JPH07111584A - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JPH07111584A
JPH07111584A JP5354383A JP35438393A JPH07111584A JP H07111584 A JPH07111584 A JP H07111584A JP 5354383 A JP5354383 A JP 5354383A JP 35438393 A JP35438393 A JP 35438393A JP H07111584 A JPH07111584 A JP H07111584A
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JP
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Application number
JP5354383A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ikeda
芳人 池田
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
Yuuichirou Kanoshima
雄一郎 彼島
Yasuo Ohashi
康雄 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH07111584A publication Critical patent/JPH07111584A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿に対して直接のマーキングをせず、且つ
原稿に対して1代の複写で最終的な編集した複写物が得
られるようにする。 【構成】 原稿の読み取り画像データを一方の画像メモ
リに記憶すると共に転写紙上に画像形成して仮出力紙
(ダミーコピー)として出力した後、編集内容記入欄及
びエリア番号記入欄を転写紙上に画像形成して編集内容
記入用紙として出力する。そして、編集エリア及びその
エリア番号がマーキングされた仮出力紙とその編集エリ
アに対応する編集内容記入欄及びエリア番号記入欄に対
してマーキングが施された編集内容記入用紙とを読み取
った時、そのそれぞれのマーキングの読み取りデータを
他方の画像メモリに記憶し、そのデータによる編集エリ
アとそのエリア番号に対応する編集内容に基づいて上記
一方の画像メモリに記憶されている画像データに対して
編集処理を施し、その編集画像データを転写紙上へ画像
形成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿の画像を読み取
ってその画像データを記憶保存し、必要に応じてその記
憶した画像データを編集処理して用紙上に画像形成して
出力(プリントアウト)できるデジタル複写機等の画像
編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のモノクロのデジタル複写
機ではマーカ編集機能を有するものがある。これは、原
稿上の画像濃度よりうすく読み取られるマーカペンによ
って原稿上に直接マーキングを行ない、範囲指定をする
ことによりマーカにより範囲指定された画像データに対
してのみ編集加工を行なうようにしたものである。この
場合、マーカ範囲は1箇所に限られている。
【0003】このデジタル複写機が色情報を読み取るこ
とができる場合は、原稿の画像とマーカの色の違いを利
用し、そのマーカによる範囲指定を認識して、その範囲
内の原稿の画像データに対して編集加工を行なうことが
できる。なお、マーカによる範囲指定を2箇所以上行な
う場合には、特別な編集装置(エディタボード)を用い
るようにしている。
【0004】ところで、このような従来のマーカ編集機
能は特別な編集装置を必要とせずに画像の編集加工を行
なうことができるが、原稿に直接マーキングしなければ
ならないため、原稿を汚してしまうという欠点があっ
た。そのため、従来は原稿を汚さないようにするため
に、利用者が原稿を一度複写してそのコピーに対してマ
ーキングを施して、画像編集装置に編集加工を行なわせ
る方法が取られてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、オリジナルに対して最終的な複写
物が得られるまでに2代にわたる複写が行なわれ、孫コ
ピーとなってしまうため、画像品質が低下するという問
題があった。また、マーカによる範囲指定は1箇所のみ
であった。マーカ編集機能として特別な編集装置を用意
することによって2箇所以上のマーカ範囲指定に対応す
ることもできるが、その編集装置は高価であった。ま
た、領域指定の精度が悪いうえに、複雑な領域指定はで
きなかった。
【0006】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、以下の(1)〜(3)に示すことを行なわなく
ても、マーカにより2箇所以上の範囲指定を行なって最
終的な複写物が得られるようにすることを目的とする。 (1)原稿に対する直接のマーキング。 (2)原稿に対する複数回の複写。 (3)特別な編集装置の使用。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1〜8の発明は、
原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって
読み取られた画像データを編集して編集画像データを生
成する編集処理手段と、その編集画像データを転写紙上
に画像形成して出力する出力手段とを設けた画像編集装
置において、それぞれ上記の目的を達成するため次の各
手段を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明は、画像読取手段によって
読み取られた画像データを記憶する第1の記憶手段と、
画像読取手段によって読み取られた画像データを出力手
段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として出
力させる仮出力紙出力手段と、画像読取手段に編集エリ
ア及びそのエリア番号がマーキングされた上記仮出力紙
と上記編集エリアに対応する編集内容記入欄及びエリア
番号記入欄に対してマーキングが施された編集内容記入
用紙とを読み取らせた時、そのそれぞれのマーキングの
読み取りデータを記憶する第2の記憶手段とを設け、編
集処理手段を、第2の記憶手段に記憶されたマーキング
のデータによる編集エリアとそのエリア番号に対応する
編集内容に基づいて、第1の記憶手段に記憶されている
画像データに対して編集処理を施す手段としたものであ
る。
【0009】請求項2の発明は、上記仮出力紙出力手段
による出力動作に連動して編集内容記入欄及びエリア番
号記入欄を出力手段によって転写紙上に画像形成させて
編集内容記入用紙として出力させる編集内容記入用紙出
力手段を設けたものである。請求項3の発明は、請求項
1の画像編集装置において、仮出力紙出力手段による出
力動作に関係なく編集内容記入欄及びエリア番号記入欄
を出力手段によって転写紙上に画像形成させて編集内容
記入用紙として出力させる編集内容記入用紙出力手段を
設けたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項2又は3の画像
編集装置において、仮出力紙出力手段に仮出力紙上にペ
ージ番号を付与する手段を、編集内容記入用紙出力手段
に編集内容記入用紙に仮出力紙のページ番号を記載する
欄を形成する手段をそれぞれ備えたものである。請求項
5の発明は、請求項2又は4の画像編集装置において、
仮出力紙出力手段によって出力される仮出力紙が複数枚
の時、該仮出力紙出力手段による仮出力紙の出力と編集
内容記入用紙出力手段による編集内容記入用紙の出力と
を交互に行なわせる手段を設けたものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の画像編集装
置において、仮出力紙出力手段を、第1の記憶手段に複
数枚の原稿の読み取り画像データが格納された場合、そ
の各画像データを出力手段により予め設定された枚数単
位で各転写紙上にそれぞれ画像形成させる手段としたも
のである。請求項7の発明は、請求項1の画像編集装置
において、仮出力紙出力手段を、第1の記憶手段に複数
枚の原稿の読み取り画像データが格納された場合、その
各画像データを出力手段により各転写紙の表裏両面に順
次画像形成させる手段としたものである。
【0012】請求項8の発明は、画像読取手段によって
読み取られた画像データを記憶する第1の記憶手段と、
画像読取手段によって読み取られた画像データを縮小し
て、編集内容記入欄及びエリア番号記入欄と共に出力手
段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙として出
力させる仮出力紙出力手段と、画像読取手段に編集エリ
ア及びそのエリア番号がマーキングされると共に上記編
集エリアに対応する編集内容記入欄及びエリア番号記入
欄に対してマーキングが施された上記仮出力紙を読み取
らせた時、そのマーキングの読み取りデータを記憶する
第2の記憶手段とを設け、編集処理手段を、第2の記憶
手段に記憶されたマーキングのデータによる編集エリア
とそのエリア番号に対応する編集内容とに基づいて、第
1の記憶手段に記憶されている画像データに対して編集
処理を施す手段としたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明による画像編集装置では、画像
読取手段によって読み取られた画像データを第1の記憶
手段に記憶させると共に、その画像データを仮出力手段
が出力手段によって転写紙上に画像形成させて仮出力紙
として出力させる。
【0014】その後、利用者が出力された仮出力紙上に
編集エリアとそのエリア番号をマーキングすると共に、
編集内容記入用紙上の上記編集エリアに対応する編集内
容記入欄とエリア番号記入欄に対してマーキングを施
し、それらを画像読取手段に読み取らせた時、そのそれ
ぞれのマーキングの読み取りデータを第2の記憶手段に
記憶させる。
【0015】そして、編集処理手段が、第2の記憶手段
に記憶されたマーキングのデータによる編集エリアとそ
のエリア番号に対応する編集内容に基づいて、第1の記
憶手段に記憶されている画像データに対して編集処理を
施し、その編集画像データを出力手段が転写紙上に画像
形成して出力する。
【0016】なお、仮出力紙出力手段による出力動作に
連動して編集内容記入欄及びエリア番号記入欄を出力手
段によって転写紙上に画像形成させて編集内容記入用紙
として出力させることもできる。あるいは、仮出力紙出
力手段による出力動作に関係なく編集内容記入欄及びエ
リア番号記入欄を出力手段によって転写紙上に画像形成
させて編集内容記入用紙として出力させることもでき
る。
【0017】また、仮出力紙出力手段が仮出力紙上にペ
ージ番号を付与し、編集内容記入用紙出力手段が編集内
容記入用紙に仮出力紙のページ番号を記載する欄を形成
することもできる。さらに、仮出力紙出力手段によって
出力される仮出力紙が複数枚の時、仮出力紙出力手段に
よる仮出力紙の出力と編集内容記入用紙出力手段による
編集内容記入用紙の出力とを交互に行なわせることもで
きる。
【0018】さらにまた、仮出力紙出力手段が、第1の
記憶手段に複数枚の原稿の読み取り画像データが格納さ
れた場合、その各画像データを出力手段により予め設定
された枚数単位で各転写紙上にそれぞれ画像形成させた
り、各転写紙の表裏両面に順次画像形成させたりするこ
ともできる。
【0019】請求項8の発明による画像編集装置では、
画像読取手段によって読み取られた画像データを第1の
記憶手段に記憶させると共に、仮出力手段がその画像デ
ータを縮小して編集内容記入欄及びエリア番号記入欄と
共に出力手段によって転写紙上に画像形成させて仮出力
紙として出力させる。
【0020】その後、利用者が出力された仮出力紙上に
編集エリアとそのエリア番号をマーキングすると共にそ
の編集エリアに対応する編集内容記入欄とエリア番号記
入欄に対してマーキングを施し、その仮出力紙を画像読
取手段に読み取らせた時、そのマーキングの読み取りデ
ータを第2の記憶手段に記憶させる。
【0021】そして、編集処理手段が、第2の記憶手段
に記憶されたマーキングのデータによる編集エリアとそ
のエリア番号に対応する編集内容に基づいて、第1の記
憶手段に記憶されている画像データに対して編集処理を
施し、その編集画像データを出力手段が転写紙上に画像
形成して出力する。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2は、この発明の一実施例であるデ
ジタル複写機の一例を示す全体構成図である。このデジ
タル複写機はスキャナ部1と画像形成部11とからな
り、図示しない操作パネルによって必要な複写条件が設
定され、スキャナ部1のコンタクトガラス2上に原稿が
セットされた状態でコピースタートキーが押下される
と、スキャナ部1がコンタクトガラス2上の原稿画像の
読み取りを開始する。
【0023】すなわち、第1ミラー3,光源(蛍光灯)
4等と一体になった走行体5を図で左方に移動させるこ
とによって、コンタクトガラス2上にセットされた原稿
の下面(画像面)を光走査(スキャンニング)する。それ
によって、原稿面からの反射光像は順次第1ミラー3,
第2ミラー6,第3ミラー7を介してレンズ8に導か
れ、CCDカラーイメージセンサ9の受光面に結像され
る。そのCCDカラーイメージセンサ9で読み取られた
画像データは後述する画像メモリに記憶される。
【0024】なお、図示の都合でCCDカラーイメージ
センサ9は1個のCCDのように示しているが、実際に
はレンズ8からの結像光束をビームスプリッタによって
均等に3分割し、それぞれR(赤),G(緑),B
(青)のカラーフィルタを通して、R,G,B3色用の
各CCDの受光面に結像させるようになっている。ある
いは、1個のCCDによって、3色のカラーフィルタを
順次交換して3回スキャンニングすることによってR,
G,Bの画像データを読み取るようにしてもよい。これ
らは、カラー複写機等で用いられてる公知の技術であ
る。
【0025】一方、画像形成部11ではその画像メモリ
に記憶された画像データを画像形成出力する。すなわ
ち、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時
に、その感光体ドラム12上に付着した残留トナー及び
不均一な電位が帯電チャージャ13及び現像ユニット1
4,15に到達しないように、除電ランプ(QL)16,
転写前除電ランプ(PTL)17,転写チャージャ18,
分離チャージャ19,イレーサ20,及びクリーニング
ユニット21を駆動して、除電ランプ16を通過した後
の感光体ドラム12の表面電位が略ゼロになるようにす
る。
【0026】その後、感光体ドラム12の表面を帯電チ
ャージャ13により一様に帯電すると共に、画像メモリ
に記憶された画像データを読み出して、それに応じて図
示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導
体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリン
ダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラ
ー(レーザ光発生器)22に入射し、その反射光が光学
系(レンズ)23,及びミラー24を介して感光体ドラ
ム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
【0027】次いで、感光体ドラム12上に形成された
潜像を、非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部
分)の電荷をイレーサ20によって除去した後、黒トナ
ーにより現像を行なう黒現像ユニット14あるいはカラ
ートナーにより現像を行なうカラー現像ユニット15よ
りトナーを付着して可視像化する。このとき、現像バイ
アス電位を変化させることにより、画像の濃淡を調整す
ることができる。
【0028】他方において、図示しないメインモータの
駆動を選択的に取り出せる給紙クラツチのONにより呼
出コロ25及び3個の給紙コロ26のいずれかを駆動
し、予め選択された給紙段(後述する)にセットされて
いる転写紙を停止中のレジストローラ対27に向けて給
紙させる。レジストローラ対27の手前にはレジストセ
ンサ28が配設されており、そのレジストセンサ28は
例えば反射型フォトセンサであり、その対向位置に転写
紙の先端が到達するとON状態になる。それから、一定
時間経過後に給紙クラッチをOFF状態に戻して、搬送
中の転写紙を停止させる。
【0029】なお、給紙クラッチのOFFタイミング
は、レジストセンサ28とレジストローラ対27の間を
転写紙が搬送される時間より長くとられている。したが
って、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き
当てられ、先端側にたわみを生じてスキュー等を防止す
る状態で待機する。その後、感光体ドラム12上の画像
先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをON状
態にし、それによってレジストローラ対27が回転駆動
されることにより、待機中の転写紙を転写部へ向けて再
搬送する。
【0030】その転写紙が転写部に到達すると、転写チ
ャージャ18の作用によって感光体ドラム12上のトナ
ー像をその紙面上に転写し、続いて転写チャージャ18
と一体に保持されている分離チャージャ19の作用によ
って紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体ドラム1
2との密着力を低下させた後、分離爪29によってその
転写紙を感光体面から分離する。
【0031】次いで、その転写紙を2個のローラによっ
て張装された搬送ベルト30によって定着部へ送り、そ
の定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後
コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替
爪32の上側を通して外部の図示しない排紙トレイに排
紙し、両面モードが選択されていれば切替爪32の切り
替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
【0032】なお、画像転写後の感光体ドラム12上の
残留トナーはクリーニングユニット21を構成するクリ
ーニングブラシ21a,クリーニングブレード21bに
よって除去してトナー回収タンク21cに回収させ、さ
らに残存電荷を消去するためにその感光面を除電ランプ
16によって全面露光させる。
【0033】ところで、この複写機には、特定サイズの
転写紙のみをまとめて収納できる通常の給紙カセットと
して、それぞれ異なるサイズの転写紙をセットした3つ
の給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、またその
いずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、す
なわち不特定サイズの転写紙をセットできる手差しテー
ブル(手差しトレイ)37をも備えている。
【0034】そして、各給紙カセット34〜36のいず
れかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合
は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサ
イズ選択キーによって選択した後、コピースタートキー
を押下することにより、その給紙カセットから転写紙の
給紙が行なわれる。
【0035】なお、38a〜38cは各給紙カセット3
4〜36の各収納用紙サイズを検知するためのサイズ検
知センサであり、例えば5連のフォトインタラプタを使
用する。また、各給紙カセット34〜36の先端部に
は、それぞれ図示しないサイズ識別用の遮光板が付設さ
れている。この遮光板はカセット内に収納されるべき転
写紙のサイズ毎に異なる切欠部を有している。
【0036】サイズ検知センサ38a〜38cは、給紙
カセット34〜36が装着されると、その遮光板の遮光
部を挟さんだフォトインタラプタのみが光路を遮断され
るため、それに応じた信号をそれぞれ後述する制御部へ
出力することができる。一方、不特定サイズの転写紙を
用いてコピーする場合には、手差しテーブル37を仮想
線で示す閉じた状態から矢示A方向に開いて実線で示す
使用状態にした後、その上面に所望の転写紙をセットし
て、コピースタートキーを押下することにより、その手
差しテーブル37から転写紙の給紙が行なわれる。
【0037】なお、手差しテーブル37が開く方向に回
動すると、第1給紙カセット34に設けられている転写
紙載置用の底板を持ち上げていた底板上昇アーム39が
それに連動して図2に示す位置まで下降する。
【0038】図3はこのデジタル複写機の制御部の主と
して画像処理に係わる部分の概略を示すブロック構成図
であり、ビデオ処理回路41,画像処理回路42,ビデ
オ書込処理回路43,LD制御部44,中央処理装置
(以下「CPU」という)46,ROM47,RAM4
8,画像メモリ49,50,インタフェース(I/F)
部51,及びシステムバス52を備えている。
【0039】ビデオ処理回路41は、スキャナ部1で読
み取った画像データ(CCDカラーイメージセンサ9か
ら出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補
正,シェーディング補正,画素位置補正を行なう。画像
処理回路42は、図4に示すように色分離回路61,M
TF補正回路62,2値化回路63,変倍回路64,γ
補正回路65,及び画質処理回路66からなり、それら
によってビデオ処理回路41から入力される画像データ
に対して画像処理を施す。この処理については、追って
詳細に説明する。
【0040】ビデオ書込処理回路43は、画像処理回路
42から入力される画像データに応じて画像形成部11
の制御を行なう。LD制御部44は、ビデオ書込処理回
路43からのビデオ信号に応じて半導体レーザであるレ
ーザダイオード(LD)53の発光制御を司る。
【0041】CPU46は、ROM47内の制御プログ
ラムに従ってこのデジタル複写機全体を統括的に制御す
る。ROM47は、CPU46を動作させるための制御
プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専
用のメモリである。RAM48は、CPU46がデータ
処理の際に一時的に使用する読み書き可能なメモリであ
る。
【0042】画像メモリ49は、画像処理回路42から
送られてくる黒画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。画像メモリ50は、画像処理回路42から
送られてくる赤画像データを記憶する読み書き可能なメ
モリである。インタフェース部51は画像処理回路42
とシステムバス52との間のインフェースを、システム
バス52は各回路間のデータのやりとりをそれぞれ司
る。操作パネル54は、各種情報を入力する入力部と各
種情報を表示する表示部とからなる。
【0043】次に、この図3に示した制御部による画像
処理についてさらに詳細に説明する。CCDカラーイメ
ージセンサ9によって読み取られたR,G,Bの画像信
号は、ビデオ処理回路41で適正なゲインを与えられて
A/D変換され、黒オフセット補正,シェーディング補
正,画素位置補正が行なわれ、所定のクロックに同期し
た8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT
0〜7,緑画像データGDT0〜7,青画像データBD
T0〜7として出力される。
【0044】ここで、黒オフセット補正とはCCDカラ
ーイメージセンサ9の暗電流の黒レベルを画像データか
ら減算する補正である。シェーディング補正とは、主走
査方向の光源4の光量むらやCCDカラーイメージセン
サ9の各色用CCDの画素間の感度差によるむらを除く
ため、原稿走査開始前に濃度の均一な白板を読み取って
そのデータを各画素毎に記憶し、原稿読み取り中の画像
データを記憶した各画素毎の白板のデータで除算するこ
とにより補正を行なうものである。画素位置補正とは、
CCDカラーイメージセンサ9として3ラインのものを
用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれがあるため、
それを補正するものである。
【0045】画像処理回路42では、ビデオ処理回路4
1から出力されるR,G,Bの画像データ(RDT0〜
7,GDT0〜7,BDT0〜7)を図4に示した色分
離回路61で黒画像データBLKDT0〜7と赤画像デ
ータREDDT0〜7とに分離して、黒画像データBL
KDT0〜7に対しては8ビットのまま、赤画像データ
REDDT0〜7に対しては固定しきい値による2値化
を2値化回路63で行なって1ビットにされる。
【0046】さらに、黒画像データBLKDT0〜7に
対しては、MTF補正回路62でMTF補正を施した後
変倍回路64で主走査方向の電気変倍を行ない、さらに
γ補正回路65でγ補正を行なった後、画質処理回路6
6でディザや誤差拡散などの画質処理を行なう。
【0047】ここで、MTF補正とは光学的な周波数特
性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するもので
ある。各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0
〜7と赤画像データREDDT0〜7は図3のインフェ
ース部51に送られ、黒画像データBLKDT0〜7は
画像メモリ49に、赤画像データREDDT0〜7は画
像メモリ50にそれぞれ記憶される。
【0048】黒画像データBLKDT0〜7はビデオ書
込処理回路43にも送られ、そこで画像形成部11の書
き込み速度に対応できるビデオ信号に変換されてLD制
御部44に入力され、その画像信号に応じてレーザダイ
オード53に与える電流のパルス幅や電流の量をコント
ロールし、図2に示した感光体ドラム12上に光書き込
みを行なって静電潜像を形成する。
【0049】なお、画像処理回路42はメイン制御部の
CPU46とアドレスバス,データバスを共有してお
り、これを介して通信が行なわれている。CPU46
は、スキャナ部1や画像形成部11のモータコントロー
ルも行なっている。その他にも、各種クラッチ,ソレノ
イドのコントロールも行なっている。
【0050】図5は、図3の操作パネル54の構成例を
示すレイアウト図である。この操作パネル54は、スタ
ートキー71,テンキー72,クリア/ストップキー7
3,モードクリアキー74,ガイダンスキー75,プロ
グラムキー76,割り込みキー77,仮出力キー78,
仮出力加工キー79,及びLCD表示器80から構成さ
れている。
【0051】LCD表示器80にはタッチパネルが組み
込まれており、各種のキー又は表示部を任意に設定する
ことができる。また、タッチ入力が可能なキーは白地に
黒文字で表示され、タッチ入力によってON状態である
と判断されたものは白黒反転により黒地に白文字表示に
なる。
【0052】このLCD表示器80は、電源投入時に図
5に示すような画面を表示する。この画面には、メッセ
ージ表示部81,セット枚数表示部82,濃度入力キー
・表示部83,自動濃度キー・表示部84,手指しキー
・表示部85,第1トレイキー・表示部86,第2トレ
イキー・表示部87,第3トレイキー・表示部88,第
4トレイキー・表示部89,第5トレイキー・表示部9
0がある。
【0053】また、自動用紙選択キー・表示部91,倍
率表示部92,用紙指定変倍キー・表示部93,等倍キ
ー・表示部94,仕上げキー・表示部95,表紙/合紙
キー・表示部96,編集キー・表示部97,とじ代キー
・表示部98,両面キー・表示部99,変倍キー・表示
部100,仮出力紙出力パターン設定キー・表示部10
1がある。
【0054】ところで、この発明に係わるエディイング
操作に用いる部分は仮出力キー78,仮出力加工キー7
9,及び仮出力紙出力パターン設定キー・表示部101
である。仮出力キー78は後述する仮出力動作の指示入
力を行なうキーであり、仮出力加工キー79は利用者に
よって後述する個々のマーキングエリア(編集エリア)
に対してマーカ内消去などの加工指示が操作パネル54
を用いて行なわれる際、そのモードに設定するためのキ
ーである。
【0055】仮出力紙出力パターン設定キー・表示部1
01は、仮出力動作を行なう際に仮出力紙及び編集内容
記入用紙の出力パターン設定を行なうためのものであ
る。この仮出力紙出力パターン設定キー・表示部101
が押下されると、LCD表示器80の画面は図6に示す
ような出力パターンの設定入力を待つ「出力パターン設
定画面」に切り替わる。
【0056】すなわち、メッセージ表示部81が「仮出
力紙,編集内容記入用紙の出力パターンを設定して下さ
い」のメッセージに切り替わり、それに伴って原稿画像
の仮出力を終えた後編集内容記入用紙を出力するモード
の設定キー・表示部102,原稿画像を縮小しそれによ
って発生する余白部分に編集内容記入欄を設けるモード
の設定キー・表示部103,仮出力紙と編集内容記入用
紙とを交互に出力するモードの設定キー・表示部10
4,原稿画像の仮出力紙のみ出力するモードの設定キー
・表示部105,編集内容記入用紙の追加出力を行なう
モードの設定キー・表示部106が表示される。
【0057】ここで、利用者がそのいずれかの設定キー
・表示部をタッチして出力パターンを設定した後、仮出
力キー78を押下することによって仮出力紙及び編集内
容記入用紙が順次出力される。なお、出力パターンを設
定せずに仮出力動作を行なわせることもできる。この場
合、出力パターンは初期設定で指定されたパターンとな
る。
【0058】図7に、編集内容記入用紙のフォーマット
の一例を示す。この編集内容記入用紙上110には、後
述する仮出力紙上の複数の編集エリアに対応して編集内
容記入欄111a,111b,…111n及びエリアN
O.記入位置(エリア番号記入欄)112a,112
b,…112nがプリント(画像形成)されている。最
近の複写機は多機能化が進み各種モードを設定できるた
め、図7に示すように編集内容記入欄内の加工(編集)
の種類も多機能にわたっているが、個々の内容について
は既に周知のものであるため、それらの説明は省略す
る。
【0059】図1は図3に示したCPU46によるこの
発明に係わる処理動作及び利用者による操作手順を示す
フローチャートである。このルーチンは電源が投入(O
N)されるとスタートし、ステップ1でCPU46が処
理モード等の初期化を行ない、ステップ2で操作パネル
54から仮出力要求の指示があったか否かを判断する。
【0060】そして、仮出力要求の指示がなければステ
ップ12で通常のコピー動作を行ない、ステップ2に戻
って再び仮出力要求を受け付けるモードになる。また、
仮出力要求の指示があった場合には、ステップ3で操作
パネルからのスタートの指示を待つ。このとき、原稿が
図2に示したコンタクトガラス2上にセットされている
ものとする。
【0061】そして、スタートの指示があった場合には
ステップ4へ進んで、スキャナ部1を起動して原稿画像
の読み取りを開始させ、読み取った画像データ(黒画像
データ)をインタフェース部51を介して画像メモリ4
9に蓄えると共に、画像形成部11に送ってその画像を
用紙上に画像形成してダミーコピー(仮出力紙)を出力
するダミーコピー作成処理を行なう。
【0062】続いて、ステップ5で内部メモリ(ここで
はROM47とする)に予め登録された編集内容記入欄
等の情報(図7参照)を画像形成部11に送り、その画
像を用紙上に画像形成して編集内容記入用紙を出力する
編集内容記入用紙出力処理を行ない、ステップ6で利用
者が出力されたダミーコピー上の編集エリア及びそのエ
リア番号をマーカ(フェルトペン等)でマーキングする
と共に、出力された編集内容記入用紙上の上記編集エリ
アに対応する編集内容記入欄とエリア番号記入欄に対し
て上記マーカでマーキングを施す。なお、設定状態によ
り編集内容記入用紙出力処理を行なう場合と行なわない
場合とがあるが、それに関しては追って詳細に説明す
る。
【0063】その後、ステップ7で利用者がマーキング
を施したダミーコピーと編集内容記入用紙を順次原稿を
セットしたときと同じ向きでコンタクトガラス2上にセ
ットし、ステップ8でCPU46がスタートの指示があ
ったかどうかを判断し、スタートの指示があった時にス
テップ9でスキャナ部1を起動してそのスキャナ部1に
ダミーコピー上と編集内容記入用紙上の各マーキング情
報の読み取りを順次行なわせるマーキング情報読取処理
を実行する。
【0064】なお、編集内容記入欄が記載されたダミー
コピーを使用する場合には編集内容記入用紙を必要とし
ないが、それについては追って詳細に説明する。また、
図示の都合でダミーコピーと編集内容記入用紙をまとめ
てコンタクトガラス2上にセットするように示している
が、実際には利用者がダミーコピーをコンタクトガラス
2上にセットしてスキャナ部1にそのマーキング情報の
読み取りを行なわせた後、編集内容記入用紙をコンタク
トガラス2上にセットしてスキャナ部1にそのマーキン
グ情報の読み取りを行なわせるようにしている。
【0065】あるいは、コンタクトガラス2の上方に自
動原稿給送装置を備え、その原稿載置台にダミーコピー
と編集内容記入用紙とを重ねてセットした状態でコピー
動作をスタートさせることにより、原稿載置台からダミ
ーコピーと編集内容記入用紙が順次自動的に給紙されて
それぞれコンタクトガラス2上にセットされるため、そ
の各マーキング情報をスキャナ部1に順次読み込ませる
ことができる。
【0066】次いで、ステップ10で画像メモリ50に
記憶されたマーキング情報による編集エリアと編集内容
に基づいて、画像メモリ49に記憶されている画像デー
タに対して編集・加工を施す編集・加工処理を行ない、
その処理が終わった時点でステップ11へ進み、画像メ
モリ49上の画像データをプリント出力する。
【0067】すなわち、その画像データをインタフェー
ス部51を通して画像処理回路42に戻し、ビデオ書込
処理回路43によってビデオ信号を発生させて、画像形
成部11によりその画像を用紙上に画像形成して出力さ
せ、その後ステップ2に戻り、操作パネル54から仮出
力を要求する指示がなされなければステップ12で通常
のコピー動作を行なう。
【0068】なお、この実施例では全ての画像編集をC
PU46によるソフトウェアの処理によって行なってい
るが、画像編集専用のハードウェアによって処理を行な
ってもよい。
【0069】図8は、図1におけるダミーコピー作成処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、
スキャナ部1を起動してそれに原稿画像を等倍で読み取
らせて、その読み取られた画像データに対して画像処理
回路42内で所定の処理を施して黒画像データBLKD
T0〜7のみを出力させる。
【0070】そして、その黒画像データBLKDT0〜
7をインタフェース部51を介して画像メモリ49に記
憶すると共に、ビデオ書込処理回路43に送ってその画
像を用紙上に形成してダミーコピーを出力(プリント出
力)し、図1のメインルーチンへリターンする。このダ
ミーコピーの出力の際には、その紙面上の隅にページN
O.(ページ番号)を付与する。
【0071】なお、画像メモリ49は黒画像データBL
KDT0〜7をそのまま記憶できるサイズである1画素
8ビットのメモリである。また、この実施例によれば、
黒現像ユニット14の黒色のトナーによって用紙上に画
像を形成してダミーコピーや編集内容記入用紙を出力す
ることができるが、カラー現像ユニット15に黒色以外
の色(例えば赤色)のトナーあるいは消色性着色材を用
いたトナーを入れ、それらのトナーによって用紙上に画
像を形成してダミーコピーや編集内容記入用紙を出力す
ることもできる。また、通常の画像濃度よりも薄い濃度
でダミーコピーや編集内容記入用紙を出力することによ
ってトナーを節約することもできる。
【0072】次に、図1におけるマーカ(赤ペン)によ
るマーキングについて、もう少し詳しく説明する。利用
者は、出力されたダミーコピー上にその画像情報と区別
できる色のマーカで編集エリアとそのエリアNo.のマ
ーキングを行なう。ここで、エリアNo.は編集エリア
(マーキングエリア)内に記入されるため、個々のマー
キングエリアに対してエリアNo.が指定される。
【0073】また、出力された編集内容記入用紙上の上
記編集エリアに対応する編集内容記入欄内のいずれかの
編集内容(例えば内消去)に対して上記マーカでマーキ
ングを施し、エリアNo.記入位置に上記編集エリアの
エリアNo.をマーキングする。この実施例では、編集
内容記入欄に指示される編集内容も既に公知なマーカ加
工と編集とを組み合わせたものと同様なものを仮定して
いる。
【0074】ここで、利用者は複数の編集エリア(マー
キングエリア)の編集を行なう場合、以下の(1)
(2)に示す手順を繰り返すことによって個々のマーキ
ングエリアに対して編集内容の記入を行なう。 (1)エリアNo.の入力(マーキングエリアの指定) (2)編集内容の記入(移動の場合には移動先のエリア
No.の指定も含む)
【0075】なお、この実施例ではマーキングは赤で行
なうこととして説明するが、図4の色分離回路61の構
成を変更することによって原稿情報の色以外の色のマー
キングであれば識別可能である。
【0076】図9は図1におけるマーキング情報読取処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、
スキャナ部1を起動してそれにダミーコピーと編集内容
記入用紙の各マーキングをそれぞれ等倍で読み取らせ
て、その読み取られた画像データに対して画像処理回路
42内で所定の処理を施して赤画像データREDDT0
のみを出力させる。
【0077】そして、その赤画像データREDDT0を
インタフェース部51を介して画像メモリ50に記憶
し、図1のメインルーチンへリターンする。なお、画像
メモリ50は赤画像データREDDT0をそのまま記憶
できるサイズである1画素1ビットのメモリである。
【0078】図10は図1における編集・加工処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートであり、まずステップ
21の輪郭追跡の処理について説明する。まず、画像メ
モリ50上で入力画像データをラスタ走査して追跡を開
始する画素を捜し出す。
【0079】次いで、その追跡開始画素から外側の輪郭
線の場合には反時計回りに輪郭画素を追跡し、内側の輪
郭線の場合には時計回りに輪郭画素を追跡する。そし
て、再び追跡開始画素に戻ったことをもって、1つの画
素集合の輪郭線の追跡が終了する。以上の走査を未追跡
の輪郭画素がなくなるまで繰り返し実行する。
【0080】例えば、1つの画素集合の輪郭線を追跡し
た例を図11に示し、輪郭線の方向を図12に示すよう
な0〜7の方向とする。まず、図11の点描で示すよう
な画素集合を矢印Aのようにラスタ走査して追跡開始画
素を捜し、例えば追跡開始画素が(i1,j1)の位置
に見つかったとすると、ラスタ走査時の1つ前の画素が
白画素であり外側輪郭線であると判断し、この位置より
反時計回りに追跡を開始する。
【0081】そして、図12の「4」の方向から反時計
回りに追跡を開始して近傍の画素を調べ、最初に見つか
った画素の方向(この例では「6」)を輪郭線の方向と
する。次いで、追跡中心画素をその画素に移動し、前回
の輪郭線方向(「2」の方向)から反時計回りに近傍の
画素を調べる。これを追跡中心画素が追跡開始画素にた
どり着くまで繰り返す。このような処理を行なうことに
より、図11の矢印群で示すような輪郭線が得られる。
【0082】この追跡結果のうち、外側の輪郭線追跡の
場合だけを輪郭線データとしてメモリ(例えば図3のR
AM48)に格納する。輪郭線データは、例えば表1に
示すように開始X(追跡開始画素のX座標),開始Y
(同じくY座標),長さX(輪郭X座標の最大値−最小
値),長さY(輪郭Y座標の最大値−最小値),エリア
No.によって構成されている。なお、この表1の1行
目は図11の輪郭線追跡結果を示している。
【0083】
【表1】
【0084】図10の編集・加工処理において、ステッ
プ21での輪郭追跡の処理が終了すると、ステップ2
2,23でその結果として得られた輪郭線データに基づ
いて画像判定を行なう。すなわち、輪郭線データの長さ
X,Y(表1参照)により、その輪郭線の内側の画素集
合が画像ノイズなのか文字なのかを予め定めたしきい値
L1,L2によって判断する。
【0085】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L1未満であれば輪郭線の内側の画素集合が画像
ノイズであると判断して、ステップ26でそれに対して
ノイズ処理、すなわち特別な処理を行なわない。輪郭線
データの長さX,Yのいずれかがしきい値L1より大き
く且つしきい値L2より小さい場合には輪郭線の内側の
画素集合が文字であると判断して、ステップ27でその
画素集合に対して文字処理、すなわち画素集合を文字部
として切り出してパターンマッチングを行なうことによ
り予め記憶されている文字として認識する。
【0086】輪郭線データの長さX,Yのいずれかがし
きい値L2よりも大きい場合には、ステップ24で図1
2の輪郭線の方向を示すデータの出現回数(輪郭線デー
タ分布)で輪郭線の内側の画素集合の形態を判別する。
ここで、エリアを表わすような面積の大きい輪郭線は図
12の輪郭線の方向にバラツキが生じるが、線のような
ものの輪郭線は特定の2方向に強いかたよりを示す。
【0087】そのため、0〜7の各方向の輪郭線データ
の確率を求め、その最大値と最小値との差を計算するこ
とによって線図形かエリア図形かの判断を行なえる。こ
の実施例では、定数KとPmax−Pminとの大小を
比べることによってその判断を行なっている。なお、表
1に示した各行のデータ(長さX,Y)によってそれぞ
れ判定される各画像判定データは表2に示すように表1
の各行に対応して登録される。
【0088】
【表2】
【0089】そして、Pmax−PminとKとの関係
がPmax−Pmin>Kの場合には輪郭線の内側の画
素集合が線図形であると判断して、ステップ25でその
画素集合に対してベクトル処理を施し、図1のメインル
ーチンへリターンする。
【0090】ここで、この実施例では、ベクトル化処理
に線図形画像の両側の輪郭線を追跡しつつその中心線を
求め、折れ線ベクトルとして近似表現する方法を用いる
(電子通信学会論文誌、1985年4月VOL.J68
−D、NO.4、845頁〜852頁、あるいは特開昭
62−286177号公報に記載)。そして、ベクトル
化した状態でパターンマッチングを行ない、矢印の先端
の方向を検出してベクトルの方向を決定する。折れ線ベ
クトルの始点と終点より矢印のベクトル化を行なう。
【0091】一方、Pmax−PminとKとの関係が
Pmax−Pmin≦Kの場合には輪郭線の内側の画素
集合がエリア図形であると判断して、ステップ28でそ
の画素集合に対してエリア処理を行なう。このエリア処
理では、その画素集合の外側の輪郭線のデータをエリア
のデータとして保存すると共に、エリア内に記入された
エリアNo.(例えば図11に示す「1」)をそのエリ
ア登録番号として保存し(表1参照)、そのエリアデー
タに基づいて画像メモリ49に記憶されている原稿の黒
画像データの編集対象部分を編集内容に従って編集す
る。
【0092】以下、この実施例のこの発明に直接係わる
部分について、図13以降も参照して具体的に説明す
る。まず、操作パネル54のLCD表示器80に表示さ
せた図6に示した「出力パターン設定画面」上で設定キ
ー・表示部105が押下された後仮出力キー78及びス
タートキー71が順次押下された場合について説明す
る。
【0093】この場合、図3のCPU46がスキャナ部
1にコンタクトガラス2上の原稿の画像を読み取らせ、
その読み取られた画像データを画像形成部11によって
転写紙上に画像形成させて図13に示すようなダミーコ
ピー120を出力させる。その後、利用者が図13に示
すようにダミーコピー120上の3箇所の編集対象画像
(編集エリア)を囲むようにマーカでマーキング121
を施し、その各編集エリア(マーキングエリア)内にエ
リアNo.としてそれぞれ「1」,「2」,「3」を記
入する。
【0094】次いで、その各マーキングエリアに対応す
る編集内容を予め用意した編集内容記入用紙110上に
マーキングによって指定する。ここでは、図14に示す
ようにエリアNo.記入位置112aに「1」を記入
し、編集内容記入欄111aの移動及び中抜きに対して
マーキングを施すと共に移動先のエリアNo.として
「2」を記入した後、エリアNo.記入位置112bに
「3」を記入し、編集内容記入欄111bの内消去に対
してマーキングを施す。
【0095】その後、マーキングを施したダミーコピー
120と編集内容記入用紙110をコンタクトガラス2
上に順次セットし、その度にスタートキー71を押して
コピー動作をスタートさせる。
【0096】それによって、CPU46はダミーコピー
120及び編集内容記入用紙110の画像を順次スキャ
ナ部1に読み取らせ、その読み取られた画像データのう
ちの赤画像データ(マーキングデータ)を画像メモリ5
0に記憶し、そのデータによる各マーキングエリアとそ
の各エリアNo.に対応する編集内容に基づいて、画像
メモリ49に記憶されている画像データに対して編集・
加工処理を施す。
【0097】すなわち、図13に示したエリアNo.1
のマーキングエリアに対応する画像データに対して中抜
きの処理を施し、それをエリアNo.2のマーキングエ
リアに対応する領域へ移動させ、さらにエリアNo.3
のマーキングエリアに対応する画像データを消去して編
集画像データを生成する。その後、画像メモリ49上で
生成された編集画像データを画像形成部11へ送ってそ
の画像を用紙上に形成させ、図15に示すような最終出
力紙130を出力する。
【0098】次に、図6に示した「出力パターン設定画
面」上で設定キー・表示部102が押下された後仮出力
キー78及びスタートキー71が順次押下された場合に
ついて説明する。
【0099】この場合、図3のCPU46がスキャナ部
1にコンタクトガラス2上の原稿の画像を読み取らせ、
その読み取られた画像データを画像形成部11によって
転写紙上に画像形成させて図13に示したようなダミー
コピー120を出力させ、その出力動作に連動して編集
内容記入欄及びエリアNo.移入位置を画像形成部11
によって転写紙上に形成させて図7に示したような編集
内容記入用紙110を出力させる。
【0100】なおここでは、編集内容記入用紙の出力枚
数を原稿枚数の3分の1枚としている(端数となる場合
は切り上げした枚数とする)。以後のCPU46による
処理動作と利用者による操作手順は前述と同様なので、
それらの説明を省略する。
【0101】次に、図6に示した「出力パターン設定画
面」上で設定キー・表示部103が押下された後仮出力
キー78及びスタートキー71が順次押下された場合に
ついて説明する。
【0102】この場合、CPU46がスキャナ部1にコ
ンタクトガラス2上の原稿(ここでは図16に示す原稿
140とする)の画像を読み取らせ、その読み取られた
画像データを縮小して、編集内容記入欄及びエリアN
o.移入位置と共に画像形成部11によって転写紙上に
画像形成させて(縮小処理によって得られた余白部分に
編集内容記入欄等を形成する)、図17に示すようなダ
ミーコピー150を出力させる。
【0103】その後、利用者が図18に示すようにダミ
ーコピー150上の1箇所の編集対象画像(編集エリ
ア)を囲むようにマーカでマーキング121を施して、
そのマーキングエリア内にエリアNo.として「1」を
記入し、さらにエリアNo.記入位置152aに「1」
を記入し、編集内容記入欄151aの内消去に対してマ
ーキングを施す。
【0104】その後、そのマーキングを施したダミーコ
ピー150をコンタクトガラス2上にセットし、スター
トキー71を押してコピー動作をスタートさせると、C
PU46がダミーコピー150の画像を順次スキャナ部
1に読み取らせ、その読み取られた画像データのうちの
赤画像データを画像メモリ50に記憶し、そのデータに
よるマーキングエリアとそのエリアNo.に対応する編
集内容に基づいて、画像メモリ49に記憶されている画
像データに対して編集・加工処理を施す。
【0105】すなわち、図18に示したエリアNo.1
のマーキングエリアに対応する画像データを消去して編
集画像データを生成する。その後、画像メモリ49上で
生成された編集画像データを画像形成部11へ送り、そ
の画像を用紙上に形成させて最終出力紙として出力す
る。
【0106】次に、図6に示した「出力パターン設定画
面」上で設定キー・表示部106が押下された後スター
トキー71が押下された場合について説明する。この場
合、CPU46が仮出力紙の出力動作に関係なく編集内
容記入用紙を出力させる。なお、上記キー操作は、利用
者が上述した編集内容記入欄及びエリアNo.記入位置
が記載された編集内容記入用紙あるいは仮出力紙に所望
の編集内容をマーキングによって指定する際、編集エリ
ア数が編集内容記入欄数より多い場合に行なわれる。
【0107】なお、仮出力紙上にページNo.(ページ
番号)を付与し、それに伴って編集内容記入用紙110
上に図19に示すような仮出力紙のページNo.(ペー
ジ番号)を記載する欄(ページNo.記入位置)113
a,113b,…113nを形成するようにすることも
できる。それによって、複数ページの仮出力紙が存在す
る場合、利用者は編集エリアを指定する際に何ページの
何番のエリアかを記入することによってエリアNo.を
通し番号で指定しなくてもよい。
【0108】次に、図6に示した「出力パターン設定画
面」上で設定キー・表示部104が押下された後仮出力
キー78及びスタートキー71が順次押下された場合に
ついて説明する。この場合、CPU46がスキャナ部1
に例えば図20に示すように仮出力紙160の出力と編
集内容記入用紙161の出力とを交互に行なわせる。
【0109】したがって、その出力動作を出力される仮
出力紙が複数枚存在する時に行なわせるようにすると、
利用者は各仮出力紙のマーキングエリア毎にそれぞれ対
応する編集内容記入用紙上の任意の編集内容に対してマ
ーキングを行なうことができる(図21参照)。この出
力パターンの場合、仮出力紙と編集内容記入用紙の枚数
は同一枚数となる。なお、変倍についての編集は、指定
がない場合には等倍(100%)で行なうようになって
いる。
【0110】図22はこの発明の他の実施例であるデジ
タル複写機の一例を示す全体構成図、図23はその制御
部の主として画像処理に係わる部分の概略を示すブロッ
ク構成図であり、それぞれ図2及び図3と同じ部分には
同一符号を付している。このデジタル複写機において、
170は自動原稿給送装置(以下「ADF」という)で
ある。
【0111】このADF170は、原稿トレイ171に
複数枚の原稿がセットされた状態でコピースタートの指
示があった時に、その各原稿を給送ローラ172によっ
て1枚ずつ給送し、搬送ベルト173によってコンタク
トガラス2上を搬送させて読み取り位置に順次セットす
る。その後、そのセットされた原稿画像がスキャナ部1
によって読み取られた後、その原稿を搬送ベルト173
によって再搬送させ、反転ローラ174及び排紙ローラ
175によって排紙トレイ176に排出する。
【0112】なお、この実施例のデジタル複写機では、
ADF170を追加したことを除いて前述した実施例の
デジタル複写機とハード構成が全く同様であり、この発
明に係わる基本的な動作もやはり同様であるので、それ
らの説明を省略して異なる部分についてのみ説明を行な
う。
【0113】このデジタル複写機において、図5に示し
た操作パネル54上の仮出力紙出力パターン設定キー・
表示部101が押下されると、LCD表示器80の画面
は図24に示すような出力パターンの設定入力を待つ
「出力パターン設定画面」に切り替わる。
【0114】すなわち、メッセージ表示部81が「仮出
力紙,編集内容記入用紙の出力パターンを設定して下さ
い」のメッセージに切り替わり、それに伴って原稿画像
の仮出力を終えた後編集内容記入用紙を出力するモード
の設定キー・表示部102,原稿画像の仮出力紙のみ出
力するモードの設定キー・表示部105,編集内容記入
用紙のみ出力するモードの設定キー・表示部181が表
示される。
【0115】さらに、1枚の原稿画像を1枚の転写紙に
仮出力するモードの設定キー・表示部182,編集内容
記入用紙への編集内容記入欄の片面コピーを行なうモー
ドの設定キー・表示部183,N(N≧2)枚の原稿画
像を1枚の転写紙に仮出力するモード(Nin1モー
ド)の設定キー・表示部184,複数の原稿画像を各転
写紙の表裏両面に順次仮出力するモードの設定キー・表
示部185,編集内容記入用紙への編集内容記入欄の両
面コピーを行なうモードの設定キー・表示部186が表
示される。
【0116】ここで、設定キー・表示部184が押下さ
れると、図23に示したCPU46がNin1モードに
し、LCD表示器80に例えば図25に示すように「N
in1コピーです。集約数を入力してください。2,
4,8,16,32」の集約数入力を要求するメッセー
ジを表示する。2,4,8,16,32はそれぞれ2i
n1,4in1,8in1,16in1,32in1を
示しており、ユーザはテンキー72を用いてそのいずれ
かを設定することができる。
【0117】ここでは、4in1が設定された場合の詳
細な説明を行なう。このデジタル複写機では、CPU4
6が仮出力紙の4in1の出力設定を認識し、且つAD
F170の原稿トレイ171上にオリジナル原稿が積載
されていることを認識した状態で仮出力キー78及びス
タートキー71が順次押下されると、原稿トレイ171
上の多数枚のオリジナル原稿を1枚ずつ給送ローラ17
2によって給送し、搬送ベルト173によってコンタク
トガラス2上の読み取り位置に順次セットし、読み取り
終了後搬送ベルト173,反転ローラ174,及び排紙
ローラ175によって排紙トレイに排出する。
【0118】一方、コンタクトガラス2上の読み取り位
置に各原稿が1枚ずつセットされる度にスキャナ部1に
原稿の画像を読み取らせ、途中4枚読み取られた所(原
稿4枚単位)でその読み取られた画像データを画像形成
部11によって転写紙上に画像形成させ、仮出力紙とし
て出力させる。このときの仮出力紙の出力形態を図26
に示す。ユーザは、4in1モードによって出力された
仮出力紙上に前述の実施例と同様にしてマーカでマーキ
ングを施して編集作業を続行する。
【0119】なお、4in1の具体的内容については既
に周知のものであるため、その説明は省略する。また、
出力パターンの切り換えは、仮出力紙出力パターン設定
キー101にてLCD表示器80に「出力パターン設定
画面」を表示させ、この画面上のキー操作によって行な
えばよい。
【0120】さらに、この実施例においてはADF17
0を用いた場合の処理について説明したが、圧板モード
においても原稿をコンタクトガラス2上に順次セットす
る毎に仮出力キー78及びスタートキー71を順次押下
することによって上述と同様の処理を行なうことが可能
になる。
【0121】この場合、図23のCPU46が最終原稿
をスキャナ部1に読み込ませた後に、ユーザがLCD表
示器80の図示しない原稿仮出力終了キーを押下するこ
とにより、CPU46が原稿の読み取りが終了したこと
を認識して次の動作へ遷移させる。原稿仮出力終了キー
は、仮出力処理が圧板モードにて行なわれている場合に
のみLCD表示器80(図25のクロスハッチングを施
した箇所)に表示される。
【0122】図24に示した「出力パターン設定画面」
上で設定キー・表示部185が押下された時には、CP
U46が複数の原稿画像を各転写紙の表裏両面に順次出
力するモードにし、ADF170の原稿トレイ171上
にオリジナル原稿が積載されていることを認識した状態
で仮出力キー78及びスタートキー71が順次押下され
ると、以下の動作を行なう。
【0123】すなわち、前述と同様に原稿トレイ171
上の多数枚のオリジナル原稿を1枚ずつ給送ローラ17
2によって給送し、搬送ベルト173によってコンタク
トガラス2上の読み取り位置に順次セットし、スキャナ
部1での読み取りが終了した後、搬送ベルト173,反
転ローラ174,及び排紙ローラ175によって排紙ト
レイに排出する。
【0124】一方、コンタクトガラス2上の読み取り位
置に各原稿が1枚ずつセットされる度にスキャナ部1に
原稿の画像を読み取らせ、その各読み取り画像データを
画像形成部11によって各転写紙の表裏両面に順次画像
形成させ、それぞれ仮出力紙として出力させる。このと
きの仮出力紙の出力形態を図27に示す。後にユーザ
は、出力された仮出力紙上に前述の実施例と同様にして
マーカでマーキングを施して編集作業を続行する。
【0125】「出力パターン設定画面」上で設定キー・
表示部186が押下された時には、CPU46が編集内
容記入用紙への編集内容記入欄の両面コピーを行なうモ
ードにし、予め登録された編集内容記入欄の情報を画像
形成部11に送り、その画像を転写紙の表裏両面に順次
画像形成して、例えば図28に示すような編集内容記入
用紙を出力する。
【0126】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜7
の発明による画像編集装置によれば、原稿の画像を読み
取って出力した仮出力紙上の編集エリアを囲むようにマ
ーキングすればよいので、原稿に対して直接マーキング
をする必要がなくなり、原稿の汚れを防止できる。
【0127】また、原稿に対して1代の複写で最終的な
複写物が得られるので、画像品質の劣化を最小限にする
ことができる。さらに、個々の編集エリアにエリア番号
を記入するようにしたので、エリア番号の指定により複
数の編集エリアに対して編集を行なえ、エディタボート
等の高価な編集装置を使用する必要がなくなる。さらに
また、編集エリアに対する編集内容の指示を編集内容記
入用紙を用いて簡単に行なえる。
【0128】なお、仮出力紙の出力動作に連動して編集
内容記入欄及びエリア番号記入欄が記載された編集内容
記入用紙を出力させるようにすれば、利用者は編集内容
記入用紙を別に用意する必要がなくなる。あるいは、仮
出力紙の出力動作に関係なく上述のような編集内容記入
用紙を出力させることができれば、編集内容記入用紙の
編集内容記入欄へのマーキング時に編集内容記入欄が不
足した場合、編集内容記入用紙のみを必要枚数分出力さ
せることができて便利である。
【0129】また、仮出力紙上にページ番号を付与し、
編集内容記入用紙に仮出力紙のページ番号を記載する欄
を形成するようにすれば、各編集エリアにそれぞれ対応
するエリア番号を仮出力紙のページ毎にナンバリング
(設定)することができ、それによって仮出力紙が複数
ページの場合においてもエリア番号を通し番号で記入す
る必要がなくなる。
【0130】さらに、出力される仮出力紙が複数枚の
時、仮出力紙の出力と編集内容記入用紙の出力とを交互
に行なわせるようにすれば、利用者は各仮出力紙のマー
キングエリア毎にそれぞれ対応する編集内容記入用紙上
の任意の編集内容に対してマーキングを施すことができ
る。
【0131】さらにまた、第1の記憶手段に複数枚の原
稿の読み取り画像データが格納された場合、その各画像
データを予め設定された枚数単位で各転写紙上にそれぞ
れ画像形成したり、各転写紙の表裏両面に順次画像形成
したりすれば、エディティング作業時に必要となる転写
紙の使用量を削減することができる。
【0132】請求項6の発明による画像編集装置によれ
ば、請求項1と同様な効果を得られるうえに、読み取っ
た原稿の画像データを縮小して、編集内容記入欄及びエ
リア番号記入欄と共に転写紙上に画像形成して仮出力紙
として出力するので、利用者は編集内容記入用紙を別に
用意する必要がなくなる。また、編集内容記入用紙専用
に転写紙を使用することがなくなるので、必要以上の転
写紙の使用を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のCPU46によるこの発明に係わる処理
動作及び利用者による操作手順を示すフローチャートで
ある。
【図2】この発明の一実施例であるデジタル複写機の一
例を示す全体構成図である。
【図3】同じくその制御部の概略を示すブロック構成図
である。
【図4】図3の画像処理回路42の詳細例を示すブロッ
ク構成図である。
【図5】図3の操作パネル54の電源投入時の構成例を
示すレイアウト図である。
【図6】同じくその仮出力紙出力パターン設定キー・表
示部101がタッチされた時の構成例を示すレイアウト
図である。
【図7】編集内容記入欄及びエリアNo.記入位置が記
載された編集内容記入用紙の一例を示す図である。
【図8】図1におけるダミーコピー作成処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図9】同じくマーキング情報読取処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図10】同じく編集・加工処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図11】1つの画素集合の輪郭線の追跡例を示す説明
図である。
【図12】輪郭線の方向例を示す説明図である。
【図13】この発明の実施例におけるダミーコピー(仮
出力紙)上の編集エリアに対して施されたマーキング例
を示す図である。
【図14】図7の編集内容記入用紙上の編集内容記入欄
及びエリアNo.記入位置に対するマーキング例を示す
図である。
【図15】この発明の実施例による図13のダミーコピ
ー及び図14の編集内容記入用紙を読み取った場合の最
終出力紙を示す図である。
【図16】原稿の一例を示す図である。
【図17】編集内容記入欄及びエリアNo.記入位置が
記載された仮出力紙の一例を示す図である。
【図18】図17のダミーコピー上の編集内容記入欄及
びエリアNo.記入位置に対するマーキング例を示す図
である。
【図19】編集内容記入欄,エリアNo.記入位置,及
びページNo.記入位置が記載された編集内容記入用紙
の一例を示す図である。
【図20】この発明の実施例によるダミーコピーと編集
内容記入用紙の出力例を示す説明図である。
【図21】図20の各ダミーコピーにそれぞれ対応する
各編集内容記入用紙に対するマーキングを説明するため
の説明図である。
【図22】この発明の他の実施例であるデジタル複写機
の一例を示す全体構成図である。
【図23】同じくその制御部の概略を示すブロック構成
図である。
【図24】図23の操作パネル54の電源投入後にLC
D表示器上に表示された画面上の仮出力紙出力パターン
設定キー・表示部がタッチされた時の構成例を示すレイ
アウト図である。
【図25】同じくその設定キー・表示部184がタッチ
された時の構成例を示すレイアウト図である。
【図26】同じくその設定キー・表示部184がタッチ
された時(4in1モード時)の原稿と仮出力紙との関
係を示す説明図である。
【図27】同じくその設定キー・表示部185がタッチ
された時の原稿と仮出力紙との関係を示す説明図であ
る。
【図28】同じくその設定キー・表示部186がタッチ
された時の編集内容記入用紙の出力例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:スキャナ部 9:CCDカラーイメージセンサ 11:画像形成部 12:感光体ドラム 14:黒現像ユニット 15:カラー現像ユニット 41:ビデオ処理回路 42:画像処理回路 43:ビデオ書込処理回路 44:LD制御部 45:LED制御部 46:中央処理装置 47:ROM 48:RAM 49,50:画像メモリ 53:半導体レーザ 54:操作パネル 61:色分離回路 62:MTF補正回路 63:2値化回路 64:変倍回路 65:γ補正回路 66:画質処理回路 71:スタートキー 78:仮出力キー 79:仮出力加工キー 80:LCD表示器 101:仮出力紙出力パターン設定キー・表示部 110,161:編集内容記入用紙 111a〜111n,151a〜151n:編集内容記
入欄 112a〜112n,152a〜152n:エリアN
o.記入位置 113a〜113n:ページNo.記入位置 120,150,160:ダミーコピー(仮出力紙) 121:マーキング 130:最終出力紙 140:原稿 170:自動原稿給送装置(ADF)
フロントページの続き (72)発明者 彼島 雄一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大橋 康雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
    画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
    ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
    けた画像編集装置において、 前記画像読取手段によって読み取られた画像データを記
    憶する第1の記憶手段と、前記画像読取手段によって読
    み取られた画像データを前記出力手段によって転写紙上
    に画像形成させて仮出力紙として出力させる仮出力紙出
    力手段と、前記画像読取手段に編集エリア及びそのエリ
    ア番号がマーキングされた前記仮出力紙と前記編集エリ
    アに対応する編集内容記入欄及びエリア番号記入欄に対
    してマーキングが施された編集内容記入用紙とを読み取
    らせた時、そのそれぞれのマーキングの読み取りデータ
    を記憶する第2の記憶手段とを設け、 前記編集処理手段が、前記第2の記憶手段に記憶された
    マーキングのデータによる編集エリアとそのエリア番号
    に対応する編集内容に基づいて、前記第1の記憶手段に
    記憶されている画像データに対して編集処理を施す手段
    であることを特徴とする画像編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記仮出力紙出力手段による出力動作に連動して編集内
    容記入欄及びエリア番号記入欄を前記出力手段によって
    転写紙上に画像形成させて編集内容記入用紙として出力
    させる編集内容記入用紙出力手段を設けたことを特徴と
    する画像編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記仮出力紙出力手段による出力動作に関係なく編集内
    容記入欄及びエリア番号記入欄を前記出力手段によって
    転写紙上に画像形成させて編集内容記入用紙として出力
    させる編集内容記入用紙出力手段を設けたことを特徴と
    する画像編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の画像編集装置にお
    いて、前記仮出力紙出力手段が仮出力紙上にページ番号
    を付与する手段を、前記編集内容記入用紙出力手段が編
    集内容記入用紙に仮出力紙のページ番号を記載する欄を
    形成する手段をそれぞれ備えたことを特徴とする画像編
    集装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は4記載の画像編集装置にお
    いて、前記仮出力紙出力手段によって出力される仮出力
    紙が複数枚の時、該仮出力紙出力手段による仮出力紙の
    出力と前記編集内容記入用紙出力手段による編集内容記
    入用紙の出力とを交互に行なわせる手段を設けたことを
    特徴とする画像編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記仮出力紙出力手段が、前記第1の記憶手段に複数枚
    の原稿の読み取り画像データが格納された場合、その各
    画像データを前記出力手段により予め設定された枚数単
    位で各転写紙上にそれぞれ画像形成させる手段であるこ
    とを特徴とする画像編集装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像編集装置において、
    前記仮出力紙出力手段が、前記第1の記憶手段に複数枚
    の原稿の読み取り画像データが格納された場合、その各
    画像データを前記出力手段により各転写紙の表裏両面に
    順次画像形成させる手段であることを特徴とする画像編
    集装置。
  8. 【請求項8】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取られた画像データを編集して編集
    画像データを生成する編集処理手段と、その編集画像デ
    ータを転写紙上に画像形成して出力する出力手段とを設
    けた画像編集装置において、 前記画像読取手段によって読み取られた画像データを記
    憶する第1の記憶手段と、前記画像読取手段によって読
    み取られた画像データを縮小して、編集内容記入欄及び
    エリア番号記入欄と共に前記出力手段によって転写紙上
    に画像形成させて仮出力紙として出力させる仮出力紙出
    力手段と、前記画像読取手段に編集エリア及びそのエリ
    ア番号がマーキングされると共に前記編集エリアに対応
    する編集内容記入欄及びエリア番号記入欄に対してマー
    キングが施された前記仮出力紙を読み取らせた時、その
    マーキングの読み取りデータを記憶する第2の記憶手段
    とを設け、 前記編集処理手段が、前記第2の記憶手段に記憶された
    マーキングのデータによる編集エリアとそのエリア番号
    に対応する編集内容に基づいて、前記第1の記憶手段に
    記憶されている画像データに対して編集処理を施す手段
    であることを特徴とする画像編集装置。
JP5354383A 1993-08-19 1993-12-30 画像編集装置 Pending JPH07111584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5354383A JPH07111584A (ja) 1993-08-19 1993-12-30 画像編集装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20532693 1993-08-19
JP5-205326 1993-08-19
JP5354383A JPH07111584A (ja) 1993-08-19 1993-12-30 画像編集装置

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Family

ID=26515008

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5354383A Pending JPH07111584A (ja) 1993-08-19 1993-12-30 画像編集装置

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JP (1) JPH07111584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009303035A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009303035A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および制御方法

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