JPH0758532A - パラボラアンテナのフィードホーン取付アームの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パラボラディシュアンテナとフィードホーン
取付アームの取付部をヒンジ接続とし、折り畳んで梱包
できるようにし、ヒンジ接続と反対側の接続を係止手段
による接続とすることにより、梱包状態が大きくなるの
を抑えると共に、工具等を使用せずに簡単に組み立てる
ことができるようにする。 【構成】 パラボラディシュアンテナ１の裏面に取り付
けられ、フィードホーン取付アーム５を固定しているア
ーム取付金具２において、アーム取付金具２のパラボラ
ディシュアンテナ１の裏面への取付部の片側を蝶番６及
び７を用いた接続部とし、同接続部を回転させることに
よりアーム取付金具２に固定されたフィードホーン取付
アーム５を略水平方向に回転可能とし、蝶番６及び７に
よる接続部の反対側を、パラボラディシュアンテナ１の
裏面に取り付けた係止片９等をアーム取付金具２に設け
た固定部８の開口に係止させて取り付ける構造としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パラボラアンテナの組
立構造に関し、特にパラボラディシュアンテナに対する
フィードホーン取付アームの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のパラボラアンテナは、少なくとも
パラボラディシュアンテナとフィードホーン取付アーム
とが分離されたものが使用されており、パラボラディシ
ュアンテナの裏面にフィードホーン取付アームを螺子を
用いて取り付ける組立構造のものが一般に使用されてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、アンテナの組
立に手間がかかり、螺子や組立用の工具を揃えた梱包状
態として出荷する必要があるため、部品の管理コストが
かかるといった問題点があり、また、パラボラディシュ
アンテナにフィードホーン取付アームを固定した状態で
出荷すると、梱包状態が大きくなるといった問題も発生
する。本発明は、パラボラディシュアンテナとフィード
ホーン取付アームとの接続部をヒンジ接続とし、同ヒン
ジ接続部を閉じることによりフィードホーン取付アーム
の先端をパラボラディシュアンテナの裏面側に回して折
り畳めるようにし、梱包状態が大きくなるのを抑えると
共に、ヒンジ接続部を回転させてフィードホーン取付ア
ームの先端をパラボラディシュアンテナの表面側に回し
て、ヒンジ接続と反対側の接続を係止手段による接続と
し、同係止手段で係止することにより組立が完了するよ
うにして、工具等を使用せずに簡単に組み立てることが
可能なパラボラアンテナのフィードホーン取付アームの
取付構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のパラボラアンテ
ナのフィードホーン取付アームの取付構造は、パラボラ
ディシュアンテナの裏面に取り付けられ、フィードホー
ン取付アームを固定するアーム取付金具において、同ア
ーム取付金具のパラボラディシュアンテナ裏面への取付
部の片側をヒンジ接続部とし、同ヒンジ接続部を回転さ
せることにより同アーム取付金具に固定されたフィード
ホーン取付アームを略水平方向に回転可能とし、前記ヒ
ンジ接続部の反対側を、一方に設けた係止部に他方に設
けた被係止部を係止させて取り付ける取付構造としたこ
とを特徴とする。

【０００５】

【作用】本発明はパラボラアンテナのフィードホーン取
付アームの取付構造を上記したように構成しており、パ
ラボラアンテナを梱包するときには、前記ヒンジ接続部
を回転させて、フィードホーン取付アームを略水平方向
に回転させてパラボラアンテナの裏面側に位置するよう
にして折り畳み、梱包状態が大きくなるのを抑え、組立
は同ヒンジ接続部を回転させて、フィードホーン取付ア
ームがパラボラディシュアンテナの表面側に位置するよ
うにし、ヒンジ接続部とした反対側に設けた係止手段に
より、フィードホーン取付アームを固定するアーム取付
金具をパラボラディシュアンテナの裏面側に固定するよ
うにしており、工具等を使用せずに簡単に組み立てるこ
とが可能となる。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明のパラボラアンテナのフィー
ドホーン取付アームの取付構造の一実施例を示す、要部
斜視図である。衛星受信用のパラボラディシュアンテナ
１は、パラボラディシュアンテナ１の裏面にフィードホ
ーン取付アーム５を固定するアーム取付金具２を固定
し、アーム取付金具２をマスト金具３を介してマスト４
に取り付けて、衛星受信用のパラボラディシュアンテナ
１をマスト４に固定する。アーム取付金具２のパラボラ
ディシュアンテナ１の裏面への取付部の構造を、例えば
図に示すように、アーム取付金具２の左側面の２本の取
付脚を蝶番６及び７を介してパラボラディシュアンテナ
１の裏面に取り付ける。

【０００７】図２は、本発明のパラボラアンテナのフィ
ードホーン取付アームの取付構造に関し、フィードホー
ン固定アームを折り畳んだ状態を示す要部斜視図であ
り、図４（Ａ）及び（Ｂ）は、本発明のパラボラアンテ
ナのフィードホーン取付アームの取付構造に関する動作
説明図であり、図４（Ａ）及び（Ｂ）を参照して以下実
施例について説明する。アーム取付金具２にフィードホ
ーン取付アーム５を取り付けた状態とし、蝶番６及び７
を中心として回転させた場合、フィードホーン取付アー
ム５の灣曲度を調整してパラボラディシュアンテナ１の
端部に当たらないようにして、フィードホーン取付アー
ム５が略水平方向に回転できるようにし、図４（Ｂ）に
示すように、蝶番６及び７を閉じたときにフィードホー
ン取付アーム５がパラボラディシュアンテナ１の裏面側
に回るようにして折り畳むようにしている。この状態で
梱包すれば、フィードホーン取付アーム５がパラボラデ
ィシュアンテナ１の前面に突き出した状態にならないた
め、梱包状態が大きくなるのを抑えることが可能とな
る。

【０００８】アーム取付金具２のパラボラディシュアン
テナ１の裏面への取付部の構造を、片側を蝶番６及び７
を用いた接続部とし、反対側（右側面）を例えば図に示
すように、アーム取付金具２に２本の取付脚を設けて、
先端に平面状の固定部８及び１０を形成し、固定部８及
び１０には各々開口１２及び１３を設けている。一方、
パラボラディシュアンテナ１の裏面には、係止片９及び
１１を設けるようにし、開口１２に係止片９を差し込
み、開口１３に係止片１１を差し込んで、アーム取付金
具２をパラボラディシュアンテナ１の裏面に固定するよ
うにして、フィードホーン取付アーム５の先端を略水平
方向に回転させ、図４（Ａ）に示すように、フィードホ
ーン取付アーム５の先端がパラボラディシュアンテナ１
の電波反射面側に回るようにし、フィードホーン取付ア
ーム５の先端に設けたフィードホーン１４が電波反射面
の焦点に位置するようにして組み立てる。

【０００９】図３は、フィードホーン取付アーム５の取
付金具２の固定方法を示す説明図である。係止片９は頭
部１５に膨らみを持たせたピンを用いるようにし、頭部
１５にはすり割り１６を設けて弾力性を持たせるように
し、弾力性を利用して固定部８の開口１２に頭部１５を
嵌通させて挿入し、挿入後は弾力性による復帰力で固定
部８の抜け防止を図り、固定部８が係止片９に固定でき
るようにしている。また、係止片１１と開口１３も同様
な構造とし、アーム取付金具２の右側面をパラボラディ
シュアンテナ１の裏面へ固定できるようにしている。従
って、工具等を使用せずに簡単に組み立てることが可能
となる。なお上記実施例では、アーム取付金具２の左右
を各々２箇所を蝶番及び係止片を用いて固定するように
しているが、安定性が確保できればアーム取付金具２の
左右の固定を１箇所としても良いし、実施例より固定箇
所を増加させるようにしても良い。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パラボラディシュアンテナとフィードホーン取付アーム
の取付部をヒンジ接続とし、折り畳んで梱包できるよう
にし、ヒンジ接続と反対側の接続を係止手段による接続
とすることにより、梱包状態が大きくなるのを抑えると
共に、工具等を使用せずに簡単に組み立てることが可能
なパラボラアンテナの組立構造を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパラボラアンテナのフィードホーン取
付アームの取付構造の一実施例を示す要部斜視図であ
る。

【図２】本発明のパラボラアンテナのフィードホーン取
付アームの取付構造に関し、フィードホーン固定アーム
を折り畳んだ状態を示す要部斜視図である。

【図３】フィードホーン固定アームの取付金具の固定方
法を示す説明図である。

【図４】（Ａ）及び（Ｂ）は、本発明のパラボラアンテ
ナのフィードホーン取付アームの取付構造に関する動作
説明図である。

【符号の説明】

１ パラボラディシュアンテナ ２ アーム取付金具 ３ マスト金具 ４ マスト ５ アーム ６ 蝶番 ７ 蝶番 ８ 固定部 ９ 係止片 １０ 固定部 １１ 係止片 １２ 開口 １３ 開口 １４ フィードホーン １５ 頭部 １６ すり割り

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パラボラディシュアンテナの裏面に取り
   付けられ、フィードホーン取付アームを固定するアーム
   取付金具において、同アーム取付金具のパラボラディシ
   ュアンテナ裏面への取付部の片側をヒンジ接続部とし、
   同ヒンジ接続部を回転させることにより同アーム取付金
   具に固定されたフィードホーン取付アームを略水平方向
   に回転可能とし、前記ヒンジ接続部の反対側を、一方に
   設けた係止部に他方に設けた被係止部を係止させて取り
   付ける取付構造としたことを特徴とするパラボラアンテ
   ナのフィードホーン取付アームの取付構造。
2. 【請求項２】 前記被係止部が金具に設けた係止孔から
   なり、前記係止部が頭部に膨らみを持たせた係止片から
   なり、前記係止孔に前記係止片の先端の膨らみ部分を嵌
   通させて前記アーム取付金具をパラボラディシュアンテ
   ナの裏面に固定することを特徴とする請求項１記載のパ
   ラボラアンテナのフィードホーン取付アームの取付構
   造。
3. 【請求項３】 前記係止片の先端の膨らみ部分にすり割
   りを設けたことを特徴とする請求項２記載のパラボラア
   ンテナのフィードホーン取付アームの取付構造。
4. 【請求項４】 前記アーム取付金具のパラボラディシュ
   アンテナ裏面への取付部の片側を複数のヒンジ接続部と
   し、同ヒンジ接続部の反対側の前記係止部及び前記被係
   止部を複数とし、同係止部と被係止部を組にして係合さ
   せて、同アーム取付金具をパラボラディシュアンテナの
   裏面に固定することを特徴とする請求項１記載のパラボ
   ラアンテナのフィードホーン取付アームの取付構造。