JPH075893Y2 - 鋼板の表面処理液塗布装置 - Google Patents

鋼板の表面処理液塗布装置

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JPH075893Y2
JPH075893Y2 JP1304788U JP1304788U JPH075893Y2 JP H075893 Y2 JPH075893 Y2 JP H075893Y2 JP 1304788 U JP1304788 U JP 1304788U JP 1304788 U JP1304788 U JP 1304788U JP H075893 Y2 JPH075893 Y2 JP H075893Y2
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JP
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steel plate
roll
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treatment liquid
grooved
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JP1304788U
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成 吉田
貞夫 江端
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は方向性珪素鋼板等の鋼板表面に塗布後洗浄する
必要のない焼鈍分離剤等の表面処理液を連続して均一に
塗布するのに好適な鋼板の表面処理液塗布装置に関する
ものである。
〈従来の技術〉 鋼板に連続的に表面処理液を塗布するものとして、例え
ば珪素鋼板への焼鈍分離剤塗布がある。
方向性電磁鋼板はSi4wt%以下を含有する珪素鋼スラブ
を熱延し、必要に応じて熱延板を焼鈍し、1回または中
間焼鈍をはさんで2回以上の冷延工程により、最終仕上
厚みの冷延板を得る。次に脱炭焼鈍を行った後、MgOを
主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、乾燥し、仕上焼鈍を
施してゴス(Goss)方位をもった2次再結晶粒を発達さ
せ、更にS,Nなどの不純物を除去するとともに、グラス
被膜を形成する一連の工程を経て製造される。
従来、焼鈍分離剤は鋼板速度が60m/min以下の場合は第
2図に示すように、上下の供給ノズル2′によって鋼板
1の表裏両面に供給している塗布液3′を鋼板1の進行
方向と同一方向に回転(以下ナチュラル回転という)す
る一対の溝付リンガロール4′によって余分な液を取去
りながら平滑に塗布されていた。
この塗布方式は溝付リンガロール4′にて適当な量にMg
Oスラリーを絞って塗布するシンプルな装置である。ロ
ール径は150mmを超えるものを使っている。これ以下の
径ではロールベンディングのため、幅方向へのスラリー
の均一な塗布が得られないためである。
MgOスラリーを鋼板速度60m/min以上で塗布する方法とし
て第3図に示される溝のないフラット表面をもつアプリ
ケータロール10を鋼板進行方向と逆方向に回転させる、
ロールコータで塗布する方式が提案されている。すなわ
ち、鋼板1の表面と裏面をそれぞれ別の位置に配設した
アプリケータロール10で塗布するものであり、容器3中
のスラリー状塗布液3′をピックアップロール11を介し
て鋼板2の進行方向と逆方向に回転するアプリケータロ
ール10に供給しながら塗布するものである。12はミリタ
リングロール,14は押付ロールである。
この他に、溝付ピックアップロールとアプリケータロー
ルを組合わせた2ロール方式(特開昭58-98166号参照)
も知られている。
〈考案が解決しようとする課題〉 前記第2図に示す方式は、鋼板速度が60m/minを超える
とMgOスラリーを鋼板1に塗布したとき第5図に示すよ
うに筋状になり均一なグラス被膜が得られない。このた
め、溝付リンガロール方式では60m/minを超える鋼板速
度には適用ができなかった。
MgOスラリーは粘性が低いため、カラーコート等に用い
られている溝なしロールによるナチュラル回転ではMgO
スラリーを塗布することは無理である。
一方、第3図に示す方式はアプリケータロール10を逆方
向に回転させるため、ロールの消耗が激しくロールは24
〜48時間の寿命であり、短い。また、下面塗布は鋼板1
のバックアップがないため鋼板耳部に耳伸があるとき未
塗布部が発生する。装置としても全ロールを駆動する必
要があり高価なものとなる。更にピックアップロール11
とミリタリングロール12の間は50μ±5μ〜100μ±10
μに保持されねばならず、メンテナンスが困難である。
溝付ピックアップロールとアプリケータロールを組合せ
た2ロール方式は、第3図のものと同様に、アプリケー
タロールを逆方向回転させなければ塗布できないのでロ
ール消耗が激しく、下面への塗布は鋼板に耳伸が存在す
るとき未塗布部分が発生する、等の問題点があった。
本考案は上記の問題点を改善し、鋼板速度が60m/minを
超えても均一な塗布が得られる鋼板の表面処理液塗布装
置を提供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 従来より溝付リンガロールの径を400〜180mmφの間でロ
ール径を小さくすればナチュラル回転でスジ模様が出に
くいということを掴んでいたが15mmφ以下にするとロー
ルベンディングが起こるという障害があったため、それ
以上の追及がなされていなかった。
そこで本考案者らはロール径300〜50mmφのナチュラル
回転でのリンガロール方式の塗布状況を調査した。その
結果、第4図に示すように、鋼板速度が60m/minを超す
とドラスティックにロール径の影響があらわれることが
分り、特にロール径が150mmφを超えると第5図に示す
ようなスジ模様が急激に発生し始めることを知見した。
一方リンガロール径を70mmφ以下にし、鋼板速度を60〜
200m/minといった速度で塗布すると塗布液が遠心力によ
って飛散して好ましくないので70mmφがロール径の下限
となる。
また、ロール径150mmφで1000mm幅の鋼板に塗布液を塗
布しようとするとロールベンディングにより幅方向に均
一な塗布が得られなかった。そこでこれを防止するため
バックアップロールを組み合わせて塗布を試みた。バッ
クアップロールを用いると第1図に示すようにバックア
ップロール5との接合部に液だまり24が生じて、塗布液
の絞りが起こり鋼板上に落下するという先入観を持って
いたが予想に反し、鋼板上への塗布液落下が起こらず鋼
板の幅方向に均一に塗布し得るということを知見した。
本考案は上記知見に基づいてなされたものであり、前記
の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応
する第1図を用いて説明すると、本考案は、鋼板1の表
裏両面にそれぞれ対向して配設された表面処理液供給ノ
ズル2から供給される表面処理液3を、前記鋼板1の搬
送方向と同方向に回転する上下一対の溝付ロール4によ
り連続して塗布する装置において、当該溝付ロール4の
直径を70〜150mmφ範囲にすると共に上記一対の溝付ロ
ール4を上下に配設した一対のバックアップロール5に
よってバックアップしたものである。
〈作用〉 次に作用を第1図とともに説明する。本考案は溝付リン
ガロール4の径を70〜150mmφと小径にし、リンガロー
ル4の回転方向を鋼板1の進行方向と同一にしロールベ
ンディングを防ぐため、バックアップロール5を配設し
た装置としたことである。なお、一対の溝付リンガロー
ル4およびバックアップロール5はそれぞれ駆動装置
(図示略)により鋼板1と同一速度で回転される。これ
によって従来不可能であった60〜200m/minの高速による
鋼板1への均一な塗布が可能となるのである。
〈実施例〉 供試材はC=0.035wt%,Si=3.30wt%,Mn=0.07wt%,S
=0.020wt%を含む珪素鋼スラブを公知の方法で熱間圧
延し、焼鈍し、冷間圧延し、板厚0.35mmとした。更に脱
炭焼鈍した後、第1図に示す装置によってMgOを純水に1
7%の割合で混合しスラリー状にした焼鈍分離剤を鋼板
(板幅1000mm)の表裏両面にそれぞれ対向して配設した
供給ノズル2から供給し、バックアップロール5でバッ
クアップした一対の溝付リンガロール4にて連続的に塗
布した。
その結果を、バックアップロール無しの従来型リンガロ
ール方式を用いて塗布したものを併せて第1表に比較し
て示している。
第1表から明らかなように本考案によれば板幅方向にむ
らなく均一に塗布することができるのが分かる。
なお、上記実施例ではMgOを主成分とする焼鈍分離剤を
塗布するものについて説明したが、リン酸塩あるいはク
ロム酸塩を含む水溶液等の表面処理液の塗布にも使用で
きる。
〈考案の効果〉 以上述べた如く本考案によれば、鋼板速度を60m/min以
上に上げても鋼板に均一な塗布ができるという大きな効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は本考案の実施例を示す側面図、第1図
(b)は第1図(a)のA−A矢視を示す平面図、第2
図(a)は従来例を示す側面図、第2図(b)は第2図
(a)のB−B矢視を示す平面図、第3図は他の従来例
を示す側面図、第4図はリンガロール径、鋼板速度およ
びスジ模様指数の関係を示すグラフ、第5図は塗布後の
スジ模様を示す模式図である。 1…鋼板、2…表面処理液供給ノズル、3…塗布液、4
…溝付ロール、5…バックアップロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板1の表裏両面にそれぞれ対向して配設
    された表面処理液供給ノズル2から供給される表面処理
    液3を、前記鋼板1の搬送方向と同方向に回転する上下
    一対の溝付ロール4により連続して塗布する装置におい
    て、当該溝付ロール4の直径を70〜150φmm範囲にする
    と共に前記一対の溝付ロール4を上下に配設した一対の
    バックアップロール5によってバックアップしたことを
    特徴とする鋼板の表面処理液塗布装置。
JP1304788U 1988-02-04 1988-02-04 鋼板の表面処理液塗布装置 Expired - Lifetime JPH075893Y2 (ja)

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JP1304788U JPH075893Y2 (ja) 1988-02-04 1988-02-04 鋼板の表面処理液塗布装置

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Publication Number Publication Date
JPH01122879U JPH01122879U (ja) 1989-08-21
JPH075893Y2 true JPH075893Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31223027

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