JPH076197B2 - 杭体の建込み方法およびその建込み装置 - Google Patents
杭体の建込み方法およびその建込み装置Info
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- JPH076197B2 JPH076197B2 JP13280286A JP13280286A JPH076197B2 JP H076197 B2 JPH076197 B2 JP H076197B2 JP 13280286 A JP13280286 A JP 13280286A JP 13280286 A JP13280286 A JP 13280286A JP H076197 B2 JPH076197 B2 JP H076197B2
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- pile
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- foundation pile
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は水底地盤に杭体を建て込む杭体の建込み技術に
関し、詳細にはH型鋼や多角形杭等の非円形杭に回転を
与えながら水底に建込む、杭体の建込み技術に関するも
のである。
関し、詳細にはH型鋼や多角形杭等の非円形杭に回転を
与えながら水底に建込む、杭体の建込み技術に関するも
のである。
〈従来の技術〉 一般に港湾や河川の水底にH型鋼からなる基礎杭を構築
する場合には、まず最初に基礎杭を挿入するための孔を
穿孔し、次にこの孔内に基礎杭を建込んだ後、基礎杭の
頭部を杭打ち機等で打設して建込みを行っている。
する場合には、まず最初に基礎杭を挿入するための孔を
穿孔し、次にこの孔内に基礎杭を建込んだ後、基礎杭の
頭部を杭打ち機等で打設して建込みを行っている。
これらの作業は、作業機械を陸上に設置して陸上側から
行われている。
行われている。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 上記した杭の打設技術には次のような問題点がある。
(イ) 陸上に配置した作業機械の作業範囲に限界があ
るため、この作業範囲を越えた位置に基礎杭を陸上側か
ら打ち込むことは不可能である。
るため、この作業範囲を越えた位置に基礎杭を陸上側か
ら打ち込むことは不可能である。
(ロ) 杭打船を使用して水上側から打ち込む方法も存
在するが、基礎杭の打ち込みに先行してオーガ等による
穿孔作業を必要とする。
在するが、基礎杭の打ち込みに先行してオーガ等による
穿孔作業を必要とする。
このように、穿孔作業と基礎杭の打ち込み作業とをそれ
ぞれ独立して行わなければならないため、工期が長くか
かる。
ぞれ独立して行わなければならないため、工期が長くか
かる。
(ニ) オーガを抜き取ると、せっかく基礎杭を建込む
ために開設した孔の孔壁が崩壊してしまい、杭の挿入が
不可能となる場合がある。
ために開設した孔の孔壁が崩壊してしまい、杭の挿入が
不可能となる場合がある。
(ホ) 基礎杭の打設作業の際に、大きな打撃音や振動
が発生するため施工環境が制限される。
が発生するため施工環境が制限される。
(ヘ) H型鋼からなる基礎杭の一面を同一線上に揃え
て打設することは、杭が回転して打設され易い関係か
ら、各基礎杭のつら揃えが困難である。
て打設することは、杭が回転して打設され易い関係か
ら、各基礎杭のつら揃えが困難である。
〈本発明の目的〉 本発明は以上のような問題点を解決するためになされた
もので、次のような杭体の建込み技術を提供することを
目的とする。
もので、次のような杭体の建込み技術を提供することを
目的とする。
(イ) 工期を大幅に短縮できる杭体の建込み技術。
(ロ) 騒音や振動の発生を防止できる杭体の建込み技
術。
術。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。
明する。
[建込み原理] 本発明は、建込み予定の杭体の先端に掘削刃を設け、さ
らにこの杭体を把持して回転力と圧入力とを与えられる
作業船を使用して、杭体を直接地中に穿孔しながら建込
む杭体の建込み技術である。
らにこの杭体を把持して回転力と圧入力とを与えられる
作業船を使用して、杭体を直接地中に穿孔しながら建込
む杭体の建込み技術である。
まず本発明の建込み技術に使用する主要な機材について
説明する。
説明する。
[基礎杭](第1、2図) 〈イ〉 掘削刃(掘削手段) 基礎杭1はH型鋼等の非円形の杭体であり、この杭体の
先端には掘削手段を装備させる。
先端には掘削手段を装備させる。
掘削手段としては例えば、第2図に示すように基礎杭1
の下端のフランジ11を鋭角に切り落として先鋭に形成す
る。
の下端のフランジ11を鋭角に切り落として先鋭に形成す
る。
さらにこのフランジ11には、三角形の板体の一辺に鋸状
の刃を形成した掘削刃2を溶接等によって取り付ける。
の刃を形成した掘削刃2を溶接等によって取り付ける。
本実施例では、2枚の掘削刃2が相互に掘削範囲を補完
し合うように取り付ける場合について説明する。
し合うように取り付ける場合について説明する。
すなわち、1枚目の掘削刃2の谷部が通過して残った土
砂を2枚目の掘削刃2の山部が通過して削り取るという
ように、両掘削刃2の谷部と山部とが相互に補完するよ
うに取り付ける。
砂を2枚目の掘削刃2の山部が通過して削り取るという
ように、両掘削刃2の谷部と山部とが相互に補完するよ
うに取り付ける。
掘削手段としては、その他の掘削装置を採用することも
可能である。
可能である。
〈ロ〉 振止めリング 基礎杭1の外周には環状の振止めリング3を複数外装し
て取り付ける。
て取り付ける。
最下位の振止めリング3の下面にはビット4を突設す
る。
る。
[作業船] 〈イ〉 作業船 作業船6の尾端側にはコの字形に開口を形成し、この開
口に跨がせるようにして駆動装置5を載置する。(第1
図) 〈ロ〉 駆動装置(第3〜5図) 駆動装置5は基礎杭1を把持して回転するための装置で
あり、その一例を第3図に示す。
口に跨がせるようにして駆動装置5を載置する。(第1
図) 〈ロ〉 駆動装置(第3〜5図) 駆動装置5は基礎杭1を把持して回転するための装置で
あり、その一例を第3図に示す。
51は作業船6に載置された台座、52はチャック53を備え
たチャック基板、54は台座51の底部とチャック基板52と
の間に配置したジャッキである。
たチャック基板、54は台座51の底部とチャック基板52と
の間に配置したジャッキである。
台座51の中央には、基礎杭1を取り込むための開口を形
成し、この台座51には複数のリーダパイプ55を垂設す
る。
成し、この台座51には複数のリーダパイプ55を垂設す
る。
このリーダパイプ55には前記チャック基板52のブラケッ
ト56を介して係合させて、ジャッキ54の伸縮操作によっ
てチャック基板52を昇降自在に構成する。
ト56を介して係合させて、ジャッキ54の伸縮操作によっ
てチャック基板52を昇降自在に構成する。
また、基礎杭1の把持、開放を行うチャック53は、チャ
ック基板52内に内蔵した図示しないモータ等によって正
逆両方向に回転するよう構成する。
ック基板52内に内蔵した図示しないモータ等によって正
逆両方向に回転するよう構成する。
なお、非円形の基礎杭1を把持するためのチャック53の
把持構造は、基礎杭1の形状に応じて公知の把持手段を
採用する。
把持構造は、基礎杭1の形状に応じて公知の把持手段を
採用する。
[建込み方法](第1図) (1) 基礎杭のセット 駆動装置5を搭載した作業船6を、基礎杭1の建込み位
置まで案内したら、基礎杭1を作業船6に装備するクレ
ーン等で吊り起こして掘削刃2を下向きにした状態でチ
ャック53内に挿入する。
置まで案内したら、基礎杭1を作業船6に装備するクレ
ーン等で吊り起こして掘削刃2を下向きにした状態でチ
ャック53内に挿入する。
そして、基礎杭1の先端が着底するまで静かに吊り降ろ
す。
す。
このとき、基礎杭1の全長より水深の方が大きい場合に
は、チャック53で基礎杭1の頭部を把持して落下を防止
した状態で、新たな延長杭7を接続して延長する。
は、チャック53で基礎杭1の頭部を把持して落下を防止
した状態で、新たな延長杭7を接続して延長する。
延長杭7の接続作業は、溶接あるいは別途の板片やボル
ト等を使用して締結できる。
ト等を使用して締結できる。
(2) 穿孔、建込み 基礎杭1を着底させたら基礎杭1の頭部をチャック53に
把持させ、基礎杭1に回転を与えながらチャック基板52
を降下する。
把持させ、基礎杭1に回転を与えながらチャック基板52
を降下する。
基礎杭1に回転力が与えられると、掘削刃2とビット4
によって水底地盤8が穿孔される。
によって水底地盤8が穿孔される。
チャック基板52の昇降操作およびチャック53の把持、開
放操作を繰り返しながら、基礎杭1の把持位置を順次上
方に移動して基礎杭1を水底地盤8に建込んでいく。
放操作を繰り返しながら、基礎杭1の把持位置を順次上
方に移動して基礎杭1を水底地盤8に建込んでいく。
一般に非円形の杭体を回転すると横振れを発生する心配
があるが、本発明では基礎杭1の外周に振止めリング3
を外装したことにより横振れが規制されて、基礎杭1を
真直ぐに建込むことができる。
があるが、本発明では基礎杭1の外周に振止めリング3
を外装したことにより横振れが規制されて、基礎杭1を
真直ぐに建込むことができる。
(3) 基礎杭の延長 チャック53の把持位置が定寸の基礎杭1の頭部近くまで
移動したら、H型鋼からなる延長杭7を接続して既述の
操作で基礎杭1の建込み作業を続ける。
移動したら、H型鋼からなる延長杭7を接続して既述の
操作で基礎杭1の建込み作業を続ける。
基礎杭1を所定の深さまで根入れしたら、チャック53を
開放して駆動装置5から基礎杭1を取り外して、基礎杭
1の建込み作業を終了する。
開放して駆動装置5から基礎杭1を取り外して、基礎杭
1の建込み作業を終了する。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから、次のような効果
を得ることができる。
を得ることができる。
(イ) 水上から容易に非円形の杭体を建込むことがで
きる。
きる。
特に、陸上から非常に離れた位置で作業する場合に好適
である。
である。
(ロ) 従来工法は、プレボーリング工を行った後に杭
体を建込んでいた。
体を建込んでいた。
これに対して本発明は、直接杭体を穿孔具として使用す
るので、杭体の建込みに先行したプレボーリングは不要
である。
るので、杭体の建込みに先行したプレボーリングは不要
である。
従って、杭体の建込み時間を大幅に短縮できる。
(ハ) 杭体を回転させて建込むので、従来方法のよう
に打撃音や振動は発生せず、静粛に工事を行える。
に打撃音や振動は発生せず、静粛に工事を行える。
(ニ) 非円形の杭の一面を揃えて建込みたいときに
は、杭を自由に回転できるのでつら揃えが容易である。
は、杭を自由に回転できるのでつら揃えが容易である。
(ホ) H型鋼やボックス型鋼、非円形の各種の杭の建
込み作業に採用でき、汎用性が広い。
込み作業に採用でき、汎用性が広い。
第1図:基礎杭の建込み時の説明図 第2図:基礎杭の先端部の説明図 第3図:駆動装置の斜視説明図 第4図:第5図のIV-IVの断面図 第5図:駆動装置の側面図
Claims (2)
- 【請求項1】建込み予定の水底地盤に、 先端に掘削手段を装備させた非円形の杭体を着底させ、 この杭体に回転力を与えて水底地盤を穿孔し、 杭体を所定の深さまで穿孔して建込むことを特徴とす
る、 杭体の建込み方法 - 【請求項2】先端に掘削手段を有し、かつ、外周に振止
めリングを環装した非円形の杭体を水上から建込む装置
であって、 作業船上に据え付けた台座には、 杭体の把持手段と杭体の回転手段とを備えたチャック基
板を昇降自在に配置してなる、 杭体の建込み装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13280286A JPH076197B2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 | 杭体の建込み方法およびその建込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13280286A JPH076197B2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 | 杭体の建込み方法およびその建込み装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62291324A JPS62291324A (ja) | 1987-12-18 |
JPH076197B2 true JPH076197B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=15089913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13280286A Expired - Lifetime JPH076197B2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 | 杭体の建込み方法およびその建込み装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076197B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0905663D0 (en) | 2009-04-01 | 2009-05-13 | Marine Current Turbines Ltd | Methods of and apparatus for the installation of columns/piles |
-
1986
- 1986-06-10 JP JP13280286A patent/JPH076197B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62291324A (ja) | 1987-12-18 |
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