JPH075771A - 転写材搬送装置 - Google Patents

転写材搬送装置

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JPH075771A
JPH075771A JP14721293A JP14721293A JPH075771A JP H075771 A JPH075771 A JP H075771A JP 14721293 A JP14721293 A JP 14721293A JP 14721293 A JP14721293 A JP 14721293A JP H075771 A JPH075771 A JP H075771A
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Japan
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transfer material
transfer
film
contact
conductive film
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Application number
JP14721293A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyuki Nanba
治之 難波
Toshiaki Sagara
俊明 相良
Yasuki Yamauchi
泰樹 山内
Toru Teshigahara
亨 勅使川原
Takuto Tanaka
拓人 田中
Shigeru Inaba
繁 稲葉
Jun Abe
純 安部
Takahide Inoue
隆秀 井上
Koichiro Shinohara
浩一郎 篠原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動する転写材保持フィルム3に転写材7を
静電吸着させて像担持体1と当接する転写部へ搬送し、
その像担持体上のトナー像を転写材7に転写する転写材
搬送装置において、簡易な構成で小型、安価でありなが
ら、長期にわたって信頼性及び安全性に優れ、しかも、
転写材の転写材保持フィルムへの静電吸着を電気ノイズ
などの発生がなく均一にかつ確実に行うことができるよ
うにする。 【構成】 上記の装置において、転写材保持フィルム3
の転写部上流側となる位置に当接するように体積抵抗値
が102〜105Ω・cmの導電性フィルム部材5を設置
し、その保持フィルム3との当接部において導電性フィ
ルム部材5から転写材7に所定の電荷を付与するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上に形成したト
ナー像を記録紙に転写するPPC法を採用した画像形成
装置における記録紙等の転写材をその転写部に搬送する
転写材搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PPC法を採用した複写機、プリ
ンター等の画像形成装置のカラー画像化が急激に進展し
ており、そのPPC法のひとつであるカールソンプロセ
スを適用したカラー画像形成装置としても種々のものが
提案されている。それらを大別すると、感光体上に形成
したトナー像を順次転写して転写材上で各色のトナー像
を重ね合わせることによりカラー画像を形成するタイプ
のもの(例えば、特開平2−127665号公報、特開
平2−168287号公報)と、感光体上で各色のトナ
ー像を重ね合わせた後に一括して転写材に転写すること
によりカラー画像を形成するタイプのもの(例えば、特
開平3−177869号公報)がある。このようなカラ
ー画像形成装置において転写材を感光体の転写位置へ搬
送させる転写材搬送装置としては、転写材保持フィルム
をドラム状若しくはベルト状に形成したものを感光体に
当接しながら回動するように設置し、その転写材保持フ
ィルムに転写材を静電的に吸着させて感光体と当接する
転写位置に搬送するものが主に使用されている。この転
写材保持フィルムとしては、一般的に体積抵抗値108
〜1018Ω・cm、厚さ1mm以下のフィルム部材が用
いられている。なお、転写位置では、転写材保持フィル
ムの裏面側に設置したコロントロン転写器等により感光
体上のトナー像を静電的に転写材側に引き付けることに
よって転写が行われる。
【0003】かかる転写材保持フィルムを用いた転写材
搬送装置がカラー画像形成装置に多用される理由は、ひ
とつに、このような転写材搬送装置を使用しない場合に
必要となる感光体から転写材を分離するための剥離手段
が不要になるためである。つまり、剥離手段としての剥
離爪を設けた場合、その剥離爪の先端部により感光体ド
ラム表面が傷つけられ、それにより画像欠陥を招く虞れ
があるが、上記のような搬送手段によれば、転写終了後
の転写材は保持フィルム側に吸着したままで感光体面か
ら剥離されるため剥離爪を設ける必要がなく、その結果
剥離爪による画像欠陥の発生が防止される。また、もう
ひとつの理由は、転写材上でトナー像を順次重ね合わせ
てカラー画像を形成する場合、その色ずれを防ぐことが
できるからである。つまり、各種サイズからなる転写材
の位置制御を、すべて転写材をドラム又はベルト形状に
した転写材保持フィルムに吸着されそれらを一体的に動
作させることで容易にかつ正確に行えるため、色ずれが
発生しにくくなる。
【0004】また、このような転写材搬送装置の場合、
転写材保持フィルムに転写材を確実に静電吸着させるこ
とが重要であるが、従来においてはこの静電吸着機構と
して以下のような手段が知られている。
【0005】まず、特開平2−127665号公報に例
示されるように、転写保持フィルムの保持面側に金属ロ
ールを回転可能に当接させるとともに、その反対面にコ
ロトロン帯電器を対向させて配置し、その金属ロールと
転写材保持フィルムの間に転写材を供給し、コロトロン
帯電器の放電により転写材保持フィルムを帯電させてそ
の保持フィルムに転写材を静電吸着させるものがある。
しかし、この場合には、金属ロールの圧力制御機構が必
要となるため搬送装置が構造的に複雑で、しかもコスト
高になる。また、金属ロールは剛性体であるため転写材
保持フィルムとの間にすき間が生じ易く、そのすき間の
部分でコロトロン帯電器の放電により電界強度が高まっ
て放電が発生し、電気ノイズが発生するという問題があ
る。
【0006】また、特開平1−172987号公報、特
開平2−168287号公報などに例示されるように、
転写保持フィルムの保持面側にコロトロン帯電器を配置
するとともに、その反対面に対向電極としてコロトロン
帯電器、金属ロール或いは導電性ブラシを対向させて配
置し、その保持面側のコロトロン帯電器と転写材保持フ
ィルムの間に転写材を供給し、コロトロン帯電器の放電
により転写材を帯電させて転写材保持フィルムに静電吸
着させるものがある。この場合には、上記の金属ロール
を当接させる吸着機構における問題点を解消できる効果
がある反面、金属ロールを使用する場合と異なり転写材
を介して転写保持フィルムに機械的な圧力が作用しない
ため、波状等に変形して平面性に欠ける記録紙がしばし
ばそのままの状態で搬送され、転写位置において感光体
に接触しない部分が発生してしまい、これにより部分的
な転写不良が発生するという問題がある。また、転写材
の先端部がコロトロン帯電器の内部に侵入して高圧放電
ワイヤーを切断してしまう等の問題もある。
【0007】更に、特開平1−172988号公報や特
開平3−194576号公報に例示されるように、転写
保持フィルムの保持面側に導電性ブラシを当接するとと
もに、その反対面にコロトロン帯電器を配置したり或い
はベルト駆動用導電性ロールを設置し、その導電性ブラ
シと転写材保持フィルムの間に転写材を供給し、コロト
ロン帯電器の放電や導電性ブラシへの印加電圧により転
写材保持フィルム帯電させて転写材を保持フィルムに静
電吸着させるものがある。しかしながら、この場合には
いずれも、保持フィルムとの摩擦により導電性ブラシの
毛抜け、毛切れ、毛ばらけ、拡がり等が発生して信頼性
に欠け、しかもコスト的にもけして安価なものとは言え
ない。また、導電性ブラシの毛抜けや毛切れは、コロト
ロン帯電器内への混入により火花放電を誘発し、安全性
の面においても問題があった。一方、導電性ブラシの毛
のばらけや拡がりは、導電性ブラシと転写材との接触不
良を起こし、これにより静電吸着が均一になされず、し
かも転写も不均一になり転写画像にスジ状の画像ムラが
発生する問題がある。そのため、均一な吸着を得るため
ブラシの毛の密度を高くする必要があり、ブラシの厚さ
は2〜3mm程度は少なくとも必要されている。さら
に、導電性ブラシ先端が毛のばらけや拡がりにより転写
材保持フィルムを介さずにコロトロン帯電器等に直接対
向して火花放電を起こすことを防ぐため、転写材保持フ
ィルムの幅を広めにする必要があり、これにより装置が
大型化する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような各種問題点を解消するためになされたもの
で、簡易な構成で、長期にわたって信頼性及び安全性に
優れ、しかも、転写材の転写材保持フィルムへの静電吸
着を電気ノイズなどの発生がなく均一にかつ確実に行う
ことができる小型で安価な転写材搬送装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の転写材搬送装置
は、移動する転写材保持フィルムに転写材を静電吸着さ
せて像担持体と当接する転写部へ搬送し、その像担持体
上のトナー像を転写材に転写する転写材搬送装置におい
て、上記転写材保持フィルムの転写部上流側となる位置
に当接するように、体積抵抗値が102〜105Ω・cm
の導電性フィルム部材を設置し、その転写材保持フィル
ムとの当接部において導電性フィルム部材から転写材に
所定の電荷を付与するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0010】本発明において、上記導電性フィルム部材
は、その体積抵抗値が102〜105Ω・cmであり、こ
の抵抗値が102Ω・cm未満であると電気ノイズ発生
し易くなり、反対に105Ω・cmを越えるとこのフィ
ルムにおいて電圧降下が顕著となり、転写材に静電吸着
に必要な電荷を充分に付与することができない。
【0011】また、この導電性フィルム部材の厚さは
0.05〜1.0mmである。この厚さが0.05mm
未満であると弾力性のない腰のよわいものとなり、波う
ち状に変形している転写材をフィルム部材により弾性押
圧する効果が得られない。反対に1.0mmを越える
と、剛性が高くなって転写材保持フィルムとの間に隙間
が生じ易くなったり、電気ノイズが発生する等の問題が
ある。
【0012】更に、転写材を転写材保持フィルムに静電
吸着させるための電荷を導電性フィルム部材から転写材
に注入させる方法としては、例えば、直流又は交流電源
をフィルム部材若しくはフィルム部材と対向設置された
導電性ロール等の導電性部材に接続して所定の電圧を印
加したり、或いは、フィルム部材と対向設置するコロト
ロン等の放電器を利用する等の手段を採用することがで
きる。
【0013】
【作用】このような本発明の装置によれば、特定の体積
抵抗値を有する導電性フィルムを転写材保持フィルムに
当接させることにより、転写材との間にすき間や電気ノ
イズが発生することなく、その保持フィルムに対して転
写材を均一かつ確実に静電吸着させることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明についてさらに
詳細に説明する。 実施例1 図1は、本発明の転写材搬送装置を適用した画像形成装
置の要部構成図である。図中、1はその表面に図示しな
い現像装置によって白黒又はカラーのトナー像が現像形
成される感光体ドラム、2は転写部において感光体ドラ
ム1の表面に当接して回転するように配置された中空構
造の転写ドラム、3は転写ドラム2の外周面を構成する
転写材保持フィルム、4はコロトロン転写器、5は転写
ドラム2の転写部より上流側の位置に当接させる導電性
フィルム部材、6は導電性フィルム5の転写ドラム2と
の当接部において対向して配置された吸着用コロトロン
帯電器、7は記録紙等の転写材、8は給紙トレー、9は
その先端が転写ドラム2に対して接離自在に設けられ、
転写ドラムから転写終了後の転写材7を剥離する剥離
爪、10は剥離爪9により剥離された転写材7を図示し
ない定着装置の方向に送る搬送ベルトである。
【0015】この転写材搬送装置は、転写ドラム2と、
導電性フィルム部材5と、吸着用コロトロン帯電器6と
でその主要部が構成されている。
【0016】転写ドラム4は、転写材保持フィルム3で
ある厚さ150μmのポリフッ化ビニリデンフィルムを
不図示のドラム枠部材により支持してドラム外周面を形
成し、全体が中空構造のドラム形状になるように構成し
たものである。従って、感光体ドラム1には転写材保持
フィルム3が当接する。
【0017】導電性フィルム部材5は、図2に示すよう
に、その後端側が導電性プレート11により支持される
とともに、その先端部がフィルム部材の曲げ弾性を利用
して転写ドラム2の転写材保持フィルム3に圧接される
ようになっている。フィルム部材としては、体積抵抗値
が103Ω・cm、厚さが0.1mmのポリエチレンベ
ースの導電性樹脂フィルム(アキレス(株)製:商品名
NSPEシート)を用いている。また、この導電性フィ
ルム部材5はプレート11を介してアースされている。
さらに、導電性フィルム部材5は、転写ドラム2との当
接がソレノイド等の接離機構12により必要に応じて解
除できるように支持されている。このように導電性フィ
ルム部材5の当接状態を解除可能に構成するのは、転写
ドラム2上に吸着した転写材が一旦トナー像の転写を受
けた後に再び導電性フィルム部材5と転写ドラム2の間
を通過する場合にその転写トナー像がフィルム部材5の
摺接により乱されることを防止するためである。
【0018】なお、導電性フィルム部材5の当接圧力に
よって転写ドラム2の転写材保持フィルム3がひずん
で、その吸着性能や信頼性に問題を起こす虞れがある場
合には、図3に示すように導電性フィルム部材5と対向
する転写材保持フィルム3の裏面にその先端部が当接す
るバックアップシート13を取り付けてもよい。
【0019】このような転写材搬送装置を適用した本実
施例の装置は、次のように作動する。まず、トナー像形
成のために感光体ドラム1が回転駆動すると、転写ドラ
ム2が回転するととともに吸着用コロトロン帯電器6に
直流の高電圧が印加される。この状態で、給紙トレイ8
から転写材7がフィードローラ14の回転作用により送
り出され、給紙用搬送ガイド15を経由して転写ドラム
2(転写材保持フィルム3)と導電性フィルム部材5の
間(当接部)に導入される。ここで、導入された転写材
7には、吸着用コロトロン帯電器6の放電により転写材
保持フィルム3が帯電されることにより、接地された導
電性フィルム部材5から吸着に必要充分な電荷が注入さ
れる。これにより、転写材7はその先端部側から順次、
転写ドラム2の転写材保持フィルム3に静電吸着され
る。
【0020】そして、転写ドラム2上に吸着保持された
転写材7は、転写ドラム2の回転に伴って感光体ドラム
1と当接する転写部へ搬送され、そこで感光体ドラム1
上に形成された第1色目のトナー像が転写される。ここ
での転写はコロトロン転写器4の作用によって行われ
る。またこのとき、転写材7は転写ドラム2に充分に吸
着されているため、感光体ドラム1に巻き付くことはな
く転写ドラム2に吸着保持されたままで2周或いは3周
して空搬送され、2色目以降のトナー像転写のために待
機する。
【0021】2色目以降のトナー像の転写に際しては、
転写材7上に転写された未定着トナー像を乱すことがな
いように導電性フィルム部材5をソレノイド12によっ
て転写ドラム2から離間させるとともに、吸着用コロト
ロン帯電器6の放電を停止するようになっている。その
後、転写材7は転写ドラム2上に吸着保持されたままで
搬送され、転写部において再び2色目以降のトナー像が
順次転写される。全色のトナー像の転写が完了すると、
転写材7はその先端が剥離位置に到着するよりも所定時
間早いタイミングで転写ドラム3に当接した剥離爪7に
よって転写ドラム2から剥離され、搬送ベルト10によ
り定着装置等の次工程に送られる。
【0022】この実施例装置によれば、導電性フィルム
部材5を転写ドラム2の転写材保持フィルム3に当接さ
せるというきわめて簡易で安価な手段により、転写材を
転写材保持フィルム3に確実にかつ均一に静電吸着させ
ることができる。また、導電性フィルム部材5を弾性変
形させて転写材保持フィルム3に当接させるため、その
保持フィルム3や転写材7にすき間なく当接させること
ができ、これにより、金属ロール等を当接させていた従
来例のように当接しないすき間部分での放電により発生
する電気ノイズの問題がない。この電気ノイズの防止効
果には、導電性フィルム部材の体積抵抗が103Ω・c
mという、いわゆる半導電性のものを使用し、それが制
限抵抗として機能していることも寄与している。
【0023】また、導電性フィルム部材5は転写材保持
フィルム3との当接面積が大きいため、同一の吸着力を
得るために必要な吸着用コロトロン帯電器6への印加電
圧を、略線状の接触で当接面積が小さい金属ロールに比
べて低くすることができる。しかも、導電性フィルム部
材5を転写材保持フィルム3に圧接させているため、波
打ち状に変形した転写材が給紙されても、その圧接力に
より波打ち状の変形が機械的にならされ、保持フィルム
3に均一に密着させることができる。
【0024】さらに、導電性フィルム部材5は、導電性
ブラシを用いていた従来例のようなブラシの毛抜け、毛
切れ等が発生する問題や、その抜けたり切れたブラシ毛
によるコロトロンでの火花放電等の問題がなく、しか
も、長期使用で問題化する毛倒れや拡がりなどの問題も
発生しない。
【0025】実施例2 図4は、本発明の第二実施例を示すものである。この実
施例の転写材搬送装置は、実施例1における転写ドラム
2に代えて転写ベルト20を使用し、吸着用コロトロン
帯電器6の使用をやめて導電性フィルム部材5に直流電
圧を印加した以外は実施例1と基本的に同じ構成からな
るものである。そのためここでは、図1と共通の機能を
もつ部分には同一の符号を付し、必要以外はその説明を
省略する。図中、14は、カラー現像される感光体1の
周面に近接して配置されたカラー現像装置(現像ロー
ル)である。
【0026】転写ベルト20は、転写材保持フィルム3
としての体積抵抗値が1011Ω・cmで厚さが0.6m
mのゴムベルトをロール21に装架させ、感光体ドラム
1の転写部において当接するように設置されている。ま
た、この転写ベルト20は、図5に示すように不図示の
接離機構により感光体ドラム1から離間して該ドラムと
の当接状態が解除できるようになっている。
【0027】導電性フィルム部材5は、体積抵抗値が1
2Ω・cmで厚さが0.5mmの樹脂フィルム(東洋
インキ(株)製)であり、金属プレート11により把持
されて金属ロール21a上の転写ベルト20(転写材保
持フィルム3)に当接するように設置されている。この
フィルム部材5は金属プレート11を介して直流電源1
6に接続されており、またローラ21aはアースされて
いる。なお、導電性フィルム部材5は、常時転写ベルト
20に当接させても良いが、本実施例では転写ベルト2
0を感光体ドラム1に当接させる時に併せて当接させ、
その離間時に同様に離間させるようにしている。
【0028】次に、このような転写材搬送装置を適用し
た本実施例の装置の動作について説明する。まず、帯
電、露光及び現像のトナー像形成プロセスをカラーの色
数に応じて複数回繰り返すことにより、感光体ドラム1
上に所望のカラートナー像が形成される。このカラート
ナー像が形成されて転写段階にはいると、転写ベルト2
0は不図示の接離機構により感光体ドラム1に当接する
とともに、この転写ベルト20に当接する導電性フィル
ム部材5に直流電圧が印加され、これによりアースされ
たロール21aとの間で電位差が生じる。なお、このと
き、転写ベルト20はロール21の回転駆動により感光
体ドラムとほぼ同じ速度で移動している。
【0029】この状態で、給紙トレイ8から転写材7が
フィードローラ14の回転作用により送り出され、給紙
用搬送ガイド15を経由して転写ベルト20(転写材保
持フィルム3)と導電性フィルム部材5の間(当接部)
に導入される。こここで、導入された転写材7には、導
電性フィルム部材5から吸着に必要充分な電荷が注入さ
れる。これにより、転写材7はその先端部側から順次、
転写ベルト20の転写材保持フィルム3に静電吸着され
る。
【0030】そして、転写ベルト20上に吸着保持され
た転写材7は、転写ベルト20の移動に伴って感光体ド
ラム1と当接する転写部へ搬送され、そこで感光体ドラ
ム1上に合成されたカラー画像が転写される。この転写
は公知のコロトロン転写器4によって行われ、またこの
とき、転写材7は転写ベルト20に充分に吸着されてい
るため、感光体ドラム1に巻き付くことはなく転写ベル
ト20に吸着保持されたままで剥離位置へ搬送される。
剥離位置に搬送された転写材7は、剥離爪9によって転
写ベルト20から剥離され、搬送ベルト10により図示
しない定着装置等の次工程に送られる。
【0031】本実施例によれば、実施例1で述べたよう
な優れた点に加えて、以下のようなメリットがある。す
なわち、転写材の吸着位置と転写位置との距離が短くな
り、しかも、均一な吸着を得るためには、導電性ブラシ
の場合にはそのブラシ毛の密度を高くし、その厚さを2
〜3mmにすることが必要とされるのに比べ、本例では
導電性フィルム部材の厚さとして0.5mmという1/
4〜1/6程度の省スペースとすることができるため、
装置のより小型化が図れる。また、実際に、導電性フィ
ルム部材に代えて導電性ブラシを設置して使用してみた
ところ、ブラシの毛拡がりによってそのブラシ毛が感光
体ドラム1に接触するという問題が発生したが、導電性
フィルム部材を使用することによりこのような問題は防
止される。さらに、本例では導電性フィルム部材への印
加電圧が1.5kVという低電圧で十分な吸着力が得ら
れ、実施例1のようにコロトロン6で行う場合に比べ電
源コストを低く抑えることができる。
【0032】実施例3 図6は、本発明の第三実施例を示すものである。この実
施例の転写材搬送装置は、実施例2における転写ベルト
20のロール20aと転写部との間において転写ベルト
20を挟むようにその両側にふたつの導電性フィルム部
材5a、5bを設置し、その導電性フィルム部材5a、
5b間に導電性プレート11を介して直流電圧を印加し
た以外は実施例2と基本的に同じ構成からなるものであ
る。
【0033】転写ベルト20の保持面側に当接させる導
電性フィルム部材5aは、体積抵抗値が105Ω・c
m、厚さ0.05mmの導電性樹脂フィルム(グンゼ
(株)製)であり、実施例2と同様に、不図示の接離機
構による転写ベルト20の感光体ドラム1ヘの接離動作
に連動して転写ベルト20に対して接離可能になるよう
設置されている。また、転写ベルト20の非保持面側に
当接させる導電性フィルム部材5bは、体積抵抗値が1
2Ω・cm、厚さ1.0mmの導電性樹脂フィルム
(東洋インキ(株)製)であり、転写ベルト20に常時
当接されるようになっている。
【0034】また、転写ベルト20を装架する転写部上
流側のロール21aは、ベルトとのスリップを防止する
ため、金属シャフト上にEPDMゴム層を巻いて構成し
たものを使用した。なお、このロール21aとして、実
施例2における金属ロール21aの表面を他の絶縁処理
したものを使用した場合には、十分な静電吸着力が得ら
れなかった。
【0035】このような転写材搬送装置を適用した本実
施例の装置によれば、実施例2とほぼ同様にして転写材
を転写ベルトに良好に静電吸着させて転写部に搬送する
ことができる。また、本例の導電性フィルム部材5aと
して体積抵抗値が107Ω・cmのフィルムを用いたと
ころ、このフィルム部材での電圧降下が大きく、転写材
の転写ベルトへの良好な静電吸着がなされず、その実用
化は困難であった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置は、
導電性フィルム部材を転写材保持フィルムに当接させる
ものであるため、きわめて簡易な構成で、しかも小型で
安価ななものであり、導電性ブラシのような毛抜け、毛
切れ、毛ばらけ、毛拡がり等がなく長期にわたって信頼
性及び安全性に優れたものである。
【0037】また、特定の体積抵抗値を有するフィルム
部材を比較的広い接触面積で弾力的に転写材などにすき
間なく当接させることができるため、波打ち状に変形し
ている転写材であっても、電気ノイズの発生等を招くこ
となく、保持フィルムに対して均一かつ確実に静電吸着
させることができ、結果として転写不良のない正常な転
写を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転写材搬送装置(実施例1)を適用
した画像形成装置の要部構成図である。
【図2】 図1における導電性フィルム部材とその支持
プレートの斜視図である。
【図3】 図1における転写材吸着部の変形例を示す要
部説明図である。
【図4】 本発明の転写材搬送装置(実施例2)を適用
した一括転写型カラー画像形成装置の要部構成図であ
る。
【図5】 図4における転写ベルトを感光体ドラムから
離間した状態を示す説明図である。
【図6】 本発明の転写材搬送装置(実施例3)を適用
した一括転写型カラー画像形成装置の要部構成図であ
る。
【符号の説明】
1…感光体ドラム(像担持体)、2…転写ドラム、3…
転写材保持フィルム、5…導電性フィルム部材、7…転
写材、20…転写ベルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勅使川原 亨 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 田中 拓人 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 稲葉 繁 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 安部 純 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井上 隆秀 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 篠原 浩一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する転写材保持フィルムに転写材を
    静電吸着させて像担持体と当接する転写部へ搬送し、そ
    の像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写材搬送
    装置において、 上記転写材保持フィルムの転写部上流側となる位置に当
    接するように、体積抵抗値が102〜105Ω・cmの導
    電性フィルム部材を設置し、その転写材保持フィルムと
    の当接部において導電性フィルム部材から転写材に所定
    の電荷を付与するようにしたことを特徴とする転写材搬
    送装置。
JP14721293A 1993-06-18 1993-06-18 転写材搬送装置 Pending JPH075771A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7957656B2 (en) * 2008-12-05 2011-06-07 Xerox Corporation Apparatus, method and system for feedforward of sheet electrostatic tacking parameters to image transfer subsystem in image transfer apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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