JPH0760337B2 - 組立部品溶断装置及び組立部品溶断情報作成装置 - Google Patents

組立部品溶断装置及び組立部品溶断情報作成装置

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JPH0760337B2
JPH0760337B2 JP3175571A JP17557191A JPH0760337B2 JP H0760337 B2 JPH0760337 B2 JP H0760337B2 JP 3175571 A JP3175571 A JP 3175571A JP 17557191 A JP17557191 A JP 17557191A JP H0760337 B2 JPH0760337 B2 JP H0760337B2
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信夫 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材上に板取り位
置を設定された複数の組立部品を、その輪郭を構成する
辺に沿って溶断する溶断手段を備えた組立部品溶断装
置、及びシート材上に複数の組立部品の板取り位置を設
定する板取り位置設定手段と、該板取り位置設定手段に
より板取り位置が設定された組立部品の輪郭を構成する
辺に基づいて溶断情報を作成する溶断情報作成手段とを
備えた組立部品溶断情報作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダクトの製造に当たって、薄板材
からダクトを構成する各部材を切り出し、これをハゼ等
により組み立てる手法が採用されている。最近では、こ
うした部材の切り出しを、ガスはもちろん、レーザやプ
ラズマを用いてNC制御により行なう自動化又は半自動
化された装置も種々開発されている。
【0003】こうしたNC化されたダクト材溶断装置に
おいては、テーブル上に載置された板材から一度に多数
の部材を切り出す際に、例えば図12に示す様に設定さ
れた板取り位置から、図示の辺L1,L2,…の順番で
一つの部材Aを溶断し終えると次の部材Bを辺L5,L
6,…の順番で溶断し、部材C,D,…と順次溶断が行
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各辺L1,
L2,…は大した長さではなく、しかも各辺L1,L
2,…の終点近くではトーチの移動速度を減速しなけれ
ばならないため、従来の装置では、減速が頻繁に行わ
れ、図示の例ではその回数が(部品数)×(辺の数)=
12×4=48回になった。従って、溶断に時間がかか
るという問題があった。
【0005】また、全ての部材を溶断し終えた後には枠
の部分Zが残るため、これを溶断装置のワークテーブル
上から除去しなければならない。ところが、部材同士の
間隔を狭くする様に板取り位置が設定された結果、枠の
部分Zは細い帯板の連続として構成され、溶断時の入熱
による膨張のため複雑に変形してしまい、その取り扱い
が困難になっていた。
【0006】そこで、溶断時間を節減すると共に、後処
理を簡単にすることのできる組立部品溶断装置及び組立
部品溶断情報作成装置の提供を目的として本発明を完成
した。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の組立部品溶断装置は、図
1に例示する様に、シート材上に板取り位置を設定され
た複数の組立部品を、その輪郭を構成する辺に沿って溶
断する溶断手段M11を備えた組立部品溶断装置におい
て、前記辺を単位とした溶断線に関する独立した溶断情
報を溶断手段M11に与える溶断情報付与手段M12
と、該溶断情報の内、所定角度以上の鈍角にて端が接触
する溶断情報同士を一本の溶断情報とみなす接触情報一
本化手段M13とを備えることを特徴とする。
【0008】この請求項1記載の組立部品溶断装置によ
れば、接触情報一本化手段M13により一本化された溶
断情報は、互いに所定角度以上の鈍角で、即ち折れ曲が
りの小さい状態で接触し合う辺を一本としたものであ
る。従って、溶断手段M11は、これら一本化された辺
群を1回の加速と減速で溶断することができる。従っ
て、溶断時間を大幅に節減することができる。なお、こ
の様な溶断が可能になった前提としては、上述の通りに
溶断情報付与手段M12が辺を単位とした独立の溶断情
報を付与することとしたことによる。即ち、溶断に当た
っては組立部品の概念を越えて溶断が可能になったので
あり、この結果として辺の一本化も可能になったのであ
る。
【0009】一方、一般の溶断装置に対してこうした顕
著な作用・効果を奏する溶断を実行させるには、図2に
例示する様に、シート材上に複数の組立部品の板取り位
置を設定する板取り位置設定手段M21と、該板取り位
置設定手段M21により板取り位置が設定された組立部
品の輪郭を構成する辺に基づいて溶断情報を作成する溶
断情報作成手段M22とを備えた組立部品溶断情報作成
装置において、前記板取り位置設定手段M21における
板取り位置の設定に当り、隣接する組立部品の所定の辺
の端同士を接触させる接触化手段M23と、該接触され
た辺同士がなす角度が所定角度以上の鈍角となる辺群を
抽出する抽出手段M24と、該抽出手段M24が抽出し
た辺群を一本の辺とみなす接触辺一本化手段M25とを
備え、前記溶断情報作成手段M22は、前記辺を単位と
した溶断線に関する独立した溶断情報を作成することを
特徴とする組立部品溶断情報作成装置が有効である。
【0010】この組立部品溶断情報作成装置によれば、
隣接する組立部品間で端同士が接触する様に接触化され
た辺同士がなす角度が所定角度以下となる場合は、これ
らが一本の辺とみなされる。この結果、溶断情報作成手
段M22においては、そのままだったら複数の溶断情報
となるはずのものが、一つの溶断情報にまとめられるこ
とになる。また、溶断情報作成手段M22は、溶断情報
を独立したものとして作成するから、組立部品を越えて
溶断順番等を決定可能になる。
【0011】この結果、この情報を与えられた溶断装置
では、接触する辺を長い一本の辺であるかの如く溶断を
実行することになる。しかも、この溶断情報は所定角度
以下の折れ曲がりしか有しないから、途中で減速するこ
となく溶断することができる。従って、この組立部品溶
断情報作成装置によれば、従来のNC溶断装置について
も請求項1記載の通りの溶断装置とすることができる。
【0012】また、本発明は同じく高速溶断の目的を達
成するために、図3に例示する様に、シート材上に板取
り位置を設定された複数の組立部品を、その輪郭を構成
する辺に沿って溶断する溶断手段M31を備えた組立部
品溶断装置において、前記辺を単位とした溶断線に関す
る独立した溶断情報を溶断手段M31に与える溶断情報
付与手段M32と、該溶断情報の内、互いに重なり合っ
た部分を有する溶断情報同士を一本の溶断情報とみなす
重なり情報一本化手段M33とを備えることを特徴とす
る請求項3記載の組立部品溶断装置も完成した。
【0013】この請求項3記載の組立部品溶断装置によ
れば、重なり合った辺同士は一度の溶断動作の対象にな
るだけであるから、これらの辺については溶断時間を1
/2にすることができる。従来は、こうした場合には2
度の溶断動作を行う必要があり、ガス溶断においては隣
接部品に大きな入熱影響を与える不具合があった。ま
た、プラズマ溶断においては、2度目にはプラズマ放電
が不可能になることからこの様な隣同士接触した組立部
品配置はそもそもできなかった。即ち、請求項3記載の
溶断装置により、隣接する組立部品を辺が重なり合う状
態に配置しても隣接部品の切断の影響による不具合を生
じることがなく、かつ溶断不能にも陥らず、自動化又は
半自動化された溶断を行うに当たって部品間の枠をなく
すことができ、後処理の時間を大幅に節減することが可
能になるのである。
【0014】一方、一般の溶断装置に対してこうした顕
著な作用・効果を奏する溶断を実行させるには、図4に
例示する様に、シート材上に複数の組立部品の板取り位
置を設定する板取り位置設定手段M41と、該板取り位
置設定手段M41により板取り位置が設定された組立部
品の輪郭を構成する辺に基づいて溶断情報を作成する溶
断情報作成手段M42とを備えた組立部品溶断情報作成
装置において、前記板取り位置設定手段M41における
板取り位置の設定に当り、隣接する組立部品の辺同士を
重ね合わせる重ね合せ手段M43と、該重ね合わされた
辺同士を一本の辺とみなす重なり辺一本化手段M44と
を備え、前記溶断情報作成手段M42は、前記辺を単位
とした溶断線に関する独立した溶断情報を作成すること
を特徴とする請求項4記載の組立部品溶断情報作成装置
が有効である。
【0015】この組立部品溶断情報作成装置によれば、
隣接する組立部品間で重ね合わされた辺同士は一本の辺
とみなされる結果、溶断情報作成手段M42において
は、そのままだったら複数の溶断情報となるはずのもの
が、一つの溶断情報にまとめられることになる。また、
溶断情報作成手段M42は、溶断情報を独立したものと
して作成するから、組立部品を越えて溶断順番等を決定
可能になる。
【0016】この結果、この情報を与えられた溶断装置
では、重なり合う二本の辺を一本の辺であるかの如く溶
断を実行することになる。従って、この組立部品溶断情
報作成装置によれば、従来のNC溶断装置をして請求項
3記載の通りの溶断装置の様に、隣接部品間の一本の辺
については溶断を省略することができる。
【0017】ここで、この組立部品溶断情報作成装置
は、単に辺同士を重ね合わせるだけのものではないこと
に注目する必要がある。例えば、単に辺を重ね合わせる
だけでプラズマ溶断を行う場合を想定すると、上述した
様にプラズマ放電を行うことができずに動作不能になる
という不具合があった。また、ガス溶断の場合には着火
不能にはならないが、不要な入熱による部品の変形のお
それがあった。つまり、従来は溶断情報作成装置に対し
て単に辺を接触させる構成を付加しただけでは良好な溶
断を実行できなかったのであり、このため必ず一定の枠
を残す必要があったのである。
【0018】ところが、本発明の組立部品溶断情報作成
装置は、重なり辺一本化手段M42をも備えることによ
り、辺の重ね合わせにより新たに発生する不具合を防止
することができるのである。これによって初めて部品間
に枠を残さなくできる様になったのである。この結果、
後処理の面倒な枠の部分を大幅に減少させることができ
るのである。
【0019】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、本発明を適用したダクト材溶断装置の
実施例について説明する。本発明一実施例としてのダク
ト材溶断装置1の概略構成を図5,図6に示す。
【0020】図示するように、このダクト材溶断装置1
は、約2メートル×4メートルのワークテーブル3と、
このワークテーブル3上をX軸方向(長手方向)に搬送
される門型フレーム5と、門型フレーム5上をY軸方向
(板材の幅方向)に移動される加工用ヘッド7と、NC
コントロールユニット10とを備える。加工用ヘッド7
には、油性ペン及びその駆動機構からなるマーキングユ
ニット21と、プラズマトーチ及びその駆動機構からな
るプラズマユニット23とが配設されている。
【0021】また、このダクト材溶断装置1は、これ単
独で本発明を実現しているのではなく、別置きの溶断情
報作成装置30と組み合わされて本発明を実現する。こ
の溶断情報作成装置30は、CPU32,ROM34,
RAM36を備えた卓上コンピュータである。この溶断
情報作成装置30は、I/Oポート38を介して接続さ
れたキーボード41及びマウス43からの入力に応じて
各種演算処理を実行し、その結果を同じくI/Oポート
38を介して接続されたディズプレイ45及びフロッピ
ディスクドライバ47へ出力する。フロッピディスクド
ライバ47においては溶断用のNC情報がフロッピディ
スク50に書き込まれる。
【0022】一方、NCコントロールユニット10もC
PU12,ROM14,RAM16を備えたコンピュー
タである。NCコントロールユニット10は、I/Oポ
ート18を介して接続された操作パネル25からの入力
に応じて処理を開始し、フロッピディスクドライバ27
から溶断に関する種々のNC情報を読み込み、門型フレ
ーム5及び加工用ヘッド7を駆動するXYモータ29,
マーキングユニット21及びプラズマユニット23の駆
動制御を実行し、鉄板60からダクト部材を溶断する作
業の全体制御を司る。なお、この際のNC情報は、溶断
情報作成装置30にて作成され、フロッピディスク50
に書き込まれた情報が使用される。
【0023】次に、溶断情報作成装置30における溶断
情報作成処理の内容を図7に基づいて説明する。この処
理においては、まずキーボード41からの入力に基づい
てダクト形状入力処理が実行される(S10)。この処
理では、基本となるダクト寸法、例えば角ダクトならば
元側の幅,高さ、先側の幅,高さ及びダクトの長さとい
った寸法が入力され、図8の上段部に示す様に、それに
基づいて台形や長方形のダクト部材A−1,A−2,A
−3,A−4を図形化するのである。
【0024】続いて、マウス43及びキーボード41の
操作に基づいて位置移動処理が実行される(S20)。
この処理は、回転移動と平行移動とからなる。回転移動
においては、回転すべき部材を指定し、回転角度を9
0,180,270,360度のいずれかに指定するこ
とにより、部材の図心を中心に図形の回転移動を実行す
る。平行移動においては、移動すべき部材と、移動に当
たっての基準となる辺の端点を指定し、この端点を移動
すべき点を指定することにより、指定された点同士を重
ね合わす様に図形の平行移動を実行する。
【0025】図8の例に基づいて説明すると、まず、マ
ウス43及びキーボード41を用いて、移動方法として
「回転」を選択すると共に、移動すべき部材としてダク
ト部材A−3を指定し、回転角度として「180度」を
入力する。すると、ダクト部材A−3は180度回転さ
れる。続いて、移動方法として「平行移動」を選択し、
移動すべき部材として再びダクト部材A−3を指定する
と共に、ダクト部材A−3の辺DL31及びダクト部材
A−1の辺DL11の各端点シンボルDL31T,DL
11Tを順番に指定する。すると指定された端点シンボ
ルDL31T,DL11Tが重なる様に、180度回転
後のダクト部材A−3が平行移動される。この結果、ダ
クト部材A−3の辺DL31がダクト部材A−1の辺D
L11に重ね合わされる。
【0026】次に、移動方法として「平行移動」を指定
し、移動すべき部材としてダクト部材A−2を指定す
る。そして辺DL21の端点シンボルDL21Tを指定
し、さらにダクト部材A−3の辺DL33の端点シンボ
ルDL33Tを指定する。すると、指定された端点シン
ボルDL21T,DL33Tが重なる様にダクト部材A
−2が平行移動される。この結果、ダクト部材A−2の
辺DL21及び辺DL24とダクト部材A−3の辺DL
33とが端点を接触した状態に配置される。特に、辺D
L24と辺DL33とは直線上に配列される。また、結
果的には、ダクト部材A−2の辺DL21がダクト部材
A−1の辺DL14及びダクト部材A−3の辺DL32
と重なったと見ることもできる。
【0027】さらに、移動方法として「回転」を選択
し、移動すべき部材としてダクト部材A−4を指定する
と共に、回転角度として「90度」を入力する。する
と、ダクト部材A−4は90度回転される。続いて、移
動方法として「平行移動」を選択し、移動すべき部材と
して再びダクト部材A−4を指定すると共に、ダクト部
材A−4の辺DL41及びダクト部材A−3の辺DL2
4の各端点シンボルDL41T,DL24Tを順番に指
定する。すると指定された端点シンボルDL41T,D
L24Tが重なる様に、90度回転後のダクト部材A−
4が平行移動される。この結果、ダクト部材A−4の辺
DL41がダクト部材A−2の辺DL−24に重ね合わ
される。
【0028】これらの操作の結果、図8の中段部に示す
様に、4枚のダクト部材A−1〜A−4が、ある辺同士
で重なり、ある辺同士の端点が接触する位置へ移動さ
れ、コンパクトに配置される。この位置移動処理が完了
すると、続いて、移動後のダクト部材A−1〜A−4に
ついて、重なり辺の有無を判定する(S30)。そし
て、重なり辺があるならばそれらを一つの辺とみなす重
なり辺一本化処理を実行する(S40)。この処理の結
果、例えばダクト部材A−1の辺DL11とダクト部材
A−3の辺DL31は一本の辺とみなされる。一方、重
なり辺がなければこのS40の処理はパスされる。
【0029】次に、端点が接触した辺の有無を判定する
(S50)。端点が接触した辺があるならばその接触し
た辺同士の端部の角度が所定以上の鈍角であるか否かを
判定する(S60)。加工用ヘッド7を移動させるとき
に減速の必要のない角度をこの所定以上の鈍角の判定条
件として設定してある。そして所定以上の鈍角であると
判定されたならば、それらの辺を一本の辺とみなす接触
辺一本化処理を実行する(S70)。なお、S50又は
S60の処理で「NO」と判定された場合はS70の処
理はパスする。
【0030】図8でいうと、端点接触はポイントP1,
P2,P3,P4において発生している。しかし、角度
θ1,θ3,θ5は鋭角又は直角であり、角度θ7は鈍
角であるが所定以上になっていないのでS60の処理で
は「NO」と判定される。一方、角度θ2,θ4,θ
6,θ8は180度となっており、いずれも所定以上の
鈍角であるからS60の処理では「YES」と判定され
る。
【0031】そして、S40,S70の処理で一本化さ
れた辺及びそのままの状態である辺に基づいて、辺を1
単位とした溶断情報を作成し(S80)、その結果をN
Cデータとしてフロッピディスク50に書き込む(S9
0)。このフロッピディスク50に書き込まれたNCデ
ータとしての溶断情報NC1,NC2,…を図8の下段
部に模式的に示した。なお、この情報は溶断順序も表し
ている。それはNC1,NC2,NC3,…の順番であ
る。また、矢印が溶断方向である。この溶断順序及び溶
断方向の決定基準としては、辺の長さが長いものを優先
し、また近くにある辺を優先するという手法を用いた。
元々のダクト部材A−1〜A−4の辺の数は、4×4=
16本であったものが、本処理の結果8本の辺であるか
の様に設定されたことになる。また、溶断情報NC1,
NC2,NC4に見られる如く、元の辺よりも長い辺と
して設定されることにも注目すべきである。即ち、この
NCデータによれば、溶断における減速の回数が大幅に
減り、かつ長い分だけ高速移動区間の比率が大きくな
り、溶断時間の大幅な節減を図ることが可能なのであ
る。
【0032】次に、こうして溶断情報としてのNCデー
タを書き込まれたフロッピディスク50をNCコントロ
ールユニット10のフロッピディスクドライバ27に装
着し、溶断プログラムを起動する。この溶断プログラム
は図9の手順で実行される。即ち、フロッピィデスク5
0から溶断情報としてのNCデータを読み込み(S11
0)、まず最初にマーキング処理を実行する(S12
0)。このマーキング処理は、本願出願人が先に出願し
出願公開された特開平1−53767号(特願昭63−
13184号)において詳しく説明した内容のものであ
って、図10に示す様に、ダクト部材A−1〜A−4が
一組のダクト部材であることを意味する相番情報20
1,元側及び先側の幅と高さを意味する元先情報20
3,ダクト部材A−1が組み立てられた場合の天地左右
位置いずれを構成するものであるかを意味する天地左右
情報205,長さ方向に接続されるダクトとの接続関係
としてのハゼ折りがシングルであるかダブルであるかを
意味する接続情報207からなる組符号200が付与さ
れる。
【0033】この組符号をダクト部材A−1〜A−4の
それぞれの板取り予定位置に書き込んだら、続いて溶断
情報NC1,NC2,NC3,…に基づいて溶断を実行
する(S130)。この溶断に当たっては、長い溶断線
を高速で溶断でき、かつわずか8回の加速減速動作で4
枚のダクト部材A−1〜A−4の溶断を実行できる。ま
た、この例では特に、各ダクト部材A−1〜A−4の間
には枠が全くなくなっているから、溶断後の後処理が極
めて簡単である。
【0034】これに対し、従来の溶断情報作成装置によ
る場合は、プラズマ放電不能状態を避けるために図11
の上段部に示す様に、枠Zが間に残る様に板取り位置を
設定しなければならなかった。また、溶断情報はダクト
部材を1単位として作成される構成であったため、図示
下段部の様に、NC10〜NC40のNCデータが作成
されていた。従って、溶断に当たっては、図示丸印の様
に、16回の減速動作を実行しなければならず、しかも
加速から減速までの1単位長さが短くて溶断に長時間を
要した。また、枠Zは溶断時の熱影響により膨張して複
雑に膨らみ、場合によっては溶断途中において門型フレ
ーム5と干渉を起こすおそれもあった。
【0035】以上説明した様に、本実施例によれば、重
なり辺一本化処理の採用により、プラズマユニットの性
格から従来は不可能とされていた隣接部品同士の辺の重
ね合わせが可能になり、溶断線の数を大幅に減少させる
ことができた。また、接触辺一本化処理の採用により、
減速回数を減らすと共に溶断線を長くすることができ、
大幅な高速化を可能にした。しかも、ダクト部材間の枠
の存在を不要とすることにより後処理の問題も解決する
ことができた。この結果、本実施例によれば、ダクト部
材の溶断工程における大幅な工数節減が可能になった。
【0036】また、マーキング処理により溶断されたダ
クト部材同士の関係が一目で解るから、極力枠のない歩
留まりのよい配置をしても、その後の配材に支障を来す
こともない。以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば溶断手段がガス,レーザ等の溶断装置であっ
てもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0037】例えば、溶断情報作成装置30を別置きに
するのではなく、溶断装置1に組み込んだものとして構
成してもよい。その場合に、外部で図8の中段部の状態
の板取り配置を設定した後にその情報を溶断装置に与
え、溶断情報に関する重なり情報一本化処理及び接触情
報一本化処理をおこなう構成としても構わないのであ
る。つまり、図7のフローチャートのS10,S20の
処理は外部装置で切り離して行い、溶断装置側でS30
〜S80の処理を行う構成とすればよいのである。
【0038】また、「重なり辺一本化処理」又は「接触
辺一本化処理」のいずれかのみを実行する構成の装置と
しても構わない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明請求項1又
は請求項3記載の組立部品溶断装置によれば、溶断時間
を大幅に節減することができる。請求項3記載の装置に
おいてはさらに組立部品間の枠をなくすことができ、後
処理を簡単にすることもできる。なお、請求項1記載の
装置にあっても接触点において枠は分断され、連続しな
いこととなる。従って、枠が熱により膨張するとしても
単純な変形に留まり、後処理は以前に比べてはるかに容
易になる。
【0040】また、請求項2記載の組立部品溶断情報作
成装置によれば、従来のNC溶断装置についても請求項
1記載の通りの溶断装置とすることができる。加えて、
請求項4記載の組立部品溶断情報作成装置によれば、従
来のNC溶断装置についても請求項2記載の通りの溶断
装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明の構成を例示する構成図
である。
【図2】 請求項2記載の発明の構成を例示する構成図
である。
【図3】 請求項3記載の発明の構成を例示する構成図
である。
【図4】 請求項4記載の発明の構成を例示する構成図
である。
【図5】 実施例のダクト材溶断装置の概略構成を示す
斜視図である。
【図6】 NCコントロールユニット及び溶断情報作成
装置の制御関係を示すブロック図である。
【図7】 溶断情報作成装置における溶断情報作成処理
のフローチャートである。
【図8】 溶断情報作成処理の様子を模式的に示した説
明図である。
【図9】 NCコントロールユニットにおける溶断実行
処理のフローチャートである。
【図10】 溶断実行処理中のマーキング処理における
マーキング内容を示す説明図である。
【図11】 従来の装置において可能な板取り配置とそ
れに対応するNCデータを模式的に示す説明図である。
【図12】 従来の装置における問題点を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・ダクト材溶断装置、3・・・ワークテーブル、
5・・・門型フレーム、7・・・加工用ヘッド、10・
・・NCコントロールユニット、21・・・マーキング
ユニット、23・・・プラズマユニット、25・・・操
作パネル、27・・・フロッピディスクドライバ、29
・・・XYモータ、30・・・溶断情報作成装置、41
・・・キーボード、43・・・マウス、45・・・ディ
ズプレイ、47・・・フロッピディスクドライバ、50
・・・フロッピディスク、60・・・鉄板、A−1〜A
−4・・・ダクト部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/00 M G06F 17/50 7623−5L G06F 15/60 350 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材上に板取り位置を設定された複
    数の組立部品を、その輪郭を構成する辺に沿って溶断す
    る溶断手段を備えた組立部品溶断装置において、 前記辺を単位とした溶断線に関する独立した溶断情報を
    溶断手段に与える溶断情報付与手段と、 該溶断情報の内、所定角度以上の鈍角にて端が接触する
    溶断情報同士を一本の溶断情報とみなす接触情報一本化
    手段と を備えることを特徴とする組立部品溶断装置。
  2. 【請求項2】 シート材上に複数の組立部品の板取り位
    置を設定する板取り位置設定手段と、 該板取り位置設定手段により板取り位置が設定された組
    立部品の輪郭を構成する辺に基づいて溶断情報を作成す
    る溶断情報作成手段とを備えた組立部品溶断情報作成装
    置において、 前記板取り位置設定手段における板取り位置の設定に当
    り、隣接する組立部品の所定の辺の端同士を接触させる
    接触化手段と、 該接触された辺同士がなす角度が所定角度以上の鈍角と
    なる辺群を抽出する抽出手段と、 該抽出手段が抽出した辺群を一本の辺とみなす接触辺一
    本化手段とを備え、 前記溶断情報作成手段は、前記辺を単位とした溶断線に
    関する独立した溶断情報を作成することを特徴とする組
    立部品溶断情報作成装置。
  3. 【請求項3】 シート材上に板取り位置を設定された複
    数の組立部品を、その輪郭を構成する辺に沿って溶断す
    る溶断手段を備えた組立部品溶断装置において、 前記辺を単位とした溶断線に関する独立した溶断情報を
    溶断手段に与える溶断情報付与手段と、 該溶断情報の内、互いに重なり合った部分を有する溶断
    情報同士を一本の溶断情報とみなす重なり情報一本化手
    段とを備えることを特徴とする組立部品溶断装置。
  4. 【請求項4】 シート材上に複数の組立部品の板取り位
    置を設定する板取り位置設定手段と、 該板取り位置設定手段により板取り位置が設定された組
    立部品の輪郭を構成する辺に基づいて溶断情報を作成す
    る溶断情報作成手段とを備えた組立部品溶断情報作成装
    置において、 前記板取り位置設定手段における板取り位置の設定に当
    り、隣接する組立部品の辺同士を重ね合わせる重ね合せ
    手段と、 該重ね合わされた辺同士を一本の辺とみなす重なり辺一
    本化手段とを備え、前記溶断情報作成手段は、前記辺を
    単位とした溶断線に関する独立した溶断情報を作成する
    ことを特徴とする組立部品溶断情報作成装置。
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