JPH075750Y2 - 自動車におけるスピーカの取付構造 - Google Patents

自動車におけるスピーカの取付構造

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JPH075750Y2
JPH075750Y2 JP1988159047U JP15904788U JPH075750Y2 JP H075750 Y2 JPH075750 Y2 JP H075750Y2 JP 1988159047 U JP1988159047 U JP 1988159047U JP 15904788 U JP15904788 U JP 15904788U JP H075750 Y2 JPH075750 Y2 JP H075750Y2
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JP
Japan
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board
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sound
rear board
speaker
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JPH0278447U (ja
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稔 山口
英彦 藤森
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は乗用車等のリアシートの後方に取付られるカー
オディオ用スピーカの音質を向上させる構造に関する。
(従来技術と考案が解決しようとする課題) 近年、カーオディオの進歩は著しく、良質な音を再生で
きるようになったが、音の広がりを確保するため、従来
より、オーディオシステムのうち、スピーカユニットを
乗用車のリアボードに取り付けることが広く知られてい
る。
しかしながら、従来例にかかるスピーカの取付構造で
は、セミハードボード等の木質繊維板単体や合成樹脂板
の表面に不織布や植毛等の化粧層を施したものの上にス
ピーカユニットを単に載置,固定したものであったた
め、スピーカユニットのバッフルやエンクロージャの振
動にともなってリアボードが共振し、この結果、異常音
の発生や音響出力の低下等が生じ、良質な音の再生を妨
げていた。
このため、例えば、木質繊維板基材からなるリアボード
を車本体に強固に取り付けたり、リアボードを厚くする
ことが提案されているが、前者の方法ではバックドアの
開閉につれてリアボードが開閉するハッチバックの乗用
車に適用できない。又、後者のリアボードの厚さを大に
する方法でも、実験によれば、所望の音響特性を得よう
とすると、既存のリアボードの3倍以上の厚さを必要と
することが知られており、軽量化できず、嵩高いという
問題点があった。
本考案は、前記問題点に鑑み、良質な音を再生でき、適
用範囲が広く、軽量、かつ、居住や収納空間の広さを確
保できる自動車におけるスピーカの取付構造を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案にかかる自動車におけるスピーカの取付構造は、
前記目的を達成するため、乗用車のリアシートの後方
に、木質板と、比重1.0ないし3.0の高比重可撓性シート
とを少なくとも一枚ずつ交互に積層一体化して形成した
積層板の表面に化粧層を形成したリアボードを取付け、
このリアボードの上面にスピーカユニットを固定してな
る構成としてある。
(作用) したがって、本考案によれば、木質板と高比重可撓性シ
ートとで形成された積層板が、スピーカユニットを支持
することになる。
(実施例) 以下、本考案にかかる一実施例を第1図ないし第3図の
添付図面に従って説明する。
すなわち、本実施例にかかるリアボード1は、木質板2
と高比重可撓性シート3とを少なくとも一枚ずつ交互に
積層一体化して形成した積層板4の表面に化粧層5を形
成したものである。
木質板2としては、例えば、木質単板、合板、ハードボ
ード、セミハードボード、パーティクルボードなどの厚
さ1mmないし5mmのものが挙げられる。
高比重可撓性シート3としては、例えば、鉄粉などの金
属粉あるいは炭酸カルシウムなどの無機質粉等を、ゴ
ム,ポリ塩化ビニル(PVC),ゴムアスファルト等に混
練し、比重を1.0ないし3.0に設定し、かつ、シート状に
形成したもので、厚さ0.5mmないし3mmのものの単体又は
複合体が挙げられる。高比重可撓性シート3の比重を1.
0ないし3.0としたのは、比重1.0未満であると、合板や
セミハードボードと同様にポーラスな軽量層となり、ス
ピーカユニットと共振しやすいからである。また、比重
が3.0を越えると、可撓性のない脆弱な硬質層となり、
重量増になるだけでなく、振動の吸収性も劣るからであ
る。
積層板4は前記木質板2および高比重可撓性シート3を
少なくとも1枚ずつ交互に積層一体化した厚さ3mmない
し15mmのもので、好しくは、木質板2で高比重可撓性シ
ート3を挾持するように積層一体化したものが良い。
化粧層5は前記積層板4の表面、より好ましくは最外側
に位置する木質板2の表面に形成されたもので、形成方
法としては、不織布,織布,PVCシート,皮革などを接着
剤等で貼着一体化する方法、あるいは、植毛等が挙げら
れる。
そして、本考案にかかるスピーカの取付構造は、第1図
および第2図に示すように、乗用車10のリアシートの後
方のリアボード1に、バッフル12やエンクロージャ13や
底板14からなるスピーカユニット11が取り付けられて形
成される。
固定手段としては、例えば、リアボード1に孔15を設
け、この孔15を介してリアボード1の下面からスピーカ
ユニット11の底板14に固着されるボルト16が挙げられ
る。
なお、本考案にかかるスピーカの取付構造は、取り付け
る乗用車に応じた平面形状に形成すればよいが、あらか
じめ車種に合わせて形成することにより、独立のパーツ
として販売できるようにしておいてもよい。例えば、第
3図に示すように、中央部に設けたツマミ6を操作して
出し入れできるピン等の係止具7およびヒモ8を設け、
バックドアの開閉につれて開閉できるようにしたもので
あってもよい。
実施例 3層構造の厚さ2.5mmの合板3枚と、厚さ2mm,比重2.0の
高比重可撓性シート2枚とを交互に接着剤で貼り合わせ
て積層板を形成し、この積層板の表裏面に位置する合板
の表面にフェルトを貼着一体化して厚さ12mmのサンプル
Aを得た。
なお、前記高比重可撓性シートは塩化ビニル(100重量
部)に鉄粉(50重量部)、炭酸カルシウム、その他、カ
オリン等の無機充填剤、ゴム、可塑剤(50重量部)を混
練してシート状に形成したものである。
比較例1. 多層構造の厚さ12mmの合板単体をサンプルBとした。
比較例2. 市販の乗用車に使用されていた厚さ7mmのセミハードボ
ードの表裏面にフェルトを貼着一体化して厚さ8mm、比
重0.8のサンプルCを得た。
前記各サンプルを簡易無響室内に設置し、その上面に取
り付けたスピーカにFFTアナライザー(CF−910小野測器
(株)製)からの信号(正弦波)をパワーアンプで増幅
して入力することにより、前記スピーカで発音した。そ
して、前記スピーカの発音をマイクを介して騒音計(NA
-20リオン(株)製)でそれぞれ測定した。
測定の結果、サンプルAについては低音域(10Hz)から
高音域(20kHz)にかけて音圧レベルに目立った落ち込
みや増幅がなく、良好なスピーカ特性を示すことがわか
った。
これに対し、サンプルBについては200Hz付近の低音域
において落ち込みがあり、1000〜2000Hz付近の中高域に
おいて周期的な落ち込みがあった。このようは落ち込み
をなくすため、サンプルBの厚さを増大させながら測定
したところ、サンプルBが厚さ36mm前後の場合にサンプ
ルAとほぼ同程度の測定結果が得られた。このことか
ら、合板単体でサンプルAのリアボードと同程度の音響
特性を得ようとすると、3倍の厚さを必要とすることが
わかった。これは、サンプルAのリアボードによれば、
3分の1の厚さで合板単体と同程度の音響特性を確保で
きることを意味する。
サンプルCについては、100〜400Hz付近の低音域におい
て増幅が見られ、400〜2000Hz付近の中高域においては
音圧レベルの落ち込みが大きく、これが高音域まで悪影
響を及ぼし、いわゆるキレの悪い発音の原因となってい
ることがわかった。これは、リアボードとスピーカユニ
ットとの共振によるものと考えられる。
以上の測定結果により、本考案にかかる板材によれば、
低音域から高音域における音圧レベルの減衰を防止する
とともに、低音域における増幅による異常音の発生をも
防止できるということが判明した。
これは、スピーカユニットのバッフル,エンクロージャ
の振動がリアボードに伝わっても、高比重可撓性シート
が振動を早期に吸収し、積層一体化した木質材、例え
ば、3層構造の3枚の合板自体の剛性と相まって音の立
ち上りを向上させるとともに、共振をより一層抑制する
ためであると考えられる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案にかかるスピー
カの取付構造によれば、リアボードに用いる積層板のう
ち、木質板と交互に積層一体化した比重1.0ないし3.0の
高比重可撓性シートが、主としてスピーカユニットから
の振動を吸収,緩和するので、木質板自体の剛性と相ま
って、従来のリアボードよりも振動しにくくなり、異常
音の発生や音響出力の低下を防止し、良質な音を再生で
きる。したがって、本願考案では、発音源と人とが同一
空間内に位置することを前提としている。
また、前記リアボードの高比重可撓性シートと交互に積
層一体化した木質板が、主としてスピーカユニットを支
え、前述の効果と相まってスピーカユニットとの共振を
抑制するので、車本体にリアボードを強固に固定しなく
てもよく、ハッチバックの乗用車にも適用できる。
さらに、前記リアボードは同程度の音の再現性を呈する
従来の木質板に比べ、はるかに薄いものでよく、このた
め、軽量化、居住空間、収納空間の確保という自動車本
来の性能をさほど損なわずにカーオーディオ用スピーカ
の音質を向上させることができる。
したがって、本願考案によれば、適度な剛性と早期の振
動吸収性とを兼ね備えた薄いリアボードを介して良質な
音を再生できる自動車におけるスピーカの取付構造が得
られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案にかかる一実施例を示し、
第1図は使用例を示す一部破断斜視図、第2図は取り付
け状態を示す断面図、第3図は他の実施例を示す斜視図
である。 1……リアボード、2……木質板、3……高比重可撓性
シート、4……積層板、5……化粧層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のリアシートの後方に、木質板と、
    比重1.0ないし3.0の高比重可撓性シートとを少なくとも
    一枚ずつ交互に積層一体化して形成した積層板の表面に
    化粧層を形成したリアボードを取付け、このリアボード
    の上面にスピーカユニットを固定してなることを特徴と
    する自動車におけるスピーカの取付構造。
JP1988159047U 1988-12-07 1988-12-07 自動車におけるスピーカの取付構造 Expired - Lifetime JPH075750Y2 (ja)

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JPS5697181U (ja) * 1979-12-25 1981-08-01
JPS5917500U (ja) * 1982-07-26 1984-02-02 新神戸電機株式会社 防音材
JPS6088398U (ja) * 1983-11-22 1985-06-17 山陽国策パルプ株式会社 木質遮音板

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