JPH0761143A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH0761143A
JPH0761143A JP21401993A JP21401993A JPH0761143A JP H0761143 A JPH0761143 A JP H0761143A JP 21401993 A JP21401993 A JP 21401993A JP 21401993 A JP21401993 A JP 21401993A JP H0761143 A JPH0761143 A JP H0761143A
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JP
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ink layer
vinyl acetate
resin
melt viscosity
poise
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JP21401993A
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Atsushi Sogabe
淳 曽我部
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低エネルギーでラフ紙に鮮明に印字でき、か
つ連続印字の際にも地汚れの生じないラフ紙対応熱転写
記録媒体を提供すること。 【構成】 基材上に熱溶融性インク層が設けられてなる
熱転写記録媒体において、前記インク層が酢酸ビニル含
量が19重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体5
0〜80重量%、融点が70〜90℃のワックス物質0
〜20重量%、ガラス転移点が50〜140℃の樹脂0
〜20重量%(ただし、融点が70〜90℃のワックス
物質とガラス転移点が50〜140℃の樹脂のいずれか
一つは必らず含有される)、および着色剤20〜50重
量%を含有し、前記インク層のビヒクルの軟化点が60
〜85℃で、100℃での溶融粘度が1000ポイズ以
上、160℃での溶融粘度が400ポイズ以下であるこ
とを特徴とする熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面平滑性に劣る紙(以
下、ラフ紙という)にも良好な品質の印像を形成しうる
ように対策が講じられている熱転写記録媒体(以下、ラ
フ紙対応熱転写記録媒体という)に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、ラフ紙対応熱転写記録媒体においては、ラフ紙の
凸部のみに付着し、凹部に橋を架けるように転写され
る、いわゆる橋かけ転写性の熱溶融性インク層が使用さ
れている。インク層にこのような橋かけ転写性を持たせ
るには、ビヒクルの主成分として高溶融粘度の熱溶融性
材料、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体などの高
溶融粘度の樹脂が使用されている。
【0003】しかしながら、このような高溶融粘度のイ
ンク層は定着性がわるく、摩擦などにより印字が脱落す
るなどの欠点があり、定着性をよくするためには転写に
高エネルギーが必要となる。
【0004】高溶融粘度の熱溶融性材料はその材料の特
性上常温近傍から転写温度までの温度範囲における粘度
変化が少ない。
【0005】図1は熱溶融性材料の溶融粘度と温度との
関係を模式的に示すグラフである。曲線Bは高溶融粘度
のエチレン−酢酸ビニル共重合体についての粘度曲線で
ある。
【0006】このように高溶融粘度の熱溶融性材料は粘
度変化が少ないから、定着性をよくするために、転写温
度での粘度を低くしようとすると、図1の曲線Cに示す
ように、常温近傍まで低粘度となる。
【0007】したがって、低エネルギーで転写ができる
ようにすると、橋かけ転写性が劣るようになると共に、
軟化点が低下するため、連続印字を行なったばあい、サ
ーマルヘッドの蓄熱によりヘッド全体が加熱され、その
ため非発熱ドットに対応するインク層も軟化し、受容紙
の地汚れが生じることとなる。
【0008】本発明は、前記の点に鑑みて、橋かけ転写
性、定着性が良好で、かつ軟化温度が高く、もって低エ
ネルギーでラフ紙に鮮明に印字でき、かつ連続印字の際
にも地汚れの生じない熱転写記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に熱溶
融性インク層が設けられてなる熱転写記録媒体におい
て、前記インク層が酢酸ビニル含量が19重量%以下の
エチレン−酢酸ビニル共重合体50〜80重量%、融点
が70〜90℃のワックス物質0〜20重量%、ガラス
転移点が50〜140℃の樹脂0〜20重量%(ただ
し、融点が70〜90℃のワックス物質とガラス転移点
が50〜140℃の樹脂のいずれか一つは必らず含有さ
れる)、および着色剤20〜50重量%を含有し、前記
インク層のビヒクルの軟化点が60〜85℃で、100
℃での溶融粘度が1000ポイズ以上、160℃での溶
融粘度が400ポイズ以下であることを特徴とする熱転
写記録媒体に関する。
【0010】
【作用および実施例】本発明の第1の特徴は、インク層
の物性値の規定にある。
【0011】すなわち本発明におけるインク層のビヒク
ルは軟化点が60〜85℃、100℃での溶融粘度が1
000ポイズ以上、160℃での溶融粘度が400ポイ
ズ以下のものである。図1に本発明のインク層の溶融粘
度曲線の1例を曲線Aとして示す。
【0012】本発明におけるインク層はそのビヒクルの
軟化点が60〜85℃と高いので、連続印字の際にも受
容紙の地汚れが生じない。軟化点が60℃より低いと連
続印字の際に受容紙の地汚れが生じる惧れがある。軟化
点が85℃より高いと転写感度がわるくなる。
【0013】本発明におけるインク層はそのビヒクルの
100℃での溶融粘度が1000ポイズ以上、かつ16
0℃での溶融粘度が400ポイズ以下であるので、橋か
け転写性および定着性が共に良好である。その理由はつ
ぎのとおりである。
【0014】本発明者の検討したところによると、熱溶
融性インク層を基材の背面からサーマルヘッドで選択的
に加熱して溶融転写するばあい、加熱された部位のイン
ク層(以下、インクドットという)の温度分布は図2に
示すごとく、中央部(X)が高温で、外周部(Y)が低
温になっている。図2において、外周部(Y)の外縁が
発熱素子の外縁に対応する。そして通常の印字エネルギ
ー(たとえば15〜20mJ/mm2 程度)のばあい、
転写時のインクドットの温度は中央部(X)で平均16
0℃前後、外周部(Y)で平均100℃前後である。
【0015】ところで、前記のごとくインクの橋かけ転
写性をよくするためには溶融時に粘度が高くなければな
らず、定着性をよくするため溶融時に粘度が低くなけれ
ばならない。
【0016】そこで本発明者は転写時のインクドットの
前記温度分布特性に着目して研究を重ねた結果、100
℃で高粘度(すなわち1000ポイズ以上)、160℃
で低粘度(すなわち400ポイズ以下)のインクを用い
れば、図3に示すように温度が160℃前後の中央部
(X)では該インクは低粘度の溶融物になっているた
め、ラフ紙Zの凸部に充分に浸透し、定着性がよく、一
方100℃前後の外周部(Y)では該インクは高粘度の
溶融物であるから、中央部(X)が低粘度であっても、
インクドット全体としての橋かけ転写性はわるくならな
いという新たな事実が見出された。
【0017】このように、ビヒクルの100℃での溶融
粘度が1000ポイズ以上で、160℃での溶融粘度が
400ポイズ以下のインクを用いることにより、橋かけ
転写性および定着性が共に満足される。
【0018】しかして、100℃での溶融粘度が100
0ポイズより低いと、橋かけ転写性が不良になり、ラフ
紙に鮮明な印字を形成できない。また160℃での溶融
粘度が400ポイズより高いと、定着性が劣り、印字に
高エネルギーが必要となる。なお、ビヒクルの100℃
での溶融粘度の上限値は30000ポイズ程度、160
℃での溶融粘度の下限値は10ポイズ程度である。
【0019】本発明の第2の特徴は、インク処方の規定
にある。
【0020】すなわち本発明におけるインク層は、酢酸
ビニル含量が19%(重量%、以下同様)以下のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体50〜80%、融点が70〜9
0℃のワックス物質0〜20%、なかんづく10〜20
%、ガラス転移点が50〜140℃の樹脂0〜20%、
なかんづく10〜20%、および着色剤20〜50%を
含有するものである。
【0021】酢酸ビニル含量が19%以下のエチレン−
酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含量が19%より多
いエチレン−酢酸ビニル共重合体にくらべて軟化点が高
く、通常70〜100℃の範囲の軟化点を有する。
【0022】したがって、このようなエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体をインク層中に50〜80%含有せしめる
ことによって、インク層のビヒクルの軟化点を60〜8
5℃の範囲とすることが可能となる。
【0023】なお、酢酸ビニル含量が低すぎると、軟化
点が高くなりすぎるので、酢酸ビニル含量は10%以上
が好ましい。
【0024】しかし、酢酸ビニル含量が19%以下のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体であっても、それの単独使
用では100℃での溶融粘度が1000ポイズ以上、1
60℃での溶融粘度が400ポイズ以下のビヒクルをう
るのが困難である。
【0025】そこで、本発明では、つぎのような手段を
採るのが好ましい。
【0026】(1)熱溶融性材料としてインク層中に、
酢酸ビニル含量が19%以下のエチレン−酢酸ビニル共
重合体の1種または2種以上を50〜80%、融点が7
0〜90℃のワックス物質の1種または2種以上を20
%以下、好ましくは10〜20%含有せしめる。
【0027】融点が70〜90℃のワックス物質の粘度
曲線の1例を図1に曲線Dとして示す。このようなワッ
クス物質を併用することによって、インク層のビヒクル
の100℃での溶融粘度を1000ポイズ以上、160
℃での溶融粘度を400ポイズ以下に保持しながら、軟
化点を60〜85℃に調整するのが容易になる。ワック
ス物質の含有量が10%未満では前記併用効果が必らず
しも充分に奏されず、一方20%を超えると、インク層
のビヒクルの100℃での溶融粘度が1000ポイズ未
満になる傾向にある。
【0028】(2)熱溶融性材料としてインク層中に、
酢酸ビニル含量が19%以下のエチレン−酢酸ビニル共
重合体の1種または2種以上を50〜80%、ガラス転
移点が50〜140℃の樹脂の1種または2種以上を2
0%以下、好ましくは10〜20%含有せしめる。
【0029】ガラス転移点が50〜140℃の樹脂を併
用することによって、インク層のビヒクルの軟化点を6
0〜85℃に保持しながら、100℃での溶融粘度を1
000ポイズ以上に、160℃での溶融粘度を400ポ
イズ以下に調整するのが容易になる。
【0030】ガラス転移点が50℃より低い樹脂を使用
すると、インク層のビヒクルの100℃での溶融粘度を
1000ポイズ以上に調整するのが困難になる。ガラス
転移点が140℃より高い樹脂を使用すると、インク層
の160℃での溶融粘度を400ポイズ以下にするのが
困難になる。ガラス転移点が50〜140℃の樹脂の含
有量が10%未満では前記併用効果が必らずしも充分に
奏されず、一方20%を超えると、ビヒクルの軟化点が
上がり感度低下を招く。
【0031】(3)熱溶融性材料としてインク層中に、
酢酸ビニル含量が19%以下のエチレン−酢酸ビニル共
重合体の1種または2種以上を50〜80%、融点が7
0〜90℃のワックス物質の1種または2種以上を20
%以下、好ましくは10〜20%、およびガラス転移点
が50〜140℃の樹脂の1種または2種以上を20%
以下、好ましくは10〜20%含有せしめる。
【0032】前記ワックス物質および樹脂を併用するこ
とによって、インク層のビヒクルの軟化点を60〜85
℃に、100℃での溶融粘度を1000ポイズ以上に、
160℃での溶融粘度を400ポイズ以下に調整するこ
とが容易になる。
【0033】前記融点が70〜90℃のワックス物質と
しては、たとえば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナ
バワックス、キャンデリラワックス、モンタンワック
ス、セレシンワックスなどの天然ワックス;パラフィン
ワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油系
ワックス;酸化ワックス、エステルワックス、低分子量
ポリエチレン、フィッシャートロプシュワックス、α−
オレフィン−無水マレイン酸共重合ワックスなどの合成
ワックス;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸;ステアリル
アルコール、ドコサノールなどの高級脂肪族アルコー
ル;高級脂肪酸モノグリセリド、ショ糖の脂肪酸エステ
ル、ソルビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類;オ
レイルアミドなどのアミド類およびビスアミド類などが
適宜使用できる。
【0034】前記ガラス転移点が50〜140℃の樹脂
としては、水素添加ロジン、不均斉化ロジン、重合ロジ
ン、ロジンエステル類などのロジン類;ロジン変性フェ
ノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性キ
シレン樹脂などのロジン変性樹脂;ポリテルペン、芳香
族変性テルペン、テルペンフェノール、水添テルペンな
どからえられるテルペン系樹脂、テルペン−フェノール
−ホルムアルデヒド樹脂などのテルペン系樹脂;C5
の脂肪族もしくは脂環族炭化水素またはその誘導体、C
9 系の芳香族もしくは脂環族炭化水素またはそれらの誘
導体からなる石油系樹脂;スチレン、α−メチルスチレ
ンまたはイソプロピルトルエンのホモポリマー、コポリ
マー樹脂;ジシクロペンタジエン系樹脂、芳香族系付加
縮合型石油樹脂、クマロン−インデン重合体系樹脂;そ
の他キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン−無
水マレイン酸系樹脂、ケトン樹脂などが適宜使用でき
る。インク層のビヒクルの160℃での溶融粘度を40
0ポイズ以下に調整するのが容易な点から、とくに16
0℃での溶融粘度が400ポイズ以下、なかんづく20
0ポイズ以下であるものが好ましく使用される。
【0035】インク層における着色剤としては、従来か
らこの種の熱溶融性インクの着色剤として使用されてい
るものがいずれも使用可能であり、カーボンブラックを
はじめとして無機、有機の各種顔料や染料などが適宜使
用できる。インク層における着色剤の含有量は通常20
〜50%の範囲が適当である。
【0036】インク層には、前記成分に加えて、分散
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤などの配合剤を本発
明の目的を損なわない範囲で適宜配合してもよい。
【0037】インク層の塗布量(固形分換算、以下同
様)は0.5〜2.5g/m2 程度が適当である。
【0038】本発明において、転写時におけるインク層
の基材からの剥離性がわるいばあいには、基材とインク
層との間に離型層を介在させるのが好ましい。
【0039】このような離型層としてはワックス物質を
主成分とする熱溶融性の離型層が好ましく用いられる。
前記ワックス物質としてはインク層用に例示したものが
いずれも使用できる。離型層には、必要に応じて基材や
インク層との間の接着性を調整するなどの目的から、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体などの樹脂を少量配合してもよい。
【0040】離型層の融点は60〜100℃程度が好ま
しく、塗布量は0.5〜1.5g/m2 程度が好まし
い。
【0041】本発明における基材としては、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート
フィルム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィ
ルム、アラミドフィルム、その他この種のインクリボン
の基材用フィルムとして一般に使用されている各種のプ
ラスチックフィルムが使用できる。またコンデンサーペ
ーパーのような高密度の薄い紙を使用してもよい。基材
の厚さは熱伝導を良好にする点から1〜10μm程度、
なかんづく2〜7μm程度が好ましい。
【0042】基材として前記プラスチックフィルムを使
用するばあい、その背面(加熱ヘッドに摺接する側の
面)にスティック防止層を設けてもよい。スティック防
止層の材料としては、たとえばシリコーン樹脂、フッ素
樹脂、ニトロセルロース樹脂、あるいはこれらによって
変性された、たとえばシリコーン変性ウレタン樹脂、シ
リコーン変性アクリル樹脂など各種の耐熱樹脂、あるい
はこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したものなどがあげら
れる。
【0043】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0044】実施例1〜3および比較例1〜3 裏面に厚さ0.1μmのシリコン変性ウレタン樹脂層を
形成した厚さ3μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの表面に、マイクロクリスタリンワックスのトルエ
ン溶液を塗布、乾燥して、融点80℃、塗布量1.0g
/m2 の離型層を形成した。
【0045】前記離型層上に、表1に示す処方のインク
層用組成物をトルエンに溶解、分散して調製した塗工液
を塗布、乾燥して塗布量2.0g/m2 のインク層を形
成した。
【0046】かくしてえられた各熱転写記録媒体を用
い、熱転写プリンター(日本電気(株)製PCPR15
0V)で印字エネルギー18mJ/mm2 の条件下でベ
ック平滑度24秒のラフ紙に印字を行ない、つぎの項目
について評価した。結果を表3に示す。
【0047】(1)耐消ゴム性 印字面を200gの荷重下でプラスチック消ゴムで20
回擦り、耐消ゴム性をつぎの基準により評価した。
【0048】3・・・変化なし 2・・・印字が若干擦り取られているが、判読は可能 1・・・判読不能 (2)橋かけ転写性 ベタ印字部の反射光学濃度(OD値)を測定し、橋かけ
転写性をつぎの基準により評価した。
【0049】3・・・OD値1.5以上 2・・・OD値1.5未満、1.0以上 1・・・OD値1.0未満 (3)耐地汚れ性 40℃の環境下において前記条件で印字を行ない、受容
紙の汚れを観察し、耐地汚れ性をつぎの基準により評価
した。
【0050】3・・・地汚れなし 2・・・地汚れがあるが、判読は可能 1・・・地汚れがひどく、判読不可能
【0051】
【表1】
【0052】*1:表2に示す酢酸ビニル含量、物性値
を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体 2:ガラス転移点110℃、160℃での溶融粘度40
ポイズ
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体は、橋かけ転写
性、定着性が良好で、かつ軟化温度が高く、それによっ
て低エネルギーでラフ紙に鮮明に印字でき、かつ連続印
字の際にも地汚れが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における熱溶融性インク層(曲線A)、
高溶融粘度のエチレン−酢酸ビニル共重合体(曲線
B)、低溶融粘度のエチレン−酢酸ビニル共重合体(曲
線C)、ワックス物質(曲線D)の溶融粘度曲線を示す
グラフである。
【図2】インクドットにおける温度分布を示す説明図で
ある。
【図3】インクドットがラフ紙に橋かけ転写された状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
X 中央部 Y 外周部 Z ラフ紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱溶融性インク層が設けられて
    なる熱転写記録媒体において、前記インク層が酢酸ビニ
    ル含量が19重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合
    体50〜80重量%、融点が70〜90℃のワックス物
    質0〜20重量%、ガラス転移点が50〜140℃の樹
    脂0〜20重量%(ただし、融点が70〜90℃のワッ
    クス物質とガラス転移点が50〜140℃の樹脂のいず
    れか一つは必らず含有される)、および着色剤20〜5
    0重量%を含有し、前記インク層のビヒクルの軟化点が
    60〜85℃で、100℃での溶融粘度が1000ポイ
    ズ以上、160℃での溶融粘度が400ポイズ以下であ
    ることを特徴とする熱転写記録媒体。
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