JP2002096461A - 画像記録装置、画像記録制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像記録装置、画像記録制御方法及び記憶媒体

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JP2002096461A JP2001202446A JP2001202446A JP2002096461A JP 2002096461 A JP2002096461 A JP 2002096461A JP 2001202446 A JP2001202446 A JP 2001202446A JP 2001202446 A JP2001202446 A JP 2001202446A JP 2002096461 A JP2002096461 A JP 2002096461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス記録法により記録を行うにあた
り、乱数によるマスクパターンと比べて、繰り返しパタ
ーンの発生や粒状性の悪化を低減することができる画像
記録装置、画像記録制御方法及び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 画像記録装置のマスク生成部13は、マ
ルチパス記録法における間引きパターンとして、任意の
レベルで二値化された際に記録画素と非記録画素の配置
が視覚的に好ましくなるようなドットの分散性の高い疑
似周期的マスク配列から、印字モードに応じて複数のマ
スクパターンを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置、画
像記録制御方法及び記憶媒体に関し、特に、複数の記録
素子を有する記録ヘッドにより記録媒体上に画像を形成
する場合に好適な画像記録装置、画像記録制御方法及び
記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、OHPシートなどの記録媒体
上に画像を形成する装置としては、種種の記録方式によ
る記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。記録方
式としては、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式などがある。これら何れの記録
方式も、記録の効率を上げるために複数の記録素子を一
体化した記録ヘッドを用いるのが一般的である。
【0003】上記のような機構においては、記録素子間
のばらつきや、記録ヘッド及び記録媒体の移動の機械的
精度に起因する帯状の濃度むらが避けられないものであ
った。具体的には、インクジェット方式であれば、記録
素子であるインク吐出ノズル間でインクの吐出方向や吐
出量の微妙な差により細かいスジが発生したり、ノズル
の間隔と記録媒体の移動量の誤差により記録媒体の移動
間隔で帯状の濃度むらが生じることがあった。
【0004】そして、このような濃度むらを補正する方
法として、例えば特開昭60−107975号公報で開
示されているようなマルチパス記録法が用いられてい
た。更に、マルチパス記録法における間引きパターンと
画像パターンの干渉による弊害を防ぐために、例えばUS
P5818474、6042212及び6118457などに開示されているラ
ンダムマスクパターンを使用して間引きを行う記録装置
が知られている。
【0005】上記ランダムマスクパターンを使用した方
法を概略説明すると、複数の記録素子を有する記録ヘッ
ドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させ、
各走査で間引きパターンに従って間引き画像を形成して
画像を完成する画像記録装置において、非記録画素と記
録画素とが乱数的に配列された所定サイズのランダムマ
スクパターンを、前記各記録領域に対する間引きパター
ンとして用いるものである。この方法によれば、ランダ
ムマスクパターンに従った印字画素で画像を形成するこ
とにより、間引き配列のパターン周期を持つことはなく
なり、従来のマルチパス記録法では不均等であった同一
記録領域の数回のマルチパス記録時の記録画素数によっ
て発生する濃度むらの弊害を、濃度むらの周期性をなく
すことで克服している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、乱数の周期が短い場合、出力画像に繰り返し
パターンが生じたり、乱数として一様乱数を用いた場
合、乱数の低周波成分により粒状性が悪化するという欠
点があった。更に、通常、プリンタは印字品位と印字ス
ピードの優先度及び印字媒体の種類に応じて、複数の印
字モードを備えているが、上記従来例では、印字モード
毎に間引きパターンを用意する必要があり、そのために
多くのメモリを必要とする欠点があった。
【0007】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、マルチパス記録法により記録を行うにあたり、
乱数によるマスクパターンと比べて、繰り返しパターン
の発生や粒状性の悪化を低減することができる画像記録
装置、画像記録制御方法及び記憶媒体を提供することを
目的とする。
【0008】また、本発明は、マルチパス記録法により
記録を行うにあたり、マスクパターンを格納するための
メモリを少なくすることができる画像記録装置、画像記
録制御方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の記録素子を有する記録ヘッドを複
数の領域に分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に対
して前記記録ヘッドの分割された同一の又は異なる領域
を用いて複数回の走査を行い、前記各走査で間引きパタ
ーンに従い間引き画像を形成して画像を完成させる画像
記録装置であって、非記録画素と記録画素の配置が視覚
的に好ましくなるような疑似周期的マスク配列から複数
のマスクパターンを生成するマスク生成手段と、前記マ
スクパターンを前記記録ヘッドによる各記録領域に対す
る間引きパターンとして記録データを間引く間引き手段
とを有することを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明
は、複数の記録素子を有する記録ヘッドを複数の領域に
分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に対して前記記
録ヘッドの分割された同一の又は異なる領域を用いて複
数回の走査を行い、前記各走査で間引きパターンに従い
間引き画像を形成して画像を完成させる画像記録装置に
適用される画像記録制御方法であって、非記録画素と記
録画素の配置が視覚的に好ましくなるような疑似周期的
マスク配列から複数のマスクパターンを生成するマスク
生成工程と、前記マスクパターンを前記記録ヘッドによ
る各記録領域に対する間引きパターンとして記録データ
を間引く間引き工程とを有することを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成するため、本発明
は、複数の記録素子を有する記録ヘッドを複数の領域に
分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に対して前記記
録ヘッドの分割された同一の又は異なる領域を用いて複
数回の走査を行い、前記各走査で間引きパターンに従い
間引き画像を形成して画像を完成させる画像記録装置に
適用される画像記録制御方法を実行するプログラムを記
憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であ
って、前記画像記録制御方法は、非記録画素と記録画素
の配置が視覚的に好ましくなるような疑似周期的マスク
配列から複数のマスクパターンを生成するように制御す
るマスク生成ステップと、前記マスクパターンを前記記
録ヘッドによる各記録領域に対する間引きパターンとし
て記録データを間引くように制御する間引きステップと
を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態を説明
する前に、本発明の概要について説明する。本発明は、
マルチパス記録法における間引きパターンとして、任意
のレベルで二値化された際に記録画素と非記録画素の配
置が視覚的に好ましくなるようなドットの分散性の高い
疑似周期的マスク配列から、印字モードに応じて複数の
マスクパターンを生成するものである。これにより、乱
数によるマスクパターンと比べて、繰り返しパターンの
発生や粒状性の悪化を低減すると共に、マスクパターン
を格納するためのメモリを少なくすることを可能とする
ものである。以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0013】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示すブロック
図である。本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装
置は、画像データ入力端子10と、画像バッファ11
と、アドレスカウンタ12と、マスク生成部13(マス
ク生成手段、間引き手段)と、マスクバッファ14と、
マスク処理部15と、記録ヘッド101・移動装置10
2(移動手段)・搬送装置103を有するプリンタ16
(印字手段)と、母マスクメモリ(ROM)17(格納
手段)とを具備している。104は記録媒体である。
【0014】上記構成を詳述すると、画像データ入力端
子10には、本画像記録装置における印字対象の画像デ
ータが入力される。画像バッファ11は、一回の走査に
より印字される画像データを蓄積しておくためのバッフ
ァである。アドレスカウンタ12は、画像データとマス
クデータの同期を取るためのカウンタである。マスク生
成部13は、マスクデータを生成する。マスクバッファ
14は、マスクデータを格納するためのバッファであ
る。マスク処理部15は、画像データとマスクデータか
らヘッド駆動信号を生成する。プリンタ16は、ヘッド
駆動信号に従い記録媒体104上に画像を形成するもの
であり、後述する。母マスクメモリ17は、予め他の装
置により生成された母マスクデータを格納するためのメ
モリである。
【0015】上記プリンタ16は、記録ヘッド101を
記録媒体104に対して相対的に縦横に移動することに
より、記録媒体104上に画像を形成する。記録ヘッド
101は、複数の記録素子から構成されており、各記録
素子はインクジェット方式によりインクを記録媒体10
4上に吐出することにより画像を形成するものとする。
移動装置102は、記録ヘッド101を移動するための
機構であり、搬送装置103は、記録媒体104を搬送
する機構である。
【0016】このようなプリンタにおいては、記録ヘッ
ド101を構成する記録素子の配置や特性のばらつき、
或いは移動装置102及び搬送装置103の機械的精度
等により、画像上に帯状の濃度むらが発生することは避
けがたい。
【0017】図2は本発明の第1の実施の形態に係る画
像記録装置の記録ヘッド101の構成例を示す説明図で
ある。図2においては、説明を簡単にするため、記録媒
体搬送方向に記録素子が一列に配置された構成を有する
記録ヘッドを示しているが、記録素子の数、配置は任意
であり、例えば記録素子が複数列あるような構成であっ
ても、記録素子がジグザグに配置されているような構成
であってもよい。
【0018】図2において、符号20は記録素子であ
り、記録ヘッド101の長手方向に一定間隔で例えば1
6個配置されている。記録ヘッド101は、記録媒体1
04に対し、図2で左から右に移動しながら一定の駆動
間隔で各記録素子20を駆動し、記録媒体104上に画
像を記録する。一回の走査が終了すると、記録ヘッド1
01を左端に戻すと同時に、記録媒体104を一定量搬
送する。以上の処理を繰り返すことにより画像の記録が
行われる。
【0019】一回の走査毎の記録媒体104の搬送量を
記録ヘッド101の記録素子20の数より少なくするこ
とにより、マルチパス記録法による印字が行われる。
【0020】本実施形態では、記録媒体104の搬送量
を記録ヘッド101の記録素子20の数の1/4とした
場合について説明する。尚、記録媒体104の搬送量は
上記数値に限定されるものではない。
【0021】図18は本発明の画像記録制御方法を実行
するプログラム及び関連データが記憶媒体から装置に供
給される概念例を示す説明図である。本発明の画像記録
制御方法を実行するプログラム及び関連データは、フロ
ッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の記憶媒
体131を装置132に装備された記憶媒体ドライブ挿
入口133に挿入することで供給される。その後、プロ
グラム及び関連データを記憶媒体131から一旦ハード
ディスクにインストールしハードディスクからRAMに
ロードするか、或いはハードディスクにインストールせ
ずに直接RAMにロードすることで、プログラム及び関
連データを実行することが可能となる。
【0022】この場合、本発明の第1〜第3の実施の形
態に係る画像記録装置において本発明の画像記録制御方
法を実行するプログラムを実行する場合は、例えば上記
図18を参照して説明したような手順で画像記録装置に
当該プログラム及び関連データを供給するか、或いは画
像記録装置に予め当該プログラム及び関連データを格納
しておくことで、プログラム実行が可能となる。
【0023】図17は本発明の画像記録制御方法を実行
するプログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記
憶内容の構成例を示す説明図である。記憶媒体は、例え
ばボリューム情報121、ディレクトリ情報122、プ
ログラム実行ファイル123、プログラム関連データフ
ァイル124等の記憶内容で構成される。本発明の画像
記録制御方法を実行するプログラムは、後述の第1の実
施の形態の動作手順(図7、図9)、第2の実施の形態
の動作手順、第3の実施の形態の動作手順(図15)に
基づきプログラムコード化されたものである。
【0024】次に、上記の如く構成された本発明の第1
の実施の形態に係る画像記録装置の動作を上記図1、図
2、図3〜図8を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図3〜図6は本発明の第1の実施の形態に
係る画像記録装置のマスク処理部15により画像バッフ
ァ11及びマスクバッファ14から記録ヘッド制御信号
を生成する手順を示す説明図である。画像バッファ11
は、横方向が印字可能な横画素数と同数で、縦方向が記
録ヘッド101の記録素子と同数の画素を記録できるメ
モリである。図3〜図6では都合上、横画素数を16画
素としているが、実際の画像バッファ11の横画素数
は、記録媒体104の横方向に記録可能な画素数と同数
である。例えば、記録媒体104上で記録可能な領域の
横幅が8インチであり、プリンタ16の解像度が600
DPIであれば、記録可能な横画素数は4800画素で
ある。
【0026】図3〜図6において、各ます目が画素に対
応しており、白のます目30は当該画素を記録しないこ
とを表し、黒のます目31は当該画素を記録することを
表す。また、マスクバッファ14のサイズは横方向は例
えば16画素、縦方向は記録ヘッド101の記録素子と
同数の例えば16画素とした。
【0027】図3は第一の走査における記録ヘッド制御
信号を生成するためのマスク処理を示した説明図であ
る。先ず、第一の走査においては画像バッファ11の下
側4画素分の領域に入力画像の上端から4画素分の画像
データが格納される。次に、後述する手順によりマスク
生成部13から生成された第一のマスクパターン32と
画像バッファ11の画素毎のAND演算を行い、ヘッド
駆動信号33を生成する。即ち、画像バッファ11及び
マスクパターン32が両方とも記録状態の画素に対応す
る記録素子のみを駆動する。
【0028】図4は第二の走査における記録ヘッド駆動
信号を生成するためのマスク処理を示した説明図であ
る。第一の走査が行われた後、プリンタ16の搬送装置
103により記録ヘッド101の記録素子の数の1/
4、即ち4画素分の紙送りが行われる。従って、画像バ
ッファ11の内容も4画素分上に移動し、追加の4画素
分のデータを画像データ入力端子10より取得し画像バ
ッファ11に格納する。図3〜図6では説明の都合上、
画像データを移動しているように表現しているが、画像
バッファ11をリングバッファとして構成しておけば、
バッファ内での画像データの移動をアドレスカウンタ1
2の変更のみで処理できるため、便利である。次に、後
述する手順によりマスク生成部13から生成された第二
のマスクパターン34と画像バッファ11の画素毎のA
ND演算を行い、ヘッド駆動信号35を生成する。
【0029】図5は第三の走査における記録ヘッド駆動
信号を生成するためのマスク処理を示した説明図であ
る。第二の走査が行われた後、プリンタ16の搬送装置
103により記録ヘッド101の記録素子の数の1/
4、即ち4画素分の紙送りが行われる。従って、画像バ
ッファ11の内容も4画素分上に移動し、追加の4画素
分のデータを画像データ入力端子10より取得し画像バ
ッファ11に格納する。次に、後述する手順によりマス
ク生成部13から生成された第三のマスクパターン36
と画像バッファ11の画素毎のAND演算を行い、ヘッ
ド駆動信号37を生成する。
【0030】図6は第四の走査における記録ヘッド駆動
信号を生成するためのマスク処理を示した説明図であ
る。第三の走査が行われた後、プリンタ16の搬送装置
103により記録ヘッド101の記録素子の数の1/
4、即ち4画素分の紙送りが行われる。従って、画像バ
ッファ11の内容も4画素分上に移動し、追加の4画素
分のデータを画像データ入力端子10より取得し画像バ
ッファ11に格納する。次に、後述する手順によりマス
ク生成部13から生成された第四のマスクパターン38
と画像バッファ11の画素毎のAND演算を行い、ヘッ
ド駆動信号39を生成する。
【0031】以上の4回の走査により、画像上端の4画
素分の画像の印字処理が終了する。以下同様な処理を繰
り返すことにより、画像全体の印字処理を行う。尚、第
五の走査においては、既に画像上端4画素分の印字は終
了しているので、画像バッファ上端4画素分のデータを
捨て、新たに生じた空き領域に追加の4画素分のデータ
を格納する。
【0032】次に、図1の母マスクメモリ17に格納さ
れる母マスクデータの作成手順を図7のフローチャート
に従って説明する。本実施形態においては、母マスクの
サイズは縦横16画素とする。先ず、1レベル目のドッ
ト配置をランダムに一つ決める(ステップS40)。こ
こでは、最初のドット位置を(x0,y0)とする。次
に、母マスクデータを初期化する(ステップS41)。
即ち、最初のドット位置(x0,y0)のマスク値を2
54とし、その他のマスク値を255とする。次に、ポ
テンシャルの初期化を行う(ステップS42)。ポテン
シャルは、ドット位置からの距離rに対して以下の関数
f(r)で与えられるものとする。
【0033】 f(r)=−0.41r+1.21 (r<2) f(r)=2.76exp(−r) (2≦r<10) f(r)=0 (r≧10) 従って、ドット位置(x0,y0)による、マスク位置
(x,y)に対するポテンシャルP(x,y)は、次式
で求められる。
【0034】
【数1】 次に、ポテンシャルの最も小さい位置を検索し、その位
置にドットを追加する(ステップS43)。ポテンシャ
ルの最小値を持つ位置が複数ある場合は、ランダムに一
つの位置を選択する。次に、新たに追加したドットを含
む全てのドットの位置に対応するマスク値を1減らす
(ステップS44)。次に、新たに追加したドットに対
するポテンシャルを加算する(ステップS45)。追加
したドットの位置を(x1,y1)とすると、新たなポ
テンシャルは次式により求められる。
【0035】
【数2】 上記ステップS43、ステップS44、ステップS45
を母マスクの全ての画素位置にドットが追加されるまで
繰り返す。以上のようにして母マスクの生成が行われ
る。このような手順により、マスク値が一様に分散した
視覚的に好ましい疑似周期的マスクパターンを生成する
ことができる。
【0036】即ち、疑似周期的マスク配列(疑似周期的
配列の母マスクデータ)は、ランダムに初期記録画素位
置を求め、求めたすべての記録画素位置に対して一定の
斥力ポテンシャルを付与し、該ポテンシャルの和が最小
となる画素位置に新たな記録画素を設定する処理をすべ
ての画素が記録画素となるまで繰り返すことにより生成
されるものであり、斥力ポテンシャルは、記録画素から
の位置に従って減衰する関数で表される。
【0037】図8に母マスクの一例を示す。
【0038】尚、母マスクの生成のための手段は、本画
像記録装置に組み込まれる必要はなく、予め別個の母マ
スク生成装置により母マスクデータを生成し、結果の母
マスクデータのみを本画像記録装置の母マスクメモリ1
7に格納するものとする。
【0039】次に、本画像記録装置のマスク生成部13
によりマスクバッファ14に格納される上記マスクデー
タ(マスクパターン)32、34、36、38の生成手
順を図9のフローチャートに従い説明する。母マスクは
縦横16画素で各マスク値が0から255の値を持つ。
先ず、マスクデータをマルチパスの走査回数に量子化す
る(ステップS50)。即ち、本実施形態では4回の走
査によるマルチパス印字であるから、マスク値0から6
3を第一パスに、マスク値64から127を第二パス
に、マスク値128から191を第三パスに、マスク値
192から255を第四パスに割り当てる。
【0040】次に、各パスに対応するマスクデータの画
素をオンにする(ステップS52)。即ち、マスクデー
タ32を形成する際は第一パスに割り当てられた画素位
置をオンにし、マスクデータ34を形成する際は第二パ
スに割り当てられた画素位置をオンとし、マスクデータ
36を形成する際は第三パスに割り当てられた画素位置
をオンとし、マスクデータ38を形成する際は第四パス
のマスクデータ38の第四パスに割り当てられた画素位
置をオンとする。次に、各パスにおける搬送量に対応し
て、マスクデータをローテーションする(ステップS5
2)。即ち、マスクデータ34は母マスクに対し上に4
画素分移動し、上にはみ出す4画素分は下側に移動す
る。(4画素のローテーション)マスクデータ36は母
マスクに対し上に8画素分移動し、上にはみ出す8画素
分は下側に移動する。(8画素のローテーション)マス
クデータ38は母マスクに対し上に12画素分移動し、
上にはみ出す12画素分は下側に移動する(12画素の
ローテーション)。
【0041】以下具体的に、マスクデータ32、34、
36、38の作成方法を説明する。
【0042】第1パス用のマスクデータ32を示したの
が図10である。
【0043】図10のマスクデータ32は、図8の母マ
スク内の0〜255のデータのうち、0〜63のデータ
を1にしたものである。第1パス用のマスクデータは、
ローテーションは不要である。
【0044】第2パス用のマスクデータ34を示したの
が図11である。
【0045】図11のマスクデータ34は、図8の母マ
スク内の0〜255のデータのうち、64〜127のデ
ータを1にするとともに、上方向に4画素のローテーシ
ョンを行ったものである。
【0046】第3パス用のマスクデータ36を示したの
が図12である。
【0047】図12のマスクデータ36は、図8の母マ
スク内の0〜255のデータのうち、128〜191の
データを1にするとともに、上方向に8画素のローテー
ションを行ったものである。
【0048】第4パス用のマスクデータ38を示したの
が図13である。
【0049】図13のマスクデータ38は、図8の母マ
スク内の0〜255のデータのうち、192〜255の
データを1にするとともに、上方向に8画素のローテー
ションを行ったものである。
【0050】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態に係る画像記録装置によれば、マスク生成部13
は、マルチパス記録法における間引きパターンとして、
任意のレベルで二値化された際に記録画素と非記録画素
の配置が視覚的に好ましくなるようなドットの分散性の
高い疑似周期的マスク配列から、マスクパターンを生成
するため、下記のような作用及び効果を奏する。
【0051】上記構成において、疑似周期的配列の母マ
スクデータは、一様乱数と比べて低周波成分が少ないた
め、繰り返しパターンの発生や粒状性の悪化を防止する
ように働く。即ち、ドットの分散性の高い疑似周期的配
列の母マスクデータを用いることにより、短い周期の乱
数を用いた場合に生じる繰り返しパターンや、一様乱数
によるマスクを用いた場合に生じる粒状性の悪化を防ぐ
ことができる。
【0052】[第2の実施の形態]図14は本発明の第
2の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示すブロッ
ク図である。本発明の第2の実施の形態に係る画像記録
装置は、画像データ入力端子10と、画像バッファ11
と、アドレスカウンタ12と、マスク生成部13と、マ
スクバッファ14と、マスク処理部15と、記録ヘッド
101・移動装置102・搬送装置103を有するプリ
ンタ16と、母マスクメモリ(ROM)17と、印字モ
ード設定端子18とを具備している。
【0053】上記要部の構成を詳述すると、第2の実施
の形態は上記第1の実施の形態に印字モード設定端子1
8を追加したものである。印字モード設定端子18は、
プリンタ16にセットされている記録媒体104の種類
(普通紙、コート紙、光沢紙など)や、印字品位と印字
スピードの優先度に応じて印字制御を変えるための信号
を入力する端子である。プリンタ16は、印字モードに
応じてマルチパスの回数及び記録ヘッド101と搬送装
置103の動作を変更する。これ以外の構成は上記第1
の実施の形態と同様であり、説明を省略する。
【0054】次に、上記の如く構成された本発明の第2
の実施の形態に係る画像記録装置の動作を上記図2、上
記図9、図14を参照しながら詳細に説明する。
【0055】例えば、コート紙モードでは、上記第1の
実施の形態で説明した4パス片方向印字を行い、普通紙
モードでは、2パス双方向印字(マルチパス回数2回
で、記録ヘッド101を上記図2の右から左に戻す際に
も印字する)を行うといった制御が可能である。この場
合、マスク生成部13は、マルチパス回数に応じてマス
クを量子化し(上記図9のステップS50)、パス毎の
記録媒体104の移動量に応じてマスクデータのローテ
ート量を変更して、マスクパターンを生成する。
【0056】つまり、4パスの場合は、図10〜図13
に示したマスクを生成し、2パスの場合は、図8の母マ
スク内の0〜255のデータのうち、0〜127のデー
タを1にしたマスクと、図8の母マスク内の0〜255
のデータのうち、128〜255のデータを1にすると
ともに、上方向に8画素のローテーションを行ったマス
クを生成して使用する。
【0057】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態に係る画像記録装置によれば、複数の印字モード
に対しても一つの母マスクデータからマスクパターンを
生成することができるため、印字モード分のマスクパタ
ーンを予め用意しておく場合と比べ、マスクを格納する
ためのメモリ容量を少なくすることができる。
【0058】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態に係る画像記録装置は、上記第2の実施の形態と
同様に、画像データ入力端子10と、画像バッファ11
と、アドレスカウンタ12と、マスク生成部13と、マ
スクバッファ14と、マスク処理部15と、記録ヘッド
101・移動装置102・搬送装置103を有するプリ
ンタ16と、母マスクメモリ(ROM)17と、印字モ
ード設定端子18とを具備している(上記図14参
照)。
【0059】上記要部の構成を詳述すると、本画像記録
装置では、普通紙やコート紙などの比較的インク吸収力
の高い記録媒体を指定された場合、マスク生成部13の
動作を一部変更することができる。このような比較的イ
ンク吸収力の高い記録媒体に対するマルチパス記録法と
しては、例えば特開平6−143618号公報に開示さ
れているように、記録ヘッド101端部の記録画素比率
(非記録画素と記録画素の比率)を中央部に比べ低くす
ることにより、パス間のつなぎスジを低減できることが
知られている。本実施形態では、記録画素比率を容易に
変更することが可能である。下記でその具体的手順を説
明する。
【0060】次に、上記の如く構成された本発明の第3
の実施の形態に係る画像記録装置の動作を図14〜図1
6を参照しながら詳細に説明する。
【0061】図15は記録画素比率を任意に指定するた
めのマスク生成部13におけるマスクパターンの生成手
順を説明するフローチャートである。ここでは、マスク
パターンを図16に示すような四つのブロック80〜8
3に分割し、記録ヘッド101の両端に相当するブロッ
ク80及び83の記録画素比率を例えば20%、記録ヘ
ッド101の中央部に相当するブロック81及び82の
記録画素比率を例えば30%とする場合について説明す
る。尚、記録画素比率は上記数値に限定されるものでは
ない。
【0062】先ず、図8に示した母マスクデータを図1
6に示す四つのブロックに分割する(ステップS7
0)。即ち、縦方向の画素位置a〜d画素までをブロック
80、e〜h画素までをブロック81、i〜l画素までをブ
ロック82、m〜p画素までをブロック83とする。次
に、各ブロック毎にマスク値の量子化を行う(ステップ
S71)。
【0063】ブロック80の部分については、マスク値
0から50までを第一パスに、マスク値51から127
までを第二パスに、マスク値128から204までを第
三パスに、マスク値205から255までを第四パスに
割り当てる。
【0064】ブロック81の部分については、マスク値
0から76までを第一パスに、マスク値77から153
までを第二パスに、マスク値154から204までを第
三パスに、マスク値205から255までを第四パスに
割り当てる。
【0065】ブロック82の部分については、マスク値
0から76までを第一パスに、マスク値77から127
までを第二パスに、マスク値128から178までを第
三パスに、マスク値179から255までを第四パスに
割り当てる。
【0066】ブロック83の部分については、マスク値
0から50までを第一パスに、マスク値51から102
までを第二パスに、マスク値103から178までを第
三パスに、マスク値179から255までを第四パスに
割り当てる。
【0067】全ブロック量子化が完了したら次のステッ
プへ進む(ステップS72)。次に、各パスに対応する
マスクデータの画素をオンにする(ステップS73)。
即ち、マスクデータ32を形成する際は第一パスに割り
当てられた画素位置をオンにし、マスクデータ34を形
成する際は第二パスに割り当てられた画素位置をオンと
し、マスクデータ36を形成する際は第三パスに割り当
てられた画素位置をオンとし、マスクデータ38を形成
する際は第四パスに割り当てられた画素位置をオンとす
る。
【0068】次に、各パスにおける搬送量に対応して、
マスクデータをローテーションする(ステップS7
4)。即ち、マスクデータ34は母マスクに対し上に4
画素分移動し、上にはみ出す4画素分は下側に移動す
る。(4画素のローテーション)マスクデータ36は母
マスクに対し上に8画素分移動し、上にはみ出す8画素
分は下側に移動する。(8画素のローテーション)マス
クデータ38は母マスクに対し上に12画素分移動し、
上にはみ出す12画素分は下側に移動する。(12画素
のローテーション)以上説明したように、本発明の第3
の実施の形態に係る画像記録装置によれば、印字モード
に応じて、記録ヘッド101端部の記録画素比率を中央
部に比べて低くするようなマスクパターンを生成するこ
とができ、比較的インク吸収力の高い記録媒体で生じる
パス間のつなぎスジを低減することが可能となる。
【0069】[他の実施の形態]上述した本発明の第1
〜第3の実施の形態においては、画像記録装置単体の場
合を例に上げたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、画像記録装置と、母マスクデータを画像記録装置
へ供給するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置
や、画像記録装置で記録するデータを原稿から読み取る
スキャナ等の画像読取装置等を、通信媒体を介して任意
台数接続したシステムに適用することも可能である。
【0070】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。
【0071】上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒
体に格納されたプログラムコードを読み出し実行するこ
とによっても、達成されることは言うまでもない。
【0072】この場合、記憶媒体等の媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記憶した
記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体として
は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、
ROM、或いはダウンロードなどを用いることができ
る。
【0073】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0074】更に、記憶媒体等の媒体から読出されたプ
ログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張
ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに
備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの
指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像記録
装置によれば、疑似周期的マスク配列から視覚的に好ま
しいドット配列を持つマスクパターンを生成することに
より、乱数によるマスクパターンと比べて、繰り返しパ
ターンの発生や粒状性の悪化を低減することができると
いう効果を奏する。また、マスク生成手段は印字モード
に応じて複数のマスクパターンを生成することができる
ため、マスクパターンを格納するためのメモリを少なく
することができるという効果を奏する。
【0076】また、本発明の画像記録制御方法によれ
ば、画像記録制御方法を画像記録装置で実行すること
で、上記と同様に、乱数によるマスクパターンと比べ
て、繰り返しパターンの発生や粒状性の悪化を低減する
ことができると共に、マスクパターンを格納するための
メモリを少なくすることができるという効果を奏する。
【0077】また、本発明の記憶媒体によれば、記憶媒
体から画像記録制御方法を読み出して画像記録装置で実
行することで、上記と同様に、乱数によるマスクパター
ンと比べて、繰り返しパターンの発生や粒状性の悪化を
低減することができると共に、マスクパターンを格納す
るためのメモリを少なくすることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装置
の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施の形態に係る画像記
録装置の記録ヘッドの記録素子の構成例を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の第1〜第3の実施の形態に係る画像記
録装置におけるマスクパターンの一例とマスク処理の具
体例を示す説明図である。
【図4】本発明の第1〜第3の実施の形態に係る画像記
録装置におけるマスクパターンの一例とマスク処理の具
体例を示す説明図である。
【図5】本発明の第1〜第3の実施の形態に係る画像記
録装置におけるマスクパターンの一例とマスク処理の具
体例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1〜第3の実施の形態に係る画像記
録装置におけるマスクパターンの一例とマスク処理の具
体例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像記録装置におけ
る母マスクパターンの生成手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】母マスクパターンの一例を示した図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装置
におけるマスク生成手順を示すフローチャートである。
【図10】マスクパターンの一例を示した図である。
【図11】マスクパターンの一例を示した図である。
【図12】マスクパターンの一例を示した図である。
【図13】マスクパターンの一例を示した図である。
【図14】本発明の第2、第3の実施の形態に係る画像
記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る画像記録装
置における記録画素比率を任意に指定するためのマスク
パターンの生成手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る画像記録装
置における四つのブロックに分割したマスクパターンを
示す説明図である。
【図17】本発明の画像記録制御方法を実行するプログ
ラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の構
成例を示す説明図である。
【図18】本発明の画像記録制御方法を実行するプログ
ラム及び関連データが記憶媒体から装置に供給される概
念例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像データ入力端子 11 画像バッファ 13 マスク生成部 14 マスクバッファ 16 プリンタ 17 母マスクメモリ 18 印字モード設定端子 101 記録ヘッド 102 移動装置 104 記録媒体

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを複
    数の領域に分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に対
    して前記記録ヘッドの分割された同一の又は異なる領域
    を用いて複数回の走査を行い、前記各走査で間引きパタ
    ーンに従い間引き画像を形成して画像を完成させる画像
    記録装置であって、 非記録画素と記録画素の配置が視覚的に好ましくなるよ
    うな疑似周期的マスク配列から複数のマスクパターンを
    生成するマスク生成手段と、前記マスクパターンを前記
    記録ヘッドによる各記録領域に対する間引きパターンと
    して記録データを間引く間引き手段とを有することを特
    徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記疑似周期的マスク配列は、ランダム
    に初期記録画素位置を求め、求めたすべての記録画素位
    置に対して一定の斥力ポテンシャルを付与し、該ポテン
    シャルの和が最小となる画素位置に新たな記録画素を設
    定する処理をすべての画素が記録画素となるまで繰り返
    すことにより生成されることを特徴とする請求項1に記
    載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記斥力ポテンシャルは、記録画素から
    の位置に従って減衰する関数で表されることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記記録ヘッドを前記記録媒体に
    対し相対的に移動させる移動手段と、前記記録ヘッドを
    介して前記記録媒体上に画像を形成する印字手段と、前
    記疑似周期的マスク配列を格納する格納手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの前記複数領域への分割
    は、前記記録ヘッドの前記記録素子の数、前記記録媒体
    の搬送量等に基づいて、少なくとも二つ以上の方法で行
    われることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記マスク生成手段は、前記記録媒体の
    種類や印字品位/印字速度の優先度に基づき設定されて
    いる印字モードに応じて、前記複数のマスクパターンを
    生成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記マスク生成手段は、前記記録ヘッド
    の前記記録素子の配設位置に応じて、非記録画素と記録
    画素の比率を変更可能であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記マスク生成手段は、前記記録ヘッド
    の前記記録素子の配設位置と前記印字モードに応じて、
    非記録画素と記録画素の比率を変更可能であることを特
    徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記疑似周期的マスク配列は、外部装置
    から前記画像記録装置へ供給可能であることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    複数の領域に分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に
    対して前記記録ヘッドの分割された同一の又は異なる領
    域を用いて複数回の走査を行い、前記各走査で間引きパ
    ターンに従い間引き画像を形成して画像を完成させる画
    像記録装置に適用される画像記録制御方法であって、 非記録画素と記録画素の配置が視覚的に好ましくなるよ
    うな疑似周期的マスク配列から複数のマスクパターンを
    生成するマスク生成工程と、前記マスクパターンを前記
    記録ヘッドによる各記録領域に対する間引きパターンと
    して記録データを間引く間引き工程とを有することを特
    徴とする画像記録制御方法。
  11. 【請求項11】 前記疑似周期的マスク配列は、ランダ
    ムに初期記録画素位置を求め、求めたすべての記録画素
    位置に対して一定の斥力ポテンシャルを付与し、該ポテ
    ンシャルの和が最小となる画素位置に新たな記録画素を
    設定する処理をすべての画素が記録画素となるまで繰り
    返すことにより生成されることを特徴とする請求項10
    に記載の画像記録制御方法。
  12. 【請求項12】 前記斥力ポテンシャルは、記録画素か
    らの位置に従って減衰する関数で表されることを特徴と
    する請求項11に記載の画像記録制御方法。
  13. 【請求項13】 更に、前記記録ヘッドを前記記録媒体
    に対し相対的に移動させる移動工程と、前記記録ヘッド
    を介して前記記録媒体上に画像を形成する印字工程と、
    前記疑似周期的マスク配列を格納する格納工程とを有す
    ることを特徴とする請求項10に記載の画像記録制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドの前記複数領域への分
    割は、前記記録ヘッドの前記記録素子の数、前記記録媒
    体の搬送量等に基づいて、少なくとも二つ以上の方法で
    行われることを特徴とする請求項10に記載の画像記録
    制御方法。
  15. 【請求項15】 前記マスク生成工程では、前記記録媒
    体の種類や印字品位/印字速度の優先度に基づき設定さ
    れている印字モードに応じて、前記複数のマスクパター
    ンを生成することを特徴とする請求項10に記載の画像
    記録制御方法。
  16. 【請求項16】 前記マスク生成工程では、前記記録ヘ
    ッドの前記記録素子の配設位置に応じて、非記録画素と
    記録画素の比率を変更可能であることを特徴とする請求
    項10に記載の画像記録制御方法。
  17. 【請求項17】 前記マスク生成工程では、前記記録ヘ
    ッドの前記記録素子の配設位置と前記印字モードに応じ
    て、非記録画素と記録画素の比率を変更可能であること
    を特徴とする請求項16に記載の画像記録制御方法。
  18. 【請求項18】 前記疑似周期的マスク配列は、外部装
    置から前記画像記録装置へ供給可能であることを特徴と
    する請求項10に記載の画像記録制御方法。
  19. 【請求項19】 複数の記録素子を有する記録ヘッドを
    複数の領域に分割し、用紙等の記録媒体上の同一領域に
    対して前記記録ヘッドの分割された同一の又は異なる領
    域を用いて複数回の走査を行い、前記各走査で間引きパ
    ターンに従い間引き画像を形成して画像を完成させる画
    像記録装置に適用される画像記録制御方法を実行するプ
    ログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な
    記憶媒体であって、 前記画像記録制御方法は、非記録画素と記録画素の配置
    が視覚的に好ましくなるような疑似周期的マスク配列か
    ら複数のマスクパターンを生成するように制御するマス
    ク生成ステップと、前記マスクパターンを前記記録ヘッ
    ドによる各記録領域に対する間引きパターンとして記録
    データを間引くように制御する間引きステップとを有す
    ることを特徴とする記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記疑似周期的マスク配列は、ランダ
    ムに初期記録画素位置を求め、求めたすべての記録画素
    位置に対して一定の斥力ポテンシャルを付与し、該ポテ
    ンシャルの和が最小となる画素位置に新たな記録画素を
    設定する処理をすべての画素が記録画素となるまで繰り
    返すことにより生成されることを特徴とする請求項19
    に記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記斥力ポテンシャルは、記録画素か
    らの位置に従って減衰する関数で表されることを特徴と
    する請求項20に記載の記憶媒体。
  22. 【請求項22】 更に、前記記録ヘッドを前記記録媒体
    に対し相対的に移動させるように制御する移動ステップ
    と、前記記録ヘッドを介して前記記録媒体上に画像を形
    成するように制御する印字ステップと、前記疑似周期的
    マスク配列を格納するように制御する格納ステップとを
    有することを特徴とする請求項19に記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドの前記複数領域への分
    割は、前記記録ヘッドの前記記録素子の数、前記記録媒
    体の搬送量等に基づいて、少なくとも二つ以上の方法で
    行われることを特徴とする請求項19に記載の記憶媒
    体。
  24. 【請求項24】 前記マスク生成ステップでは、前記記
    録媒体の種類や印字品位/印字速度の優先度に基づき設
    定されている印字モードに応じて、前記複数のマスクパ
    ターンを生成するように制御することを特徴とする請求
    項19に記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記マスク生成ステップでは、前記記
    録ヘッドの前記記録素子の配設位置に応じて、非記録画
    素と記録画素の比率を変更可能であることを特徴とする
    請求項19に記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記マスク生成ステップでは、前記記
    録ヘッドの前記記録素子の配設位置と前記印字モードに
    応じて、非記録画素と記録画素の比率を変更可能である
    ことを特徴とする請求項25に記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記疑似周期的マスク配列は、外部装
    置から前記画像記録装置へ供給可能であることを特徴と
    する請求項19に記載の記憶媒体。
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