JP5498209B2 - 磁界検知装置 - Google Patents

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本発明は、直交する3方向のそれぞれに向けられた磁気センサで検出された磁気ベクトルが、三次元座標上の座標点データとして求められる磁界検知装置に係り、特に、少ないデータ量で三次元座標上での基準原点の設定や補正を可能にした磁界検知装置に関する。
3軸に配置された磁気センサを使用した磁界検知装置は、地磁気を検知する方位センサやジャイロ装置などに適用される。互いに直交するX軸とY軸およびZ軸に向けて配置された磁気センサによって地磁気が検知されると、その検知出力により、地磁気ベクトルの方位が三次元座標上の座標点として認識される。
この種の磁界検知装置は、電源を投入したときにキャリブレーションを行うことが必要である。キャリブレーションは、磁界検知装置を搭載した携帯機器を意識的に回転させ、磁気センサと地磁気ベクトルとを相対的に回転させることで行われる。これにより、例えば地磁気ベクトルの検知出力の回転軌跡から少なくとも2つの回転円を作成し、2つの回転円の中心軸の交点を求めて基準原点を得るなどの処理が行われる。
しかし、このキャリブレーションは、地磁気ベクトルの回転軌跡を求めるために多くの座標点データが必要になり、磁界検知装置を搭載した携帯機器などを意識的に何度も回転させる操作が必要になる。
以下の特許文献1には、少ないデータ量で三次元座標上の基準原点を求める発明が開示されている。この発明は、地磁気ベクトルを検知して3つの座標点が得られたときに、3つの座標点から等距離の点を求め、この点を基準原点とするというものである。
しかし、座標点は、三次元座標上に現れるために、特許文献1の手法では、3つの座標点を、X−Y座標とY−Z座標およびX−Z座標の3つの平面座標に投影し、それぞれの平面座標で投影された3つの座標点から等距離の点を求め、それぞれの平面座標で得られた等距離の点から、三次元座標上の点を求めるというきわめて複雑な演算が必要になる。
特開2007−163389号公報
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、少ないデータ量で三次元座標上で基準原点を設定でき、キャリブレーションまたはその後の基準原点の補正のための計算の負荷を軽減できる磁界検知装置を提供することを目的としている。
本発明は、互いに直交するX方向とY方向およびZ方向が基準方向として決められた磁気検知部と、演算部とを有し、
前記磁気検知部に、X方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるX軸センサと、Y方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるY軸センサ、およびZ方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるZ軸センサが搭載され、
前記演算部では、前記検知出力に基づいて、磁気ベクトルが、三次元座標上の座標点として求められ、三次元座標上で、複数得られた座標点のうちのいずれか1つをその表面に共有する複数の仮想球を設定し、複数の前記座標点とそれぞれの仮想球との誤差を最小二乗法に基づいて演算し、誤差が最も小さい仮想球の中心を三次元座標の基準原点として設定することを特徴とするものである。
本発明の磁界検知装置は、最少の座標点データから基準原点を求めることができる。そのため、キャリブレーションの実行のために磁界検知装置を大きく動かす必要がない。また、キャリブレーションの後は、磁界検知装置を大きく動かさなくても、基準原点の位置ずれの補正処理を行うことができる。
本発明は、例えば、複数の前記仮想球は、予め決められた角度差に基づいて設定されるものである。
本発明は、前記基準原点が設定された後は、磁気ベクトルが、前記基準原点を中心とする球面座標上の座標点データとして求められる。
また本発明は、前記基準原点が設定された後の検知出力に基づく磁気ベクトルの移動軌跡を用いて前記基準原点を補正することも可能である。
本発明は、少ないデータ量で、三次元座標上の基準原点を求めることができる。そのため、キャリブレーションの際に磁界検知装置を大きく動かす必要がない。キャリブレーション後に基準原点がずれたときも、磁界検知装置を少し動かすだけでその補正ができる。
本発明の実施の形態の磁界検知装置の回路ブロック図、 データバッファの処理動作を示す説明図、 磁気検知部に設けられたX軸センサとY軸センサおよびZ軸センサの説明図、 基準原点の求め方を示す説明図、 基準原点が求められた後の地磁気ベクトルの検知動作を示す三次元座標の説明図、
図1に示す本発明の実施の形態の磁界検知装置1は、地磁気検知装置として使用されるものであり、磁気検知部2を有している。
図3に示すように、磁気検知部2は、互いに直交する基準軸であるX軸とY軸およびZ軸が固定軸として決められている。磁界検知装置1は携帯用機器などに搭載されており、磁気検知部2は、X軸とY軸およびZ軸の直交関係を維持したまま、空間内で自由に移動できる。
図3に示すように、磁気検知部2には、X軸センサ3がX軸に沿って固定され、Y軸センサ4がY軸に沿って固定され、Z軸センサがZ軸に沿って固定されている。X軸センサ3とY軸センサ4およびZ軸センサ5は、いずれもGMR素子で構成されている。GMR素子は、Ni−Co合金やNi−Fe合金などの軟磁性材料で形成された固定磁性層および自由磁性層と、固定磁性層と自由磁性層との間に挟まれた銅などの非磁性導電層とを有している。固定磁性層の下に反強磁性層が積層され、反強磁性層と固定磁性層との反強結合により、固定磁性層の磁化が固定されている。
X軸センサ3は、地磁気のX方向に向く成分を検知するものであり、固定磁性層の磁化の向きがX軸に沿うPX方向に固定されている。自由磁性層の磁化の向きは地磁気の向きに反応する。自由磁性層の磁化の向きがPX方向と平行になるとX軸センサ3の抵抗値が極小になり、自由磁性層の磁化の向きがPX方向と逆向きになるとX軸センサ3の抵抗値が極大になる。また、自由磁性層の磁化の向きがPX方向と直交すると、抵抗値が前記極大値と極小値との平均値となる。
図1に示す磁場データ検知部6では、X軸センサ3と固定抵抗とが直列に接続され、X軸センサ3と固定抵抗との直列回路に電圧が与えられており、X軸センサ3と固定抵抗との間の電圧がX軸の検知出力として取り出される。X軸センサ3にX方向に向く磁界が与えられていないとき、またはPXに対して直交する磁界が与えられているときに、X軸の検知出力が中点電位となる。
磁気検知部2の全体を傾け、X軸センサ3の固定磁性層の磁化の固定方向PXを地磁気ベクトルVと同じ向きにするとX軸センサ3に与えられる磁界成分が極大値となる。このときのX軸の検知出力は、前記中点電位に対してプラス側の極大値となる。逆に、X軸センサ3の固定磁性層の磁化の固定方向PXを地磁気ベクトルVと反対に向けると、X軸センサ3に与えられる逆向きの磁界成分が極大値となる。このときのX軸の検知出力は、前記中点電位に対してマイナス側の極大値となる。
Y軸センサ4とZ軸センサ5も、それぞれ固定抵抗とが直列に接続され、Y軸センサ4またはZ軸センサ5と固定抵抗との直列回路に電圧が与えられており、各センサと固定抵抗との間の電圧がY軸またはZ軸の検知出力として取り出される。
Y軸センサ4の固定磁性層の磁化の固定方向PYを地磁気ベクトルVと同じ向きにすると、Y軸の検知出力は、中点電位に対してプラス側の極大値になる。Y軸センサ4の固定磁性層の磁化の固定方向PYを地磁気ベクトルVと反対に向けると、Y軸の検知出力は、中点電位に対してマイナス側の極大値となる。同様に、Z軸センサ5の固定磁性層の磁化の固定方向PZを地磁気ベクトルVと同じ向きにすると、Z軸の検知出力は、中点電位に対してプラス側の極大値になる。Z軸センサ5の固定磁性層の磁化の固定方向PZを地磁気ベクトルVと反対に向けると、Z軸の検知出力は、中点電位に対してマイナス側の極大値となる。
地磁気ベクトルVの大きさが一定であれば、X軸センサ3とY軸センサ4およびZ軸センサ5からの検知出力は、いずれもプラス側の極大値の絶対値と、マイナス側の極大値の絶対値とが同じである。
X軸センサ3としては、地磁気ベクトルの向きによってプラス側の検知出力とマイナス側の検知出力が得られ、プラス側の検知出力の極大値とマイナス側の検知出力の極大値とで絶対値が同じになれば、GMR素子以外の磁気センサで構成することもできる。例えば、X軸に沿ってプラス側の磁界強度のみを検知できるホール素子またはMR素子と、マイナス側の磁界強度のみを検知できるホール素子またはMR素子を組み合わせて、X軸センサ3として使用してもよい。これは、Y軸センサ4とZ軸センサ5においても同じである。
図1に示すように、磁場データ検知部6で検知されたX軸とY軸およびZ軸の検知出力は、演算部10に与えられる。演算部10は、A/D変換部とCPUおよびクロック回路などから構成されている。演算部10のクロック回路の計測時間に応じて、磁場データ検知部6で検知されたX軸とY軸およびZ軸の検知出力が、短いサイクルで間欠的にサンプリングされて演算部10に読み出される。それぞれの検知出力は、演算部内に設けられた前記A/D変換部によってディジタル値に変換される。
演算部10を構成するCPUにはメモリ7が接続されている。メモリ7には、演算処理のためのソフトウエアがプログラミングされて格納されている。演算部10の演算処理は前記ソフトウエアによって実行される。
演算部10は、ソフトウエアに基づいて演算処理を行う。ディジタルデータに変換されたX軸の検知出力とY軸の検知出力およびZ軸の検知出力は、演算部10で演算処理され、図5に示すX−Y−Zの三次元座標上の座標点データD(xb,yb,zb)に変換されて、図2に示すデータバッファ(バッファメモリ)11に格納される。クロック回路と同期して短いサイクルでサンプリングされて演算された前記座標点データDは、データバッファ11の格納部11aに与えられる。座標点データDが格納部11aに与えられる毎に、その前に得られた座標点データDが格納部11aから11mまで順に送り出され、最終段の格納部11mの座標点データDが捨てられる。磁界検知装置1が動作している間は、磁場データ検知部6から最新のデータが一定時間毎に読み出され続け、演算後の座標点データDがデータバッファ11に順番に格納されていく。
図5に示す三次元座標のX−Y−Zの各軸は、磁界検知装置1に固定されて設定されており、X軸センサ3はX軸に沿って固定され、Y軸センサ4はY軸に沿って固定され、Z軸センサ5はZ軸に沿って固定されている。
図5に示すように、磁気検知部2が地球上のいずれかの場所に置かれると、磁気検知部2のX軸センサ3から検知出力xbが得られ、Y軸センサ4から検知出力ybが得られ、Z軸センサ5から検知出力zbが得られる。図2に示す演算部10において、三次元の検知出力から座標点データD(xb,yb,zb)が演算される。座標点データD(xb,yb,zb)はサンプリング周期毎に次々と得られ、データバッファ11に順に格納されていく。
ここで、X軸センサ3とY軸センサ4およびZ軸センサ5に地磁気以外の外乱磁界が作用しないと仮定し、さらにX軸センサ3とY軸センサ4およびZ軸センサ5が均一の精度を有していると仮定すると、座標点データD(xb,yb,zb)は、演算部10内で設定されるX−Y−Zの三次元座標の基準原点Oを中心とする半径Rの球面座標G上の点として求められる。座標点データD(xb,yb,zb)と、三次元座標の基準原点Oを結ぶ線が地磁気ベクトルVである。球面座標Gの半径Rは、X軸センサ3、Y軸センサ4、Z軸センサ5の検知出力の極大値の絶対値に相当し、前記極大値は地磁気ベクトルVの絶対値に比例する。球面座標Gの半径Rは、そのときの測定場所によって相違し、検知される地磁気ベクトルVの絶対値の大小に応じて球面座標Gの半径Rが変化する。
図5に示すように、磁界検知装置1に設定されているZ軸を重力方向に向け、磁界検知装置1をZ軸を中心として(重力方向に向く軸を中心として)回転させると、次々とサンプリングされていく座標点データD(xb,yb,zb)が、Z軸を中心とし且つX−Y軸と平行な水平緯度線Haに沿って移動する。
ただし、磁界検知装置1には、地磁気以外の外部磁界が作用しやすい。磁界検知装置1を搭載した携帯機器などが、他の電子機器に接近したり大きな金属に接近することで磁界検知装置1に作用する外部磁界が変化する。また、磁界検知装置1と共に携帯機器などに搭載されている電子回路からも磁界が与えられることがある。さらに、それぞれの磁気センサ3,4,5の検知誤差や温度特性による感度の変動や検知回路の温度特性などに依存して検知出力が変動する。そのため、座標点データD(xb,yb,zb)が現れる球面の中心と、演算部10で設定される三次元座標の基準原点Oとは必ずしも一致しない。
そこで、磁界検知装置1の電源を投入したときや使用を開始したときに、座標点データD(xb,yb,zb)が現れる球面の中心を、演算部10で設定される三次元座標の基準原点Oに一致させるためのキャリブレーション処理を行うことが必要である。
図2に示す演算部10でソフトウエアによりキャリブレーション処理が実行される。以下のキャリブレーション処理は、少ないサンプル数の座標点データDを使用して基準原点の補正を行うことができる。
図4には、磁界検知装置1の電源を投入したときや使用を開始した直後に得られる複数の座標点データD1,D2,D3,・・・Dnが示されている。座標点データDnが最新のサンプリングデータであり、Dn−1,・・・D8,D7,D6,・・・の順番でサンプリング時刻が古くなる。最新の座標点データDnは、図2に示すデータバッファ11の格納部11aに保持されており、それ以前の座標点データDn−1,・・・D8,D7,D6は、格納部11b,11c,11d,・・・に順番に保持されている。
演算部10では、最新の座標点データDn(xn,yn,zn)をその表面に含む仮想球Ga,Gb,Gc,・・・の方程式が算出される。それぞれの仮想球は同じ半径Raの球である。地磁気ベクトルVの絶対値は、磁界検知装置1の使用地域から予測できるので、その予測値に基づいて、仮想球Ga,Gb,Gc,・・・の半径Raを固定値として予め設定しておくことが可能である。または、磁界検知装置1が前回使用されたときの三次元座標の基準原点Oと、最後の座標点データD(xb,yb,zb)とから得られた球面座標の半径Raを、メモリ7に記憶しておき、図4に示すキャリブレーション処理において、記憶していた半径Rを有する仮想球Ga,Gb,Gc,・・・の方程式を求めてもよい。
前記半径Raを有し、その表面に座標点データDn(xn,yn,zn)が含まれる球は無数に存在する。無数の球のうち、予め決めておいた規則に基づいて複数個を選択する。例えば、座標点データDnをその表面に含む球のうち、X軸と平行な軸の回りに所定の角度ずつ回転させた複数の球と、Y軸と平行な軸の回りに所定の角度ずつ回転させた複数の球と、Z軸と平行な軸の回りに所定の角度ずつ回転させた複数の球が仮想球Ga,Gb,Gc,・・・として選択される。あるいは、座標点データDnを中心とする半径Raの球を設定し、その球の表面に各方向に一定の間隔を有して存在する複数の点を選択し、それぞれの点を中心とする半径Raの球を仮想球Ga,Gb,Gc,・・・として設定してもよい。
いずれにせよ、仮想球Ga,Gb,Gc,・・・は、座標点データDnの周囲の全方向に間隔を空けて存在していることが好ましい。
次に、座標点データDnから遡って得られた複数の座標点データDn−1,・・・D8,D7,D6,・・・と、それぞれの仮想球Ga,Gb,Gc,・・・の表面との誤差を計算する。この演算の結果、誤差が最も小さい仮想球の中心が三次元座標の基準原点として選択される。
座標点データDn−1,・・・D8,D7,D6,・・・と、それぞれの仮想球Ga,Gb,Gc,・・・の表面との誤差は、最小二乗法で計算される。最小二乗法では、前記各座標点データと計算すべき仮想球の表面との距離をdn(n=1,2,3,・・・)とし、各座標点データと計算すべき仮想球の表面との距離の平均値をdaとし、誤差=Σ(dn−da)2を求める。この誤差が最も小さい仮想球が選択され、その中心点が三次元座標の基準原点となるように補正される。
図4では、各座標点データとの誤差が最も小さい仮想球Gaが選択され、その中心点Oaが、三次元座標の基準原点となるように補正される。
なお、仮想球との距離を演算するための座標点データDn−1,・・・D8,D7,D6は、最新のデータDnから遡ってサンプリングされた所定数のデータの全てを使用してもよいし、最新のデータDnから遡ってサンプリングされた所定数のデータの中からさらに選択されたデータを使用してもよい。
図4に示すように、このキャリブレーション処理は、比較的少ないサンプル数の座標点データで基準原点を予測できるので、磁界検知装置1を小さい角度だけ動かすことで、基準原点を求めることができ、従来のように磁界検知装置1を数回回転させるなどのキャリブレーションは不要である。
座標点データDnは、選択された仮想球Gaの表面に位置し、その他の座標点データDn−1,・・・D8,D7,D6,・・・は、選択された仮想球Gaの表面にきわめて近い位置に存在しているため、その後に得られる座標点データが、中心点Oaを中心とする球面座標G上に現れる確率が高くなる。その後は、図5に示すように、球面座標Gの表面に現れる座標点から地磁気ベクトルの向きを知ることができる。
例えば、携帯用機器に前記磁界検知装置1と共に加速度センサを搭載し、重力の向きを検知できるようにしておけば、磁界検知装置1に設定されているZ軸と重力の向きとの関係を理解できる。これにより、座標点データから地磁気ベクトルVの伏角を知ることができ、磁界検知装置1と地磁気ベクトルとの方位の関係も知ることができる。
また、磁界検知装置1を搭載した携帯機器などが動いたときに、その回転運動の回転軸が計算される。また、複数の座標点データの回転中心から開き角度と、その座標点データのサンプリング時間とから携帯機器などの角速度を求めることができる。
その後は、次々と得られる座標点データDと、基準原点Oaとの距離を監視し、座標点データDが基準原点Oaから所定距離だけ離れ、すなわち座標点データが基準原点Oaを中心とする球面座標から所定の距離だけ離れ、離れた座標点データの数が所定数を越えたら、基準原点Oaの補正を行う。この基準原点の補正も、図4に示したのと同じ手法で行うことができる。
あるいは、複数の座標点データが得られているときに、所定数の座標点データが得られる度に、定期的に図4に示す演算を行って、常に基準原点の補正を行ってもよい。
また、図4に示す演算で基準原点Oaが得られた後に、磁界検知装置1を搭載した携帯機器が回転動作を行うなどして、複数の座標点データから、球面座標上に2つの円軌跡が得られたときは、この2つの円軌跡の中心軸の交点を求め、この交点が座標原点となるように補正してもよい。
本発明の磁界検知装置は、方位センサ、ジャイロに応用でき、携帯用のゲーム装置やゲーム装置の入力装置に使用することもできる。またロボットの腕や関節などの姿勢の変化を検知する検知部として使用することもできる。
さらに、本発明の磁界検知装置は、地磁気以外の外部磁界の磁気ベクトルの向きや動きを検知する装置として使用可能である。例えば磁気検知装置を固定し、外部の磁気ベクトルがどの方向からどのような運動で接近してきているかの検知も可能である。
1 磁界検知装置
2 磁気検知部
3 X軸センサ
4 Y軸センサ
5 Z軸センサ
6 磁場データ検知部
7 メモリ
10 演算部
11 データバッファ
D 座標点データ
G 球面座標
Ga,Gb,Gc,・・・ 仮想球
R,Ra 半径

Claims (4)

  1. 互いに直交するX方向とY方向およびZ方向が基準方向として決められた磁気検知部と、演算部とを有し、
    前記磁気検知部に、X方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるX軸センサと、Y方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるY軸センサ、およびZ方向が磁気の方向に向けられたときに検知出力の絶対値が極大値となるZ軸センサが搭載され、
    前記演算部では、前記検知出力に基づいて、磁気ベクトルが、三次元座標上の座標点として求められ、三次元座標上で、複数得られた座標点のうちのいずれか1つをその表面に共有する複数の仮想球を設定し、複数の前記座標点とそれぞれの仮想球との誤差を最小二乗法に基づいて演算し、誤差が最も小さい仮想球の中心を三次元座標の基準原点として設定することを特徴とする磁界検知装置。
  2. 複数の前記仮想球は、予め決められた角度差に基づいて設定される請求項1記載の磁界検知装置。
  3. 前記基準原点が設定された後は、磁気ベクトルが、前記基準原点を中心とする球面座標上の座標点データとして求められる請求項1または2記載の磁界検知装置。
  4. 前記基準原点が設定された後の検知出力に基づく磁気ベクトルの移動軌跡を用いて前記基準原点を補正する請求項1ないし3のいずれかに記載の磁界検知装置。
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