JPH0759244A - プラスチック絶縁電力ケーブル用接続部 - Google Patents

プラスチック絶縁電力ケーブル用接続部

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JPH0759244A
JPH0759244A JP5196122A JP19612293A JPH0759244A JP H0759244 A JPH0759244 A JP H0759244A JP 5196122 A JP5196122 A JP 5196122A JP 19612293 A JP19612293 A JP 19612293A JP H0759244 A JPH0759244 A JP H0759244A
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plastic
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plastic insulator
treatment layer
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JP5196122A
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Sumio Koibuchi
澄男 鯉渕
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Masayuki Yamaguchi
正幸 山口
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間の運転において起こり得る異常電圧に対
してコロナ発生を抑止でき、併せて導体内に走水現象が
あってもスリーブの外側への浸水を抑止できる、プラス
チック絶縁電力ケーブル用接続部を提供する。 【構成】電力ケーブルの端末で露出された導体端末11
を導電性のスリーブ2にて接続し、シールド電極3が埋
め込まれた合成樹脂製の絶縁ユニット4をスリーブ上に
電気的に連絡しつつそのスリーブの導体接続部分2a上
を経由してプラスチック絶縁体12上まで延長するよう
に配置し、ゴム等の弾性を有するストレスコーン6をプ
ラスチック絶縁体と絶縁ユニットとの間に介入してそれ
らプラスチック絶縁体と絶縁ユニットの両面に面圧を与
えつつ密着させた構成において、スリーブの導体接続部
分の外周面を絶縁処理層13で覆い、その絶縁処理層を
前記プラスチック絶縁体の端末に連絡させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック絶縁電力
ケーブル用接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は、プラスチック絶縁電力
ケーブル用接続部の典型的な構造例を示すもので、接続
すべき電力ケーブル1の端末で全ての被覆(外被、外部
半導電層、プラスチック絶縁体)を段剥ぎし、段剥ぎさ
れたプラスチック絶縁体12の端末から露出した導体端
末11を導電性のスリーブ2に挿着して該スリーブの圧
縮加工により導体接続部分2aを形成していた。4はエ
ポキシ樹脂等の合成樹脂を所定の型内に注型して筒状に
製作された絶縁ユニットにして、内周面側でシールド電
極3を一部露出するように埋め込んだものである。この
絶縁ユニット4は、かかる導体接続を行う前に一方側の
電力ケーブル上に被挿しておき、導体接続後に導体接続
部上に移設し、シールド電極3がスリーブ2の中央突堤
部に電気的に連絡した状態でスリーブの導体接続部部分
2a上を経由してプラスチック絶縁体12の外側に延長
するように配置される。6はゴム等に弾性物質で製作さ
れたストレスコーンにして、プラスチック絶縁体12と
絶縁ユニット4との間に介入され、後方からスプリング
ユニット7及び押し具8で弾圧することにより、ストレ
スコーン6がプラスチック絶縁体12の外周面と絶縁ユ
ニット4の内周テーパー面の双方に面圧を与えつつ密着
され、もって、電気的絶縁性能を確保したものである。
【0003】なお、5は環状絶縁体からなるストッパー
にして、ストレスコーン6の先端と絶縁ユニット4内の
適当な肩に突き当てることによりストレスコーン6の異
常な入り込みを抑止するものである。なおまた、9は金
属製のジョイントボックス、10は絶縁筒である。
【0004】ところで、従来のこの種の接続部では、図
5に示したように、スリーブ2の導体接続部分2aが、
裸のままで絶縁ユニット4のシールド電極3で囲まれた
内部空間(気中)に露出しているのが現状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の接続部
によれば、裸のままで露出したスリーブの導体接続部分
2aをシールド電極3で外部から電気的に遮蔽し、導体
接続部分2aの先端部における電界強度が十分に低くな
るように設計しており、通常の運転電圧では何ら問題が
ない。ところが、長期間運転している間には異常電圧が
発生することがあり、その度に導体接続部分2aの先端
露出部からコロナ放電が発生し、そのコロナ放電の繰り
返し累積により接続部の絶縁性能に悪影響を及ぼすこと
が懸念された。また、運転電圧よりも高い電圧を印加す
る耐電圧試験や長期課通電実証試験等でも上記の絶縁性
能低下の問題が起こる可能性が大きいといえる。さら
に、万が一にも任意のケーブル区間でケーブル自身に外
傷を受けそこから水が浸入したとすると、導体の素線間
を水が伝わるいわゆる走水現象が起こり、そして、接続
部内部に水が浸入し、さらに次のケーブル区間の導体へ
の走水も起こる恐れがあった。その場合の修理またはケ
ーブル引き替えは、接続部を介して水の浸入した全ての
ケーブル区間に及び被害は甚大となる。
【0006】本発明は、前述した従来技術の問題を解決
し、長期間の運転において起こり得る異常電圧に対して
コロナ発生を抑止でき、併せて導体内に走水現象があっ
てもスリーブの外側への浸水を抑止できる、プラスチッ
ク絶縁電力ケーブル用接続部を提供することに目的をお
いたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用】かかる目的を達成
するために提供する本発明のプラスチック絶縁電力ケー
ブル用接続部は、電力ケーブルの端末でプラスチック絶
縁体の段剥ぎにより露出された導体端末を導電性のスリ
ーブにて接続し、シールド電極が埋め込まれた合成樹脂
製の絶縁ユニットを前記スリーブ上に電気的に連絡しつ
つ該スリーブの導体接続部分上を経由してプラスチック
絶縁体上まで延長するように配置し、弾性を有するスト
レスコーンを前記プラスチック絶縁体と絶縁ユニットと
の間に介入してそれらプラスチック絶縁体と絶縁ユニッ
トの両面に面圧を与えつつ密着させた構成のプラスチッ
ク絶縁電力ケーブル用接続部において、前記スリーブの
導体接続部分の外周面を絶縁処理層で覆い、その絶縁処
理層を前記プラスチック絶縁体の端末に連絡させたもの
である。
【0008】上記のように絶縁ユニットの内部空間(気
中)に面するスリーブの導体接続部分が絶縁処理層で覆
われているので、導体接続部分の先端からの気中コロナ
放電が抑止される。また、絶縁処理層がかかるスリーブ
の導体接続部分から延長してケーブル本体側のプラスチ
ック絶縁体の先端に連絡されているので、例え導体内に
走水があったとしてもそれによりスリーブの導体接続部
分の先端とプラスチック絶縁体との隙間から起こり得る
浸水を抑止でき、接続部内部への走水を無くすることが
できる。
【0009】上記絶縁処理層のプラスチック絶縁体端末
への連絡は、プラスチック絶縁体の切断端面に対して行
うものであれば良い。しかし、長期間の使用で起こり得
るプラスチック絶縁体のシュリンクバックを考慮してお
くとなお良い。それには、プラスチック絶縁体の端末に
それ自身への縮径加工による段差部を形成し、この段差
部の外周面に上記絶縁処理層が連絡するのが実際的であ
る。その場合、段差部の立ち上がり面はケーブル軸方向
に対して直角であっても良いが、段差部を設ける分だけ
軸方向の寸法が大きくなる。その軸方向寸法の縮小化を
図る構造として、段差部の立ち上がり面を内径側で深く
入り込むようなテーパー面とし、そのテーパー面の内側
に外周面を形成した構造を提供することができる。な
お、絶縁処理層は絶縁テープ巻きにより形成できる。
【0010】
【実施例】図1乃至図3は、本発明にかかるプラスチッ
ク絶縁電力ケーブル用接続部の実施例を示すもので、何
れの図においても、図1及び図2と同一または類似部分
には、同一またはそれに準じた符号を用いているので、
図1及び図2に関する説明も併せ参照されたい。
【0011】〔第一実施例〕図1は第一実施例を接続部
の要部のみにて示したものである。この実施例では、ス
リーブ2の導体接続部分2aの外周面に絶縁テープ巻き
による絶縁処理層13を施し、さらにその絶縁処理層1
3の沿層方向の一端が導体接続部分2aの先端から延長
して導体11の露出部を底とする谷を埋めるようにして
プラスチック絶縁体12の直角切断端面120に連絡さ
せたものである。その場合、絶縁テープの側縁がプラス
チック絶縁体の端面120に圧力がかかる状態で密接す
るとなお良い。
【0012】〔第二実施例〕図2は第二実施例を接続部
の要部のみにて示したものである。この実施例でもスリ
ーブの導体接続部分2aに絶縁処理層13を施すことは
第一実施例と同じであるが、その絶縁処理層13のプラ
スチック絶縁体12への連絡構成を改変している。すな
わち、プラスチック絶縁体12の端末において、その端
面から一定長さ分に縮径加工を加えることにより、階段
状の段差部120′を形成し、絶縁処理層13の沿層方
向の一端がかかる段差部120′の外周面121上に載
るように連絡し、その際、絶縁処理層を形成する絶縁テ
ープの側縁が段差部の立ち上がり面122に密接するよ
うにしたものである。この実施例によれば、絶縁処理層
13が段差部120′の軸方向に所定長さとなる外周面
にラップするので、プラスチック絶縁体12がシュリン
クバックを起こしてもラップした範囲でかかる連絡構成
が維持できるのである。なお、段差部120′の終端面
となる立ち上がり面122からストレスコーン12の先
端との距離lはプラスチック絶縁体12による絶縁性能
の維持のためにある程度必要である。
【0013】〔第三実施例〕図3は第三実施例を接続部
の要部のみにて示したものである。この実施例の場合に
は図2に示した段差部120′をさらに改変したもので
ある。プラスチック絶縁体12の端面からすり鉢状に切
削することにより、軸方向に伸長する外周面121とそ
の内端から連なり端面側に伸長するテーパー面122′
とからなる段差部120″が形成されたものである。従
って、絶縁処理層13の沿層方向の一端はかかる外周面
121の上に載るように連絡し、なお且つテーパー面1
22′に密接させたものである。このようにすると、テ
ーパー面122′の外延側エッジからプラスチック絶縁
体12の1本来の外面つまり図2の距離lをかせぐこと
ができ、図2のような段差部120′による長さ分を省
くことができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したような本発明のプラスチッ
ク絶縁電力ケーブル用接続によれば、導電性のスリーブ
であって絶縁ユニットの内部(気中)に面する導体接続
部分の外周面が絶縁処理層で覆われるので、異常電圧が
加わろうともコロナ発生を抑えることができ、長期運転
において異常電圧が起ころうとも安定した絶縁性能を維
持することができる。また、絶縁処理層がかかるスリー
ブの導体接続部分からプラスチック絶縁体の端末に連絡
されているので、例え導体内に走水があろうともスリー
ブの先端とプラスチック絶縁体の端面との隙間からスリ
ーブの外側の接続部内部への浸水を抑えることができ、
ひいては、ケーブル外傷を受けそこから浸水したケーブ
ル区間を最小限に食い止め、事故時の被害を大きくせず
に済む。等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプラスチック絶縁電力ケーブル
用接続部の第一実施例を半裁した要部で示す断面的説明
図。
【図2】本発明にかかるプラスチック絶縁電力ケーブル
用接続部の第二実施例を半裁した要部で示す断面的説明
図。
【図3】本発明にかかるプラスチック絶縁電力ケーブル
用接続部の第三実施例を半裁した要部で示す断面的説明
図。
【図4】プラスチック絶縁電力ケーブル用接続部の典型
例を示す半断面化して示す説明図。
【図5】プラスチック絶縁電力ケーブル用接続部の従来
例を半裁した要部で示す断面的説明図。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 スリーブ 2a 導体接続部分 3 シールド電極 4 絶縁ユニット 5 ストッパー 6 ストレスコーン 7 スプリングユニット 8 押し具 9 ジョイントボックス 11 導体端末 12 プラスチック絶縁体 13 絶縁処理層 120 プラスチック絶縁体の切断端面 120′,120″ 段差部 121 外周面 122 立ち上がり面 122′ テーパー面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力ケーブルの端末でプラスチック絶縁体
    の段剥ぎにより露出された導体端末を導電性のスリーブ
    にて接続し、シールド電極が埋め込まれた合成樹脂製の
    絶縁ユニットを前記スリーブ上に電気的に連絡しつつ該
    スリーブの導体接続部分上及びプラスチック絶縁体上ま
    で延長するように配置し、弾性を有するストレスコーン
    を前記プラスチック絶縁体と絶縁ユニットとの間に介入
    してそれらプラスチック絶縁体と絶縁ユニットの両面に
    面圧を与えつつ密着させた構成のプラスチック絶縁電力
    ケーブル用接続部において、前記スリーブの導体接続部
    分の外周面を絶縁処理層で覆い、その絶縁処理層を前記
    プラスチック絶縁体の端末に連絡させたことを特徴とす
    るプラスチック絶縁電力ケーブル用接続部。
  2. 【請求項2】上記絶縁処理層が上記プラスチック絶縁体
    の切断端面に連絡した請求項1記載のプラスチック絶縁
    電力ケーブル用接続部。
  3. 【請求項3】上記プラスチック絶縁体の端末にそれ自身
    への縮径加工による段差部を形成し、この段差部の外周
    面に上記絶縁処理層が連絡した請求項1記載のプラスチ
    ック絶縁電力ケーブル用接続部。
  4. 【請求項4】上記段差部の立ち上がり面が内径側で深く
    入り込むようなテーパー面とされ、このテーパー面の内
    側に外周面が形成された請求項1記載のプラスチック絶
    縁電力ケーブル用接続部。
  5. 【請求項5】上記絶縁処理層が絶縁テープ巻きにより形
    成された請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のプラ
    スチック絶縁電力ケーブル用接続部。
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