するとともに、これら採取された出力値の平均値デ
ータを算出して記憶する。
【0097】そして、記憶された平均値データに基づい
て中心点候補値を算出するが、中心点補正に際しては、
周囲の磁場環境等によって定まる中心点候補値算出精度
を演算し、この中心点候補値算出精度に基づき中心点補
正がされるよう構成されている。
【0098】このため、周囲の磁場環境に影響されるこ
となく、常に精度良く車両の走行方位が検出されるとと
もに、着磁補正のために1周旋回走行をしなくて済む車
両用走行方位検出装置を得ることができる等の効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図。
【図2】本発明が適用された実施例装置の基本構成を示
すブロック図。
【図3】図2に示した実施例装置の処理手順を示すゼネ
ラルフローチャート。
【図4】方位位置演算割込処理の処理手順を示すフロー
チャート。
【図5】方位位置演算割込処理の処理手順を示すフロー
チャート。
【図6】方位位置演算割込処理の処理手順を示すフロー
チャート。
【図7】距離検出割込処理の処理手順を示すフローチャ
ート。
【図8】地磁気センサによって検出される出力点移動量
とジャイロセンサによって検出される出力点移動量の説
明図。
【図9】最小サンプリングデータ数の算出説明図。
【図10】基準変数ER の説明図。
【図11】基準変数EG の説明図。
【図12】基準変数ET の説明図。
【図13】出力点候補値検出作用説明図。
【図14】算出精度に基づく中心点補正作用説明図。
【図15】スタックエリアBにプッシュされた平均値デ
ータの組合せ説明図。
【図16】前回処理時と今回処理時に共通平均値データ
が使用される場合の説明図。
【符号の説明】
1 距離センサ 2 地磁気センサ 3 ジャイロセンサ 4 コントローラ 5 表示装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 地磁気センサにより検出される地磁気成
    分を、水平面上で互いに直交する2方向の成分に分解
    し、両地磁気成分が示す座標位置へ該位置が含まれるべ
    き出力円の中心座標値から向かう方向に基づいて、車両
    の走行方位を検出する車両用走行方位検出装置におい
    て、 ジャイロセンサにより走行方位変化量を検出するジャイ
    ロ式走行方位変化量検出手段と、 一定距離走行中、出力円上において地磁気センサによっ
    て検出される出力点移動量と、ジャイロセンサによって
    検出される出力点移動量の差を求め、該移動量差に基づ
    き周囲の磁場環境の良否を判別する磁場環境判別手段
    と、 上記判別された磁場環境に基づき、地磁気センサ出力値
    のサンプリングデータ数を算出するサンプリングデータ
    数算出手段と、 上記サンプリングデータの平均値データを複数地点にわ
    たって記憶する平均値データ記憶手段と、 上記記憶された複数地点の平均値データから選ばれる2
    地点の平均値データに基づいて出力円の中心点候補値を
    算出する中心点候補値算出手段と、 上記算出された中心点候補値の算出精度を演算する中心
    点候補値算出精度演算手段と、 上記演算された中心点候補値算出精度に基づき、従来の
    出力円中心点と上記算出された中心点候補値間に中心点
    を補正する中心点補正手段と、 を有することを特徴とする車両用走行方位検出装置。
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