JPH0746390A - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JPH0746390A
JPH0746390A JP5184828A JP18482893A JPH0746390A JP H0746390 A JPH0746390 A JP H0746390A JP 5184828 A JP5184828 A JP 5184828A JP 18482893 A JP18482893 A JP 18482893A JP H0746390 A JPH0746390 A JP H0746390A
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JP
Japan
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area
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image data
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Pending
Application number
JP5184828A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ikeda
芳人 池田
Yasuo Ohashi
康雄 大橋
Yuuichirou Kanoshima
雄一郎 彼島
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿に対して直接のマーキングをせず、且つ
原稿に対して1代の複写で最終的な複写物が得られるよ
うにする。 【構成】 CPU46が、スキャナ部によって読み取ら
れた原稿の画像データを画像メモリ49に記憶し、その
画像データを画像形成部によって転写紙上に画像形成さ
せて仮出力紙として出力させる。そして、操作パネル5
4より編集内容の指示が入力された後、マーキングが施
された仮出力紙をスキャナ部に読み取らせ、そのマーキ
ングの読み取りデータを画像メモリ50に記憶し、その
データによる各編集エリアとそのエリア番号に基づい
て、画像メモリ49に記憶されている画像データのうち
の各編集エリアの画像データに対して入力された各エリ
ア番号に対応する編集内容の指示に応じた編集処理を施
して編集画像データを生成し、その編集画像データを画
像形成部によって転写紙上に画像形成して出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿の画像を読み取
ってその画像データを記憶保存し、必要に応じてその記
憶した画像データを編集処理して用紙上に画像形成して
出力(プリントアウト)できるデジタル複写機等の画像
編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のモノクロのデジタル複写
機ではマーカ編集機能を有するものがある。これは、原
稿上の画像濃度よりうすく読み取られるマーカペンによ
って原稿上に直接マーキングを行ない、範囲指定をする
ことによりマーカにより範囲指定された画像データに対
してのみ編集加工を行なうようにしたものである。この
場合、マーカ範囲は1箇所に限られている。
【0003】このデジタル複写機が色情報を読み取るこ
とができる場合は、原稿の画像とマーカの色の違いを利
用し、そのマーカによる範囲指定を認識して、その範囲
内の原稿の画像データに対して編集加工を行なうことが
できる。なお、マーカによる範囲指定を2箇所以上行な
う場合には、特別な編集装置(エディタボード)を用い
るようにしている。
【0004】ところで、このような従来のマーカ編集機
能は特別な編集装置を必要とせずに画像の編集加工を行
なうことができるが、原稿に直接マーキングしなければ
ならないため、原稿を汚してしまうという欠点があっ
た。そのため、従来は原稿を汚さないようにするため
に、利用者が原稿を一度複写してそのコピーに対してマ
ーキングを施して、画像編集装置に編集加工を行なわせ
る方法が取られてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、オリジナルに対して最終的な複写
物が得られるまでに2代にわたる複写が行なわれ、孫コ
ピーとなってしまうため、画像品質が低下するという問
題があった。また、マーカによる範囲指定は1箇所のみ
であった。マーカ編集機能として特別な編集装置を用意
することによって2箇所以上のマーカ範囲指定に対応す
ることもできるが、その編集装置は高価であった。ま
た、領域指定の精度が悪いうえに、複雑な領域指定はで
きなかった。
【0006】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、以下の(1)〜(3)に示すことを行なわなく
ても、マーカにより2箇所以上の範囲指定を行なって最
終的な複写物が得られるようにすることを目的とする。 (1)原稿に対する直接のマーキング。 (2)原稿に対する複数回の複写。 (3)特別な編集装置の使用。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1〜7の発明は、
原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって
読み取られた画像データを編集して編集画像データを生
成する編集処理手段と、その編集画像データを転写紙上
に画像形成して出力する出力手段とを設けた画像編集装
置において、それぞれ上記の目的を達成するため次の各
手段を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明は、画像読取手段によって
読み取られた画像データを記憶する第1の記憶手段と、
画像読取手段によって読み取られた画像データを出力手
段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として出
力させる仮出力手段と、複数の編集エリアにそれぞれ対
応する編集内容の指示をエリア番号と共に入力する入力
手段と、画像読取手段に複数の編集エリアとそのエリア
番号がマーキングされた上記仮出力紙を読み取らせた
時、そのマーキングの読み取りデータを記憶する第2の
記憶手段とを設け、編集処理手段を、第2の記憶手段に
記憶されたマーキングのデータによる各編集エリアとそ
のエリア番号の情報に基づいて、それぞれ第1の記憶手
段に記憶されている画像データのうちの各編集エリアの
画像データに対して、それぞれ入力手段によって入力さ
れた各エリア番号に対応する編集内容の指示に応じた編
集処理を施す手段としたものである。
【0009】請求項2の発明は、上記編集処理手段に、
入力手段による編集内容の指示が移動であったとき、第
1の記憶手段に記憶されている画像データのうちの第2
の記憶手段に記憶された移動元と指示されたエリア番号
の編集エリアに対応する画像データを移動先と指示され
たエリア番号の編集エリアに対応する領域へ移動させる
移動編集処理手段を備えたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の画像編集装
置において、移動編集処理手段を、第2の記憶手段に記
憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エリアの
X軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示され
たエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向
の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出
し、その算出した各変倍率で第1の記憶手段に記憶され
ている上記移動元と指示されたエリア番号の編集エリア
に対応する画像データをX軸方向とY軸方向に独立変倍
して、上記移動先と指示されたエリア番号の編集エリア
に対応する領域へ移動させる手段としたものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の画像編集装
置において、移動編集処理手段を、第2の記憶手段に記
憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エリアの
X軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示され
たエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向
の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出
し、第1の記憶手段に記憶されている上記移動元と指示
されたエリア番号の編集エリアに対応する画像データを
上記算出したX軸方向とY軸方向の変倍率のうちの指定
された一方の軸方向の変倍率でX軸方向及びY軸方向に
変倍して、上記移動先と指示されたエリア番号の編集エ
リアに対応する領域へ移動させる手段としたものであ
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項2の画像編集装
置において、移動編集処理手段を、第2の記憶手段に記
憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エリアの
X軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示され
たエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向
の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出
し、第1の記憶手段に記憶されている上記移動元と指示
されたエリア番号の編集エリアに対応する画像データを
前記算出したX軸方向とY軸方向の変倍率のうちの小さ
い方の変倍率でX軸方向及びY軸方向に変倍して、上記
移動先と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
領域へ移動させる手段としたものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項3乃至5のいず
れかの画像編集装置において、編集処理手段による編集
処理時の変倍率を表示する手段を設けたものである。請
求項7の発明は、請求項2の画像編集装置において、入
力手段に、第2の記憶手段に記憶された移動先と指示さ
れた編集エリアあるいは移動元と指示された編集エリア
の移動基準点を指定する手段を、移動編集処理手段に、
入力手段による編集内容の指示が移動で且つ上記移動基
準点の指定がなされていたとき、第1の記憶手段に記憶
されている上記移動元と指示されたエリア番号の編集エ
リアに対応する画像データを移動先と指示されたエリア
番号の編集エリアに対応する領域へ上記指定された移動
基準点を基準にして移動させる手段をそれぞれ備えたも
のである。
【0014】請求項8の発明は、画像読取手段によって
読み取られた画像データを記憶する第1の記憶手段と、
画像読取手段によって読み取られた画像データを出力手
段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として出
力させる仮出力手段と、編集エリア及び移動先基準点表
示記号にそれぞれ対応する編集内容の指示をエリア番号
及び基準点番号と共に入力する入力手段と、画像読取手
段に上記編集エリアとそのエリア番号及び移動先基準点
表示記号とその基準点番号がマーキングされた上記仮出
力紙を読み取らせた時、そのマーキングの読み取りデー
タを記憶する第2の記憶手段とを設け、編集処理手段
を、入力手段による編集内容の指示が移動で、且つ第2
の記憶手段に移動先基準点表示記号とその基準点番号の
マーキングの読み取りデータが記憶されたとき、第1の
記憶手段に記憶されている画像データのうちの第2の記
憶手段に記憶された移動元と指示されたエリア番号の編
集エリアに対応する画像データを移動先と指示された基
準点番号の移動先基準点表示記号を基準する位置へ移動
させる手段としたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明による画像編集装置では、画像
読取手段によって読み取られた画像データを第1の記憶
手段に記憶させると共に、その画像データを仮出力手段
が出力手段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙
として出力させる。その後、利用者が複数の編集エリア
にそれぞれ対応する編集内容の指示をエリア番号と共に
入力した後、仮出力紙上に複数の編集エリアとそのエリ
ア番号をマーキングして、それを画像読取手段に読み取
らせた時、そのマーキングの読み取りデータを第2の記
憶手段に記憶させる。
【0016】そして、編集処理手段が、第2の記憶手段
に記憶されたマーキングのデータによる編集エリアとそ
のエリア番号に基づいて、それぞれ第1の記憶手段に記
憶されている画像データのうちの各編集エリアの画像デ
ータに対して、それぞれ入力手段によって入力された各
エリア番号に対応する編集内容の指示に応じた編集処理
を施し、その編集画像データを出力手段が転写紙上に画
像形成して出力する。
【0017】なお、上記編集処理手段は、入力手段によ
る編集内容の指示が移動であったとき、第1の記憶手段
に記憶されている画像データのうちの第2の記憶手段に
記憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エリア
に対応する画像データを移動先と指示されたエリア番号
の編集エリアに対応する領域へ移動させることができ
る。
【0018】この場合、第2の記憶手段に記憶された移
動元と指示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の
長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示されたエリア番
号の編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向の長さから
X軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出し、その算
出した各変倍率で第1の記憶手段に記憶されている上記
移動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
画像データをX軸方向とY軸方向に独立変倍して、上記
移動先と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
領域へ移動させることができる。
【0019】また、第2の記憶手段に記憶された移動元
と指示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さ
とY軸方向の長さ及び移動先と指示されたエリア番号の
編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向の長さからX軸
方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出し、第1の記憶
手段に記憶されている上記移動元と指示されたエリア番
号の編集エリアに対応する画像データを上記算出したX
軸方向とY軸方向の変倍率のうちの指定された一方の軸
方向の変倍率でX軸方向及びY軸方向に変倍して、上記
移動先と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
領域へ移動させることもできる。
【0020】さらに、第2の記憶手段に記憶された移動
元と指示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の長
さとY軸方向の長さ及び移動先と指示されたエリア番号
の編集エリアのX軸方向の長さとY軸方向の長さからX
軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出し、第1の記
憶手段に記憶されている上記移動元と指示されたエリア
番号の編集エリアに対応する画像データを上記算出した
X軸方向とY軸方向の変倍率のうちの小さい方の変倍率
でX軸方向及びY軸方向に変倍して、上記移動先と指示
されたエリア番号の編集エリアに対応する領域へ移動さ
せることもできる。
【0021】さらにまた、上述のような編集処理手段に
よる編集処理時の変倍率を表示することもできる。ある
いは、入力手段に第2の記憶手段に記憶された移動先と
指示された編集エリアあるいは移動元と指示された編集
エリアの移動基準点を指定する手段を設けることによ
り、移動編集処理手段が、入力手段による編集内容の指
示が移動で且つ上記移動基準点の指定がなされていたと
き、第1の記憶手段に記憶されている上記移動元と指示
されたエリア番号の編集エリアに対応する画像データを
移動先と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
領域へ上記指定された移動基準点を基準にして移動させ
ることもできる。
【0022】請求項8の発明による画像編集装置では、
画像読取手段によって読み取られた画像データを第1の
記憶手段に記憶させると共に、その画像データを仮出力
手段が出力手段によって転写紙上に画像形成させて仮出
力紙として出力させた後、利用者が編集エリア及び移動
先基準点表示記号にそれぞれ対応する編集内容の指示を
エリア番号及び基準点番号と共に入力した後、仮出力紙
上に編集エリアとそのエリア番号及び移動先基準点表示
記号とその基準点番号をマーキングして、それを画像読
取手段に読み取らせた時、そのマーキングの読み取りデ
ータを第2の記憶手段に記憶させる。
【0023】そして、編集処理手段が、入力手段による
編集内容の指示が移動で、且つ第2の記憶手段に移動先
基準点表示記号とその基準点番号のマーキングの読み取
りデータが記憶されたとき、第1の記憶手段に記憶され
ている画像データのうちの第2の記憶手段に記憶された
移動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
画像データを移動先と指示された基準点番号の移動先基
準点表示記号を基準とする位置へ移動させ、その出来あ
がった編集画像データを出力手段が転写紙上に画像形成
して出力する。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2は、この発明を実施したデジタル
複写機の一例を示す全体構成図である。このデジタル複
写機はスキャナ部1と画像形成部11とからなり、図示
しない操作パネルによって必要な複写条件が設定され、
スキャナ部1のコンタクトガラス2上に原稿がセットさ
れた状態でコピースタートキーが押下されると、スキャ
ナ部1がコンタクトガラス2上の原稿画像の読み取りを
開始する。
【0025】すなわち、第1ミラー3,光源(蛍光灯)
4等と一体になった走行体5を図で左方に移動させるこ
とによって、コンタクトガラス2上に置かれた原稿の下
面(画像面)を光走査(スキャンニング)する。それによ
って、原稿面からの反射光像は順次第1ミラー3,第2
ミラー6,第3ミラー7を介してレンズ8に導かれ、C
CDカラーイメージセンサ9の受光面に結像される。そ
のCCDカラーイメージセンサ9で読み取られた画像デ
ータは後述する画像メモリに記憶される。
【0026】なお、図示の都合でCCDカラーイメージ
センサ9は1個のCCDのように示しているが、実際に
はレンズ8からの結像光束をビームスプリッタによって
均等に3分割し、それぞれR(赤),G(緑),B
(青)のカラーフィルタを通して、R,G,B3色用の
各CCDの受光面に結像させるようになっている。ある
いは、1個のCCDによって、3色のカラーフィルタを
順次交換して3回スキャンニングすることによってR,
G,Bの画像データを読み取るようにしてもよい。これ
らは、カラー複写機等で用いられてる公知の技術であ
る。
【0027】一方、画像形成部11ではその画像メモリ
に記憶された画像データを画像形成出力する。すなわ
ち、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時
に、その感光体ドラム12上に付着した残留トナー及び
不均一な電位が帯電チャージャ13及び現像ユニット1
4,15に到達しないように、除電ランプ(QL)16,
転写前除電ランプ(PTL)17,転写チャージャ18,
分離チャージャ19,イレーサ20,及びクリーニング
ユニット21を駆動して、除電ランプ16を通過した後
の感光体ドラム12の表面電位が略ゼロになるようにす
る。
【0028】その後、感光体ドラム12の表面を帯電チ
ャージャ13により一様に帯電すると共に、画像メモリ
に記憶された画像データを読み出して、それに応じて図
示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導
体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリン
ダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラ
ー(レーザ光発生器)22に入射し、その反射光が光学
系(レンズ)23,及びミラー24を介して感光体ドラ
ム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
【0029】次いで、感光体ドラム12上に形成された
潜像を、非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部
分)の電荷をイレーサ20によって除去した後、黒トナ
ーにより現像を行なう黒現像ユニット14あるいはカラ
ートナーにより現像を行なうカラー現像ユニット15よ
りトナーを付着して可視像化する。このとき、現像バイ
アス電位を変化させることにより、画像の濃淡を調整す
ることができる。
【0030】他方において、図示しないメインモータの
駆動を選択的に取り出せる給紙クラツチのONにより呼
出コロ25及び3個の給紙コロ26のいずれかを駆動
し、予め選択された給紙段(後述する)にセットされて
いる転写紙を停止中のレジストローラ対27に向けて給
紙させる。レジストローラ対27の手前にはレジストセ
ンサ28が配設されており、そのレジストセンサ28は
例えば反射型フォトセンサであり、その対向位置に転写
紙の先端が到達するとON状態になる。それから、一定
時間経過後に給紙クラッチをOFF状態に戻して、搬送
中の転写紙を停止させる。
【0031】なお、給紙クラッチのOFFタイミング
は、レジストセンサ28とレジストローラ対27の間を
転写紙が搬送される時間より長くとられている。したが
って、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き
当てられ、先端側にたわみを生じてスキュー等を防止す
る状態で待機する。その後、感光体ドラム12上の画像
先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをON状
態にし、それによってレジストローラ対27が回転駆動
されることにより、待機中の転写紙を転写部へ向けて再
搬送する。
【0032】その転写紙が転写部に到達すると、転写チ
ャージャ18の作用によって感光体ドラム12上のトナ
ー像をその紙面上に転写し、続いて転写チャージャ18
と一体に保持されている分離チャージャ19の作用によ
って紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体ドラム1
2との密着力を低下させた後、分離爪29によってその
転写紙を感光体面から分離する。
【0033】次いで、その転写紙を2個のローラによっ
て張装された搬送ベルト30によって定着部へ送り、そ
の定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後
コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替
爪32の上側を通して外部の図示しない排紙トレイに排
紙し、両面モードが選択されていれば切替爪32の切り
替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
【0034】なお、画像転写後の感光体ドラム12上の
残留トナーはクリーニングユニット21を構成するクリ
ーニングブラシ21a,クリーニングブレード21bに
よって除去してトナー回収タンク21cに回収させ、さ
らに残存電荷を消去するためにその感光面を除電ランプ
16によって全面露光させる。
【0035】ところで、この複写機には、特定サイズの
転写紙のみをまとめて収納できる通常の給紙カセットと
して、それぞれ異なるサイズの転写紙をセットした3つ
の給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、またその
いずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、す
なわち不特定サイズの転写紙をセットできる手差しテー
ブル(手差しトレイ)37をも備えている。
【0036】そして、各給紙カセット34〜36のいず
れかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合
は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサ
イズ選択キーによって選択した後、コピースタートキー
を押下することにより、その給紙カセットから転写紙の
給紙が行なわれる。
【0037】なお、38a〜38cは各給紙カセット3
4〜36の各収納用紙サイズを検知するためのサイズ検
知センサであり、例えば5連のフォトインタラプタを使
用する。また、各給紙カセット34〜36の先端部に
は、それぞれ図示しないサイズ識別用の遮光板が付設さ
れている。この遮光板はカセット内に収納されるべき転
写紙のサイズ毎に異なる切欠部を有している。
【0038】サイズ検知センサ38a〜38cは、給紙
カセット34〜36が装着されると、その遮光板の遮光
部を挟さんだフォトインタラプタのみが光路を遮断され
るため、それに応じた信号(コード)をそれぞれ後述す
る制御部へ出力することができる。 一方、不特定サイ
ズの転写紙を用いてコピーする場合には、手差しテーブ
ル37を仮想線で示す閉じた状態から矢示A方向に開い
て実線で示す使用状態にした後、その上面に所望の転写
紙をセットして、コピースタートキーを押下することに
より、その手差しテーブル37から転写紙の給紙が行な
われる。
【0039】なお、手差しテーブル37が開く方向に回
動すると、第1給紙カセット34に設けられている転写
紙載置用の底板を持ち上げていた底板上昇アーム39が
それに連動して図2に示す位置まで下降する。また、こ
の複写機の手差しテーブル37に対向する位置には、そ
の手差しテーブル37の開閉を検知するための開閉検知
センサ37aが設置されている。
【0040】図3はこのデジタル複写機の制御部の主と
して画像処理に係わる部分の概略を示すブロック構成図
であり、ビデオ処理回路41,画像処理回路42,ビデ
オ書込処理回路43,LD制御部44,中央処理装置
(以下「CPU」という)46,ROM47,RAM4
8,画像メモリ49,50,インタフェース(I/F)
部51,及びシステムバス52を備えている。
【0041】ビデオ処理回路41は、スキャナ部1で読
み取った画像データ(CCDカラーイメージセンサ9か
ら出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補
正,シェーディング補正,画素位置補正を行なう。画像
処理回路42は、図4に示すように色分離回路61,M
TF補正回路62,2値化回路63,変倍回路64,γ
補正回路65,及び画質処理回路66からなり、それら
によってビデオ処理回路41から入力される画像データ
に対して画像処理を施す。この処理については、追って
詳細に説明する。
【0042】ビデオ書込処理回路43は、画像処理回路
42から入力される画像データに応じて画像形成部11
の制御を行なう。LD制御部44は、ビデオ書込処理回
路43からのビデオ信号に応じて半導体レーザであるレ
ーザダイオード(LD)53の発光制御を司る。
【0043】CPU46は、ROM47内の制御プログ
ラムに従ってこのデジタル複写機全体を統括的に制御す
る。ROM47は、CPU46を動作させるための制御
プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専
用のメモリである。RAM48は、CPU46がデータ
処理の際に一次的に使用する読み書き可能なメモリであ
る。
【0044】画像メモリ49は、画像処理回路42から
送られてくる黒画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。画像メモリ50は、画像処理回路42から
送られてくる赤画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。インタフェース部51は画像処理回路42
とシステムバス52との間のインフェースを、システム
バス52は各回路間のデータのやりとりをそれぞれ司
る。操作パネル54は、この発明に係わる編集内容の指
示を含む各種情報を入力する入力部と各種情報を表示す
る表示部とからなる。
【0045】次に、この図3に示した制御部による画像
処理についてさらに詳細に説明する。CCDカラーイメ
ージセンサ9によって読み取られたR,G,Bの画像信
号は、ビデオ処理回路41で適正なゲインを与えられて
A/D変換され、黒オフセット補正,シェーディング補
正,画素位置補正が行なわれ、所定のクロックに同期し
た8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT
0〜7,緑画像データGDT0〜7,青画像データBD
T0〜7として出力される。
【0046】ここで、黒オフセット補正とはCCD9の
暗電流の黒レベルを画像データから減算する補正であ
る。シェーディング補正とは、主走査方向の光源4の光
量むらやCCDカラーイメージセンサ9の各色用CCD
の画素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始
前に濃度の均一な白板を読み取ってそのデータを各画素
毎に記憶し、原稿読み取り中の画像データを記憶した各
画素毎の白板のデータで除算することにより補正を行な
うものである。画素位置補正とは、CCDカラーイメー
ジセンサ9として3ラインのものを用いた場合、副走査
方向の画素の位置ずれがあるため、それを補正するもの
である。
【0047】画像処理回路42では、ビデオ処理回路4
1から出力されるR,G,Bの画像データRDT0〜
7,GDT0〜7,BDT0〜7)を図4に示した色分
離回路61で黒画像データBLKDT0〜7と赤画像デ
ータREDDT0〜7とに分離して、黒画像データBL
KDT0〜7に対しては8ビットのまま、赤画像データ
REDDT0〜7に対しては固定しきい値による2値化
を2値化回路63で行なって1ビットにされる。
【0048】さらに、黒画像データBLKDT0〜7に
対しては、MTF補正回路62でMTF補正を施した後
変倍回路64で主走査方向の電気変倍を行ない、さらに
γ補正回路65でγ補正を行った後、画質処理回路66
でディザや誤差拡散などの画質処理を行なう。
【0049】ここで、MTF補正とは光学的な周波数特
性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するもので
ある。各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0
〜7と赤画像データREDDT0〜7は図3のインフェ
ース部51に送られ、黒画像データBLKDT0〜7は
画像メモリ49に、赤画像データREDDT0〜7は画
像メモリ50にそれぞれ記憶される。
【0050】黒画像データBLKDT0〜7はビデオ書
込処理回路43にも送られ、そこで画像形成部11の書
き込み速度に対応できるビデオ信号に変換されてLD制
御部44に入力され、その画像信号に応じてレーザダイ
オード53に与える電流のパルス幅や電流の量をコント
ロールし、図2に示した感光体ドラム12上に光書き込
みを行なって静電潜像を形成する。
【0051】なお、画像処理回路42はメイン制御部の
CPU46とアドレスバス,データバスを共有してお
り、これを介して通信が行なわれている。CPU46
は、スキャナ部1や画像形成部11のモータコントロー
ルも行なっている。その他にも、各種クラッチ,ソレノ
イドのコントロールも行なっている。
【0052】図5は、図3の操作パネル54の構成例を
示すレイアウト図である。この操作パネル54は、スタ
ートキー71,テンキー72,クリア/ストップキー7
3,モードクリアキー74,ガイダンスキー75,プロ
グラムキー76,割り込みキー77,仮出力キー78,
仮出力加工キー79,及びLCD表示器80から構成さ
れている。
【0053】LCD表示器80にはタッチパネルが組み
込まれており、各種のキー又は表示部を任意に設定する
ことができる。また、タッチ入力が可能なキーは白地に
黒文字で表示され、タッチ入力によってON状態である
と判断されたものは白黒反転により黒地に白文字表示に
なる。
【0054】このLCD表示器80は、電源投入時に図
5に示すような画面を表示する。この画面には、メッセ
ージ表示部81,セット枚数表示部82,濃度入力キー
・表示部83,自動濃度キー・表示部84,手指しキー
・表示部85,第1トレイキー・表示部86,第2トレ
イキー・表示部87,第3トレイキー・表示部88,第
4トレイキー・表示部89,第5トレイキー・表示部9
0がある。
【0055】また、自動用紙選択キー・表示部91,倍
率表示部92,用紙指定変倍キー・表示部93,等倍キ
ー・表示部94,仕上げキー・表示部95,表紙/合紙
キー・表示部96,編集キー・表示部97,とじ代キー
・表示部98,両面キー・表示部99,変倍キー・表示
部100がある。
【0056】ところで、この発明に係わるキーは仮出力
キー78及び仮出力加工キー79である。仮出力キー7
8は後述する仮出力動作の指示入力を行なうキーであ
り、仮出力加工キー79は利用者によって後述する個々
のマーキングエリア(編集エリア)に対してマーカ内消
去などの加工指示が操作パネル54を用いて行なわれる
際、そのモードに設定するためのキーである。
【0057】仮出力加工キー79が押下されると、LC
D表示器80の画面は図6に示すような加工編集内容の
入力を待つ「加工編集画面」に切り替わる。すなわち、
メッセージ表示部81が「仮出力紙の加工編集内容を入
力してください。入力後スタートキーを押してくださ
い。」のメッセージに切り替わる。
【0058】また、それに伴ってマーキングエリアのエ
リアNo.(エリア番号)とその編集内容を示す編集情
報表示部101と、前画面に戻すエスケープキー・表示
部102,編集エリア指定キー・表示部103,拡大キ
ー・表示部104,縮小キー・表示部105,ズームア
ップキー・表示部106,ズームダウンキー・表示部1
07,白黒反転キー・表示部108,ミラーキー・表示
部109,斜体キー・表示部110,影付きキー・表示
部111,網付きキー・表示部112,網かけキー・表
示部113が表示される。
【0059】さらに、エリア単独変倍キー・表示部11
4,エリア内自動変倍キー・表示部115,X軸指定変
倍キー・表示部116,Y軸指定変倍キー・表示部11
7,移動編集キー・表示部118,移動基準指定キー・
表示部119,内消去キー・表示部120,外消去キー
・表示部121,中抜きキー・表示部122,カーソル
キー123(編集情報表示部101内のカーソルを移動
させる),横独立キー・表示部124,縦独立キー・表
示部125,等倍キー・表示部126が表示される。
【0060】なお、編集情報表示部101には、編集加
工時の倍率を表示するための倍率表示部101aも表示
される。また、最近の複写機は多機能化が進み各種モー
ドを設定できるため、上述の如くキー及び表示部も多機
能にわたっているが、個々の内容については既に周知の
ものであるため、それらの説明は省略する。
【0061】図1は図3に示したCPU46によるこの
発明に係わる処理動作及び利用者による操作手順を示す
フローチャートである。このルーチンは電源が投入(O
N)されるとスタートし、ステップ1でCPU46が処
理モード等の初期化を行ない、ステップ2で図5に示し
た操作パネル54から仮出力キー78の押下により仮出
力要求の指示があったか否かを判断する。
【0062】そして、仮出力要求の指示がなければステ
ップ12で通常のコピー動作を行ない、ステップ2に戻
って再び仮出力要求を受け付けるモードになる。また、
仮出力要求の指示があった場合には、ステップ3で操作
パネル54からのスタートキー71の押下によるスター
トの指示を待つ。このとき、原稿が図2に示したコンタ
クトガラス2上にセットされているものとする。
【0063】そして、スタートの指示があった場合には
ステップ4へ進んで、スキャナ部1を起動して原稿画像
の読み取りを開始させ、読み取った画像データ(黒画像
データ)をインタフェース部51を介して画像メモリ4
9に蓄えると共に、画像形成部11に送ってその画像を
用紙上に画像形成してダミーコピー(仮出力紙)を出力
するダミーコピー作成処理を行なう。
【0064】なお、この実施例によれば、黒現像ユニッ
ト14の黒色のトナーによって用紙上に画像を形成して
ダミーコピーを作成することもできるが、カラー現像ユ
ニット15に黒色以外の色(例えば赤色)のトナーある
いは消色性着色材を用いたトナーを入れ、それらのトナ
ーによって用紙上に画像を形成してダミーコピーを作成
することもできる。また、通常の画像濃度よりも薄い濃
度でダミーコピーを作成することによってトナーを節約
することもできる。
【0065】次いで、ステップ5で利用者が出力された
ダミーコピー上の所要の画像情報(編集エリア)を囲む
ようにその画像情報と区別できる色のマーカ(フェルト
ペン等)でマーキングを行なう。なお、この実施例では
マーキングは赤で行なうこととして説明するが、図4の
色分離回路61の構成を変更することによって画像情報
の色以外の色のマーキングであれば識別可能である。
【0066】次いで、ステップ6で利用者が操作パネル
54を用いてマーカ内消去あるいは影付きなどの編集内
容の指示(加工入力)を行なう。なお、この実施例では
操作パネル54から指示される編集内容も既に公知なマ
ーカ加工と編集とを組み合わせたものと同様なものを仮
定している。その後、ステップ7で利用者が所要の画像
情報に対してマーキングを施したダミーコピーを原稿を
セットしたときと同じ向きでコンタクトガラス2上にセ
ットすると、ステップ8へ進む。
【0067】ステップ8ではCPU46がスタートの指
示があったかどうかを判断し、スタートの指示があった
時にステップ9でスキャナ部1を起動してそのスキャナ
部1にダミーコピー上のマーキング情報の読み取りを行
なわせるマーキング情報読取処理を実行する。マーキン
グ情報の読み取りは、ダミーコピー上の黒の原稿情報を
無視し、赤のマーキング情報のみを画像メモリ50に格
納することによって行なう。
【0068】次いで、ステップ10で先に操作パネル5
4から指示された編集内容に応じて、画像メモリ49に
記憶されている画像データのうちの画像メモリ50内の
マーキング情報が示す範囲(マーキングエリア)に対し
て編集・加工を施す編集・加工処理を行ない、その処理
が終わった時点でステップ11へ進み、画像メモリ49
上の画像データをプリント出力、すなわちその画像デー
タをインタフェース部51を通して画像処理回路42に
戻し、ビデオ書込処理回路43によってビデオ信号を発
生させて、画像形成部11によりその画像を用紙上に画
像形成して出力させ、その後ステップ2に戻り、操作パ
ネル54から仮出力を要求する指示がなされなければス
テップ12で通常のコピー動作を行なう。
【0069】なお、この実施例では全ての画像編集をC
PU46によるソフトウェアの処理によって行なってい
るが、画像編集専用のハードウェアによって処理を行な
ってもよい。
【0070】図7は図1におけるダミーコピー作成処理
のサブルーチンを示すフローチャートであり、スキャナ
部1を起動してそれに原稿画像を等倍で読み取らせて、
その読み取られた画像データに対して画像処理回路42
内で所定の処理を施して黒画像データBLKDT0〜7
のみを出力させた後、その黒画像データBLKDT0〜
7をインタフェース部51を介して画像メモリ49に記
憶すると共に、ビデオ書込処理回路43に送ってその画
像を用紙上に形成してダミーコピーを出力(プリント出
力)し、図1のメインルーチンへリターンする。なお、
画像メモリ49は黒画像データBLKDT0〜7をその
まま記憶できるサイズである1画素8ビットのメモリで
ある。
【0071】次に、図1におけるマーカ(赤ペン)によ
るマーキングについて、もう少し詳しく説明する。利用
者は、出力されたダミーコピー上にその画像情報と区別
できる色のマーカで編集エリアとそのエリアNo.(も
しくは基準点表示記号とその基準点No.)のマーキン
グを行なう。
【0072】なお、エリアNo.は編集エリア(マーキ
ングエリア)内に記入されるため、個々のマーキングエ
リアに対してエリアNo.が指定される。また、基準点
表示記号とその基準点No.を記入するような場合に
は、基準点No.は最も近傍に存在する基準点表示記号
の基準点番号として指定される。
【0073】次に、図1における操作部による編集内容
の指示入力について、もう少し詳しく説明する。利用者
は、図5に示した操作パネル54上の仮出力加工キー7
9を押してLCD表示器80の画面を図6に示すような
「加工編集画面」に切り替え、個々のマーキングエリア
に対して内消去キー・表示部120あるいは影付きキー
・表示部111等のタッチ入力によりマーカ内消去ある
いは影付きなどの編集内容の指示を行なう。
【0074】すなわち、複数のマーキングエリアの編集
を行なう場合、以下の(1)(2)に示す手順を繰り返
すことにより個々のマーキングエリアに対する編集内容
を指示する。 (1)エリアNo.の入力 (2)編集内容の指示(移動の場合には移動先のエリア
No.の指定も含む)
【0075】図6は図1におけるマーキング情報読取処
理のサブルーチンを示すフローチャートであり、まずス
キャナ部1を起動してそれにダミーコピー上のマーキン
グ情報であるマーキングエリアとそのエリアNo.(も
しくは基準点表示記号とその基準点No.)を等倍で読
み取らせる。
【0076】次に、その読み取られた画像データに対し
て画像処理回路42内で所定の処理を施して赤画像デー
タREDDT0のみを出力させた後、その赤画像データ
REDDT0をインタフェース部51を介して画像メモ
リ50に記憶し、図1のメインルーチンへリターンす
る。なお、画像メモリ50は赤画像データREDDT0
をそのまま記憶できるサイズである1画素1ビットのメ
モリである。
【0077】図9は図1における編集・加工処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートであり、まずステップ2
1の輪郭追跡の処理について説明する。まず、画像メモ
リ50上で入力画像データをラスタ走査して追跡を開始
する画素を捜し出す。
【0078】次いで、その追跡開始画素から外側の輪郭
線の場合には反時計回りに輪郭画素を追跡し、内側の輪
郭線の場合には時計回りに輪郭画素を追跡する。そし
て、再び追跡開始画素に戻ったことをもって、1つの画
素集合の輪郭線の追跡が終了する。以上の走査を未追跡
の輪郭画素がなくなるまで繰り返し実行する。
【0079】例えば、1つの画素集合の輪郭線を追跡し
た例を図10に示し、輪郭線の方向を図11に示すよう
な0〜7の方向とする。まず、図10の点描で示すよう
な画素集合を矢印Aのようにラスタ走査して追跡開始画
素を捜し、例えば追跡開始画素が(i1,j1)の位置
に見つかったとすると、ラスタ走査時の1つ前の画素が
白画素であり外側輪郭線であると判断し、この位置より
反時計回りに追跡を開始する。
【0080】そして、図11の「4」の方向から反時計
回りに追跡を開始して近傍の画素を調べ、最初に見つか
った画素の方向(この例では「6」)を輪郭線の方向と
する。次いで、追跡中心画素をその画素に移動し、前回
の輪郭線方向(「2」の方向)から反時計回りに近傍の
画素を調べる。これを追跡中心画素が追跡開始画素にた
どり着くまで繰り返す。このような処理を行なうことに
より、図10の矢印群で示すような輪郭線が得られる。
【0081】この追跡結果のうち、外側の輪郭線追跡の
場合だけを輪郭線データとしてメモリ(例えば図3のR
AM48)に格納する。輪郭線データは、例えば表1に
示すように開始X(追跡開始画素のX座標),開始Y
(同じくY座標),長さX(輪郭X座標の最大値−最小
値),長さY(輪郭Y座標の最大値−最小値),エリア
No.,移動基準点指定位置によって構成されている。
なお、この表1の1行目は図10の輪郭線追跡結果を示
している。
【0082】図9の編集・加工処理において、ステップ
21での輪郭追跡の処理が終了すると、ステップ22,
23でその結果として得られた輪郭線データに基づいて
画像判定を行なう。すなわち、輪郭線データの長さX,
Y(表1参照)により、その輪郭線の内側の画素集合が
画像ノイズなのか文字なのかを予め定めたしきい値L
1,L2によって判断する。
【0083】
【表1】
【0084】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L1未満であれば輪郭線の内側の画素集合が画像
ノイズであると判断して、ステップ26でそれに対して
ノイズ処理、すなわち特別な処理を行なわない。輪郭線
データの長さX,Yのいずれかがしきい値L1より大き
く且つしきい値L2より小さい場合には輪郭線の内側の
画素集合が文字であると判断して、ステップ27でその
画素集合に対して文字処理、すなわち画素集合を文字部
として切り出してパターンマッチングを行なうことによ
り予め記憶されている文字として認識する。
【0085】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L2よりも大きい場合には、ステップ24で図1
1の輪郭線の方向を示すデータの出現回数(輪郭線デー
タ分布)で輪郭線の内側の画素集合の形態を判別する。
これは、エリアを表わすような面積の大きい輪郭線は図
11の輪郭線の方向にバラツキが生じるが、線のような
ものの輪郭線は特定の2方向に強いかたよりを示すから
である。
【0086】そのため、0〜7の各方向の輪郭線データ
の確率を求め、その最大値と最小値との差を計算するこ
とによって線図形かエリア図形かの判断を行なえる。こ
の実施例では、定数KとPmax−Pminとの大小を
比べることによってその判断を行なっている。なお、表
1に示した各行のデータ(長さX,Y)によってそれぞ
れ判定される各画像判定データは表2に示すように表1
の各行に対応して登録される。
【0087】そして、Pmax−PminとKとの関係
がPmax−Pmin>Kの場合には輪郭線の内側の画
素集合が線図形であると判断して、ステップ25でその
画素集合に対してベクトル処理を施し、図1のメインル
ーチンへリターンする。
【0088】
【表2】
【0089】ここで、この実施例では、ベクトル化処理
に線図形画像の両側の輪郭線を追跡しつつその中心線を
求め、折れ線ベクトルとして近似表現する方法を用いる
(電子通信学会論文誌、1985年4月VOL.J68
−D、NO.4、845頁〜852頁、あるいは特開昭
62−286177号公報に記載)。そして、ベクトル
化した状態でパターンマッチングを行ない、矢印の先端
の方向を検出してベクトルの方向を決定する。折れ線ベ
クトルの始点と終点より矢印のベクトル化を行なう。
【0090】一方、Pmax−PminとKとの関係が
Pmax−Pmin≦Kの場合には輪郭線の内側の画素
集合がエリア図形であると判断して、ステップ28でそ
の画素集合に対してエリア処理を行なう。このエリア処
理では、その画素集合の外側の輪郭線のデータをエリア
のデータとして保存すると共に、エリア内に記入された
エリアNo.(例えば図10に示す「1」)をそのエリ
ア番号として保存し(表1参照)、そのエリアデータを
図1のステップ6で指示された編集内容に従って編集す
る。
【0091】なお、輪郭線の内側の画素集合が移動先基
準点表示記号であると判断した場合には、その記号をそ
の近傍に記入された基準点No.(基準点番号)と共に
表3に示すように保存するとよい。
【0092】
【表3】
【0093】また、この実施例では操作パネル54から
編集内容を指示するようにしたが、ダミーコピー上に上
述と同様なマーキングによって編集内容(例えば「×」
は消去,「C」はコピー等)を指示し、そのダミーコピ
ー上のマーキング情報を読み込んだ時にその情報から編
集内容を判別するようにすることもできる。
【0094】〈この発明に直接係わる実施例〉以下、こ
の発明に直接係わる実施例について、図12以降も参照
して説明する。なお、前述した内容と共通の部分につい
ては、それを補足する形で説明する。 (1) この発明の第1実施例 この実施例において、利用者が図12に示すようにダミ
ーコピー(仮出力紙)130上の3箇所の編集エリアを
囲むようにマーカでマーキング131を施し、その各マ
ーキングエリア内にそれぞれエリアNo.1,2,3を
記入する。
【0095】次いで、その各マーキングエリアに対する
編集内容を操作パネル54のLCD表示器80(図7参
照)上を操作することによって指示する。すなわち、エ
リアNo.1のマーキングエリアの編集内容入力時に
「移動+移動先エリア2+中抜き+エリア独立変倍」
を、エリアNo.3のマーキングエリアの編集内容入力
時に「内消去」をそれぞれ設定する。その後、マーキン
グを施したダミーコピーをコンタクトガラス2にセット
して、スタートキー71を押してコピー動作をスタート
させる。
【0096】それによって、複写機側のCPU46はコ
ンタクトガラス2上にセットされたダミーコピーの画像
をスキャナ部1に読み取らせて、その読み取られた画像
データのうちの赤画像データを画像メモリ50に記憶
し、その画像データにおける操作パネル54から移動元
と指示されたエリアNo.1のマーキングエリア(編集
エリア)のX軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先
と指示されたエリアNo.2のマーキングエリアのX軸
方向の長さとY軸方向の長さからX軸方向とY軸方向の
変倍率をそれぞれ算出する。
【0097】次いで、画像メモリ49に記憶されている
画像データに対して編集・加工処理を行なう。すなわ
ち、算出した各変倍率で画像メモリ49に記憶されてい
る上記エリアNo.1のマーキングエリアに対応する文
字データ(画像データ)をX軸方向とY軸方向に独立変
倍すると共に中抜きの処理を施し、それを上記エリアN
o.2のマーキングエリアに対応する領域へ移動させ、
さらに上記エリアNo.3のマーキングエリアに対応す
る文字データを消去して編集画像データを生成する。
【0098】その後、画像メモリ49上で生成された編
集画像データを画像形成部11へ送り、その画像を用紙
上に形成して出力させる。それによって、その用紙上の
画像は図13に示すようになる。また、編集処理(エリ
ア独立変倍)時の上記変倍率を図6の倍率表示部101
aに表示する。ここで、変倍についての編集は、指定が
ない場合には等倍(100%)で行なうようになってい
る。
【0099】(2) この発明の第2実施例 この実施例において、利用者が図14に示すようにダミ
ーコピー130上の2箇所の編集エリアを囲むようにマ
ーカでマーキング131を施し、その各マーキングエリ
ア内にそれぞれエリアNo.1,2を記入する。
【0100】次いで、その各マーキングエリアに対する
編集内容を操作パネル54のLCD表示器80上を操作
することによって指示する。すなわち、エリアNo.1
のマーキングエリアの編集内容入力時に「移動+移動先
エリア2+エリア軸指定変倍+X(軸)」を設定する。
その後、マーキングを施したダミーコピー130をコン
タクトガラス2にセットして、スタートキー71を押し
てコピー動作をスタートさせる。
【0101】それによって、CPU46はコンタクトガ
ラス2上にセットされたダミーコピー130の画像をス
キャナ部1に読み取らせて、その読み取られた画像デー
タのうちの赤画像データを画像メモリ50に記憶し、そ
の画像データにおける操作パネル54から移動元と指示
されたエリアNo.1のマーキングエリアのX軸方向の
長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示されたエリアN
o.2のマーキングエリアのX軸方向の長さとY軸方向
の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出
する。なお、指定された一方の軸方向の変倍率だけを算
出するようにしてもよい。
【0102】次いで、画像メモリ49に記憶されている
上記エリアNo.1のマーキングエリアに対応する文字
データを算出したX軸方向とY軸方向の変倍率のうちの
指定された一方の軸方向(ここではY軸方向)の変倍率
でX軸方向及びY軸方向に変倍し、それを上記エリアN
o.2のマーキングエリアに対応する領域へ移動させて
編集画像データを生成する。
【0103】その後、画像メモリ49上で生成された編
集画像データを画像形成部11へ送り、その画像を用紙
上に形成して出力させる。それによって、その用紙上の
画像は図15に示すようになる。また、編集処理(Y軸
指定変倍)時の上記指定された一方の軸方向(Y軸方
向)の変倍率を図6の倍率表示部101aに表示する。
【0104】(3) この発明の第3実施例 この実施例において、利用者が図16に示すようにダミ
ーコピー130上の2箇所の編集エリアを囲むようにマ
ーカでマーキング131を施し、その各マーキングエリ
ア内にそれぞれエリアNo.1,2を記入する。
【0105】次いで、その各マーキングエリアに対する
編集内容を操作パネル54のLCD表示器80上を操作
することにより指示する。すなわち、エリアNo.1の
マーキングエリアの編集内容入力時に「移動+移動先エ
リア2+エリア自動変倍」を設定する。その後、マーキ
ングを施したダミーコピー130をコンタクトガラス2
にセットして、スタートキー71を押してコピー動作を
スタートさせる。
【0106】それによって、CPU46はコンタクトガ
ラス2上にセットされたダミーコピー130の画像をス
キャナ部1に読み取らせて、その読み取られた画像デー
タのうちの赤画像データを画像メモリ50に記憶し、そ
の画像データにおける操作パネル54から移動元と指示
されたエリアNo.1のマーキングエリアのX軸方向の
長さとY軸方向の長さ及び移動先と指示されたエリアN
o.2のマーキングエリアのX軸方向の長さとY軸方向
の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞれ算出
する。
【0107】次いで、画像メモリ49に記憶されている
上記エリアNo.1のマーキングエリアに対応する文字
データを算出したX軸方向とY軸方向の変倍率のうちの
小さい方(ここではX軸方向)の変倍率でX軸方向及び
Y軸方向に変倍して、上記エリアNo.2のマーキング
エリアに対応する領域へ移動させて編集画像データを生
成する。
【0108】その後、画像メモリ49上で生成された編
集画像データを画像形成部11へ送り、その画像を用紙
上に形成して出力させる。それによって、その用紙上の
画像は図17に示すようになる。また、編集処理(エリ
ア自動変倍)時の上記小さい方の軸の変倍率を図6の倍
率表示部101aに表示する。
【0109】(4) この発明の第4実施例 この実施例において、利用者図18に示すようにダミー
コピー上の2箇所の編集エリアを囲むようにマーカでマ
ーキング131を施し、その各マーキングエリア内にそ
れぞれエリアNo.1,2を記入する。
【0110】次いで、その各マーキングエリアに対する
編集内容を操作パネル54のLCD表示器80上を操作
することによって指示する。すなわち、エリアNo.1
のマーキングエリアの編集内容入力時に「移動+移動先
エリア2+エリア内右下基準」を設定する。なお、エリ
ア内右下基準とは、移動先と指示されたエリアNo.2
のマーキングエリアの右下を基準にして移動処理を行な
う場合の指示内容を示すものである。この指示がない場
合は、エリアNo.2のマーキングエリアの右上が基準
(初期設定)となる。その後、マーキングを施したダミ
ーコピー130をコンタクトガラス2にセットして、ス
タートキー71を押してコピー動作をスタートさせる。
【0111】それによって、CPU46はコンタクトガ
ラス2上にセットされたダミーコピー130の画像をス
キャナ部1に読み取らせ、その読み取られた画像データ
のうちの赤画像データを画像メモリ50に記憶し、画像
メモリ49に記憶されている移動元と指示されたエリア
No.1のマーキングエリアに対応する文字データを移
動先と指示されたエリアNo.2のマーキングエリアに
対応する領域へその左下(移動基準点)を基準にして移
動させる。
【0112】その後、画像メモリ49上で生成された編
集画像データを画像形成部11へ送り、その画像を用紙
上に形成して出力させる。それによって、その用紙上の
画像は図19に示すようになる。なお、移動元と指示さ
れたエリアNo.1のマーキングエリアの右下や右上等
を基準基準点として指定することもできる。
【0113】(5) この発明の第5実施例 この実施例において、利用者が図20に示すようにダミ
ーコピー130上の移動元希望領域(編集エリア)を囲
むようにマーカでマーキングを施して、そのマーキング
エリア内にエリアNo.1を記入した後、移動先希望領
域の左下隅の位置に移動先基準点表示記号133を記入
し、その近傍に基準点No.20を記入する。
【0114】次いで、その各領域に対する編集内容を操
作パネル54のLCD表示器80上を操作することによ
って指示する。すなわち、エリアNo.1のマーキング
エリアの編集内容入力時に「移動+移動先基準点表示記
号20」を設定する。なお、「20」は基準点No.を
意味する。その後、マーキングを施したダミーコピー1
30をコンタクトガラス2上にセットして、スタートキ
ー71を押してコピー動作をスタートさせる。
【0115】それによって、CPU46はコンタクトガ
ラス2上にセットされたダミーコピー130の画像をス
キャナ部1に読み取らせ、その読み取られた画像データ
のうちの赤画像データを画像メモリ50に記憶し、画像
メモリ49に記憶されている画像データに対して編集・
加工処理を施す。
【0116】すなわち、画像メモリ49に記憶されてい
る画像データのうち、画像メモリ50に記憶された移動
元と指示されたエリアNo.1のマーキングエリアに対
応する文字データを移動先と指示された基準点No.2
0の近傍に位置する移動先基準点表示記号133を基準
とする位置へ移動させて編集画像データを生成した後、
その編集画像データを画像形成部11へ送り、その画像
を用紙上に形成して出力させる。それによって、その用
紙上の画像は図21に示すようになる。
【0117】なお、この実施例によれば、左上,左下,
右上,右下,中央を基準とする画像の移動はそれぞれ図
22の(a)〜(e)に示すような移動先基準点表示記
号の形状の種類によって設定できるが、例えば「×」の
ような基準位置マークをダミーコピーに記入し、図6に
示した移動指定基準キー119の操作、例えば移動基準
指定キー119の右上キーを押下することにより、図2
2の(f)に示すような出力も可能となる。
【0118】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像編集装置によれば、原稿に対してる直接マーキン
グしたり、原稿に対して複数回の複写を行なったり、特
別な編集装置を使用したりしなくても、複数箇所に対し
てマーカにより範囲指定を行なって最終的な複写物を得
ることができる。
【0119】なお、請求項2〜5の発明によれば、利用
者が仮出力紙上の移動元編集エリア(所望の画像情報が
存在するエリア)と移動先編集エリアをマーキングする
ことにより、所望の画像部分を所望の位置へ移動させた
画像が形成された複写物を得ることができる。請求項3
の発明によれば、移動先編集エリアを得たい画像の大き
さに合わせてマーキングすることにより、所望の画像部
分がX方向とY方向に独立変倍された希望サイズの画像
を複写物に形成できる。
【0120】請求項4の発明によれば、移動先編集エリ
アを得たい画像の大きさに合わせてマーキングした際
に、そのX軸方向とY軸方向の変倍率が異なっていて
も、所望の画像部分がX方向とY方向に同倍率で変倍さ
れた希望サイズの画像を複写物に形成できる。また、そ
れによると、上記X軸方向,Y軸方向のいずれか一方の
変倍率で優先的に変倍を行なえる。すなわち、利用者は
変倍の際、片方(X軸方向又はY軸方向)の変倍後の希
望寸法が決まっている時、マーキングをそのサイズに合
わせ軸の指定を行なうことにより、希望サイズの画像を
得ることができる。
【0121】請求項5の発明によっても、移動先編集エ
リアのマーキングの際にX軸方向とY軸方向の変倍率が
異なっていても、所望の画像部分がX方向とY方向に同
倍率で変倍されるため、希望サイズの画像を複写物に形
成できる。また、それによると、変倍後の画像は利用者
が指定したマーキングエリアを超えて画像形成されない
ので、マーキングエリア外の画像を失うことがなくな
る。
【0122】請求項6の発明によれば、上記のような変
倍の倍率を利用者に知らせるので、マーキングの作業性
が向上する。請求項7の発明によれば、等倍移動の編集
時に、他の画像と高さもしくは横軸を合わせた画像編集
が可能になる。請求項8の発明によれば、画像の移動先
位置を仮出力紙にエリアとしてだけでなく位置としても
記入できるので、必要以上のマーキングを行なう必要が
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のCPU46によるこの発明に係わる処理
動作及び利用者による操作手順を示すフローチャートで
ある。
【図2】この発明を実施したデジタル複写機の一例を示
す全体構成図である。
【図3】同じくその制御部の概略を示すブロック構成図
である。
【図4】図3の画像処理回路42の詳細例を示すブロッ
ク構成図である。
【図5】図3の操作パネル54の電源投入時の構成例を
示すレイアウト図である。
【図6】同じく仮出力加工キーが押下された時の構成例
を示すレイアウト図である。
【図7】図1におけるダミーコピー作成処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図8】同じくマーキング情報読取処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図9】同じく編集・加工処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図10】1つの画素集合の輪郭線の追跡例を示す説明
図である。
【図11】輪郭線の方向例を示す説明図である。
【図12】この発明の第1実施例におけるダミーコピー
上の編集エリアに対して施されたマーキング例を示す図
である。
【図13】同じく図12のダミーコピーを読み取った場
合の最終出力紙を示す図である。
【図14】この発明の第2実施例におけるダミーコピー
上の編集エリアに対して施されたマーキング例を示す図
である。
【図15】同じく図14のダミーコピーを読み取った場
合の最終出力紙を示す図である。
【図16】この発明の第3実施例におけるダミーコピー
上の編集エリアに対して施されたマーキング例を示す図
である。
【図17】同じく図16のダミーコピーを読み取った場
合の最終出力紙を示す図である。
【図18】この発明の第4実施例におけるダミーコピー
上の編集エリアに対して施されたマーキング例を示す図
である。
【図19】同じく図18のダミーコピーを読み取った場
合の最終出力紙を示す図である。
【図20】この発明の第5実施例におけるダミーコピー
上の編集エリアに対して施されたマーキング例を示す図
である。
【図21】同じく図20のダミーコピーを読み取った場
合の最終出力紙を示す図である。
【図22】同じく移動先基準点記号の異なる例を示す図
である。
【符号の説明】 1:スキャナ部 9:CCDカラーイメージセンサ 11:画像形成部 12:感光体ドラム 1
4:黒現像ユニット 15:カラー現像ユニット 41:ビデオ処理回路 42:画像処理回路 43:ビデオ書込処理回路 44:LD制御部 45:LED制御部 4
6:中央処理装置 47:ROM 48:RAM 49,50:画
像メモリ 53:レーザダイオード 54:操作パネル
61:色分離回路 62:MTF補正回路 63:2値化回路 6
4:変倍回路 65:γ補正回路 66:画質処理回路 7
1:スタートキー 78:仮出力キー 79:仮出力加工キー 8
0:LCD表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 健一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川本 啓之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
    画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
    ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
    けた画像編集装置において、 前記画像読取手段によって読み取られた画像データを記
    憶する第1の記憶手段と、前記画像読取手段によって読
    み取られた画像データを前記出力手段によって転写紙上
    に画像形成させて仮出力紙として出力させる仮出力手段
    と、複数の編集エリアにそれぞれ対応する編集内容の指
    示をエリア番号と共に入力する入力手段と、前記画像読
    取手段に複数の編集エリアとそのエリア番号がマーキン
    グされた前記仮出力紙を読み取らせた時、そのマーキン
    グの読み取りデータを記憶する第2の記憶手段とを設
    け、 前記編集処理手段が、前記第2の記憶手段に記憶された
    マーキングのデータによる各編集エリアとそのエリア番
    号の情報に基づいて、それぞれ前記第1の記憶手段に記
    憶されている画像データのうちの各編集エリアの画像デ
    ータに対して、それぞれ前記入力手段によって入力され
    た各エリア番号に対応する編集内容の指示に応じた編集
    処理を施す手段であることを特徴とする画像編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記編集処理手段が、前記入力手段による編集内容の指
    示が移動であったとき、前記第1の記憶手段に記憶され
    ている画像データのうちの前記第2の記憶手段に記憶さ
    れた移動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応
    する画像データを移動先と指示されたエリア番号の編集
    エリアに対応する領域へ移動させる移動編集処理手段を
    有することを特徴とする画像編集装置。
  3. 【請求項3】 移動編集処理手段が、前記第2の記憶手
    段に記憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エ
    リアのX軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指
    示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY
    軸方向の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞ
    れ算出し、その算出した各変倍率で前記第1の記憶手段
    に記憶されている前記移動元と指示されたエリア番号の
    編集エリアに対応する画像データをX軸方向とY軸方向
    に独立変倍して、前記移動先と指示されたエリア番号の
    編集エリアに対応する領域へ移動させる手段である請求
    項2記載の画像編集装置。
  4. 【請求項4】 移動編集処理手段が、前記第2の記憶手
    段に記憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エ
    リアのX軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指
    示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY
    軸方向の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞ
    れ算出し、前記第1の記憶手段に記憶されている前記移
    動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する画
    像データを前記算出したX軸方向とY軸方向の変倍率の
    うちの指定された一方の軸方向の変倍率でX軸方向及び
    Y軸方向に変倍して、前記移動先と指示されたエリア番
    号の編集エリアに対応する領域へ移動させる手段である
    請求項2記載の画像編集装置。
  5. 【請求項5】 移動編集処理手段が、前記第2の記憶手
    段に記憶された移動元と指示されたエリア番号の編集エ
    リアのX軸方向の長さとY軸方向の長さ及び移動先と指
    示されたエリア番号の編集エリアのX軸方向の長さとY
    軸方向の長さからX軸方向とY軸方向の変倍率をそれぞ
    れ算出し、前記第1の記憶手段に記憶されている前記移
    動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する画
    像データを前記算出したX軸方向とY軸方向の変倍率の
    うちの小さい方の変倍率でX軸方向及びY軸方向に変倍
    して、前記移動先と指示されたエリア番号の編集エリア
    に対応する領域へ移動させる手段である請求項2記載の
    画像編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の
    画像編集装置において、前記編集処理手段による編集処
    理時の変倍率を表示する手段を設けたことを特徴とする
    画像編集装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の画像編集装置において、
    前記入力手段が、第2の記憶手段に記憶された移動先と
    指示された編集エリアあるいは移動元と指示された編集
    エリアの移動基準点を指定する手段を、前記移動編集処
    理手段が、前記入力手段による編集内容の指示が移動で
    且つ前記移動基準点の指定がなされていたとき、前記第
    1の記憶手段に記憶されている前記移動元と指示された
    エリア番号の編集エリアに対応する画像データを移動先
    と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する領域へ
    前記指定された移動基準点を基準にして移動させる手段
    をそれぞれ有することを特徴とする画像編集装置。
  8. 【請求項8】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
    画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
    ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
    けた画像編集装置において、 前記画像読取手段によって読み取られた画像データを記
    憶する第1の記憶手段と、前記画像読取手段によって読
    み取られた画像データを前記出力手段によって転写紙上
    に画像形成させて仮出力紙として出力させる仮出力手段
    と、編集エリア及び移動先基準点表示記号にそれぞれ対
    応する編集内容の指示をエリア番号及び基準点番号と共
    に入力する入力手段と、前記画像読取手段に前記編集エ
    リアとそのエリア番号及び移動先基準点表示記号とその
    基準点番号がマーキングされた前記仮出力紙を読み取ら
    せた時、そのマーキングの読み取りデータを記憶する第
    2の記憶手段とを設け、 前記編集処理手段が、前記入力手段による編集内容の指
    示が移動で、且つ前記第2の記憶手段に移動先基準点表
    示記号とその基準点番号のマーキングの読み取りデータ
    が記憶されたとき、前記第1の記憶手段に記憶されてい
    る画像データのうちの前記第2の記憶手段に記憶された
    移動元と指示されたエリア番号の編集エリアに対応する
    画像データを移動先と指示された基準点番号の移動先基
    準点表示記号を基準する位置へ移動させる手段であるこ
    とを特徴とする画像編集装置。
JP5184828A 1993-07-27 1993-07-27 画像編集装置 Pending JPH0746390A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100461015C (zh) * 2005-06-21 2009-02-11 富士施乐株式会社 复印系统、图像形成装置、服务器以及图像形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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