JP2741625B2 - クロス圧延機のスラスト力低減方法 - Google Patents

クロス圧延機のスラスト力低減方法

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JP2741625B2
JP2741625B2 JP2027242A JP2724290A JP2741625B2 JP 2741625 B2 JP2741625 B2 JP 2741625B2 JP 2027242 A JP2027242 A JP 2027242A JP 2724290 A JP2724290 A JP 2724290A JP 2741625 B2 JP2741625 B2 JP 2741625B2
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康之 宮井
明信 中井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/02Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
    • B21B13/023Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally the axis of the rolls being other than perpendicular to the direction of movement of the product, e.g. cross-rolling

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はクロス圧延機のスラスト力低減方法に関す
る。
〔従来の技術〕
圧延機のワークロールは圧延荷重により、たわみが生
じ、板にクラウンを生成し、かつ板平坦度を大きく崩す
原因となる。従来はこれを補償するために圧延開始前に
研削によりロールにクラウンを付与することを行なって
いたが、近年、板クラウン、平坦度に対するユーザー側
のニーズが多様化かつ厳しくなり、従来の方法ではそれ
らを充分満足させることが困難となってきた。そこでそ
の解決手段として圧延時のワークロール軸線が交叉可能
な構造を有するクロス圧延機を用い、圧延時にその交叉
角を制御することで、ロールにクラウンを付けた場合と
同様な圧延効果を得る圧延方法が実施されるようになっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一方、圧延荷重に対する圧延材の反力によりワークロ
ールのロール間隔が拡大してしまうのを補償するため、
通常、ロール間隔は圧延後の板厚よりも狭く設定され
る。そのため圧延荷重や、圧延機出側板厚によっては、
圧延時にワークロールを強く押し付け合った状態(以下
キスロールと称す)にしてそのロール間隔を予め圧延機
の板厚より狭める圧延方法が実施されている。この圧延
方法は熱間薄板圧延においては、仕上板厚が比較的薄い
場合に仕上圧延の後半のパスで実施されているが、この
キスロールによって生じるロール間の反力は数百ton乃
至千ton以上に達する。
前記クロス圧延機でワークロールのロール軸線を交叉
させた状態で回転させながらキスロールさせると、互い
の回転方向は第2図に示されるようにロール(1a)(1
b)の交叉角αに等しい角度分交叉することになり、そ
のため各ワークロール(1a)(1b)には摩擦力を生ずる
ことになる。この摩擦力は回転方向とロール軸方向の分
力に分解できるが、ロール径は一般に略同一の場合が多
く、従って該摩擦力はほとんどがスラスト力Ftとしてロ
ール軸方向に作用することになる。
このスラスト力Ftは次式で表わされることになる。
Ft=μ・Pk 但し、μ:スラスト係数 Pk:キスロール荷重 それによると特に潤滑がなされていない時のロール表
面のスラスト係数を0.3とすれば、1000tonのキスロール
荷重では300tonのスラスト力Ftが発生することになり、
圧延設備損傷の危険性が高くなる。
本発明は従来技術の以上のような問題に鑑み創案され
たもので、クロス圧延機にてキスロール状態で圧延を行
なう際に発生するスラスト力の低減方法を提供し、以て
該圧延設備の損傷を防止せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
実際の圧延では上記スラスト力Ftは圧延材の噛み込み
があった時点で該圧延材により緩衝されて問題となるこ
とはない。しかし圧延材の噛み込み前におけるキスロー
ル状態の時に該スラスト力Ftが作用し、上記のような問
題を生ずる。
従って通板直前までワークロール同士を接触させない
という方法も考えられるが、制御機構が複雑となる上、
通板直前には短時間とはいえキスロール状態になり、大
きなスラスト力Ftを受けることになるため設備保護上好
ましくない。
このような検討を重ねた末、本発明は創案されたもの
であり、その構成の概要はクロス圧延機でワークロール
の軸線を互いに交叉せしめてキスロール状態にした時に
その接触状態にある部分の一部の摩擦力を低減せしめる
ようにするものである。
摩擦力を低減せしめる具体的方策としては、摩擦を起
こしている箇所に潤滑剤を吹付けたり塗布することで足
りることになる。この潤滑剤を付与する箇所としては、
キスロール状態にある時に一番強く接触しているロール
センタとすることが前記摩擦力を低減させる上で望まし
いが、そこに潤滑剤が付与されると、圧延時にスリップ
を起こして圧延材の噛み込み力が弱くなり、ミスロール
となる可能性も大きくなる。
ロール同士が接触している面はロールセンタ以外でも
かなり広い面積に亘ることになり、そこに潤滑剤を吹付
け乃至塗布すれば十分摩擦力を低減することができるこ
とになって、スラスト力の低減に有効である。
そこで本発明としては、ロールのロールセンタ部分を
除く少なくとも両エッジ側の部分に潤滑剤を吹付け又は
塗布することとした。その吹付け乃至塗布範囲は上述の
趣旨からロールセンタを除いた部分ということになる
が、実際上は圧延材最小板幅かそれよりも少し狭い範囲
に潤滑剤が付着しないように吹付け乃至塗布すれば足り
ることになる(圧延材が噛み込まれている部分でもエッ
ジ側の狭い範囲であれば問題ない)。
このように潤滑剤の吹付け乃至塗布範囲に気をつけな
ければならないので、その実施に当っては、圧延材の圧
延幅に応じてロールのロールセンタ部分を除く少なくと
も両エッジ側の部分の潤滑剤の吹付け乃至塗布範囲を制
御すると良い。
尚、潤滑剤の吹付け乃至塗布はクロス圧延機のワーク
ロールでもバックアップロールでも構わない。又これら
のロールのうち少なくとも1のロールにその吹付け乃至
塗布を行なえば摩擦力の軽減には有効である。更に潤滑
剤としては通常の油圧延に使用される油脂で良く、又そ
の濃度も同程度で良い。加えてその吹付け乃至塗布タイ
ミングも、キスロール状態になる直前から板噛み込みま
での間実施するのが効率的であるが、継続的に吹付け乃
至塗布し続けても構わない。
〔実施例〕
以下本発明法の具体的実施例につき説明する。
本発明者等は、ロール径800mm、長さ2400mmの上下ワ
ークロールを有する最大キスロール荷重700tonのクロス
圧延機を用いて厚み1.6mm、幅1100〜1300mmのコイルの
圧延を行なった。
この時の上下バックアップロールに圧延油の吹付けを
行なったが、そのうちロールセンタに向けて吹付けなが
ら計45本の圧延を行なった比較例グループと、ロール両
エッジ側から夫々800mmの範囲で圧延油を吹付けながら
計84本の圧延を行なった本発明例グループとから第1図
に示すような結果が得られた。
同図はこの実験におけるスリップによるコイル先端噛
み込み不良の発生頻度を示すグラフ図である。それによ
れば、ロールセンタの潤滑を行なった比較例グループは
45本のうち2本にミスロールが、又8本に噛み込み不良
が発生した。これに対しロールエッジ側の潤滑を行なっ
た本発明グループは84本全てが良好な噛み込み状態とな
った。
一方、この実験を実施している間はいずれのグループ
の場合もロール軸方向へのスラスト力が極めて軽微なも
のに軽減され、圧延設備に異常は発見されなかった。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明法によれば、クロス圧延機
のワークロールがその軸線を交叉させながらキスロール
状態で圧延を行なう時に、圧延材の噛み込み不良やミス
ロールを起こすことなく、ロール接触部に発生する摩擦
力を軽減でき、そのためロール軸方向に発生するスラス
ト力を極めて軽微に低下せしめることが可能となって、
圧延設備の保全上非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法の実験結果を比較例の結果と共に示す
グラフ図、第2図はクロス圧延機におけるワークロール
の交叉状態の概略を示す説明図である。 図中、(1a)(1b)はワークロールを示している。
フロントページの続き (72)発明者 山根 孝夫 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特公 平1−24565(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延時に互いの軸線が交叉可能なワークロ
    ールを有するクロス圧延機において、圧延時に該軸線が
    交叉してこれらのワークロールが押し付けあう場合、該
    ワークロール及びバックアップロールのうち少なくとも
    1つのロールのロールセンタ部分を除く少なくとも両エ
    ッジ側の部分に潤滑剤を吹付け又は塗布することを特徴
    とするクロス圧延機のスラスト力低減方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のクロス圧延機
    のスラスト力低減方法において、圧延材の圧延幅に応じ
    てロールセンタ部分を除く少なくとも両エッジ側の部分
    の潤滑剤の吹付け又は塗布範囲を制御することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のクロス圧延機のスラス
    ト力低減方法。
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