JPS592008Y2

JPS592008Y2 - ロ−ラコンベヤ

Info

Publication number: JPS592008Y2
Application number: JP14993279U
Authority: JP
Inventors: 雅郎松本
Original assignee: 株式会社スズキインタ−ナシヨナル
Priority date: 1979-10-29
Filing date: 1979-10-29
Publication date: 1984-01-20
Also published as: JPS5668710U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は物品搬送用チェーンにアタッチメントを介して
ローラを取り付けてなるローラコンベヤに関する。

ベルトコンベヤやチェーンコンベヤにより物品の搬送を
行う場合、搬送された物品が当該コンベヤの搬送終点な
どにおいて詰まった状態となると、一般にベルトやチェ
ーンと物品との間には滑りがないので、後続物品が先行
物品に突き当たり、さらにこの先行物品を押圧すること
となり、物品がたまたまガラスのビンであるときなど、
物品が破損したり、傷ついたりする。

ところで、従来用いられているチェーンコンベヤは２条
のチェーンを平行に配設し、これらチェーンにアタッチ
メントを取り付けるようにしたものである。

そのため、曲線状に物品を搬送させる必要のある場合に
は、コンベヤの曲率半径を極端に大きく形威しなければ
ならず、広大なコンベヤ設置面積を必要とするなど問題
がある。

本考案は前記問題点を解消するローラコンベヤを提供す
る。

すなわち、一方では、搬送される物品の詰まりが生じて
も、後続の物品はコンベヤとの間に生ずる滑りによって
、先行物品に単に当接した状態で保持される結果、先行
物品に破損や傷などを生ずるおそれはなく、他方、曲線
状の配置においても、その曲率半径を可及的に小さく形
成できるローラコンベヤを提供するものである。

以下具体例に基づいて説明する。

コンベヤ１はそれ自体公知のチェーンコンベヤであって
、リンク２，２の間にローラ３を介在し、このローラ３
をピン４によって回転自在に支持している。

このコンベヤ１は適宜スプロケットに係合されて、駆動
され、スプロケットとスプロケットとの間ではガイドレ
ール５上を前記ローラ３が転動するように全体は形成さ
れる。

コンベヤ１を構成する１つおきのリンクにアタッチメン
ト１０を固着し、各アタッチメント１０にローラ１１を
回転自在に装着して、本考案ローラコンベヤが構成され
る。

アタッチメント１０はフランジ部１２とこのフランジ部
１２から上方向へ突設された軸受部１３．１３を具備し
ており、フランジ部１２はリンク６に設けたフランジ部
７に固着される。

本例ではコンベヤのリンク６にフランジ部７を設け、他
方、アタッチメント１０に設けたフランジ部１２を前記
フランジ部７に固着する構成としであるが、第４図に示
すように、アタッチメント１０のフランジ部１２を直接
リンク６に固着した形態とすることもできる。

アタッチメント１０の軸受部１３，１３に軸１４を挿通
して、この軸にローラ１１，１１・・・・・・を緩嵌し
、ローラ１１，１１が軸１４に対して回転自在となるご
とく軸１４の両端にねし１５．１５をねじ込んで、ロー
ラ１１．１１を装着しである。

軸受部１３．１３にローラ１１゜１１・・・・・・を装
着する際には、アタッチメン）１０のフランジ部１２
の上面からローラ１１．１１・・・・・・の最高点に至
る距離Ｈ８が、フランジ部の上面から軸受部１３の上端
に至る距離Ｈ１よりも大となるように、軸受部１３とロ
ーラ１１の形状や位置などを定める。

なお本例では軸受部１３はフランジ部１２の両端に位置
するごとく、２つ設けであるが、ローラ１１の全体の長
さによっては、フランジ部１２にさらに別個の軸受部を
設けることもできる。

またローラ１１．１１・・・・・・は比較的短いローラ
を用いて、組み立ての便宜を図っており、フランジ部１
２の内側の両軸受部１３．１３の間では２個のローラ１
１が配設され、フランジ部１２の軸受部１３の両側に突
出している軸１４上には夫々１個のローラ１１が設けら
れている。

これにより軸受部１３がローラとローラの間に挾まれコ
ンベヤの両側にはローラ１１が位置することになるので
、ローラコンベヤを複数個並列させて使用する際にはコ
ンベヤ間の接続が良好になされる。

ローラ１１，１１・・・・・・はそれ自体に耐摩耗性を
備え、摩擦係数の比較的小さな合成樹脂で形成すること
が好ましい。

また、ローラ１１，１１・・・・・・は第２図の例では
、１つのアタッチメント１０に３列配設しであるが、そ
の列数などは任意である。

以上のように構成しｔ−太考案ローラコンベヤによれば
、１条のチェーン１のみを設けると共に、このチェーン
１にアタッチメント１０を介してローラ１１，１１・・
・・・・を取り付けであるので、真直方向への搬送のみ
ならず、第３図に示すように曲率半径Ｒなる円弧方向の
搬送をも行うことを可能とする。

一般に、チェーンを構成するリンク相互の間および各リ
ンクを連結するピンとリンクとの間には遊びがあるので
、アタッチメントを取り付けない状態ではチェーンはか
なり小さな曲率半径にまで湾曲させることができる。

これに対し、本考案では、第３図に示すごとく１つのア
タッチメントに装着したローラ１１，１１・・・・・・
のうち、隣接するアタッチメントに装着したローラ１１
，１１・・・・・・と対面するローラ、すなわち、図の
ローラ１１ａと１１ｂ、１１Ｃと１１ｄとが互いに
当接する位置が最小の曲率半径Ｒを与えることとなり、
この曲率半径はアタッチメントを取り付けない状態でチ
ェーンが湾曲できる曲率半径に比べて大きなものではあ
るが、それでもなお、従来のごとく２条のチェーンを設
けたコンベヤに比べると、その曲率半径は十分に小さく
なる。

本考案によれば、チェーンにローラを装着しであるので
、被搬送物品が詰まっても、後続の物品がこの詰まりの
位置に達し、先行の物品に当接すると、後続の物品を載
置している部分にあるローラが回転して、物品とローラ
とは滑りの状態に保持されることとなり、後続の物品が
先行物品を押圧するようなことはなく、後続物品の押圧
による先行物品の破損や傷の発生は起らない。

しかも１条のチェーンのみを設けたものであるので、曲
線部を小さな曲率半径に形成でき、ローラコンベヤの設
置面積を小さくできるものである。

またコンベヤの反転装置を小型に形成することが可能で
あり、それによりローラコンベヤ装置の全体をコンパク
トに構成できる。

更に軸受部には複数の軸が設けられているのでコンベヤ
の走行面を平面に維持し易い。

加えて、本考案のローラコンベヤは軸受部の外側に突出
する軸上に少なくとも１個のローラが設けられており、
フランジ部の軸受部がローラの間に挾まれているので、
ローラコンベヤを複数列並べて使用する際にコンベヤ間
に物品がまたがるように載置されても、搬送がスムーズ
になされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ローラコンベヤの正面図、第２図は同側
面図、第３図は同平面図で、曲線状に配置した状態を示
し、第４図は別の例を示す正面図である。１・・・・・・コンベヤチェーン、２，６・・・・・・
リンク、３・・・・・・ローラ、１０・・・・・・アタ
ッチメント、１１・・・・・・ローラ、１２・・・・・
・フランジ部、１３・・・・・・軸受部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ガイドレール上を走行する１条の搬送用チェーンと、チ
ェーンの移動方向に直交する方向に伸びる１対のフラン
ジ部を有してこのチェーンに固定されているアタッチメ
ントと、前記１対のフランジ部を貫通する複数の軸と、
軸に回転自在に装着されているローラとからなり、アタ
ッチメントはその中央部でチェーンに取り付けられてお
り、軸はフランジ部を貫通してフランジ部の両側に突出
しており、フランジ部の内側の軸上には複数個のローラ
が設けられ、フランジ部の両側に突出しているフランジ
部の外側の軸上には夫々少なくとも１個のローラが設け
られているローラコンベヤ。