JPH075698Y2 - 超音波遅延線 - Google Patents

超音波遅延線

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JPH075698Y2
JPH075698Y2 JP1986002559U JP255986U JPH075698Y2 JP H075698 Y2 JPH075698 Y2 JP H075698Y2 JP 1986002559 U JP1986002559 U JP 1986002559U JP 255986 U JP255986 U JP 255986U JP H075698 Y2 JPH075698 Y2 JP H075698Y2
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JP
Japan
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shape
ultrasonic
main signal
ultrasonic delay
delay line
Prior art date
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JP1986002559U
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JPS62117833U (ja
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英明 浅岡
譲 田辺
徹 神原
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は超音波遅延線に係り、特にバルク波を用いた超
音波遅延線に関するものである。
[従来の技術] 従来、バルク波を用いた超音波遅延線は、主に放送局等
における業務用各種映像機器に内蔵されて使用されてい
る。このような業務用映像機器に使用される超音波遅延
線については、画像を劣化させる原因となるスプリアス
信号を減衰させ、不要反射が生じないようにする必要が
とりわけ高く、その点についての性能的要求には特に厳
しいものがある。
第3図は、バルク波を用いた超音波遅延線において、超
音波遅延媒体の端面に塗布された減衰剤の従来例を示す
ものである。
すなわち、ここでいうバルク波を用いた超音波遅延線21
とは、ガラスなどからなる超音波遅延媒体22における一
角を切り欠いた傾斜端面24に配設した圧電素子25,26
と、これらの各圧電素子25,26の中央部を部分的に覆う
略円形又は略長円形の電極27,28とで入出力トランスデ
ューサーを形成し、超音波遅延媒体22の内部にのみ超音
波信号を伝播させて遅延信号を得るようにしたものであ
る。この場合、超音波遅延媒体22の端面23に塗布される
減衰剤30は、入出力トランスデュサーを構成する電極2
7,28の具体的な形状とは無関係に、不要反射面を構成す
ると思われる部位の端面23に長方形もしくは正方形、あ
るいはこれらに近似する形状の塗膜として配設され、ス
プリアス信号を減衰している。
このため、超音波遅延媒体22の端面23に形成される主信
号反射面29は、入出力トランスデュサーを構成する電極
27,28の具体的な形状とは無関係に、減衰剤30の塗布さ
れた部分を除く方形かそれに近い形状のものとなってい
た。
[考案の解決しようとする問題点] しかし、入出力トランスデュサーを構成する電極27,28
が略円形を呈して形成されている場合についても、従来
のように減衰剤30を長方形もしくは正方形、あるいはこ
れらに近似させた形状に塗布することで反射面に到達し
たスプリアス信号を減衰していたので、例えば第4図の
ように電極形状よりも広い面積で主信号反射面29を形成
しているときは、電極形状を除く主信号反射面29に到達
したスプリアス信号を効果的に減衰することができず、
不要反射を生じさせてしまうことになる。
また、第5図のように電極形状よりも面積的に狭い主信
号反射面29を形成しているときは、スプリアス信号の一
部を反射させてしまうと同時に、主信号の一部を不必要
に減衰させてしまうという不都合もあった。
本考案は、従来技術のこのような問題点を解消しようと
するものであり、バルク波を用いる超音波遅延線におい
て、スプリアス信号のみを端面で効果的に減衰させるこ
とができる超音波遅延線を提供することを目的とするも
のである。
[問題点を解決するための手段] このような目的を達成するため、本考案は次のように構
成した。
すなわち、本考案は、圧電素子の中央部を部分的に覆う
略円形又は略長円形の電極を取付けて形成した入出力ト
ランスデューサーを超音波遅延媒体の少なくとも1つの
傾斜端面に設けるとともに、この超音波遅延媒体の内部
を伝播する超音波が反射する端面において、前記電極の
形状に対応合致させた主信号反射面を除く部分には減衰
剤を塗布してなり、前記主信号反射面の形状は、電極形
状を主信号の入射角で投影して前記端面の長手方向に引
き伸ばされた略長円形であることにその構成上の特徴が
ある。
[作用] このため、超音波遅延媒体の端面において、減衰剤が塗
布されていない主信号反射面のそれぞれは、入出力トラ
ンスデューサーを構成する電極形状に対応合致する形状
(電極形状を前記端面に主信号の入射角で投影した形
状、即ち斜め入射の場合電極形状を端面の長手方向に引
き伸ばした略長円形の形状)で形成することができ、し
たがって、主信号は減衰させないで反射することができ
る一方、従来は減衰しないで反射していた一部のスプリ
アス信号を効果的に減衰することができる。また、主信
号反射面のそれぞれは電極形状に対応合致させてあるの
で、従来のように主信号の一部までも減衰してしまうと
いうことはない。前記端面において超音波は斜めに入射
し反射するため、減衰剤を塗布しない主信号反射面の形
状は、第1図及び第2図に示されるように電極7、8の
形状を端面3の長手方向に引き延ばした略長円形の形
状、即ち電極7、8の形状を端面3に入射角で投影した
形状にすると、最も効率的にスプリアスを減衰できる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案に係る超音波遅延線1の一実施例とし
ての構成を示す斜視図であり、ガラスなどからなる超音
波遅延媒体2は、その周側に比較的狭幅の端面3を有す
る直方体形状を呈して形成されている。このような形状
をとる超音波遅延媒体2には、その一角が斜めにカット
された傾斜端面4が形成されており、この傾斜端面4に
は、平板状の圧電素子5,6とこれらの圧電素子5,6上に固
着された電極7,8とからなる入出力トランスデューサー
が配設されている。
このうち、圧電素子5,6上に固着される電極7,8の形状
は、バルク波を生じさせるために傾斜端面4に沿わせた
各圧電素子5,6の中央部を部分的に覆う略円形又は略長
円形の形状を呈して形成されている。
また、超音波遅延媒体2の端面3にあって、前記電極7,
8の形状に対応合致する主信号反射面9を除く部位、つ
まりスプリアス信号の反射面には、銀ペーストからなる
減衰剤10、あるいはエポキシ樹脂に金属などを混合して
形成した減衰剤10を塗布することで、スプリアス信号を
減衰し不要反射が生じるのを少なくしている。
超音波遅延媒体2の端面3に形成される主信号反射面9
は、設計上必要とされる位置に必要とする数だけ設置す
ることができる。
本考案に係る超音波遅延線1はこのようにして構成され
ているので、超音波遅延媒体2中を伝播するバルク波
は、その主信号が予め端面3に電極形状に対応合致させ
て形成されている主信号反射面9を介し、挿入損失を少
なくして確実に反射させることができ、従来のように主
信号の一部までも減衰させてしまうということはない。
また、超音波遅延媒体2中を伝播するスプリアス信号に
ついては、減衰剤10が塗布された部位の端面3で確実に
減衰させることができ、従来のように主信号反射面9が
スプリアス信号の一部までをも反射してしまうというこ
とは効果的に回避することができる。
[考案の効果] 以上述べたように本考案によれば、バルク波を用いた超
音波遅延素子において、主信号は減衰させることなく挿
入損失を少なくして反射させることができ、その一方で
は、スプリアス信号の全体を効果的に減衰させ、不要反
射が生じるのを少なくすることができ、性能的要求が厳
しい業務用映像機器にも画像を劣化させることなく好適
に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面中、第1図は本考案に係る超音波遅延線の全体斜視
図、第2図は第1図における超音波遅延媒体の端面に対
する減衰剤の塗布状況を示す部分拡大平面図、第3図は
従来例の超音波遅延線の全体斜視図、第4図と第5図と
は第3図における超音波遅延媒体の端面に対する減衰剤
の塗布状況を示す部分拡大平面図であり、第4図は電極
形状より広く主信号反射面を形成した場合、第5図は狭
く形成した場合をそれぞれ示す。 1……超音波遅延線、2……超音波遅延媒体、3……端
面、4……傾斜端面、5,6……圧電素子、7,8……電極、
9……主信号反射面、10……減衰剤
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−119865(JP,A) 特開 昭49−2464(JP,A) 実開 昭60−6341(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子の中央部を部分的に覆う略円形又
    は略長円形の電極を取付けて形成した入出力トランスデ
    ューサーを超音波遅延媒体の少なくとも1つの傾斜端面
    に設けるとともに、この超音波遅延媒体の内部を伝播す
    る超音波が反射する前記超音波遅延媒体の表面の端面に
    おいて、前記電極の形状に対応合致させた複数の主信号
    反射面を除く部分には超音波減衰剤を塗布してなり、前
    記主信号反射面の形状は、電極形状を主信号の入射角で
    投影して前記端面の長手方向に引き伸ばされた略長円形
    であることを特徴とする超音波遅延線。
JP1986002559U 1986-01-14 1986-01-14 超音波遅延線 Expired - Lifetime JPH075698Y2 (ja)

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JP1986002559U JPH075698Y2 (ja) 1986-01-14 1986-01-14 超音波遅延線

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JPS62117833U JPS62117833U (ja) 1987-07-27
JPH075698Y2 true JPH075698Y2 (ja) 1995-02-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5231140B2 (ja) * 1972-04-18 1977-08-12
JPS54119865A (en) * 1978-03-09 1979-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ultrasonic wave delay line of piezoelectric type and its manufacture
JPS606341U (ja) * 1983-06-27 1985-01-17 松下電器産業株式会社 超音波遅延線

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