JPH0761013A

JPH0761013A - 熱転写式記録装置

Info

Publication number: JPH0761013A
Application number: JP23419593A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Oshima; 清大嶋
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-08-26
Filing date: 1993-08-26
Publication date: 1995-03-07
Anticipated expiration: 2017-09-09
Also published as: JP3323598B2

Abstract

(57)【要約】【目的】印字位置の下流側にクランプローラ対とレジ
ストセンサを順次配置した場合に、該クランプローラ対
とレジストセンサとの間に距離ｌが形成されることに起
因して発生する装置の大型化、記録紙上の先端余白部分
が増大することを防止し、更にカラープリンタにおいて
記録紙のカール状態が変化した場合に発生し易いレジス
ト位置のずれを防止することができる熱転写式記録装置
を提供する。【構成】サーマルヘッド１０とプラテンローラ１１を
通過した受像紙１３をニップする一対のクランプローラ
１５と、受像紙の先端部を検知するレジストセンサ１７
とを備えた熱転写式記録装置において、一方のクランプ
ローラを２分割し、分割したローラ片の間の空所１６内
或は該空所の上下方向の範囲内に受像紙の先端を検知す
るレジストセンサを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の分野】本発明は熱転写式記録装置の改良に関
し、特にクランプローラとレジストセンサ間の距離を短
縮することにより装置の小型化を図るとともに、フルカ
ラー記録を行う際のレジストずれを防止することができ
る熱転写式記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】熱転写式記録装置はサーマルヘッドを備
えた複数の微小発熱体を画像信号に応じて選択的に発熱
させて発熱体と対面するインクシートのインク層を昇華
或は溶融させて受像紙に転写することにより、画像記録
を行っている。フルカラーのプリントを行うカラープリ
ンタにあっては、イエローＹ、マゼンタＭ、シアンＣの
インク領域を順次配置したインクシートを用いてカラー
プリントを行うが、記録中に受像紙の方を往復させて重
ね記録を行う。図５は従来の熱転写式記録装置の構成及
び欠点を示す図であり、サーマルヘッド１とプラテンロ
ーラ２とによって形成される印字部には、受像紙３とイ
ンクシート４とが重なった状態で供給され、サーマルヘ
ッド１の発熱体の発熱により昇華、或は溶融したインク
シート上のインクが受像紙上に転写される。印字部の下
流側に一対のクランプローラ５が配置され、受像紙を挟
みつつ送り出すことによりすべりを防止している。クラ
ンプローラ５よりも下流側に距離ｌだけ離れた位置には
レジストセンサ６が配置されて受像紙の先端部を検知し
ている。しかし、この従来構成では、クランプローラ５
とセンサ６との間に取付けスペースｌが必要となり、こ
のスペースｌの領域が受像紙３に記録できない先端余白
部分を増大させる結果となる。また、カラープリンタに
おいて、受像紙を往復動作させながらＹ、Ｍ、Ｃの記録
を行うと、受像紙のカール量が増大するが、受像紙のカ
ール状態が変化すると、レジストセンサと受像紙面との
間の距離が変動する為にレジスト位置にずれが発生する
という不具合を生じる。

【０００３】

【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、印字位置の下流側にクランプローラ対とレジストセ
ンサを順次配置した場合に、該クランプローラ対とレジ
ストセンサとの間に距離ｌが形成されることに起因して
発生する装置の大型化、記録紙上の先端余白部分が増大
することを防止し、更にカラープリンタにおいて記録紙
のカール状態が変化した場合に発生し易いレジスト位置
のずれを防止することができる熱転写式記録装置を提供
することを目的としている。

【０００４】

【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明は、サ
ーマルヘッドとプラテンローラを通過した受像紙をニッ
プする一対のクランプローラと、受像紙の先端部を検知
するレジストセンサとを備えた熱転写式記録装置におい
て、一方のクランプローラを２分割し、分割したローラ
片の間の空所内或は該空所の上下方向の範囲内に受像紙
の先端を検知するレジストセンサを配置したこと、上記
レジストセンサは上記クランプローラ対の中心軸間を結
ぶ中心線から該ローラの半径の幅の範囲内の位置であっ
て、上記サーマルヘッドと反対側に配置されているこ
と、上記クランプローラ対の内の一方のクランプローラ
の一部の軸径を他の部分よりも小径とし、該小径部近傍
にレジストセンサを配置したこと、上記空所内に上記受
像紙を上記クランプローラの他方に押しつける為の弾性
押圧片を配置したこと、サーマルヘッドとプラテンロー
ラを通過した受像紙をニップする一対のクランプローラ
と、受像紙の先端部を検知するレジストセンサとを備え
た熱転写式記録装置において、一方のクランプローラは
他方のクランプローラよりも短く、両者間に形成される
空所内にレジストセンサを配置したことを特徴としてい
る。

【０００５】以下、添付図面に示した実施例により本発
明を詳細に説明する。図１(a) 及び(b) は本発明の第１
実施例の概略構成説明図であり、サーマルヘッド１０と
プラテンローラ１１とによって形成される印字部１２に
は、受像紙１３とインクシート１４とが重なった状態で
供給され、サーマルヘッド１０の発熱体の発熱により昇
華、或は溶融したインクシート上のインクが受像紙上に
転写される。印字部の下流側に一対のクランプローラ１
５が配置され、受像紙を挟みつつ送り出すことによりす
べりを防止している。インクシート１４は送出しローラ
１４ａから送り出され、巻取りローラ１４ｂにより巻き
取られる。

【０００６】クランプローラを構成する上下のローラ１
５ａ，１５ｂの一方、即ち本実施例では上方のローラ１
５ａは軸方向中央部で２つに分割されると共に、分割さ
れたローラ片の中央部には空所１６が設けられている。
該空所１６内、或はその上方にレジストセンサ１７を配
置することにより、クランプローラ対とレジストセンサ
との間に横方向のスペースがなくなり、横方向サイズを
縮小できる。また、レジストセンサはクランプ位置で受
像紙の先端がクランプローラに到達した時点を検知でき
るので、その時点でサーマルヘッドによる記録を開始す
ることができる。下側のローラ１５ｂの中央部に空所を
設けてこの内部或はその下方にレジストセンサを配置し
てもよい。何れにしても、レジストセンサの配置位置と
しては、図１(b) 中に斜線で示したように、上下のクラ
ンプローラの各中心軸間を結ぶ直線から下流側（サーマ
ルヘッドと反対側）へクランプローラの半径分だけ偏っ
た位置までの領域が好ましい。

【０００７】次に、図２(a) 及び(b) は本発明の第２実
施例の要部構成図及びレジストセンサ配置範囲を示す図
であり、上記第１実施例と同一の部分には同一の符号を
付して重複した説明は省略するが、分割されたクランプ
ローラ（片）１５ａ、１５ａ間を棒状の軸２０にて連結
することにより、レジストセンサの有効検知範囲を狭ば
める物体を減少させたものである。軸２０の存在する部
分を回避した位置にレジストセンサを配置すれば良いの
で、図１と同様の省スペース効果を期待できる。なお、
上記においては軸２０により両ローラ片を連結する構成
としたが、一つのクランプローラの軸方向中央部に小径
部２０を設けることによってもよい。また、空所１６を
２か所以上設け、各空所内にレジストセンサを配置して
もよい。

【０００８】上記各実施例によれば、レジストセンサを
クランプローラの上下方向いずれかの領域に配置したの
で、従来のようにクランプローラとレジストセンサとの
間に距離ｌが形成されることがなくなり、受像紙先端の
余白部分を少なくすることができる。また、レジストセ
ンサにより受像紙の先端を検知する時、検知された時の
先端位置がクランプ位置とほぼ一致していることになる
ので、レジストセンサと受像紙の先端部との距離が受像
紙のカールの影響を受けずに常に一定となり、その結果
Ｙ、Ｍ、Ｃの記録時に受像紙のカール状態が変化しても
レジストずれを起こすことがなくなる。この実施例によ
れば、第１実施例と異なり、クランプローラを分割しな
くて済むので、組み立て性を損なうことがなくなる。

【０００９】次に、図３は本発明の第３実施例の要部構
成を示す斜視図であり、図１或は図２の実施例の空所１
６内に弾性押圧片２１を配置して、受像紙をクランプロ
ーラの他方に圧接せしめて受像紙とレジストセンサ間の
距離を一定に保持するようにした構成が特徴的である。
この結果、クランプローラの軸心位置よりもずれた位置
で受像紙先端を検知したとしても、レジストずれを起こ
すことがなくなる。なお、ソレノイド等を用いて必要に
応じて弾性押圧片を上下動可能に構成して、押圧を解除
できるように構成してもよい。フルカラー画像を記録す
る場合には、レジストセンサは各色の記録毎に受像紙の
先端部を検知しており、Ｙ、Ｍ、Ｃを記録するに従って
受像紙のカール量が増えるが、この場合に上記の如き弾
性押圧片２１を併用すれば、受像紙先端とレジストセン
サとの間の距離が、Ｙ、Ｍ、Ｃの各場合で異なってくる
ことがなくなり、レジストずれがなくなる。

【００１０】図５(a) 及び(b) は本発明の第４実施例の
要部構成説明図及びレジストセンサの配置例を示す概略
図であり、クランプローラ１５を構成するローラ１５
ａ，１５ｂのうちの一方、この図では上方のローラ１５
ａの軸方向長を短尺にし、そこに形成される空所１６内
（或はその上下方向位置）にレジストセンサを配置して
受像紙先端を検知させるように構成したものである。こ
の実施例によれば、クランプローラを分割する必要がな
いので、組付け性を損なうことなく第１実施例と同様の
効果を得ることが可能となる。なお、この部分に図３に
示した弾性押圧片を配置してもよい。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、サーマル
ヘッドとプラテンローラとから成る印字部の下流側にお
いて受像紙をニップするクランプローラ対の一方を軸方
向に２分割し、該分割されたローラ片の間に形成される
空所内、或はその上下方向位置にレジストセンサを配置
したので、クランプローラによりニップされた受像紙先
端部をレジストセンサにより同時に検知することができ
ることとなり、その結果印字部による印字を早く開始す
ることができ、受像紙の先端余白を少なくすることがで
きる。また、クランプローラによりニップされた受像紙
先端部を検知することとなるので、受像紙の浮きやカー
ルの影響を最小限に押えることができる。これらの効果
は、レジストセンサを２つのクランプローラの中心軸を
結んだ直線上に配置すればより有効に発揮される。必要
であれば、板バネの如き弾性押圧片を該空所内に配置し
て受像紙先端部をより積極的に押えるようにしてもよ
く、このようにすればクランプローラの中心線からずれ
た位置にセンサを配置したとしても受像紙との間の距離
を一定に保持でき、レジストずれを防止できる。。ま
た、上記空所の位置はクランプローラの中央部に限ら
ず、端部であってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 及び(b) は本発明の第１実施例の要部構成
を示す斜視図及びレジストセンサの配置範囲を示す図。

【図２】(a) 及び(b) は本発明の第２実施例の要部構成
を示す斜視図及びレジストセンサの配置範囲を示す図。

【図３】本発明の第３実施例の要部構成説明図。

【図４】(a) 及び(b) は本発明の第４実施例の要部構成
を示す斜視図及びレジストセンサの配置範囲を示す図。

【図５】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１０サーマルヘッド、１１プラテンローラ、１２
印字部、１３受像紙、１４インクシート、１５ク
ランプローラ、１６空所、１７レジストセンサ、２
０軸、２１弾性押圧片。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】サーマルヘッドとプラテンローラを通過
した受像紙をニップする一対のクランプローラと、受像
紙の先端部を検知するレジストセンサとを備えた熱転写
式記録装置において、一方のクランプローラを２分割
し、分割したローラ片の間の空所内或は該空所の上下方
向の範囲内に受像紙の先端を検知するレジストセンサを
配置したことを特徴とする熱転写式記録装置。
【請求項２】上記レジストセンサは上記クランプロー
ラ対の中心軸間を結ぶ中心線から該ローラの半径の幅の
範囲内の位置であって、上記サーマルヘッドと反対側に
配置されていることを特徴とする請求項１記載の熱転写
式記録装置。
【請求項３】上記クランプローラ対の内の一方のクラ
ンプローラの一部の軸径を他の部分よりも小径とし、該
小径部近傍にレジストセンサを配置したことを特徴とす
る請求項１記載の熱転写式記録装置。
【請求項４】上記空所内に上記受像紙を上記クランプ
ローラの他方に押し付ける為の弾性押圧片を配置したこ
とを特徴とする請求項１又は２記載の熱転写式記録装
置。
【請求項５】サーマルヘッドとプラテンローラを通過
した受像紙をニップする一対のクランプローラと、受像
紙の先端部を検知するレジストセンサとを備えた熱転写
式記録装置において、一方のクランプローラは他方のク
ランプローラよりも短く、両者間に形成される空所内に
レジストセンサを配置したことを特徴とする熱転写式記
録装置。