JPWO2013125242A1 - オフセット推定装置、オフセット推定方法、オフセット推定プログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

オフセット推定装置、オフセット推定方法、オフセット推定プログラムおよび情報処理装置 Download PDF

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Abstract

地磁気センサが出力する磁気データのオフセットを迅速に推定するオフセット推定装置等を提供する。磁気センサ(20)が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定装置(40)であって、磁気センサ(20)によって検出された複数の磁気データ、および、オフセット推定装置(40)の回転量に応じた複数の角速度データを取得し、複数の磁気データを配置する3次座標空間上に、複数の磁気データのうちの任意の磁気データ群、および、当該磁気データ群に対応する各磁気データに基づいて、磁気データ群を通る平面の中心を通り、かつ、平面に垂直な直線を表す複数の回転軸を定める回転軸算出部と、複数の回転軸に基づいて、磁気センサ(20)が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定部とを含む。

Description

本発明は、方位角を計測するために用いられる磁気センサが出力する磁気データのオフセットを推定する技術
に関する。
地磁気を利用して方位角を計測する方位角計測装置が知られている。この方位角計測装置は一般に、磁石などによって生じる磁場も地磁気と同時に検出するため、方位角を計測するときは、検出した地磁気からその磁場に起因する信号成分、すなわちオフセットを差し引いて方位角を求めている。例えば特許文献1の方位角測定装置では、3軸磁気センサによって検出された地磁気と、このオフセットとを用いて、方位角を計測するようにしている。
特開2004−309227号公報
特許文献1に開示されたように、地磁気とオフセットとを利用して方位角を計測する装置は従来から存在したものの、3次元空間において方位角測定装置を移動・回転等させることにより測定された地磁気データのみを用いオフセットを推定していたため、微小な移動・回転等ではオフセットを迅速に得ることが実現できていない。
近年、スマートフォン等の携帯端末の普及に加えて、タブレット型の端末も普及が進み、磁気センサをはじめとする各種センサも搭載が進んでいる。しかし、特許文献1に開示されているような磁気センサの出力のみを用いて、磁気センサのオフセット値を算出する場合、微小な移動・回転等で精度良くオフセットを推定することは難しく、端末を比較的大きく移動・回転させる必要がある。
スマートフォンのような小型の携帯端末であれば、比較的容易に立体的に移動・回転させることが可能であるが、タブレット型の端末はスマートフォンのような携帯端末に比べて大型であるので、立体的に移動・回転させることが困難であり、端末のより小さな移動・回転等でも磁気センサが出力する磁気データのオフセット値を算出し、方位角を計測できる手法の実現が強く期待されるようになってきた。
そこで本発明は、地磁気センサが出力する磁気データのオフセットを精度良く推定することを可能とするオフセット推定装置、オフセット推定方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するためのオフセット推定装置は、3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定装置であって、上記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データ、および、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出部と、上記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データ、および、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出部と、上記第1の回転軸と上記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、上記地磁気検出部の上記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定部と、を備える。
ここで、上記第1の回転軸算出部は、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、上記第1の回転軸の方向ベクトルを算出し、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、上記第1の時刻の磁気データ及び上記第2の時刻の磁気データに基づいて、上記第1の回転軸上の座標値を算出し、上記第1の回転軸の方向ベクトルと上記第1の回転軸上の座標値に基づいて、上記第1の回転軸を算出するようにしてもよい。
あるいは、上記第1の回転軸算出部は、上記第1の時刻の磁気データ、上記第2の時刻の磁気データおよび第5の時刻の磁気データと、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、上記第2の時刻と上記第5の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、に基づいて、上記第1の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、上記少なくとも2点以上の上記第1の回転軸上の座標値に基づいて、上記第1の回転軸を算出するようにしてもよい。
上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、上記第2の回転軸の方向ベクトルを算出し、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、上記第3の時刻の磁気データおよび上記第4の時刻の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出し、上記第2の回転軸の方向ベクトルと上記第2の回転軸上の座標値に基づいて、上記第2の回転軸を算出するようにしてもよい。
上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻の磁気データ、上記第4の時刻の磁気データおよび第6の時刻の磁気データと、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、に基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、上記少なくとも2点以上の上記第2の回転軸上の座標値に基づいて、上記第2の回転軸を算出するようにしてもよい。
上記第1の回転軸算出部は、上記第1の時刻に対応する第1の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第1の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第2の時刻に対応する第2の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第1の方向余弦行列、および上記第2の方向余弦行列に基づいて、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第1の差分方向余弦行列を算出し、上記第1の差分方向余弦行列と上記第1の差分方向余弦行列の転置行列、および上記第1の磁気データと上記第2の磁気データに基づいて、上記第1の回転軸上の座標値を算出し、上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第3の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第3の方向余弦行列、および上記第4の方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の差分方向余弦行列と上記第2の差分方向余弦行列の転置行列、および上記第3の磁気データと上記第4の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記第1の差分方向余弦行列に基づき、上記第1の回転軸の方向ベクトルを算出するようにしてもよい。
上記第2の差分方向余弦行列に基づき、上記第2の回転軸の方向ベクトルを算出するようにしてもよい。
上記第1の回転軸算出部は、上記第1の時刻に対応する第1の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第1の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、前記第2の時刻に対応する第2の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第5の時刻に対応する第5の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第5の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第1の方向余弦行列、および上記第2の方向余弦行列に基づいて、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の上記地磁気検出部の回転量に応じた第1の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の方向余弦行列、および上記第5の方向余弦行列に基づいて、上記第2の時刻と上記第5の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第3の差分方向余弦行列を算出し、上記第1の差分方向余弦行列に基づいて、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の上記地磁気検出部の回転量に応じた第1の回転角度を算出し、上記第3の差分方向余弦行列に基づいて、上記第2の時刻と上記第5の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の回転角度を算出し、上記第1の回転角度、上記第2の回転角度、上記第1の磁気データ、上記第2の磁気データ、及び上記第5の磁気データに基づいて、上記第1の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第3の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第6の時刻に対応する第6の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第6の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、上記第3の方向余弦行列、および上記第4の方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、上記第4の方向余弦行列、および上記第6の方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の差分方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第3の回転角度を算出し、上記第4の差分方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の回転角度を算出し、上記第3の回転角度、上記第4の回転角度、上記第3の磁気データ、上記第4の磁気データ、及び上記第6の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記回転量データは角度データ、角速度データ、角加速度データに基づくものであるようにしてもよい。
上記の課題を解決するためのオフセット推定方法は、上記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データ、および、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出ステップと、上記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データ、および、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出ステップと、上記第1の回転軸と上記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、上記地磁気検出部の上記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定ステップと、を備える。
上記の課題を解決するためのオフセット推定プログラムは、コンピュータに3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定させるためのオフセット推定プログラムであって、コンピュータに、上記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データ、および、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出させ、上記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データ、および、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出させ、上記第1の回転軸と上記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、上記地磁気検出部の上記磁気データのオフセットを推定させる。
上記の課題を解決するための情報処理装置は、上記オフセット推定装置と、地磁気検出部と、角速度検出部と、を備える。
本発明によれば、地磁気センサが出力する磁気データのオフセットを精度良く推定することができる。
本発明の実施形態にかかる物理量計測システムの全体的な概略構成の一例を示す図である。 オフセット推定装置の機能の一例を示すブロック図である。 物理量計測装置における物理量計測の動作の一例を示すフローチャートである。 地磁気の大きさが変わらない環境において、時刻が経過したときの地磁気データの分布状況、オフセット値および回転軸情報の関係を模式的に表した図である。 コンセントユニットの適用例を示す図である。 時刻t+1からさらに時間が経過した時刻t+2の時の測定データの関係を模式的に表した図である。 異なる時刻t,t+1,t+2において測定された磁気データ群および該当するDCMデータ群より、算出された回転軸情報および平面等の関係を模式的に表した図である。 複数の回転軸からオフセットを推定する際の模式図である。 地磁気の大きさが変わらない環境において、時刻が経過したときの地磁気データの分布状況、オフセット値および回転軸情報の関係を模式的に表した図である。 図9における円平面440を2次元平面上に表した図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明のオフセット推定装置を含む物理量計測システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。実施形態に係る物理量計測システム100は、例えば携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)やタブレット型端末等の携帯機器に搭載されており、ユーザが携帯機器を動かしたときに、地磁気以外の信号成分であるオフセットを推定して方位角を計測するためのシステムである。
図1は、物理量計測システム100の全体的な概略構成の一例を示す図である。
物理量計測システム100は、物理量計測装置(方位角計測装置)10と、演算部200とを備える。
物理量計測装置10は、磁気センサ(地磁気検出部)20と、回転量センサ(回転量検出部)21と、データ取得部30と、オフセット推定装置40とを有する。
磁気センサ20は、地磁気を検出するものである。この実施形態では、例えば、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向からなる3成分の地磁気を検出する磁気センサの場合について説明するが、4成分以上の地磁気を検出する磁気センサであってもよい。
回転量センサ21は、回転量を検出し、回転量データを出力することが可能なものであればよい。回転量としては、角度、角速度、角加速度などが考えられ、回転量データとしては、角度データ、角速度データ、角加速度データなどが考えられる。
回転量センサの種類は特に限定が無く、角度センサや加速度センサであってもよい。また、既知の外部磁場を検出する磁気センサからの情報を用いて回転量を算出することも可能であるため、回転量センサに磁気センサを使用しても良い。また、所定の回転をした場合に信号を発する機器を回転量センサとして使用しても良い。本実施例では回転量センサとして角速度センサを使用する。
データ取得部30は、磁気センサ20によって検出された地磁気データ、および、角速度センサ21によって検出された角速度データを繰り返し取得することにより、複数の地磁気データと複数の角速度データとからなるベクトル物理量データ群を、デジタル信号またはアナログ信号として取得する。
この実施形態のデータ取得部30はさらに、上述したベクトル物理量データ群がアナログ信号の場合、増幅処理、フィルタ処理およびA/D変換処理を行ってオフセット推定装置40に出力するが、A/D変換処理を行わずにアナログ信号のまま出力するようにしてもよい。あるいは、データ取得部30は、A/D変換処理後に、例えば平均化処理などのフィルタ処理を行うようにしてもよい。
上述したベクトル物理量データ群がデジタル信号の場合についても、データ取得部30において、所望のデジタル信号処理、例えば平均化処理などのフィルタ処理を行うようにしてもよい。
オフセット推定装置40は、上述したベクトル物理量データ群から、DCM(Direction Cosine Matrix)データ、および、各種角データ(ヨー角、ロール角およびピッチ角)を算出する。これらベクトル物理量データ群、DCMデータおよび各種角データは、オフセット推定装置40内のメモリに格納される。
そして、オフセット推定装置40は、格納されたDCMデータ群、各種角データ群およびベクトル物理量データ群を用いて、後述する回転軸方向ベクトル、および、後述する回転軸情報を算出する。
さらに、オフセット推定装置40は、算出された回転軸情報群から、ベクトル物理量データ群に含まれる基準点を推定し、推定された複数の基準点のうち、信頼度が高い基準点をオフセットとして推定する。
演算部200は、物理量計測装置10によって取得されたベクトル物理量データ群と、推定されたオフセットとから、システムに必要な情報を算出する。
図2は、オフセット推定装置40の構成例を示す図である。
オフセット推定装置40は、振分部41と、DCM算出部42と、各種角算出部43と、データ選択部44と、回転軸算出部45と、基準点推定部46と、信頼性判定部47と、パラメータ管理部48とを有する。
振分部41は、データ取得部30から、ベクトル物理量データ群D1を取得し、このベクトル物理量データ群D1について、後段の処理内容に応じて、種類毎に振り分ける。この実施形態では、振分部41は、ベクトル物理量データ群D1を、DCM算出部42、各種角算出部43およびデータ選択部44にそれぞれ出力する。
DCM算出部42は、入力されたベクトル物理量データ群から、DCMデータR1を算出する。
各種角算出部43は、DCM算出部42から出力されたDCMデータR1から、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)A1を算出する。
データ選択部44は、振分部41からのベクトル物理量データ群D1、DCM算出部42からのDCMデータR1、および、各種角算出部43からの各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)A1を入力して例えばメモリに格納する。
さらに、データ選択部44は、上述した例えばメモリに確保されたベクトル物理量データ群D1、DCMデータ群R1、および、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)群A1について、パラメータ管理部48に設定されているパラメータを用いて所定の条件(後段の基準点推定部46での処理に適したデータ)であるかどうかを判定する。データ選択部44は、例えば、判定対象のデータ値が、パラメータ以下の場合、所定の条件を満たすと判定し、ベクトル物理量データ群D1、DCMデータ群R1、および、各種角データ群A1を回転軸算出部45に出力する。
回転軸算出部45は、ベクトル物理量データ群D1、DCMデータ群R1、および、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)群A1を用いて、所定の座標軸系(この実施形態では、例えば、3軸)からなる回転軸の方向ベクトル、および、回転中心座標からなる回転軸情報を算出する。この算出処理については後述する。
そして、回転軸算出部45は、算出された回転軸情報が後段の基準点推定部46での処理に適したデータか否かを判定し、適していると判定された場合は、回転軸情報を例えばメモリに格納する。
基準点推定部46は、算出された回転軸情報群RL1を用い、パラメータ管理部48に設定されているパラメータを用いて、基準点の座標を解析的手法によって推定する。この実施形態では、例えば、3軸の磁気センサ20を用いて地磁気を検出する場合について説明しているので、検出された地磁気データ群が分布する球面の中心を基準点という。
信頼性判定部47は、基準点推定部46で推定された基準点の信頼度(この実施形態では、例えば、システムが許容できる誤差で推定されているか)を判定し、信頼度が高いと判定された基準点をオフセットとして出力する。基準点の信頼度を判定する方法は、様々な方法が考えられる。しかしながら、後述するパラメータに従って、基準点の信頼性情報を算出しておき、その信頼性情報と判定値とを比較して、信頼度の指標とする方法がある。なお、この実施形態では、基準点推定部46および信頼性判定部47を併せて、オフセット推定部という。
上述した判定値は、1つでも、複数でもよい。判定値が複数存在する場合は、複数の判定値の各々と上記信頼性情報との比較結果に基づいて、信頼度を複数に区分するようにしてもよい。この場合、信頼度が最も高い区分となった場合のオフセットだけを出力するようにしてもよいが、それに限られない。例えば信頼度を、「優」・「良」・「可」・「不可」の4つに区分する場合、「優」だけに限られず「良」または「可」の信頼度となった場合も、オフセットを出力することが使用者の利便性上好ましい場合もある。
また、信頼性判定部47は、上述した信頼性情報または信頼度を出力するようにしてもよいし、あるいは、信頼性情報と信頼度の両方を出力するようにしてもよい。
パラメータ管理部48は、オフセット推定に関する各種パラメータを管理する。パラメータ管理部48は、オフセット推定装置40における処理状況に基づいてオフセット推定に関する各種パラメータを変更することにより、その処理状況に合った最適なオフセットが推定されるようにオフセット推定装置40全体の挙動を管理する。
パラメータとしては、例えば、測定パラメータ、判定値、算出パラメータなどがあり、これらは、いくつかのレベル毎にテーブルで保存される。
パラメータ管理部48は、処理状況に合わせて、複数のレベルの中から一つのレベルを選択し、物理量計測装置100の挙動を、上記選択したレベルで示されるパラメータで管理してもよい。あるいは、パラメータ管理部48は、処理状況に合わせて、パラメータの各種項目を連続的に変化させてもよい。あるいは、パラメータ管理部48は、現在使用しているパラメータの管理状態を出力するようにしてもよい。
以下、本実施形態の物理量計測装置10の動作について説明する。
まず、物理量計測処理における物理量計測装置10の動作について図3を参照して説明する。
図3は、物理量計測装置10における物理量計測の動作を示すフローチャートである。
ステップS1では、複数の成分からなるベクトル物理量を検出する。具体的には、磁気センサ20が3成分からなる地磁気を検出するとともに、角速度センサ21が角速度を検出する。
ステップS2では、データ取得部30が、検出されたベクトル物理量を取得する。この実施形態では、データ取得部30は、オフセット推定装置40での処理を容易にするため、例えば、取得したデータの種類により、増幅処理、フィルタ処理およびA/D変換処理を行う。
ステップS3では、オフセット推定装置40の振分部41が、データ取得部30で取得された複数種のベクトル物理量データを振り分けて後段に出力する。
ステップS4では、オフセット推定装置40が、ステップS3で振り分けられたベクトル物理量データを用いて、DCMデータ、および、各種角データを算出する。具体的には、オフセット推定装置40のDCM算出部42は、入力されたベクトル物理量から、DCMデータR1を算出し、オフセット推定装置40の各種角算出部43は、DCM算出部42から出力されたDCMデータR1から、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)A1を算出する。
ステップS5では、オフセット推定装置40のデータ選択部44が、ステップS4で算出されたDCMデータ、各種角データ、ステップS3で振り分けられたベクトル物理量データについて、基準点推定部46における処理に適したデータか否かを判定する。その結果、適していると判定された場合、データ選択部44が、当該DCMデータ、各種角データ、および、ベクトル物理量データを選択して例えばメモリに格納する。
ステップS6では、オフセット推定装置40の回転軸算出部45が、DCMデータ群、各種角データ群、および、ベクトル物理量データ群に基づき、回転軸方向ベクトル、および回転軸上座標からなる回転軸情報を算出する。そして、回転軸算出部45は、算出した回転軸情報データが、基準点推定部46における処理に適したデータか否かを判定する。その結果、適していると判定された場合、回転軸算出部45は、当該回転軸情報を例えばメモリに格納する。
ステップS7では、オフセット推定装置40の基準点推定部46が、回転軸情報群を所定の評価式に基づいて、ベクトル物理量データ群に含まれる基準点を推定する。
ステップS8では、オフセット推定装置40の信頼性判定部47が、推定された基準点の座標についての信頼度を判定し、信頼度が高いと判定された基準点をオフセットとして出力する。
[パラメータ管理部の動作]
次に、パラメータ管理部48の動作について説明する。
パラメータ管理部48では、物理量計測装置10の内部状態の変化、または、物理量計測装置10の測定環境の変化を検出した場合、その検出結果に応じて、使用するパラメータを変更するようになっている。
[オフセット推定装置の動作]
次に、オフセット推定装置40の動作について説明する。
オフセット推定装置40では、データ取得部30によって取得された少なくとも2種類のうち1種類の測定データからDCMデータを算出し、算出されたDCMデータからヨー角、ロール角およびピッチ角を算出する。そして、オフセット推定装置40は、必要に応じて、DCMデータ、ヨー角、ロール角、ピッチ角および測定データを例えばメモリに格納する。格納されたDCMデータ群、各種角データ群(ヨー角、ロール角、ピッチ角)および測定データ群から、予め決められた手順に従ってデータ取得部30が出力する少なくとも2種類のうち、1種類のデータに含まれる基準点を推定し、信頼性の判定を行った後、オフセットとして出力する。ここでは、算出されたDCMデータからヨー角、ロール角およびピッチ角を算出している。しかしながら、他の手法によりヨー角、ロール角およびピッチ角を算出してもよいことはいうまでもない。
この実施形態では、DCMデータ群、各種角データ群(ヨー角、ロール角、ピッチ角)、測定データ群を用いて決められた手順に沿って演算をすることにより、1種類の測定データ群のみから測定データ群に含まれるオフセットを推定するよりも、3次元空間における微小な移動、回転、動きにおいてもオフセットを推定することが可能となる。
DCMデータ、および各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を算出するための測定データについては、データ取得部30が取得したデータそのものでもよいし、ノイズの影響を低減するために測定データ群に何らかの演算処理(例えば、平均化処理)を施して得られるデータを用いてもよい。また、回転軸情報を算出する際に使用される測定データについても、データ取得部30が取得したデータをそのまま使用してもよいし、ノイズの影響を低減するために測定データ群に何らかの演算処理(例えば、平均化処理)を施して得られるデータを用いてもよい。
さらに、回転軸情報を算出する際に使用されるDCMデータ、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)についても、DCM算出部42によって算出されたDCMデータ、および、各種角算出部43によって算出された各種角データ(ヨー角、ロール角およびピッチ角)をそのまま使用してもよいし、算出するときに生じる誤差、測定データに含まれるノイズによるばらつきを低減させるために算出したDCMデータ群及びヨー角,ロール角,ピッチ角データ群に何らかの演算処理(例えば、平均化処理)を施して得られるデータを用いてよいことは言うまでもない。
[演算部200の動作]
図1に示す物理量計算システム100は、演算部200において、通常、物理量計測装置10のデータ取得部30が取得した測定データ、および基準点推定部40が推定したオフセットを受けて、システムに必要な情報を計算する。
例えば、磁気センサ20が3軸磁気センサであり、地磁気を検出して方位角を算出することが目的の方位角計測装置の場合、推定されたオフセット、および取得された測定データから、まず地磁気の値を算出し、次に方位角を算出する。
具体的には、信頼性判定部47で出力されたオフセットをO=(Ox,Oy,Oz)とし、また、物理量計測システム100を備えた携帯機器が例えば水平の(磁気センサx測定軸、y測定軸が水平面上にある)ときの磁気測定データをM=(Mx,My,Mz)とすると、x測定軸の磁北に対する方位θは、次式で表される。
Figure 2013125242
なお、物理量計測システム100を備えた携帯機器が水平面上にない場合でも、x測定軸の磁北に対する方位θが計算できることは言うまでもない。
[基準点を推定するときの処理]
前述したように地磁気の大きさが変わらない環境で、3軸の磁気センサ20を用いて地磁気データを取得した場合、地磁気の測定データは球面上に分布する。
図4は、地磁気の大きさが変わらない環境において、時刻が経過したときの地磁気データの分布状況、オフセット値および回転軸情報の関係を模式的に表した図である。
図4に示すXs軸、Ys軸、Zs軸は、互いに直行する座標軸である。この実施形態では、磁気センサ20、および角速度センサ21が出力するデータの3軸の座標軸は、上記のXs軸、Ys軸、Zs軸とそれぞれ一致し、または、一致するようにデータ変換されているものとする。
磁気センサ20において、時刻tに測定された磁気データすなわち測定データ401、および、時刻t+1に測定された磁気データすなわち測定データ402は、磁気センサ20のデータ群に含まれるオフセット400を中心とした球面上に分布するとともに、オフセット400を通る回転軸410に垂直な円平面440の円弧上に分布する。また、回転軸410は、回転軸410の方向ベクトル430と回転軸410上に存在する座標とを用いて表すことができる。
なお、回転軸410は、上述した回転軸算出部45(第1の回転軸直線算出部)によって算出されたものである。
この実施形態では、一例として、時刻tにおいて測定された磁気データ401と、角速度センサ21の角速度データとに基づいて計算されたDCMデータ、および、時刻t+1において測定された磁気データ402と角速度データとに基づいて計算されたDCMデータから、回転軸方向ベクトルおよび回転軸上の座標を算出し、オフセット400を推定するための回転軸410を求めるようにしている。回転軸410を求める処理については後述する。
また、時刻tにおいて、角速度データから計算されるDCMデータを用いて、時刻tにおける各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を算出することができる。同様に、時刻t+1における各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を算出することができる。このため、例えば、それら2つの各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)の差分角度を求めることにより、時刻tから時刻t+1までの間に、物理量計測システム100が搭載された携帯端末の姿勢が、どの程度、ヨー角、ロール角、ピッチ角として回転したかを求めることが可能となる。これにより、携帯端末の姿勢の変化の程度を判定することが可能である。
この場合、パラメータ管理部48において設定された算出パラメータと比較し、その比較結果から、携帯端末が例えばある一定の角度以上回転していた場合のみのデータ群を判定し、そのデータ群だけを利用して回転軸情報を求める。これにより、携帯端末が動いていない、動きが少ない場合など、後段の基準点の推定に適していないデータを容易に排除することができ、結果的に基準点推定の精度向上に寄与する。
これは、例えば磁場が乱れたことにより磁気データのみが揺らいだ場合、磁気データのみでオフセットの推定を行うと、その値が真のオフセット値に比べて大きくずれてしまうことが容易に想像できる。しかし、本実施形態で説明している手法などを用いて角速度センサ21からのデータも参考にすれば、このような従来解決できなかったオフセット推定に不向きな状況を排除することが可能である。
ここでは、DCMデータから、各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を算出し、そのヨー角、ロール角、ピッチ角の差分データを携帯端末の動きの指標としたが、角速度データの各軸回りの積算角度からどの程度携帯端末が動いたかを判断してもよいし、あるいは、磁気センサデータ、加速度センサデータなどを利用して携帯端末の姿勢の変化の程度を判断してもよい。
[回転軸情報を算出するときの処理]
次に、回転軸410を求める手法について、数式を用いながら具体的な説明を行う。ここでは、時刻tにおいて測定された磁気データ401をA=(Ax,Ay,AzT、時刻t+1において測定された磁気データ402をB=(Bx,By,BzTとする。なお、A、Bはセンサ座標系における値とする。ATはAの転置ベクトル、BTはBの転置ベクトルを表す。
一方、グローバル座標系においては、磁気データ401に対応するグローバル座標系での値をAG、磁気データ402に対応するグローバル座標系での値をBGとする。また、時刻tにおける測定された角速度データに基づいて計算されるDCMデータ451をRA、時刻t+1において測定された角速度データに基づいて計算されるDCMデータ452をRBとする。また、3軸データを扱う場合、DCMデータは3×3の行列で表され、一般式は次式のように定義される。
Figure 2013125242
まず、角速度データから数2で定義されるDCMデータを算出する方法について説明する。時刻tにおけるDCMデータをRA、時刻t+1におけるDCMデータをRB、時刻t+1における角速度データをω=(ωx, ωy, ωzT、および角速度センサ測定間隔時間をΔTとすると、RtはRt-1と角速度データωを用いて、数3のように求めることができる。ただし、角速度データの単位は(rad/sec)、ΔTの単位は(sec)である。
Figure 2013125242
数3に従うと時刻tの時のDCMデータ(RA)451および時刻t+1の時のDCMデータ(RB)452をそれぞれ算出することが可能である。また、数3に従って算出されたDCMデータは、時間が経つと演算精度等の問題により直行性が失われる場合があるため、DCMデータを算出した後に、直行性を保つための演算処理を施してもよい。
また、ここでは、数3に示すように角速度センサのデータを直接用いてDCMデータを算出しているが、例えば各種角データ(ヨー角、ロール角、ピッチ角)や、クォータニオン(四元数)などを用いて、DCMデータを算出しても問題はない。また、角速度センサのかわりに、加速度センサなど回転量を算出できる他の手段を用いてDCMデータを算出しても問題はない。
本実施形態の説明では、時刻tおよび時刻t+1に、磁気データおよび角速度データがサンプリングされていく場合を前提としているが、磁気データの取得時間と角速度データとの対応づけがあれば、そのような処理は不要としてよい。つまり、磁気データの取得時間と角速度データの取得時間としては、本発明の効果、すなわち地磁気センサのオフセットを精度良く推定することができる効果が得られるのであれば、両者にずれが生じていてもよい。
また、本実施形態では、時刻tおよび時刻t+1のように、最小のサンプリング時間分だけを増分した場合を例にとって示しているが、時刻tと時刻t+1との時間差は最小のサンプリング時間分ではなくてもよい。
また、時刻tと時刻t+1との時間差として、最小のサンプリング時間分とするのではなく、任意の時間差とした場合、例えばDCMデータを求める際に使用する角速度データの一例として、時刻tおよび時刻t+1の2つの角速度データを用いてもよいし、時刻tから時刻t+1までの取得された任意の個数の角速度データを用いてもよい。
さらに、複数のDCMデータ、すなわちDCMデータ(RA)、DCMデータ(RB)など、を求める際には、互いのDCMデータの関係性を維持するという観点から同時刻のDCMデータを基準として算出することが好ましい。例えば、基準とするDCMデータとして単位行列などを挙げることができるが、所望の値からなるDCMデータを基準とすることができる。また、例えば、磁場の状態が変化した場合や着磁状態が変化した場合など、互いのDCMデータの関係性を維持する必要がなくなった場合やリセットする必要が出た場合などは、基準とするDCMデータの時刻を変更してもよい。
DCMデータ(RA)451、およびDCMデータ(RB)452を用いると、磁気データA、AGおよび磁気データB、BGの関係を次式のように定義することができる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
センサ座標系での磁気測定値(磁気データA、磁気データB)の中にオフセット値が含まれているとし、オフセット値をb0、地磁気の値をbcと定義すると、磁気データA、Bは次式のように表すことができる。なお、RA TはRAの転置行列を表している。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
ここで、数6の両辺にRAを掛け、数7の両辺にRBを掛けると、数8、数9のようになる。そして、これら両式から数10を導出する。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
Figure 2013125242
次に、磁気データ間の変化量について、DCMデータを用いた表現について説明する。数6、数7において、測定した磁気センサデータにオフセットが含まれている場合について説明している。
ここで、磁気データからオフセット値b0を差し引いた磁気データとして、磁気データAをA’、磁気データBをB’と置くと、磁気データ間の関係について下記のように表すことができる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
数11および数12に関し、bcについて解き、これらを代入すると、次式のようになる。
Figure 2013125242
さらに、A'、B'について解くと、数14および数15のようになる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
数14および数15から、磁気データからオフセット値b0を引いた磁気データについて考えると、2点の変化量をDCMデータにより表現することが可能である。AからBへの変化量をΔRBAとすると、数16および数17のように表すことができる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
次に、数10について、両辺にRA T及びRB Tをそれぞれ掛け合わせ、算出される二つの式の差分を計算すると以下のようになる。ここでは、数14〜数17の関係を用いて、式を整理してある。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
Figure 2013125242
数10の右辺の(RA-RB)で表される3×3の行列について、逆行列を求めることができればb0を求めることが可能であるが、本実施形態で求められる行列(RA-RB) の行列式が原理的に0となるため、逆行列を求めることができないことが知られている。しかしながら、数20から、AからBへ変化する際の回転軸に対する垂線の方向ベクトルを求めることが可能である。その方向ベクトルは次式で表すことができる。つまり、回転軸410上の座標(P)を表現することが可能である。
Figure 2013125242
次に、回転軸方向ベクトル(n=(nx,ny,nz))430については、差分DCMデータ(RBA)453の要素を数22で定義した場合に、数23で表すことができる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
なお、数23で表現される回転軸ベクトルを正規化することにより、回転軸410の方向単位ベクトルとすることができる。なお、この実施形態では、数23で表現されるベクトルを正規化しているが、回転軸を数式で表現する際に正規化をしなくても、この実施形態の効果に影響を与えるものではない。
また、この実施形態では、前述したように例えば2つのヨー角、2つのロール角、2つのピッチ角の各差分角度を求めることにより、時刻tと時刻t+1の間に物理量計測システム100が搭載された携帯端末の姿勢がどのくらい回転したかを求めることが可能である。
尚、第1の実施形態1及び第2の実施形態において、時刻tと時刻t+1との間に相当する期間とは、時刻tと時刻t+1との間だけではなく、時刻tと時刻t+1との間の時間を多少増減させた期間を含むものとする。
しかし、精度をより高めるため、回転軸方向ベクトルのスカラー量を指標とすることにより、基準点の推定に適さない回転軸情報を排除することが可能となる。
この実施形態では、ヨー角、ロール角、ピッチ角を用いた判定と、回転軸方向ベクトルのスカラー量とを用いた判定の2段階で行っているが、回転軸方向ベクトルのスカラー量を求める演算量を少なくするために、ヨー角、ロール角、ピッチ角を用いた判定を前段に行うといった2段階判定を行っている。判定については、どちらか一方の手法のみを用いて行ってもよいし、後段の基準点推定の段階において推定に使用する回転軸情報を選択してもよい。
次に、図5〜図7を参照して、算出された回転軸情報からオフセットを推定する手順について説明する。
図5は、時刻t+1からさらに時間が経過した時刻t+2の時の測定データ(磁気データ)の関係を模式的に表した図である。
時刻t+1において測定された磁気データ402と、時刻t+2において測定された磁気データ403は、オフセット400を通る回転軸411に垂直な円平面441の円弧上に分布する。なお、回転軸411は、上述した回転軸算出部45(第2の回転軸直線算出部)によって算出されたものである。
図6は、時刻t、時刻t+1、時刻t+2において測定された磁気データ群および該当するDCMデータ群より、算出された回転軸410,411と平面440,441などの関係を模式的に表現した図である。
これまでに述べた手法により、回転軸(L1)410の方向ベクトル430をn=(nx,ny,nz)、回転軸(L1)410上の座標をp=(px,py,pz)、回転軸(L2)411の方向ベクトル431をm=(mx,my,mz)、回転軸(L2)411上の座標をq=(qx,qy,qz)とすると、各回転軸の直線の方程式は次式のように表すことができる。
Figure 2013125242
Figure 2013125242
複数の回転軸が集合する座標値に基づき、オフセット値を推定する手法について、2本の回転軸を用いた場合と、3本以上の回転軸を用いた場合とに分けて、以下に説明する。
図7は、数24および数25により表現される回転軸410,411からオフセット400を推定する際の模式図である。
尚、本実施形態における「回転軸が集合する」との語句は、複数本の回転軸が交差する状態だけではなく、複数本の回転軸がねじれの位置にある状態も含むものとする。
測定された磁気センサデータ群および角速度センサデータ群にノイズ等が含まれておらず、かつ理想的なデータ群であれば、2本の回転軸410,411は交差する。しかしながら、実際には、測定されるセンサデータにノイズが混入していることが多く、これまでに述べた手法により求めた回転軸の位置関係であれば、ねじれることが多い。
まず、2本の回転軸410、411からオフセット値を推定する場合について説明する。推定すべきオフセット400の座標は、2本の回転軸410、411までの空間距離が最短になる座標である。オフセット座標を変数として、オフセット座標から2本の回転軸410、411へそれぞれ垂線をひき、それぞれの垂線の足との空間距離を求め、その和が最小となる座標をオフセット400の座標とすればよい。ここで述べたのは、あくまでも一例であり、例えば、変数としたオフセット座標と垂線の足の二乗距離の和が最小となるようにしてもよいし、2本の回転軸410、411に互いに直交する直線を求め、その直線と回転軸410、411が交差する2点の座標の中点をオフセット座標として求めても問題ない。
次に、3本以上の回転軸を用いて、オフセット値を推定する場合について説明する。オフセット座標を変数として、それぞれの回転軸に対する垂線の足との空間距離を求め、その和が最小となる座標をオフセット座標とすればよい。ここで述べたのは、あくまでも一例であり、例えば変数としたオフセット座標と垂線の足の二乗距離の和が最小となるようにして求めてもよいし、例えばある球体を設定しその球体を通る回転軸の本数が最も多くなる場合の球体の中心座標をオフセット座標とするなど、空間距離を指標としてオフセット値を算出しなくとも、本発明と同等の効果をもたらす手法を採用してもよい。
また、複数の回転軸を用いてオフセットを推定する場合において、推定精度をより高めるため、互いの回転軸の特徴から、オフセット推定に適した回転軸のみを抽出する処理を施してもよいことは言うまでもない。
図8は、前述した手法に従って、測定された磁気センサデータ群と測定された角速度センサデータ群から回転軸情報を算出し、測定された磁気データ群、推定されたオフセット座標群及び推定に利用した回転軸情報を直線としてプロットした図である。
物理量計測システム100が搭載された携帯端末を通常のオフィス環境下で回転させた場合の例を示している。
図8から、測定された磁気データ501は球状に分布し、本方式の手順に従い算出された複数の回転軸503が推定オフセット座標502を中心に放射状に分布していることが分かる。これは、この実施形態で採用されたオフセットの推定方式が正常に機能していることを示している。
以上、実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はそれらに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更や、他の用途への適用なども含まれる。
例えば、オフセット推定装置40は、物理量計測装置10内に装備された構成を例にとって説明したが、例えば、オフセット推定装置のみの構成としてもよい。
オフセット推定装置40は、時刻t1,t+1,t+2における磁気データおよび角速度データに基づいて、オフセットを推定する場合について説明したが、例えば、時刻t1,t+1,t+2,t+3、または、それ以上の時刻のときの磁気データおよび角速度データに基づいて、オフセットを推定してもよい。あるいは、回転軸を求める際は、複数の磁気データのうちの任意の磁気データ群(例えば、(t,t+1)と(t,t+2))を選択して、回転軸を求めるようにしてもよい。複数本の回転軸を算出する場合、その回転軸全てが同一とならなければオフセットを推定することが可能であり、即ち、相異なる回転軸が少なくとも一組あればオフセットの推定が可能となる。
また、複数の方向余弦行列をそれぞれA、B、C、Dとしたときに、第1の角速度データに基づく情報は、差分方向余弦行列BTAまたはATB に基づく情報とし、第2の角速度データに基づく情報は、差分方向余弦行列DTCまたはCTD に基づく情報としてよい。
方向余弦行列は、センサ座標系からグローバル座標系への変換行列、または、グローバル座標系からセンサ座標系への変換行列のいずれも含むようにしてよい。
方向余弦行列は、センサ座標系からグローバル座標系への変換行列と定義してもよいし、あるいはグローバル座標系からセンサ座標系への変換行列と定義してもよい。また、本実施例では、方向余弦行列を、センサ座標系からグローバル座標系への変換行列と定義した場合について説明したが、センサ座標系及びグローバル座標系以外の座標系を経由するように方向余弦行列を定義したとしても、本発明の効果に影響を与えるものではない。
以上、第1の実施形態は、
3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定装置であって、前記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第1の時刻の磁気データと前記第2の時刻の磁気データ、および、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出部と、
前記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第3の時刻の磁気データと前記第4の時刻の磁気データ、および、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出部と、
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、前記地磁気検出部の前記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定部と、
を備えることを特徴とするオフセット推定装置に関する説明である。
第1の実施形態は、より詳細には、
前記第1の回転軸算出部が、
前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、前記第1の回転軸の方向ベクトルを算出し、
前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、前記第1の時刻の磁気データ及び前記第2の時刻の磁気データに基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を算出し、
前記第1の回転軸の方向ベクトルと前記第1の回転軸上の座標値に基づいて、前記第1の回転軸を算出するオフセット推定装置に関する説明である。
第1の実施形態は、より詳細には、
前記第2の回転軸算出部が
前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、前記第2の回転軸の方向ベクトルを算出し、
前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、前記第3の時刻の磁気データおよび前記第4の時刻の磁気データに基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を算出し、
前記第2の回転軸の方向ベクトルと前記第2の回転軸上の座標値に基づいて、前記第2の回転軸を算出するオフセット推定装置に関する説明である。
(第2の実施形態)
以下、本発明のオフセット推定装置の一実施形態を説明する。第1の実施形態と同等のところについては、本実施の形態の説明では省略するとともに、必要に応じて第1の実施形態で示した図面、数式等を使用して説明を行う。
第1の実施形態では、磁気センサ20において、時刻tに測定された磁気データすなわち測定データ401、および、時刻t+1に測定された磁気データすなわち測定データ402は、磁気センサ20のデータ群に含まれるオフセット400を中心とした球面上に分布するとともに、オフセット400を通る回転軸410に垂直な円平面440の円弧上に分布する。この場合、第1の実施形態における回転軸410は、回転軸410の方向ベクトル430と、回転軸410上に存在する座標とを用いて表すことができる。
これに対して、本実施の形態では、回転軸410は、円平面440の中心座標471と回転軸410上に存在する座標とを用いて表すようにできる。
図9は、第2の実施形態の場合において、地磁気の大きさが変わらない環境において、時刻が経過したときの地磁気データの分布状況、オフセット値および回転軸情報の関係を模式的に表した図である。図9では図4に比べて回転角450が表されている点が主に異なる。
図9を参照して、まず、角速度データから回転角450を求める手法について説明する。
時刻tにおいて測定された測定データすなわち磁気データ401と、時刻t+1において測定された測定データすなわち磁気データ402との対応関係は、以下のように表現することができる。
磁気データ401を、回転軸410周りに回転角450だけ回転させると、磁気データ402に変換することができる。回転角450は、第1の実施形態で説明したように時刻tと時刻t+1との間の変化量を角速度データを用いた場合、差分DCMデータ(RBA)453を用いて求めることができる。
ここで、例えば、ベクトルV1=(1,1,1)Tを差分DCMデータ(RBA)453を用いて回転させると、ベクトルV2になるとする。
回転前のベクトルV1、および、回転後のベクトルV2の内積と外積とから、2ベクトル間の角度を求めることができる。この場合の角度が回転角450に相当する。
ここでは、ベクトルV1を単位ベクトルとして求めているが、必ずしも単位ベクトルである必要はなく、回転角450を求めることができる手法であれば、本発明の効果に何ら影響を与えるものではない。
図10は、図9における円平面440を2次元平面上に表した図である。
時刻tにおいて測定された磁気データ401と時刻t+1において測定された磁気データ402とにより、磁気データ401,402の中点460が求まる。
そして、磁気データ401と中点460との空間距離(d)490については、(磁気データ401および402)、(磁気データ401および中点460)、または、(磁気データ402および中点460)のいずれかを用いて、求めることができる。
角度451は、図9に示した回転角450の半分(1/2)の大きさとなる。そのため、角度451と空間距離490を用いて、中点460と点471との空間距離491が求まる。中点460と点470の空間距離は空間距離(L)491と同じ値となる。また、角度451を用いて、中点460と点470との空間距離を求めることにより、中点460と円平面の中心471との空間距離(L)491を求めることが可能となる。
なお、この実施形態では、空間距離(L)491を求める手法として、例えば、空間距離(d)490と角度451とを用いて求める手法を採用するが、他の手法を用いて空間距離(L)491を求めるようにしてもよい。
図10に示した円平面の中心471の座標は、磁気データ401,402間の中点460から、空間距離(L)491だけ離れた位置にある。中点460から等距離にある点は、図10に示すように、座標470および471の2つ存在する。中心471の座標値については、中点460と空間距離(L)491から求めることができるが、座標470,471のどちらが回転の中心座標であるかを特定することはできない。
そこで、例えば時刻t+1からさらに時間が経過したt+2の時の場合についても同様の処理を行い、回転中心座標の候補を2つ算出する。
(時刻t、時刻t+1)の組合せを用いて算出された回転中心座標の2つの候補、および、(時刻t+1、時刻t+2)の組合せを用いて算出された回転中心座標の2つの候補の位置関係から、それぞれの組合せを用いて回転中心座標を特定する。つまり、回転中心座標同士の組合せは、全部で4通り存在するが、その中で最も空間距離の小さい組合せとなる座標を、回転中心座標として推定する。したがって、(時刻t、時刻t+1)、および、(時刻t+1、時刻t+2)の組み合わせを用いて、それぞれの組み合わせを用いた場合の回転中心座標を推定することができる。
この実施形態は、回転中心座標の候補を算出しその候補座標の位置関係から、回転中心座標を推定するようにしているが、他の手法を用いて回転中心座標を特定してもよい。このようにしても、本発明の効果に影響を与えるものではない。
回転軸について、例えば第1の実施形態に示しているように回転軸上の座標を求めると、上記の回転中心座標と併せて、回転軸上の2点の座標を求めていることになるので、回転軸の直線の方程式が求まる。
このようにして求めた複数の回転軸から、第1の実施形態に示しているような手法を用いることにより、オフセットを推定する。
以上、第2の実施形態は、
3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定装置であって、前記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第1の時刻の磁気データと前記第2の時刻の磁気データ、および、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出部と、
前記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第3の時刻の磁気データと前記第4の時刻の磁気データ、および、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出部と、
前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、前記地磁気検出部の前記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定部と、
を備えることを特徴とするオフセット推定装置に関する説明である。
第2の実施形態は、より詳細には、
前記第1の回転軸算出部が、
前記第1の時刻の磁気データ、前記第2の時刻の磁気データおよび第5の時刻の磁気データと、
前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
前記第2の時刻と前記第5の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
に基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、
前記少なくとも2点以上の前記第1の回転軸上の座標値に基づいて、前記第1の回転軸を算出するオフセット推定装置に関する説明である。
第2の実施形態は、より詳細には、
前記第2の回転軸算出部が、
前記第3の時刻の磁気データ、前記第4の時刻の磁気データおよび第6の時刻の磁気データと、
前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
前記第4の時刻と前記第6の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
に基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、
前記少なくとも2点以上の前記第2の回転軸上の座標値に基づいて、前記第2の回転軸を算出するオフセット推定装置に関する説明である。
尚、第1の実施形態及び第2の実施形態のオフセット推定装置では、オフセットを推定するには、第1の時刻と第2の時刻の組と第3の時刻と第4の時刻の組とが完全に一致しなければよく、第1の時刻と第2の時刻の組を(時刻t,時刻t+1)、第3の時刻と第4の時刻の組を(時刻t,時刻t+2)として、オフセットを推定してもよい。
以上、第1の実施形態および第2の実施形態を参照して、地磁気センサのオフセットを精度良く推定することを可能とするオフセット推定装置およびオフセット推定方法について説明した。しかしながら、例えば、各実施形態のオフセット推定装置の機能をプログラムにより実現するようにしてもよい。この場合、携帯端末やコンピュータ等の情報装置は、プログラムに従って、上述したオフセット推定装置の機能を実現することができる。
また、例えば、各実施形態のオフセット推定装置と、地磁気センサ(地磁気検出部)と、角速度センサ(角速度検出部)とを備える携帯端末等の情報処理装置を構成するようにしてもよい。このようにしても、情報処理装置は、各実施形態で説明した効果を奏することが可能となる。
10 物理量計測装置
20 磁気センサ
21 角速度センサ
30 データ取得部
40 オフセット推定装置
41 振分部
42 DCM算出部
43 各種角度算出部
44 データ選択部
45 回転角算出部
46 基準点算出部
47 信頼性判定部
48 パラメータ管理部
100 物理量計測システム
200 演算部
上記第1の回転軸算出部は、上記第1の時刻に対応する第1の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第1の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第2の時刻に対応する第2の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第2の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第1の方向余弦行列、および上記第2の方向余弦行列に基づいて、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第1の差分方向余弦行列を算出し、上記第1の差分方向余弦行列と上記第1の差分方向余弦行列の転置行列、および上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データに基づいて、上記第1の回転軸上の座標値を算出し、上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第3の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第4の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第3の方向余弦行列、および上記第4の方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の差分方向余弦行列と上記第2の差分方向余弦行列の転置行列、および上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第3の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第4の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第6の時刻に対応する第6の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第6の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第3の方向余弦行列、および上記第4の方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、上記第4の方向余弦行列、および上記第6の方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の差分方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第3の回転角度を算出し、上記第4の差分方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の回転角度を算出し、上記第3の回転角度、上記第4の回転角度、上記第3の時刻の磁気データ、上記第4の時刻の磁気データ、及び上記第6の時刻の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記第2の回転軸算出部は、上記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第3の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第4の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第6の時刻に対応する第6の方向余弦行列を、上記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、上記第1の時刻以前の時刻と上記第6の時刻の間に対応する回転量データに基づいて算出し、上記第3の方向余弦行列、および上記第4の方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、上記第4の方向余弦行列、および上記第6の方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の差分方向余弦行列を算出し、上記第2の差分方向余弦行列に基づいて、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第3の回転角度を算出し、上記第4の差分方向余弦行列に基づいて、上記第4の時刻と上記第6の時刻の間に対応した上記地磁気検出部の回転量に応じた第4の回転角度を算出し、上記第3の回転角度、上記第4の回転角度、上記第3の時刻の磁気データ、上記第4の時刻の磁気データ、及び上記第6の時刻の磁気データに基づいて、上記第2の回転軸上の座標値を算出するようにしてもよい。
上記の課題を解決するためのオフセット推定方法は、第1の回転軸算出部と第2の回転軸算出部とオフセット推定部とを備えたコンピュータが実行するオフセット推定方法であって、上記第1の回転軸算出部によって、地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データ、および、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出ステップと、第2の回転軸算出部によって、上記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データ、および、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出ステップと、オフセット推定部によって、上記第1の回転軸と上記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、上記地磁気検出部の上記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定ステップと、を備える。
上記の課題を解決するためのオフセットプログラムは、第1の回転軸算出部と第2の回転軸算出部とオフセット推定部とを備えたコンピュータに3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定させるためのオフセット推定プログラムであって、上記第1の回転軸算出部に、上記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第1の時刻の磁気データと上記第2の時刻の磁気データ、および、上記第1の時刻と上記第2の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出させ、上記第2の回転軸算出部に、上記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、上記地磁気検出部が出力する上記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、上記第3の時刻の磁気データと上記第4の時刻の磁気データ、および、上記第3の時刻と上記第4の時刻の間に相当する期間の上記回転量データに基づいて、上記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を上記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出させ、上記オフセット推定部に、上記第1の回転軸と上記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、上記地磁気検出部の上記磁気データのオフセットを推定させる。

Claims (14)

  1. 3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定するオフセット推定装置であって、
    前記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第1の時刻の磁気データと前記第2の時刻の磁気データ、および、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出部と、
    前記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第3の時刻の磁気データと前記第4の時刻の磁気データ、および、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出部と、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、前記地磁気検出部の前記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定部と、
    を備えることを特徴とするオフセット推定装置。
  2. 前記第1の回転軸算出部は、
    前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、前記第1の回転軸の方向ベクトルを算出し、
    前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、前記第1の時刻の磁気データ及び前記第2の時刻の磁気データに基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を算出し、
    前記第1の回転軸の方向ベクトルと前記第1の回転軸上の座標値に基づいて、前記第1の回転軸を算出することを特徴とする請求項1に記載のオフセット推定装置。
  3. 前記第1の回転軸算出部は、
    前記第1の時刻の磁気データ、前記第2の時刻の磁気データおよび第5の時刻の磁気データと、
    前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
    前記第2の時刻と前記第5の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
    に基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、
    前記少なくとも2点以上の前記第1の回転軸上の座標値に基づいて、前記第1の回転軸を算出することを特徴とする請求項1に記載のオフセット推定装置。
  4. 前記第2の回転軸算出部は、
    前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データに基づいて、前記第2の回転軸の方向ベクトルを算出し、
    前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、前記第3の時刻の磁気データおよび前記第4の時刻の磁気データに基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を算出し、
    前記第2の回転軸の方向ベクトルと前記第2の回転軸上の座標値に基づいて、前記第2の回転軸を算出することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のオフセット推定装置。
  5. 前記第2の回転軸算出部は、
    前記第3の時刻の磁気データ、前記第4の時刻の磁気データおよび第6の時刻の磁気データと、
    前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
    前記第4の時刻と前記第6の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データと、
    に基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を少なくとも2点以上算出し、
    前記少なくとも2点以上の前記第2の回転軸上の座標値に基づいて、前記第2の回転軸を算出することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のオフセット推定装置。
  6. 前記第1の回転軸算出部は、
    前記第1の時刻に対応する第1の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第1の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第2の時刻に対応する第2の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第1の方向余弦行列、および前記第2の方向余弦行列に基づいて、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第1の差分方向余弦行列を算出し、
    前記第1の差分方向余弦行列と前記第1の差分方向余弦行列の転置行列、および前記第1の磁気データと前記第2の磁気データに基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を算出し、
    前記第2の回転軸算出部は、
    前記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第3の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第3の方向余弦行列、および前記第4の方向余弦行列に基づいて、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、
    前記第2の差分方向余弦行列と前記第2の差分方向余弦行列の転置行列、および前記第3の磁気データと前記第4の磁気データに基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を算出する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のオフセット推定装置。
  7. 前記第1の差分方向余弦行列に基づき、前記第1の回転軸の方向ベクトルを算出することを特徴とする請求項6に記載のオフセット推定装置。
  8. 前記第2の差分方向余弦行列に基づき、前記第2の回転軸の方向ベクトルを算出することを特徴とする請求項6又は7に記載のオフセット推定装置。
  9. 前記第1の回転軸算出部は、
    前記第1の時刻に対応する第1の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第1の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第2の時刻に対応する第2の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第5の時刻に対応する第5の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第5の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第1の方向余弦行列、および前記第2の方向余弦行列に基づいて、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の前記地磁気検出部の回転量に応じた第1の差分方向余弦行列を算出し、 前記第2の方向余弦行列、および前記第5の方向余弦行列に基づいて、前記第2の時刻と前記第5の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第3の差分方向余弦行列を算出し、
    前記第1の差分方向余弦行列に基づいて、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の前記地磁気検出部の回転量に応じた第1の回転角度を算出し、
    前記第3の差分方向余弦行列に基づいて、前記第2の時刻と前記第5の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第2の回転角度を算出し、
    前記第1の回転角度、前記第2の回転角度、前記第1の磁気データ、前記第2の磁気データ、及び前記第5の磁気データに基づいて、前記第1の回転軸上の座標値を算出することを特徴とする請求項3に記載のオフセット推定装置。
  10. 前記第2の回転軸算出部は、
    前記第3の時刻に対応する第3の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第3の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第4の時刻に対応する第4の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第6の時刻に対応する第6の方向余弦行列を、前記第1の時刻以前の時刻に対応する方向余弦行列と、前記第1の時刻以前の時刻と前記第6の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量データに基づいて算出し、
    前記第3の方向余弦行列、および前記第4の方向余弦行列に基づいて、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第2の差分方向余弦行列を算出し、
    前記第4の方向余弦行列、および前記第6の方向余弦行列に基づいて、前記第4の時刻と前記第6の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第4の差分方向余弦行列を算出し、
    前記第2の差分方向余弦行列に基づいて、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第3の回転角度を算出し、
    前記第4の差分方向余弦行列に基づいて、前記第4の時刻と前記第6の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じた第4の回転角度を算出し、
    前記第3の回転角度、前記第4の回転角度、前記第3の磁気データ、前記第4の磁気データ、及び前記第6の磁気データに基づいて、前記第2の回転軸上の座標値を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載のオフセット推定装置。
  11. 前記回転量データは角度データ、角速度データ、角加速度データの何れかに基づくものであることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載のオフセット推定装置。
  12. 前記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第1の時刻の磁気データと前記第2の時刻の磁気データ、および、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出する第1の回転軸算出ステップと、
    前記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得し、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第3の時刻の磁気データと前記第4の時刻の磁気データ、および、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出する第2の回転軸算出ステップと、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、前記地磁気検出部の前記磁気データのオフセットを推定するオフセット推定ステップと、
    を備えることを特徴とするオフセット推定方法。
  13. コンピュータに3軸の地磁気検出部が出力する磁気データのオフセットを推定させるためのオフセット推定プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記地磁気検出部が出力する第1の時刻の磁気データと第2の時刻の磁気データ、及び、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第1の時刻の磁気データと前記第2の時刻の磁気データ、および、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第1の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第2の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第1の回転軸を算出させ、
    前記地磁気検出部が出力する第3の時刻の磁気データと第4の時刻の磁気データ、及び、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記地磁気検出部の回転量に応じたデータである回転量データを取得させ、前記地磁気検出部が出力する前記磁気データの各軸成分を座標値とした座標空間上において、前記第3の時刻の磁気データと前記第4の時刻の磁気データ、および、前記第3の時刻と前記第4の時刻の間に相当する期間の前記回転量データに基づいて、前記第3の時刻の磁気データに基づく座標値を前記第4の時刻の磁気データに基づく座標値に回転させる際の第2の回転軸を算出させ、
    前記第1の回転軸と前記第2の回転軸と、が集合する座標値に基づき、前記地磁気検出部の前記磁気データのオフセットを推定させる
    ことを特徴とするオフセット推定プログラム。
  14. 請求項1ないし11の何れか1項に記載のオフセット推定装置と、
    地磁気検出部と、
    角速度検出部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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