JPH0758938A - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JPH0758938A
JPH0758938A JP5199426A JP19942693A JPH0758938A JP H0758938 A JPH0758938 A JP H0758938A JP 5199426 A JP5199426 A JP 5199426A JP 19942693 A JP19942693 A JP 19942693A JP H0758938 A JPH0758938 A JP H0758938A
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Application number
JP5199426A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
Yoshito Ikeda
芳人 池田
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
Yuuichirou Kanoshima
雄一郎 彼島
Yasuo Ohashi
康雄 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿に対して直接のマーキングをせず、且つ
原稿に対して1代の複写で最終的な編集した複写物が得
られるようにする。 【構成】 原稿の読み取り画像データを一方の画像メモ
リに記憶すると共に転写紙上に画像形成して仮出力紙
(ダミーコピー)として出力した後、選択可能な複数の
編集内容を示す編集メニューを転写紙上に画像形成して
編集内容記入用紙として出力する。そして、編集エリア
を囲むようにマーキングされた仮出力紙といずれかの編
集内容に対してマーキングがされた編集内容記入用紙と
を読み取った時、そのそれぞれのマーキングの読み取り
データを他方の画像メモリに記憶し、そのデータによる
編集エリアと選択された編集内容に基づいて上記一方の
画像メモリに記憶されている画像データに対して編集処
理を施し、その編集画像データを転写紙上へ画像形成し
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿の画像を読み取
ってその画像データを記憶保存し、必要に応じてその記
憶した画像データを編集処理して用紙上に画像形成して
出力(プリントアウト)できるデジタル複写機等の画像
編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のモノクロのデジタル複写
機ではマーカ編集機能を有するものがある。これは、原
稿上の画像濃度よりうすく読み取られるマーカペンによ
って原稿上に直接マーキングを行ない、範囲指定をする
ことによりマーカにより範囲指定された画像データに対
してのみ編集加工を行なうようにしたものである。デジ
タル複写機が色情報を読み取ることができる場合は、原
稿の画像とマーカの色の違いを利用し、そのマーカによ
る範囲指定を認識して、その範囲内の原稿の画像データ
に対して編集加工を行なうことができる。
【0003】ところで、このような従来のマーカ編集機
能は特別な編集装置を必要とせずに画像の編集加工を行
なうことができるが、原稿に直接マーキングしなければ
ならないため、原稿を汚してしまうという欠点があっ
た。そのため、従来は原稿を汚さないようにするため
に、利用者が原稿を一度複写してそのコピーに対してマ
ーキングを施して、画像編集装置に編集加工を行なわせ
る方法が取られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、オリジナルに対して最終的な複写
物が得られるまでに2代にわたる複写が行なわれ、孫コ
ピーとなってしまうため、画像品質が低下するという問
題があった。この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、原稿に対して直接マーキングをせず、且つ原稿
に対して1代の複写しか行なわなくても、最終的な複写
物が得られるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
けた画像編集装置において、画像読取手段によって読み
取られた画像データを記憶する第1の記憶手段と、画像
読取手段によって読み取られた画像データを出力手段に
よって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として出力さ
せる仮出力紙出力手段と、その仮出力紙出力手段による
出力動作に連動して選択可能な複数の編集内容を示す編
集メニューを出力手段によって転写紙上に画像形成させ
て編集内容記入用紙として出力させる編集内容記入用紙
出力手段と、編集エリアを囲むようにマーキングされた
上記仮出力紙といずれかの編集内容に対してマーキング
がされた上記編集内容記入用紙とを画像読取手段に読み
取らせた時、そのそれぞれのマーキングの読み取りデー
タを記憶する第2の記憶手段とを設け、編集処理手段
を、第2の記憶手段に記憶されたマーキングのデータに
よる編集エリアと選択された編集内容の情報に基づいて
第1の記憶手段に記憶されている画像データに対して編
集処理を施す手段としたものである。
【0006】なお、編集内容記入用紙出力手段に、出力
する編集メニューを外部からの操作によって設定する手
段や、画像読取手段による原稿画像読み取り時の画質モ
ードの指定に応じて編集内容記入用紙上に出力する編集
メニューを変更する手段を設けるようにするとよい。
【0007】さらに、編集処理手段によって生成された
編集画像データの出力先として選択可能な複数の出力機
器を示す出力先メニューを出力手段によって転写紙上に
画像形成させて出力機器記入用紙として出力させる手段
と、いずれかの出力機器に対してマーキングがされた出
力機器記入用紙を画像読取手段に読み取らせた時、その
マーキングの読み取りデータによって出力機器を選択す
る手段とを設けるようにするとよい。
【0008】
【作用】この発明による画像編集装置では、画像読取手
段によって読み取られた画像データを第1の記憶手段に
記憶させると共に、その画像データを仮出力手段が出力
手段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として
出力させ、その出力動作に連動して選択可能な複数の編
集内容を示す編集メニューを編集内容記入用紙出力手段
が出力手段によって転写紙上に画像形成させて編集内容
記入用紙として出力させる。
【0009】その後、仮出力紙上の編集エリアを囲むよ
うにマーキングすると共に、編集内容記入用紙上のいず
れかの編集内容に対してマーキングをして、それらを画
像読取手段に読み取らせると、そのそれぞれのマーキン
グの読み取りデータを第2の記憶手段に記憶する。そし
て、編集処理手段が、第2の記憶手段に記憶されたマー
キングのデータによる編集エリアと選択された編集内容
の情報に基づいて第1の記憶手段に記憶されている画像
データに対して編集処理を施し、その編集画像データを
出力手段が転写紙上に画像形成して出力する。
【0010】なお、編集内容記入用紙出力手段が、出力
する編集メニューを外部からの操作によって設定した
り、画像読取手段による原稿画像読み取り時の画質モー
ドの指定に応じて編集内容記入用紙上に出力する編集メ
ニューを変更したりすることができる。
【0011】さらに、編集処理手段によって生成された
編集画像データの出力先として選択可能な複数の出力機
器を示す出力先メニューを出力手段によって転写紙上に
画像形成させて出力機器記入用紙として出力させ、いず
れかの出力機器に対してマーキングがされた出力機器記
入用紙を画像読取手段に読み取らせた時、そのマーキン
グの読み取りデータによって出力機器を選択することも
できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2は、この発明を実施したデジタル
複写機の一例を示す全体構成図である。このデジタル複
写機はスキャナ部1と画像形成部11とからなり、図示
しない操作パネルによって必要な複写条件が設定され、
スキャナ部1のコンタクトガラス2上に原稿がセットさ
れた状態でコピースタートキーが押下されると、スキャ
ナ部1がコンタクトガラス2上の原稿画像の読み取りを
開始する。
【0013】すなわち、第1ミラー3,光源(蛍光灯)
4等と一体になった走行体5を図で左方に移動させるこ
とによって、コンタクトガラス2上にセットされた原稿
の下面(画像面)を光走査(スキャンニング)する。それ
によって、原稿面からの反射光像は順次第1ミラー3,
第2ミラー6,第3ミラー7を介してレンズ8に導か
れ、CCDカラーイメージセンサ9の受光面に結像され
る。そのCCDカラーイメージセンサ9で読み取られた
画像データは後述する画像メモリに記憶される。
【0014】なお、図示の都合でCCDカラーイメージ
センサ9は1個のCCDのように示しているが、実際に
はレンズ8からの結像光束をビームスプリッタによって
均等に3分割し、それぞれR(赤),G(緑),B
(青)のカラーフィルタを通して、R,G,B3色用の
各CCDの受光面に結像させるようになっている。ある
いは、1個のCCDによって、3色のカラーフィルタを
順次交換して3回スキャンニングすることによってR,
G,Bの画像データを読み取るようにしてもよい。これ
らは、カラー複写機等で用いられてる公知の技術であ
る。
【0015】一方、画像形成部11ではその画像メモリ
に記憶された画像データを画像形成出力する。すなわ
ち、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時
に、その感光体ドラム12上に付着した残留トナー及び
不均一な電位が帯電チャージャ13及び現像ユニット1
4,15に到達しないように、除電ランプ(QL)16,
転写前除電ランプ(PTL)17,転写チャージャ18,
分離チャージャ19,イレーサ20,及びクリーニング
ユニット21を駆動して、除電ランプ16を通過した後
の感光体ドラム12の表面電位が略ゼロになるようにす
る。
【0016】その後、感光体ドラム12の表面を帯電チ
ャージャ13により一様に帯電すると共に、画像メモリ
に記憶された画像データを読み出して、それに応じて図
示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導
体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリン
ダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラ
ー(レーザ光発生器)22に入射し、その反射光が光学
系(レンズ)23,及びミラー24を介して感光体ドラ
ム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
【0017】次いで、感光体ドラム12上に形成された
潜像を、非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部
分)の電荷をイレーサ20によって除去した後、黒トナ
ーにより現像を行なう黒現像ユニット14あるいはカラ
ートナーにより現像を行なうカラー現像ユニット15よ
りトナーを付着して可視像化する。このとき、現像バイ
アス電位を変化させることにより、画像の濃淡を調整す
ることができる。
【0018】他方において、図示しないメインモータの
駆動を選択的に取り出せる給紙クラッチのONにより呼
出コロ25及び3個の給紙コロ26のいずれかを駆動
し、予め選択された給紙段(後述する)にセットされて
いる転写紙を停止中のレジストローラ対27に向けて給
紙させる。レジストローラ対27の手前にはレジストセ
ンサ28が配設されており、そのレジストセンサ28は
例えば反射型フォトセンサであり、その対向位置に転写
紙の先端が到達するとON状態になる。それから、一定
時間経過後に給紙クラッチをOFF状態に戻して、搬送
中の転写紙を停止させる。
【0019】なお、給紙クラッチのOFFタイミング
は、レジストセンサ28とレジストローラ対27の間を
転写紙が搬送される時間より長くとられている。したが
って、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き
当てられ、先端側にたわみを生じてスキュー等を防止す
る状態で待機する。その後、感光体ドラム12上の画像
先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをON状
態にし、それによってレジストローラ対27が回転駆動
されることにより、待機中の転写紙を転写部へ向けて再
搬送する。
【0020】その転写紙が転写部に到達すると、転写チ
ャージャ18の作用によって感光体ドラム12上のトナ
ー像をその紙面上に転写し、続いて転写チャージャ18
と一体に保持されている分離チャージャ19の作用によ
って紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体ドラム1
2との密着力を低下させた後、分離爪29によってその
転写紙を感光体面から分離する。
【0021】次いで、その転写紙を2個のローラによっ
て張装された搬送ベルト30によって定着部へ送り、そ
の定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後
コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替
爪32の上側を通して外部の図示しない排紙トレイに排
紙し、両面モードが選択されていれば切替爪32の切り
替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
【0022】なお、画像転写後の感光体ドラム12上の
残留トナーはクリーニングユニット21を構成するクリ
ーニングブラシ21a,クリーニングブレード21bに
よって除去してトナー回収タンク21cに回収させ、さ
らに残存電荷を消去するためにその感光面を除電ランプ
16によって全面露光させる。
【0023】ところで、この複写機には、特定サイズの
転写紙のみをまとめて収納できる通常の給紙カセットと
して、それぞれ異なるサイズの転写紙をセットした3つ
の給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、またその
いずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、す
なわち不特定サイズの転写紙をセットできる手差しテー
ブル(手差しトレイ)37をも備えている。
【0024】そして、各給紙カセット34〜36のいず
れかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合
は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサ
イズ選択キーによって選択した後、コピースタートキー
を押下することにより、その給紙カセットから転写紙の
給紙が行なわれる。
【0025】なお、38a〜38cは各給紙カセット3
4〜36の各収納用紙サイズを検知するためのサイズ検
知センサであり、例えば5連のフォトインタラプタを使
用する。また、各給紙カセット34〜36の先端部に
は、それぞれ図示しないサイズ識別用の遮光板が付設さ
れている。この遮光板はカセット内に収納されるべき転
写紙のサイズ毎に異なる切欠部を有している。
【0026】サイズ検知センサ38a〜38cは、給紙
カセット34〜36が装着されると、その遮光板の遮光
部を挟さんだフォトインタラプタのみが光路を遮断され
るため、それに応じた信号をそれぞれ後述する制御部へ
出力することができる。一方、不特定サイズの転写紙を
用いてコピーする場合には、手差しテーブル37を仮想
線で示す閉じた状態から矢示A方向に開いて実線で示す
使用状態にした後、その上面に所望の転写紙をセットし
て、コピースタートキーを押下することにより、その手
差しテーブル37から転写紙の給紙が行なわれる。
【0027】なお、手差しテーブル37が開く方向に回
動すると、第1給紙カセット34に設けられている転写
紙載置用の底板を持ち上げていた底板上昇アーム39が
それに連動して図2に示す位置まで下降する。
【0028】図3はこのデジタル複写機の制御部の主と
して画像処理に係わる部分の概略を示すブロック構成図
であり、ビデオ処理回路41,画像処理回路42,ビデ
オ書込処理回路43,LD制御部44,中央処理装置
(以下「CPU」という)46,ROM47,RAM4
8,画像メモリ49,50,インタフェース(I/F)
部51,及びシステムバス52を備えている。
【0029】ビデオ処理回路41は、スキャナ部1で読
み取った画像データ(CCDカラーイメージセンサ9か
ら出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補
正,シェーディング補正,画素位置補正を行なう。画像
処理回路42は、図4に示すように色分離回路61,M
TF補正回路62,2値化回路63,変倍回路64,γ
補正回路65,及び画質処理回路66からなり、それら
によってビデオ処理回路41から入力される画像データ
に対して画像処理を施す。この処理については、追って
詳細に説明する。
【0030】ビデオ書込処理回路43は、画像処理回路
42から入力される画像データに応じて画像形成部11
の制御を行なう。LD制御部44は、ビデオ書込処理回
路43からのビデオ信号に応じて半導体レーザであるレ
ーザダイオード(LD)53の発光制御を司る。
【0031】CPU46は、ROM47内の制御プログ
ラムに従ってこのデジタル複写機全体を統括的に制御す
る。ROM47は、CPU46を動作させるための制御
プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専
用のメモリである。RAM48は、CPU46がデータ
処理の際に一時的に使用する読み書き可能なメモリであ
る。
【0032】画像メモリ49は、画像処理回路42から
送られてくる黒画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。画像メモリ50は、画像処理回路42から
送られてくる赤画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。インタフェース部51は画像処理回路42
とシステムバス52との間のインフェースを、システム
バス52は各回路間のデータのやりとりをそれぞれ司
る。操作パネル54は、各種情報を入力する入力部と各
種情報を表示する表示部とからなる。
【0033】次に、この図3に示した制御部による画像
処理についてさらに詳細に説明する。CCDカラーイメ
ージセンサ9によって読み取られたR,G,Bの画像信
号は、ビデオ処理回路41で適正なゲインを与えられて
A/D変換され、黒オフセット補正,シェーディング補
正,画素位置補正が行なわれ、所定のクロックに同期し
た8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT
0〜7,緑画像データGDT0〜7,青画像データBD
T0〜7として出力される。
【0034】ここで、黒オフセット補正とはCCDカラ
ーイメージセンサ9の暗電流の黒レベルを画像データか
ら減算する補正である。シェーディング補正とは、主走
査方向の光源4の光量むらやCCDカラーイメージセン
サ9の各色用CCDの画素間の感度差によるむらを除く
ため、原稿走査開始前に濃度の均一な白板を読み取って
そのデータを各画素毎に記憶し、原稿読み取り中の画像
データを記憶した各画素毎の白板のデータで除算するこ
とにより補正を行なうものである。画素位置補正とは、
CCDカラーイメージセンサ9として3ラインのものを
用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれがあるため、
それを補正するものである。
【0035】画像処理回路42では、ビデオ処理回路4
1から出力されるRGBの画像データ(RDT0〜7,
GDT0〜7,BDT0〜7)を図4に示した色分離回
路61で黒画像データBLKDT0〜7と赤画像データ
REDDT0〜7とに分離して、黒画像データBLKD
T0〜7に対しては8ビットのまま、赤画像データRE
DDT0〜7に対しては固定しきい値による2値化を2
値化回路63で行なって1ビットにされる。
【0036】さらに、黒画像データBLKDT0〜7に
対しては、MTF補正回路62でMTF補正を施した後
変倍回路64で主走査方向の電気変倍を行ない、さらに
γ補正回路65でγ補正を行った後、画質処理回路66
でディザや誤差拡散などの画質処理を行なう。
【0037】ここで、MTF補正とは光学的な周波数特
性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するもので
ある。各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0
〜7と赤画像データREDDT0〜7は図3のインフェ
ース部51に送られ、黒画像データBLKDT0〜7は
画像メモリ49に、赤画像データREDDT0〜7は画
像メモリ50にそれぞれ記憶される。
【0038】黒画像データBLKDT0〜7はビデオ書
込処理回路43にも送られ、そこで画像形成部11の書
き込み速度に対応できるビデオ信号に変換されてLD制
御部44に入力され、その画像信号に応じてレーザダイ
オード53に与える電流のパルス幅や電流の量をコント
ロールし、図2に示した感光体ドラム12上に光書き込
みを行なって静電潜像を形成する。
【0039】なお、画像処理回路42はメイン制御部の
CPU46とアドレスバス,データバスを共有してお
り、これを介して通信が行なわれている。CPU46
は、スキャナ部1や画像形成部11のモータコントロー
ルも行なっている。その他にも、各種クラッチ,ソレノ
イドのコントロールも行なっている。
【0040】図5は、図3の操作パネル54の構成例を
示すレイアウト図である。この操作パネル54は、スタ
ートキー71,テンキー72,クリア/ストップキー7
3,モードクリアキー74,ガイダンスキー75,プロ
グラムキー76,割り込みキー77,仮出力キー78,
仮出力加工キー79,エンタキー127,及びLCD表
示器80から構成されている。
【0041】LCD表示器80にはタッチパネルが組み
込まれており、各種のキー又は表示部を任意に設定する
ことができる。また、タッチ入力が可能なキーは白地に
黒文字で表示され、タッチ入力によってON状態である
と判断されたものは白黒反転により黒地に白文字表示に
なる。
【0042】このLCD表示器80は、電源投入時に図
5に示すような画面を表示する。この画面には、メッセ
ージ表示部81,セット枚数表示部82,濃度入力キー
・表示部83,自動濃度キー・表示部84,手指しキー
・表示部85,第1トレイキー・表示部86,第2トレ
イキー・表示部87,第3トレイキー・表示部88,第
4トレイキー・表示部89,第5トレイキー・表示部9
0がある。
【0043】また、自動用紙選択キー・表示部91,倍
率表示部92,用紙指定変倍キー・表示部93,等倍キ
ー・表示部94,仕上げキー・表示部95,表紙/合紙
キー・表示部96,編集キー・表示部97,とじ代キー
・表示部98,両面キー・表示部99,変倍キー・表示
部100,写真キー・表示部128(写真原稿の種類に
対応する画質モードを選択できる)とがある。
【0044】仮出力加工キー79が押下されると、LC
D表示器80の画面は図6に示すような加工編集内容の
入力を待つ「加工編集画面」に切り替わる。すなわち、
メッセージ表示部81が「仮出力紙の加工編集内容を入
力してください。入力後スタートキーを押してくださ
い。」のメッセージに切り替わる。
【0045】また、それに伴ってマーキングエリアに対
する編集内容を示す編集情報表示部101と、前画面に
戻すエスケープキー・表示部102,編集エリア指定キ
ー・表示部103,拡大キー・表示部104,縮小キー
・表示部105,ズームアップキー・表示部106,ズ
ームダウンキー・表示部107,白黒反転キー・表示部
108,ミラーキー・表示部109,斜体キー・表示部
110,影付きキー・表示部111,網付きキー・表示
部112,網かけキー・表示部113が表示される。
【0046】さらに、エリア単独変倍キー・表示部11
4,エリア内自動変倍キー・表示部115,X軸指定変
倍キー・表示部116,Y軸指定変倍キー・表示部11
7,移動編集キー・表示部118,移動基準指定キー・
表示部119,内消去キー・表示部120,外消去キー
・表示部121,中抜きキー・表示部122,カーソル
キー123(編集情報表示部101内のカーソルを移動
させる),横独立キー・表示部124,縦独立キー・表
示部125,等倍キー・表示部126,グラデーション
キー・表示部129(原稿の黒い部分又は下地に濃淡を
つけてコピーできる)が表示される。
【0047】なお、編集情報表示部101には、編集加
工時の倍率を表示するための倍率表示部101aも表示
される。また、最近の複写機は多機能化が進み各種モー
ドを設定できるため、上述の如くキー及び表示部も多機
能にわたっているが、個々の内容については既に周知の
ものであるため、それらの説明は省略する。
【0048】図1は図3に示したCPU46によるこの
発明に係わる処理動作及び利用者による操作手順を示す
フローチャートである。このルーチンは電源が投入(O
N)されるとスタートし、ステップ1でCPU46が処
理モード等の初期化を行ない、ステップ2で操作パネル
54から仮出力要求の指示があったか否かを判断する。
【0049】そして、仮出力要求の指示がなければステ
ップ12で通常のコピー動作を行ない、ステップ2に戻
って再び仮出力要求を受け付けるモードになる。また、
仮出力要求の指示があった場合には、ステップ3で操作
パネルからのスタートの指示を待つ。このとき、原稿が
図2に示したコンタクトガラス2上にセットされている
ものとする。
【0050】そして、スタートの指示があった場合には
ステップ4へ進んで、スキャナ部1を起動して原稿画像
の読み取りを開始させ、読み取った画像データ(黒画像
データ)をインタフェース部51を介して画像メモリ4
9に蓄えると共に、画像形成部11に送ってその画像を
用紙上に画像形成してダミーコピー(仮出力紙)を出力
するダミーコピー作成処理を行ない、ステップ5で選択
可能な複数の編集内容を示す編集メニューを画像形成部
11に送り、その画像を用紙上に画像形成して編集内容
記入用紙を出力する編集内容記入用紙出力処理を行な
う。
【0051】ここで、出力する編集メニューを構成する
複数の編集内容は、予め操作パネル54からの指示によ
って内部メモリ(ここでは図3のRAM48とする)に
設定登録するようにしている。すなわち、ステップ1の
初期化の段階で利用者が図5に示したプログラムキー7
6を押下してから、仮出力加工キー79を押下してLC
D表示器80に図6に示したような「加工編集画面」を
表示させ、その中から登録をしたいキー・表示部(加工
編集キー)をタッチした後、エンタキー127を押下す
ることによって編集内容記入用紙上に出力する編集内容
をRAM48に設定登録できる。
【0052】また、この実施例ではスキャナ部1による
原稿画像読み取り時の写真キー・表示部128による画
質モードの指定に応じて編集内容記入用紙上に出力する
編集内容を変更するようにしている。すなわち、画質モ
ードとして文字モードが指定された場合にはグラデーシ
ョンを編集メニューからはずし、写真モードが指定され
た場合には2値加工である影付き,網付き,網かけ,中
抜き等を編集メニューからはずす。
【0053】なお、この実施例によれば、黒現像ユニッ
ト14の黒色のトナーによって用紙上に画像を形成して
ダミーコピーや編集内容記入用紙を出力することができ
るが、カラー現像ユニット15に黒色以外の色(例えば
赤色)のトナーあるいは消色性着色材を用いたトナーを
入れ、それらのトナーによって用紙上に画像を形成して
ダミーコピーや編集内容記入用紙を出力することもでき
る。また、通常の画像濃度よりも薄い濃度でダミーコピ
ーや編集内容記入用紙を出力することによってトナーを
節約することもできる。
【0054】図1のフローに戻り、ステップ6で利用者
が出力されたダミーコピー上の所要の画像(編集エリ
ア)を囲むようにその画像と区別できる色のマーカ(フ
ェルトペン等)でマーキングを施し、さらに出力された
編集内容記入用紙上の所要の編集内容に対してマーキン
グを施す。なお、ダミーコピー上のマーキングは移動を
伴う場合、移動前の領域(移動元編集エリア)を示すマ
ーキングと移動先の領域(移動先編集エリア)及び画像
サイズを示すマーキングと移動方向を示すマーキングと
によって構成される。
【0055】なお、この実施例ではマーキングは赤で行
なうこととして説明するが、図4の色分離回路61の構
成を変更することによって原稿情報の色以外の色のマー
キングであれば識別可能である。
【0056】その後、ステップ7で利用者が所要の画像
に対してマーキングを施したダミーコピーと編集内記入
用紙を順次原稿をセットしたときと同じ向きでコンタク
トガラス2上にセットし、ステップ8でCPU46がス
タートの指示があったかどうかを判断し、スタートの指
示があった時にステップ9でスキャナ部1を起動してそ
のスキャナ部1にダミーコピー上と編集内容記入用紙上
の各マーキング情報の読み取りを順次行なわせるマーキ
ング情報読取処理を実行する。
【0057】なお、マーキング情報の読み取りは、ダミ
ーコピー上の黒の画像情報を無視し、赤のマーキング情
報のみを画像メモリ50に格納することによって行な
う。また、図示の都合でダミーコピーと編集内容記入用
紙をまとめてコンタクトガラス2上にセットするように
示しているが、実際には利用者がダミーコピーをコンタ
クトガラス2上にセットしてスキャナ部1にそのマーキ
ング情報の読み取りを行なわせた後、編集内容記入用紙
をコンタクトガラス2上にセットしてスキャナ部1にそ
のマーキング情報の読み取りを行なわせるようにしてい
る。
【0058】あるいは、コンタクトガラス2の上方に自
動原稿給送装置を備え、その原稿載置台にダミーコピー
と編集内容記入用紙とを重ねてセットした状態でコピー
動作をスタートさせることにより、原稿載置台からダミ
ーコピーと編集内容記入用紙が順次自動的に給紙されて
それぞれコンタクトガラス2上にセットされるため、そ
の各マーキング情報をスキャナ部1に順次読み込ませる
ことができる。
【0059】さらに、この実施例によれば、利用者が操
作パネル54を用いて編集内容の指示(加工入力)を行
なうこともできるが、この発明には直接関係ないのでそ
の説明は省略する。
【0060】次いで、ステップ10で画像メモリ50に
記憶されたマーキング情報による編集エリアとRAM4
8に記憶されている編集メニュー中の画像メモリ50に
記憶されたマーキング情報によって選択した編集内容に
基づいて、画像メモリ49に記憶されている画像データ
に対して編集・加工を施す編集・加工処理を行ない、そ
の処理が終わった時点でステップ11へ進み、画像メモ
リ49上の画像データをプリント出力する。
【0061】すなわち、その画像データをインタフェー
ス部51を通して画像処理回路42に戻し、ビデオ書込
処理回路43によってビデオ信号を発生させて、画像形
成部11によりその画像を用紙上に画像形成して出力さ
せ、その後ステップ2に戻り、操作パネル54から仮出
力を要求する指示がなされなければステップ12で通常
のコピー動作を行なう。
【0062】なお、この実施例では全ての画像編集をC
PU46によるソフトウェアの処理によって行なってい
るが、画像編集専用のハードウェアによって処理を行な
ってもよい。
【0063】図7は図1におけるダミーコピー作成処理
のサブルーチンを示すフローチャートであり、スキャナ
部1を起動してそれに原稿画像を等倍で読み取らせて、
その読み取られた画像データに対して画像処理回路42
内で所定の処理を施して黒画像データBLKDT0〜7
のみを出力させた後、その黒画像データBLKDT0〜
7をインタフェース部51を介して画像メモリ49に記
憶すると共に、ビデオ書込処理回路43に送ってその画
像を用紙上に形成してダミーコピーを出力(プリント出
力)し、図1のメインルーチンへリターンする。なお、
画像メモリ49は黒画像データBLKDT0〜7をその
まま記憶できるA3サイズである1画素8ビットのメモ
リである。
【0064】図8は図1におけるマーキング情報読取処
理のサブルーチンを示すフローチャートであり、スキャ
ナ部1を起動してそれにダミーコピーと編集内容記入用
紙の各マーキングをそれぞれ等倍で読み取らせて、その
読み取られた画像データに対して画像処理回路42内で
所定の処理を施して赤画像データREDDT0のみを出
力させた後、その赤画像データREDDT0をインタフ
ェース部51を介して画像メモリ50に記憶し、図1の
メインルーチンへリターンする。
【0065】なお、編集内容記入用紙上のマーキングは
所定の位置に記入されるので、読み取りと同時にマーキ
ングの有無を簡単に判別でき、その判別結果に基づいて
編集内容を選択することができる。また、画像メモリ5
0は赤画像データREDDT0をそのまま記憶できるサ
イズである1画素1ビットのメモリである。
【0066】図9は図1における編集・加工処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートであり、まずステップ2
1の輪郭追跡の処理について説明する。まず、画像メモ
リ50上で入力画像データをラスタ走査して追跡を開始
する画素を捜し出す。
【0067】次いで、その追跡開始画素から外側の輪郭
線の場合には反時計回りに輪郭画素を追跡し、内側の輪
郭線の場合には時計回りに輪郭画素を追跡する。そし
て、再び追跡開始画素に戻ったことをもって、1つの画
素集合の輪郭線の追跡が終了する。以上の走査を未追跡
の輪郭画素がなくなるまで繰り返し実行する。
【0068】例えば、1つの画素集合の輪郭線を追跡し
た例を図10に示し、輪郭線の方向を図11に示すよう
な0〜7の方向とする。まず、図10の点描で示すよう
な画素集合を矢印Aのようにラスタ走査して追跡開始画
素を捜し、例えば追跡開始画素が(i,j)の位置に見
つかったとすると、ラスタ走査時の1つ前の画素が白画
素であり外側輪郭線であると判断し、この位置より反時
計回りに追跡を開始する。
【0069】そして、図11の「4」の方向から反時計
回りに追跡を開始して近傍の画素を調べ、最初に見つか
った画素の方向(この例では「6」)を輪郭線の方向と
する。次いで、追跡中心画素をその画素に移動し、前回
の輪郭線方向(「2」の方向)から反時計回りに近傍の
画素を調べる。これを追跡中心画素が追跡開始画素にた
どり着くまで繰り返す。このような処理を行なうことに
より、図10の矢印群で示すような輪郭線が得られる。
【0070】この追跡結果のうち、外側の輪郭線追跡の
場合だけを輪郭線データとしてメモリ(例えば図3のR
AM48)に格納する。輪郭線データは、例えば表1に
示すように開始X(追跡開始画素のX座標),開始Y
(同じくY座標),長さX(輪郭X座標の最大値−最小
値),長さY(輪郭Y座標の最大値−最小値)によって
構成されている。なお、この表1の1行目は図10の輪
郭線追跡結果を示している。
【0071】図9の編集・加工処理において、ステップ
21での輪郭追跡の処理が終了すると、ステップ22,
23でその結果として得られた輪郭線データに基づいて
画像判定を行なう。すなわち、輪郭線データの長さX,
Y(表1参照)により、その輪郭線の内側の画素集合が
画像ノイズなのか文字なのかを予め定めたしきい値L
1,L2によって判断する。
【0072】
【表1】
【0073】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L1未満であれば輪郭線の内側の画素集合が画像
ノイズであると判断して、ステップ26でそれに対して
ノイズ処理、すなわち特別な処理を行なわない。輪郭線
データの長さX,Yのいずれかがしきい値L1より大き
く且つしきい値L2より小さい場合には輪郭線の内側の
画素集合が文字であると判断して、ステップ27でその
画素集合に対して文字処理、すなわち画素集合を文字部
として切り出してパターンマッチングを行なうことによ
り予め記憶されている文字として認識する。
【0074】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L2よりも大きい場合には、ステップ24で図1
1の輪郭線の方向を示すデータの出現回数(輪郭線デー
タ分布)で輪郭線の内側の画素集合の形態を判別する。
ここで、エリアを表わすような面積の大きい輪郭線は図
11の輪郭線の方向にバラツキが生じるが、線のような
ものの輪郭線は特定の2方向に強いかたよりを示す。
【0075】そのため、0〜7の各方向の輪郭線データ
の確率を求め、その最大値と最小値との差を計算するこ
とによって線図形かエリア図形かの判断を行なえる。こ
の実施例では、定数KとPmax−Pminとの大小を
比べることによってその判断を行なっている。なお、表
1に示した各行のデータ(長さX,Y)によってそれぞ
れ判定される各画像判定データは表2に示すように表1
の各行に対応して登録される。
【0076】
【表2】
【0077】そして、Pmax−PminとKとの関係
がPmax−Pmin>Kの場合には輪郭線の内側の画
素集合が線図形であると判断して、ステップ25でその
画素集合に対してベクトル処理を施し、図1のメインル
ーチンへリターンする。
【0078】ここで、この実施例では、ベクトル化処理
に線図形画像の両側の輪郭線を追跡しつつその中心線を
求め、折れ線ベクトルとして近似表現する方法を用いる
(電子通信学会論文誌、1985年4月VOL.J68
−D、NO.4、845頁〜852頁、あるいは特開昭
62−286177号公報に記載)。そして、ベクトル
化した状態でパターンマッチングを行ない、矢印の先端
の方向を検出してベクトルの方向を決定する。折れ線ベ
クトルの始点と終点より矢印のベクトル化を行なう。
【0079】一方、Pmax−PminとKとの関係が
Pmax−Pmin≦Kの場合には輪郭線の内側の画素
集合がエリア図形であると判断して、ステップ28でそ
の画素集合に対してエリア処理を行なう。このエリア処
理では、その画素集合の外側の輪郭線のデータをエリア
のデータとして保存する(表1参照)。そのエリアデー
タに基づいて画像メモリ49に記憶されている原稿の黒
画像データの編集対象部分を選択された編集内容に従っ
て編集する。
【0080】例えば、利用者が図12の(a)に示すよ
うにダミーコピー(仮出力紙)131上の画像情報のう
ち編集対象画像「R」を囲むようにマーカでマーキング
132を施すと共に、同図の(b)に示すように編集内
容記入用紙133上の各編集内容のうちの「内消去」に
対してマーカでマーキング134を施し、そのダミーコ
ピー131及び編集内容記入用紙133をコンタクトガ
ラス2上に順次セットしてコピー動作をスタートさせる
と、複写機側はマーキング132の範囲(編集エリア)
内の画像を消去した画像を転写紙上に画像形成して、同
図の(c)に示すような最終出力紙135を出力する。
【0081】なお、このデジタル複写機にファックスや
電子ファイル等の他の出力機器をオプションとして備
え、編集メニューと編集画像データ(編集済みデータ)
の出力先として選択可能な出力機器を示す出力先メニュ
ーとを画像形成部11によって転写紙上に画像形成して
編集内容・出力機器記入用紙として出力させることもで
きる。あるいは、出力先メニューを単独で画像形成部1
1によって転写紙上に画像形成して出力機器記入用紙と
して出力させることもできる。
【0082】例えば、利用者が図13の(a)に示すよ
うにダミーコピー131上の画像情報のうち編集対象画
像「R」を囲むようにマーカでマーキング132を施す
と共に、同図の(b)に示すように編集内容・出力機器
記入用紙136上の各編集内容のうちの「内消去」及び
出力先メニューのうちのファックスに対してそれぞれマ
ーカでマーキング137,138を施し、そのダミーコ
ピー131及び編集内容・出力機器記入用紙136をコ
ンタクトガラス2上に順次セットしてコピー動作をスタ
ートさせると、複写機側はマーキング132の範囲内の
画像を消去した画像のデータをファクシミリ送信し、そ
の画像データを受け取った機器ではその画像を転写紙に
画像形成して、同図の(c)に示すような最終出力紙1
35を出力する。
【0083】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像編集装置によれば、原稿の画像を読み取って出力
した仮出力紙上の編集エリアを囲むようにマーキングす
ればよいので、原稿に対して直接マーキングをする必要
がなくなり、原稿の汚れを防止できる。また、原稿に対
して1代の複写で最終的な複写物が得られるので画像品
質がよい。さらに、編集エリアに対する編集内容の指示
を編集内容記入用紙を用いて簡単に行なえる。
【0084】なお、出力する編集メニューを外部からの
操作によって設定できるようにすれば、利用者がよく使
用する編集内容を選択的に編集メニューに取り入れるこ
とができて便利である。また、原稿画像読み取り時の画
質モードの指定に応じて編集内容記入用紙上に出力する
編集メニューを変更するようにすれば、常に原稿画像読
み取り時の画質モードに合う編集メニューの編集内容記
入用紙を得ることができる。
【0085】さらに、生成された編集画像データの出力
先として選択可能な複数の出力機器のいずれかを出力機
器記入用紙を用いて選択できるようにすれば、生成され
た編集画像データを外部機器にファクシミリ送信したり
電子ファイルに蓄えたりする際の操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のCPU46によるこの発明に係わる処理
動作及び利用者による操作手順を示すフローチャートで
ある。
【図2】この発明を実施したデジタル複写機の一例を示
す全体構成図である。
【図3】同じくその制御部の概略を示すブロック構成図
である。
【図4】図3の画像処理回路42の詳細例を示すブロッ
ク構成図である。
【図5】図3の操作パネル54の電源投入時の構成例を
示すレイアウト図である。
【図6】同じく仮出力加工キーが押下された時の構成例
を示すレイアウト図である。
【図7】図1におけるダミーコピー作成処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図8】同じくマーキング情報読取処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図9】同じく編集・加工処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図10】1つの画素集合の輪郭線の追跡例を示す説明
図である。
【図11】輪郭線の方向例を示す説明図である。
【図12】この発明の実施例におけるマーキングがなさ
れたダミーコピー(仮出力紙)と編集内容記入用紙とそ
れらの読み取りによって出力された最終出力紙との関係
例を示す説明図である。
【図13】この発明の他の実施例におけるマーキングが
なされたダミーコピー(仮出力紙)と編集内容・出力機
器記入用紙とそれらの読み取りによって出力された最終
出力紙との関係例を示す説明図である
【符号の説明】
1:スキャナ部 9:CCDカラーイメージセンサ 11:画像形成部 12:感光体ドラム 1
4:黒現像ユニット 15:カラー現像ユニット 41:ビデオ処理回路 42:画像処理回路 43:ビデオ書込処理回路 44:LD制御部 45:LED制御部 4
6:中央処理装置 47:ROM 48:RAM 49,50:画
像メモリ 53:半導体レーザ 54:操作パネル 6
1:色分離回路 62:MTF補正回路 63:2値化回路 6
4:変倍回路 65:γ補正回路 66:画質処理回路 7
1:スタートキー 78:仮出力キー 79:仮出力加工キー 8
0:LCD表示器 127:エンタキー 128:写真キー・表示部 129:グラデーションキー・表示部 131:ダ
ミーコピー 132,134,137,138:マーキング 133:編集内容記入用紙 135:最終出力紙 136:編集内容・出力機器記入用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 彼島 雄一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大橋 康雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
    画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
    ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
    けた画像編集装置において、 前記画像読取手段によって読み取られた画像データを記
    憶する第1の記憶手段と、前記画像読取手段によって読
    み取られた画像データを前記出力手段によって転写紙上
    に画像形成させて仮出力紙として出力させる仮出力紙出
    力手段と、該仮出力紙出力手段による出力動作に連動し
    て選択可能な複数の編集内容を示す編集メニューを前記
    出力手段によって転写紙上に画像形成させて編集内容記
    入用紙として出力させる編集内容記入用紙出力手段と、
    編集エリアを囲むようにマーキングされた前記仮出力紙
    といずれかの編集内容に対してマーキングがされた前記
    編集内容記入用紙とを前記画像読取手段に読み取らせた
    時、そのそれぞれのマーキングの読み取りデータを記憶
    する第2の記憶手段とを設け、 前記編集処理手段が、前記第2の記憶手段に記憶された
    マーキングのデータによる編集エリアと選択された編集
    内容の情報に基づいて前記第1の記憶手段に記憶されて
    いる画像データに対して編集処理を施す手段であること
    を特徴とする画像編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記編集内容記入用紙出力手段に、出力する編集メニュ
    ーを外部からの操作によって設定する手段を設けたこと
    を特徴とする画像編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記編集内容記入用紙出力手段に、前記画像読取手段に
    よる原稿画像読み取り時の画質モードの指定に応じて前
    記編集内容記入用紙上に出力する編集メニューを変更す
    る手段を設けたことを特徴とする画像編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記編集処理手段によって生成された編集画像データの
    出力先として選択可能な複数の出力機器を示す出力先メ
    ニューを前記出力手段によって転写紙上に画像形成させ
    て出力機器記入用紙として出力させる手段と、いずれか
    の出力機器に対してマーキングがされた出力機器記入用
    紙を前記画像読取手段に読み取らせた時、そのマーキン
    グの読み取りデータによって出力機器を選択する手段と
    を設けたことを特徴とする画像編集装置。
JP5199426A 1993-08-11 1993-08-11 画像編集装置 Pending JPH0758938A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7839541B2 (en) 2004-06-30 2010-11-23 Canon Kabushiki Kaisha Image editing system and method therefor
JP5383906B2 (ja) * 2010-04-15 2014-01-08 三菱電機株式会社 画像描画装置および画像描画方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7839541B2 (en) 2004-06-30 2010-11-23 Canon Kabushiki Kaisha Image editing system and method therefor
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