JPH0760734B2 - 織発熱体 - Google Patents

織発熱体

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JPH0760734B2
JPH0760734B2 JP13403089A JP13403089A JPH0760734B2 JP H0760734 B2 JPH0760734 B2 JP H0760734B2 JP 13403089 A JP13403089 A JP 13403089A JP 13403089 A JP13403089 A JP 13403089A JP H0760734 B2 JPH0760734 B2 JP H0760734B2
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conductive tape
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裕彦 池田
嘉林 正木
幸二 滝川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカーペットや座蒲団等に埋設する発熱体に用い
られる織発熱体に関する。
(従来の技術) 繊維に発熱線、発熱テープなどを平行に織り込み形成し
た織発熱体は柔軟性があり、また、カーペットなどに組
み込んだ場合にゴツゴツした違和感がない等の利点があ
ることから最近多用されており、実開昭53−158516号公
報などにより知られるところである。
しかしながら使用時における有利さがある反面、製造工
程時に簡単に織成できなく複雑な手段を要するし、コス
ト高となる問題点があるので、その点の改良をはかるべ
く織成組織の種々異なるものが提案されている。
ところで、低コストであり、かつ、非常に薄く仕上げら
れる利点を有することから、面状発熱体のシート基材で
ある非導電繊維糸を極薄で狭巾の非導電テープに替えた
ものが最近になって製品化されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記非導電性テープは主として合成樹脂から形成され
て、例えばポリエチレン製の幅4〜5mmで20μ厚さのテ
ープを用いるのであるが、電気絶縁性にすぐれており、
さらに接着あるいは溶着せしめる絶縁性の外被シートと
の密着性が良く、しかも原料コストが低廉である利点を
有しているが、一方では表面がなめらかであるので非常
に滑りやすいのと延伸性を有しているので僅かな張力で
伸ばされるのとが難点であって、織成工程において正常
な織り組織を維持させることができたとしても、引き続
いて行う後処理において経糸列・緯糸列間の絡みが弱い
ためにテープの移動ずれが起こり易く極端な場合はほど
けてしまうおそれがあり、従って相互に密接した配列の
密織り構造しかできなく、特に平織りの場合には密にし
なければ商品としての価値を失することになり、その結
果、織機の加工速度が遅くて生産性を阻害しコスト高と
なる問題があった。
このように織り加工の工程において種々の困難な問題を
有している実状に鑑みて本発明は成されたものであっ
て、表面層が熱溶着性を有する3層構造の非導電性テー
プと導電性テープとの組み合わせになる特殊構造のもの
とすることによって、経糸列と緯糸列との間の交差部の
固着性を高め、かくして織り組織の変形、位置ずれを防
いで粗目織り構造と成し得て生産性及びコストの面での
改善を果たさせることを目的とする。
(課題を解決するための手段) しかして本発明は実施例を示す添付図面により明らかな
如く、請求項1の発明に関しては、高融点ポリマのテー
プ(4)を芯にし、その両面に沿わせて低融点ポリマの
テープ(5)で挟着した3層構造の非導電性テープ
(1)と、単層構造の導電性テープ(2)とにより織成
してなり、経糸列と緯糸列との一方は非導電性テープ
(1)を配列せしめ、他方は前記両テープ(1),
(2)を組み合わせて導電性テープ(2)を非導電性テ
ープ(1)に対し交互又は数本置きに配列せしめ、織成
後に行わせる加熱処理によって、低融点ポリマのテープ
(5)の交差接触部分を溶着し固定せしてなる織発熱体
の構成を特徴とする。
また、請求項2の発明については、導線を接続して電源
を印加するための電極帯部(3)を請求項1記載の織発
熱体に付加した構成であって、複数本の銅箔糸(7)を
並列した導電糸列からなる電極帯部(3)を非導電性テ
ープ(1)のみからなる経糸列又は緯糸列に所定間隔に
設けて、銅箔糸(7)と導電テープ(6)とを接触せし
めた構成である。
さらに請求項3の発明においては、導電性テープ(2)
とその両隣りの非導電性テープ(1),(1)とが相接
する如き、密に、その他の経・緯両糸列の非導電性テー
プ(1)は間隔が存する粗に夫々織成されてなる構成の
点が請求項1又は2記載の織発熱体に特定されている。
(作用) 一方の織糸列における非導電性テープ(1)の表面層で
ある低融点ポリマのテープ(5)と、他方の織糸列にお
ける非導電性テープ(1)の表面層である低融点ポリマ
のテープ(5)とを、溶融に必要な所定温度の下で織成
工程の直後に加熱処理することにより、各交差接触部分
における溶着にもとづく固定が確実に成されることから
織り目がずれる現象は皆無であり、従って、隣合うテー
プ間に若干の空隙が存する粗目の織りであっても物理的
に堅牢な織発熱体が得られる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
第2図は所定幅を有して無端の連続的に平織り織成され
る織発熱体の原反であって、緯方向(図の左右方向)に
延びる電極帯部(3)が切断代ろとなる僅かな間隔を存
して並列し、この並列した1対の電極帯部(3),
(3)が一定間隔毎に夫々配設されてなるシートを形成
している。
上記原反は第2図に示す2点鎖線の部分で幅方向に亘り
切断することにより、所定面積を持つ織発熱体の単位体
を得るものであって、この両面に、例えばポリエステル
中心層の両面にポリエチレン膜を添着してなる絶縁シー
トを接着、溶着などによって貼着せしめて、表面が絶縁
保護された織発熱体に形成し、これをカーペットなどに
組み付けるのである。
しかして織発熱体は経方向(第2図の上下方向)の経糸
構成として、非導電性テープ(1)と導電性テープ
(2)とを交互に又は非導電性テープ(1)に対して導
電性テープ(2)を複数本置きに所定間隔を存して配列
させ、一方、緯方向の緯糸構成としては、非導電性テー
プ(1)を配列させてなり、全体として平織りに織成し
て第1図および第3図に拡大示してなる織構造を有す
る。
上記非導電性テープ(1)は、第4図に断面示してなる
如く3層構造をなしており、高融点ポリマーのテープ
(4)例えば厚さ20μのポリエステル樹脂(融点120〜1
30℃)のテープ(4)を芯にして、その両面に沿わせて
低融点ポリマのテープ(5)例えば厚さ10μのポリエチ
レン樹脂(融点約80℃)のテープ(5)で挟着せしめ
て、幅4.3mm、厚さ40μのテープに形成している。
一方、導電性テープ(2)は、第5図に断面示してなる
如く、単層構造をなしており、例えば4フッ化エチレン
樹脂(融点327℃)と導電性カーボンの複合材料からな
る厚さ110μのテープにより形成している。
なお、高融点ポリマーのテープ(4)、低融点ポリマの
テープ(5)としては、前述例に限らなく、相互間で融
点に大きい差を有する各樹脂を組み合わせて使用するこ
とが可能であり、また、導電性テープ(2)に関しても
上記例の他に柔軟性を有する電気抵抗体の各種を適用し
得ることは言うまでもない。
次に電極帯部(3)は、第6図に拡大断面示ているよう
に、銅箔糸(7)の複数本を並べて経糸列間に打ち込ま
せて形成し、図示例は銅箔糸(7)として2重巻銅箔糸
を用いて32本を打ち込み10mm巾の導電糸列となしてい
る。
以上説明した織構成を有する原反を織機により平織りし
た直後に第7図に略示してなるごとく一対の加熱ローラ
(10),(10)からなるニップローラ(9)に加熱下で
通過させて熱処理を行わせる。
この場合、加熱ローラ(10),(10)の表面加熱温度
を、低融点ポリマのテープ(5)が溶融する温度である
90℃前後に設定せしめる。
ただし、加熱ローラ(10),(10)は前記テープ(5)
が溶融により付着することがないよう離型性の良い表面
処理を施したものを用いる。
かくすることにより、経糸列における非導電性テープ
(1)の低融点ポリマのテープ(5)と、緯糸列におけ
る非導電性テープ(1)の同種のテープ(5)とが溶融
し、特に直交差して接触する部分では溶融により一体化
された状態を呈して、ニップローラ(9)通過後の冷却
に伴って固化した際に、この交差接触部が溶着して固定
した状態となる。
従って交差接触部の目の部分で経糸列と緯糸列とが表面
層の低融点ポリマのテープ(5)で固着される結果、位
置ずれ、ほどけ等の発生は全然無くなり、第1図,第3
図に示すような粗目織りを施したとしても、各テープ
(1)の位置固定が確実なものとなる。また、その間に
織り込まれた導電性テープ(2)も位置ずれを来すこと
が無い。
しかして、電極帯部(3)に関しては、銅箔糸(7)が
織り込みによって、第6図に図示する如く、導電性テー
プ(2)と直接接触した状態を保持する。
従って、銅箔糸(7)と各導電性テープ(2)とは電気
的に導通すると同時に織り組織の固着安定も行われる。
次いで第8図は本発明の今一つの実施例を示すものであ
って、全体として粗目織りの組織であるが、経糸列にお
ける導電性テープ(2)とその両隣りの非導電性テープ
(1),(1)とが図示の通りに相接する如き密に配置
され、その他の経・緯両糸列の非導電性テープ(1),
(1)…が互いに相当の間隔を存する粗に配置されて、
織成の後に前記実施例と同様加熱処理を行わせるもので
ある。
しかしてこの例は、導電性テープ(2)を両側から非導
電性テープ(1),(1)によって挟ませ、かつこの両
テープ(1),(1)が緯糸列の所定ピッチの非導電性
テープ(1),(1)との間で溶着し固定関係に存して
いるので、導電性テープ(2)の蛇行は確実に防止さ
れ、従ってワット密度は粗目構造でありながら頗る安定
する。
さらに、この織り組織の中に織り込ませた銅箔糸(7)
は、導電性テープ(2)の両側直近位置で非導電性テー
プ(1),(1)と交絡し、かつ、そのテープ(5)層
内に加熱処理によって喰い込んでいるため、銅箔糸
(7)と導電性テープ(2)との間の密着性が強大で、
しかも銅箔糸(7)の横ずれが全然生じないので、電極
としての諸特性を安定的に高維持できる利点がある。
なお、以上説明した例とは異なり、経糸列に非導電性テ
ープ(1)のみを、緯糸列に該テープ(1)及び導電性
テープ(2)を配列した経緯反転の構造のものであって
も良い。
(発明の効果) 本発明は以上の説明によって明らかな如く、経糸列及び
緯糸列の非導電性テープ(1)を低融点ポリマのテープ
(5)が表面層となる3層構造としたことにより、この
テープ(5)を織成後に熱溶融して交差接触部の溶着を
行わせてなる結果、織り組織の固定は確実となり、従っ
て織発熱体を粗目構造となし得るために織機のスピード
アップが実現でき、また最少必要限度のテープ材料で済
んで材料コストも低減される。
さらに表面層が低融点ポリマのテープ(5)であるので
絶縁シートとの接着性も良く、かつ耐折強度も向上し得
る。
また、請求項2においては織成を行わせるだけで銅箔糸
(7)と導電性テープ(2)との電気的接触及び固定が
同時に確実に行われ、接触抵抗を最少に維持し得る利点
がある。
一方、請求項3については、導電性テープ(2)が全体
として粗目組織でありながら「ずれ」、「延び」が全然
生じなくワット密度の安定維持がはかれるとともに、電
極帯部(3)との間の電気的・機械的接触も強大で電気
的特性も良好である。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明の1例の態様を示し、第1図は拡大示織り
組織図、第2図は原反平面図、第3図は部分拡大立体示
図、第4図及び第5図は非導電性テープ及び導電性テー
プの横断面図、第6図は電極帯部付近の断面図、第7図
は略示製造工程図、第8図は本発明の例に係る拡大示織
り組織図である。 (1)…非導電性テープ、(2)…導電性テープ、
(3)…電極帯部、(4)…高融点ポリマのテープ、
(5)…低融点ポリマのテープ、(7)…銅箔糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−37688(JP,A) 実開 昭62−99192(JP,U) 実公 昭37−5975(JP,Y1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高融点ポリマのテープ(4)を芯にし、そ
    の両面に沿わせて低融点ポリマのテープ(5)で挟着し
    た3層構造の非導電性テープ(1)と、単層構造の導電
    性テープ(2)とにより織成してなり、経糸列と緯糸列
    との一方は非導電性テープ(1)を配列せしめ、他方は
    前記両テープ(1),(2)を組み合わせて導電性テー
    プ(2)を非導電性テープ(1)に対し交互又は数本置
    きに配列せしめ、織成後に行わせる加熱処理によって、
    低融点ポリマのテープ(5)の交差接触部分を溶着し固
    定せしてなることを特徴とする織発熱体。
  2. 【請求項2】複数本の銅箔糸(7)を並列した導電糸列
    からなる電極帯部(3)を非導電性テープ(1)のみか
    らなる経糸列又は緯糸列に所定間隔に設けて、銅箔糸
    (7)と導電テープ(6)とを接触せしめてなる請求項
    1記載の織発熱体。
  3. 【請求項3】導電性テープ(2)とその両隣りの非導電
    性テープ(1),(1)とが相接する如き、密に、その
    他の経・緯両糸列の非導電性テープ(1)は間隔が存す
    る粗に夫々織成されてなる請求項1又は2記載の織発熱
    体。
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JP3463898B2 (ja) * 1995-02-06 2003-11-05 新日本石油株式会社 発熱体および発熱体用の網目状構造体
JP2011216195A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Suminoe Textile Co Ltd 面状発熱織物
CN106403493B (zh) * 2015-07-28 2020-06-02 青岛海尔智能技术研发有限公司 一种用于包裹于固体容器外表面的冷却装置和冷却方法

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