JPH0757729B2 - 米デキストリン経口再水和溶液 - Google Patents

米デキストリン経口再水和溶液

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JPH0757729B2 JP3146967A JP14696791A JPH0757729B2 JP H0757729 B2 JPH0757729 B2 JP H0757729B2 JP 3146967 A JP3146967 A JP 3146967A JP 14696791 A JP14696791 A JP 14696791A JP H0757729 B2 JPH0757729 B2 JP H0757729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は米デキストリン経口再水
和溶液、その製造法、および該再水和溶液からなる下痢
治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】幼児および小児の急性下痢疾患の経口再
水和治療(ORT)の発達は、特にそれが治療の主要態
様を構成する低開発国において、関連する疾患および死
亡率を著しく減少させた。ORTに使用する経口再水和
溶液(ORS)は電解質と炭水化物成分(たとえばグル
コースまたはスクロース)との混合物から一般に成る。
アメリカン・アカデミー・オブ・ペディアトリックスは
2.0〜2.5重量%のグルコース、20mEq/lの
カリウム、クロライドとしての及び塩基(アセテート、
ラクテート、シトレート、またはカーボネート)として
のアニオン類、75〜90mEq/lの急性脱水用ナト
リウム、および40〜60mEq/lの脱水防止用また
は水和保持用ナトリウム(1985、Pediatri
cs 75:358)を推薦している世界保健機構(ザ
・ワールド・ヘルス・オーガニゼーション)(WHO)
/ユニセフは経口水和溶液は90mEqナトリウム/
l、20mEqカリウム/l、80mEq Cl/l、
30mEqシトレート/lまたは30mEq重炭酸塩/
l、および110ミリモル/lを含むことを現在推薦し
ている。WHO処方は疾患及び死亡率を減少させるが用
便の容量と瀕度および病気の持続という点での下痢の強
さは減少しないことを示した。
【0003】WHO型の処方においてグルコースの代り
に他の炭水化物を用いることが検討された。レーベンサ
ールらはJ.Pediatrics.,103:29−
34(1983)において、デキストロース当量が1
0、15および24である種々の長さのグルコースポリ
マーを含む3種のコーン・シロップ糖(デキストリン
類)の効果を研究し、それらがORTの単一の炭水化物
源として好適であると決定した。グルコースの代りに米
およびその他の食品源のデンプンを用いたORSが有効
であることもカーペンターらによってNew Engl
and Journal of Medicine,3
19:1346−1348(1988)において確立さ
れた。特に、米を基材とする経口再水和溶液が有効であ
ることが下記の刊行物に報告されているように有効であ
ることが見出された。パトラら、Archives o
f Disease in Childhood,5
7:910−912(1982) “Is Oral
Rice Electrolyte Solution
Superior to Glucose Elec
trolyte Solution in Infan
tileDiarrhoea?”モラら、 The L
ancet,1317−1319(1982), “R
ice−Powder Eletrolyte Sol
ution as Oral Therapy in
Diarrhoea Due to Vibrio C
holerae and Escherichia C
oli.”エル・ムギら、Journal of Pe
diatric Gastroenterology
and Nutrition,7:572−576(1
988), “Controlled Clinica
l Trial on the Efficacy o
f Rice Powder−Based Oral
Rehydration Solution on t
he Outcome of Acute Diarr
hea in Infants.”モラら、 Jour
nal of Gastroentrology an
dNutrition,8:81−84(1989),
“Turning off The Diarrhe
a:The Role of Food andOR
S.”
【0004】上記の文献の米を基材とするORSは3〜
5%の米を含み、そして通常のWHO処方に相当する電
解質濃度をもっていた。それらは次のようにして製造さ
れた。パトラらの上記刊行物;十分な粉末米(加熱砂上
で外皮のない米を粉砕することによって製造)を再水和
流体にとかしてから5%ORSを作るのに使用した。モ
ラらの上記刊行物(1982);米粉を数百mlの水に
まずとかしてから1〜2分間沸騰させてから均一溶液を
作り、次いで電解質を加えて3%ORSを製造した。エ
ル・ムギらの上記刊行物;十分な米粉を200mlの熱
水にとかし、10分間調理してゲルを生成させ、半液体
5%ORSを製造した。モラらの上記刊行物(198
9);十分な米粉を1.1lの水中で5〜7分間調理し
て均一溶液を生成させ、これを電解質と混合して4.5
%ORSを製造した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の米基材OR
Sの使用に付随する1つの問題はそれらが滅菌されてい
ないために使用直前に製造しなければならないというこ
とである。従来技術の米ORSに伴う別の問題は医薬的
にすぐれた結晶(水)透明ORSの製造を妨げる米粉の
相対的な不溶性にある。本発明は従来技術のこれらの問
題点を解消しようとするものである。本発明の主たる目
的は炭水化物成分が米デキストリンである安定な使用容
易なORSを提供することにある。本発明の更に別の目
的は低い用便量および良好な水とカリウム・バランスを
再生水和期間中にもたらす改良された米基材ORSを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は必要な電解質を
米デキストリンと組合せた混合物から成る改良された経
口再水和溶液に関する。本発明はORS米デキストリン
が慢性下痢の幼児にORSグルコースよりも良く働き、
低い用便量と増強された水保持をもたらすという発見に
もとづく。米デキストリンはまたコーン・デキストリン
または米粉よりも容易に有効なグルコースを与えるポリ
マー分布をもつグルコース・ポリマーからなっている。
【0007】
【発明の詳細な記述】発明の経口再水和溶液はカリウ
ム、ナトリウム、塩化物、および塩基(アセテート、ラ
クテート、シトレート、または重炭酸塩)の水溶液を調
製することによって製造される。清澄な米デキストリン
を任意成分の香味剤と共に上記の溶液に加え、これを純
水で標準化して10〜80g/l、好ましくは10〜3
5g/lの米デキストリンを与える。ナトリウムを20
〜100mEq/l処方物で加える。急性脱水の治療に
好ましい水準は40〜60mEq/l処方物であり、脱
水の防止または水和の維持には75〜90mEq/l処
方物である。好ましいカリウム水準は20〜30mEq
/lであるが、20〜100mEq/lの広い範囲が使
用可能である。塩化物アニオンは好ましくは30〜80
mEq/lであるが、25〜100mEq/lの広い範
囲が使用可能である。アセテート、ラクテート、シトレ
ート、または重炭酸アニオンから成る群からえらばれた
塩基は好ましくは25〜40mEq/lの範囲で添加さ
れるが、20〜50mEq/lの広い範囲も操作可能で
ある。
【0008】最も好ましい米デキストリン基材ORSは
リットル当りナトリウム50mEq、カリウム25mE
q、塩化物45mEq、シトレート34mEq、米デキ
ストリン30gを含む。本発明のORSの米デキストリ
ン・グルコース・ポリマー(GP)は50〜90%の、
好ましくは55〜80%の、最も好ましくは65〜75
%の(重量基準)2〜6個のグルコース単位から成る短
鎖グルコース・ポリマーをもつ
【0009】本発明のORSに使用するのに好適な米デ
キストリンはプスキらの米国特許第4,830,861
号の可溶化米デンプンから製造することができる。プス
キらは米粉の炭水化物をアミラーゼ酵素によって可溶化
し、不溶性の米タンパクおよび炭水化物から分離する方
法を述べている。生成する可溶性留分は約98%の炭水
化物および1%未満で0.1%以上のタンパクを含む。
この物質は処理および滅菌中の発泡および吹きこぼれの
問題および貯蔵中の微細沈澱の生成に寄与する粒状物質
および残存蛋白の痕跡量のために、本発明のORSの炭
水化物成分として好適ではない。
【0010】本発明によれば、プスキらの可溶化炭水化
物は次の諸工程から成る方法によって清澄化された。 (a)中性pHでの酵素加水分解によって米粉から得た
可溶化米炭水化物留分を35〜50℃で濾過助剤を使用
して濾過し,次いで(b)濾液を濾過助剤および活性炭
を使用する80℃を越える温度での第2の濾過にかけ
る。
【0011】所望ならば清澄溶液を4.0〜4.8、好
ましくは4.5にpH調節した後に噴霧乾燥することが
できる。シル・フロ・コーポレーションからの無定形シ
リカ(シルフロー)のような通常の濾過助剤、およびア
メリカン・ノリットからの活性炭グルコS−51が使用
される。本発明の方法の清澄化米デキストリンは噴霧乾
燥して0.1重量%未満のタンパクを含む米デキストリ
ン固体とすることができる。
【0012】第1の濾過はタンパクを発泡および吹きこ
ぼれの問題なしに生成物を滅菌しうる水準にまで実質的
に減少させる。然しながら、生成ORSは、透明ORS
の要件に合致するに十分な透明度をもっていない点で許
容しえない。第1濾過からの濾液を高温、好ましくは8
0〜95℃、最も好ましくは90〜95℃の温度におい
て活性炭による第2濾過にかけると、小さい粒状沈澱お
よび第1濾過後に炭水化物に生ずる曇りが減少する。表
1の結果は80℃以上での第2濾過の結果としての改良
された清澄度を示す。
【0013】
【表1】
【0014】80℃より低い温度での第2濾過は滅菌O
RSに生成する「くもり」もしくは沈澱を除去しない。
ORSの清澄度に及ぼす第2濾過温度の臨界性を表2に
示す。そこには高温(90℃)および低温(45℃)に
おける第2濾過の結果が示してある。
【0015】
【表2】
【0016】0.1重量%以上のタンパクまたは他の粒
状物質を含まないならば、且つGP2〜GP6のグルコ
ース・ポリマー輪郭が50〜90%であるならば、商業
的に入手しうる米シロップ固体(米デキストリン)は本
発明にとって好適である。0.1重量%以上のタンパク
または他の粒状物質を含むものは本発明の清澄化法を受
けなければならない。
【0017】表3は米デキストリン(RD)の試料およ
び同様のデキストロース当量をもつコーン・デキストリ
ン(CD)の試料に見出されるグルコース・ポリマーの
分布を示す。米粉(RF)も比較した。清澄化されなか
った米デキストリン(RD−1)は不透明であり、貧弱
な物性をもっていた。本発明の米デキストリン(RD−
2、RD−3、RD−4)は非常に透明なシロップであ
った。コーン・デキストリン・シロップも透明であった
が、米粉試料は不溶で不透明であった。
【0018】
【表3】
【0019】経口再水和溶液に使用するための米デキス
トリンとコーン・デキストリンの比較 前述のように、世界保健機構(WHO)は深刻な下痢に
かかっている幼児に水と電解質を補給するための経口再
水和溶液(ORS)の炭水化物成分としてグルコースを
推薦している。グルコースはナトリウムの膜輸送を増大
し、また水の迅速な吸収を可能にする。
【0020】米デキストリンORSとグルコースORS
の臨床比較は米デキストリンORSがグルコース処方物
よりも炭水化物源として下痢症状の幼児により良く働く
ことを実証した。コーン・デキストリンも経口再水和治
療の炭水化物源として使用した。レーベンサールらの上
記刊行物参照。然しながら、下記のように、米デキスト
リンは慢性下痢症状の幼児にコーン・デキストリンより
も容易に利用しうるグルコースを提供した。
【0021】米デキストリンとコーン・デキストリンの
双方は母体デンプンの部分加水分解によって誘導される
グルコース・ポリマーから成る。幼児におけるこれらグ
ルコース・ポリマー(GP)の消化はアミラーゼ酵素た
とえば腸内グルコアミラーゼによるグルコースへの酵素
分解を包含する。この酵素は小腸粘膜じゅうに分布され
ており、下痢によってもたらされる腸障害に対してより
耐性である傾向がある。デキストリン中に見出される2
糖類および他の低分子量グルコース・ポリマーはグルコ
アミラーゼの好ましい基材である。
【0022】表4は本発明のORSの米デキストリンお
よび同様のデキストロース当量をもつ商業的に入手しう
るコーン・デキストリンのグルコース・ポリマー分布を
示す。
【0023】
【表4】
【0024】米デキストリンGP分布から、合計ポリマ
ーのコーンGP分布に比べてのより多くの%(65.7
%)が2〜6個のグルコース単位(GP2〜GP6)か
ら成る短鎖ポリマーであることが明らかである。それ
故、米デキストリンはグルコアミラーゼ(幼児下痢のエ
ピソード後のグルコース利用の主たる消化酵素)に対し
てコーン・デキストリンよりもすぐれた好ましい基質で
ある。
【0025】粘液均一化による米デキストリンおよびコ
ーン・デキストリンの酵素分解の結果を表5に示す。こ
の比較において、サリバ、ドウオデナル・アスピレート
およびドウオデナル粘液ホモジネートからえられる酵素
を幼児から採取して貯蔵した。500mlの炭水化物溶
液に100mlのドウオデナル・ホモジネートを接種
し、37℃において機械的に攪拌しながら3時間培養し
た。培養後に、混合物を100℃で5分間加熱し、4層
のミリポア・フィルタに通し、HPLC上で分析した。
これらの結果を2つのカテゴリーGP(2〜4)とGP
≧5にまとめ、表5に示す。
【0026】
【表5】
【0027】米デキストリンはコーン・デキストリンよ
りも有意に多くのグルコースと低分子量GPを生ずるこ
とが明らかである。従って、米デキストリンの高分子量
留分(GP>5)はコーン・デキストリンの高分子量分
布に比べて遥かに速く減少した。これらの発見はヒト酵
素エキスにより米GPはコーンGPよりもグルコースお
よび短鎖GPへの転化の良好な基質であることを示して
いる。
【0028】炭水化物耐性研究 表6は慢性下痢症状の16人の幼児についての炭水化物
耐性研究の結果を示す。次の方法を使用した。患者を8
時間絶食させてから、体重1kg当り2gの10%溶液
(グルコース、米デキストリンまたはコーン・デキスト
リンの溶液)を毎朝続けて任意の順序で与えた。3種の
異なった炭水化物は良く消化および吸収された。
【0029】
【表6】
【0030】血清中のグルコースの最大増加はコーン・
デキストリン溶液に比べて米デキストリン溶液の場合に
著しく高いことが明らかである。ピークのグルコース血
清濃度に関して、米デキストリンの経過時間はコーン・
デキストリンの場合よりも著しく短い。グルコース溶液
と米デキストリン溶液は同様の血清グルコース増大をも
つ。然しながら、グルコース溶液はデキストリン溶液に
比べて高い浸透荷重をもち、これがORS生成物の問題
でありうる。
【0031】血清グルコース応答曲線は米デキストリン
の曲線下の平均面積が耐性試験の最初の30分および6
0分の期間中はコーン・デキストリンよりも著しく大き
かったが120分の点ではそうではなかったことを確立
した。
【0032】この研究結果は米デキストリンがより大き
い血清グルコース最大上昇、血清グルコースピークまで
のより短い経験時間、および始めの30〜60分の試験
中の血清グルコース応答曲線下のより大きな面積をコー
ン・デキストリンに比べてもつことを示している。これ
らの結果は米デキストリンがコーン・デキストリンより
も迅速に加水分解して吸収されることを示すものであ
る。すなわち、米デキストリンはコーン・デキストリン
よりも容易に利用しうるグルコースを提供し、経口再水
和溶液からの水およびナトリウムの迅速な吸収を可能に
する。
【0033】清澄米デキストリン、ポップ米粉末および
米粉の比較 前述の如く、ポップ米および米粉は経口再水和治療に使
用されていた。然しながらポップ米および米粉は透明な
貯蔵安定性のある容易に使用しうるORSの炭水化物成
分として好適ではない。ポップ米および米粉の経口再水
和溶液は製品の処理と滅菌に付随する発泡と吹きこぼれ
の問題なしに滅菌することはできない。その上、透明で
容易に使用しうるORSはポップ米粉末および米粉の相
対的不溶性のために製造することができない。最後に、
ポップ米または米粉末の有機微細性はそれらを米デキス
トリンよりもORS用に望ましくないものにしている。
3%(v/v)の濃度での米デキストリン、ポップ米
粉、および米粉末の溶液の比較結果を次の表7、表8お
よび表9に示す。
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】
【表9】
【0037】米デキストリンは完全に可溶であるが、ポ
ップ米または米粉末は少量部分のみが可溶であるにすぎ
ないことが明らかである。相対溶解度の大きい可溶米デ
キストリンは表7および表8に示すように清澄度に影響
を及ぼす。清澄化米デキストリン溶液は「水のように透
明」であるが、ポップ米および米粉末は殆ど不透明であ
った。
【0038】表9に示す有機微細性の評価において、米
デキストリン溶液は試験したすべての寄与に関してポッ
プ米粉および米粉末の溶液とは著しく異なっていた。熱
処理(80℃)は米粉末の溶液の口触りに僅かな影響を
もつ以外、ほとんど影響を及ぼさなかった。
【0039】腸内酵素による米デキストリンと米粉末の
消化の比較 炭水化物の消化およびグルコースポリマー類からのグル
コースの生産に包含される主要な酵素は腸内のマルター
ゼおよびパンクレアチンアミラーゼである。然しなが
ら、生後6ケ月の期間中、パンクレアチンアミラーゼは
存在しないか又は濃度が著しく低い。従って、若い幼児
の炭水化物の消化は種々の腸内アミラーゼと共に唾液中
のアミラーゼに主として依存する。
【0040】幼児の胃腸病は感染疾患による酵素損失の
ために炭水化物の消化に悪影響を及ぼす。然しながら、
他の2糖類がひどく低下しているとき、マルターゼ活性
は感染疾患の後に高水準にとどまる。また、炭水化物の
破壊は生後6ケ月までの幼児の低活性のパンクレアチン
・アミラーゼによって影響される。
【0041】表10は米デキストリン(RD)と米粉末
(RF)とのマルターゼ消化の比較を示す。マルターゼ
消化は1.0mlの合計容量中に20単位のマルターゼ
をもつRDまたはRFの3mgを種々の時間培養(37
℃)することによって行なった。培養後、試料を沸騰水
浴中に5分間入れて試験酵素を不活性化した。消化した
試料を遠心分離して不溶性物質(たとえばRF)を分解
し、上澄液中の遊離グルコースの濃度をTrinder
グルコース・オキシダーゼ試剤(米国ミズーリ州セント
ルイスのシグマ・ケミカル・カンパニー)を比色決定し
た。
【0042】
【表10】
【0043】40分までのマルターゼ消化後にRF試料
にはグルコースは見出されなかったことが明らかであ
る。しかしマルターゼによるRDの消化はグルコースの
直接生産が見出され、40分までの培養時間について時
間の増大と共にグルコースの生産が増大した。未消化R
D中の遊離グルコースを消化米デキストリン中の合計グ
ルコースから差し引くと、マルターゼ消化の直接の結果
としての放出されたグルコースの量は2.12〜5.1
6mgの範囲にあり、合計RDの7〜17%であった。
これらの結果はグルコースがRDのマルターゼ消化中に
生産されるが、RFのマルターゼ消化中には生産されな
いことを実証している。
【0044】前述のように、本発明のORSのRD輪郭
は2〜6個のグルコース単位のGPから成り、65〜7
5%のものが好ましい。RFは7GP未満のGPをもた
ない。RFおよびRDをヒトのパンクレアチン・グルコ
アミラーゼで培養すると、GP1〜GP6の含量の比例
的増大がRFおよびRDについて見出された。これはR
FとRDがパンクレアチン・アミラーゼ消化能力の点で
競合することを示唆するものである。然しながら、上述
の如く、パンクレアチン・アミラーゼは若い幼児におい
ては重要でない。
【0045】表11はヒトのパンクレアチン・アミラー
ゼによる消化の前後のRD溶液およびRF溶液のグルコ
ース量のの比較を示すものであり、更にRDが比較試験
中RFよりも実質的に高水準のグルコースを与えること
を示すものである。組合わせた酵素消化は30mgのR
DまたはRFを0.28単位のアミラーゼで所望時間培
養し、試料を5分間沸騰させてアミラーゼを不活性化
し、次いで混合物を過剰のマルターゼ(50単位)で培
養して有効なマルレース(GP2)およびマルトトリオ
ース(GP3)を遊離グルコースに転化させることから
成るものであった。消化した試料を遠心分離して不溶性
物質(たとえばRF)を分離し、そして遊離グルコース
濃度を比色計で決定した。
【0046】
【表11】
【0047】高濃度マルターゼ単独(アミラーゼなし)
によるRDまたはRFの培養は合計RDの23%の多量
のグルコースをRD試料(7mg/30mgRD)にも
たらしたが、マルターゼ消化RFにはグルコースをもた
らさなかった。このグルコースはRFではなくてRDに
存在するGP2(マルトース)およびGP3(マルトリ
オース)のマルターゼ消化の結果である。パンクレアチ
ン・アミラーゼと過剰マルターゼの双方によるRDまた
はRFの消化はRF試料よりもRD試料において多量の
グルコースをもたらした。RDまたはRFの試料中に生
ずる合計グルコースはアミラーゼによる培養時間の増加
と共に増大した。
【0048】腸内の消化研究からの結果は高水準のグル
コースがアミラーゼとマルターゼの双方による培養中に
RFよりもRDから生産されることを示している。更に
これらの結果はグルコースがRDのマルターゼ消化中に
生産されるがRFからは生産されないことも実証してい
る。このことはパンクレアチン・アミラーゼが不十分で
ある期間中はRFではなくてRDから遊離グルコースが
利用されつづけることを示すものである。すなわち、R
FではなくてRDの「試験管内」消化は幼児の急性下痢
による脱水の管理に必要なグルコースを与えると思われ
る。
【0049】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 米デキストリンの清澄化:実験室規模 この実施例において、30%の粗米デキストリン炭水化
物溶液300gを45℃に加温し、KOHでpH6.0
に調節した。第1の濾過を、6.2gの濾過助剤シル・
フロの添加後に濾過助剤を予備被覆したバックナー濾過
ロートを用いて行なった。この濾液を2.75gの濾過
助剤と8.1gの炭素粉末(アメリカン・ノリット)の
添加によって第2の濾過にかけた。混合物を90℃に加
熱した後に濾過助剤被覆のバックナー濾過ロートで濾過
した。
【0050】生成濾液を30℃に冷却し、1NのHCl
でpH4.0〜4.5に調節した。この透明濾液をOR
S製品に使用した。処理した炭水化物溶液は20%固定
で無色透明であり、蛋白含量は固体基準で<0.1%で
あった。
【0051】実施例2 米デキストリンの清澄化:生産
規模 高蛋白米粉末法の副生物である粗米デキストリンは商業
用ORS製品に使用する前に清澄化する必要があった。
この生産規模の清澄化の実施例において、4500ポン
ドの粗米デキストリンを1250ガロンの脱フッ素水道
水を含む開放タンク中でブレンドした。この混合物を攪
拌し、112〜122°Fに加熱した。
【0052】10%KOH溶液によりpHを5.9に調
節した。この場合、初期pHは4.5であり、6ポンド
のKOHがpHを5.98にするのに必要であった。約
300ポンドのシルフロ濾過助剤を上記の開放タンク中
の水と米デキストリンとの混合物に加えた。板と枠のフ
ィルタ・プレスを組立て、約50ポンドのシルフロ濾過
助剤を使用してフィルタを被覆した。米デキストリン溶
液をフィルタ・プレスを通して第2の開放タンク中にポ
ンプ給送した。約25%の固体の第1の濾液を含む第2
タンク中で攪拌を開始し、この濾液を185°Fに加熱
した。
【0053】第1の濾液が所望温度に達した後に、84
ポンドのシルフロ濾過助剤と253ポンドの活性炭を加
えた。適切に組立てた板と枠のフィルタに濾過助剤を被
覆したフィルタ・プレスに上記の溶液を第3タンクにポ
ンプ給送し、このタンク中で第2濾液をまず100°F
に冷却し、次いでプレート・クーラーを通して45°F
に冷却した。17.91%の合計固体の冷却第2濾液を
10%HCl溶液でpH4.5に調節した。この第2濾
液を濃縮し、噴霧乾燥して約2.3%の水分、0.1%
未満のタンパクおよび24.6デキストロース当量(D
E)をもつ白色粉末を得た。再構成したとき、このもの
は(水に)全く透明であった。
【0054】実施例3 米デキストリン経口再水和溶液
の製造 次の方法を使用して経口再水和溶液(ORS)を200
0ガロン・バッチの生産規模で配合し製造した。始めに
1800ガロンの脱イオン水を130°Fに加熱し、混
合タンクにポンプ給送した。次いで乾燥成分すなわち1
9.7kgのNaCl、3710gのクエン酸ナトリウ
ム、1920gのクエン酸、18.6kgのクエン酸カ
リウム、および233.5kgの乾燥、清浄化米シロッ
プ固体から成る乾燥成分をトリ・ブレンダーにより上記
の水に加えた。
【0055】乾燥成分を加えた後、これに天然トロピカ
ル香味液を加えた。このブレンド生成物を次いで40°
Fのクーラーにポンプ給送した。生成物を純水で標準化
して3.49%の最適合計固体含量をえた。生成物の標
準化には約200ガロンの水が必要であった。
【0056】この液体生成物を滅菌用容器に充填した。
1リットル当りの栄養剤の要件は次のとおりであった。 1l当りの要件 ナトリウム 50ミリ当量(mEq); クロライド
45mEq; カリウム 25mEq; シトレート
34mEq; 米デキストリン 30g;カロリー 1
20キロカロリー
【0057】実施例4 米デキストリンORSおよびグ
ルコースORSの臨床比較 臨床研究を次のとおり行なって本発明の米デキストリン
ORSの効力を通常のグルコース基材ORSと比較して
検査した。急性下痢の二次症状として温和から中程度の
脱水症状をもつ生後3〜18ケ月の幼児(男)をORT
の候補としてえらび、ランダムに2つの群に分けた。す
べて患者についてえられた個々の情報は年令、性別、体
重、始めの脱水程度、名簿記入前の下痢の日数、および
嘔吐の存否であった。基準線の血液試料を集めて血清ナ
トリウム、カリウム、クロライド、重炭酸イオン、p
H、pCO、グルコース、尿素、クレアチニン、およ
び浸透性を決定した。追加の決定を受入れ後6時間、1
2時間、24時間および48時間において行なった。研
究期間中、用便と尿を別々に集めて秤量し、ナトリウム
とカリウムの決定のために貯蔵した。用便は浸透性測定
に供し、尿は比重測定に供した。用便と尿の収集期間は
0〜6時間、6〜12時間、および12〜24時間であ
った。嘔吐重量は嘔吐を集めるのに使用した「おむつ」
の乾燥重量と湿潤重量との差異を決定することによって
推定した。
【0058】研究に入る際に、脱水の推定%に研究開始
の体重を掛けることによって幼児の全体の流体不足を決
定した。6〜12時間の経続中に、幼児は計算流体不足
の容量当量から2倍のORSを摂取した。臨床的に示す
とき、飲むのを嫌がる幼児または嘔吐をしばしばくりか
えす幼児の場合には、ORSを鼻から胃への管によって
与えた。計算容量の流体を投与した後、幼児を臨床再検
査によって再評価した。再水和が達成されなかったなら
ば、ある容量の再水和溶液を再び与え、再水和試験を通
して記録された摂取量により流体不足の更に最近の推定
に従って計算した。
【0059】再水和の完了の際、患者の体重を測定し、
それぞれの患者についての体重増加%を次のように計算
した。((再水和重量−研究開始時の重量)/再水和重
量)×100。非パラメータのデータをカイ自乗試験に
よって分析した。連続データをANOVAによって又は
経時的な処理の差についての変数のくりかえし測定分析
によって分析した。有意差の水準をp<0.05にセッ
トした。他に特別の記載のない限り、結果は平均値±標
準偏差として表示した。下記の表12はこの研究に使用
した経口再水和溶液の組成を示すものである。
【0060】
【表12】
【0061】表13は研究群の臨床的特徴と栄養状態に
は有意差が存在しなかったことを示している。
【0062】
【表13】
【0063】表14は流体およびナトリウムの摂取のバ
ランス研究の結果を示すものである。両群の患者は研究
期間にわたってORS摂取に関して匹敵していた。すな
わち、それらの正味のナトリウム摂取は患者に与えた米
デキストリンORSの摂取よりも有意に高かった。
【0064】
【表14】
【0065】表15は用便量を示す。最初の6時間の治
療中、平均用便量は米デキストリンORS患者において
低かった。米デキストリン群の全研究期間にわたる平均
用便量は49.9g/kgであり、これに比べてグルコ
ースORS群では65.9g/kgであった。用便中の
ナトリウムとカリウムの量は最初の6時間の治療中グル
コース群に比べて米デキストリンORS群において著し
く低かった。米デキストリンORS群について、6〜1
2時間、12〜24時間、および24〜48時間のおそ
い期間において用便量とNa出量は低い傾向がある。
【0066】
【表15】
【0067】表16は正味の摂取量から用便量を差し引
くことによって計算した正味の吸収量バランスを示す。
【0068】
【表16】
【0069】流体吸収バランスは再水和相の最初の6時
間の期間中、米デキストリンORS群において著しく大
きかった。異なった研究期間を横切って分析したとき、
米デキストリン群の平均流体バランス(55.2±3.
1ml/kg)でありグルコースORS群(41.4±
3.2ml/kg)よりも大きかった。グルコースOR
Sのナトリウム含量は高かったけれども、0〜48時間
にわたる4回の時間のいづれの期間中にも両群のあいだ
に正味のナトリウム吸収バランスの差異はなかった。驚
くべきことに、このパラメータを研究期間にわたって評
価したとき、平均バランスは米デキストリンORS群に
おいて高かった。
【0070】米デキストリンORS群のカリウム吸収バ
ランスは最初の6時間の治療中グルコースORS群より
も統計的に高かった。研究の残りの3回の期間をとおし
て、米デキストリンORS群の吸収バランスがグルコー
スORS群に比べて大きい傾向があった。
【0071】上記の米デキストリンORSとグルコース
ORSの研究結果は、両者の処方物が水和の回復に有効
であったことを示している。然しながら、バランスの研
究は本発明の米デキストリンORSの方がグルコースO
RSよりも下痢の治療に有効であることを示している。
幼児に供給の米デキストリンORSは最初の6時間の再
水和期間中グルコースORSよりも著しく低い用便量
(表15)と大きい水およびカリウムのバランス(表1
6)をもっていたし、そしてこの傾向は48時間までの
残りの3回の期間中にもつづいていたからである。ナト
リウムのバランスは両群の間に差異はなく(表16)、
このことは米デキストリンORSが低いナトリウム水準
を含んでいるけれども、それにもかかわらず高いナトリ
ウム水準をもつグルコースORSと同様にナトリクム吸
収の促進に有効であった(表12)ことを示すものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明による米デキストリンの清澄化法の図式ダ
イヤグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン アール ユーバー アメリカ合衆国インディアナ州 47711 エバンスビル ハニーサックル ドライブ 14401 (72)発明者 サリム エス アクラボーイ アメリカ合衆国インディアナ州 47714 エバンスビル カレッジ ハイウエー 867 (72)発明者 ジェイ ロベルト モラン アメリカ合衆国インディアナ州 47711 エバンスビル ウインドクリフ 500

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質と炭水化物を含む改良された経口
    再水和溶液であって2〜6個のグルコース単位をもつ
    鎖グルコースポリマー含量が50〜90重量%のグルコ
    ースポリマーをもつ米デキストリンを炭水化物成分とし
    て使用することを特徴とする改良された経口再水和溶
    液。
  2. 【請求項2】 短鎖グルコースポリマー含量が55〜8
    0重量%である請求項1の経口再水和溶液。
  3. 【請求項3】 短鎖グルコースポリマー含量が65〜7
    5重量%である請求項1の経口再水和溶液。
  4. 【請求項4】 (a)中性pHでの酵素加水分解によっ
    て米粉から得た可溶化米炭水化物留分を35〜50℃で
    濾過助剤を使用して濾過し;次いで(b)濾液を濾過助
    剤および活性炭を使用する80℃を越える温度での第2
    の濾過にかけ(c)電解質を加える、諸工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1の経口再水和溶液の製造方法。
  5. 【請求項5】 第2の濾液のpHを4.0〜4.8に調
    節する請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 第2の濾液のpHを4.5に調節する
    求項4の方法。
  7. 【請求項7】 電解質と炭水化物を含み、該炭水化物が
    2〜6個のグルコース単位をもつ短鎖グルコースポリマ
    ー含量が50〜90%のグルコースポリマーをもつ、経
    口再水和溶液からなることを特徴とする下痢治療剤。
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