JPH0757504B2 - インジェクション成形型 - Google Patents
インジェクション成形型Info
- Publication number
- JPH0757504B2 JPH0757504B2 JP3295271A JP29527191A JPH0757504B2 JP H0757504 B2 JPH0757504 B2 JP H0757504B2 JP 3295271 A JP3295271 A JP 3295271A JP 29527191 A JP29527191 A JP 29527191A JP H0757504 B2 JPH0757504 B2 JP H0757504B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- resin
- mold
- shaped member
- cavity
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレート状部材の外周
縁に合成樹脂の枠部を一体的に形成するのに用いられる
インジェクション成形型に関するものである。
縁に合成樹脂の枠部を一体的に形成するのに用いられる
インジェクション成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、合成樹脂の枠部を外周縁に沿っ
て有するプレート状成形品として車輛用の装備品を例示
すると、図6及び7で示すようなフロントウインドゥ
W,サンルーフS,クォーターウインドゥC,バックウ
インドゥB,フィニシャーF,コンビランプL等を挙げ
ることができる。
て有するプレート状成形品として車輛用の装備品を例示
すると、図6及び7で示すようなフロントウインドゥ
W,サンルーフS,クォーターウインドゥC,バックウ
インドゥB,フィニシャーF,コンビランプL等を挙げ
ることができる。
【0003】これらの車輛装備品は所定の外周縁形状を
有する無機質ガラスやプラスチック板をプレート状部材
とし、その外周縁に合成樹脂で枠部をインジェクション
成形することにより製造されている。
有する無機質ガラスやプラスチック板をプレート状部材
とし、その外周縁に合成樹脂で枠部をインジェクション
成形することにより製造されている。
【0004】従来、この種のプレート状成形品を製造す
るにはプレート状部材の外周縁をピンで数個所から当て
がい支持することによりプレート状部材をインジェクシ
ョン成形型の内部に位置決め載置した後、そのプレート
状部材の外周縁に沿って形成されているキャビティ空間
内に液状の合成樹脂を射出流入させるインジェクション
成形型が用いられている(特開昭58−113480
号)。
るにはプレート状部材の外周縁をピンで数個所から当て
がい支持することによりプレート状部材をインジェクシ
ョン成形型の内部に位置決め載置した後、そのプレート
状部材の外周縁に沿って形成されているキャビティ空間
内に液状の合成樹脂を射出流入させるインジェクション
成形型が用いられている(特開昭58−113480
号)。
【0005】このインジェクション成形型では上述した
合成樹脂の射出の際に、プレート状部材は両型の型締め
で固定されるものの、その外周縁に射出される合成樹脂
の圧力で生じた力が一定の限度を越えたときには、その
作用する力によって、プレート状部材が型内で型面と平
行な力の作用する方向に移動してプレート状部材と枠部
との位置がずれたり、位置決めピンを使用するものでは
プレート状部材が片側のピンを強く押圧することにより
ピンを曲げてしまったりする事態を招き易い。
合成樹脂の射出の際に、プレート状部材は両型の型締め
で固定されるものの、その外周縁に射出される合成樹脂
の圧力で生じた力が一定の限度を越えたときには、その
作用する力によって、プレート状部材が型内で型面と平
行な力の作用する方向に移動してプレート状部材と枠部
との位置がずれたり、位置決めピンを使用するものでは
プレート状部材が片側のピンを強く押圧することにより
ピンを曲げてしまったりする事態を招き易い。
【0006】それに加えて、プレート状部材が無機質ガ
ラスの場合にはピンを中心にした波紋状の所謂“浜欠
け”の如き破損が発生し易く、また、プラスチック板の
場合には破損することがないにしても、キャビティ型と
コア型とで締め付けてシールされている部分にスリ傷を
付けてしまう等の不具合を生ずることがある。
ラスの場合にはピンを中心にした波紋状の所謂“浜欠
け”の如き破損が発生し易く、また、プラスチック板の
場合には破損することがないにしても、キャビティ型と
コア型とで締め付けてシールされている部分にスリ傷を
付けてしまう等の不具合を生ずることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、枠部を形成
する液状の合成樹脂をキャビティ空間内に流入充填する
際、当該合成樹脂の圧力によって生じる力がプレート状
部材の外周縁で打消し合う方向に加わるよう改良したイ
ンジェクション成形型を提供することを目的とする。
する液状の合成樹脂をキャビティ空間内に流入充填する
際、当該合成樹脂の圧力によって生じる力がプレート状
部材の外周縁で打消し合う方向に加わるよう改良したイ
ンジェクション成形型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインジェク
ション成形型においては、プレート状部材の外周縁に合
成樹脂の枠部を一体的に形成するのに用いられる開閉可
能なインジェクション成形型でなり、前記成形型の分割
面にはプレート状部材が載置されて型締めされたときプ
レート状部材の面中心を基準とした少なくとも1つの相
対辺の外周縁に沿って所定形状の枠部を形成する夫々の
キャビティ空間と、中央部にプレート状部材の締め付け
を防止する凹状の逃げ部による非圧接部が形成され、各
キャビティ空間の部位には液状の合成樹脂が流入する樹
脂流入ゲートが夫々設けられ、更に、インジェクション
成形機のノズルが接触するノズルタッチ部と前記夫々の
樹脂流入ゲートとを結ぶランナーが型内で分岐させて複
数本形成されていると共に、夫々の分岐したランナー
は、樹脂流入ゲートまでの流動抵抗が実質的に互いに同
一となり、ノズルタッチ部から供給される樹脂が流動し
て夫々の樹脂流入ゲートに到達するまでの時間がほぼ同
一となって夫々の樹脂流入ゲートからキャビティ空間に
射出されるよう、その太さと長さが調整されて形成され
ている。
ション成形型においては、プレート状部材の外周縁に合
成樹脂の枠部を一体的に形成するのに用いられる開閉可
能なインジェクション成形型でなり、前記成形型の分割
面にはプレート状部材が載置されて型締めされたときプ
レート状部材の面中心を基準とした少なくとも1つの相
対辺の外周縁に沿って所定形状の枠部を形成する夫々の
キャビティ空間と、中央部にプレート状部材の締め付け
を防止する凹状の逃げ部による非圧接部が形成され、各
キャビティ空間の部位には液状の合成樹脂が流入する樹
脂流入ゲートが夫々設けられ、更に、インジェクション
成形機のノズルが接触するノズルタッチ部と前記夫々の
樹脂流入ゲートとを結ぶランナーが型内で分岐させて複
数本形成されていると共に、夫々の分岐したランナー
は、樹脂流入ゲートまでの流動抵抗が実質的に互いに同
一となり、ノズルタッチ部から供給される樹脂が流動し
て夫々の樹脂流入ゲートに到達するまでの時間がほぼ同
一となって夫々の樹脂流入ゲートからキャビティ空間に
射出されるよう、その太さと長さが調整されて形成され
ている。
【0009】
【作用】本発明に係るインジェクション成形型では、プ
レート状部材の面中心を基準にして、少なくとも1つの
相対辺の外周縁に沿ってキャビティ空間を設け、夫々の
キャビティ空間の部位に樹脂流入ゲートを夫々設け、そ
れぞれの樹脂流入ゲートから合成樹脂が時間的にほゞ同
一となってキャビティ空間内に流入するようにランナー
の太さ,長さを調整したから、インジェクション成形中
にプレート状部材が面方向で樹脂の圧力によって移動し
たりすることが抑制される。
レート状部材の面中心を基準にして、少なくとも1つの
相対辺の外周縁に沿ってキャビティ空間を設け、夫々の
キャビティ空間の部位に樹脂流入ゲートを夫々設け、そ
れぞれの樹脂流入ゲートから合成樹脂が時間的にほゞ同
一となってキャビティ空間内に流入するようにランナー
の太さ,長さを調整したから、インジェクション成形中
にプレート状部材が面方向で樹脂の圧力によって移動し
たりすることが抑制される。
【0010】
【実施例】以下、図1〜5を参照して説明すると、図示
実施例では車輛装備品のクォーターウインドゥをプレー
ト状成形品として製造するインジェクション成形型を例
示する。このインジェクション成形型は、無機質ガラス
またはPC(ポリカーボネイト樹脂),PMMA(ポリ
メチルメタクリル樹脂)等の合成樹脂で略角板形状に形
成したウインドゥプレートとなるプレート状部材1の外
周縁に、ABS,ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を射出し
て枠部2を一体的に成形するのに適用されている。
実施例では車輛装備品のクォーターウインドゥをプレー
ト状成形品として製造するインジェクション成形型を例
示する。このインジェクション成形型は、無機質ガラス
またはPC(ポリカーボネイト樹脂),PMMA(ポリ
メチルメタクリル樹脂)等の合成樹脂で略角板形状に形
成したウインドゥプレートとなるプレート状部材1の外
周縁に、ABS,ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を射出し
て枠部2を一体的に成形するのに適用されている。
【0011】このインジェクション成形型は、図1及び
2で示すように開閉可能なコア型10とキャビティ型1
1とを備えている。その各型10,11の対向する各分
割面には、プレート状部材1を複数本のピン12で位置
決めして載置可能な空間13と、所定形状の枠部2を成
形するキャビティ空間14とが形成されている。また、
各分割面のプレート状部材1の中央部に対応する部分に
は、両型10,11を型締めしたとき型面同志でプレー
ト状部材1を全面で締め付けて傷つきや破損に至らしめ
ないように凹状の逃げ部13a,13bを設けることに
より非圧接部が形成されている。この結果、プレート状
部材1は、型締め時にはキャビティ空間14に近い位置
のキャビティ型挾持部11aとコア型挾持部10aとで
挟んで固定される。
2で示すように開閉可能なコア型10とキャビティ型1
1とを備えている。その各型10,11の対向する各分
割面には、プレート状部材1を複数本のピン12で位置
決めして載置可能な空間13と、所定形状の枠部2を成
形するキャビティ空間14とが形成されている。また、
各分割面のプレート状部材1の中央部に対応する部分に
は、両型10,11を型締めしたとき型面同志でプレー
ト状部材1を全面で締め付けて傷つきや破損に至らしめ
ないように凹状の逃げ部13a,13bを設けることに
より非圧接部が形成されている。この結果、プレート状
部材1は、型締め時にはキャビティ空間14に近い位置
のキャビティ型挾持部11aとコア型挾持部10aとで
挟んで固定される。
【0012】そのキャビティ空間14に合成樹脂を充填
する樹脂流路は、キャビティ型11と当該キャビティ型
11の外側に備えたランナーストリッパープレート18
の境界面に配設されたノズルタッチ部15から連続し且
つその境界面に形成した第1ランナー16a(図1中の
点鎖線参照)、第1ランナー16aの長手方向に沿って
キャビティ型11に複数個形成した第1スプルー16
b、キャビティ型11とコア型12の対向面でプレート
状部材1の各辺に略平行に複数個形成した第2ランナー
16c(図1中の実線参照)、第2ランナー16cの長
手方向に沿ってコア型12に複数個形成した第2スプル
ー16d(図1中の破線参照)とからなっている。この
樹脂流路の第2スプルー16dは、サブマリーン式の樹
脂流入ゲート16eを介して枠部2を形成するキャビテ
ィ空間14に連続することから、合成樹脂は枠部2の裏
面相当側からキャビティ空間14に流入させるのが好ま
しい。
する樹脂流路は、キャビティ型11と当該キャビティ型
11の外側に備えたランナーストリッパープレート18
の境界面に配設されたノズルタッチ部15から連続し且
つその境界面に形成した第1ランナー16a(図1中の
点鎖線参照)、第1ランナー16aの長手方向に沿って
キャビティ型11に複数個形成した第1スプルー16
b、キャビティ型11とコア型12の対向面でプレート
状部材1の各辺に略平行に複数個形成した第2ランナー
16c(図1中の実線参照)、第2ランナー16cの長
手方向に沿ってコア型12に複数個形成した第2スプル
ー16d(図1中の破線参照)とからなっている。この
樹脂流路の第2スプルー16dは、サブマリーン式の樹
脂流入ゲート16eを介して枠部2を形成するキャビテ
ィ空間14に連続することから、合成樹脂は枠部2の裏
面相当側からキャビティ空間14に流入させるのが好ま
しい。
【0013】その第2スプルー16dの先端の樹脂流入
ゲート16eは、プレート状部材1の面中心を基準にし
て相対辺の外周縁に沿って対応する部位、即ち、キャビ
ティ空間14の相対辺14aと14b及び14cと14
dに夫々位置させて設けられている。その各樹脂流入ゲ
ート16eからは、キャビティ空間14に時間的に相重
なって樹脂が流入するように第1,2のランナー16
a,16c及び第1,2のスプルー16b,16dの太
さ,長さが調整されている。その太さ,長さは、時間的
に略同時に合成樹脂をキャビティ空間14に流入して充
填できるよう設定されているのが好ましい。
ゲート16eは、プレート状部材1の面中心を基準にし
て相対辺の外周縁に沿って対応する部位、即ち、キャビ
ティ空間14の相対辺14aと14b及び14cと14
dに夫々位置させて設けられている。その各樹脂流入ゲ
ート16eからは、キャビティ空間14に時間的に相重
なって樹脂が流入するように第1,2のランナー16
a,16c及び第1,2のスプルー16b,16dの太
さ,長さが調整されている。その太さ,長さは、時間的
に略同時に合成樹脂をキャビティ空間14に流入して充
填できるよう設定されているのが好ましい。
【0014】これにより、キャビティ空間14に流入し
た樹脂は対応する部位14aと14b並びに14cと1
4dとで、プレート状部材1に対してその中心側に向け
た押し付け力を夫々作用させるが、これらの力は互いに
打ち消す方向に作用するので、1つの方向から作用する
実質的な力は減少しまたはなくなり、プレート状部材1
がその面方向において移動するのを制御する平衡状態に
保たれる。
た樹脂は対応する部位14aと14b並びに14cと1
4dとで、プレート状部材1に対してその中心側に向け
た押し付け力を夫々作用させるが、これらの力は互いに
打ち消す方向に作用するので、1つの方向から作用する
実質的な力は減少しまたはなくなり、プレート状部材1
がその面方向において移動するのを制御する平衡状態に
保たれる。
【0015】このような作用を発揮させるには、各ラン
ナー16a,16c及びスプルー16b,16dをいず
れも同一の太さ,長さを有する形状に形成すれば、第1
スプルー16bの最初の分岐点から第2スプルー16d
の先端までの距離を各部位で実質上略同一にすることで
図れる。それと共に、実際にはプレート状部材1を載置
しないで樹脂を射出することにより空打ちし、各第2ス
プルー16dの先端まで樹脂が到達する状況を確認しな
がら到達度の遅い部分ではランナーを太くして樹脂の流
動抵抗を減少させ、また、速い部分ではスプルーやラン
ナーを小さくして樹脂の流動抵抗を増大させることによ
り各部位に略同時に到達させるように調整することがで
きる。
ナー16a,16c及びスプルー16b,16dをいず
れも同一の太さ,長さを有する形状に形成すれば、第1
スプルー16bの最初の分岐点から第2スプルー16d
の先端までの距離を各部位で実質上略同一にすることで
図れる。それと共に、実際にはプレート状部材1を載置
しないで樹脂を射出することにより空打ちし、各第2ス
プルー16dの先端まで樹脂が到達する状況を確認しな
がら到達度の遅い部分ではランナーを太くして樹脂の流
動抵抗を減少させ、また、速い部分ではスプルーやラン
ナーを小さくして樹脂の流動抵抗を増大させることによ
り各部位に略同時に到達させるように調整することがで
きる。
【0016】このインジェクション成形型を用いては、
プレート状部材1をコア型1 0の型面から突出するピン
12で位置決めしてコア型10に載置した後、キャビテ
ィ型11を閉じることによりプレート状部材1を型締め
支持する。この状態で、図示しないインジェクション成
形機のノズルが接するノズルタッチ部15から液状の合
成樹脂を型内に供給すると、合成樹脂は第1ランナー1
6a,第1スプルー16b,第2ランナー16c,第2
スプルー16d及び樹脂流入ゲート16eを経てキャビ
ティ空間14に流れ込む。その際、キャビティ空間14
内にはプレート状部材1の外周縁に沿う相対辺の対応す
る部位14a,14b並びに14c,14dに設けられ
た各樹脂流入ゲート16eから時間的に略同時に、好ま
しくは同時に合成樹脂が流入する。
プレート状部材1をコア型1 0の型面から突出するピン
12で位置決めしてコア型10に載置した後、キャビテ
ィ型11を閉じることによりプレート状部材1を型締め
支持する。この状態で、図示しないインジェクション成
形機のノズルが接するノズルタッチ部15から液状の合
成樹脂を型内に供給すると、合成樹脂は第1ランナー1
6a,第1スプルー16b,第2ランナー16c,第2
スプルー16d及び樹脂流入ゲート16eを経てキャビ
ティ空間14に流れ込む。その際、キャビティ空間14
内にはプレート状部材1の外周縁に沿う相対辺の対応す
る部位14a,14b並びに14c,14dに設けられ
た各樹脂流入ゲート16eから時間的に略同時に、好ま
しくは同時に合成樹脂が流入する。
【0017】これにより、プレート状部材1は面中心に
向けて相対する両辺から略同時に流入した樹脂の圧力で
生じた力で押圧されるが、その各力は互いに打ち消し合
う方向で作用するので、1つの方向からプレート状部材
1に作用する実質上の力は減少しまたはなくなり、プレ
ート状部材1を面方向で移動するのを制御する平衡状態
に保つことができる。従って、プレート状部材1に対し
ては図3及び4で示すようにアウターフランジ部2a,
インナーフランジ部2bを含む枠部2を位置的に正確に
一体的に成形することができる。そのプレート成形品
は、型開き後にエジェクトピン17(図2参照)で突き
出すことから型外しすることができる。このプレート状
成形品の枠部2には、図4で示す如き被取付体に対する
接着固定用のダムラバー部2cも一体成形するようにで
きる。
向けて相対する両辺から略同時に流入した樹脂の圧力で
生じた力で押圧されるが、その各力は互いに打ち消し合
う方向で作用するので、1つの方向からプレート状部材
1に作用する実質上の力は減少しまたはなくなり、プレ
ート状部材1を面方向で移動するのを制御する平衡状態
に保つことができる。従って、プレート状部材1に対し
ては図3及び4で示すようにアウターフランジ部2a,
インナーフランジ部2bを含む枠部2を位置的に正確に
一体的に成形することができる。そのプレート成形品
は、型開き後にエジェクトピン17(図2参照)で突き
出すことから型外しすることができる。このプレート状
成形品の枠部2には、図4で示す如き被取付体に対する
接着固定用のダムラバー部2cも一体成形するようにで
きる。
【0018】なお、インナーフランジ部2b側には余剰
な連結部2dが残存するが、これは事後に切除すればよ
く、その切り跡は枠部2の裏面側に位置するから体裁を
損なうことはない。被取付体による固定或いは仮止めを
ボルト締めで行うものでは、図5で示すように頭部を埋
込み固定すれば、スタッドボルト3を枠部2の成形と同
時に装備するようにできる。
な連結部2dが残存するが、これは事後に切除すればよ
く、その切り跡は枠部2の裏面側に位置するから体裁を
損なうことはない。被取付体による固定或いは仮止めを
ボルト締めで行うものでは、図5で示すように頭部を埋
込み固定すれば、スタッドボルト3を枠部2の成形と同
時に装備するようにできる。
【0019】上述した実施例では、角板形状にに形成し
たプレート状部材1で面の中心位置を基準にして少なく
とも相対辺の対応部位に略同時に樹脂を流入することに
より枠部2を一体成形する場合を例示した。これに代え
て、略正方形,略円形状を有するプレート状部材を対象
とするときはプレート状部材の中心位置を基準にし、キ
ャビティ空間の各部位に全て略同時に樹脂を流入させる
ようにすればよい。また、クォーターウインドゥでは光
を透過する材質のプレート状部材を用いるものの外に、
着色不透明なプレート状部材を用いる場合にも同様に適
用することができる。更に、そのインジェクション成形
にはポリオールとイソシアネート樹脂液を混合反応させ
てポリウレタン樹脂を作る反応射出成形でも同様に適用
することができる。
たプレート状部材1で面の中心位置を基準にして少なく
とも相対辺の対応部位に略同時に樹脂を流入することに
より枠部2を一体成形する場合を例示した。これに代え
て、略正方形,略円形状を有するプレート状部材を対象
とするときはプレート状部材の中心位置を基準にし、キ
ャビティ空間の各部位に全て略同時に樹脂を流入させる
ようにすればよい。また、クォーターウインドゥでは光
を透過する材質のプレート状部材を用いるものの外に、
着色不透明なプレート状部材を用いる場合にも同様に適
用することができる。更に、そのインジェクション成形
にはポリオールとイソシアネート樹脂液を混合反応させ
てポリウレタン樹脂を作る反応射出成形でも同様に適用
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るインジェクシ
ョン成形型に依れば、射出成形中に枠部とプレート状部
材との位置を正確に保て、且つ、プレート状部材を傷付
けたり或いは破損させてしまうことなく、各種のプレー
ト状成形品を製造するのに適用することができる。
ョン成形型に依れば、射出成形中に枠部とプレート状部
材との位置を正確に保て、且つ、プレート状部材を傷付
けたり或いは破損させてしまうことなく、各種のプレー
ト状成形品を製造するのに適用することができる。
【図1】本発明に係るインジェクション成形型の内部構
造を示す平面図である。
造を示す平面図である。
【図2】同成形型の図1で示すA−A線断面図である。
【図3】本発明に係るインジェクション成形型で製造し
たプレート状成形品を示す斜視図である。
たプレート状成形品を示す斜視図である。
【図4】同プレート状成形品を示す一部断端斜視図であ
る。
る。
【図5】同プレート状成形品の変形例を示す部分断面図
である。
である。
【図6】プレート状成形品として車輛装備品を車輛の前
部側から示す説明図である。
部側から示す説明図である。
【図7】同プレート状成形品として車輛装備品を車輛の
後部側から示す説明図である。
後部側から示す説明図である。
1 プレート状部材 10,11 成形型の各型13a,13b 凹状の逃げ部 14 キャビティ空間 14a,14b,14c,14d キャビティ空間の
部位15 ノズルタッチ部 16a,16c ランナー 16e 樹脂流入ゲート
部位15 ノズルタッチ部 16a,16c ランナー 16e 樹脂流入ゲート
Claims (1)
- 【請求項1】 プレート状部材(1) の外周縁に合成樹脂
の枠部(2) を一体的に形成するのに用いられる開閉可能
なインジェクション成形型であって、前記成形型(10,1
1) の分割面にはプレート状部材(1) が載置されて型締
めされたときプレート状部材(1) の面中心を基準とした
少なくとも1つの相対辺の外周縁に沿って所定形状の枠
部(2) を形成する夫々のキャビティ空間(14)と、中央部
にプレート状部材(1) の締め付けを防止する凹状の逃げ
部(13a,13b) による非圧接部が形成され、各キャビティ
空間(14)の部位(14a,14b、14c,14d) には液状の合成樹脂
が流入する樹脂流入ゲート(16e) が夫々設けられ、更
に、インジェクション成形機のノズルが接触するノズル
タッチ部(15)と前記夫々の樹脂流入ゲート(16e) とを結
ぶランナー(16a,16c) が型内で分岐させて複数本形成さ
れていると共に、夫々の分岐したランナー(16a,16c)
は、樹脂流入ゲート(16e) までの流動抵抗が実質的に互
いに同一となり、ノズルタッチ部(15)から供給される樹
脂が流動して夫々の樹脂流入ゲート(16e) に到達するま
での時間がほぼ同一となって夫々の樹脂流入ゲート(16
e) からキャビティ空間(14)に射出されるよう、その太
さと長さが調整されて形成されていることを特徴とする
インジェクション成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3295271A JPH0757504B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | インジェクション成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3295271A JPH0757504B2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | インジェクション成形型 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25951486A Division JPS63112127A (ja) | 1986-10-30 | 1986-10-30 | 枠部を有するプレート状成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106563A JPH06106563A (ja) | 1994-04-19 |
JPH0757504B2 true JPH0757504B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=17818438
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JP (1) | JPH0757504B2 (ja) |
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JPS62212113A (ja) * | 1986-03-13 | 1987-09-18 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | ウインドウエザストリツプの製造方法 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3295271A patent/JPH0757504B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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