JPH0619663A - マルチウィンドウの自動操作方法 - Google Patents

マルチウィンドウの自動操作方法

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Publication number
JPH0619663A
JPH0619663A JP3346572A JP34657291A JPH0619663A JP H0619663 A JPH0619663 A JP H0619663A JP 3346572 A JP3346572 A JP 3346572A JP 34657291 A JP34657291 A JP 34657291A JP H0619663 A JPH0619663 A JP H0619663A
Authority
JP
Japan
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window
windows
rule
automatic
layout
Prior art date
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Pending
Application number
JP3346572A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Toyosawa
聡 豊澤
Hiroyuki Yamaguchi
博幸 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication of JPH0619663A publication Critical patent/JPH0619663A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウィンドウシステムにおけるウィンドウ操作
を大幅に簡略化する。また、ウィンドウ配置を決定する
ルールにおいて、効果的なウィンドウ配置を実現する。 【構成】 スクリーンに複数のウィンドウを表示するマ
ルチウィンドウシステム上で、各ウィンドウの表示に係
わるインタフェースを提供するウィンドウマネージャに
おいて、ウィンドウの発生、移動、形状変更、消滅を検
知し、これをウィンドウイベントとして受け、現在のウ
ィンドウ配置状態を記述し、ウィンドウ配置の方法を記
述したルール、前記のウィンドウイベント及び前記のウ
ィンドウ配置情報を基に、前記のルールを適用し、それ
ぞれのウィンドウについて、アイコン化の是非の判断、
座標、大きさと形状、ウィンドウ間の上下関係を算出
し、この算出結果に基づいて自動的にウィンドウを配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチウィンドウのユ
ーザーの操作方法に関し、特に、計算機を用いた多地点
間の通信会議に代表されるような、テキスト、グラフィ
ックス、動画、静止画のような多様なメディアが多数混
在するような状況において、従来、ユーザーが手動で行
っていたウィンドウ操作を自動化することにより、操作
を軽減せしめるユーザーインタフェース方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】マルチウィンドウ・システムは、1つの
スクリーンを、ウィンドウと呼ばれる多数の擬似的スク
リーンに分割使用することにより、クライアントと呼ば
れるプログラムを同時に多数実行して表示することを可
能とするものである。このウィンドウは任意の大きさ、
位置を取ることができ、また、あたかも紙のようにスク
リーン上で互いに重なり合わせることも可能である。ま
た、多くのウィンドウを直観的に見易くするために、ウ
ィンドウをアイコンと呼ばれる小型のシンボルにするこ
ともできる。
【0003】図8は、このマルチウィンドウシステムで
の一般的な表示状態を模式化したものである。図8にお
いて、801,802,803はそれぞれウィンドウで
あり、このウィンドウに各クライアントの実行状況が表
示される。この例ではテキスト、アニメーション、そし
てグラフィックスがそれぞれのウィンドウに表示されて
いる。804はアイコンであり、小型の四角の中にその
ウィンドウを生成したクライアントの名称が示されてい
る。805,806,807はそれぞれウィンドウ80
1,802,803をアイコン化、移動及び大きさ変更
をする際に、マウスを用いてカーソルを合わせる等の操
作のための操作パネルの表示画像である。
【0004】マルチウィンドウシステム下で表示される
ウィンドウやアイコンの入力操作時のユーザーインタフ
ェースと表示を司る特殊なクライアントであるウィンド
ウマネージャは、多数のウィンドウの移動、消去、大き
さ及び形状の変更、ウィンドウのアイコン化/アイコン
のウィンドウ化、ウィンドウ重畳関係の変更等で代表さ
れるウィンドウ操作や、ウィンドウ枠の付与、タイトル
表示等で代表されるウィンドウ装飾について、統一的な
環境を提供することを特徴とするウィンドウ制御機構で
ある。ウィンドウの操作に関する情報、すなわち、位置
(x,y)、大きさ(width,height)、ウィンドウ
/アイコン状態、表示/未表示状態、及びウィンドウの
重畳関係はウィンドウジオメトリ情報と呼ばれるが、ウ
ィンドウマネージャは、これらウィンドウジオメトリ情
報を操作することにより、前記の機能を達成している。
【0005】図8中の表示画像805,806,807
の操作パネルは、ユーザーインタフェースを提供するた
めにウィンドウマネージャが生成したものであり、ユー
ザーはこの操作パネルから、ウィンドウマネージャを経
由して各ウィンドウを操作する。これは、現実に操作パ
ネルを押し下げるわけではなく、カーソルが操作パネル
上に来たときに、マウスをクリックすることで、ウィン
ドウマネージャに信号を送りウィンドウマネージャは、
座標に割り当てられたプログラムを起動するものであ
る。なお、図8においては、図示を簡略化するためにク
ライアントを4つのみ示したが、操作可能なクライアン
トの数はこれに限られない。
【0006】図9は、現存の一般的なウィンドウマネー
ジャの概略ブロック図である。
【0007】ユーザーの操作が行われていることを伝え
るイベントがウィンドウマネージャ903に伝えられ
る。ウィンドウマネージャは内部のウィンドウ判断機構
901により、どのウィンドウが操作されているかを判
断し、ウィンドウ操作機構902はユーザーの入力した
イベントの種類にしたがってウィンドウを操作する。こ
れら操作の結果は、ウィンドウサーバー904に送ら
れ、実際にウィンドウの表示がなされる。
【0008】図10は、ウィンドウマネージャを用いて
ウィンドウを操作する上でのユーザーインタフェースの
向上を計るための既存の手段を示した図表である。図1
0において、1は仮想デスクトップ方式、2はウィンド
ウジオメトリ指定方式、3は位置記憶方式、4はウィン
ドウスクリプト方式、5はアイコン自動配列方式、6は
アイコンマネージャである。
【0009】図表中の仮想デスクトップ方式1は、1枚
のスクリーンに多数のウィンドウを表示する場合、表示
領域が不足するという欠点を補うため、仮想的に複数の
スクリーンを持つ手段を講じ、その仮想スクリーンを切
替えて用いることにより、仮想的にスクリーンサイズよ
りも大きい表示面積を得るものである。
【0010】図表中のウィンドウジオメトリ指定方式2
は、ウィンドウを初めて表示する時の操作を軽減するた
め、1つのウィンドウについてそのウィンドウを起動す
る前に位置、大きさ等のウィンドウジオメトリ情報を予
め設定する手段を講じたものである。
【0011】図表中の位置記憶方式3は、ウィンドウジ
オメトリ指定方式2同様にウィンドウの初期表示におけ
る移動の手間を省くために、複数のウィンドウの配置を
記憶/再生する手段を講じ、特に、決まった手順で複数
のクライアントを起動するような場合、記憶した配置に
従ってウィンドウを配置することにより、操作数を軽減
せしめるものである。
【0012】図表中のウィンドウスクリプト方式4は、
特に、計算機による自動的な商品説明に代表されるプレ
ゼンテーションを、マルチウィンドウ環境下で実現する
ために考案された方法であり、複数のウィンドウの表
示、消去、ウィンドウジオメトリ情報の変更を予め時系
列的順序に記述し、これを記述通りに再生、表示するこ
とができるようにしたものである。
【0013】図表中のアイコン自動配列方式5及びアイ
コンマネージャ6は、アイコンを個別に移動する手間を
省くために、アイコン自動配列方式5ではウィンドウが
アイコン化されると同時に、アイコンをスクリーンの端
に縦、もしくは横1列に自動的に並べる手段を講じ、ア
イコンマネージャ6ではアイコンをメニューの1項目と
して自動的に登録/表示する手段を講じることにより、
アイコンの移動に関わる操作を軽減せしめると共に、全
てのアイコンを近接位置に並べることにより、アイコン
を見い出し易くするものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ウィンドウマネージャやウィンドウ操作関連のユーザー
インタフェースによるウィンドウ操作方式では、操作の
量、ウィンドウの見易さといった点において、以下に述
べる問題点があった。
【0015】1.従来のウィンドウシステムにおけるウ
ィンドウ操作は、ウィンドウマネージャの提供するユー
ザーインタフェースとユーザーが対話しながら、ウィン
ドウを個別に操作していかなければならない手段によっ
て達成されている。これは、多数のウィンドウが表示さ
れている場合、操作の負担が多くなることを意味する。
特に、1つのウィンドウを操作したことにより他のウィ
ンドウの周囲の状況が変化し、これによって操作しよう
としたウィンドウ以外のウィンドウも動かさなければな
らない状況が発生した場合、ウィンドウ操作は爆発的に
増加することとなり、操作のためにユーザーがさかなけ
ればならない時間と労力は無視できないものとなる。こ
のユーザーのウィンドウ操作作業に係わる労力の問題
は、手作業でウィンドウを操作しなければならないシス
テムにおける設計上の問題である。表示領域を拡大する
ことによりウィンドウの配置位置の選択の余地を増や
す、図10の仮想デスクトップ方式1においても、この
問題から逃れることはできない。
【0016】2.図10中のアイコン自動配列5とアイ
コンマネージャ6において、ウィンドウのアイコン化、
もしくはアイコンのウィンドウ化は、全てユーザーの手
動の操作によって行われる。従って、個々のアイコンの
移動に係わる操作を省くことはできるが、ウィンドウの
アイコン化の是非を決定し、その指示を与える操作は依
然としてユーザーの手作業を必要とし、効率性につい
て、まだ改善の余地がある。特に、1つのウィンドウを
画面一杯に拡大したりするような場合に代表される、多
くのウィンドウが覆い隠されるような場合には、複数の
ウィンドウを同時にアイコン化することを必要としたり
するが、アイコン自動配列方式5とアイコンマネージャ
6においては、この作業のサポートはなされていない。
【0017】3.図10中のウィンドウジオメトリ指定
方式2、位置記憶方式3及びウィンドウスクリプト方式
4は、特に、システム起動時や商品説明に代表されるプ
レゼンテーションのような決まった手順でウィンドウを
表示するような場合には、操作に係わるユーザーの負担
を軽減することができるが、ウィンドウ配置に関する設
定を、予めユーザーが行わなければならず、根源的に操
作数の軽減には寄与していない。また、予定外に表示し
なければならないウィンドウなどの登録や手順の記述の
なされていないウィンドウについては全く効力がなく、
その場合には従来のウィンドウマネージャ経由の手動操
作が必要となってくるため、操作数上の効力は激減す
る。
【0018】4.図10中のウィンドウジオメトリ方式
2は、固定的な位置にウィンドウを表示するための操作
方式であるが、ジオメトリ情報は1つのウィンドウ固有
のものであり、多数のウィンドウがスクリーンに表示さ
れる場合の、周囲の別のウィンドウとの配置関係を考慮
することがない。例えば、2つの同一のジオメトリ情報
を有するウィンドウが起動されると、どちらか一方が他
方の下に表示されるため、全く見えないものとなってし
まうような状態が作り出されてしまう。
【0019】5.図10中のウィンドウスクリプト方式
4は、予め全ての表示するウィンドウの動作手順をシナ
リオのようにウィンドウ制御プログラムに記述しなけれ
ばならないが、この記述作業は、編集者の勘を頼りに手
作業で行わなければならず、莫大な労力を必要とする。
従って、映画のように芸術的観点に従う効果的な演出、
演台でのスムーズな操作等の必要性が極めて高いデモン
ストレーションやプレゼンテーションにおいては有用で
あろうが、操作数を軽減したい目的に供する場合は無意
味である。
【0020】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、ウィンドウシステ
ムにおけるウィンドウ操作を大幅に簡略化することが可
能な技術を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、ウィンドウ配置を決
定するルールにおいて、効果的なウィンドウ配置を実現
することができる。
【0022】本発明の前記ならびにその他の目的及び新
規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明ら
かにする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、スクリーンに複数のウィンドウを表示す
るマルチウィンドウシステム上で、各ウィンドウの表示
に係わるインタフェースを提供するウィンドウマネージ
ャにおいて、ウィンドウの発生、移動、形状変更、消滅
を検知し、これをウィンドウイベントとして受け、現在
のウィンドウ配置状態を記述し、ウィンドウ配置の方法
を記述したルール、前記のウィンドウイベント及び前記
のウィンドウ配置情報を基に、前記のルールを適用し、
それぞれのウィンドウについて、アイコン化の是非の判
断、座標、大きさと形状、ウィンドウ間の上下関係を算
出し、この算出結果に基づいて自動的にウィンドウを配
置することを特徴とする。
【0024】前記のルールの算出は、少なくとも、ウィ
ンドウとアイコンについて、表示物の内容、ウィンドウ
の過去の座標・大きさ・形状の履歴、過去どのような操
作を受けてきたかの履歴、他のウィンドウによって覆い
隠され他のウィンドウによって覆い隠される面積の比
率、使用しているスクリーンのサイズにより構成される
ウィンドウ情報を用いて、ウィンドウ間の上下関係を算
出することを特徴とする。
【0025】前記のルールの算出は、少なくとも、ウィ
ンドウとアイコンについて、表示物の内容、ウィンドウ
の過去の座標・大きさ・形状の履歴、過去どのような操
作を受けてきたかの履歴、他のウィンドウによって覆い
隠される面積の比率、使用しているスクリーンのサイズ
により構成されるウィンドウ情報を用いて、ウィンドウ
をアイコン化するか、アイコンをウィンドウに戻すか
の、アイコン化是非の判断を行うことを特徴とする。
【0026】前記ルールと発生イベントに基づいてウィ
ンドウを自動操作せしめるウィンドウ自動操作方法にお
いて、ウィンドウ配置に関して、ウィンドウ自動操作の
ルールをカスタマイズし、登録された自動操作停止のデ
ータとルールのカスタマイズデータをルールに反映さ
せ、ユーザーのウィンドウ配置に係わる個人的な嗜好を
吸収することを特徴とする。
【0027】
【作用】前述の手段によれば、予めウィンドウマネージ
ャに用意された配置方式により自動的に全てのウィンド
ウの配置を行うので、ウィンドウシステムにおけるウィ
ンドウ操作を大幅に簡略化することができる。
【0028】また、ウィンドウ自動操作機構は、自動的
なウィンドウ操作手段を設け、そしてウィンドウの表示
内容を隠蔽するアイコン化は最小限行わず、行う時もそ
のウィンドウの重要度の低いものから行っていく手段を
設け、適切な位置にウィンドウを配置していくルール
と、そのルールを解釈しウィンドウジオメトリ情報をユ
ーザーの操作なしで計算し、ウィンドウを自動的に配置
する前述のルールを複数準備し、これを選択的に用い、
また、ユーザーがルールを好みに応じて変更、調整でき
るので、個人個人のウィンドウの配置に対する嗜好に対
応でき、かつ、効果的なウィンドウ配置を実現すること
ができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0030】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0031】〔実施例1〕図1A及び図1Bは、本発明
のマルチウィンドウの自動操作方法の実施例1における
ウィンドウ配置形態を説明するためにスクリーン上のウ
ィンドウ配置を模式化した図である。図1Aにおいて、
101はメニュー、102〜105はメニュー101の
内容であり、102は「自動配置メニュー」、103は
「等価に並べる」、104は「1枚強調」、105は
「2分割」である。106〜110はウィンドウ、11
1は「ルールなし」である。図1Bにおいて、A〜Fは
ウィンドウの配置形態を示す画面である。
【0032】ユーザーは、本実施例のウィンドウ自動操
作機構に対してどのようなウィンドウ配置を行うかを、
図1A中のメニュー101を介して宣言をする。メニュ
ー101には、このシステムのタイトルとして「自動配
置メニュー」102が表示され、それに続いて、システ
ムに可能なウィンドウ配置方式が短い言葉で書かれてい
る。図1Aの例では「等価に並べる」103、「1枚強
調」104、そして「2分割」105の3種類の配置が
選べるようになっている。これらの選択をユーザーが指
定したときにウィンドウ自動操作機構が取るウィンドウ
の配置は、図1Bに示すように、模式的にそれぞれ、
A,B,Cのようになる。
【0033】メニュー101中の「等価に並べる」10
3が選択されると、ウィンドウ自動操作機構は、図1B
のAの画面に図示されているように、ウィンドウ10
6,107,108,109を定められた優先順位に従
って順番に並べる。4枚のウィンドウが配置されている
ところに、ウィンドウ110が表示されると、ウィンド
ウ自動操作機構は、ウィンドウ110の優先順位を計算
し、ウィンドウ106,107,108,109も必要
に応じて再配置しつつ、ウィンドウ110をDのように
自動的に配置する。なお、Dの画面ではウィンドウ11
0の優先度が最も高くなっている。
【0034】メニュー101中の「1枚強調」104が
選択されると、ウィンドウ自動操作機構は、Bの画面に
図示されているように、ウィンドウ106,107,1
08,109の中で最も優先順位の高いウィンドウ10
9を中央に拡大表示し、残りのウィンドウ106,10
7,108を小型化、もしくはアイコン化してウィンド
ウ109を表示するのに妨げとならない位置に配置す
る。4枚のウィンドウが配置されているところにウィン
ドウ110が表示されると、ウィンドウ自動操作機構は
ウィンドウ110の優先順位を計算し、もしウィンドウ
110の優先順位が最も高ければ、Eの画面のように、
ウィンドウ110をウィンドウ109の代わりに拡大表
示し、先に拡大表示されていたウィンドウ109を小型
化し、ウィンドウ106,107,108の並びに配置
する。
【0035】メニュー101中の「2分割」105が選
択されると、ウィンドウ自動操作機構はCの画面に図示
されているように1枚のスクリーンを2つの領域に分割
し、各領域にウィンドウ106,107,108,10
9を2種類に分けて配置する。本実施例1では、ウィン
ドウ106,109が左の領域、ウィンドウ107,1
08が右の領域にそれぞれ配置されている。4枚のウィ
ンドウが配置されているところにウィンドウ110が表
示されると、ウィンドウ自動操作機構は、ウィンドウ1
10をどちらの領域に配置するかを計算し、また、優先
順位を算出し、その計算結果にしたがってウィンドウ1
10を配置する。本実施例1では、F画面のようにウィ
ンドウ110は右の領域に、最も高い優先度で配置され
ている。
【0036】図1A及び図1Bでは、5枚のウィンドウ
を3種類の配置方式で配置するさまが図示されている
が、ウィンドウ自動操作機構は、この3種以外の方式を
提供でき、また、操作可能なウィンドウは5枚にとどま
らないことはいうまでもない。
【0037】図2は、図1A及び図1Bで説明された本
実施例1のウィンドウ自動操作方法を実施する装置の概
略機能構成を示すブロック図である。図2において、待
機状態201にあるウィンドウ自動操作機構は、状況に
応じて2つの処理に分かれる。その1つはインベントハ
ンドリング機構202であり、その2つはメニュー操作
機構203である。
【0038】ユーザーがウィンドウ配置を選択する作業
は、図1Aで述べたようにメニューを介して行われる
が、これはメニューの表示、操作を受け持つメニュー操
作機構203によってなされる。メニュー操作機構20
3は、ユーザーがメニューから選択した項目番号を配置
方式IDに置き換える。配置方式IDはウィンドウ自動
操作機構が提供することのできる配置方式を、順に番号
づけたものである。図1Aの例を用いると、「等価に並
べる」103がID=1、「1枚強調」104がID=
2、そして、「2分割」105がID=3、というよう
に記述できる。このメニュー操作機構203を通じて宣
言された配置方式IDは、ウィンドウ配置算出部204
に送られ、そこに今後どのような配置を行っていくかの
指針として、新しい配置方式IDが宣言されるまで記憶
される。
【0039】ウィンドウ配置算出部204は、現在表示
されているウィンドウや新しく表示されたウィンドウの
次の配置を算出する機構である。
【0040】ウィンドウ配置算出部204は、メニュー
操作機構203より受け取った配置方式IDを鍵に、ウ
ィンドウ配置ルールを格納しているルールベース206
より、配置方式IDの示す一連のルールを取得する。ま
た、同時に、少なくとも、現在表示されているそれぞれ
のウィンドウの座標、大きさ、ウィンドウの重畳関係、
ウィンドウ内に表示されている表示物の内容からなるウ
ィンドウジオメトリ情報、ウィンドウの数、ウィンドウ
が表示されているスクリーンのサイズを、これらを管理
しているウィンドウ管理テーブル205より取得する。
【0041】図3は、ウィンドウ配置算出部204がど
のようにしてルールとウィンドウジオメトリ情報を得
る。これらを用いてウィンドウを実際に動作せしめるか
を説明するための図であり、301はウィンドウ画面で
あり、現在表示されている4つのウィンドウ(win1〜
4)で、それぞれに番号1〜4が付けられている。これ
らウィンドウの表示状態は、ウィンドウ管理テーブル2
05中に、例えば、ウィンドウの左上部のx座標,y座
標、wで示されているウィンドウの幅、hで示されてい
るウィンドウの高さ、ウィンドウの重畳関係を示すp、
表示内容が(TEXT,GRAPH,VIDEO)のい
ずれであるかを示すインデックス、ウィンドウが起動さ
れた時間t、そして、ウィンドウがユーザーの手によっ
て直接操作された時間の積算Tで表されており、ウィン
ドウ1〜4について、それぞれ記述されている。
【0042】ルールベース206には番号が付けられ
た、一連のルールが、モジュール化されて格納されてい
る。ウィンドウ配置算出部204は配置方式IDに対応
する番号を持つルールモジュールを、計算手段 apply r
ules to WINi(WINi)と置き換える。本実施例
1では、配置方式IDが1であるので、ウィンドウ配置
算出部204はルールモジュール1を取得する。
【0043】ウィンドウ配置算出部204は、個々のウ
ィンドウについて、x座標,y座標、wで示されている
ウィンドウの幅、hで示されているウィンドウの高さ、
ウィンドウの重畳関係を示すpを先にロードしたルール
を用いて算出する。本実施例1では、ウィンドウが4枚
存在するので、図3中の計算ループは4回めぐることに
なる。
【0044】ウィンドウの配置に関する計算結果が得ら
れると、ウィンドウ配置算出部204はこれらの情報を
ウィンドウドライバー207に引き渡す。ウィンドウド
ライバー207は、ウィンドウがアイコン化しなければ
ならないようならばアイコン化し、しかる後に、算出結
果に基づいて全てのウィンドウを動作させる。
【0045】ウィンドウドライバー207において全て
のウィンドウ配置が終了すると、ウィンドウ自動操作機
構は、再び、図2の待機状態201に戻る。
【0046】ウィンドウの自動配置は、ユーザーのメニ
ュー操作による直接操作のみによって起動されるのでは
なく、ウィンドウ状態の変更が行われても起動される。
【0047】新規のウィンドウがクライアントによって
生成されたり、ユーザーの手によってウィンドウが手動
操作されるような、ウィンドウ状態が変更されると、ウ
ィンドウサーバよりイベントが発生する。このイベント
の発生を監視するのがイベントハンドリング機構202
である(図2)。イベント発生を受けたイベントハンド
リング機構202は、図2に示すように、発生したイベ
ントの種類を示すイベントIDを生成する。IDは先の
メニュー操作機構203同様、ウィンドウ配置算出部2
04に送られる。ウィンドウ管理テーブル205は、イ
ベント発生の原因となったウィンドウジオメトリ情報の
変更を検知し、内部のテーブルを書き換える。もし、新
しいウィンドウが発生したのであったら、そのウィンド
ウをテーブルに付け加える。
【0048】ウィンドウ配置算出部204には、既に、
メニュー操作機構203を介してユーザーが宣言した配
置方式IDにより、ルールベース206からロードされ
てきたルールが在中している。ロードされたルールには
発生したイベントの種類に応じて、どのような対応をす
べきかが記述されている。ウィンドウ配置算出部204
は、また、ウィンドウ管理テーブルから新規の情報を読
み取り、前述のメニュー操作機構より始まる処理と同様
な処理を経て、ウィンドウを再配置する。この動作の様
子は、既に、図1BのAの画面がDの画面に、Bの画面
が画面Eに、そしてCの画面がFの画面に変化する図で
示されている通りである。
【0049】前述のように構成したので、ユーザーはメ
ニューの選択項目を選択することにより、配置方法を記
述したルールに基づいて、表示されているウィンドウ全
てを自動的に配置することができ、新規に作成されたり
ユーザーの手動操作に伴って位置が変更されたウィンド
ウについて、配置方式を記述したルールに基づいて、適
切な自動配置が施されるようになった。従って、従来技
術と比して少ない操作数でウィンドウの操作を行うこと
ができる。
【0050】〔実施例2〕ウィンドウの重畳関係は、個
々のウィンドウの持つ優先度で定められ、この優先度が
高いものほど、他のウィンドウと重ねられた時に、その
ウィンドウよりも上に位置されるようになる。本発明で
は、この優先度を決定するパラメータをプライオリティ
と言い、この値を算出する関数をプライオリティ関数と
呼ぶ。ウィンドウの重畳関係を決定するルールは、この
プライオリティ関数で表される。
【0051】図4は、本発明のマルチウィンドウの自動
操作方法の実施例2を説明するための図である。図4は
前記実施例1中のルールにおいて、特に、ウィンドウの
重畳関係を定めるルールとしての、プライオリティ関数
を図解したものである。
【0052】本実施例2では、図4に示すように、プラ
イオリティ関数は、4つの異なる関数、メディア重み関
数405、使用時間重み関数406、操作時間重み関数
407、そして面積重み関数408から構成されてい
る。これら関数群は、図2及び図3で説明したウィンド
ウ管理テーブル205からのウィンドウジオメトリ情報
と、その関数がファイル内に所持している関数固有な係
数(401,402,403,404)とを読み込み、
それぞれがプライオリティを算出するに寄与する値を算
出する。
【0053】メディア重み関数405は、ウィンドウの
表示している内容物のメディアを用いてプライオリティ
値を算出するモジュールの1つで、メディア番号mをウ
ィンドウ管理テーブル205より、メディア係数401
を関数に附属しているファイルより、それぞれ取り込
み、それに基づき、メディア重みの値を算出する。算出
手段は、例えば、メディア重み関数405中の表からメ
ディア番号に相当する値を読み取り、それとメディア係
数値を掛けるような手段を取る。
【0054】使用時間重み関数406は、ウィンドウが
ユーザーにどれだけの時間の間、使用されていたかを用
いてプライオリティ値を算出するモジュールの1つであ
る。ウィンドウの使用時間、すなわち、そのウィンドウ
を生成しているプロセスをユーザーがどれだけ使用した
かの時間はウィンドウ管理テーブル205から、また、
関数固有な使用時間係数を取り込み、それに基づき使用
時間重み値を算出する。残り2つの関数、操作時間重み
関数407、面積重み関数408は、それぞれウィンド
ウが起動されてからの時間、ウィンドウの面積を用いて
それぞれ前記2つの関数同様に、プライオリティ算出に
寄与する値を算出する。
【0055】4つの関数から算出された値pは、次式
(1)に示すように、それぞれ足し合わされ、1つのウ
ィンドウについてのプライオリティ値となる。
【0056】
【数1】p=M+h+H+S …………(1) これらの重み線形加算によって得られる値pより、ウィ
ンドウの重なりの度合が決定される。すなわち、ウィン
ドウwiとウィンドウwjのp値がそれぞれpi,pjであ
り、pi>pjであるとき、ウィンドウwiはウィンドウ
jより上に重ねられて表示される。
【0057】図4の例では、4枚のウィンドウ106,
107,108,110がそれぞれプライオリティ値、
10,3,6,20を持っていると前記関数群によって
算出されたことを示している。この値にしたがいウィン
ドウの重畳関係は、下から順に、ウィンドウ107,1
08,106,110となり、410の画面のように重
ねられる。
【0058】前記のように構成したので、ウィンドウ自
動操作方法において、ウィンドウの重なりの度合を適切
に算出し、これによってウィンドウ配置のルールをウィ
ンドウ重畳について適切な記述をすることが可能となっ
た。
【0059】なお、前述のプライオリティ関数は、ウィ
ンドウの各性質に関する4つの重み関数を線形加算した
もので構成されているが、ウィンドウの重なりの度合が
適切に算出される範囲内で、この線形関数は、例えば、
べき関数のような別の計算方式によっても構わない。
【0060】また、本実施例2では、プライオリティp
を算出するために、メディア重み関数、使用時間重み関
数、操作時間重み関数、そして、面積重み関数の4つの
関数を用いているが、これ以外にもウィンドウの持つ性
質やウィンドウの使用状況を用いて重みを算出する関数
であるならば、これを前記の4つと差し替えても、ま
た、前記4つに付け加えて4つ以上の重み関数によって
プライオリティを算出しても、目的である重畳関係の算
出には支障がないことは言うまでもない。
【0061】同様にして、各重み関数の中身はメディア
重み関数405のように表形式であっても、他の関数4
06,407,408のような関数であっても構わな
い。数学的関数であれば、どのような形式をとっても良
いことは言うまでもない。
【0062】さらに、前記のプライオリティ関数は、ウ
ィンドウが重なりの何処に位置するかを示すと共に、そ
のウィンドウのその時点の重要度をも示す指標になり得
るので、ウィンドウの重要度を算出する必要性がある用
途の全てに適用できる。
【0063】〔実施例3〕図5A及び図5Bは、本発明
のマルチウィンドウの自動操作方法の実施例3を説明す
るための図であり、前記実施例1中のルールにおいて、
特に、ウィンドウのアイコン化の是非を決定するための
ルールとしてのアイコン化関数の動作を説明するための
図である。
【0064】本実施例3において、アイコン化関数は、
図5Aに示すように、3つの異なる重み関数、すなわ
ち、メディア重み関数501、プライオリティ関数50
2、そして操作時間重み関数503から構成されてい
る。これら重み関数は、前記の実施例2中のものと同型
であるので、ここでは、簡略化のため説明は省略する。
プライオリティ関数502は、ウィンドウの重畳関係算
出ルールである前記実施例2中のプライオリティ関数と
同型で、ここでは、これを重み関数として用いている。
これら関数が持つ係数、メディア係数、プライオリティ
係数、そしてウィンドウ年齢係数は、本実施例3のアイ
コン化関数に特化された係数であるので、前記実施例2
中の係数と同値である必要は全くない。
【0065】各係数及びウィンドウ管理テーブル205
からのデータを元にこれら3つの関数が算出した値はそ
れぞれ加算され、1つのウィンドウについてのアイコン
化判断の基準に用いられる。この値をアイコン化値Iと
ここでは呼ぶ。このアイコン化値Iは、次式(2)で表
わされる。
【0066】
【数2】I=M+P+H …………(2) 各ウィンドウについて算出されたIは、アイコン化関数
の持つ内部定数であるアイコン化閾値Ithと比較され
る。アイコン化値IがIthよりも大きいウィンドウにつ
いてはそれをアイコン化し、アイコンであったものはそ
のままアイコンのままにとどめる。また、IがIthより
も小さいウィンドウについてはウィンドウのままにとど
め、アイコンであったものはウィンドウ化する。これを
式で表すと次式(3)のようになる。
【0067】
【数3】
【0068】算出されたアイコン化値I及びアイコン化
閾値Ithにより、それぞれのウィンドウについて、ウィ
ンドウのアイコン属性を実施例1の図2中のウィンドウ
ドライバ207に渡す。ウィンドウドライバは渡された
属性を元にウィンドウをアイコン化/ウィンドウ化す
る。
【0069】図5Bでは、3つのウィンドウについて例
を挙げている。ウィンドウ111は既にアイコン10に
なっており、ウィンドウ106,110はウィンドウの
状態になっている。アイコン化関数により算出されたI
が、それぞれ10,4,12であり、アイコン化閾値I
thが8であるならば、ウィンドウ111はアイコンから
ウィンドウ107に変わり、ウィンドウ106はアイコ
ン8になり、そして、ウィンドウ110はそのままウィ
ンドウの状態に留まる(110)。
【0070】前記のように構成したので、ウィンドウ自
動操作機構において、ウィンドウ配置のルール上でウィ
ンドウのアイコン化/ウィンドウ化の決定方法を記述す
ることが可能となった。
【0071】〔実施例4〕図6は、本発明のマルチウィ
ンドウの自動操作方法の実施例4のウィンドウの自動配
置方式の概略構成を示すブロック図であり、601はユ
ーザーカスタマイズインタフェース、602はカスタマ
イズファイルである。図6において、待機状態201に
あるウィンドウ自動操作機構は、イベント発生に伴いイ
ベントハンドリング機構202が起動され、ウィンドウ
が操作される流れ、メニュー操作機構203を介してユ
ーザーがウィンドウ配置方式をウィンドウ自動操作機構
に宣言し、それに従いウィンドウが配置される流れ、そ
してウィンドウを配置するに際して必要なルールを、ユ
ーザーが自ら変更/調整を行うことを可能とするカスタ
マイズ処理の流れの3つにその処理が分岐される。イベ
ント発生とユーザーのメニュー操作から、ウィンドウ操
作が行われる処理については、前出の実施例1における
ものと同型であるので、ここでは説明を省略する。
【0072】ユーザーは、例えば、コントロールキィ、
エスケープキィ、またはファンクションキィ、もしくは
実施例1の図1A中にカスタマイズ機構を呼び出すため
に、特に設けられた項目などを用いて、ユーザーカスタ
マイズインタフェース601を起動する。起動されたユ
ーザーカスタマイズインタフェース601により、ユー
ザーは、ルールの設定や調整や変更をウィンドウ自動操
作機構と対話的に行い、その結果をカスタマイズファイ
ル602に登録することができる。この作業が終了する
と、ウィンドウ自動操作機構は再び待機状態201に戻
る。
【0073】ユーザーがルールに関する設定、変更、調
整を登録したカスタマイズファイル602は、ウィンド
ウ配置算出部204がウィンドウ自動配置に際してルー
ルをルールベース206から読み込む時に同時に参照さ
れる。
【0074】図7は、実施例4のウィンドウ自動操作機
構のカスタマイズ機構について、ルールベース206と
カスタマイズファイル602の動作を説明するための図
である。
【0075】カスタマイズファイル602中には、ユー
ザーが前出のユーザーカスタマイズインタフェース60
1を介して登録をした各ルールの係数値が収められてい
る。また、ルールベース206にはルールの関数とシス
テム側で既に設定してある係数が収められている。本実
施例4では、実施例2,3で説明したプライオリティ関
数及びアイコン化関数が図中に例として収めてある。
【0076】カスタマイズ機構のない実施例1の場合、
ルールはそのままウィンドウ配置算出部204に送られ
るが、カスタマイズ機構のある本実施例4の場合、ルー
ルベース206中の係数は、カスタマイズファイル60
2中の値に置き換えられて701の画面の形となってか
ら、ウィンドウ配置算出部204に送られる。具体的に
は、例えば、アイコン化関数の使用時間係数は、ルール
ベース206中では1.2になっているが、カスタマイ
ズファイル602中の1.1に置き換えられる。ユーザ
ーがカスタマイズ作業を行っていない係数については、
カスタマイズファイル602中のアイコン化関数のメデ
ィア係数である0.5のように、ルールベース中に収め
られている値と同値となっている。
【0077】本実施例4では、説明のために、カスタマ
イズファイル602中の値がルールベース206中の値
と同値である場合も、カスタマイズファイル602中に
システムが設定した元の値が収められているが、両者と
値が異なる場合のみカスタマイズファイル602に値を
設定し、結合して701の形(図7)にする時に差分を
とることにより、カスタマイズファイル602の大きさ
を小さくすることも当然可能である。
【0078】前記のように構成することにより、ユーザ
ーは本実施例4のウィンドウ自動操作機構の提供する固
定的なルールに基づくウィンドウ配置を自らの手によっ
て自分自身の使い易いように、見易いように特化するカ
スタマイズ作業を行うことができるようになった。
【0079】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更し得
ることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ウィンドウの移動、大きさ変更、重なりの度合等の
ウィンドウジオメトリ情報を、少なくとも周囲の状況、
ウィンドウの使用しているメディア等の過去のウィンド
ウ配置の履歴といった性質を基に算出し、これを用いて
自動的にウィンドウを配置するので、ユーザが行うウィ
ンドウ操作を大幅に簡略化することができる。
【0081】また、ウィンドウ配置を決定するルールに
おいて、プライオリティ関数を用いることによりウィン
ドウの重なりの順序を決定する手段とアイコン化関数を
用いることによりウィンドウをアイコン化/ウィンドウ
化を決定するので、効果的なウィンドウ配置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法
の実施例1におけるウィンドウ配置形態を説明するため
に、ウィンドウ自動操作機構内に用意されたウィンドウ
配置方法をユーザーに選択させるために用いられるメニ
ューを示す図、
【図1B】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法
の実施例1におけるウィンドウ配置形態を説明するため
にスクリーン上のウィンドウ配置を模式化した図、
【図2】 図1A及び図1Bで説明された本実施例1の
ウィンドウ自動操作方法を実施する装置の概略構成を示
すブロック図、
【図3】 本実施例1のウィンドウ配置算出部がどのよ
うにしてルールとウィンドウジオメトリ情報を得、これ
らを用いてウィンドウを実際に動作せしめるかを説明す
るための図、
【図4】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法の
実施例2を説明するための図、
【図5A】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法
の実施例3を説明するための図、
【図5B】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法
の実施例3を説明するための図、
【図6】 本発明のマルチウィンドウの自動操作方法の
実施例4のウィンドウの自動配置方式の概略構成を示す
ブロック図、
【図7】 本実施例4のウィンドウ自動操作機構のカス
タマイズ機構の動作を説明するため図。
【図8】 従来のウィンドウシステム使用時のスクリー
ンの表示状態を説明するための模式化図、
【図9】 従来のウィンドウマネージャの概略構成を説
明するためのブロック図、
【図10】 従来のウィンドウマネージャのユーザーイ
ンタフェースを向上をせしめる目的で考案されたウィン
ドウ操作方法を説明するための図。
【符号の説明】
201…待機状態、202…インベントハンドリング機
構、203…メニュー操作機構、204…ウィンドウ配
置算出部、205…ウィンドウ管理テーブル、206…
ルールベース、207…ウィンドウドライバー、601
…ユーザーカスタマイズインタフェース、602…カス
タマイズファイル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンに複数のウィンドウを表示す
    るマルチウィンドウシステム上で、各ウィンドウの表示
    に係わるインタフェースを提供するウィンドウマネージ
    ャにおいて、ウィンドウの発生、移動、形状変更、消滅
    を検知し、これをウィンドウイベントとして受け、現在
    のウィンドウ配置状態を記述し、ウィンドウ配置の方法
    を記述したルール、前記のウィンドウイベント及び前記
    のウィンドウ配置情報を基に、前記のルールを適用し、
    それぞれのウィンドウについて、アイコン化の是非の判
    断、座標、大きさと形状、ウィンドウ間の上下関係を算
    出し、この算出結果に基づいて自動的にウィンドウを配
    置することを特徴とするウィンドウ自動操作方法。
  2. 【請求項2】 前記のルールの算出は、少なくとも、ウ
    ィンドウとアイコンについて、表示物の内容、ウィンド
    ウの過去の座標・大きさ・形状の履歴、過去どのような
    操作を受けてきたかの履歴、他のウィンドウによって覆
    い隠される面積の比率、使用しているスクリーンのサイ
    ズにより構成されるウィンドウ情報を用いて、ウィンド
    ウ間の上下関係を算出することを特徴とする請求項1に
    記載のウィンドウ自動操作方法。
  3. 【請求項3】 前記のルールの算出は、少なくとも、ウ
    ィンドウとアイコンについて、表示物の内容、ウィンド
    ウの過去の座標・大きさ・形状の履歴、過去どのような
    操作を受けてきたかの履歴、他のウィンドウによって覆
    い隠される面積の比率、使用しているスクリーンのサイ
    ズにより構成されるウィンドウ情報を用いて、ウィンド
    ウをアイコン化するか、アイコンをウィンドウに戻すか
    の、アイコン化是非の判断を行うことを特徴とする請求
    項1に記載のウィンドウ自動操作方法。
  4. 【請求項4】 前記ルールと発生イベントに基づいてウ
    ィンドウを自動操作せしめるウィンドウ自動操作方法に
    おいて、ウィンドウ配置に関して、ウィンドウ自動操作
    のルールをカスタマイズし、登録された自動操作停止の
    データとルールのカスタマイズデータをルールに反映さ
    せ、ユーザーのウィンドウ配置に係わる個人的な嗜好を
    吸収することを特徴とする請求項1に記載のウィンドウ
    自動操作方法。
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