JPH075890U - パワーシートスライド装置 - Google Patents
パワーシートスライド装置Info
- Publication number
- JPH075890U JPH075890U JP3606493U JP3606493U JPH075890U JP H075890 U JPH075890 U JP H075890U JP 3606493 U JP3606493 U JP 3606493U JP 3606493 U JP3606493 U JP 3606493U JP H075890 U JPH075890 U JP H075890U
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- pinion
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量化を図り衝撃荷重を確実に受けとめる。
【構成】 ロアレール1と、該ロアレール1と相対移動
自在に組付けられシートベルト取付用のブラケット19
を備えたアッパレール3と、ロアレール1側に設けられ
長手方向に連続するラック15と、アッパレール3側に
設けられ前記ラック15と噛み合うピニオン33と、
正、逆可能な駆動モータ43からの回転動力を前記ピニ
オン33に減速して与える減速機構とを備えたパワーシ
ートスライド装置において、前記アッパレール3側に、
常時は前記ラック15から離れた非作動位置に位置決め
されると共に、シートベルト取付用のブラケット19を
介してアッパレール3に入力される衝撃荷重によって減
速機構内の弾性体が変位し、その変位によって作動位置
へ移動し前記ラック15と噛み合うロック部材41を設
けたことを特徴とする。
自在に組付けられシートベルト取付用のブラケット19
を備えたアッパレール3と、ロアレール1側に設けられ
長手方向に連続するラック15と、アッパレール3側に
設けられ前記ラック15と噛み合うピニオン33と、
正、逆可能な駆動モータ43からの回転動力を前記ピニ
オン33に減速して与える減速機構とを備えたパワーシ
ートスライド装置において、前記アッパレール3側に、
常時は前記ラック15から離れた非作動位置に位置決め
されると共に、シートベルト取付用のブラケット19を
介してアッパレール3に入力される衝撃荷重によって減
速機構内の弾性体が変位し、その変位によって作動位置
へ移動し前記ラック15と噛み合うロック部材41を設
けたことを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、自動車に適するパワーシートスライド装置に関する。
【0002】
一般に自動車のシートは、シートスライド装置によって、乗員等の身長に対応 して最適なシートポジションが確保できるようになっている。
【0003】 シートスライド装置は、手動タイプの外に、例えば、特開平2−141342 号公報に示すように、動力タイプが知られている。
【0004】 動力タイプのシートスライド装置の概要は、車体側に取付けられるロアレール と、シート側に取付けられ、前記ロアレールと相対移動自在に組付けられると共 にシートベルト取付用のアンカブラケットを備えたアッパレールと、ロアレール 側に設けられ長手方向に連続するラックと、アッパレール側に設けられ前記ラッ クと噛み合うピニオンと、駆動モータからの回転動力を前記ピニオンに減速して 伝達する減速機構とを有する構造となっている。
【0005】 したがって、駆動モータからの回転動力がピニオンに与えられることで、ラッ クと噛み合うピニオン側、即ちシート側となるアッパレールはピニオンの回転数 に対応してスライド移動し、シートの前後調節が可能となる。
【0006】
前記した如く動力タイプのシートスライド装置のラックとピニオンの噛み合い は、駆動モータの回転動力を伝達する動力伝達機能の外に、移動完了後のシート の前後方向の動きを拘束する拘束手段としての機能を備えている。
【0007】 このために、例えば、衝突等によってアンカブラケットを介してアッパレール に衝撃荷重が入力される緊急時に、ラックとピニオンの噛み合い強度を確保する 必要があるため、一般には、ラックの板厚をアップしたり、ラックを複数重ね合 せる等の対応策を採っているが、これらの手段は、軽量化と逆行するようになり 望ましくなかった。
【0008】 そこで、この考案は、緊急時にも噛み合い強度が十分に確保できると共に、し かも、軽量化の面でも大変好ましいパワーシートスライド装置を提供することを 目的としている。
【0009】
前記目的を達成するために、この考案は、車体側に取付けられるロアレールと 、シート側に取付けられ、前記ロアレールと相対移動自在に組付けられると共に シートベルト取付用のブラケットを備えたアッパレールと、ロアレール側に設け られ長手方向に連続するラックと、アッパレール側に設けられ前記ラックと噛み 合うピニオンと、正転、逆転可能な駆動モータからの回転動力を前記ピニオンに 減速して伝達する減速機構を備えたパワーシートスライド装置において、前記ア ッパレール側に、常時は前記ラックから離れた非作動位置に位置決めされると共 に、シートベルト取付用のブラケットを介してアッパレールに入力される衝撃荷 重によって減速機構内の弾性体が変位し、その変位によって作動位置へ移動し前 記ラックと噛み合うロック部材を設けてある。
【0010】
かかるパワーシートスライド装置によれば、ラックと噛み合うピニオンに正転 又は逆転の回転動力が与えられることで、その回転数に対応してアッパレールの 前後調節が可能となる。移動完了後は、ラックとピニオンの噛み合いにより前後 の動きが拘束されたシートの拘束状態が得られる。
【0011】 一方、衝突等の緊急時において、衝撃荷重がアッパレールに入力されると、そ の衝撃荷重によって、ロック部材がラックと噛み合うようになる。
【0012】 したがって、ラックとピニオンの噛み合いに加えて、ラックとロック部材によ る噛み合い強度が確保されるため、衝撃荷重に対してアッパレールの動きを阻止 する確実な拘束状態が得られる。
【0013】
以下、図1乃至図5の図面を参照しながらこの考案の一実施例を詳細に説明す る。
【0014】 図中1は車体側に取付けられるロアレール、3はシート側に取付られるアッパ レールをそれぞれ示しており、図2に示すように左右に設けられている。ここで は同一構造のため、片側についてのみ説明し、他方は同一符号を符して説明を省 略する。
【0015】 ロアレール1とアッパレール3は、図5に示すように前後のローラ5によって 相対移動自在に組付けられている。
【0016】 ロアレール1は、前後に長い形状で、レール本体は、車体側に固着される取付 ブラケット7,7が前後に設けられたベース部9の両側から側壁が立上がり、そ の側壁から水平部11が延長され、水平部11からさらに短く下向きに短く屈曲 された垂設部13を有する形状となっている。
【0017】 ロアレール1の水平部11には、長手方向に沿って開口された開口縁の一側に 、ラック15を有するラックプレート17がロアレール1のほぼ全領域にわたっ て固着され、開口には、前記ローラ5が臨んでいる。
【0018】 アッパレール3は、前後に長い形状で、レール本体は、シートベルト取付用の ブラケット19(反対側のアッパレール3には取付けられていない)が設けられ た水平なベース部21の両端から、下方へ延長された垂直部23と、垂直部23 から内側へ向け延長された水平部25と、水平部25から前記ロアレール1の水 平部11側へ向けて立上がる立上り部27とで形成されている。
【0019】 アッパレール3の垂直部23、水平部25、立上り部27とで形成されたU字 状のガイド凹部29には、下向きに屈曲された前記ロアレール1の垂設部13が 摺動子31を介してスライド自在に臨んでいる。
【0020】 アッパレール3のほぼ中央部位には、前記ラック15と噛み合うピニオン33 が設けられたケース35が固着されている。
【0021】 ケース35内には、前記ピニオン33と一体に結合されたウォームホイール3 7と、ウォームホイール37と噛み合うウォーム39と、前記ラック15と係脱 自在に噛み合うロック部材41が設けられている。
【0022】 ウォーム39とウォームホイール37は、駆動モータ43からの回転動力をピ ニオン33に減速して伝達する減速機構を構成している。
【0023】 ウォーム39は、ウォーム軸43に対して軸方向に沿ってスライド自在にスプ ライン嵌合している。ウォーム軸43には、固定フランジ45と、ウォーム39 と一緒に移動可能な可動フランジ47との間に弾性体49が設けられ、さらに、 駆動モータ43のモータ軸に連結されたフレキシブルケーブル51が結合されて いる。
【0024】 弾性体49は、図1矢印イ方向に可動ブラケット47を介して負荷が作用する ことで負荷方向に押し縮められると共に負荷が解除されると元に復帰可能なゴム 等の材質によって形成されている。この場合、弾性体49は、必ずしもゴム等の 材質でなくてもよく、コイルばね等であってもよい。
【0025】 一方、ロック部材41は、前記ラック15と同時に噛み合う三つのロック歯4 1aを有し、取付軸53を支点としてラック15から離れた非作動位置aとラッ ク15と噛み合う作動位置bとに回動可能となっている。
【0026】 ロック部材41には、レバー軸53を支点として図1矢印ロの如く回動自在に 枢支された作動レバー55の一端が枢支され、作動レバー55の他端は、可動フ ランジ47の移動に追従可能な様に、可動フランジ47をはさみ込んでいる。
【0027】 ロック部材41に対する作動レバー55の取付位置は、前記作動レバー55の 矢印ロ方向の動きにより、ロック部材41がラック15に対して前進した作動位 置bと後退する非作動位置aとに切換わるよう取付軸53から偏位した位置に設 定されている。
【0028】 駆動モータ43は、図外の手元スイッチにより正転又は逆転可能となっており 、左右のアッパレール3とアッパレール3をつなぐ連結部材57の上面に組付け セットされている。
【0029】 このように構成されたパワーシートスライド装置によれば、駆動モータ43か らの回転動力がピニオン33に伝達されると、ピニオン33の回転数に対応する 距離だけアッパレール3はスライド移動する。これによりシートの前後調節が行 なえるようになる。この時、ロック部材41はラック15から離れた非作動位置 aにあるため、アッパレール3の前後動に何等支障は起きない。
【0030】 次に衝突等によりシートベルト取付用のブラケット19を介してアッパレール 3に衝撃荷重が入力されると、ピニオン33はラック15に対して回転しようと する力が発生し、ウォームホイール37を回転させ、ウォーム39は矢印イの如 く動き、可動ブラケット47は弾性体49を押し縮めながら移動する。この移動 により作動レバー55が動いてロック部材41は前進し、ロック歯41aはラッ ク15と噛み合う作動位置bとなり、衝撃荷重を受けとめるようになる。
【0031】 この場合、ラック15とピニオン33の噛み合いに加えて、ラック15とロッ ク部材41とによる噛み合い状態が得られるため、板厚等を大巾にアップしなく ても衝撃荷重に対して十分な噛み合い強度が得られるようになり、アッパレール 3の動きを確実に拘束する。
【0032】
以上、説明したように、この考案によれば、板厚等を大巾にアップしなくても 衝撃荷重を確実に受け止めることができるようになる。しかも、軽量化の面で大 変好ましいものとなる。
【図1】この考案にかかる要部の概要説明図。
【図2】この考案にかかるパワーシートスライド装置全
体の斜視図。
体の斜視図。
【図3】ウォーム軸、ウォーム、弾性体の分解斜視図。
【図4】図2のA−A線断面図。
【図5】図2のB−B線断面図。
1 ロアレール 3 アッパレール 15 ラック 19 シートベルト取付用のブラケット 33 ピニオン 41 ロック部材 43 駆動モータ
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に取付けられるロアレールと、シ
ート側に取付けられ、前記ロアレールと相対移動自在に
組付けられると共にシートベルト取付用のブラケットを
備えたアッパレールと、ロアレール側に設けられ長手方
向に連続するラックと、アッパレール側に設けられ前記
ラックと噛み合うピニオンと、正転、逆転可能な駆動モ
ータからの回転動力を前記ピニオンに減速して伝達する
減速機構を備えたパワーシートスライド装置において、
前記アッパレール側に、常時は前記ラックから離れた非
作動位置に位置決めされると共に、シートベルト取付用
のブラケットを介してアッパレールに入力される衝撃荷
重によって減速機構内の弾性体が変位し、その変位によ
って作動位置へ移動し前記ラックと噛み合うロック部材
を設けたことを特徴とするパワーシートスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3606493U JPH075890U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | パワーシートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3606493U JPH075890U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | パワーシートスライド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075890U true JPH075890U (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=12459294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3606493U Pending JPH075890U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | パワーシートスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075890U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014204906A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のシート装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP3606493U patent/JPH075890U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014204906A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のシート装置 |
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