JPH0759871B2 - ブラインド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は窓の内側等に設置されて室内への採光量を調
節するブラインドに関するものである。

（従来の技術） 従来、窓の内側に吊下支持されるブラインドは窓の上枠
等にヘッドボックスが取着され、そのヘッドボックスか
ら多数段のスラットがラダーコードを介して吊下支持さ
れている。そして、ヘッドボックス一側から垂下される
操作コード及び角度調節棒等を操作することによりスラ
ットを昇降及び角度調節して室内への採光量を調節した
り、あるいは室内のプライバシーを確保するようになっ
ている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記のようなブラインドでは室内の明るさを
調節する場合、スラットの角度を手動で調節したり、夜
間にはスラットを手動で全閉としかつ室内の照明器具を
点灯させる等の操作が必要であり、スラットの角度を室
内外の明るさに応じてきめ細かく調節することは煩雑で
あった。この発明の目的は室内外の明るさに応じてスラ
ットの角度を自動的に調節し、かつ照明器具の点灯及び
消灯を自動的に行なうブラインドを提供するにある。

発明の構成 （課題を解決するための手段） この発明は上記問題点を解決するために、照明器具4,1
8,19と、室内及び室外の明るさを検出する検出手段6,7
と、室内及び室外の明るさをあらかじめ設定する設定手
段5,9,11と、その設定手段5,9,11と前記検出手段6,7と
の出力に基いてスラット３を駆動しかつ照明器具4,18,1
9の点灯及び消灯を制御する制御手段9,14,15,16とをヘ
ッドボックス２に備えた構成としている。

（作用） 上記手段により、室内及び室外の明るさとあらかじめ設
定された明るさとに基いてスラット３が駆動され、かつ
照明器具4,18,19の点灯及び消灯が制御される。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、ブラインド１はヘッドボックス２から多数段
のスラット３が吊下支持され、そのスラット３はヘッド
ボックス２に内蔵された後記角度調節用モータ及び昇降
用モータの作動により昇降及び角度調節されるようにな
っている。また、ヘッドボックス２の一側には昇降コー
ド及び角度調節棒（ともに図示しない）が垂下され、手
動でも昇降及び角度調節可能となっている。

ヘッドボックス２の中間部には蛍光灯４が取着され、そ
の側方にはこの蛍光灯４を自動的に点灯及び消灯させる
明るさを設定するための操作パネル５が設けられてい
る。操作パネル５の側方には室内の明るさを検知する室
内センサ６が設けられ、ヘッドボックス２背面には室外
の明るさを検知する室外センサ７が設けられている。そ
して、各センサ6,7の出力信号に基いて各スラット３の
角度調節及び蛍光灯４の点灯あるいは消灯が自動的に行
なわれ、ヘッドボックス２内にはこのような動作を行な
わせるための制御装置が内蔵されている。

その制御装置の電気的構成を第２図に従って説明する
と、前記各センサ6,7はその出力信号を入力インターフ
ェース８を介してCPU（中央処理装置）９に出力する。
マイクロスイッチ10はヘッドボックス２内において昇降
コードの移動量に基いてスラット３が上限あるいは下限
まで昇降されたことを検知してその出力信号を入力イン
ターフェース８を介してCPU9に出力する。また、前記操
作パネル５も同様にその出力信号をCPU9に出力する。

CPU9にはメモリ11が接続され、前記操作パネル５により
設定された初期設定値が記憶されるとともに、このCPU9
を動作させるためのプログラムがあらかじめ格納されて
いる。

CPU9の出力信号は出力インターフェース12及び駆動回路
13を介して角度調節用モータ14、昇降用モータ15、蛍光
灯スイッチ16に出力される。そして、角度調節用モータ
14はその出力信号に基いてヘッドボックス２内の角度調
節軸を回転駆動して各スラット３を同位相で回動し、昇
降用モータ15はスラット３を昇降駆動し、蛍光灯スイッ
チ16は蛍光灯４を点灯あるいは消灯させるようになって
いる。

さて、このように構成されたブラインンド１ではその使
用に先立って、蛍光灯４を点灯あるいは消灯させる室外
の明るさ及び昼間時における室内の所望の明るさを操作
パネル５で設定すると、CPU9はその設定値をメモリ11に
記憶させ、この状態でスラット３及び蛍光灯４の制御動
作が開始される。すなわち、第３図に示すようにCPU9は
まず室外センサ７の出力信号に基いて屋外の明るさとあ
らかじめ設定された室外の明るさとを比較する（STEP
1、以下STEPはＳとする）。例えば、設定された室外の
明るさが薄暮時程度であって屋外がそれより暗くなる
と、CPU9は蛍光灯スイッチ16を閉路して蛍光灯４を点灯
させ（S2）、角度調節用モータ14を作動させてスラット
３を全閉とし（S3）この状態を維持する。

一方、屋外の明るさがあらかじめ設定された明るさより
明るくなると、CPU9は蛍光灯４を消灯し（S4）、室内セ
ンサ６の出力信号に基いて室内の明るさとあらかじめ設
定された室内の明るさとを比較する（S5、S6）。そし
て、室内の明るさが設定値より明るい場合には、CPU9は
フラット３を閉じるようにすなわち垂直方向へ回動し
（S7）、室内の明るさが設定値より暗い場合にはスラッ
ト３を開くようにすなわち水平方向に回動し（S8）、こ
のような動作を繰返して室内の明るさが設定値と等しく
なるとスラット３の回動を停止してその状態を維持する
（S9）。

以上のようにこのブラインド１は、昼間においてはあら
かじめ設定された室内の明るさに一致するようにスラッ
ト３が自動的に角度調節され、日が暮れて屋外が暗くな
るとスラット３が自動的に全閉状態に回動されると同時
に蛍光灯４が点灯される。従って、昼間ではスラット３
の煩雑な角度調節操作を必要とすることなく室内の明る
さがあらかじめ設定された明るさに保持することがで
き、夜間ではスラット３が自動的に全閉状態となって室
内のプライバシーが確保されるとともにヘッドボックス
２に取着された蛍光灯４が点灯されて雰囲気を向上さ
せ、同蛍光灯４によりブラインドに写る居住者の影を消
すことができる。

また、上記実施例でスラット３を水平方向に回動しても
設定された明るさに達しない場合には蛍光灯４を点灯さ
せ、手動操作でスラット３を引上げて設定された明るさ
に達した時には蛍光灯４を消灯させるようなプログラム
を設定してもよい。

さらに、ヘッドボックス２にタイマーを設け、その動作
に基いてスラットの昇降及び角度調節、蛍光灯４の点灯
及び消灯を制御するプログラムを設定することもでき
る。

また、前記実施例ではヘッドボックス２に照明器具とし
て蛍光灯４を固定したが、第４図に示すように屈伸自在
な蛇腹状のアーム17先端にライト18を設けて常にはヘッ
ドボックス２に収納可能とし、必要時に所望の方向に向
かって点灯させるようにしてもよく、第５図に示すよう
に基端をヘッドボックス２に回動可能に支持したライト
19を設けてもよい。

発明の効果 以上詳述したように、この発明は室内外の明るさに応じ
てスラット３の角度を自動的に調節し、かつ照明器具4,
18,19の点灯及び消灯を自動的に行なうことができる優
れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したブラインドの斜視図、第
２図はその電気的構成を示すブロック図、第３図はその
動作を示す流れ図、第４図及び第５図は照明器具の別例
を示す斜視図である。 ヘッドボックス２、スラット３、蛍光灯４（照明器
具）、操作パネル５（設定手段）、室内センサ６、（検
出手段）、室外センサ７（検出手段）、CPU9（設定手
段、制御手段）、メモリ11（設定手段）、角度調節用モ
ータ14（制御手段）、昇降用モータ15（制御手段）、蛍
光灯スイッチ16（制御手段）、ライト18,19（照明器
具）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】照明器具（4,18,19）と、 室内及び室外の明るさを検出する検出手段（6,7）と、 室内及び室外の明るさをあらかじめ設定する設定手段
   （5,9,11）と、 その設定手段（5,9,11）と前記検出手段（6,7）との出
   力に基いてスラット（３）を駆動しかつ照明器具（4,1
   8,19）の点灯及び消灯を制御する制御手段（9,14,15,1
   6）と、 をヘッドボックス（２）に備えたことを特徴とするブラ
   インド。