JPH0760969A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0760969A
JPH0760969A JP5162251A JP16225193A JPH0760969A JP H0760969 A JPH0760969 A JP H0760969A JP 5162251 A JP5162251 A JP 5162251A JP 16225193 A JP16225193 A JP 16225193A JP H0760969 A JPH0760969 A JP H0760969A
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尚次 大塚
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Atsushi Arai
篤 新井
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーディングの起こり易い記録媒体に対して
も、濃度ムラを低減して常に十分な画質を得ることが可
能なインクジェット記録装置を提供すること。 【構成】 記録すべき記録媒体の種類がビーディングの
起こり易いトランスペアレンシーフィルムであるとき、
間引き記録モードを選択すると共に、擬似乱数的に間引
いたマスクパターンを前記間引きパターンとして使用す
る。これにより、ビーディングの方向性、分布をランダ
ム化することで、ビーディング目立ち難くして、高画質
を実現させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録ヘッドからインクを
吐出させて記録を行うインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパタ−ンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。
【0003】前記記録装置は、記録方式により、インク
ジェット式、ワイヤドット式、サ−マル式、レ−ザ−ビ
−ム式等に分けることができ、そのうちのインクジェッ
ト式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出
口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記
録材に付着させて記録するように構成されている。
【0004】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行うため、上記要求を満たすのにインク吐出の安定化、
インク吐出量の安定化が要求される。
【0005】しかし、インクジェット記録装置側でイン
ク吐出の安定化を図っているが、記録される画像の品位
は記録ヘッド単体の性能に依存するところが大きい。記
録ヘッドの吐出口の形状や電気熱変換体(吐出ヒータ)
のバラツキ等の記録ヘッド製作工程時に生じる僅かな違
いが、それぞれ吐出されるインクの吐出量や吐出方向の
向きに影響を及ぼし、最終的に形成される画像の濃度ム
ラとして画像品位を劣化させる原因となってしまう。
【0006】その具体例を図11、12を用いて説明す
る。図11−aにおいて、1101はマルチヘッドであ
り、簡単のため8個のマルチノズル(1102)によっ
て構成されているものとする。1103はマルチノズル
1102よって吐出されたインクドロップレットであ
り、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方向
にインクが吐出されるのが理想である。もし、この様な
吐出が行われれば、図11−bに示したように紙面上に
揃った大きさのドットが着弾され、全体的にも濃度ムラ
の無い一様な画像が得られるのである(11−c)。
【0007】しかし、実際には先にも述べたようにノズ
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように印字を行ってしまうと、図12−aに示し
たようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロッ
プの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上において
は12−bに示すように着弾される。この図によれば、
ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクター1
00%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に
必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの図中
央に見られる様な白筋が発生したりしている。この様な
状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向に対
し、12−c図に示した濃度分布となり、結果的には、
通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度ムラと
して感知される。
【0008】このような状態でトランスペアレンシーフ
ィルムを印字すると、単なる上記濃度ムラ以外にもビー
ディングが拡大、誇張され、他の記録媒体に比べて非常
に濃度ムラが目立つようになる。
【0009】そこでこの濃度ムラ対策として、例えば特
開昭60−107975号公報のような方法が考案され
ている。図13及び図14によりその方法を説明する。
この方法によると図11及び図12で示した印字領域を
完成させるのにマルチヘッド2001を3回スキャンし
ているが、その半分4画素単位の領域は2パスで完成し
ている。この場合マルチヘッドの8ノズルは、上4ノズ
ルと、下4ノズルのグループに分けられ、1ノズルが1
回のスキャンで印字するドットは、規定の画像データ
を、ある所定の画像データ配列に従い、約半分に間引い
たものである。そして2回目のスキャン時に残りの半分
の画像データへドットを埋め込み、4画素単位領域の印
字を完成させる。以上の様な記録法を、以下マルチパス
記録法と称す。
【0010】この様な記録法を用いると、図12で示し
たマルチヘッドと等しいものを使用しても、各ノズル固
有の印字画像への影響が半減されるので、印字された画
像は図13−bの様になり、図12−bに見るような黒
筋や白筋が余り目立たなくなる。従って濃度ムラも図1
3−cに示す様に図12の場合と比べ、かなり緩和され
る。
【0011】この様な記録を行う際、1スキャン目と2
スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い
互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像デー
タ配列(間引きパターン)とは図14に示すように、縦
横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いる
のが最も一般的である。
【0012】従って、単位印字領域(ここでは4画素単
位)においては千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆
千鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成さ
れるものである。
【0013】この様な間引き印字を行う場合の電気的制
御例を図15、16を用いて以下に示す。Headユニット
部は印字データSiを印字データ同期クロックCLKiで8ビ
ットのシフトレジスタにセットし、BEi1*,BEi2*,BEi3*,
BEi4* 信号をそれぞれオンすることでHEADのトランジス
タアレイを駆動しHeaterを発熱させ印字を行なう。ここ
で、*はローアクティブを示す。LATCH*信号は印字デー
タをラッチする制御信号、CARESi* 信号はラッチをクリ
アするリセット信号である。1回のヒートはHeat Trigg
er信号で開始されパルス発生器よりBEi1*, BEi2*, BEi3
*, BEi4*の信号を出力する。この信号は時間的にずらし
て出力することもあるがここでは、簡単のために同時に
出力することにする。
【0014】間引きを行なうためには図中のフリップフ
ロップをHeat Trigger信号で叩き、ヒートの度に交互に
マスクする信号(例えばBEi1* とBEi3*)を変化させる。
実際には図16に示すタイミングチャートのようにフリ
ップフロップの出力信号DATAENB のHigh/Lowによる。He
at Trigger信号がかかるとBEi1*, BEi2*, BEi3*, BEi4*
信号がLow になり、それぞれのノズルがヒートする。図
中破線で書かれているのがマスクされたタイミングであ
り、DATAENB 信号と対応している。EVEN信号とODD 信号
は共にマスクパターンの初期設定用の信号であり、千鳥
パターンで印字したいときには、1ラインの印字前にEV
EN信号を送るとフリップフロップがプリセットされ、千
鳥印字が可能となる。また、逆千鳥印字を行ないたいラ
インでは、ODD 信号を送るとフリップフロップがリセッ
トされ、BEi2*,BEi4* 信号が先にオンとなり逆千鳥印字
が可能となる。
【0015】図14の14−a、14−b、14−cは
それぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定
領域の記録がどのように完成されて行くかを図13と同
様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説明したも
のである。まず1スキャン目では、下4ノズルを用いて
千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(14−a)。
次に2スキャン目には紙送りを4画素(ヘッド長の1/
2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の記録を行う
(14−b)。更に3スキャン目には再び4画素(ヘッ
ド長の1/2)だけの紙送りを行い、再び千鳥パターン
の記録を行う(14−c)。
【0016】この様にして順次4画素単位の紙送りと、
千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことにより、
4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させてい
く。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類の
ノズルにより印字が完成されていくことにより、濃度ム
ラの無い高画質な画像を得ることが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様なマル
チパス記録を行った場合でも、デューティーによっては
全く上記濃度ムラが解消されていなかったり、また特に
中間調では新たな濃度ムラが確認されていたりする。以
下にその現象を説明する。
【0018】通常、プリンタが受けるある領域の記録す
るべき画像データとは、既に規則的に配列化されている
ものである。記録装置側ではそれらデータを一定量バッ
ファにストックし、既に説明したような千鳥、或いは逆
千鳥という新たなマスク(画像配列パターン)をかけ、
双方がON状態になったとき初めてその画素の印字が行
われる様になっている。
【0019】図17〜19はこの様子を説明したもので
ある。17図において、1710はバッファにためられ
た既に配列化されたデータ、1720は1パス目に印字
を許す画素を示す千鳥パターンのマスク、1730は2
パス目に印字を許す画素を示した逆千鳥パターンのマス
ク、1740、および1750はそれぞれ1パス目及び
2パス目に印字される画素を表している。
【0020】図17において、バッファにはある領域2
5%の印字を行う場合に、既に配列化されたデータがス
トックされている。このデータは、指定された一定領域
において一様に濃度を保つため、印字データがなるべく
ばらついた状態に配置されているのが一般である。これ
らがどの様な画像配列になっているかは、プリンタ本体
に転送される以前の画像処理時にどの様な面積階調法が
行われているかに依るものである。1710に示したも
のは、25%データに対するある画像配列の一例である
が、この様なデータに対し、それぞれ1720、173
0のマスクをかけて印字を行えば1パス目及び2パス目
には、1740、1750に示すように丁度データを等
分した状態で配分記録される。
【0021】しかし、図18に示したように丁度50%
のデータが来たときには、最もばらついた状態に画像配
列したデータ1810と、千鳥パターンマスク(180
2)或いは逆千鳥パターンマスク(1830)のどちら
か一方が、全く一致した配列状態になることは容易に想
像できる。
【0022】この様なことが起こると1パス目(184
0)で全ての画像データの印字が終了してしまい、2パ
ス目(1850)では全く記録を行わないことになって
しまう。つまり、全ての印字データ(1810)を同一
ノズルで印字してしまう。従って、ノズルのバラツキの
影響をそのまま濃度ムラに反映してしまうこととなり、
上記分割記録法の本来の目的が達成されない。
【0023】図19は図17、18より更にデューティ
ーを上げた状態の配列画像データが入力されたときの印
字状態を示したものであるが、これにおいても1パス目
と2パス目で、印字数にかなりの差が出ていることがわ
かる。この様に100%近くの高デューティーでは改善
されていた濃度ムラも、低デューティーから50%付近
のデータでは再び現れてしまうという弊害があった。
【0024】この状態でトランスペアレンシーフィルム
を印字した場合で考えてみる。1パス目と2パス目に印
字を分割して隣接ドットができるだけ同時に印字されな
いようにして、ビーディングの発生を抑えようとしてい
るのにも拘らず、上記のような状態になってしまう。こ
れにより、分割印字の効果が特定のディザパターン、印
字パターンの組み合わせで発揮されないことになり、こ
の部分だけはビーディングが目立つようになってしま
う。よって、グラディエーションを印字させた場合、非
常に不快な印字(テクスチャー)が一部に現れてしまう
問題があった。
【0025】また、図14に示す様に、ヘッドは常に全
てのノズルを用いて千鳥か逆千鳥のどちらかのパターン
を印字している。従って、図14の印字領域の内、上半
分の4画素は先に千鳥パターンを着弾されてから、逆千
鳥パターンが着弾されることになるが、下半分の4画素
においては、まず先に逆千鳥パターンが着弾されてか
ら、千鳥パターンが着弾される。つまりこれを上記の問
題と合わせると、1パス目で多くのドットが着弾されて
から、2パス目で少量のドットが着弾される印字領域
と、1パス目では殆ど印字されず2パス目で大量のドッ
トが印字される領域が、ヘッドの1/2の幅ずつ交互に
現れることになる。この様な現象から、特にインクジェ
ット記録方式のつなぎ部に次のような弊害もあった。
【0026】インクジェット記録方式において、先に記
録されたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり
部分においては先に記録されたドットよりも後に打たれ
たドットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にあることであ
る。
【0027】図20はそれを模式的に示した断面図であ
る。これは、吐出されたインク中の染料等の色素が記録
媒体と物理的かつ化学的に結合するが、この時に記録媒
体と色素の結合は有限であるため、色素の種類によって
結合力に大きな差がない限りにおいては、先に吐出され
たインク色素(クロスハッチング)と記録媒体の結合が
優先されるために記録媒体表面に多く残り、後から打た
れたインク色素(ハッチング)は記録媒体表面では結合
しにくく、紙面深さ方向に沈んで染着するものと考えら
れる。更に記録媒体内部での繊維レベルでのインクの挙
動を考えた場合、一度インク中の染料等と結合した繊維
は、全く結合していない状態に比べて親水性が強くなっ
ている。そのため、親水性の強い部分に隣接されて着弾
したインク滴は、前のインク滴が着弾している方向に引
き寄せられる傾向がある。
【0028】また、先のインク滴が充分に定着していな
いほど、つまり水分を多く含んでいるほど、親水性が強
く、隣接に着弾したインク滴は引き寄せられ易い。した
がって、多くのドットが着弾されてから、少量のドット
が着弾される印字領域と、始めに殆ど印字されない状態
で2パス目に大量のドットが印字される領域が、ヘッド
の1/2の幅ずつ交互に現れる場合は、その境界におい
て多くのインクが着弾している印字領域に隣接する領域
に記録されるドットは引き寄せられる力が強く、小量の
インクが着弾している印字領域に隣接する領域に記録さ
れるドットは引き寄せられる力が弱い。この違いによ
り、印字領域同士の境界の濃度が濃いところと薄いとこ
ろがあり、濃度ムラになってしまう。これは中間調で特
に目立ち易く、ヘッドの1/2の幅ずつ交互に現れる周
期性を持っている。
【0029】また、ある特定のマスクパターンを用いて
間引き印字を行う場合、印字データとマスクパターンが
同じ周期を持ってしまうことがある。マスクパターンに
よる印字画素、非印字画素の配置からくる濃度の振幅と
印字データの振幅が重なり合って、共振してしまう。こ
れにより形成された画像のドット配列はある特定の方向
性のある模様を持ってしまう。通常、この現象をモアレ
と呼んでいる。これは同じマスクパターンを使用した画
像が複数行ある場合に目立ち易く、ユーザーにも認識さ
れ易い。このモアレはマスクパターンの周期性に依存す
るところが大きい。
【0030】以上説明してきたような弊害により、ノズ
ルのバラツキ等を補正するために行われていたマルチパ
ス印字では、濃度ムラに関して常に十分な画質が得られ
るとは限らない。これらの濃度ムラの弊害はある幅の印
字領域で交互に現れる周期性を持っていために、濃度ム
ラとして認識する人間の視覚を促進してしまう。
【0031】更に、これをインクの吸収性が良いコート
紙や普通紙に印字するのではなく、トランスペアレンシ
ーフィルムのように吸収性の悪いビーディングを起こし
やすい記録媒体に印字した場合を考えてみる。
【0032】普通紙、コート紙で考えていた以上に、た
だでさえビーディングを起こしやすいところにヨレがあ
ると、インクのビーディングがその白筋によってせき止
められ、大きな筋状のムラにビーディングが拡大されて
しまう。これらを解決するために、上述のような1ライ
ンの画像を完成させるのに複数回に亘記録により完成さ
せる方式が提案されている。
【0033】しかし、従来のものは、間引きパターンが
固定パターンであるために上述のように1パス目と2パ
ス目で印字ドット数に片寄りが出てしまうパターンであ
った場合に、特定の中間調のところで、特にビーディン
グが変化してしまう場合が多かった。すなわち、1度の
パスで印字するドット数の多い方がビーディングが強く
出てしまうために、階調パターンのパス毎の間引きパタ
ーンとの同調性によってビーディングの強さが変化して
しまう。また、このような場合以外でも、ビーディング
が隣接ドット間で起こる時に、中間調のディザパターン
等そのものがビーディングにより拡大、誇張され不快な
パターンとして目立ったり、階調性が崩れてしまうこと
があった。
【0034】更に従来のような固定マスクの規則的な間
引きパターンを使用していると、ヘッドの取り付けの精
度や複数回印字時のキャリッジの速度ムラ、位置ズレ、
紙送り位置ズレ、ヘッドのインクの吐出速度ばらつき等
による着弾位置ズレにより、ビーディングがずれた方向
に、そのずれを誇張するように現れるという問題があっ
た。固定マスクの場合はマスクのパターンにより左右さ
れ易いがビーディングの影響を消すために規則性を強く
したもの、マスクサイズが大きいものほど、逆に理想状
態から誤差によりずれた場合、目立ちやすくなるという
傾向がある。よって、上述のモアレ等も更に拡大されて
しまうのが現状であった。
【0035】そこで、本発明はビーディングの起こり易
い記録媒体に対しても、濃度ムラを低減して常に十分な
画質を得ることが可能なインクジェット記録装置を提供
することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、インクを吐出する複数の吐出部を有する記
録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対し
て走査させて画像を完成させる通常記録モードと、前記
記録ヘッドを前記記録媒体の同一記録領域に対して複数
回走査させ、各走査で間引きパターンに従って間引き画
像を形成して画像を完成させる間引き記録モードとを有
するインクジェット記録装置において、記録すべき記録
媒体の種類が所定の種類であるとき、前記間引き記録モ
ードを選択すると共に、擬似乱数的に間引いたマスクパ
ターンを前記間引きパターンとして使用することを特徴
とする。
【0037】
【作用】上記構成によれば、記録すべき記録媒体の種類
が所定の種類であるとき、例えば、ビーディングを起こ
しやすいトランスペアレンシーフィルムであるとき、間
引き記録モードを選択すると共に、ランダム性の強い擬
似乱数的に間引いたマスクパターンを前記間引きパター
ンとして使用するので、間引き配列のパターンによる周
期性が複数行繰り返されることがなくなり、さらには、
ビーディングの方向性、分布をランダム化することで、
ビーディング目立ち難くして、高画質を実現させること
が可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録装置に係
わる実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0039】図21乃至図25は、本発明が実施もしく
は適用される好適なインクジエツトユニツトIJU,イ
ンクジエツトヘツドIJH,インクタンクIT,インク
ジエツトカートリツジIJC,インクジエツト記録装置
本体IJRA,キヤリツジHCの夫々及び夫々の関係を
説明するための説明図である。以下、これらの図面を用
いて各部構成の説明を行う。
【0040】(i) 装置本体の概略説明 図21は、本発明に適用されるインクジエツト記録装置
IJRAの概観図の一例である。図において、駆動モー
タ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア501
1,5009を介して回転するリードスクリユー500
5の螺旋溝5004に対して係合するキヤリツジHCは
ピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動され
る。このキヤリツジHCには、インクジエツトカートリ
ツジIJCが搭載されている。5002は紙押え板であ
り、キヤリツジ移動方向にわたって紙をプラテン500
0に対して押圧する。5007,5008はフオトカプ
ラで、キヤリツジのレバー5006のこの域での存在を
確認して、モータ5013の回転方向切換等を行うため
のホームポジシヨン検知手段である。5016は記録ヘ
ツドの前面をキヤツプするキヤツプ部材5022を支持
する部材で、5015はこのキヤツプ内を吸引する吸引
手段でキヤツプ内開口5023を介して記録ヘツドの吸
引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5
019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材
であり、本体支持板5018にこれらは支持されてい
る。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブ
レードが本例に適用できることはいうまでもない。
【0041】又、5012は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キヤリツジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ツチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0042】これらのキヤツピング、クリーニング、吸
引回復は、キヤリツジがホームポジシヨン側領域にきた
ときにリードスクリユー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。
【0043】本例でのインクジエツトカートリツジIJ
Cは、インクの収納割合が大きくなっているもので、イ
ンクタンクITの前方面よりもわずかにインクジエツト
ユニツトIJUの先端部が突出した形状である。このイ
ンクジエツトカートリツジIJCは、インクジエツト記
録装置本体IJRAに載置されているキヤリツジHCの
前述の位置決め手段、及び電気的接点とによって固定支
持されると共に、該キヤリツジHCに対して着脱可能な
タイプである。
【0044】 (ii)インクジェットユニットIJU構成説明 インクジエツトユニツトIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換体を用いて記録を行う方式のユニ
ツトである。
【0045】(iii)ヒーターボードの説明 図22は本実施例で使用しているヘッドのヒーターボー
ド100の模式図を示している。ヘッドの温度を制御す
るための温調用(サブ)ヒーター8d、インクを吐出さ
せるための吐出用(メイン)ヒーター8cが配された吐
出部列8g、駆動素子8hが同図で示される様な位置関
係で同一基板上に形成されている。この様に各素子を同
一基板上に配することでヘッド温度の検出、制御が効率
よく行え、更にヘッドのコンパクト化、製造工程の簡略
化を計ることができる。また同図には、ヒーターボード
がインクで満たされる領域と、そうでない領域とに分離
する天板の外周壁断面8fの位置関係を示す。この天板
の外周壁断面8fの吐出用ヒーター8d側が、共通液室
として機能する。なお、天板の外周壁断面8fの吐出部
列8g上に形成された溝部によって、液路が形成され
る。
【0046】(iv)制御構成の説明 次に、上述した装置構成の各部の記録制御を実行するた
めの制御構成について、図23に示すブロック図を参照
して説明する。制御回路を示す同図において、10は記
録信号を入力するインターフェ−ス、11はMPU、1
2はMPU11が実行する制御プログラムを格納するプ
ログラムROM、13は各種データ(上記記録信号やヘ
ッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナ
ミック型のRAMであり、印字ドット数や、インク記録
ヘッドの交換回数等も記憶できる。14は記録ヘッド1
8に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイで
あり、インターフェース10、MPU11、RAM13
間のデータの転送制御も行う。20は記録ヘッド18を
搬送するためのキャリアモータ、19は記録用紙搬送の
ための搬送モータである。15はヘッドを駆動するヘッ
ドドライバ、16、17は夫々搬送モータ19、キャリ
アモータ20を駆動するモータドライバである。
【0047】図24は、図23の各部の詳細を示す回路
図である。ゲートアレイ14は、データラッチ141、
セグメント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプ
レクサ(MPX)143、コモン(COM)タイミング
発生回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド
18は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コ
モン信号COMとセグメント信号SEGが一致したとこ
ろの吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流
れ、これによりインクが加熱され吐出する。
【0048】上記デコーダ145は、上記コモンタイミ
ング発生回路144が発生したタイミングをデコードし
て、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択す
る。データラッチ141はRAM13から読み出された
記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データ
をマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ1
42に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力す
る。マルチプレクサ143からの出力は、後述するよう
に1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てな
ど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更する
ことができる。
【0049】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14と
MPU11との間で記録信号がプリント用の記録データ
に変換される。そして、モータドライバ16、17が駆
動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録
データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われ
る。
【0050】次に図25に記録装置内部での記録データ
の流れを説明する構成図を示す。ホストコンピュータか
ら送られた記録データはインターフェースを介して記録
装置内部の受信バッファに蓄えられる。受信バッファは
数k〜数十kバイトの容量を持っている。受信バッファ
に蓄えられた記録データに対してコマンド解析が行われ
てからテキストバッファへ送られる。テキストバッファ
中では一行分の中間形式として記録データが保持され、
各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、文字(コー
ド)、フォントのアドレス等が付加される処理が行われ
る。テキストバッファの容量は各機種毎により異なり、
シリアルプリンタであれば数行分の容量、ページプリン
タであれば1ページ分の容量を持っている。更にテキス
トバッファに蓄えられた記録データを展開してプリント
バッファに2値化された状態で蓄え、記録ヘッドに記録
データとして信号を送り、記録が行われる。本実施例で
はプリントバッファに蓄えられている2値化データに後
述するマスクパターンデータ(ランダムマスク)を掛け
てから記録ヘッドに信号を送るようにしている。そのた
め、プリントバッファに蓄えられている状態のデータを
見てからマスクパターンデータを設定することもでき
る。記録装置の種類によってはテキストバッファを有す
ることなく、受信バッファに蓄積した記録データをコマ
ンド解析と同時に展開してプリントバッファに書き込む
ものもある。
【0051】このような装置を用いて以下に本発明での
具体的な実施例を示す。
【0052】(実施例1)以下に第1実施例として、ト
ランスペアレンシーフィルムの印字モードを、少なくと
も擬似乱数を用いた印字モードとした場合について、図
面を用いて説明する。
【0053】トランスペアレンシーフィルムで印字する
モードを選択した場合、自動的に擬似乱数を用いたマス
クパターンを使用するマルチパス印字モードに設定す
る。これにより、ビーディングの発生が最小限に抑えら
れると共に、発生した場合においてもビーディングの方
向が固定パターンのマスクやヨレのような固定的な方向
性のあるものに左右されず、ビーディングの方向性その
ものが擬似乱数の印字された順にランダム化するため
に、目立ちにくいものとなることを利用したものであ
る。
【0054】更に、プリンター等の印字装置はその印字
精度において必ず誤差を持つものである。キャリッジの
速度ムラ等により着弾位置が微妙にズレる場合などにお
いても、ズレたなりに新しいランダムな方向性のビーデ
ィングが発生するので、規則的なパターンを高精度に並
べて均一な画像を得ようとするものよりも、現実的にマ
クロ的に均一な画像を得ることが可能となる。
【0055】まず、インクジェット記録装置において、
各記録(印字)領域毎にマスクパターンを設定して、画
像を形成する例を図面を用いて説明する。ここでいう印
字領域とは、記録走査方向に分割した領域をいい、本実
施例では一走査で記録される領域を4分割している。
【0056】各印字領域毎にマスクパターンを設定して
記録を行っている様子を図1を用いて説明する。本実施
例はひとつの印字領域を4回の記録走査で、記録を完成
する4パス印字を行っている。用いられるマスクパター
ンは25%duty間引きの4×4のマスクパターン
で、印字するかしないかの設定を各印字画素毎に行って
いる。まず、第1印字領域において、第1記録走査でマ
スクパターン:A−1を用いて記録が行われる。続い
て、第2記録走査でマスクパターン:A−2を用いて記
録が行われると同時に、第2印字領域では第1印字領域
とは異なるマスクパターン:B−1を用いて記録が行わ
れる。更に第3記録走査でマスクパターン:A−3を用
いて記録が行われ、第2印字領域ではマスクパターン:
B−2、また、第3印字領域では前記の印字領域とは異
なるマスクパターン:C−1を用いて記録が行われる。
そして、第4記録走査でマスクパターン:A−4を用い
た記録が行われて、第1印字領域の記録が完成する。同
様の手順で、第2印字領域ではマスクパターン:B−
1、B−2、B−3、B−4で記録が行われる。第3印
字領域ではマスクパターン:C−1、C−2、C−3、
C−4で記録が行われ、第4印字領域ではマスクパター
ン:D−1、D−2、D−3で記録が行われていく。
【0057】このようにして各印字領域毎に異なるマス
クパターンで記録を行っている。本実施例では4種類の
マスクパターンを用いた一例であり、第5印字領域では
第1印字領域と同じマスクパターンを用いており、第6
印字領域では第2印字領域と同じマスクパターンを用い
ている。これは設定するマスクパターンの種類数によ
り、同じマスクパターンを用いて記録が行われる印字領
域が近くにあったり、また数十行離れていたりする。よ
って、保持しているマスクパターンの種類数で、同じマ
スクパターンで記録が行われる印字領域の発生頻度を制
御することが可能となる。
【0058】次に図2に本実施例で用いている4種類の
マスクパターンの一例を示す。図2において、各マスク
パターンは25%duty間引きの4×4のマスクパタ
ーンで、A−1、A−2、A−3、A−4がひとつの印
字領域で用いられるマスクパターンの1グループであ
る。B−1、B−2、B−3、B−4で1グループ、C
−1、C−2、C−3、C−4で1グループ、D−1、
D−2、D−3、D−4で1グループを形成している。
それぞれのマスクのグループによって、印字されていく
ドットの配列が異なるようになっている。
【0059】次にマスクパターンそれぞれ設定する記録
ヘッドについて、図3を用いて説明する。図3に示した
記録ヘッドは複数のノズルを有し、それぞれのノズルで
印字が行えるが、本実施例では4パス印字を行っている
ので、記録ヘッドのノズル部は4つの領域に分割され
る。それぞれの分割領域をL1、L2、L3、L4とす
る。各分割領域に対して独立して、それぞれ異なるマス
クパターンを設定できる。例えば、図1における第4走
査記録ではL4はA−4、L3はB−3、L2はC−
2、L1はD−1がそれぞれマスクパターンとして設定
されている。また、第5走査記録ではL4はB−4、L
3はC−3、L2はD−2、L1はA−1がそれぞれマ
スクパターンとして設定されている。このように各分割
領域毎に異なるマスクパターンを独立して設定してい
る。
【0060】次に図2に示した25%duty間引きの
4×4のマスクパターンで、ある印字領域が補完できる
ことを図4を用いて説明する。図4はマスクパターン:
A−1、A−2、A−3、A−4が用いられた場合であ
る。4つのマスクパターンそれぞれで印字が行われる部
分は、4つのマスクパターンが全て異なり、4つのマス
クパターンを全て足し合わせることで、最終的に100
%補完できるようになっている。また、印字が行われる
部分がマスクパターンで二重になることもないようにな
っている。この関係は他のマスクパターンのグループに
ついても言える。ひとつの印字領域に用いられるマスク
パターンは、必ず100%補完でき、且つ二重にならな
いようになっている。
【0061】次に各印字領域毎にマスクパターンを設定
するタイミングについて説明する。図5に4パス印字の
印字シーケンスを示す。本シーケンスは印字データが送
られてきた状態でのシーケンスである。印字データの送
信を確認して、キャリッジをランプアップする。マスク
パターンの設定はキャリッジランプアップ時に行う。キ
ャリッジランプアップされたら、まず、step-2で記録ヘ
ッドの分割領域:L1にマスクパターンが設定される。
マスクパターンは図2に示した一例のマスクパターンの
中から設定される。同様にstep-3では分割領域:L2
に、step-4では分割領域:L3に、step-5では分割領
域:L4にマスクパターンが設定される。そして、step
-6でバッファにマスク設定されて、step-7で印字が行わ
れて、step-1に戻る。各印字領域にマスクパターンが設
定される場合、それぞれの印字領域に対して、印字デー
タが100%補完できるようにマスクパターン設定され
ていく。
【0062】しかし、新たな印字領域、何も印字が行わ
れていない領域に対しては、全く、自由にマスクパター
ンを設定するこができる。マスクパターンは記録装置内
のROM等の記憶領域に予め記憶させておき、マスクパ
ターン設定時にその記憶されたマスクパターンを呼び出
しても良いし、マスクパターンを発生させる機能を持た
せて、マスクパターン設定時にマスクパターンを作りだ
し、NVRAM等に一時記憶させて使用しても良い。
【0063】図10にリングバッファを示す。リングバ
ッファはバッファ1、バッファ2、バッファ3、バッフ
ァ4と使用されたら、再度バッファ1に戻って使用する
ことができる循環式の記憶領域のことである。本実施例
ではこのリングバッファにひとつのマスクパターンを記
憶させて、マスクパターンとして使用する場合に、読み
出し位置を変えてやることで、あたかも異なるマスクパ
ターンのように使用することができる。
【0064】図10に示したリングバッファは128ノ
ズルの記録ヘッドを用いて4パス印字を行った場合に使
用できるように、縦4バイト(32ノズルに対応)の設
定にしている。縦、横を合わせた全体としては記録装置
本体の設定によるが、本実施例は数kバイトの設定で行
われている。また、バッファ1、バッファ2、バッファ
3、バッファ4はそれぞれを合わせて100%補完でき
るマスクパターンであり、この4つの大きなマスクパタ
ーンが連結されて、ひとつのより大きなマスクパターン
となっている。よって、ひとつの印字領域に対しては、
それぞれのバッファの始まりの位置である図中のA、
B、C、Dからマスクパターンが読み出される。これに
よって100%補完できるマスクパターンの設定ができ
る。また、異なる印字領域に対しては、読み出し位置を
それぞれずらしてやり、あたかも異なるマスクパターン
のように設定することができる。読み出し位置をそれぞ
れ2カラムづつずらし、それぞれA’、B’、C’、
D’としている。
【0065】以上説明してきたように、本実施例のリン
グバッファにひとつのマスクパターンを設定させてお
き、読み出し位置を各印字領域で変化させたやること
で、様々なマスクパターンを各印字領域で設定すること
ができる。リングバッファの容量が大きければ大きいほ
ど、各印字領域に設定されるマスクパターンの周期性は
無くなる方向である。これによって濃度ムラの発生の周
期性を変化させることができる。
【0066】図26は本発明を実施したデータ転送回路
の構成を示すブロック図である。同図において、101
はメモリデータバスに接続され、メモリ中のプリントバ
ッファ130に蓄えられているプリントデータを読み出
して一時的に格納するためのデータレジスタ、102は
データレジスタ101に格納されたデータをシリアルデ
ータに変換するためのパラレル−シリアル変換器、10
3はシリアルデータにマスクをかけるためのANDゲー
ト、104はデータ転送数を管理するためのカウンタで
ある。
【0067】105はCPUデータバスを介してCPU
110に接続され、マスクパターンを格納するためのレ
ジスタ、106はマスクパターンの桁位置を選択するた
めのセレクタ、107はマスクパターンの行位置を選択
するためのセレクタである。111は桁位置を管理する
ためのカウンタである。
【0068】図26に示すデータ転送回路は、CPU1
10から送られる印字指令信号により、プリントヘッド
に128ビットのプリントデータをシリアル転送する。
メモリ中のプリントバッファ130に蓄えられていたプ
リントデータはデータレジスタ101に一時的に格納さ
れ、パラレル−シリアル変換器102によってシリアル
データに変換される。変換されたシリアルデータはAN
Dゲート103によってマスクをかけられた後、プリン
トヘッドに転送される。転送カウンタ104は転送ビッ
ト数をカウントして128に達したらデータ転送を終了
させる。
【0069】マスクレジスタ105は4本のマスクレジ
スタA、B、C、Dより構成され、CPU110によっ
て書き込まれたマスクパターンを格納する。各レジスタ
は縦4ビット×横4ビットのマスクパターンを格納す
る。セレクタ106はカラムカウンタ111の値を選択
信号とすることによって、桁位置に対応したマスクパタ
ーンデータを選択する。またセレクタ107は転送カウ
ンタ104の値を選択信号とすることによって行位置に
対応したマスクパターンデータを選択する。セレクタ1
06、107によって選択されたマスクパターンデータ
により、ANDゲート103を用いて転送データにマス
クがかけられる。
【0070】なお、この実施例ではマスクされた転送デ
ータは直接記録ヘッドに供給したが、一旦プリントバッ
ファに格納してもよい。
【0071】次に、ランダムマスクパターンを各印字領
域毎に設定し、更に各パス毎にマスクずらしを行う印字
方法について説明する。
【0072】図27に本実施例で使用するランダムマス
クパターンを示す。本実施例では32kバイト(カラム
方向:4バイト×ラスタ方向:8k)の大きさのマスク
パターンを使用しており、4パス印字に用いる場合につ
いて説明する。本実施例のランダムマスクパターンは4
パス用なので、それぞれ領域:A、B、C、Dに分かれ
ているが、その4つのマスクがつながって1つのマスク
パターンになっている。このランダムマスクパターンは
RAM上に記録されており、読み出す位置(ポインタ)
を自由に設定することができる。更に各印字領域毎にポ
インタをずらして使用することができる。
【0073】図28に各印字領域に対する記録ヘッド及
び使用するマスクパターンを示している。第1記録走査
ではマスク:A1で印字が行われ、以降の走査に於いて
マスク:B1、C1、D1で印字が行われて記録が完成
する。ここで、マスク:A1は図27において、Aの領
域でポインタが1の位置を示すマスクを示している。ま
た、B1、C1、D1も同様にそれぞれの領域でポイン
タの位置が1のマスクである。次の印字領域ではマス
ク:A2、B2、C2、D2が用いられている。それぞ
れ前の印字領域で使用されたマスクに対してポインタが
ずれている。そのズレ量は任意に設定することができる
が、本実施例では一つの領域で256カラム分づつ、ず
れていく構成になっている。同じ位置にポインタが来る
のは9回目の記録走査になる。よって近接の印字領域で
見ると、あたかも異なるマスクパターンを使用している
ように見える。このマスクずらしにより、一つのマスク
からポインタをずらすだけで異なるマスクパターンを使
用するのと同等の効果を得ることができる。
【0074】次にランダムマスクの生成方法について説
明する。図29にランダムマスクパターン作成のブロッ
ク図を示す。本実施例では4パス印字の場合について説
明する。まず、特定の大きさのマスクを設定し、その中
を同数の4つのパラメータ(a、b、c、d)で満た
す。そして、その中のパラメータから乱数的に選択し、
入れ替え(置換)を行う。これを複数回行って各パラメ
ータがランダムに配列したマスクを作成する。入れ替え
を行う回数はマスクにランダム性を持たせられるだけの
回数であれば任意であるが、本実施例では25000×
15回行っている。
【0075】このランダムの配列のパラメータの状態を
ROMに記憶しておく。そこから、それぞれの間引きマ
スクを作成する。例えば、パラメータ:a、b、c、d
はそれぞれマスク:A、B、C、Dに対応するようにし
ておき、対応するパラメータがある位置だけにビットを
立ててマスクを作成する。元々各パラメータの位置はラ
ンダムに配列しているので、作成されたマスクもランダ
ムの配列を有するランダムマスクパターンとなる。更
に、元々一つのマスクから作成するので、必ず100%
補完のできるランダムマスクパターンとなる。この操作
はCPUで行い、作成されたマスクはRAMに記憶して
使用する。
【0076】図30にCPUとROM、RAMの関係を
示す。プリンタ本体で実施する場合にはランダムの配列
のデータをROMに記憶しておき、電源ON等のタイミ
ングで上述したランダムマスクの作成を行って、マスク
の状態でRAMに記憶しておく。各記録走査のキャリッ
ジのランプアップ時にRAMから読み込んでプリントバ
ッファの印字データとANDをとって印字を行う。
【0077】従って、ランダムマスクを作成する際、印
字モードに応じてランダムマスクを変更することが可能
となる。例えば、同じランダムの配列のデータから2パ
ス印字用、4パス印字用、8パス印字用のランダムマス
クパターンの作成も可能となる。これはランダムの配列
のデータのパラメータの種類数(図29では4種類)で
決定されるのであるが、24種類(例えば0〜23)の
パラメータがあるとすれば、その約数分のパスに対応さ
せることができる。つまり、0〜11、12〜23に対
応して2つのマスクを作成すれば2パスに対応し、0〜
7、8〜15、16〜23に対応して3つのマスクを作
成すれば3パスに対応する。以下、同様にして、4、
6、8、12、24パスに対応が可能となる。
【0078】また、一つのパラメータと一つのマスクを
対応させるのではなく、複数のパラメータと一つのマス
クを対応させることで100%以上の補完、または、あ
る特定の割合で2重印字を行うことができ、そのアップ
率も設定するパラメータの数で任意に設定することが可
能となる。上記例では、0〜15、8〜23に対応して
2つのマスクを作成すれば133%になり、0〜17、
6〜23に対応して2つのマスクを作成すれば150%
になる。
【0079】以上説明してきたように本実施例のROM
に記憶させてあるランダム配列のデータからランダムマ
スクを作成してRAMに記憶させ、印字する際にRAM
から読み出して使用する。更にその読み出し位置を印字
領域毎にずらすことで、近接印字領域ではあたかも異な
るランダムマスクパターンを使用しているような構成に
なる。これにより印字データとの非同調性の面でランダ
ムマスクパターンをより効果的に使用することができ
る。
【0080】図6に本発明を用いた場合の印字状態を説
明する。まず第1の記録走査で記録された部分を見てみ
る。この実施例ではトランスペアレンシーフィルムのに
じみ率が大きいか、インクの吐出量がある程度大きい場
合を想定して述べるが、同時に吐出された隣接するドッ
トはトランスペアレンシーフィルム上で吸収速度が遅い
為にビーディングを起こすと仮定している。第2記録走
査後も同様に隣接ドットがビーディングを起こす。これ
らはどれも疑似乱数のパターンに従ってビーディングを
起こすために、その方向性や形状は疑似乱数にそって乱
数的なビーディグとなる。
【0081】次に第3記録走査で印字を行うころには、
第1印字領域においては、ある程度微視的なビーディン
グが完成されてきているために、新たなビーディング発
生しにくい状態になっているのがわかる。たとえ斜めに
隣接していても、その直角方向に既にビーディングが起
きてしまっていて吸収体に吸収がほぼ完了してしまって
いる場合は、ビーディングにならないか、または異なる
状態になる場合が多い。
【0082】更に第4記録走査を行うと、同様な状況で
第1印字領域の画像が完成する。第2印字領域について
も同様に順次完成していく。更に第3領域、第4領域と
もそれぞれの領域とは異なる疑似乱数パターンで印字が
完成して行くために、それぞれ各領域で異なる疑似乱数
のビーディングパターンが生じ、マクロ的に見ると規則
性の無い均一な画像が得られることになる。
【0083】本実施例では100%べた黒について説明
を行ったが、中間調でも同様であり、特に50%から1
00%の間の中間領域に於いて隣接ドットが発生する確
率が高くなるにつれて効果が高くなる。
【0084】(実施例2)実施例1においては、とにか
く疑似乱数パターンに従うようにビーディングが発生す
るようにすることに主眼をおいた。第2実施例において
は、このビーディングの発生率を制御する制御を加えた
方式について説明する。
【0085】トランスペアレンシーフィルムといっても
実際には多様なものが商品化されており、そのインク吸
収力は多種多様である。よってビーディングの状態も大
きく異なるものである。また、環境温度、湿度等によっ
ても同一のトランスペアレンシーフィルムであっても吸
収状態が大きく異なるものである。よって、それらの組
み合わせによって、吐出量を更に印字マスクパターンの
疑似乱数と同時に可変にした場合を示す。
【0086】図7は一例として、一番効率の大きい環境
湿度により吐出量を制御した場合を示す表である。図8
はトランスペアレンシーフィルムの定着性、ビーディン
グ特性に対して記録媒体種に応じて吐出量を切り替える
場合について示したものである。
【0087】基本的には吸収が悪いトランスペアレンシ
ーフィルム、乾燥が遅くなる環境程吐出量を小さくする
ような組み合わせになっている。トランスペアレンシー
フィルム上にインクが余り吸収されずに大量に残ってい
ると、マルチパス印字を行なったときにパスが異なるド
ット同士がビーディングを起こしてしまい、期待通りの
疑似乱数に準じたビーディングパターンにならなくなっ
てしまう場合が多い。
【0088】吐出量を減らす方式としては、マルチパス
方式の吐出パルス制御を行なうことにより行う。基本的
には本体に温度センサー、湿度センサーを持っていて最
適と思われる値に制御を行う。更に本体設定スイッチま
たはプリンタードライバー等でトランスペアレンシーフ
ィルムの種類を設定することにより、制御量を更に最適
化するように吐出量のための選択テーブルを変更する。
【0089】ここでは自動的に環境温度、湿度で切り替
えるようにしたが、ユーザーが印字のビーディングの状
態を判断して吐出量制御を切り替えるモードを有する仕
様にしても良い。とにかく基本的にビーディングの発生
状態を最適な状態になるように吐出量を制御することに
主眼がある。
【0090】(実施例3)第3実施例においては、更に
吸収速度に大きな差がある場合についての実施例を示
す。この場合には基本的に各印字パスの時間間隔を延ば
す制御と、疑似乱数を用いたドットサイズを吐出量制御
に導入して、ドットサイズそのものも乱数化させてビー
ディングの発生状態をドット径の変調も加えて、更に乱
数化させようとするものである。吐出量をドット毎に吐
出量を変調した場合のビーディングパターンの変化を図
9に示す。
【0091】疑似乱数によりドット径を乱数化する場合
には、更に2通りの方法が大きく分類すると考えられ
る。一つはマルチパス印字を行なう場合に、パス毎にド
ット径に変調をかけてドットサイズを異ならせる方法で
ある。この場合、1パス目のドットサイズを大きくし
て、2パス目以降をだんだん小さくしていく方法が一つ
には考えられる。こうすることにより、1パス目及び、
打ち込みドット数のまだ少ない状態の時にはパス間での
ドットのビーディングが起こる確立が低いので、吐出量
を上げておくことが可能となるわけである。その後ドッ
ト径が小さくなることで、エリアファクターを満たしな
がらビーディングを抑えようとするものである。さらに
は、パス間で前述のように規則的に小さくしていくので
はなく、パス間でランダムにしても良い。
【0092】第2の方法は各パスの中でノズル毎の吐出
量をランダム化する方法である。この場合においては、
マスクパターンのランダム性とドット径のランダム性の
相乗効果が得られる。この場合には、記録ヘッドとコン
トロール仕様を吐出ノズル毎に吐出量が変えられるよう
にする必要がある。更に、組み合わせとしては印字パス
間のウエイトタイム等大きくして、パス間のビーディン
グを抑制する方法を組み合わせることが有効である。
【0093】(その他)本発明は、特にインクジェット
記録方式の中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘ
ッド、記録装置に於いて、優れた効果をもたらすもので
ある。
【0094】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結
果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の
気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収
縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
【0095】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0096】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、記録すべき記録媒体の
種類が所定の種類であるとき、例えば、ビーディングを
起こしやすいトランスペアレンシーフィルムであると
き、間引き記録モードを選択すると共に、ランダム性の
強い擬似乱数的に間引いたマスクパターンを前記間引き
パターンとして使用するので、間引き配列のパターンに
よる周期性が複数行繰り返されることがなくなり、さら
には、ビーディングの方向性、分布をランダム化するこ
とで、ビーディング目立ち難くして、高画質を実現させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を説明するインクジェット記
録装置における各印字領域毎に異なるマスクパターンの
設定を示す図である。
【図2】第1実施例に使用されている25%duty間
引きの4×4のマスクパターンの一例を示す図である。
【図3】記録ヘッドの印字領域に対応する各分割領域の
説明図である。
【図4】第1実施例に使用されている4×4の4つのマ
スクパターンによる印字の100%補完を説明する図で
ある。
【図5】第1実施例で行われる各印字領域に対してそれ
ぞれマスクパターンを設定するシーケンスを示す図であ
る。
【図6】本実施例でのビーディングの発生状態の過程を
説明する図である。
【図7】環境湿度による吐出量制御テーブルを示す図で
ある。
【図8】記録媒体種類による吐出量制御テーブルを示す
図である。
【図9】ドット毎に吐出量を変調した場合のビーディン
グパターンの変化を示す図である。
【図10】リングバッファによるマスクパターンの設定
の説明図である。
【図11】インクジェットプリンタの理想的な印字状態
を示す図である。
【図12】濃度ムラのあるインクジェットプリンタの印
字状態を示す図である。
【図13】従来例の分割印字を説明する図である。
【図14】従来例の分割印字を説明する図である。
【図15】従来例による間引きパターンを発生させる電
気回路を示す図である。
【図16】従来例によるヒートパルスのタイミングチャ
ートである。
【図17】従来の分割印字時の25%データと印字ドッ
トを表す図である。
【図18】従来の分割印字時の50%データと印字ドッ
トを表す図である。
【図19】従来の分割印字時の63%データと印字ドッ
トを表す図である。
【図20】2つのドット着弾の断面図である。
【図21】本発明が適用されるインクジェット記録装置
本体を示す説明図である。
【図22】ヒータボードを説明する図である。
【図23】制御回路を示すブロック図である。
【図24】制御構成を示すブロック図である。
【図25】印字データの流れを説明する構成図である。
【図26】本発明の実施例を示すデータ転送回路の構成
を示すブロック図である。
【図27】ランダムマスクパターンを示す図である。
【図28】印字領域に対する記録ヘッド及び使用するマ
スクパターンを示す図である。
【図29】ランダムマスクパターン作成を示すブロック
図である。
【図30】CPUとROM、RAMの関係を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
103 アンドゲート 105 マスクレジスタ 106 セレクタ 110 CPU 130 プリントバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 B 8808−2H B41J 3/04 103 B (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の吐出部を有する
    記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対
    して走査させて画像を完成させる通常記録モードと、前
    記記録ヘッドを前記記録媒体の同一記録領域に対して複
    数回走査させ、各走査で間引きパターンに従って間引き
    画像を形成して画像を完成させる間引き記録モードとを
    有するインクジェット記録装置において、 記録すべき記録媒体の種類が所定の種類であるとき、前
    記間引き記録モードを選択すると共に、擬似乱数的に間
    引いたマスクパターンを前記間引きパターンとして使用
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の種類はビーディングを起こし
    やすい種類であることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の種類はコート紙または普通紙
    以外であることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の種類はトランスペアレンシー
    フィルムであることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記マスクパターンを前記記録ヘッドの
    各分割領域毎に設定することができることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記マスクパターンは、一のマスクパタ
    ーンから複数の補完されるマスクパターンを発生させた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 インクの吐出量を環境温度、湿度に応じ
    て可変にすることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 インクの吐出量を記録領域毎に可変にす
    ることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
    装置。
  9. 【請求項9】 インクの吐出量を吐出部毎に可変にする
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは熱によりインクを吐
    出することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいず
    れかに記載のインクジェット記録装置。
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