JPH0757649B2 - カード類搬送部のピンチローラ機構 - Google Patents

カード類搬送部のピンチローラ機構

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JPH0757649B2
JPH0757649B2 JP63269007A JP26900788A JPH0757649B2 JP H0757649 B2 JPH0757649 B2 JP H0757649B2 JP 63269007 A JP63269007 A JP 63269007A JP 26900788 A JP26900788 A JP 26900788A JP H0757649 B2 JPH0757649 B2 JP H0757649B2
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roller
pinch roller
pinch
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bent portion
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、磁気カードや乗車券等のカード類をベルト
又はローラにて搬送するカード類搬送部において被搬送
カードを、ベルト等に押付けるためのカード類搬送部の
ピンチローラ機構に関するものである。
従来の技術 この種のピンチローラ(押さえローラ)機構として一般
的に用いられているものには、第6図に示されるよう
に、L字状のリンク(1)を使用し、該リンク(1)の
一方の片(1a)の先端部にピンチローラ(2)を回転自
在に幅(3)により取付け、他方の片(1b)の先端には
引張りコイルばね(4)を設け回転軸(5)を中心とし
て引張りコイルばね(4)によりピンチローラ(2)を
搬送ベルト(6)又は搬送ローラ等に常時押し付けるよ
うに付勢し、カード類(K)を搬送するようにした機構
が知られている。
発明が解決しようとする課題 しかし、前記従来の機構は部品点数が多く複雑であるた
め高価なものとなる他、組立作業が大変であるという問
題点を有している。
また、上述したように、ピンチローラ(2)をリンク
(1)の一片で支持するような片持ち式の支持機構で
は、回転軸(5)とピンチローラ(2)の軸(3)とが
その中心において水平に一致していなければリンク
(1)が傾き、その結果、カード類(K)が斜めに傾斜
して、カード類(K)のスリップあるいは蛇行が起こり
搬送性が悪くなりジャムし易くなるという問題がある。
単にこれを解消するためピンチローラ(2)等の幅を大
きくした場合には搬送機構が大きくなり大型化してしま
うという難点がある。
本発明は上記各問題点に着目してなされたものであっ
て、幅の広いピンチローラを取付け可能で、以てカード
類を良好な状態で搬送することができ、しかも極めて小
型で狭いスペースに取付け可能で、その上に部品点数が
少なく簡単な構造で組立作業効率を向上するカード類搬
送部のピンチローラ機構を提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 課題を解決するための本発明では、カード類搬送機構に
用い搬送ベルト或いは駆動ローラと当接して搬送路を形
成するピンチローラ機構を、 カード搬送路に沿ってカードの表面側にもしくは裏面側
に配設され、所定間隔で対向して固定された一対の長尺
状側板部を含み形成され、これら長尺状側板部には長手
方向所定の間隔の対応する位置に搬送路の遠い側の端面
に開口する一定幅の凹状切り欠き部(14)が2ヵ所設け
られるとともに対抗面側の対応位置夫々にフック(25,2
5)が突出して設けられているケース(11)と、 両端部が前記凹状切り欠き部の一定幅に形成されたロー
ラ軸(17,17)と、このローラ軸(17,17)に固定された
ローラ部(19,19)とで構成された第1ピンチローラ(1
2)、及び第2ピンチローラ(13)と、 線状バネ材により前記長尺状側板部間の所定幅と略同じ
幅のU字状に形成され、前記長手方向所定の間隔で両端
部近く凹側が前記ローラ軸(17,17)に当接することに
なる第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)が形成され
たワイヤばね(22)とから構成し、 更に、前記2つのピンチローラ(12、13)が、前記ケー
ス(11)の対抗する凹状切り欠き部に夫々ローラ軸(1
7,17)の両端部が嵌装されており、前記ワイヤばね(2
2)が、前記第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)を
前記ローラ軸(17,17)に当接させ、且つ長手方向中央
部を負荷状態で前記フック(25,25)に夫々係合固定さ
れており、以て前記ワイヤばね(22)により前記第1ピ
ンチローラ(12)及び第2ピンチローラ(13)が搬送路
を形成する搬送ベルト或いは駆動ローラに向けて付勢さ
れている構成とする。
作用 組立に際しては、ケース(11)の2枚の長尺状側板部に
2ヵ所設けられた凹状切り欠き部に、第1ピンチローラ
(12)と第2ピンチローラ(13)夫々のローラ軸(17,1
7)の両端部を遊嵌状態に収容する。次いで、U字状の
ワイヤばね(22)を、第1屈曲部(23)及び第2屈曲部
(24)が凹側で夫々第1ピンチローラ(12)と第2ピン
チローラ(13)のローラ軸(17,17)に当接するように
凹状切り欠き部開口部よりあてた後、U字状のワイヤば
ね(22)の2つの直線部中央部をフック(25,25)に引
っ掛けて固定する。
組立後は、フック(25)により係止されたワイヤばね
(22)の折曲部(23,24)はその弾性力で押し下げら
れ、この折曲部(23,24)に当接するピンチローラ(12,
13)のローラ軸(17,17)従ってピンチローラ(12,13)
は凹状切り欠き部内で下方に付勢され、所定の押圧力を
搬送ベルト又は搬送ローラに与える。なお、ワイヤばね
(22)に折曲部(23,24)を設けているので、ワイヤば
ね(22)の位置は前後にずれることがない。
実施例 以下、本発明を図面を用い実施例に基づいて具体的に説
明する。
第1図及び第2図は、本発明のピンチローラ機構の一実
施例及び関連するカード類搬送部の一部を示しており、
夫々正面図(側面)及び平面図である。
実施例のピンチローラ機構は、ケース(11)と第1ピン
チローラ(12)、及び第2ピンチローラ(13)、そして
ワイヤばね(22)とから構成されている。
第1図及び第2図において、(11)は上方に開口した断
面コ字状をしたケースであり、従って、所定間隔で対向
する一対の長尺状側板部を有しており、カード搬送路に
沿ってカードの表面側もしくは裏面側に配設される。
このケース(11)には、第1ピンチローラ(12)及び第
2ピンチローラ(13)をそれぞれ支持するため切欠かれ
たスリット状の凹状切り欠き部(14,14)が左右一対に
2組形成されている。
即ち、前記一対の長尺状側板部には、搬送路に遠い側の
端面に長手方向所定の間隔で夫々対応する位置に2ヵ所
一定幅の凹状切り欠き部が設けられ搬送路に遠い側の端
面に開口している。
また、両長尺状側板部には対向面側で両凹状切り欠き部
の略中央位置に所定高さ(後述)に夫々フック(25,2
5)が突出して設けられている。
前記、各凹状切り欠き部(14,14)の下方位置にあるケ
ース(11)の底板には切欠き(15,15)が形成されてい
て、前記各ピンチローラ(12,13)の一部がこの切欠き
(15,15)により露出し、搬送ベルト(16)等の上面と
接触可能になっている。
図の実施例では、搬送手段としてベルトを使用した例を
示しているが、この発明はベルトに限定されることなく
搬送用の駆動ローラを使用した場合に適用してもよい。
次に、前記第1及び第2ピンチローラ(12,13)は同一
の構造で、第3図に示されるようにローラ軸(17)と、
該ローラ軸(17)に対して自由に回転するローラ本体
(18)とから構成されている。
該ローラ本体(18)は、ゴム材からなるローラ部(19)
と、鍔を有する筒状のプラスチック材からなる軸支持体
(20)とからなり、ローラ部(19)と軸支持体(20)と
は回転不能に固定的に取付けられている。そして前記ロ
ーラ軸(17)を軸支持体(20)に回転可能に嵌めること
によって、ローラ軸(17)に対してローラ本体(18)が
回転可能になっている。
そして、ローラ軸(17)の両端側に平坦面(21,21)を
縦方向に形成し、このローラ軸(17)を前記ケース(1
1)の凹状切り欠き部(14,14)に嵌めることによって、
ローラ軸(17)を回転不能に取付けるが、代わりにロー
ラ本体(18)が回転するようになっている。
このローラ軸(17)を前記ケース(11)の凹状切り欠き
部(14,14)に嵌入することによって各ピンチローラ(1
2,13)はケース(11)にワンタッチで装着され、ピンチ
ローラ(12,13)はケース(11)に対して凹状切り欠き
部(14,14)に沿って上下方向にのみ動くようになって
いる。
特にローラ軸(17)に平坦面(21,21)を設けた実施例
の構成では、ローラ軸(17)は上下方向にのみ動き回転
は平坦面により規制ローラ軸(17)の回転によるワイヤ
バネ(22)やケース(11)の摩耗はなくなるので特に好
ましいのである。
このように平坦面(21,21)を設けなくとも、ローラ軸
(17)の両端部を丸棒状としローラ軸(17)とローラ本
体(18)を一体にしてローラ軸(17)が回転することに
よってピンチローラ(12,13)を回転するようにしても
良い。しかし、この場合にはローラ軸が凹状切り欠き部
(14,14)との接触で回転により摩耗し、ピンチローラ
(12,13)を一定期間の使用により取替える必要があり
不経済であるためである。もちろん、ローラ軸(17)が
回転により摩耗の少ない材質で作ることとすれば、ロー
ラ軸(17)を断面円形とし、ローラ軸(17)とローラ本
体(18)とを一体にしてローラ軸(17)の回転によりピ
ンチローラ(12,13)が回転するようにしても良く、本
発明の当初の目的を十分達成するものである。
次に、(22)はU字状に形成されたワイヤばねである。
このワイヤバネ(22)は第5図に示されるように、線状
バネ材により前記長尺状側板部間の所定幅と略同じ幅の
U字状に形成され、前記長手方向所定の間隔で2ヵ所略
両端部に形成され凹側が前記ローラ軸(17,17)に当接
することになる第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)
が形成されている。第1折曲部(23)は前記第1ピンチ
ローラ(12)のローラ軸(17)の上面に位置し、第2折
曲部(24)は第2ピンチローラ(13)のローラ軸(17)
の上面に位置するようになっている。このワイヤばね
(22)に両折曲部(23,24)を設けた理由は、ローラ軸
(17)と凹状切り欠き部(14,14)との嵌合の際のわず
かな隙間によりピンチローラ(12,13)は動き、この動
きによってワイヤばね(22)の位置が搬送方向にうずれ
てしまうのを阻止するためである。
このワイヤばね(22)の長手方向の略中央部に当たる箇
所は、前述したように第2図及び第4図に示されるよう
にケース(11)に内方向に突出し形成された、相対向す
る一対のフック(25,25)の下端部の段部(26,26)に引
掛けるようになっている。
本発明のピンチローラ機構は上述したような構成をして
おり、その組立ては、ケース(11)の凹切り欠き部(1
4,14)の溝内に2つのピンチローラ(12,13)のローラ
軸(17)を端部で収容し(遊嵌させ)、次いでワイヤば
ね(22)の第1折曲部(23)の凹側を第1ピンチローラ
(12)のローラ軸(17)の上面に位置させると共に、第
2折曲部(24)の凹側を第2ピンチローラ(13)のロー
ラ軸(17)の上面に位置させ、該ワイヤばね(22)の中
央を前記ケース(11)の一対のフック(25,26)に引掛
けるだけでよい。これだけの作業で、各部の位置等は一
義的に決まり、使用中に変わることが無い。
このフック(25,25)にワイヤばね(22)を引掛けるこ
とによりフック(25)により係止されたワイヤばね(2
2)の折曲部(23,24)はその弾性力で押し下げられ、こ
の折曲部(23,24)に当接するピンチローラ(12,13)の
ローラ軸(17,17)従ってピンチローラ(12,13)は下方
に付勢され、略一定の平均的な押圧力で搬送ベルト(1
6)に密着し、搬送時には、カード類(K)を一定の姿
勢で搬送する。なお、ワイヤばね(22)に折曲部(23,2
4)を設けているので、ワイヤばね(22)の位置は前後
にずれることがない。
このように、本発明によれば組立てがワンタッチででき
組立作業が非常に容易である。
なお、前記ワイヤばね(22)の押圧力(ばね圧)はワイ
ヤばね(22)の径を変えることによっても可能である
が、ケース(11)に設けられたフック(25,25)の下端
位置を代えることによっても可能である。
発明の効果 以上のように本発明によるカード類搬送部のピンチロー
ラ機構は、 長手方向所定の間隔で2ヵ所設けられ搬送路に遠い側の
端面に開口する一定幅の凹状切り欠き部を形成し対向面
側の対応位置夫々にフック(25,25)が突出して設けら
れている所定間隔で対向固定された一対の長尺状側板部
を含むケース(11)と、両端部が前記凹状切り欠き部の
一定幅に形成されたローラ軸(17,17)と、このローラ
軸(17,17)に固定されたローラ部(19,19)とで構成さ
れた第1ピンチローラ(12)、及び第2ピンチローラ
(13)と、線状バネ材により前記長尺状側板部間の所定
間と略同じ幅のU字状に形成され、前記長手方向所定の
間隔で2ヵ所略両端部に形成され凹側が前記ローラ軸
(17,17)に当接することになる第1折曲部(23)及び
第2折曲部(24)が形成されたワイヤばね(22)とから
なり、 前記2つのピンチローラ(12、13)が、前記ケース(1
1)のする凹状切り欠き部に夫々ローラ軸(17,17)の両
端部が嵌装されており、前記ワイヤばね(22)が、前記
第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)を前記ローラ軸
(17,17)に当接させ、且つ長手方向中央部を負荷状態
で前記フック(25,25)に夫々係合固定されており、も
って前記ワイヤばね(22)により前記第1及び第2のピ
ンチローラ(12、13)が搬送路を形成する搬送ベルト或
いは駆動ローラに向けて付勢されている構成としたこと
により、 部品点数が少なくその組立作業も簡単であるため安価に
でき、狭いスペースであっても幅の広いピンチローラを
取付けることができ、カード類の搬送を良好にすること
ができ、搬送機構の小型化が図れる等、種々の利点を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のピンチローラ機構及び関連する搬送
機構の正面図、 第2図は、第1図に対応する平面図、 第3図は、第1図におけるピンチローラ部のIII−III線
拡大断面図、 第4図は、第2図におけるIV−IV線断面図、 第5図は、本発明に係るワイヤばねの斜視図、 第6図は、カード類搬送部の従来におけるピンチローラ
機構の正面図である。 (11):ケース、(12):第1ピンチローラ、(13):
第2ピンチローラ、 (14):凹状切り欠き部、(15):切欠き、 (17):ローラ軸、(19):ローラ部、 (22):ワイヤばね、(23):第1折曲部、 (24):第2折曲部、(25):フック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−60454(JP,A) 特開 昭63−82259(JP,A) 特開 昭56−60454(JP,A) 実開 昭62−183651(JP,U) 実開 昭57−199235(JP,U) 実開 昭62−194641(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード類搬送機構に用い搬送ベルト或いは
    駆動ローラと当接して搬送路を形成するピンチローラ機
    構であって、 カード搬送路に沿ってカードの表面側もしくは裏面側に
    配設され、所定間隔で対向して固定された一対の長尺状
    側板部を含み形成され、これら長尺状側板部には長手方
    向所定の間隔の対応する位置に搬送路に遠い側の端面に
    開口する一定幅の凹状切り欠き部(14)が2ヵ所設けら
    れるとともに対向面側の対応位置夫々にフック(25,2
    5)が突出して設けられているケース(11)と、 両端部が前記凹状切り欠き部の一定幅より僅かに小径に
    形成されたローラ軸(17,17)と、このローラ軸(17,1
    7)に固定されたローラ部(19,19)とで構成された第1
    ピンチローラ(12)、及び第2ピンチローラ(13)と、 線状バネ材により前記長尺状側板部間の所定幅と略同じ
    幅のU字状に形成され、前記長手方向所定の間隔で両端
    部近く凹側が前記ローラ軸(17,17)に当接することに
    なる第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)が形成され
    たワイヤばね(22)とからなり、 前記2つのピンチローラ(12、13)が、前記ケース(1
    1)の対向する凹状切り欠き部に夫々ローラ軸(17,17)
    の両端部が嵌装されており、前記ワイヤばね(22)が、
    前記第1折曲部(23)及び第2折曲部(24)を前記ロー
    ラ軸(17,17)に当接させ、且つ長手方向中央部を負荷
    状態で前記フック(25,25)に夫々係合固定されてお
    り、以て前記ワイヤばね(22)により前記第1ピンチロ
    ーラ(12)及び第2ピンチローラ(13)が搬送路を形成
    する搬送ベルト或いは駆動ローラに向けて付勢されてい
    ることを特徴とするカード類搬送部のピンチローラ機
    構。
JP63269007A 1988-10-25 1988-10-25 カード類搬送部のピンチローラ機構 Expired - Lifetime JPH0757649B2 (ja)

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