JP2002027651A - 電力ケーブルの接続部 - Google Patents

電力ケーブルの接続部

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JP2002027651A
JP2002027651A JP2000203642A JP2000203642A JP2002027651A JP 2002027651 A JP2002027651 A JP 2002027651A JP 2000203642 A JP2000203642 A JP 2000203642A JP 2000203642 A JP2000203642 A JP 2000203642A JP 2002027651 A JP2002027651 A JP 2002027651A
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JP
Japan
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conductor
power cable
insulator
connection portion
cable
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JP2000203642A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Watanabe
明年 渡辺
Hiroshi Niinobe
洋 新延
Seiichi Okuyama
清一 奥山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 導体接続部上に金属スペーサを装着し、この
金属スペーサにツメを設け、ケーブル絶縁体上に形成し
た溝に嵌合させることでシュリンクバックを防止する従
来の電力ケーブル接続において、ケーブル絶縁体を拘束
しているため長期間に亘りひずみ応力が発生するという
問題点を解決する。 【解決手段】 電力ケーブル絶縁体端部3の外周面を想
定されるシュリンクバック長さよりも長い区間a薄く切
削除去し、この切削された外周面へ円筒状導体カバーb
を挿着してなることを特徴とする接続部構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCVケーブルの接続
部として使用されるゴムモールドワンピースジョイント
の構造に関し、特にケーブル絶縁体シュリンクバックに
注目した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にCVケーブル絶縁体は製造時の残
留歪みの影響や、使用時の熱履歴が加わる事により、絶
縁体が収縮するなどの挙動を示す。特にケーブル切断面
ではこの影響が顕著に現れ、シュリンクバック現象とし
て知られている。
【0003】超高圧のケーブルでは絶縁体が厚いため、
見た目のシュリンクバック量も多くなるが、ゴムモール
ド型のワンピースジョイントにおいてこのシュリンクバ
ックが起こるとケーブル絶縁体先端部に空隙が生じるこ
とになり、当該空隙部のゴムユニットの変形から界面面
圧分布の変化など性能に不具合を来たす懸念がある。こ
れを回避する方法として幾つかの提案がされている。
【0004】従来のゴムモールド型のワンピースジョイ
ントとしては特許出願公表昭62−500489号に開
示されているように、図3に示すケーブル導体接続部上
に外径がケーブル絶縁体と等しい金属スペーサ20を装
着している。この金属スペーサ20の端部にツメ21を
設け、これを予めケーブル絶縁体上に成形した溝に嵌合
させる事で、ケーブル絶縁体を拘束している。その結
果、シュリンクバックは殆ど起こらない。
【0005】また、図4に示すように、導体接続部22
とプレモールドゴムユニット10間に導電または半導電
性のテープ等を巻いて隙間23を埋める方法もとられて
いる。この方法ではシュリンクバック対策にはならな
い。この方法は、66,77KV級以下のケーブル絶縁
体厚さが薄く、シュリンクバック量があまり問題になら
ない接続部での適用例が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の導体
接続部とプレモールドゴムユニット間に導電または半導
電性テープ等を巻いて隙間を埋める方法(図4参照)
は、絶縁体厚さが厚くなる超高圧ケーブルへの適用に問
題がある。
【0007】図3に示す金属スペーサを装着する方法で
は、ケーブル絶縁体を拘束してシュリンクバックを抑え
るため、ケーブル絶縁体、金属スペーサには常時応力が
加わった状態で使用されるので応力疲労の懸念がある。
また、金属スペーサ取付部位を電気ストレスの集中を防
ぐために導電性電極で覆う必要があり、そのためゴムユ
ニットの高圧電極長が増大し、接続部全体寸法の増大と
なる。さらに、ケーブル絶縁体上に溝を成形する必要が
あり、専用工具による加工が必要となりその時間と繁雑
さは免がれない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解消するため、シュリンクバックに対して以下の方策を
取るものである。
【0009】導体接続部を覆う導体カバーでケーブル
絶縁体を拘束しない構造とする。
【0010】従来のケーブル絶縁体の拘束部位の長さ
分だけ導体カバー長を縮小しゴムユニットの高圧電極寸
法および接続部全体の長さの縮小を図る。
【0011】シュリンクバックが発生しても、ゴムユ
ニットの変形による面圧分布の偏歪が起こらない様にす
る。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の電力ケ
ーブルの接続部は、端部の段剥ぎにより露出した第1お
よび第2の電力ケーブルの導体を導体接続部により接続
され、前記端部の段剥ぎにより露出した第1および第2
の電力ケーブルや絶縁体端部間に導体カバーが前記導体
接続部を覆うように装着され、前記導体接続部に電気的
に接続される内部高圧電極を備えたゴムモールドワンピ
ース絶縁筒が前記端部の段剥ぎにより露出した第1およ
び第2の電力ケーブルの外部遮へい層および絶縁体と前
記導体カバーとの上に装着される電力ケーブルの接続部
であって、前記端部の段剥ぎにより露出した第1および
第2の電力ケーブル絶縁体端部の外周面を、想定される
シュリンクバック長さよりも長い区間薄く切削され、こ
の切削された外周面へ前記導体カバーを挿着してなるこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記導体カバーが導電性または半導
電性の材質からなる電力ケーブル絶縁体外径に等しい外
径を有する円筒形状体をなし、内部中空部内に前記導体
接続部を収納すると共に、導体接続部と電気的に接続さ
れるものであることを特徴とする。
【0014】上記導体カバーは一体形、軸方向の半割り
あるいは2つ割り、のいずれの構造も可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施例であるCV
ケーブルのゴムモールドワンピースジョイントの主要部
の構造を示し、図中A印の部分拡大図を図2に示す。
【0016】先ず上記ゴムモールドワンピースジョイン
トの接続作業工程を簡単に説明する。CVケーブル1
a,1bをそれぞれ導体2、絶縁体3および外部半導電
層4を順次段剥ぎしてケーブル端末処理される。なお、
このとき絶縁体端部が後述する図2に示す様な加工が施
される。
【0017】次に、圧縮接続型の導体接続管5をCVケ
ーブル1aの導体2に挿入圧縮接続した後、内部高圧電
極11と外部遮へい層12とを有するプレモールドゴム
一体形絶縁筒10をCVケーブル1a側に挿入して寄せ
ておく、絶縁筒10は予め拡径してパイプ上に挿入して
ある。ついで、導体接続管5にCVケーブル1bの導体
2を挿入圧縮接続し、ついで、導体カバー6を装着す
る。
【0018】次に、前記絶縁筒10を正規位置まで送り
戻し、中子(拡径用パイプ)を抜き取り、ゴムの収縮力
で絶縁筒10はケーブル絶縁体3及び外部半導電層4、
導体カバー6の表面と密着される。
【0019】本発明の特徴とするゴムモールドワンピー
スジョイントにおける導体カバー部位について図2によ
り説明する。
【0020】ケーブル端末の段剥ぎにより露出したCV
ケーブル絶縁体3の端部の外周面を、想定されるシュリ
ンクバック長さbよりも若干長い区間aを薄く(厚さd
=1〜2mm)切削し、この切削された外周面へ円筒状
体の導体カバー6を挿着する。
【0021】導体カバー6はケーブル絶縁体を拘束する
力は必要ないためd寸法は小さく(薄く)出来る。従っ
て、シュリンクバックが起こっても、ゴムユニット(絶
縁筒)の変形は最大でもd以下である。また、ケーブル
絶縁体を拘束するための導体カバー6によって絶縁体を
把持する必要がないため、導体カバー6の長さは従来の
拘束するそれよりも短く出来るのでゴムユニット高圧電
極寸法(=接続部寸法)を短縮可能となる。
【0022】導体カバー6は上記の実施例では金属製で
あるが、半導電性硬質ゴム製でもよい。
【0023】また、導体カバー6は、一体形の他、軸方
向の半割り、あるいは2つ割りの構造が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、次
のような効果を奏する。
【0025】(1)ケーブル絶縁体シュリンクバックが
発生しても、ゴムモールド絶縁筒との接触面形状はほと
んど変わらないため、ゴムモールド絶縁筒内の面圧分布
の偏歪の懸念がない。
【0026】(2)ケーブル絶縁体を拘束しない構造の
ため、絶縁体および導体カバーに応力が加わらず、応力
疲労による破損などの懸念がない。
【0027】(3)ケーブル絶縁体を拘束しないため、
導体カバー長さが縮小され、この結果、接続部全体の長
さが縮小可能である。
【0028】(4)ケーブル絶縁体を拘束しない構造の
ため、絶縁体のくさび形状仕上げ(専用工具使用)が不
要となり、絶縁体仕上げが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力ケーブルの接続部の断面図で
ある。
【図2】図1のAの部分の拡大図であって、シュリンク
バック現象を説明する図である。
【図3】従来の電力ケーブルの接続部を説明する断面図
である。
【図4】従来の電力ケーブルの接続部を説明する他の例
の接続部断面図である。
【符号の説明】
1a,1b CVケーブル 2 導体 3 ケーブル絶縁体 4 ケーブル絶縁体外部半導電層 5 導体接続管 6 導体カバー 10 プレモールドゴム一体形絶縁筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 清一 千葉県富津市新富42−1 株式会社フジク ラ富津事業所内 Fターム(参考) 5G355 AA03 BA01 BA15 CA09 5G375 AA02 BA26 BB46 CA02 CA14 CB07 CB14 CB19 CB47 CB53 DB32 DB35 EA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部の段剥ぎにより露出した第1および
    第2の電力ケーブルの導体を導体接続部により接続さ
    れ、前記端部の段剥ぎにより露出した第1および第2の
    電力ケーブル絶縁体端部間に導体カバーが前記導体接続
    部を覆うように装着され、前記導体接続部に電気的に接
    続される内部高圧電極を備えたゴムモールドワンピース
    絶縁筒が前記端部の段剥ぎにより露出した第1および第
    2の電力ケーブルの外部遮へい層および絶縁体と前記導
    体カバーとの上に装着される電力ケーブルの接続部であ
    って、 前記端部の段剥ぎにより露出した第1および第2の電力
    ケーブル絶縁体端部の外周面と、想定されるシュリンク
    バック長さよりも長い区間薄く切削され、この切削され
    た外周面へ前記導体カバーを挿着してなることを特徴と
    する電力ケーブルの接続部。
  2. 【請求項2】 導体カバーが導電性または半導電性の材
    質からなる電力ケーブル絶縁体外径に等しい外径を有す
    る円筒形状体をなし、内部中空部内に導体接続部を収納
    すると共に、導体接続部と電気的に接続されるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの接続
    部。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006041070A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 超電導ケーブルの接続構造
JP2015042045A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 株式会社ビスキャス 電力ケーブルの接続部
WO2018056386A1 (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 日本電気株式会社 IoTデバイス、通信システム、IoTデバイスの制御方法および制御プログラム

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