JPH08120670A - 地中杭の除去方法 - Google Patents

地中杭の除去方法

Info

Publication number
JPH08120670A
JPH08120670A JP26058294A JP26058294A JPH08120670A JP H08120670 A JPH08120670 A JP H08120670A JP 26058294 A JP26058294 A JP 26058294A JP 26058294 A JP26058294 A JP 26058294A JP H08120670 A JPH08120670 A JP H08120670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
casing
cutter
cut
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26058294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Aso
伸 阿曽
Takashi Ono
孝 大野
Katsumi Murakoshi
克己 村越
Minoru Yuri
稔 由利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP26058294A priority Critical patent/JPH08120670A/ja
Publication of JPH08120670A publication Critical patent/JPH08120670A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】不要な地中杭を任意の深度で容易に除去するこ
とができる地中杭の除去方法を提供する。 【構成】地中に埋設された杭1を除去するための方法で
あって、円筒内にカッタ2を突設してなるケーシング3
を用意し、このケーシング3を前記杭1の周囲に回転さ
せながら圧入し、前記杭1をカッタ2で破壊した後、杭
1の残骸をケーシング3内から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地中杭の除去方法に係
り、特に鉄筋コンクリート製の杭を除去するための方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下トンネル、例えば、地下鉄
や大型排水路等を施工するに際して、その進路上に障害
となる構造物が埋設されていることがある。
【0003】進路を決定するにあたっては既存の構造
物、例えば、建造物の基礎等は予め避けて設計すること
は勿論であるが、地中には不要となった杭等が埋まって
いる場合も少なくない。したがって、地下トンネルの進
路はこのような不要な杭等を除去するという前提で決定
されるのが一般的である。
【0004】そこで従来は、不要な杭等を除去するに際
して杭等の周囲を掘削した上、これを引き抜くようにし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した従
来の方法では、杭等の周囲を広い範囲にわたって掘削す
る必要があるため、既存の建物が周囲にあるときは除去
が困難となる。また、杭等は要するに地下トンネルに障
害を与えなくなる深度まで除去できればよいのである
が、前記の方法で引き抜く場合には杭等の全部を完全に
引き抜かなければならないため、深度が深い杭を引き抜
くには相当の工事が必要となる。
【0006】そこで、本出願人は図10に示すような工
法を案出した。図10は平面図で、除去すべき杭1の内
部には鉄筋10が複数本入っている。まず、杭1の中心
からずれた位置に円筒形のケーシング30を回転させな
がら圧入する。このケーシング30の先端には掘進カッ
タ31が設けられ、杭1とともに内部の鉄筋10を切断
しつつ進行する。このように必要な深度まで切削した
後、ケーシング30を引き抜き、再度位置を変えて切削
する。即ち、中心がずれた2つの円で切り取るようにす
る。
【0007】この方法によれば、杭1とともに鉄筋10
も切断でき、除去が容易になる。このとき、ケーシング
30内の残骸はグラブハンマーで除去するが、すべての
鉄筋10を完全に切断することができないため、特殊な
鉄筋切断機を用いなければならないという問題がある。
また、ケーシング30を2回圧入する工程と残骸の処理
工程の3つの工程が必要となるため作業効率に欠けると
いう問題がある。
【0008】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、一回の工程で完全に杭を除去することができるよう
にした地中杭の除去方法を提供することを技術的課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、以下のような構成とした。即ち、請
求項1の構成においては、地中に埋設された杭1を除去
するための装置であって、円筒内にカッタ2を突設して
なるケーシング3と、このケーシング3を前記杭の上部
に回転及び圧入可能に支持するケーシングドライバー1
1と、ケーシング3内の処理済み杭を取り出す瓦礫除去
手段13とから構成されている。そして、ケーシング3
を前記杭1の周囲に回転させながら圧入し、前記杭1を
カッタ2で破壊した後、杭1の残骸をケーシング3内か
ら除去する。
【0010】ここで、前記杭1は地中に埋設された構造
物を示し、例えば、内部に鉄筋を有するコンクリート柱
を示す。処理できる杭1の直径は前記ケーシング3の直
径に依存するが処理の容易性等から数メートル以内程度
が好適である。
【0011】また、カッタ2は高速度鋼のような堅い歯
であって、その形状は平歯あるいは犬歯のように形成す
ることができる。そして、ケーシング3の内面に溶接さ
れたベッドに夫々単数または複数個設けることができ
る。
【0012】前記ケーシングドライバー11は例えば、
傾斜して設けた複数のローラーでケーシング3の周囲を
確保するようなものが例示でき、ケーシングを回転させ
ながら地中に圧入するものである。
【0013】瓦礫除去手段13は、例えば、クレーンか
ら吊り下げたグラブ、バケットとすることができ、要す
るにケーシング3内部に残留した瓦礫を外部に排出でき
るものである。
【0014】請求項2の構成においては、地中に埋設さ
れた杭1を除去するための装置であって、円筒内に可動
カッタ4を進退可能に突設してなるケーシング3と、こ
のケーシング3を前記杭1の上部に回転及び圧入可能に
支持するケーシングドライバー11と、ケーシング3内
の処理済み杭を取り出す瓦礫除去手段13とから構成さ
れている。
【0015】そして、前記ケーシング3を前記杭1の周
囲に回転させながら所定深度まで圧入した後、前記可動
カッタ4を突出させるとともにケーシング3を回転し杭
1を可動カッタ4で切断した後、切断された杭1をケー
シング3内から除去する。
【0016】ここで、前記可動カッタ4は油圧により進
退可能にすることができる。即ち、前記したベッドに油
圧シリンダとこの油圧シリンダに内嵌したピストンを設
け、このピストンにカッタを取り付ける。一方、地上に
は油圧源を設置し前記シリンダと高圧ホースで接続す
る。そして油圧源から油圧を印加して前記カッタを進退
させるように構成することができる。
【0017】なお、カッタ2はケーシング3の内面に夫
々複数個、例えば、4個ないし12個程度設けるのが好
適である。さらにこれらカッタ2は夫々の突出量を変え
ておくことが望ましい。これはケーシング内部を段階的
に切削して杭1の粉砕を容易にするためである。
【0018】
【作用】請求項1の構成において、ケーシング3を杭1
の真上にセットし、回転及び圧力を加える。すると、ケ
ーシング3に設けられたカッタ2は杭1の鉄筋を切りな
がら全体を粉砕して進行する。
【0019】このようにして必要な深度、即ち、杭1が
本来の工事に支障をきたさない程度まで除去する。この
後、ケーシング3内部の残骸や土砂を瓦礫除去手段13
により排出する。
【0020】また、請求項2の構成では、除去すべき杭
1の真上に設置したケーシング3に回転及び圧力を加え
る。このとき可動カッタ4は引き込んでおき杭1に触れ
ないようにする。杭1を回転させることで杭1の周囲の
土砂はカッタ2により除去される。
【0021】このように杭1を所望の深度まで降下させ
る。ここで可動カッタ4を突出させることで杭と内部の
鉄筋を切断する。この方法では杭1の全部を粉砕する必
要はなく効率的に除去することができる。
【0022】
【実施例】
〈実施例1〉本発明の第1実施例を図1ないし図4に基
づいて説明するが、まず施工に使用する装置について述
べる。
【0023】この装置は地中に埋設した杭1を除去する
ためのもので、円筒型に形成したケーシング3と、この
ケーシング3を杭1の周囲に圧入するケーシングドライ
バー11からなっている。一方、地上には80トン級の
クレーン12が設置されており、土砂、石、粉砕した杭
等を除去するためのハンマーグラブ13を吊り下げてい
る。
【0024】前記ケーシングドライバー11は杭1の外
周を把持するようになっており、杭1に回転を加えなが
ら地中に圧入することができるようになっている。そし
て、前記ケーシングドライバー11はクレーン12とバ
ー14により連結されており、ケーシングドライバー1
1が回転してしまわないようになっている。
【0025】前記ケーシング3の下縁には掘進カッタ3
aが周設されている。また、ケーシング3の下方の内面
にはカッタ2が計4カ所取り付けられている。このカッ
タ2はケーシング3に溶接されたベッド2aに複数個取
り付けられている。前記ベッド2aはその上下に設けら
れた三角形のステー2b、及びベッド2aの側面に設け
られた三角形のステー2cで強固に支持されている。
【0026】そして、図3に示すように、4カ所に設け
られたカッタ2はその取り付け深度に段差が設けられて
いる。さらに図2に示すように、4カ所のカッタ2は突
出長に夫々差がつけられている。即ち、最も下に位置す
るカッタ2は最も突出しており、最も上に位置するカッ
タ2の突出長は少なくなっている。
【0027】前記した装置により、地中に埋まっている
杭1を除去するに際しては、まず、除去すべき杭1の真
上にケーシングドライバー11を設置する。そして、ケ
ーシング3をケーシングドライバー11にセットして回
転及び圧力を加える。すると、前記カッタ2は図2に示
すように、杭1の鉄筋10を切りながら全体を粉砕して
進行する。
【0028】このようにして必要な深度、即ち、杭1が
本来の工事に支障をきたさない程度まで除去する。この
後、ハンマーグラブ13をケーシング3内に降下させ内
部の残骸や土砂を排出する。
【0029】なお、この実施例ではケーシングの外径
1.5メートル、杭1の直径1メートル、鉄筋10の深
度は杭1の表面から15センチメートルとしてある。 〈実施例2〉本発明の第2実施例を図4ないし図9に基
づいて説明する。なお、実施例1と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0030】実施例1では杭1をその頂部から粉砕する
ことで除去するものであったが、この実施例では必要な
位置で杭1を切断するものである。杭1の内側には、図
5に示すように、前記した固定のカッタ2の他に可動カ
ッタ(コピーカッタ)4が進退可能に突設されている。
この可動カッタ4は油圧シリンダを内装したベッド4a
に設けられ水平方向に出没可能となっている。前記ベッ
ド4aには高圧ホース4bで液圧が印加されるようにな
っており、地上の液圧源40に接続された高圧ホース4
bとはコネクタ4cで接離自在に接続されている。
【0031】前記液圧源40の送出圧を増加させると可
動カッタ4が突出し、液圧を減じると後退するようにな
っている。この可動カッタ4は図6に示すように、対向
的に2つ設けられており、その他の固定のカッタ2は1
0個設けられている。
【0032】前記した装置を用いて地中に埋まっている
杭1を除去するに際しては、まず、除去すべき杭1の真
上にケーシングドライバー11を設置する。そして、ケ
ーシング3をケーシングドライバー11にセットして回
転及び圧力を加える。このとき可動カッタ4は引き込ん
でおき杭1に触れないようにする。ケーシング3を回転
させることで、杭1の周囲の土砂はカッタ2により掘削
される。
【0033】このようにしてケーシング3を所望の深度
まで降下させる(図7)。ここで前記液圧源40の送出
圧を増加させ可動カッタ4を突出させる(図6、図
8)。ケーシング3をさらに回転させて、杭1と内部の
鉄筋10を切断する(図9)。この方法では杭1の全部
を粉砕しないので、効率的に除去することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、杭の周辺を大きく掘削
することなく杭を除去することができ、また杭内に鉄筋
があってもこれをカッタで確実に切断することができ
る。したがって、杭の全部を破壊することなく必要な深
度で切断することができるため作業能率を大幅に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるケーシングの斜視図
である。
【図2】このケーシングの横断面図である。
【図3】このケーシングの縦断面図である。
【図4】本発明の施工状況を示す概略図である。
【図5】本発明の実施例2におけるケーシングの縦断面
図である。
【図6】このケーシングの横断面図である。
【図7】杭の周囲にケーシングを圧入する状態を示す断
面図である。
【図8】ケーシングのカッタにより杭を切断する状態を
示す断面図である。
【図9】杭が切断された状態を示す断面図である。
【図10】本発明の開発過程における施工状況の横断面
図である。
【符号の説明】
1・・杭、 2・・カッタ、 3・・ケーシング、 4・・可動カッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由利 稔 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前田 建設工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に埋設された杭を除去するための方法
    であって、円筒内にカッタを突設してなるケーシングを
    用意し、このケーシングを前記杭の周囲に回転させなが
    ら圧入し、前記杭をカッタで破壊した後、杭の残骸をケ
    ーシング内から除去することを特徴とする地中杭の除去
    方法。
  2. 【請求項2】地中に埋設された杭を除去するための方法
    であって、円筒内に可動カッタを進退可能に突設してな
    るケーシングを用意し、このケーシングを前記杭の周囲
    に回転させながら所定深度まで圧入した後、前記可動カ
    ッタを突出させるとともにケーシングを回転させ、杭の
    所定位置を可動カッタで切断した後、切断された杭をケ
    ーシング内から除去することを特徴とする地中杭の除去
    方法。
JP26058294A 1994-10-25 1994-10-25 地中杭の除去方法 Pending JPH08120670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26058294A JPH08120670A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 地中杭の除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26058294A JPH08120670A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 地中杭の除去方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08120670A true JPH08120670A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17349953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26058294A Pending JPH08120670A (ja) 1994-10-25 1994-10-25 地中杭の除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08120670A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028878A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Somagumi:Kk 既設杭撤去方法及びその装置
JP2008267034A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nittoc Constr Co Ltd 地下埋設体の切断方法と引上げ方法
JP2022019186A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 株式会社ハンシン建設 既存杭除去装置及び既存杭除去方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028878A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Somagumi:Kk 既設杭撤去方法及びその装置
JP2008267034A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nittoc Constr Co Ltd 地下埋設体の切断方法と引上げ方法
JP2022019186A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 株式会社ハンシン建設 既存杭除去装置及び既存杭除去方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08120671A (ja) 地中杭の除去装置
JP4543130B2 (ja) トンネル拡幅装置
JP3683229B2 (ja) 既存杭の除去工法及び装置
JP2833482B2 (ja) トンネルのスチールライニング構造
JPH08120670A (ja) 地中杭の除去方法
JP3004903B2 (ja) 掘削装置
JPH03103592A (ja) 掘削装置
JP2001271350A (ja) 既存杭切削撤去方法及びその装置
JP3552070B2 (ja) シールド掘進機の障害物切削装置
JP3052195B2 (ja) 大口径竪孔の削孔方法および装置
JPH0442503B2 (ja)
JP3896003B2 (ja) 立坑の連結方法および連結構造
JPH02274992A (ja) 杭穴の掘削方法及び装置
JP3400544B2 (ja) シールド掘進機
JP2006009468A (ja) 中掘り式鋼管矢板の打ち込み工法およびそれに用いる鋼管矢板
JPH07189248A (ja) 基礎地盤の掘孔工法とその装置
JPS63289114A (ja) 削孔ケ−シング用のヘッド
JP2974663B1 (ja) 障害物撤去掘削方法
JPH08177048A (ja) 杭の撤去方法およびそれに用いる掘削装置
JPH07301005A (ja) 基礎解体方法
JPH11117652A (ja) 基礎地盤の施工工法とその施工装置
JPS6397713A (ja)
JPS5950815B2 (ja) 柱状地中障害物の撤去方法
JPH10159471A (ja) 基礎地盤の掘孔装置
JP2001152443A (ja) 鋼製連壁部材継手部の固結体除去装置及び除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224