JPH07286855A - 積分型センシング装置 - Google Patents

積分型センシング装置

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JPH07286855A
JPH07286855A JP7879194A JP7879194A JPH07286855A JP H07286855 A JPH07286855 A JP H07286855A JP 7879194 A JP7879194 A JP 7879194A JP 7879194 A JP7879194 A JP 7879194A JP H07286855 A JPH07286855 A JP H07286855A
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康弘 郡司
Shigeru Obo
茂 於保
Masatoshi Hoshino
雅俊 星野
Shigeru Kakumoto
繁 角本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両のナビゲーションに係わる物理量の微分値
計測において、その物理量の積分誤差をできる限り減少
させ、より精度の高い積分型のセンシング装置を提供す
る。 【構成】車両搭載型の積分型センシング装置において、
走行方位の微分量である角速度を検出、積分する第1の
手段1と、走行方位を直接または間接的に取得する第2
の手段2と、第1および第2の手段から取得される走行
方位の値の差を計算する減算器3と、減算器3からの出
力の時間変化率を算出し、推定誤差を算出するバイアス
誤差推定部42とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のナビゲーション
に係わる物理量の微分値を計測し、それを積分すること
により、当該物理量を算出する、車両搭載型の積分型セ
ンシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のナビゲーションに係わる物理量を
計測する際に、その物理量の微分値を計測し、それを積
分することにより、その物理量を算出する積分型センシ
ング装置は、車載用ナビゲーションに利用されている。
【0003】以下、車載用のナビゲーション装置に備え
られた積分型センシング装置の従来技術の説明を行う。
【0004】従来から道路交通網の任意の個所を走行し
ている車両の位置を検出する方式としては、距離センサ
と、方位センサと、これら両センサからの出力信号に必
要な処理を施す処理装置とを具備し、車両の走行に伴っ
て生ずる距離変化量および方位変化量を積算しながら、
車両の現在位置データを得る推測航法が利用されてい
る。しかし、距離センサおよび方位センサが必然的に有
している誤差が、走行距離に伴って累積され、得られる
現在位置データに含まれる誤差も累積されてしまうとい
う問題がある。
【0005】特に、方位センサにおいては、従来、車両
の絶対方位を検出することのできる地磁気センサと、車
両の相対的方位変化を検出することのできるジャイロセ
ンサとを組み合わせて用いることにより、車両の走行方
位を検出している。しかし、各々センサ特有の誤差特性
を持っている。
【0006】例えば、地磁気センサは、高圧線やビルデ
ィング等の影響により磁場環境の悪い場所において短期
的なノイズが発生するが、長期的には正しい方位を出力
する。一方、ジャイロセンサは、磁場環境の影響は全く
受けず、短期的には正しい相対的方位変化を出力する
が、長期的にはドリフト(角速度バイアスの変動)の影
響により時間の経過とともに方位誤差が累積する。
【0007】このような問題点を解決する一方法とし
て、特開昭61−258112号公報に示されているセ
ンサ信号をフィルタリングする方法がある。
【0008】この方法は、図2に示される積分型センシ
ング装置を用いるものである。この例において、差動走
行距離計20は、左右の車輪の回転差から車両回転角を
検出するセンサであり、ジャイロセンサと同様な誤差特
性を持っている。コンパス等の地磁気センサ22は代表
的な絶対方位センサであり、地図センサ(マップ)21
は車両に搭載されたディジタル道路データベースであ
り、現在位置が道路上に特定されている場合、センサ同
様、道路方位を車両方位として、出力することができ
る。
【0009】地磁気センサ22または地図センサ21か
らの方位と、差動走行距離計20からの方位との差を減
算器25でとる。その値にローパスフィルタ24をかけ
て、地磁気センサ22等(コンパス)に含まれる高周波
ノイズを除去する。その信号を、減算器26で、差動走
行距離計20の出力から差し引くことにより、差動走行
距離計20等(ジャイロセンサ)に含まれるバイアス誤
差を取り除く。従って、最終的に出力される方位信号
は、各々のセンサの誤差成分を補正した信号が出力され
る。
【0010】また、同様のフィルタリング方式で、カル
マンフィルタを適用した特開平3−188316号公報
の例もある。
【0011】また、別の解決法として、車両が道路上を
走行することを前提として、上記推測航法に基づいて得
られた現在位置データと、予めメモリに格納されている
道路交通網データとを比較するものもある。この比較デ
ータから、現在位置データの道路からのずれ量を累積誤
差として算出し、上記現在位置データに対して累積誤差
分の補正を行い、現在位置データを道路データに一致さ
せるようにした、例えば、特開昭63−148115号
公報に示されるような、地図マッチング方式がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ような、車両のナビゲーションに係わる物理量の微分値
を計測し、それを積分することにより、その物理量を算
出する積分型センシング装置の場合、微分値に含まれる
誤差は、積分操作により累積される。したがって、たと
え、その誤差が微量であっても、多大な誤差を引き起こ
す可能性がある。
【0013】その上、車載用ナビゲーション装置に含ま
れるフィルタリング方式の積分型センシング装置におい
ては、例えば、高速道路等の連続した構造物の上を走行
する場合などは、地磁気センサ出力にも定常的な誤差が
発生するため、それに基づいてジャイロセンサのバイア
スを精度良く補正することは困難となる。また、地図マ
ッチング方式においては、ドライバに示す最終的な表示
を修正するに過ぎず、センサ誤差発生の根本的解決には
ならない。
【0014】例えば、方位センサにジャイロなどの角速
度を計測するレートセンサを用いる場合、計測角速度に
バイアス誤差が含まれてくると、角度誤差は時間ととも
に増大する。これは最終的な角度表示を修正しても、そ
の後、また、同様な誤差が発生してしまう。
【0015】また、例えば、距離センサに車輪の回転数
を周期的に計測する車速センサを用いる場合、タイヤの
空気圧変化などにより、車輪の回転数から車速を算出す
るスケールファクタが変化し、距離誤差が走行距離の増
加とともに増大する。これも上記地図マッチング方式に
より位置が修正された場合でも、その後、また、すぐに
同様な誤差が発生してしまう。
【0016】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、車両のナビゲーションに係わる物理量の微
分値計測において、その物理量の積分誤差をできる限り
減少させることができる、積分型センシング装置を提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、車両に搭載
される積分型センシング装置において、車両のナビゲー
ションに係わる一つの物理量を、それぞれ、独立して得
る第1の手段および第2の手段と、第1および第2の手
段により得られた当該物理量の各々の値の差から第1の
手段で発生する誤差を推定する誤差推定手段とを有し、
第1の手段は、当該物理量の時間変化率である微分量を
検出するセンサを含む第1のセンサ部と、検出された微
分量を誤差推定手段において推定された誤差により補正
する誤差補正手段と、補正された微分量を時間で積分す
ることにより当該物理量を得る積分手段とを有し、誤差
推定手段は、第1および第2の手段により得られた当該
物理量の各々の値の差を算出する減算部と、算出された
差の変化率を演算により得る変化率算出手段と、算出さ
れた変化率から第1の手段で検出された微分量の推定誤
差を得る推定誤差算出手段とを有すること、を特徴とす
る積分型センシング装置により達成される。
【0018】上記目的は、また、車両に搭載される積分
型センシング装置において、車両のナビゲーションに係
わる一つの物理量を、それぞれ、独立して得る第1の手
段および第2の手段と、第1および第2の手段により得
られた当該物理量の誤差成分を取得する誤差測定手段
と、取得された誤差成分から、カルマンフィルタゲイン
を算出するフィルタゲイン算出手段と、第1および第2
の手段の出力に、算出されたカルマンフィルタゲインに
基づいた重み付け処理をすることにより、当該物理量を
推定する所要物理量推定手段とを有し、第1の手段は、
当該物理量の時間変化率である微分量を検出するセンサ
を含む第1のセンサ部と、検出された微分量を時間で積
分することにより、当該物理量を得る積分手段とを有
し、誤差測定手段は、第1および第2の手段により得ら
れた当該物理量の各々の値の差を算出する減算部と、算
出された差の変化率を演算により得る変化率算出手段
と、得られた変化率から第1および第2の手段における
誤差成分を得る誤差取得手段とを有すること、を特徴と
する積分型センシング装置により達成される。
【0019】上記目的は、また、車両に搭載される積分
型センシング装置において、車両のナビゲーションに係
わる一つの物理量を得る第1の手段と、当該物理量、お
よび、その時間変化率である微分量のうち、少なくとも
一方を得る第2の手段と、第1および第2の手段により
得られた値に基づいて、第1の手段で発生する誤差を推
定する誤差推定手段とを有し、第1の手段は、当該物理
量の時間変化率である微分量の、時間変化率である第2
次微分量を検出するセンサを含む第1のセンサ部と、第
1のセンサ部から出力される第2次微分量を積分するこ
とで当該微分量を得る第1の積分手段と、第1の積分手
段から出力される当該微分量を積分して、当該物理量を
出力する第2の積分手段と、第1のセンサ部と第1の積
分手段との間、および、第1の積分手段と第2の積分手
段との間のうち、少なくも一方に設けられ、前段側から
入力される量を、誤差推定手段において推定された誤差
により補正して、後段側へ出力する誤差補正手段とを有
することを特徴とする積分型センシング装置により達成
される。
【0020】
【作用】本発明による積分型センシング装置であれば、
車両のナビゲーションに係る一つの物理量が、それぞれ
独立した第1および第2の手段により各々測定され、そ
れらの値に基づいて、第1の手段で発生する誤差が、誤
差推定手段により推定される。
【0021】第1の手段では、第1のセンサ部に含まれ
るセンサが、当該物理量の時間変化率である微分量を検
出して、誤差補正手段が当該微分量を、誤差推定手段に
より推定された誤差により補正して、積分手段が、補正
された当該微分量を時間で積分して、当該物理量を求め
る。さらに、誤差補正手段では、減算部が、第1および
第2の手段より得られた当該物理量の各々の測定値の差
を算出して、変化率算出手段が、算出された差の変化率
を得て、推定誤差算出手段が、その変化率から第1の手
段で検出された微分量の推定誤差を得る。
【0022】また、本発明の積分型センシング装置にお
いて、第1および第2の手段は、それぞれ独立して、車
両のナビゲーションに係わる一つの物理量を得て、誤差
測定手段は、第1および第2の手段により得られた当該
物理量の誤差成分を取得する。これら取得された誤差成
分から、フィルタゲイン算出手段がカルマンフィルタゲ
インを算出して、所要物理量推定手段が、第1および第
2の手段の出力に、算出されたカルマンフィルタゲイン
に基づいた重み付け処理をすることにより、当該物理量
を推定する。ここで、第1の手段は、上記と同じ作用を
有する。
【0023】本発明によれば、例えば、車両のナビゲー
ションに係る物理量の差の変化率を時間変化率とした場
合、その時間変化率により計測微分量のバイアス誤差が
推定可能である。すなわち、当該物理量の差の時間に対
する変化を回帰直線にて表した場合、前記回帰直線の一
定の傾きを、第1の手段における計測微分量の一定バイ
アス誤差と見ることができる。
【0024】具体的には、当該物理量を車両の走行方位
角、第1の手段を車体に固定したジャイロセンサによる
走行方位検出手段として、さらに、第2の手段を、車両
に搭載された道路地図メモリに記憶され、それに対応す
る道路方位角を走行方位角として検出する方位検出手
段、GPS衛星信号を基に地球上の絶対方位を検出する
GPS装置による方位検出手段、および、地球磁場を検
出する地磁気センサによる方位検出手段のうち、いずれ
か一つとした場合、本発明によれば、走行方位角の角速
度におけるバイアス誤差を算出でき、その誤差を補正し
た精度の高い走行方位角を求めることができる。
【0025】また、例えば、当該物理量を車両の走行距
離、第1の手段を車輪の回転数を周期的に計測する走行
距離検出手段として、さらに、第2の手段を、車両に搭
載された道路地図メモリに記憶された対応する道路長を
走行距離として検出する走行距離手段、および、GPS
衛星信号を基にした走行距離検出手段のうち、いずれか
一つとした場合、本発明によれば、第1の手段と第2の
手段とにより得られた各々の当該物理量の差の走行距離
による変化率から、第1の手段における計測微分量のス
ケールファクタ誤差を算出して、このスケールファクタ
誤差に基づき、第1の手段における計測微分量を補正す
ることが可能である。
【0026】また、例えば、当該物理量を車両の走行速
度、第1の手段を車体に固定した加速度センサによる走
行速度検出手段として、さらに、第2の手段を、車輪の
回転数を周期的に計測する走行速度検出手段とした場合
でも、上記と全く同様の精度改善が達成可能である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を適用した積分型センシング装
置の実施例を、図面を用いて説明する。
【0028】本発明による車両搭載用の積分型センシン
グ装置を備えたナビゲーション装置を、第1の実施例と
して説明する。本実施例におけるハードウエア構成の一
実施例を図11に示す。
【0029】本実施例のナビゲーション装置は、図11
に示すように、センサとして、車両の車輪の回転数に比
例したパルス信号を出力する、光電式または電磁式等の
センサからなる、車両の走行距離に応じた信号を発生す
る距離センサ601と、車両の進行方位に応じた絶対方
位の信号を出力する地磁気センサ602と、車両の走行
方位に応じて、その方位または方位変化量に比例した信
号を出力するレート式のジャイロセンサ603とを有す
る。
【0030】本実施例は、さらに、センサとして、GP
S衛星からのGPS信号を受信するGPS装置606
と、現在位置が道路上に特定されている場合、センサ同
様に、道路方位または走行距離を車両方位として出力す
る、いわゆる、地図センサ607と、ディジタル道路デ
ータを含む地図データを記憶する、地図データ記憶装置
610とを有する。
【0031】地図センサ607は、地図データ記憶装置
610からの道路データ、および、すでに決定された車
両位置から、道路の方位を算出する地図演算部611を
有する。
【0032】本実施例は、さらに、上記センサからの信
号を受信することにより、車両の現在位置を算出して、
その車両位置と、その位置を含む領域の地図データとを
出力するコントローラ604と、コントローラ604か
ら出力された地図データ上に、同じく出力された車両位
置を表示する表示装置605と、コントローラ604の
各種設定を行なう入力装置608とを有する。ここで、
コントローラ604は、例えば、CPU、ROM/RA
M、および、入力出力手段から構成されるものである。
【0033】表示装置605は、コントローラ604に
よって求められた刻刻変化する二次元座標上の位置デー
タに基づいて車両の現在地を刻刻更新表示させるもの
で、C.T表示装置や、液晶表示装置等が用いられる。
【0034】本実施例では、走行方位の検出に、本発明
の積分型センシング装置を適用した例を示す。ここで、
積分型センシング装置は、図1に示されるように、上記
図11に示された、本実施例のナビゲーション装置に含
まれる複数のセンサの一部と、コントローラ604の一
部機能とから構成される。
【0035】ここで、本発明の積分型センシング装置
は、以下に示される例に限定されるものではなく、例え
ば、本願と同じ発明者により出願された、特願平5−1
7421号記載の積分型センシング装置を、車両のナビ
ゲーションに対して適用したものを用いることができ
る。
【0036】本実施例の積分型センシング装置は、取得
しようとする物理量である走行方位44の微分量である
角速度を検出して、積分する第1の手段1と、走行方位
を直接または間接的に取得する第2の手段2と、第1お
よび第2の手段から取得される走行方位の値の差を計算
する減算器3と、減算器3からの出力の時間変化率を算
出して、推定誤差を算出して、第1の手段1へフィード
バックするバイアス誤差推定部42とを有する。
【0037】第1の手段1は、走行方位44の微分量で
ある角速度を計測するジャイロセンサ603と、計測さ
れた角速度の誤差補正を行なうバイアス誤差補正手段4
1と、補正された角速度を時間積分することにより、車
両の走行方位44を算出する時間積分手段8とを有す
る。
【0038】第2の手段2は、センサとして、すでに決
定された車両位置から走行方位を算出する地図センサ6
07と、地磁気センサ602と、GPS信号を基に地球
上の絶対位置及び絶対方位を検出するGPS装置606
とを有する。ここで、これらのセンサ607、602お
よび606は、このセンシング装置専用である必要はな
い。センサの出力信号は、このセンシング装置で決定す
る物理量、つまり、走行方位44以外の決定にも使用す
ることができる。
【0039】第2の手段は、さらに、これらセンサの組
み合わせのうち、外部から入力されるセレクタ制御信号
27を受け入れ、状況に応じて最も精度の高いセンサか
らの出力信号を選択して、走行方位を出力するセレクタ
装置(SEL)23を有している。
【0040】セレクタ装置23は、例えば、地図センサ
607、地磁気センサ602、および、GPS装置60
6の各々の出力信号が一時記憶されているメモリ先を示
すアドレスの中から、セレクタ制御信号27に応じて、
一つを選択するアドレスセレクタである。セレクタ制御
信号27は、例えば、上記各々のセンサの信頼性を評価
し、その結果最も信頼できるセンサとして選択されたセ
ンサを示すフラグ信号である。
【0041】バイアス誤差推定手段42は、第2の手段
2の方位出力を基準にして、第1の手段1から出力され
る方位の時間変化を算出する、時間変化率算出手段43
を有する。
【0042】ここで、上記で説明した本実施例の構成に
おいて、センサ603、607、602、606以外の
各手段は、コントローラ604の一部機能として達成さ
れるものである。
【0043】本実施例のナビゲーション装置における全
体作用の概略を、最初に説明する。
【0044】本実施例において、コントローラ604
は、距離センサ601からのパルス信号数をカウントし
て、車両の走行距離を検出するとともに、地磁気センサ
602及びジャイロセンサ603から出力される方位信
号等によって、車両の走行方位を検出する。さらに、コ
ントローラ604は、それらの検出結果に応じて、車両
の単位走行距離毎の二次元座標上の位置を演算によって
求め、その結果を表示装置605へ出力するものであ
る。
【0045】本実施例では、積分型センシング装置によ
り車両の走行方位を検出している。
【0046】すなわち、当該センシング装置において、
第1の手段1では、ジャイロセンサ603が車両の角速
度を計測して、時間積分手段8が、当該角速度を時間積
分することにより、車両の走行方位を算出する。一方、
第2の手段2では、地図センサ607と、地磁気センサ
602と、GPS装置606との3つを組み合わせ、セ
レクタ装置23が、外部から入力されるセレクタ制御信
号27受け入れ、車両の走行状況に応じて、最も精度が
高いセンサから出力を選択して、走行方位として、減算
器3へ出力する。
【0047】減算器3は、第2の手段2の方位出力を基
準にして、ジャイロセンサ603出力による方位の差を
算出する。バイアス誤差推定手段42は、減算器3から
出力される信号における、時間変化を時間変化率算出手
段43において算出する。ここで、この時間変化率は、
後述する回帰分析等の統計処理により算出される。バイ
アス誤差推定手段42は、この算出結果を入力として、
ジャイロセンサ603のバイアス誤差を推定する。最後
に、この推定誤差を用いて、バイアス誤差補正手段41
は、ジャイロセンサ603で計測された角速度のバイア
ス誤差を補正する。
【0048】以上によって、最終的に出力される走行方
位44は、バイアス誤差を補正した分だけ精度を向上さ
せることができる。
【0049】次に、本実施例のナビゲーション装置の作
用を、図6〜10のフローチャートに従って、より詳細
に説明する。
【0050】本実施例のナビゲーション装置の全体フロ
ーを図6に示す。外部からの指令により、ナビゲーショ
ン装置がスタートすると、図6に示すように、まず初期
処理が行われ(ステップ100)、キーボード等の入力
装置608により現在地が設定される(ステップ10
2)。すると、コントローラ604の制御により、地図
データ記憶装置610から道路データが読みだされ、表
示装置605上に、車両の現在地および周辺の地図が表
示される(ステップ104)。
【0051】次に、ステップ106により、ステップ1
08以下の割り込みを許可し、以下のメインループに入
る。このメインループでは、単位距離走行毎の走行量を
積分加算して、車両現在地と地図とが更新され、走行ベ
クトル積分割り込み処理(ステップ108)、方位演算
割り込み処理(ステップ110)、及び、バイアス誤差
演算割り込み処理(ステップ112)により、現在地が
移動した場合(ステップ114でYes)、車両現在地
および周辺地図が更新され、表示される(ステップ11
6)。
【0052】上記ステップ108における走行ベクトル
積分割り込み処理の処理手段を、図7のフローチャート
に示す。ここで、この処理は、車両が予め定めた所定距
離ΔDを走行して、その度に車速パルスが発生する毎に
実行されている。
【0053】すなわち、まずステップ200により車両
方位θが読み込まれる。このθは、後述するステップ1
10の処理により検出され、記憶されているものであ
る。これにより、距離ΔDのX方向成分とY方向成分が
求められ(ステップ202)、各々の成分をX方向積算
距離とY方向積算距離とに加算し、積算距離が更新され
る(ステップ204)。
【0054】以上の図7に示される走行ベクトル積分割
込み処理が行われると、上記図6に示された本実施例の
ナビゲーション装置の処理で、最新のX方向積算距離と
Y方向積算距離で示される座標位置が車両の現在走行位
置として取り扱われる。
【0055】ステップ108で使用される車両走行方位
θは、ステップ110の方位演算割り込み処理により行
われる。この処理は、予め定められた所定時間Δt経過
毎に行われるタイマー割り込み処理である。この処理に
ついて、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0056】方位演算割込み処理では、まずジャイロセ
ンサ603から車両の角速度ωを読み込む(ステップ3
00)。これは、ジャイロセンサ603からは角速度ω
に比例した電圧が出力されるので、A/D変換後、所定
の係数を乗じることによって求められる。ステップ30
2において、ジャイロセンサ603のバイアス誤差を読
み込む。これは、後述するステップ112において算出
されるものであり、算出されるまでは、バイアス誤差b
=0と置く。
【0057】以上、読み込まれた角速度ω、バイアス誤
差bと、所定時間Δtを用い、ステップ304の演算に
より前回処理時から今回処理時までの方位変化量Δθg
を算出する。その後、その他の方位出力と、ステップ3
06でフィルタリング後、走行方位を出力する。
【0058】次に、ステップ112に示したバイアス誤
差演算割り込み処理の処理手順を図9、10により説明
する。
【0059】図9は、比較的短時間(数十秒)の間にジ
ャイロセンサ603のバイアス誤差を算出する処理であ
り、一定時間T経過毎に起動されるタイマー割り込み処
理である。
【0060】まず、ステップ402において、割り込み
回数をカウントする(n)。次に、ステップ404、4
06において、それぞれ地磁気センサ602、ジャイロ
センサ603からの現時点での出力を読み込み、地磁気
センサ602出力を基準にし、ジャイロ回転角(ジャイ
ロ方位)を加えることで、走行方位を算出する。ステッ
プ408では、地図センサ607から現在位置のある道
路の方位を読み込む。
【0061】次に、ステップ410では、ジャイロ方
位、道路方位、それぞれについて前回値との差をとり角
速度ωg、ωmを算出する。また、現時点での道路方位
を基準にしたジャイロ角度差、道路角速度を基準にした
ジャイロ角速度差を、それぞれΔθ、Δωとして算出す
る。ステップ412において所定の割り込み回数Nを超
えたかどうかの判定をし、超えた場合のみ以下の処理を
行う。
【0062】ステップ414で前回までのデータを1つ
ずつメモリ位置をずらし、新データをN番目に入力す
る。ステップ416において、ジャイロ角速度ωg、道
路角速度ωmの絶対値が小さい場合を選ぶ。ここで、こ
れらが大きいと、車両の曲がり角が大きいことを意味
し、バイアス誤差ではなくスケール誤差による誤差が支
配的になる。
【0063】ステップ418においては、Δθがある程
度以上変化した場合を選ぶ。これによって、直線の場合
を除くためである。且つまた、ステップ420では、バ
イアス誤差が一方向に生じていることを判定する。これ
は、一方向ではない場合、例えば、車両のハンドル操作
により生じた現象を、誤差として認識する場合があるか
らである。さらに、ステップ422においては、Δωの
変動幅が小さいことを判定する。これが、大きい場合
は、ハンドル操作による可能性があるからである。ここ
で、Δω0、ω0、Δθ0、θ0は、それぞれ、上記比較の
ための予め定めた基準値である。
【0064】以上の判定を満たした場合、ジャイロ角度
差Δθの変化量を経過時間NTで除した値をバイアス誤
差bとみなし(ステップ424)、割り込み処理を終了
する。
【0065】比較的長時間(数十分)にわたって生じる
ジャイロバイアス誤差を算出する処理を、図10のフロ
ーチャートに示す。ここで、この処理は、一定時間T経
過毎に起動されるタイマー割り込み処理である。
【0066】ステップ502〜514は、それぞれ、図
9のステップ402〜414と同様の処理である。ただ
し、ここでは、角速度は利用せず、ステップ510で
は、地図センサ607から出力される道路角θmを基準
にした、ジャイロ角度差Δθだけを算出する。
【0067】ステップ516においては、Δθ(ステッ
プ510にて算出)の長時間変化を統計処理し、回帰直
線の傾きを算出し、それをn回目のバイアス誤差b
(n)と見なしている。
【0068】ここで、Sn2はnの分散、SnΔθはnと
Δθとの共分散、Tは道路方位またはジャイロ方位のサ
ンプリング周期である。
【0069】ステップ518において、そのバイアス誤
差b(n)の変動幅が、予め定めた変動値δbよりも小
さい場合に、ステップ520のように最大と最小の平均
を、最終的なバイアス誤差bとしている。
【0070】ここで、ステップ518以下の手順は、以
下の理由から決定した。ジャイロバイアスを現わす傾き
b(図12参照)は、例えば、回帰直線を用いた統計計
算から求めるため、ある程度の情報量がたまらないと、
精度良く計算できない。そこで、n=N−kまで情報を
蓄積して、N−kからバイアス誤差bの計算を始める。
その後n=Nまで、毎回増えた情報を加えて、毎回b
(n)を計算してゆく。そして、時間の経過と共に変動
するb(n)が、ある一定幅に収束するか否かを、ステ
ップ518で判定し、Yesであれば、ステップ520
で、b(n)の最大値と最小値の平均をとって、ジャイ
ロバイアス誤差bとする。
【0071】これらの条件は、bの算出に当たっては、
変動の小さいときに行なわないと、逆効果になる恐れが
あるからである。
【0072】本発明を適用した積分型センシング装置の
第2の実施例を説明する。本実施例では、カルマンフィ
ルタを用いて、走行方位を検出する積分型センシング装
置を用いる。本実施例の積分型センシング装置は、図1
1に示すような構成を有するナビゲーション装置に用い
られる。
【0073】本実施例の積分型センシング装置では、走
行方位を出力する第1の手段1と第2の手段2との出力
信号に、カルマンフィルタリングを施して、走行方位を
算出する方式において、カルマンフィルタゲインを算出
するために必要な誤差(ノイズ)成分を測定する手段と
して、本発明を適用している。
【0074】すなわち、本実施例の積分型センシング装
置は、図3に示すように、走行方位の微分量である角速
度を検出して、それを積分する第1の手段1と、走行方
位を直接または間接的に取得する第2の手段2と、第1
および第2の手段から取得される走行方位の値の差を計
算する減算器3と、減算器3からの出力の時間変化率を
算出して、推定誤差を算出するバイアス誤差測定手段4
5と、推定された誤差を用いて走行方位44を推定する
カルマンフィルタ13とを有する。
【0075】カルマンフィルタ13は、バイアス誤差測
定手段45からの測定誤差を受けて、カルマンフィルタ
のゲインを算出するフィルタゲイン算出手段11と、算
出されたゲインと、第1および第2の手段からの出力信
号とを用いて、所要の物理量、ここでは走行方位44を
推定する、所要物理量推定手段12とから構成される。
【0076】第1の手段1は、走行方位の微分量である
角速度を計測するジャイロセンサ603と、補正された
角速度を時間積分することにより車両の走行方位を算出
する時間積分手段8とを有する。
【0077】第2の手段2は、センサとして、すでに決
定された車両位置から走行方位を算出する地図センサ6
07と、地磁気センサ602と、GPS衛星信号を基に
地球上の絶対位置及び絶対方位を検出するGPS装置6
06の3つを有する。ここで、これらセンサ607、6
02、606は、このセンシング装置専用である必要は
ない。センサの出力信号は、このセンシング装置で決定
する物理量、つまり、走行方位以外の決定にも使用する
ことができる。
【0078】第2の手段は、さらに、これらセンサの組
み合わせのうち、上記第1の実施例と同様に、外部から
入力されるセレクタ制御信号27に従い、状況に応じて
最も精度の高いセンサを選択して、そのセンサからの方
位を出力するセレクタ装置23を有している。
【0079】バイアス誤差測定手段45は、第2の手段
2の方位出力を基準にして、ジャイロセンサ603出力
による方位の時間変化を算出する時間変化率算出手段4
3を有する。
【0080】本実施例において、ナビゲーション装置の
全体作用は、上記第1の実施例(図6参照)と同様であ
るが、走行方位の検出に用いるセンシング装置の作用が
異なる。以下に、本実施例の積分型センシング装置の作
用を説明する。
【0081】本実施例において、上記実施例と同様、第
1の手段1にはジャイロセンサ603を適用し、角速度
を計測する。さらに、第2の手段2は、地図センサ60
7と、地磁気センサ602と、GPS装置606との3
つを組み合わせ、セレクタ装置23により、状況に応じ
て最も精度の高いセンサを選択して、そのセンサからの
出力を、第2の手段2の方位として出力する。
【0082】バイアス誤差測定手段45は、時間変化率
算出手段43で算出した変化率をもとに、第1の手段に
おける誤差(ノイズ)成分を測定する。ここで、バイア
ス誤差測定手段45の変化率算出手段43における処理
は、上記実施例で図9および図10を用いて説明した、
バイアス誤差演算割り込み処理と同じものが適用でき
る。
【0083】フィルタゲイン算出手段11は、カルマン
フィルタゲインを算出し、それを用いて、所要物理量推
定手段12は、第1及び第2の手段から求めた、それぞ
れの走行方位に、算出されたカルマンフィルタゲインに
基づいた重み付け処理をすることにより、走行方位44
を推定することができる。
【0084】次に、このセンシング装置におけるカルマ
ンフィルタ処理の一例を説明する。
【0085】まず対象となるシステムをモデル化して立
てた、状態方程式は次式のようになる。
【0086】
【数1】
【0087】ここで、X(k)は状態ベクトルであり、
所要物理量を含む時刻kにおける、推定量である。ま
た、Aは状態遷移行列、Bは駆動行列、U(k)はブラ
ント雑音、V(k)はシステム雑音である。
【0088】また、各センサからの観測量と、上記状態
量との関係を示す観測方程式は、次式のようになる。
【0089】
【数2】
【0090】ここで、Y(k)は観測ベクトル、fは状
態量との関係を示す関数式、W(k)は観測雑音であ
る。
【0091】上記モデルにたいして、カルマンフィルタ
処理を適用すると、最適推定値X(k|k)は、次の漸
化式により求められる。なお、観測方程式が非線形の場
合は、拡張カルマンフィルタのアルゴリズムを用いる。
【0092】
【数3】
【0093】ただし、添字(k|k)は、時刻kでの観測値
に基づいたカルマンフィルタによる最適値で、(k|k-1)
は時刻k−1での値から時刻kでの値を状態方程式によ
り予測したものである。また、V(k)、W(k)は、
それぞれ、システム雑音、観測雑音の共分散行列であ
る。
【0094】また、Pは推定誤差の共分散行列であり、
カルマンフィルタによる推定精度の目安になる。Kはカ
ルマンフィルタゲインであり、観測量が得られたとき
に、計算され、システム雑音と観測雑音との統計量を比
較し、状態方程式と観測値とのどちらに重みを掛けるか
を決定する量である。
【0095】数3の上から2番目の式は、最適推定値を
計算する式である。時刻k−1における最適推定値を用
いて、状態方程式に従い、時刻kでの値を予測する。こ
の予測値と、時刻kにおける観測値のカルマンフィルタ
ゲインKによる内分点が、最適推定値となる。なお、行
列C(k)は、観測方程式の線形化に用いるf(X(k|k
-1))のヤコビアンである。
【0096】以上のようなカルマンフィルタ処理におい
て、バイアス誤差測定手段45から得られたノイズ成分
の大きさをもとに、V(k)、W(k)もしくは、Pの
それに対応する成分を適宜変更することにより、その条
件で最適な重み付けを行なうカルマンフィルタゲインK
を算出することができる。
【0097】本発明を適用した車両ナビゲーション用の
積分型センシング装置の第3の実施例を説明する。
【0098】本実施例の積分型センシング装置は、図4
に示すように、走行距離の微分量である速度を検出し
て、積分する第1の手段1と、走行距離を直接または間
接的に取得する第2の手段2と、第1および第2の手段
から取得される走行距離の値の差を計算する減算器3
と、減算器3からの出力の時間変化率を算出し、推定誤
差を算出するスケール誤差推定手段52とを有する。
【0099】第1の手段1は、走行距離の微分量である
速度を計測する車速センサ50と、計測された速度につ
いて、以下に説明するスケール誤差補正を行なうスケー
ル誤差補正手段51と、補正された速度を時間積分する
ことにより車両の走行距離を算出する時間積分手段8と
を有する。
【0100】第2の手段2は、センサとして、すでに決
定された車両位置から走行距離を算出する地図センサ6
07と、GPS衛星信号を基に地球上の絶対位置及び走
行距離を検出するGPS装置606との2つを有する。
ここで、これらセンサ607、606は、このセンシン
グ装置専用である必要はない。センサの出力信号は、こ
のセンシング装置で決定する物理量、つまり、走行距離
以外の決定にも使用することができる。
【0101】第2の手段は、さらに、上記第1の実施例
と同様に、これらセンサの組み合わせのうち、外部から
入力されるセレクタ制御信号27の指令に従い、状況に
応じて最も精度の高いセンサを選択して方位を出力する
セレクタ装置23を有する。
【0102】次に、本実施例の作用を説明する。
【0103】第1の手段1では、例えば、車輪の回転数
を定期的にカウントする車速センサ50が車速を計測
し、時間積分手段8が時間積分することにより走行距離
を算出する。一方、第2の手段2では、地図センサ60
7とGPS装置606のうち、セレクタ装置23により
選択された、精度の高いセンサからのデータを用いて、
走行距離を出力する。
【0104】この第2の手段2の距離出力を基準にし
て、第1の手段1による距離出力の、走行距離の増加に
伴う変化を、距離変化率算出手段53が算出する。スケ
ール誤差推定手段52は、この時の距離変化率αを、後
述する回帰分析等の統計処理により算出し、第1の手段
1のスケールファクタ誤差として推定する。さらに、次
式により、スケール誤差補正手段51は、車速算出のた
めのスケール誤差を補正する。
【0105】
【数4】
【0106】従って、最終的に出力される走行距離54
は、スケール誤差を補正した分だけ精度を向上させるこ
とができる。
【0107】本発明を適用した積分型センシング装置の
第4の実施例を、図5を用いて説明する。
【0108】本実施例の積分型センシング装置は、車両
の走行速度を検出するもので、図5に示すように、走行
速度の微分量である加速度を検出、積分する第1の手段
1と、走行速度を直接または間接的に取得する第2の手
段2と、第1および第2の手段から取得される走行速度
の値の差を計算する減算器3と、減算器3からの出力の
時間変化率を算出して、推定誤差を算出するバイアス誤
差推定手段42とを有する。
【0109】第1の手段1は、走行速度の微分量である
加速度を計測する加速度センサ60と、計測された加速
度の誤差補正を行なうバイアス誤差補正手段41と、補
正された加速度を時間積分することにより、車両の走行
速度を算出する時間積分手段8とを有する。
【0110】第2の手段2は、センサとして、車輪の回
転数をカウントして車速を算出する車速センサ50と、
GPS衛星信号を基に地球上の絶対位置及び走行速度を
検出するGPS装置606との2つを有する。ここで、
これらセンサ50、606は、このセンシング装置専用
である必要はない。センサの出力信号は、このセンシン
グ装置で決定する物理量、つまり、走行速度以外の決定
にも使用することができる。
【0111】第2の手段は、さらに、これらセンサの組
み合わせのうち、外部から入力されるセレクタ制御信号
27に従い、状況に応じて最も精度の高いセンサを選択
して方位を出力するセレクタ装置23を有する。
【0112】次に、本実施例の作用を説明する。
【0113】本実施例において、第1の手段1では、加
速度センサ60が、車両の加速度を計測する。第2の手
段2は、車速センサ50と、衛星信号を基に地球上の移
動体の速度を検出するGPS装置606の2つを組み合
わせ、セレクタ装置23により、その状況で最も精度の
高いセンサを選択して、そのセンサからの出力を、第2
の手段2の車速出力として出力する。
【0114】時間変化率算出手段43は、この第2の手
段2の車速出力を基準にして、加速度センサ60の出力
による車速の時間変化を算出する。バイアス誤差推定手
段42は、その時の時間変化率を、前記した回帰分析等
の統計処理により算出し、それを加速度センサ60のバ
イアス誤差として出力する。最後に、バイアス誤差補正
手段41は、計測された加速度のバイアス誤差を補正す
る。
【0115】従って、最終的に出力される走行速度61
は、バイアス誤差を補正した分だけ精度を向上させるこ
とができる。
【0116】本実施例では、車両の加速度のバイアス誤
差を推定して補正したが、例えば、上記第3の実施例
(図4参照)における車両走行速度に対する推定および
補正のように、検出された加速度におけるスケール誤差
を推定して補正する構成としても、本実施例と同様に、
精度を向上させることができる。
【0117】本発明を適用した積分型センシング装置の
第5の実施例を、図13を用いて説明する。本実施例
は、上記第3の実施例(図4参照)と上記第4の実施例
(図5参照)とを組み合わせたもので、上記第4の実施
例の出力である走行速度61を、上記第3の実施例の車
速計測値として入力させるように構成したものである。
【0118】すなわち、本実施例は、図13に示すよう
に、車両の加速度を検出して走行速度を出力する第1の
手段1と、同じく走行速度を検出する第2の手段2と、
第1の手段1および第2の手段2により検出された値の
差からバイアス誤差を推定するバイアス誤差推定手段4
2とを有する。
【0119】さらに、本実施例は、第1の手段から出力
される走行速度61を受け入れて、時間積分して走行距
離を検出する第1の手段1’と、同じく走行距離を検出
する第2の手段2’と、第1の手段1’および第2の手
段2’により検出された値の差からスケール誤差を推定
するスケール誤差推定手段52とを有する。
【0120】本実施例の作用は、上記第3及び第4の実
施例と同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0121】本実施例によれば、第1の手段1の加速度
センサ60を用いて検出される加速度量を2回積分し
て、走行距離54を算出する際、各積分段階で発生する
誤差を、各々、第2の手段2および第2の手段2’のセ
ンサデータにより補正することができるので、結果とし
て、最終的に得られる走行距離54の精度を向上させる
ことができる。
【0122】本実施例では、各積分段階でそれぞれ、第
2の手段との比較により誤差補正が行われてきたが、こ
の誤差補正は、どちらか一方の段階だけで行うような構
成としても良い。また、この時、行う誤差補正として
は、スケール誤差およびバイアス誤差のうちいずれか一
方を行う構成とする。また、最初の積分段階(第1の手
段1の出力)でスケール誤差補正を行い、次の積分段階
(第1の手段1’)でバイアス誤差の補正をする構成と
しても良い。
【0123】以上、実施例を数例説明したが、本発明
は、車両のナビゲーションに係る積分型センシング装置
に共通して適用できるもので、上記例に示す構成には限
定されない。
【0124】したがって、本発明によれば、車両のナビ
ゲーションに係わる所要とする物理量の微分量を計測し
て、その後、その物理量を積分して所要量を算出する方
式において、計測された微分量に含まれる誤差、例え
ば、バイアス誤差等を推定して、補正することが可能と
なる。したがって、時間積分によって、本来累積するは
ずであった誤差を小さくすることができる。
【0125】すなわち、センサによる計測信号そのもの
の誤差を小さくできるため、例えば、従来のナビゲーシ
ョン装置における、地図マッチング方式の誤差補正のよ
うな最終段の補正とは異なり、補正した後に、同様な誤
差がまたすぐに発生するようなことはない。従って、本
発明は、精度の高いセンサを用いていることと等価にな
り、システム的な信頼性も向上させることができる。
【0126】
【発明の効果】本発明の積分型センシング装置によれ
ば、センサによる計測信号そのものの誤差を減少させる
ことができるとともに、誤差補正した後に、また、同様
な誤差がすぐに発生するようなことがない。したがっ
て、本発明は、精度の高いセンサを用いていることと等
価になり、システム的な信頼性も向上させることができ
る。
【0127】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した、走行方位を検出する積分型
センシング装置の一実施例の構成を示すブロック線図。
【図2】車両用ナビゲーション装置における従来の積分
型センシング装置の一例を説明するためのブロック線
図。
【図3】本発明を適用した、走行方位を検出する積分型
センシング装置の他の一実施例の構成を示すブロック線
図。
【図4】本発明を適用した、走行距離を検出する積分型
センシング装置の他の一実施例の構成を示すブロック線
図。
【図5】本発明を適用した、走行速度を検出する積分型
センシング装置の他の一実施例の構成を示すブロック線
図。
【図6】図1の実施例の積分型センシング装置を備えた
車両用ナビゲーション装置の全体作用を示すフローチャ
ート。
【図7】図6中の走行ベクトル積分割り込み処理のフロ
ーチャート。
【図8】図6中の方位演算割り込み処理のフローチャー
ト。
【図9】図6中のバイアス誤差演算割り込み処理(短
期)のフローチャート。
【図10】図6中のバイアス誤差演算割り込み処理(長
期)のフローチャート。
【図11】図1の実施例の積分型センシング装置を備え
たナビゲーション装置のハードウエア構成の一例を示す
ブロック図。
【図12】本発明におけるバイアス誤差の求め方の一例
を示す説明図。
【図13】本発明を適用した、走行距離を検出する積分
型センシング装置の他の一実施例の構成を示すブロック
線図。
【符号の説明】
1…第1の手段、2…第2の手段、3…加算器(減算
器)、8…時間積分手段、11…フィルタゲイン算出手
段、12…所要物理量推定手段、13…カルマンフィル
タ、21…地図センサ、22…地磁気センサ、23…セ
レクタ装置、24…フィルタ、27…セレクタ制御信
号、41…バイアス誤差補正手段、42…バイアス誤差
推定手段、43…時間変化率算出手段、44…走行方
位、45…バイアス誤差測定手段、50…車速センサ、
51…スケール誤差補正手段、52…スケール誤差推定
手段、53…距離変化率算出手段、54…走行距離、6
0…加速度センサ、61…走行速度、601…距離セン
サ、602…地磁気センサ、603…ジャイロセンサ、
604…コントローラ、605…表示装置、606…G
PS装置、607…地図センサ、608…入力装置、6
10…地図データ記憶装置、611…地図演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角本 繁 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載される積分型センシング装置に
    おいて、 車両のナビゲーションに係わる一つの物理量を、それぞ
    れ、独立して得る第1の手段および第2の手段と、 第1および第2の手段により得られた当該物理量の各々
    の値の差から、第1の手段で発生する誤差を推定する誤
    差推定手段とを有し、 第1の手段は、 当該物理量の時間変化率である微分量を検出するセンサ
    を含む第1のセンサ部と、 検出された微分量を、誤差推定手段において推定された
    誤差により補正する誤差補正手段と、 補正された微分量を時間で積分することにより、当該物
    理量を得る積分手段とを有し、 誤差推定手段は、 第1および第2の手段により得られた当該物理量の各々
    の値の差を算出する減算部と、 算出された差の変化率を、演算により得る変化率算出手
    段と、 算出された変化率から、第1の手段で検出された微分量
    の推定誤差を得る推定誤差算出手段とを有することを特
    徴とする積分型センシング装置。
  2. 【請求項2】車両に搭載される積分型センシング装置に
    おいて、 車両のナビゲーションに係わる一つの物理量を、それぞ
    れ、独立して得る第1の手段および第2の手段と、 第1および第2の手段により得られた当該物理量の誤差
    成分を取得する誤差測定手段と、 取得された誤差成分から、カルマンフィルタゲインを算
    出するフィルタゲイン算出手段と、 第1および第2の手段の出力に、算出されたカルマンフ
    ィルタゲインに基づいた重み付け処理をすることによ
    り、当該物理量を推定する所要物理量推定手段とを有
    し、 第1の手段は、 当該物理量の時間変化率である微分量を検出するセンサ
    を含む第1のセンサ部と、 検出された微分量を時間で積分することにより、当該物
    理量を得る積分手段とを有し、 誤差測定手段は、 第1および第2の手段により得られた当該物理量の各々
    の値の差を算出する減算部と、 算出された差の変化率を、演算により得る変化率算出手
    段と、 得られた変化率から、第1および第2の手段における誤
    差成分を得る誤差取得手段とを有することを特徴とする
    積分型センシング装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記第2の手段は、 前記当該物理量を検出するセンサ、および、前記当該物
    理量とは異なる物理量であって、前記当該物理量に変換
    できる1つ以上の物理量を検出する1つ以上のセンサの
    うち、いずれか一方または両方を含む第2のセンサ部を
    有することを特徴とする積分型センシング装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、 前記変化率算出手段は、時間による変化率を算出するこ
    とを特徴とする積分型センシング装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記誤差推定手段が推定する誤差は、前記第1の手段で
    検出された微分量のバイアス誤差であることを特徴とす
    る積分型センシング装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記推定誤差算出手段は、前記変化率算出手段で得られ
    た前記当該物理量の差の時間に対する変化を、回帰直線
    にて求め、この回帰直線の一定の傾きを、前記第1の手
    段で検出された微分量のバイアス誤差とすることを特徴
    とする積分型センシング装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記当該物理量は車両の走行方位角であり、 前記第1のセンサ部のセンサは、走行方位を検出するジ
    ャイロセンサであり、 前記第2のセンサ部のセンサは、車両位置に対応する道
    路方位角を走行方位角として検出する方位検出地図セン
    サ、GPS衛星信号を基に地球上の絶対方位を検出する
    方位検出GPS受信手段、および、地球磁場を検出する
    地磁気センサのうち、いずれか一つ以上であることを特
    徴とする積分型センシング装置。
  8. 【請求項8】請求項1または2において、 前記当該物理量は、車両の走行距離であり、 前記第1のセンサ部のセンサは、車両の走行距離を計測
    する走行距離検出手段であり、 前記第2のセンサ部のセンサは、車両移動軌跡に対応す
    る道路長を走行距離とする距離検出地図センサ、およ
    び、GPS衛星信号を基に車両の移動距離を検出する距
    離検出GPS受信手段のうち、いずれか一つ以上であ
    り、 前記変化率算出手段は、前記当該物理量の差の走行距離
    による変化率を算出し、 前記推定誤差算出手段は、前記第1の手段で検出された
    微分量のスケールファクタ誤差を算出し、 前記誤差補正手段は、算出されたスケールファクタ誤差
    に基づき前記第1の手段における検出された微分量を補
    正することを特徴とする積分型センシング装置。
  9. 【請求項9】請求項1または2において、 前記当該物理量は、車両の走行速度であり、 前記第1のセンサ部のセンサは、車両の加速度を検出す
    る加速度検出手段であり、 前記第2のセンサ部のセンサは、車両の走行速度を検出
    する走行速度検出手段、および、GPS衛星信号を基に
    車両の速度を検出する速度検出GPS受信手段のうち、
    いずれか一つ以上であることを特徴とする積分型センシ
    ング装置。
  10. 【請求項10】車両に搭載される積分型センシング装置
    において、 車両のナビゲーションに係わる一つの物理量を得る第1
    の手段と、 当該物理量、および、その時間変化率である微分量のう
    ち、少なくとも一方を得る第2の手段と、 第1および第2の手段により得られた値に基づいて、第
    1の手段で発生する誤差を推定する誤差推定手段とを有
    し、 第1の手段は、 当該物理量の時間変化率である微分量の、時間変化率で
    ある第2次微分量を検出するセンサを含む第1のセンサ
    部と、 第1のセンサ部から出力される第2次微分量を積分する
    ことで当該微分量を得る第1の積分手段と、 第1の積分手段から出力される当該微分量を積分して、
    当該物理量を出力する第2の積分手段と、 第1のセンサ部と第1の積分手段との間、および、第1
    の積分手段と第2の積分手段との間のうち、少なくも一
    方に設けられ、前段側から入力される量を、誤差推定手
    段において推定された誤差により補正して、後段側へ出
    力する誤差補正手段とを有することを特徴とする積分型
    センシング装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記誤差推定手段は、前記第1の手段で検出された前記
    第2次微分量および前記微分量のうち少なくとも一方に
    おける、バイアス誤差およびスケールファクタ誤差のう
    ちどちらか一方を推定することを特徴とする積分型セン
    シング装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記第1の手段が得る物理量は、車両の走行距離であ
    り、 前記第1のセンサ部が検出する第2次微分量は、車両の
    加速度を検出する加速度検出手段であり、 前記第2の手段は、車両の走行速度および走行距離を、
    それぞれ検出して出力するものであることを特徴とする
    積分型センシング装置。
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