JPH0760304B2 - ウインドウ表示構成制御方法及び領域表示生成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は一般に、表示スクリーン上の特定のエリア内の
データを浮き出させる又は境界を付けさせるために１以
上のデータ・ウインドウを使用する表示装置を有するコ
ンピュータ・システムに関する。詳細には、データを含
ませるための１以上の領域の集まりが可変サイズのオペ
レータ・ウインドウ境界により結び付けられる可変サイ
ズ・ウインドウ化制御に関する。

［従来技術］ この発明に含まれる一般的な技術分野には様々な特許が
存在する。表示スクリーン面上の固定サイズ・ウインド
ウ内のデータの表示を制御する装置、方法、システム
や、同様な表示スクリーン面上の領域又はゾーン内のデ
ータのフォーマットを制御する装置、方法、システムは
周知である。例えば米国特許第4598384号、同第4651146
号、同4653020号、同第4663617号、同第4698770号及び
同第4731606号は上述の装置等に関連している。これら
の特許は、表示スクリーン面上の１以上のデータ・ウイ
ンドウの表示に関するシステム、方法等を詳細に述べて
いる。しかし、これらは、オペレータがそのウインドウ
自体について異なるサイズを選択した時にウインドウ内
の包含される領域のサイズ及び形状を自動的に変更する
手段を開示するものではない。

他の米国特許第4783648号及び同第4823108号も、マルチ
・ウインドウ装置及び技術を開示しているが、ウインド
ウ・サイズが変化した時に、ウインドウ内に表示すべき
領域のサイズ、形状及び位置を自動的に変更する装置又
は技術を教示するものではない。

［発明が解決しようとする課題］ 上述の米国特許において、ウインドウのサイズを変える
にはオペレータがその変更のために、表示すべきウイン
ドウ内のそれぞれの領域又はエリアに対し新しく所望の
サイズ、形状及び位置を指定しなければならないか、あ
るいはこれらウインドウのサイズは固定のもののみであ
る。他方、全ウインドウ・フレームのサイズは位置が変
更される場合、そのウインドウ内の領域は変更されず、
ウインドウ・サイズの変更時により大きく又はより小さ
く表示されるか隠されることとなる。ウインドウ・サイ
ズの変更時にウインドウ内に表示されるべき領域又はエ
リアのサイズを変更するような手段は上述の特許には開
示されていない。

従来技術における上述の問題に鑑み、本発明の目的は、
１以上の表示ウインドウが可変サイズであり、そのウイ
ンドウ内の領域又はエリアが、そのウインドウ・サイズ
が増減されるに従って、自動的に拡大又は減少するコン
ピュータ・データ用に改善された表示システムを提供す
ることにある。

本発明の他の目的は、あるウインドウ内の表示スペース
を、そのウインドウ内に表示すべく指定された種々の領
域又はエリアに割当てる、改善された方法を提供するこ
とにある。

本発明の更に他の目的は、表示ウインドウのサイズが変
更された時、領域のサイズ及び位置の自動的な再計算を
容易にする、ウインドウ内の表示領域を指定する改善さ
れた方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］及び［作用］ 本発明の好適な実施例においては、ウインドウ内に表示
される領域についての新しい最終ディメンジョン（寸
法）と相対位置を計算するために、新しい所望のウイン
ドウ・サイズの指定と共に、指定された表示領域制御イ
ンディケータを利用するための特殊なアルゴリズム処理
が示されている。２本の相互に直交する方向における最
小ディメンジョンを指定する領域制御パラメータが、与
えられた領域内に表示されるべきデータを有するアプリ
ケーションにより指定される。更に、その領域につい
て、ウインドウ内の相対位置のインディケータ及び優先
度値が利用される（まず、どの領域が特別のスペースを
受けるか、あるいはウインドウ・サイズが目的とする領
域のすべてに適合するには小さすぎる場合はどの領域を
切りすてるか、を決めるため）。１つのウインドウ内に
表示されるべき種々の領域の結合された最小サイズが総
ウインドウ・サイズを超えたかどうかを、まず求めるた
めの解析プロセスが実行される。表示されるウインドウ
内に含まれるべき領域について、少くとも最小の指定エ
リアを含むのに充分なエリアがそのウインドウ内にあれ
ば、そのウインドウ内で使用可能なスペースが、まずそ
のウインドウ内に表示されるべき領域（または領域群）
の組織化の主方向に、そして次にそれに直交する方向
に、使用可能なスペースの割当てプロセスに従って指定
される。この場合、このスペースは一般にその優先度と
最小サイズ仕様に基づき、ウインドウ内の各々のメンバ
ー領域に割り当てられる。規定されたウインドウ・フレ
ーム内のスペースを占有するに、原表示領域、すなわち
通常の方形または表示領域の部分集合、すなわち２個以
上の方形群に、この使用可能なスペースを割当てる特殊
なプロセスが説明されている。

［実施例］及び［発明の効果］ 前述のように、本発明における用語「可変ウインドウ
化」は、情報が表示されるべき１個以上の領域の集合が
可変サイズのオペレータ・ウインドウ・フレームにより
区切られる表示モデルを参照するように使用される。オ
ペレータ・ウインドウ・フレームのサイズ又は形状は、
計算機により、又は表示スクリーン面上でウインドウを
再配置しようとする、あるいはそのサイズまたは形状を
変化させようとする端末のオペレータにより変更され
る。このウインドウ・フレームのサイズまたは形状が変
わると、従来のシステムではそのウインドウの内容は、
ウインドウ・フレームが小さくなる場合には切り捨て、
大きくなる場合には拡大されることになる。従って、従
来システムではウインドウ内の各領域又はエリアのデー
タを部分的に表示することになる。これは、ウインドウ
が縮小するとかなりの情報が切りすてられウインドウ内
の領域又はエリアが実質的に無意味となってしまうの
で、望ましくない。同様に、ウインドウ・フレームのサ
イズは増加するが、表示すべきデータの量は比較的小さ
くあるいは制限される場合には、フレーム・サイズの増
加により各領域内の情報のまわりに大きな「白スペー
ス」が表示され、各領域内の情報を見い出すことが比較
的困難になり不便になる傾向がある。

１つのウインドウをつくる情報表示領域がウインドウ自
体の拡大又は縮小に比例して拡大または縮小され、少く
とも最小の所望表示スペース量を確保し、表示されるべ
き情報量に適した量に、その最大量を調整し得るように
することが最も望ましい。１つのウインドウ内のそのよ
うな１個以上の表示領域にスペースを割り当て、そして
再割り当てを行うような複雑なプロセスは、各エリアを
規定するパラメータを変えることにより、プログラマま
たはオペレータにより容易に実行しうるが、これは面倒
なプロセスであり、特に複数の領域又はエリアが各ウイ
ンドウ内に表示される場合にそれに該当する。

本発明は、この問題を、新しいウインドウ・フレームの
オペレータの選択により駆動される自動処理方法を提供
することにより解決するものである。これら処理方法
は、位置インディケータ及びエリア優先度という特定の
最小のパラメータ、及び表示内のエリアの任意の部分集
合の主配向の方向の解析を利用して行われる。これら処
理方法は、再定義されたウインドウ・フレームにおける
全てのスペースを完全に利用するために、結果としての
領域サイズを再計算する。この方法は他の問題、すなわ
ち、本来の領域で１の与えられたウインドウ表示を構成
するためのパラメータを含む１つのプログラムから、別
途指定された総ウインドウ・フレーム・サイズ又は表示
エリアの適用性を有する他のプログラム又はシステム
で、同様の表示を再構成するに必要な全てを指定すると
いう問題も解決する。

要約すると、この発明は、プログラミング・インターフ
ェースがスクリーン表示の特定のレイアウトについて一
般化された情報を処理すると共に、ウインドウ・サイズ
が変わる時、この表示を新しいウインドウ・サイズに適
合させるのに必要な１組の複雑な法則をも管理し得るよ
うにする適当な方法である。例えば、プログラムＡが指
定されたオペレータ・ウインドウのサイズに基づき表示
を生成及び再生成するプログラムであり、プログラムＢ
がプログラムＡの特定のアプリケーションであるとする
と、いかにしてプログラムＢが、プログラムＡに、プロ
グラムＢの望む全スクリーン表示を作成するために必要
な構造を指定するかである。

第２図はこの問題を図式的に示す。第２図において、CR
Tスクリーン面は１個のウインドウ８を有し、このウイ
ンドウは、アプリケーション・プログラム又はプログラ
マにより指定されているものと仮定された領域Ａ乃至Ｅ
の集合からなる。アプリケーション・プログラム又はプ
ログラマが、この表示を再構成するため、表示プログラ
ムに何を指示しなければならないかを考える。最初は、
領域Ａが常に上にあり、領域Ｅが常に下にあり、領域
Ｂ、Ｃ、Ｄが領域ＡとＥの間にあるという情報である。
更に、領域Ｂは領域Ｃの左にあり、領域Ｃは領域Ｄの右
にあることである。このウインドウが垂直方向に大きく
なる場合、領域Ｂ、Ｃ、Ｄは拡大されることになる。し
かし、この例では、領域Ａの深さは１ラインを超えては
ならず、領域Ｅは２ラインを超えてはならない。このウ
インドウが垂直方向に小さくなる場合、このシステム
は、領域Ａが常に可視である、すなわち、最高の優先度
を有するようにし、領域Ｂ、Ｃ、Ｄが常に少くとも３ラ
インの深さを有し、そして領域Ｅが最低の優先度とな
り、最初に切り捨てられ、その後に領域Ｂ、Ｃ、Ｄにお
ける最小３ラインを超える付加的なスペースの切り捨て
が生じるようにさせるべきである。オペレータ・ウイン
ドウの幅が変化する時、このシステムは、領域Ｂが１コ
ラム幅より大きくならず、そして領域Ｃ及びＤがオペレ
ータ幅の変化に等しく拡大又は縮小されるようにする。

これは、ウインドウが増減する時のようなスペースの配
置を変える際に従うべきルールをアプリケーションから
表示プログラムに伝える必要のある仕様の包括的なリス
トではなく、プログラムを図式的に示すものである。

本発明は、標準的なスクリーン表示規定言語を用いて動
作するプログラムで、ウインドウ内の表示区域を管理す
る手段を与える。そのような言語は、プログラムと、プ
ログラム又はプログラマとの通信を可能にする国際標準
（ISO）マークアップ言語に基づくものである。これら
は一般的様式で規定されており、そして特定の例を後に
挙げる。スクリーン表示の規定は、種々のインディケー
タにより、最小サイズ、領域又は部分集合の配向の主方
向、この部分集合のウインドウ内の相対位置、及びこの
部分集合の優先度を特定するための、予め規定されたコ
マンド群であるタグ言語を利用する。エリア定義の開
始、ウインドウ内のエリアの、相対サイズ、位置及び優
先度はすべて指定できる。

第１図を見ると、種々のアプリケーション・プログラム
がボックス１、２、３で示されている。これらプログラ
ムの夫々は、エリア（区域）４、５、６として識別され
る与えられたエリアを満すように作成されたデータを生
ずる、ある種の機能を有するものと考えることができ
る。また、システム・オペレータは、図示のいくつかの
アプリケーション・プログラム１、２、３からエリア
４、５、６の配列を構成する部分集合８を有するスクリ
ーン又はウインドウを表示しようとしているとする。CR
T面７はオペレータ・ウインドウ・フレーム８と部分集
合内に配置された種々のエリア４、５、６を含む。この
部分集合は後に「垂直部分集合」と呼ぶものである。

第２図において、スクリーン表示又は「ウインドウ」は
方形または方形群である、重なりのない領域又はエリア
からなる。このアプリケーションでは、１個の方形を
「原」エリアと呼び、それら方形の矩形集合を「部分集
合」エリアと呼ぶ。１個の部分集合は１個以上の領域を
含み、これら領域自体は原領域または他の部分集合であ
り得る。第3A図は３個の原領域Ａ、Ｂ、Ｃを示し、第3B
図は夫々が原領域である２個の領域Ａ、Ｂを含む部分集
合領域S1を示している。第3C図は、一方が領域ＡとＢを
有する１個の部分集合S1であり、他方が原領域Ｃであ
る、２つの一般領域を有する複合部分集合S2を示してお
り、領域S1とＣは第3C図では水平にグループ化されてい
る。

上記においては１つを部分集合の配向の主方向を定義す
る必要がある。表示スクリーンの技術分野では配向の共
通な方向は垂直及び水平である。従って、領域の垂直及
び水平部分集合がある。垂直部分集合は、ウインドウ内
の表示領域又はエリアがそのウインドウの上から下へと
垂直に配列されるものである。水平部分集合は左から右
へと水平に配列された領域を含む。第3B図で部分集合S1
は、その領域ＡとＢが上下の関係にあるから垂直部分集
合である。これは分割線、すなわち領域ＡとＢの間のラ
インが、ウインドウ内で境界から境界まで水平に伸びて
いることをわかれば容易に理解できる。すなわち、水平
の分割線は垂直部分集合を意味し、これに対し垂直の分
割線は水平部分集合を意味する。第3C図の部分集合は部
分集合領域S1と原領域Ｃからなる水平部分集合である。

第４図には更に複雑なウインドウ表示を示す。

第４図において、全体のウインドウ表示（全ての方形が
含まれる、外側のボックス又はフレーム）は３個の部分
集合と６個の原領域を含む。これら原料域はＡ乃至Ｆで
あり、部分集合は次のとおりである。部分集合S1は水平
部分集合であって、領域Ａ乃至Ｃを含む。部分集合S2は
水平部分集合であって、領域Ｅ及びＦを含む。部分集合
S3は垂直部分集合であって、部分集合S1、原領域Ｄ及び
部分集合S2を含む。

第４図において、主あるいは定義的な（最もよく全体を
表す）部分集合は、全スクリーン又は全ウインドウ表示
を記述するような部分集合である。第４図において、部
分集合S3が、この仮定的な表示ウインドウを構成する、
領域及び部分集合のすべての定義を含んでいる。オペレ
ータがすべての原領域を含む最も外側の方形又はフレー
ムについて異なったサイズを選択すると、主部分集合S3
のサイズがウインドウ・サイズの関数として変化する。
部分Ａ乃至Ｆのうち、どれにスペースの再分布を行わね
ばならないかを正確に特定するか、あるいは表示される
べきサイズの再計算のための自動的な技術を与える必要
がある。これが本発明で行われる。

与えられたウインドウ（パネルと呼ぶ）内のスクリーン
表示の外形をはじめに指定した者は、第１表および第２
表に示すようなパネル及び領域タグ・ステートメントを
用いて第４図に示す例（パネル）を記述する。プログラ
マ等により予め記述されるパネル定義は、パネル・タグ
を用いて開始され、そしてマッチング・エンド・パネル
・タグを用いて閉じられる。パネル・タグは、パネル・
ネーム、全体としてパネル表示に属するヘルプ・テキス
トの識別、パネル全体、すなわちウインドウのディメン
ジョン、パネル上に表されたメッセージ・ラインの数、
カーソル移動制御インディケータ及びパネルのタイトル
を確立するコマンド識別子、並びにエリア、ボトムにお
けるインストラクション、分割線、データ・コラム、デ
ータ・フィールド、情報等を規定するタグを有する。

第 １ 表 パネルタグ ＜PANEL……パネル定義スタート NAME＝パネル・ネーム ［HELP＝ヘルプ・パネル・ネーム］ ［DEPTH＝初期深さ値］ ［WIDTH＝初期幅値］ ［MSGLINES＝0|メッセージ・ライン数］ ［KEYLIST＝キー・リスト・ネーム］ ［CSRAREA＝エリア識別子］ ［CSRFIELD＝フィールド識別子］ ［CRRINDEX＝インデクス値］ ［CSRPOS＝位置値］＞ ［パネル・タイトル・テキスト］ ・ ・−AB タグ ・−AREA タグ ・−BOTINST タグ ・−DIVIDER タグ ・−DTACOL タグ ・−DTAFLD タグ ・−INFO タグ ・−LSTFLD タグ ・−REGION タグ ・−SELFLD タグ ・−TOPINST タグ ・−UC タグ ・ ＜/PANEL＞……パネル定義エンド 第１表において「＜PANEL」はパネル定義の開始を示
す。パネル定義エンドは第１表に示すようにマッチング
・エンド・タグ「＜/PANEL＞」により示される。ネーム
はパネル・ネームであり必要なフィールドである。これ
は表示情報パネルのネームを含む。パネル識別子として
用いられるネームはエンド・ユーザのオプションとして
表示できる。

ヘルプ部分はオプションであり、ヘルプ・タグで規定さ
れるヘルプ・テキスト・パネルのネームである。これは
全体としてパネルに属するヘルプ・テキストを識別し、
そしてアプリケーション・プログラムによりアクセス可
能な共通アクセス可能エリアに記憶される。これはオペ
レータがヘルプを求めており、そしてカーソルがそのた
めに指定された、それ自体のヘルプ・テキストを有する
パネル・エレメント上にないときに表示される。深さと
幅は、規定されているウインドウの初期深さと幅を特定
する属性である。一旦ウインドウが作成されてしまって
も、エンド・ユーザはそのサイズを変えることができ
る。「メッセージ」ラインは、そのパネル表示に保存さ
れるべきメッセージ・ラインの数を特定する属性を付加
する。「キー・リスト」は、この特定の表示情報パネル
に関連した、オペレータのキーに対するキー・リストの
ネームを特定する属性である。「カーソル・エリア属
性」は、「カーソル・フィールド」、「カーソル・イン
デクス」及びカーソル位置と共に、この指定された情報
パネルが表示されるときに、カーソルの移動を制御する
ために用いられるものである。これら属性は、そのパネ
ルが表示される時に、カーソルをまずどこに置くべきか
を識別するエリア・タグについての識別子を特定する。
パネル・タイトル・テキストはオプションであり、パネ
ルが表示される時そこに生じるタイトルを指定する。

この実施例において、プログラマは第２表に示すタグ言
語を用いてウインドウ内に生じる領域も指定しなければ
ならない。領域タグの目的は、他のタグからの出力が置
かれているパネル定義内、すなわち与えられたウインド
ウ内にデータが表示されるサブエリア内のスペースを指
定することである。この領域タグ内のパラメータは、各
領域についての情報と、その領域内のスペースの割り当
て方法を指定するために用いられる。領域タグはその領
域を開始させ、スクリーン又はパネル定義の部分を他の
領域から分離するために用いられる。これはまた後述す
る方法でパネル・レイアウトを制御するためにも用いら
れる。１の領域はパネル定義内の任意の１点でスタート
でき、また前に定義された領域内でもスタートできる。
すなわち、それは先に領域内で重ねることができる。

第２表は領域タグの一例を示す。

第 ２ 表 領域タグ ＜REGION ［NAME＝領域ネーム］ ［MIN＝行、列］ ［MAX＝行、列］ ［DIR＝垂直｜水平］ ［LOC＝上｜下，左｜右，中央］ ［PRIORITY＝優先度］＞ ・ ・−（パネル内に許可された全タグ） ・ ＜/REGION 第２表に示すように、領域タグ「＜REGION」は領域定義
の開始を示す。マッチング・エンドタグ「＜/REGION
＞」は１つの領域についての定義の終了を示す。この領
域タグ内において、NAMEは、アプリケーション・プログ
ラマが特定されつつある与えられた領域内でメッセージ
又はカーソルを位置決めしたいときに用いられる領域ネ
ームを与える。MAXは与えられた領域に割り当て得る行
又は列の最大数であり、MINはその領域に必要な行又は
列の最小数である。これら最小及び最大パラメータは、
原領域、すなわち他の領域を含まないものにおいてのみ
有効である。「DIR」パラメータはこのプロセス（後
述）を行うコンパイラに全ウインドウを他の領域に副分
割したときの配向の「主」方向がどの方向であるから知
らせるものである。初期値は「垂直」であり、これによ
りパネル領域の垂直リストがコンパイルされる。「LO
C」パラメータは、ウインドウにおいて、同じ部分集合
内の他の領域に関連する部分集合内に、いかにしてその
領域を配置するかを指定する。「上」および「下」は垂
直部分集合について有効であり、「左」と「右」は水平
部分集合に有効である。「中央」定義も能であり、水平
及び垂直部分集合の両方で有効である。初期値は「上」
と「左」である。最後に「PRIORITY」パラメータは、１
つのウインドウ内の２個以上の領域が主軸に沿って決定
不能なディメンジョンを有する時、どの領域に選択的に
スペースを与えるかを指定するために用いられる。配置
の優先度は優先度パラメータで制御される。等しい優先
度を有するすべての領域は等しい量のスペースを与えら
れる。優先度の異なる領域同士では、相対的な優先度に
よりスペースを与え、高い優先度を有する領域は低い優
先度を有する領域よりも速やかに特別な領域を受け取る
ことになる。初期優先度値は０であり、最大は任意であ
るが10とする。第３表は第４図の表示を構成する完全な
パネル定義、すなわち「ウインドウ定義」を示す。

第 ３ 表 ＜パネルネーム＝例＞EXAMPLE PANEL ＜REGION＞ ／＊この第１領域タグは領域S3（主部分集合）のスター
トを定義する。

＜REGION DIR＝HORZ＞ ／＊この第２領域タグはS1のスタートを定義する。

＜REGION MIN＝10,5＞ ／＊この第３領域タグは領域Ａのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ａは終了する。

＜REGION MIN＝5,8＞ ／＊この第４領域タグは領域Ｂのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ｂは終了する。

＜REGION MIN＝12,6＞ ／＊この第５領域タグは領域Ｃのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ｃは終了する。

＜/REGION＞／＊これで部分集合S1は終了する。

＜REGION MIN＝9,25＞ ／＊この第６領域タグは領域Ｄのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ｄは終了する。

＜REGION DIR＝HORZ＞ ／＊この第７領域タグは領域（部分集合）S2のスタート
を定義する。

＜REGION MIN＝5,25＞ ／＊この第８領域タグは領域Ｅのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ｅは終了する。

＜REGION MIN＝7,30＞ ／＊この第９領域タグは領域Ｆのスタートを定義する。

＜/REGION＞／＊これで領域Ｆは終了する。

＜/REGION＞／＊これで部分集合S2は終了する。

＜/REGION＞／＊これで（主）部分集合領域S3は終了す
る。

第３表は、第４図のウインドウ内の表示を構成するため
の完全な仕様パラメータの定義を示す。例えばプログラ
ムＢがこの総スクリーン表示を、与えられたウインドウ
内に特定された領域を表示するためのプログラムＡに記
述しているとすれば、これらは特定されたパラメータと
なる。第３表内の定義は、後述するプロセスと共に任意
の与えられたサイズのウインドウに第４図の表示を再構
成するに必要な全てである。第３表において、原領域に
ついてのサイズは示されていない。これらは、選択され
たオペレータ・ウインドウ・フレームのサイズが知られ
た時に後述する方法を用いて、制御プログラムＡにより
決定されねばならない。他方、プログラムＢは複合ウイ
ンドウ内の、原領域の配列、最小サイズ及び相対的優先
度を示すのみである。プログラムＡは、選択されたオペ
レータ・ウインドウのサイズ、及び第３表に示すタグを
伴うプログラムＢにより与えられる任意の情報に基づ
き、第４図のような総ウインドウ表示をつくり出す。

最小サイズと優先度の仕様がつくることのできる相異の
一例を第5A図及び第5B図に示しており、ここでは第４図
のウインドウ表示は、異なった優先度と最小サイズが指
定された時に生じる２つの異なる外形を持って再生成さ
れている。エリアの相対的位置、優先度及び最小サイズ
についての情報に基づく、水平及び垂直部分集合の概念
は、オペレータにより選択された可変サイズのウインド
ウ内に表示されるべき領域の再構成、あるいはここで用
いられるように位置決めし、割り振るために後述する方
法と共に必要となるものの全てである。

第３表において、その領域が定義された順序は部分集合
内のそれらの配列を決定する。例えば、第３図に示すよ
うに部分集合S1を主方向「水平」として定義する時、領
域Ａが最初に、そして領域ＢとＣが第二および第三に定
義されるとすると、これら領域がＡをＢの左に、Ｂを中
心に、そしてＣをＢの右に配列すべきことを示す。優先
順位で、各メンバは可能であれば指定されたスペースの
最小量を与えられる。その後、スペースがそのウインド
ウ内の他のものとの比較における相対的優先度に基づき
各領域に割り振られる。「最小」スペースは条件的な最
小であり、最小の要求のすべてを満たすに充分なスペー
スがない場合にエラー状態はない。そのような場合、優
先度の最も低い領域は単に切り捨てられるか、あるいは
要求された最小スペースが新しく指定されたウインドウ
・フレーム・サイズ内にない場合には、全て消えること
になる。

任意の指定されたウインドウ領域の解析を、全ウインド
ウ定義を新しいウインドウ・サイズに変化させる時に特
別に取り扱われるべきアプリケーション・データの方形
領域をみつけるために、行うことができることは明らか
である。この処理を第６図のフローチャートに示す。こ
の処理は、全ウインドウ・アレイを定義する。考えられ
る最大の領域ではじまり、次に、もしその中に含まれる
領域の次の最大の直交する群があればそれについてのア
レイをテストする。この領域は次の最大の群は、ウイン
ドウの境界から境界へと伸びる水平又は垂直分割線をも
つかどうかにより区別する。領域内の直交する領域群を
見い出すこのプロセスは、そのような領域群がなくなる
まで続けられる。第６図のフローチャートに示すプロセ
スを用いると、１個以上の領域からなる任意の特定のウ
インドウ表示が第３表の全ウインドウ表示についての定
義リストの発生のために分析できるようになる。

前述のパネル及び領域タグを用いてウインドウ表示が記
述されてしまうと、受信プログラムが任意の指定された
サイズのオペレータ・ウインドウに合うようなパネルを
つくることができる。このウインドウ表示はオペレータ
・ウインドウ・サイズが変えられる毎に再構成または
「分解」される。各含まれる領域又はエリアのサイズ
は、その最小指定サイズ、及びタグに示されるその相対
的優先度に基づく。次のアルゴリズムはタグ仕様及びオ
ペレータにより選ばれた最小ウインドウ・サイズの入力
に応じた新しいウインドウ表示を再生、即ち「分解」す
るために用いられる。

第７図に示す第１段階は、選ばれたオペレータ・ウイン
ドウ・サイズが指定された領域の総アレイに適合する充
分に大きいかどうかを決定することである。このプロセ
スは次の通りである。

N1.主部分集合について、そのパネルが与えられたオペ
レータ・ウインドウ内に入るかどうかを決定するために
次のように最小の部分集合ディメンジョンを決定する。

N1a.すべての領域の最小の直交ディメンジョンのうちで
最大のものを見い出すことにより最小の部分集合直交デ
ィメンジョンを決定する。

N1b.その部分集合内の全ての領域の、最小の主ディメン
ジョンを加算することにより、最小の部分集合主ディメ
ンジョンを決定する。

１つの部分集合がそれ自体部分集合である複数の領域を
含む場合、そのような領域の各々の最小ディメンジョン
をまず決定しなければならない。これら領域が原領域で
あればこれら領域の最小ディメンジョンは第３表に示す
タグにより定義される。第７図のフローチャートは、パ
ネル即ち指定されたウインドウ・アレイがオペレータに
より選択され且つ与えられたオペレータ・ウインドウ・
サイズ内に入るかどうかを決定するための最小ディメン
ジョンの決定方法を示す。第７図のフローチャートにお
いて「N1a」と「N1b」と「N1」は上記のアルゴリズムに
おける段階である。

第７図のフローチャートはボックス９ではじまり、ボッ
クス16で終わり、ボックス16は最小ディメンジョンが指
定されたオペレータ・ウインドウ・サイズより小さいか
どうかを決定するものである。その指定されたウインド
ウ表示の最小ディメンジョンが、オペレータにより選択
された、使用可能なウインドウ・サイズより大きけれ
ば、エラー条件が指示されるか、あるいは必要であれば
初期条件が、最低の優先度をもつメンバを完全に切り捨
てて全体の部分集合を表示、すなわち「分解」すること
となる。しかしながら、指定されたオペレータ・ウイン
ドウ・サイズの最小サイズが第７図のプロセスからの合
計アレイについて必要な最小サイズ以上であるとする
と、新しい表示をつくるための各部分集合のこの分解プ
ロセスの段階２が開始する。

段階２は、主部分集合、即ち１つのウインドウをつくる
領域のアレイ全体を定義するものを見い出すことで始ま
り、各部分集合を分解し、そしてそれ自体部分集合であ
る各領域を分解する。ここにおいて、「部分集合を分
解」することは、領域の部分集合の最小ディメンジョ
ン、その部分集合内の各領域の最終ディメンジョン、及
びこれら領域と選択されたウインドウ・サイズ内に残る
「白スペース」の割り振り、を決定することを意味とす
る。１つの部分集合を分解する場合に、最大の潜在的ウ
インドウ・ディメンジョンが利用され、そして最大可能
ウインドウ・ディメンジョンと最終ディメンジョンと差
があればそれが優先度と位置のパラメータに従って割り
振られる、最終ウインドウ表示内の「白スペース」とな
る。与えられたウインドウ表示を定義する主部分集合の
最大の潜在的ディメンジョンはオペレータにより指定さ
れるオペレータ・ウインドウ・フレーム・サイズの使用
可能な長さ及び幅である。

第８図は第４図に示したような与えられたウインドウ表
示内の領域の段階順序を示す。最高の分解優先レベルは
全ウインドウ・アレイの定義を含む部分集合S3である。
第８図は最高優先レベルが領域S3のみを含むこの概念を
示す。次の階層は領域S1、原領域Ｄおよび領域S2を含
む。これらはすべて同じ優先レベルを有し、二番目に分
解される。最後にA,B,C,E,Fは３番目の優先度を有して
おり、最後に分解される。与えられた領域について指定
される優先度はその階層における同一のレベルの他の領
域と比較されるので（すなわち優先度10の領域Ｆは優先
度10の領域S3と比較されず第８図のメンバＡ、Ｂ、Ｃま
たはＥについて指定された同じレベルの優先度とのみ比
較されるから）、階層的優先レベルはスペースの割り当
てに利用される。これは第９、10図の分解プロセスにつ
いてのフローチャートで更に詳述する。

１つの部分集合におけるエリアを分解する段階のプロセ
スは次の通りである。

段階G1.原領域である各領域Ｒについて 1.その領域のある部分集合の潜在的直交ディメンジョ
ン、 または 2.Rに関連したアプリケーション・スペースの直交ディ
メンジョン より小さい、領域Ｒの最終直交領域をセットする。

段階G2. 次に述べるような潜在的主ディメンジョン、すなわち部
分集合内の領域間の部分集合の最大ウインドウ・ディメ
ンジョンを分割する。これら領域の優先順位で且つそれ
らの最大指定主ディメンジョンに対する量だけ、各領域
に主ディメンジョンＰを割り振り、次に指定主直交ディ
メンジョンに従って、部分集合を構成する領域における
優先順位で、その部分集合内の各領域に、直交ディメン
ジョンＸを割り振る。

Ｐを表示内に割り振られるべき主軸のディメンジョンを
表わすものとする。初期においてＰは主方向における最
大ウインドウ・ディメンジョンである。

すべての領域がそれらの指定最小主ディメンジョンの割
り振られた後に、Ｐが０より大である場合には、これは
そのウインドウ内に割り振られるべき主ディメンジョン
がまだあることを意味する。そして、このスペースは、
その部分集合内の各領域に付加的な主配分（allocatio
n）を割り振り、Ｐを割り振られた量だけ減算すること
により、割り振られる。配分は、指定されたようにその
最大配分に達するか、あるいはＰが０となるまで、その
部分集合内の最高の優先度をもつ領域で開始され、そし
て、すべての領域が処理されるか、あるいは残りのＰが
０となるまで、次の最大優先領域へと移っていく。

ウインドウ内の主ディメンジョンを部分集合内の１つの
領域に割り振るルールは次の通りである。

段階G2a 領域が原領域であり、そして最小として既に割り振られ
ているものに加え、同じ又はより高い優先度を有する他
は領域がなければ、その領域に残りのＰのすべて、又は
関連するアプリケーション・スペースの主ディメンジョ
ンに等しく割り振られた総量をつくるＰの部分を割り振
る。残りのＰから割り振られた量を減算し、そしてこの
領域の最終主ディメンジョンを割り振られているものす
べてにセットする。アプリケーション・スペースは、そ
の領域内のデータに必要なスペースであり、そのアプリ
ケーション・プログラムから識別し得る。

同一の優先度を有する他の領域がその部分集合内にあれ
ば、同じ優先度を有する領域の数でＰを割り、そしてそ
の結果Ｐ′を得る。そのような各メンバに対する最小デ
ィメンジョンに割り振られているものに加えて、これら
領域の夫々に、Ｐ′の全て、又はそれらのアプリケーシ
ョン・スペース内の領域に関連した主ディメンジョンに
等しく割り振られた総量をつくるその部分を割り振る。
各領域の最終主ディメンジョンは割り振られた総量に等
しいものとしてセットされる。この領域がＰ′のすべて
を与えられない場合には、Ｐ′は同じ優先度を有する他
の領域について再計算され、そしてＰ′のすべてが０と
なるまで、同様に処理される。

この領域がそれ自体部分集合であれば、その部分集合の
配向または構成の軸が主指定方向に直角であることは自
明である。

段階G2c 同一の優先度を有する他の部分集合がこの直角方向にな
い場合には、最小主ディメンジョンに既に割り振られて
いるものに加えて、この部分集合内の各領域について、
残りの主ディメンジョンＰとその領域に関連したアプリ
ケーション・スペースの主ディメンジョンのいずれかの
小さい方を、その領域に割り振る。この部分集合の最終
主ディメンジョンをその部分集合内の最大の領域の主デ
ィメンジョンに等しくセットする。この最終主ディメン
ジョンについて最終的に割り振られた量をＰから減算す
る。

段階G2d この直角方向に同一の優先度を有する他の部分集合があ
れば、同一の優先度を有する部分集合の数でＰを割り、
Ｐ′を得る。これら部分集合の夫々について、その部分
集合内の各領域の最小主ディメンジョンに、Ｐ′の主デ
ィメンジョン、又はその領域に関連したアプリケーショ
ン・スペースの主ディメンジョンのいずれか小さい方を
加算する。この部分集合の最終主ディメンジョンを最大
の領域の主ディメンジョン、すなわちこの部分集合につ
いての主方向のディメンジョンに等しくセットする。
Ｐ′からこの最終主ディメンジョンについて割り振られ
た付加量を減算する。この部分集合がＰ′のすべてを割
り振られていないならば、等しい優先度を有する残りの
部分集合についてのＰ′を再計算し、そのようなものが
なければ次の最低の優先度をもつものへと移る。各領域
を同一の優先度をもって同様に処理する。最後の部分集
合がＰ′のすべてを与えられていないならば、残量が次
のようにして割り振られるべき主スペースＰに割り当て
られる。

段階G3 潜在的な最大値、すなわち指定されたウインドウ・ディ
メンジョンと、その部分集合に割り振られた最終ディメ
ンジョンの間に差があれば、それら領域とＰ方向の残り
のスペース、すなわち白スペースを、その部分集合を構
成する領域についての位置パラメータに基づき配列す
る。

段階G4 最後に、以下のように、これら領域間の部分集合の潜在
的直交最大ディメンジョンを分ける必要がある。その部
分集合内の全ての領域がそれらの最小直交ディメンジョ
ンが与えられた後に、その部分集合内の領域にまだ割り
振られるべき直交ディメンジョンをＸで表す。Ｘが０よ
り大であれば、各領域にこの直交ディメンジョンを割り
振り、そしてＸを、最高優先度領域からすべての領域が
処理されるあるいはＸの残部が０になるまで次の優先度
へと割り振られる量を減算する。原領域である領域に直
交ディメンジョンを割り振るために次のようにする。

段階G4a 同一の優先度をもつ他の領域がなければ、最大直交ディ
メンジョンを割り振られているものに加えて、その領域
に残りのＸのすべて、又は関連するアプリケーション・
スペースの直交ディメンジョンに等しく割り振られた総
量をつくるＸの部分を割り振り、Ｘから割り振られた量
を減算する。この領域の最終直交ディメンジョンを割り
振られた総量にセットする。

段階G4b 同一の優先度をもつ他の領域があれば、Ｘをそのような
領域の数で割り、Ｘ′を得る。最大直交ディメンジョン
を割り振られているものに加えて、その領域にＸ′のす
べて、又は関連するアプリケーション・スペースの直交
ディメンジョンに等しく割り振られた総量をつくるその
部分を割り振る。この領域がＸ′のすべてを使用してい
ないならば、同一の優先度をもつ残りの領域について
Ｘ′を再計算し、そして各領域を同様の方法で同一の優
先度をもって処理する。

第９図は割り振りのこの段階２のプロセスを詳細なフロ
ーチャートで示す。ボックス17からスタートして、この
第１段階は最高の優先度をもつ領域を見い出すことであ
る。すなわち、これは階層的に最高順位をもつ第８図に
示すような領域、すなわち所望のウインドウ表示の全内
容を特定する主部分集合であるものを見い出すことを意
味する。このプロセスはボックス18に移り、そこで最高
の優先度をもつ領域がそれが原領域がどうかにつきチェ
ックされる。主方向は領域タグ内の方向属性から見い出
され、それが第１に割り振られる主方向スペースであ
る。ボックス17における最高優先領域がボックス18にお
いて主領域であるとされたとすると、処理はボックス19
と20に移り、主スペース、すなわち配向主軸方向のスペ
ースが必要に応じて割り振られ、そして直交スペース、
すなわち配向の指定された主方向に90゜のディメンジョ
ンが割り振られる。次に、これら領域はそれらの位置パ
ラメータに基づきウインドウ内に配置され、これにより
これら領域についての指定された位置に対する白スペー
スが自動的に配置され、そしてこのプロセスはボックス
22に移る、しかし、ボックス18における最高優先度をも
つ領域が原領域でないとすると、このプロセスは主ディ
メンジョンにおいてスペースを割り振られるべき領域が
全くなくなるまでボックス23−32へと続けられる。第９
図はボックス23を出て第10図に詳細に示すような直交ス
ペース割り振りプロセスへと移る。

第10図において、プロセスは各領域についての直交ディ
メンジョンの割り振りの計算のためのボックス33からは
じまる。次にボックス34に移り、処理されるべき次の領
域が取り出され、次にボックス35に移り、その領域が原
領域かどうかについてチェックされ、そしてスペースの
すべてが割当てられ、これら領域が０となるまでボック
ス40または41の処理を行う。この場合、このシステムは
ボックス42から第９図のボックス21へと入り、それらの
位置パラメータに基づきウインドウ内に領域を位置決め
する。

フローチャート９及び10のそれぞれにおいて、段階「G2
a」、「G2b」等までのボックス内の説明は、上記のアル
ゴリズムの総合的説明を参照する。

好適な実施例について本発明を説明したが、当業者は示
された特定のアルゴリズムとは異なる多くのものを特定
されたウインドウ表示を解析し、そして主および直交方
向でのスペース割り振りの再計算後に種々のサイズのウ
インドウ内で同様の表示を再びつくるためのこのプロセ
スからはずれることなく、つくることができることは明
らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は表示ウインドウ、ウインドウ内に表示されるべ
きエリア及びエリアの部分集合の一般的概念を示す図、
第２図は表示のための領域の部分集合を形成する５個の
部分区域すなわち領域を含む１個のウインドウを有する
代表的なCRTスクリーンを示す図、第３図は第3A、3B、3
C図からなり夫々原領域、単純な部分集合領域および複
合部分集合領域を示す図、第４図はウインドウ内での表
示のための複合部分集合領域の概念を示すと共にこれら
部分集合についての垂直及び水平配向の概念を示す図、
第５図は第5A、5B図を含み、同数で同じ配列をその内に
有するが本発明の方法により処理された、指定された異
なる優先度を有する領域を含む２個の複合部分集合ウイ
ンドウ表示において生じ得る外形の差を示す図、第６図
は１つのウインドウ内での表示用に特定された領域又は
領域群の、一つの完全な複合領域表示用の仕様をつくる
ための分析プロセスのフロー・チャートを示す図、第７
図は１つのウインドウ内に表示されるべき複合体または
領域の部分集合の最小長さと幅を計算するためのプロセ
スのフロー・チャートを示す図、第８図は１つのウイン
ドウ内での表示用の領域の領域的優先度の概念を概略的
に示す図、第９図は表示されるべき領域の部分集合の配
向の主方向におけるウインドウ内のスペースの割り振り
のためのフロー・チャートを示す図、第10図はそのウイ
ンドウ内の表示のための領域の配向の主方向に直角の方
向における表示スペースの割り振りに関するフロー・チ
ャート部分を示す図である。 ４、５、６……領域、７……CRT面、８……オペレータ
・ウインドウ・フレーム、Ａ、Ｂ、Ｃ……原領域、S1、
S2、S3……部分集合。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】相対的エリア位置、優先度、及び最小サイ
   ズを示す仕様から可視ウインドウ表示の構成を制御する
   ウインドウ表示構成制御方法であって、 ウインドウ内に表示すべき指定されたエリアの合成物の
   指定最小ディメンジョンが、前記ウインドウ内の使用可
   能なスペースと同じか又は少ないかを判定するステップ
   と、 前記ウインドウ内に十分なスペースが使用可能である場
   合、初めに配向の主軸方向にディメンジョンを割り振
   り、次いで前記配向の主軸方向に直角な軸方向にディメ
   ンジョンを割り振ることにより、前記使用可能なスペー
   スから最終ディメンジョンを割り振り、配置するステッ
   プと を含むウインドウ表示構成制御方法。
2. 【請求項２】前記指定されたエリアへの前記使用可能な
   スペースの割り振りが、前記指定された最小サイズ、優
   先度、及び位置により決定される請求項１記載のウイン
   ドウ表示構成制御方法。
3. 【請求項３】前記優先度仕様に示された優先度の順番に
   従って、表示すべきエリアの合成物の配向の主軸方向に
   ウインドウ・スペースを前記エリアに割り当てることに
   より、前記ウインドウの使用可能なスペースを、前記表
   示すべきエリアに割り振るステップを さらに含む請求項２記載のウインドウ表示構成制御方
   法。
4. 【請求項４】前記相対的エリア位置仕様に従って、前記
   ウインドウ・スペース内の前記エリアを配置するステッ
   プを さらに含む請求項３記載のウインドウ表示構成制御方
   法。
5. 【請求項５】可視ウインドウ内の領域の表示を生成する
   方法であって、 配向主軸インディケータ、相対的領域位置インディケー
   タ、優先度インディケータ、及び最小ディメンジョン・
   インディケータを有する、領域表示の生成を制御する領
   域制御インディケータを、符号化するステップと、 前記可視ウインドウの特性の対応する前記インディケー
   タを用いて、指定された可視ウインドウ内のスペースを
   指定された領域に割り振るステップと を含む領域表示生成方法。
6. 【請求項６】前記領域優先度インディケータにより示さ
   れた前記指定された領域の優先度の順番に従って、前記
   主軸インディケータにより示された配向主軸方向に使用
   可能なディメンジョンを前記領域に割り当てることによ
   り、前記可視ウインドウ内のスペースを割り振るステッ
   プをさらに含む請求項５記載の領域表示生成方法。
7. 【請求項７】前記領域の前記相対的領域位置インディケ
   ータに従って、前記スペース内の領域を配置するステッ
   プをさらに含む請求項６記載の領域表示生成方法。
8. 【請求項８】前記配向主軸に直交する方向にスペースを
   割り振るステップと、 前記相対的領域位置インディケータに従って、前記ウイ
   ンドウ・スペース内の前記領域を配置するステップと をさらに含む請求項７記載の領域表示生成方法。