JPH076228Y2 - 水洗式便器 - Google Patents

水洗式便器

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JPH076228Y2
JPH076228Y2 JP1989056111U JP5611189U JPH076228Y2 JP H076228 Y2 JPH076228 Y2 JP H076228Y2 JP 1989056111 U JP1989056111 U JP 1989056111U JP 5611189 U JP5611189 U JP 5611189U JP H076228 Y2 JPH076228 Y2 JP H076228Y2
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trap
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修 筒井
厚雄 牧田
博文 竹内
信次 柴田
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東陶機器株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトラップ排水路を備えた水洗式便器に関する。
(従来の技術) 従来の水洗式便器は、陶器製であり、耐火性に優れてい
る。
ところで、便器洗浄時にサイホン作用を発生させて、汚
物等を排出するトラップ排水路においては、その形状を
工夫することにより、少ない洗浄水量で効率よくサイホ
ン作用を発生させ、汚物搬送能力を向上させることがで
きる。
このため、トラップ排水路の下流側の内壁に絞り部や凹
凸部等を設けて、洗浄水の流れをサイホン作用が発生し
やすくする提案がなされている。
例えば、実開昭56−8687号公報では、トラップ部を形成
するための垂下部下端より下方の排水路部に、該路の中
心水平方向へ弾性材料よりなる舌状片を複数個突出形成
することで、サイホン作用を効果的に発生させる技術が
提案されている。
また、実開昭50−92543号公報には、トラップ排水路の
下流側を便器本体とは別体のベンド管で形成すること
で、便器本体構造の単純化を図るとともに、床フランジ
付き排水管との接続における寸法許容誤差の融通性拡大
を図ることが開示されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前者の排水路部に弾性材料からなる舌状
片を複数個突出される構造では、汚物がつまりやすく、
また、汚物がつまった場合の掃除が困難である。
一方、後者のトラップ排水路の下流側を便器本体とは別
体に形成するものでは、便器本体構造の単純化は図れる
ものの、サイホン作用を効果的に発生させるための手段
は何ら講じられていない。
本考案はこのような課題を解決するためなされたもの
で、その目的は便器本体の構造の単純化を図るととも
に、汚物がつまりにくく、さらに、サイホン作用を効果
的に発生させることのできる水洗式便器を提供するもの
である。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため本考案は、トラップ排水路の下
流側を便器本体とは別体のトラップ排水管で形成すると
ともに、この別体のトラップ排水管の内周壁に多段に亘
って複数の突起を設けたことを特徴とする。
(作用) トラップ排水管を便器本体と別体としたので、トラップ
排水管の材質および製造条件が緩和され、内周壁に突起
を備えた複雑な形状のトラップ排水管を容易に製作でき
る。
トラップ排水管の内周壁に多段に亘って複数の突起を設
けることで、サイホン作用を効果的に発生させることが
でき、より少ない洗浄水量で便器の洗浄を行なうことが
できる。
また、便器本体を共通にして、各種設置条件に適するト
ラップ排水路を備えた多品種の便器を提供できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る水洗式便器の縦断面図である。図
において、1はサイホンジェット式の便器であって、便
器1は陶器製の便器本体2および、これとは別体に形成
されたトラップ排水管3からなる。
便器本体2は、隔壁4で区画されたボウル部5と、トラ
ップ排水路6の上流側7と、トラップ排水管3のガイド
筒部8を備える。トラップ排水路6の上流側とこれに続
くガイド筒部8で略逆U時状の屈曲した管路が形成さ
れ、その屈曲部である堰部7aより下流側に拡径部8aを設
け、これより下流側を略直管形状のガイド筒部8として
いる。
ボウル部5の上端周端のリム部9に、リム通水路10をボ
ウル部5の内方へ突出するように環状に形成し、このリ
ム通水路10の底面に射水口10aを適宜間隔毎にボウル部
5に対して斜めに開設している。また、ボウル部5の前
方にジェット給水路10bを形成し、このジェット給水路1
0bは上方でリム通水路10へ連通しており、下端のジェッ
トノズル部10cより洗浄水をボウル部5の底部からトラ
ップ排水路6の上流側7へ向けて噴射するよう構成して
いる。さらに、リム通水路10は後部においてリム給水室
11へ連絡し、リム給水室11の上面にはリム給水口11aが
穿設されている。
そして、トラップ排水路6の下流側であるガイド筒部8
の内側には、トラップ排水管を、その先端が環状のパッ
キン12を介して拡径部8aの内側へ当接させて水密状態に
取り付けている。本実施例のトラップ排水管3は難燃
性,耐食性の合成樹脂で形成され、その外径は、ガイド
筒部8の内径より一回り小さくしている。トラップ排水
管の下端には、その内径を管壁と直交する方向へ縮径し
た絞り部3aを備える。さらに、トラップ排水管3の管壁
内周には、複数の突起3bを所定の間隔で一周させたもの
を3段にわたって設けている。
この複数の突起3bは、第2図および第3図に示すよう
に、各段毎に突起3b…を設ける位置の位相をずらしてい
る。これにより、トラップ排水管に流入した洗浄水はい
ずれかの突起3b…に衝突し、流れを変えながらトラップ
排水管3の管壁全周に亘って散乱しながら流れ落ちるよ
うにしている。したがって、絞り部3aには全周に亘り洗
浄水が供給され、絞り部3aの上面に衝突した洗浄水は、
トラップ排水管3の中央へ向かう水流を発生するので、
比較的小流量の洗浄水でも安定した水膜状態が発生す
る。よって、この水膜発生により、図示しない排水管か
らのトラップ排水路6内への空気流入を遮断するので、
少ない洗浄水量で効率よくサイホン作用を発生させるこ
とができる。
また、トラップ排水管3は、ガイド筒部8内へ下方から
挿入するだけで良いので、設置条件に適するトラップ排
水管3を現場で組付けることも可能である。さらに、ト
ラップ排水管3は陶器製のガイド筒部8で覆われている
ので、耐火性が損なわれることはない。
第4図は、ガイド筒部とトラップ排水管の他の実施例を
示す縦断面図、第5図はトラップ排水管の水平断面図で
ある。
この実施例では、ガイド筒部18の下部を拡径するととも
に、この下側拡径部18bの下端18cを縮径して下側拡径部
18bの内周壁に凹部18dを形成し、この凹部18dにトラッ
プ排水管13の下部外周壁から斜め下外方へ突設した一対
の係止つめ13c,13cを係止するようにしたものである。
また、トラップ排水管13の内周壁には複数の突起13dを
螺旋状に2〜3条設けている。
第6〜第8図はトラップ排水管3の固定構造を示す部分
断面要部斜視図である。
第6図の実施例は、トラップ排水管3の下端(流出口)
と、図示しない排水管との間に介在させるゴムパッキン
19を用いてトラップ排水管3,13の下方位置を規制すると
ともに、連結部の水密を図るようにしたものである。
第7図はガイド筒部8の管壁に小孔19を穿設し、ねじま
たはピン20等を用いてトラップ排水管3を締結固定また
は係止するようにしたものである。
また、第8図に示すようにガイド筒部28にキー溝28aを
設けトラップ排水管23の外周壁にキー溝28aに係合する
キー23aを突設してもよい。また単にガイド筒部8,18,28
とトラップ排水管3,13,23を接着剤等により固着させて
もよい。
第9図は、本考案の他の実施例に係る水洗式便器の縦断
面図である。
第9図に示す水洗式便器31は、難燃性樹脂もしくは金属
等で形成されたエルボ形(略逆L形)のトラップ排水管
33を、Oリング等のゴムパッキン34等を介して便器本体
32の上流側トラップ排水路7へ水密状態に連結したもの
である。トラップ排水管33は、その上部外壁が便器本体
32の後壁32aに穿設された孔に装着された弾性部材から
なるブッシング35の先端に当接されてボウル部5側へ押
圧され、ゴムパッキン34が圧縮された状態でトラップ排
水路6の上流側と連結されている。さらに、トラップ排
水管33の下部外周壁に固着もしくは形成されたナット部
36は、ボルト・ねじ等37で便器本体32のガイド壁32bに
連結されている。
本実施例のトラップ排水管33は、その内周壁に3段にわ
たって複数の突起33a,33b,33cを固設している。第1段
目(上流側)の突起33a…は、内壁を斜めに周回するよ
うに配設して、堰部7aを越えた洗浄水の流路方向と突起
33a…が形成する面を略直交させることでトラップ排水
路4内の洗浄水の流れを均一にさせるとともに、第10図
に示すように、堰部7aより遠い側の管壁の突起33a…の
間隔を狭く、堰部7aに近い側の間隔を広くしている。さ
らに、第11図に示すように2段目の突起33b…は、第1
段目の突起33a…の間隔とは逆に、堰部7aに近い側の間
隔を狭くし、第12図に示すように3段目(下流側)の突
起33C…は略等間隔に配設している。
このような配置にすることにより、堰部7aを勢いよく越
えた対向する内壁33dに衝突した洗浄水がそのまま内壁3
3dに沿って流下するのを防止し、また、内壁33dではね
返された洗浄水が堰部7a側の下流の内壁33eに沿って集
中して流下するのを、2段目の突起33b…の堰部7a側の
間隔を狭くして防止して、トラップ排水管3の管内を洗
浄水が散乱しながら流れるようにしている。
よって、少量の洗浄水であっても絞り部3aの全周に亘り
に洗浄水が供給されて、安定した水膜状態を発生させる
と共に、散乱された水による空気排出効果の増大により
効率よくサイホン作用を起こすことができる。
なお、本実施例ではトラップ排水路7とトラップ排水管
33の接続位置をトラップ排水路7の堰部7aとしている
が、この接続位置は任意であり、例えば堰部7aよりさら
に上流側でトラップ排水路7とトラップ排水管33とを接
続する構造であってもよい。
また、本実施例では床排水タイプの便器について示した
が、トラップ排水管33の下流側を便器本体32の後壁32a
側へ曲折させて壁(床上)排水タイプの便器とすること
もできる。
なお、各実施例とも、サイホンジェット式便器について
説明したが、サイホン式便器においても本考案を適用す
ることができる。
(効果) 以上説明したように本考案に係る水洗式便器は、トラッ
プ排水路の下流側を便器本体とは別体のトラップ排水管
で形成するとともに、この別体のトラップ排水管の内周
壁に多段に亘って複数の突起を設けたので、サイホン作
用を効率よく発生させるための複雑な形状・構造を有す
るトラップ排水管であっても比較的容易に製作すること
ができる。
よって、便器本体の製造が容易になるとともに、同一の
便器本体に、突起の形状や配設段数、配設個数等が異な
る各種のトラップ排水管を装着することで多品種の便器
を供給することが可能となり、便器本体の標準化に寄与
することができる。
トラップ排水管の内周壁に多段に亘って複数の突起を設
けたので、サイホン作用を効果的に発生させることがで
き、より少ない洗浄水量で便器の洗浄を行なうことがで
きる。
また、便器の設置現場で設置条件(例えば給水管径・給
水圧力またはロータンク式・ハイタンク式等)に合わせ
て最適のトラップ排水管を取り付けることも容易であ
る。
さらに、製造・加工性の良い樹脂製のトラップ排水管を
用いても、トラップ排水管は陶器製の便器本体内に囲繞
される構造であるから耐火性能が大きく損なわれること
はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す水洗式便器の縦断面
図、第2図および第3図はトラップ排水管の水平断面を
示し、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は同II
I−III線断面図、第4図はガイド筒部とトラップ排水管
の他の実施例を示す縦断面図、第5図は第4図のトラッ
プ排水管のV−V線断面図第6図〜第8図はトラップ排
水管の他の固定構造を示す一部断面を含む要部斜視図、
第9図は本考案の他の実施例を示す水洗式便器の縦断面
図、第10〜第12図はトラップ排水管の断面構造を示し、
第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は同XI−XI線
断面図、第12図は同XII−XII線断面図である。 なお、図面中、1,31は水洗式便器、2,32は便器本体、3,
13,23,33はトラップ排水管、6はトラップ排水路、8,1
8,28はガイド筒部、32bはガイド壁部である。
フロントページの続き (72)考案者 柴田 信次 神奈川県茅ヶ崎市本村2丁目8番1号 東 陶機器株式会社茅ヶ崎工場内 (72)考案者 新原 登 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 実開 昭58−115585(JP,U) 実開 昭50−92543(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラップ排水路を備えた水洗式便器におい
    て、トラップ排水路の下流側を便器本体とは別体のトラ
    ップ排水管で形成するとともに、この別体のトラップ排
    水管の内周壁に多段に亘って複数の突起を設けたことを
    特徴とする水洗式便器。
JP1989056111U 1989-05-16 1989-05-16 水洗式便器 Expired - Fee Related JPH076228Y2 (ja)

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