JPH076185B2 - 場所打ち杭の杭頭処理方法および装置 - Google Patents

場所打ち杭の杭頭処理方法および装置

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JPH076185B2
JPH076185B2 JP6953091A JP6953091A JPH076185B2 JP H076185 B2 JPH076185 B2 JP H076185B2 JP 6953091 A JP6953091 A JP 6953091A JP 6953091 A JP6953091 A JP 6953091A JP H076185 B2 JPH076185 B2 JP H076185B2
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concrete
pile
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blade
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JP6953091A
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壮彦 北中
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壮彦 北中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物等の基礎として地
中に鉄筋コンクリート柱として造成する場所打ち杭の杭
頭部における余盛り部を、コンクリート打設後に除去す
る杭頭処理方法、および杭頭処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10〜図12は、従来の杭頭処理方法の一
例を示すもので、図中1は地盤、2はその地盤1中に形
成した杭孔、3は杭孔2の外周部を保護するケーシン
グ、4は杭孔2内に配設した鉄筋籠で、4aはその主筋、
4bはフープ筋である。
【0003】図10に示すように杭孔2内に鉄筋籠4を設
置したならば、図11に示すように杭孔2内にコンクリー
ト5を打設するのであるが、この場合スライム等の残留
を考慮して、図に示す斜線部分5aを余盛りする (コンク
リートを例えば1〜2m余分に打設する)必要がある。
【0004】そしてコンクリート5の打設が終了したな
らば、図12に示すようにケーシング3を引き抜き、その
後コンクリートが固まってから、余盛り部分5aのコンク
リートをはつり取る。図12はその余盛り部分5aのコンク
リートを除去した状態を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、コン
クリート打設時に、余盛りを行い、その後この余盛り部
分をはつり作業によって除去するのは、それだけ工期が
長びく上に、工費も嵩むという欠点がある。またコンク
リートのはつり作業では、騒音が発生して現場周辺の住
民に迷惑をかける上に、はつりによって発生したコンク
リート塊を処理するにも余分な費用がかゝるという問題
点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、ケリーバーと接続し得る軸筒の
周囲に複数条の螺旋羽根を設けると共に、これら各羽根
の下端縁にコンクリート切削用のビットを突設し、これ
ら各羽根の外周部を中空円筒により包囲し、羽根と羽根
との間を遮閉するような弾性板を一端を羽根に固定する
と共に、他端を逆止弁的に作動するように設けて場所打
ち杭の杭頭処理装置を構成する。
【0007】また本発明の杭頭処理方法は、場所打ち杭
用の杭孔内に鉄筋籠を設置し、この杭孔の余盛り部分に
相当する鉄筋籠の内周に、中空円筒状の案内筒を設け、
コンクリートを打設した後、前記杭頭処理装置をケリー
バーの下端に連結して、これを前記案内筒内に回転しな
がら押し下げることにより余盛り部分のコンクリートを
切削除去する。
【0008】
【作用】上述のように本発明においては、場所打ち杭用
の杭孔の余盛り部分に相当する鉄筋籠の内周に、中空円
筒状の案内筒を設け、コンクリートを打設した後、アー
スドリル状の杭頭処理装置をケリーバーの下端に連結し
て、これを前記案内筒内に回転しながら押し下げること
により余盛り部分のコンクリートを切削除去するように
したから、杭頭部の余盛り部分のコンクリートは、アー
スドリル状の杭頭処理装置によって、短時間で静かに除
去することができる。
【0009】この場合杭頭処理装置は中空円筒状の案内
筒の内部で回転するから、コンクリート切削中において
も杭頭処理装置が直接鉄筋籠と接触しないから、杭頭部
のコンクリートに鉄筋を介して亀裂を発生させるおそれ
がない。また切削したコンクリートは、バケット状の杭
頭処理装置内に収容されるから、切り屑の処理も容易で
ある。
【0010】なお、杭頭処理装置は鉄筋籠の内側のコン
クリートしか切削しないため、鉄筋籠の外側のコンクリ
ートは残るが、この残留したコンクリートは厚さも薄く
小量であるから、容易に除去することができる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図9について本発明の一実施例
を説明する。図中前記符号と同一の符号は同等のものを
示す。すなわち、図中1は地盤、2はその地盤1中に形
成した杭孔、3は杭孔2の外周部を保護するケーシン
グ、4は杭孔2内に配設した鉄筋籠で、4aはその主筋、
4bはフープ筋である。
【0012】本実施例においては、まず杭頭処理装置と
して、図6〜図7に示すように、ケリーバー6(図4参
照)の下端と接続し得る適当な長さ(1m程度)の軸筒
7の周囲に複数条(本実施例では3条)の螺旋羽根8,
9,10を設けると共に、これら各羽根8,9,10の下端
縁8a, 9a, 10aにそれぞれコンクリート切削用のビット1
1を突設し、これら各羽根8,9,10の外周部を中空円
筒12により包囲する。
【0013】また前記羽根8と9の間、羽根9と10の
間、および羽根10と8の間の空所をほぼ水平に遮閉する
ようなゴム板等の弾性板13を、その一端13a を羽根8〜
10の下面にボルト14により押え金15を介して固定すると
共に、他端13b を上方へは屈曲するが、下方へは羽根8
〜10が邪魔して変位することがないように、すなわち逆
止弁的に作動するように設けて杭頭処理装置Aを構成す
る。
【0014】また本発明の杭頭処理方法の実施例として
は、図1に示すように、場所打ち杭用の杭孔2内に鉄筋
籠4を設置し、この杭孔2の余盛り部分に相当する鉄筋
籠4の内周に、中空円筒状の案内筒16 (図2参照)を設
け、図3に示すようにコンクリート5を杭孔2内に打設
した後、前記した杭頭処理装置Aを図4に示すようにケ
リーバー6の下端に連結して、これを前記案内筒16内に
回転しながら押し下げることにより余盛り部分のコンク
リート5aを切削除去する。なおこの図4に示すように、
ケーシング3はコンクリート5の打設後に引き抜いてあ
る。また案内筒16の素材としては、ベニヤ板、鉄板等ど
のようなものでもよい。
【0015】つぎに本発明の杭頭処理装置Aの作用を説
明すると、杭頭処理装置Aを図4に示すようにケリーバ
ー6を介して矢印Bのように回転させながら、矢印Cの
ように押し下げると、図8に示すように各羽根8,9,
10の下端縁にそれぞれ突設したコンクリート切削用のビ
ット11が、余盛り部分のコンクリート5aを切削し、その
切削されたコンクリート屑5bが各羽根8,9,10の上面
に沿って上昇する。
【0016】コンクリート屑5bが各羽根8,9,10の上
面に沿って矢印D(図8参照)のように移動すると、ゴ
ム板製の弾性板13の遊端部が図8に示すようにはね上げ
られる。そして杭頭処理装置Aの回転を止めると共に引
き上げれば、図9に示すようにゴム板製の弾性板13が略
水平になってコンクリート屑5bを装置A内に収容した状
態になる。したがってこの状態で装置Aを杭孔2より引
き上げることによって、コンクリート屑5bを杭孔2の外
部へ容易に運び出すことができる。
【0017】上述のようにして、鉄筋籠4内の余盛りコ
ンクリート5aを切削した後は、鉄筋籠4の外周部にコン
クリート5aの一部が残るが、この残留コンクリート5aは
厚さが薄く小量であるから、わずかな手間と時間で容易
に除去することができる。図5はこのようして余盛り部
分のコンクリート5aを取り除いた状態を示すものであ
る。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明においては、場所打
ち杭用の杭孔2の余盛り部分に相当する鉄筋籠4の内周
に、中空円筒状の案内筒16を設け、コンクリート5,5a
を打設した後、アースドリル状の杭頭処理装置Aをケリ
ーバー6の下端に連結して、これを前記案内筒16内に回
転しながら押し下げることにより余盛り部分のコンクリ
ート5aを切削除去するようにしたから、杭頭部の余盛り
部分のコンクリート5aは、アースドリル状の杭頭処理装
置Aによって、短時間で静かに除去することができる。
【0019】この場合杭頭処理装置Aは中空円筒状の案
内筒16の内部で回転するから、コンクリート切削中にお
いても杭頭処理装置Aが直接鉄筋籠4と接触しないか
ら、杭頭部のコンクリート5に鉄筋4を介して亀裂を発
生させるおそれがない。また切削したコンクリート屑5b
は、バケット状の杭頭処理装置A内に収容されるから、
切り屑5bの処理も容易である。
【0020】なお、杭頭処理装置Aは鉄筋籠4の内側の
コンクリートしか切削しないため、鉄筋籠4の外側のコ
ンクリートは残るが、この残留したコンクリートは厚さ
も薄く小量であるから、容易に除去することができる。
【0021】したがって本発明によれば、場所打ち杭の
余盛り部分のコンクリートを短時間で能率よく、しかも
静かに取り除くことができるというすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の杭頭処理方法の工程を示す立
断面図であり、(b)は、その平面図である。
【図2】案内筒の斜視図である。
【図3】本発明の工程説明用の立断面図である。
【図4】図3の次工程説明用の立断面図である。
【図5】最終工程を示す立断面図である。
【図6】本発明の杭頭処理装置を一部断面で示す立面図
である。
【図7】図6の底面図である。
【図8】杭頭処理装置の作用説明図である。
【図9】図8の次工程の作用説明図である。
【図10】(a)は、従来の杭頭処理方法の工程を示す立
断面図であり、(b)は、その平面図である。
【図11】従来の工程説明用の立断面図である。
【図12】従来の最終工程を示す立断面図である。
【符号の説明】
1 地盤 2 杭孔 3 ケーシング 4 鉄筋籠 4a 主筋 4b フープ筋 5 コンクリート 5a 余盛り部分のコンクリート 6 ケリーバー 7 軸筒 8, 9, 10 羽根 11 ビット 12 中空円筒 13 弾性板 14 ボルト 15 押え金 16 案内筒 A 杭頭処理装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケリーバーと接続し得る軸筒の周囲に複
    数条の螺旋羽根を設けると共に、これら各羽根の下端縁
    にコンクリート切削用のビットを突設し、これら各羽根
    の外周部を中空円筒により包囲し、羽根と羽根との間を
    遮閉するような弾性板を一端を羽根に固定すると共に、
    他端を逆止弁的に作動するように設けたことを特徴とす
    る場所打ち杭の杭頭処理装置。
  2. 【請求項2】 場所打ち杭用の杭孔内に鉄筋籠を設置
    し、この杭孔の余盛り部分に相当する鉄筋籠の内周に、
    中空円筒状の案内筒を設け、コンクリートを打設した
    後、請求項1記載の杭頭処理装置をケリーバーの下端に
    連結して、これを前記案内筒内に回転しながら押し下げ
    ることにより余盛り部分のコンクリートを切削除去する
    ことを特徴とする場所打ち杭の杭頭処理方法。
JP6953091A 1991-03-11 1991-03-11 場所打ち杭の杭頭処理方法および装置 Expired - Lifetime JPH076185B2 (ja)

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JPH04281913A JPH04281913A (ja) 1992-10-07
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EP1990167A1 (de) * 2007-05-07 2008-11-12 BauRent AG central Verfahren und Fräskopf zur Bearbeitung von Pfahlköpfen
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DE102021201832A1 (de) 2021-02-26 2022-09-01 Implenia Spezialtiefbau Gmbh Fräse zur Bearbeitung eines Pfahlkopfs sowie Verfahren zum Betreiben einer derartigen Fräse
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