JPH075937U

JPH075937U - バックミラー

Info

Publication number: JPH075937U
Application number: JP3469593U
Authority: JP
Inventors: 正男藤田
Original assignee: 正男藤田
Priority date: 1993-06-25
Filing date: 1993-06-25
Publication date: 1995-01-27

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】バックミラーの斜め後方視界を拡張して安全
性を向上する。【構成】主鏡１（従来バックミラー）の外側端縁に副
鏡２（円筒状反射面の一部）を連設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はバックミラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車ａのバックミラーｂは、図８で示すように、左右ドアの前端部に後向きの平面鏡ｃを設置して、平面鏡ｃに写った後方の事物を運転者が視認できるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、かかるバックミラーｂには、斜め後方に死角ｄがあり、例えば、自動車ａを追い越そうとしている車輌が間近に接近しているにもかかわらず、これを視認できないために、右側車線に車線変更して接触事故を起こしたり、左側後方を接近して走行中の自転車や自動二輪車等を視認できないために、左折して自転車や自動二輪車等を巻き込む事故を起こすなど、車線変更や左右折等の際に後続車輌等の状況が確認できず危険であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、主鏡の外側端縁に略垂直の中心軸を有する円筒の外周面の一部を反射面とした副鏡を連設して、斜め後方の視界を拡張したことを特徴とするバックミラーを提供せんとするものである。

【０００５】また、上記主鏡と副鏡との間に、主鏡と副鏡の像を区分するための境界線を設けたこと、及び、主鏡の裏側に副鏡出入機構を配設し、同副鏡出入機構に副鏡を連動連結して、副鏡を主鏡の裏側から出入可能に構成したことにも特徴を有する。

【０００６】

【実施例】本考案に係るバックミラーを乗用車のドアミラーに適用した実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】図１は、上記バックミラーを装着した乗用車の車体Ｂと、同バックミラーを介しての斜め後方視界を示し、図２〜図５は運転席側と助手席側のバックミラーA, A'を示している。

【０００８】運転席側のバックミラーＡと助手席側のバックミラーA'とはほぼ対称的に構成されており、後述の副鏡2'を除いてほぼ同一構成であるから、まず、運転席側バックミラーＡについて説明する。

【０００９】運転席側のバックミラーＡは、図２及び図３で示すように、主鏡１と主鏡１の外側端に連設した副鏡２とで構成されており、主鏡１は略矩形状の平面鏡であり、副鏡２は略垂直の中心軸を有する円筒の外周面の一部を反射面とした縦長略矩形状であり、運転席側の副鏡２の円筒状反射面の曲率半径は約 150mm、横幅が約 25mmである。

【００１０】助手席側バックミラーA'は、図４及び図５で示すように、副鏡2'の曲率半径が約75mmであることを除き、運転席側バックミラーＡとほぼ対称的に構成されている。

【００１１】図中、1'は助手席側バックミラーA'の主鏡、３はバックミラーA,A'のカバーである。

【００１２】本考案の実施例は上記のように構成されており、バックミラーA,A'を介しての運転者からの視界は、図１で示すように、主鏡１の視界s1の外側に副鏡２の視界 s2が生じ、この視界s2は副鏡２を円筒状反射面で構成したことで視界S2が拡張されるので、右側車線を追い越そうとして間近に接近した車輌や、左側後方を走行中の自転車や自動二輪車等を視認することができ、斜線変更時の接触事故や左折時の巻き込み事故等を防止して、安全運転に貢献することができる。

【００１３】また、図６で示すように、主鏡１と副鏡２との境界に黒色で幅約１mmの境界線５を設けて、主鏡１と副鏡２の像を区分することにより、これらの像が混同するのを避けることもできる。

【００１４】図７は、主鏡11の裏面に、モータ13とラックピニオン14等の連動機構よりなる副鏡出入機構15を配設して副鏡12を連動連結し、スイッチ（図示せず）のＯＮによって副鏡12を外側に張り出させ、スイッチＯＦＦによって主鏡11の裏面に収納するように構成したものである。

【００１５】また、方向指示器（図示せず）の作動と連動してスイッチをＯＮ，ＯＦＦすることにより、副鏡12を出入させるようにすることもできる。

【００１６】なお、本考案は、乗用車のドアミラーにかぎらず、フェンダーミラーやルームミラー或いはトラック、二輪車等や各種車両にも適用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るバックミラーを装着した自動車の
平面図。

【図２】本考案に係るバックミラーの正面図（運転席
側）。

【図３】図２のＩ−Ｉ線断面図。

【図４】助手席側バックミラーの正面図。

【図５】図４のII−II線断面図。

【図６】他実施例バックミラーの正面図。

【図７】他実施例バックミラーの断面平面図。

【図８】従来バックミラーの視界説明図。

【符号の説明】

Ａ，A' バックミラー１，11 主鏡２，12 副鏡５境界線 15 副鏡出入機構

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】主鏡(1) の外側端縁に略垂直の中心軸を
有する円筒の外周面の一部を反射面とした副鏡(2) を連
設して、斜め後方の視界を拡張したことを特徴とするバ
ックミラー。
【請求項２】上記主鏡(1) と副鏡(2) との間に、主鏡
(1) と副鏡(2) の像を区分するための境界線(5) を設け
たことを特徴とする請求項１記載のバックミラー。
【請求項３】主鏡(11)の裏側に副鏡出入機構(15)を配
設し、同副鏡出入機構(15)に副鏡12を連動連結して、副
鏡12を主鏡(11)の裏側から出入可能に構成したことを特
徴とするバックミラー。