JPH075665A - 写真処理組成物用容器 - Google Patents

写真処理組成物用容器

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Publication number
JPH075665A
JPH075665A JP14239093A JP14239093A JPH075665A JP H075665 A JPH075665 A JP H075665A JP 14239093 A JP14239093 A JP 14239093A JP 14239093 A JP14239093 A JP 14239093A JP H075665 A JPH075665 A JP H075665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
photographic processing
gas barrier
processing composition
barrier property
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14239093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Nagata
昌孝 永田
Satoru Hori
堀  哲
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14239093A priority Critical patent/JPH075665A/ja
Publication of JPH075665A publication Critical patent/JPH075665A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバリアー性がないものの使用済み後の写
真処理組成物用容器の廃棄、リサイクルの処理が容易と
なる素材を、容器内の組成物が求めるガスバリアー性の
有無、程度に関わらず、各種の組成物の容器に共通化さ
せる。 【構成】 ガスバリアー性を有する包装袋102によっ
て、写真処理組成物容器10が真空パックされる。その
ガスバリアー性の故に、容器10を、高密度ポリエチレ
ンに比してガスバリアー性が劣り容器内の組成物が求め
るガスバリアー性を得るのに達しない低密度ポリエチレ
ンの素材で形成しても、包装袋102の外部から内部へ
の酸素ガスの透過が抑制され、従って容器内への酸素ガ
スの透過が抑制され、容器内の組成物が求めるガスバリ
アー性が得られる。定着液、漂白液等のように、容器内
の組成物が必ずしもO2 バリアー性を求めないものだけ
でなく、現像液等のように、容器内の組成物が高いO2
バリアー性を求めるものにも十分に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真処理組成物用容器
に係り、特に感光材料の現像処理に用いられる処理液用
容器として好適な写真処理組成物用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置等の感光材料処理装置の処
理液用容器として、従来、高密度ポリエチレン(HDP
E),ポリ塩化ビニル樹脂(PVC),ポリエチレンテ
レフタート(PET)等の1層材料や、ナイロン/ポリ
エチレン(NY/PE)の様な多層材料を用いたブロー
成形或いは射出ブロー成形による剛性のあるものが使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高密度ポリエチレン製
の容器は、この剛性の故に、内容物を排出して空になっ
た後においても容器の形状を維持しており、これがた
め、ユーザーが使用後廃却する際に潰しにくく、比較的
嵩を採り、使用済み後の容器の廃棄、リサイクルにあた
って、処理が面倒となり、そのコストも上昇する。
【0004】写真用処理液のうちの現像液では、容器
は、高い酸素ガスバリアー性(O2 バリアー性)を要す
るが、定着液や漂白液では、容器は、O2 バリアー性を
必ずしも要しない。
【0005】従って、必ずしもO2 バリアー性を要しな
い定着液等の容器には、高密度ポリエチレンに比してO
2 バリアー性の劣る低密度ポリエチレンの素材を用いて
もよい。低密度ポリエチレン製の容器であれば、ユーザ
ーが使用後廃却する際にも潰し易く、嵩を採るというこ
ともない。
【0006】しかし、現像液用、定着液用等のそれぞれ
に適すべく、素材の異なる容器を個々に用意すること
は、取扱が面倒となり、製造コストの上昇も招く。
【0007】また、容器の素材が異なると、使用済み後
の容器の廃棄、リサイクルにあたって、一層、処理が面
倒となり、そのコストも上昇する。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、容器自体には容器内の写真処理組成
物が求めるガスバリアー性を得るに達しない素材を用い
ても、容器内の写真処理組成物が求めるガスバリアー性
を得るべく容器内への酸素ガスの透過を抑制して、ガス
バリアー性が劣りあるいはガスバリアー性がないものの
使用済み後の写真処理組成物用容器の廃棄、リサイクル
の処理が容易となる素材を、容器内の写真処理組成物が
求めるガスバリアー性の有無、程度に関わらず、各種の
写真処理組成物の容器に共通させて用いることができ、
この共通化によって使用済みの写真処理組成物用容器の
廃棄、リサイクルの処理を一層容易とする写真処理組成
物用容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の写真処理
組成物用容器は、蓋部材で閉成された写真処理組成物用
容器が、蓋部材と共に、ガスバリアー性を有する包装袋
により覆われることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の写真処理組成物用容器は、
前記蓋部材で閉成された写真処理組成物用容器が、蓋部
材と共に、前記包装袋により真空パックされることを特
徴とする。
【0011】請求項3記載の写真処理組成物用容器は、
前記包装袋内の空気が不活性ガスで置換されることを特
徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の写真処理組成物用容器によれ
ば、容器自体には、容器内の写真処理組成物が求めるガ
スバリアー性、特に、O2 バリアー性を得るに達しない
素材を用いても、容器を覆う包装袋によって、包装袋の
ガスバリアー性の故に、包装袋の外部から内部への酸素
ガスの透過は抑制され、従って容器内への酸素ガスの透
過も抑制され、容器内の写真処理組成物が求めるガスバ
リアー性が得られる。
【0013】これにより、ガスバリアー性が劣りあるい
はガスバリアー性がないものの使用済み後の写真処理組
成物用容器の廃棄、リサイクルの処理が容易となる素材
を、容器内の写真処理組成物が求めるガスバリアー性の
有無、程度に関わらず、各種の写真処理組成物の容器に
共通させて用いることができ、この共通化によって、使
用済み後の写真処理組成物用容器の廃棄、リサイクルの
処理が一層容易となる。
【0014】請求項2記載の写真処理組成物用容器によ
れば、写真処理組成物用容器を、蓋部材と共に、包装袋
で真空パックする構成により、包装袋は、容器外面に密
着されて、包装袋と容器との間には酸素ガスは残存せ
ず、容器内への酸素ガスの透過が一層抑制される。
【0015】請求項3記載の写真処理組成物用容器によ
れば、包装袋内の空気を不活性ガスで置換することによ
り、包装袋と容器との間には酸素ガスは残存せず、容器
内への不活性ガスの透過が一層抑制される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図4
に基づいて説明する。
【0017】図3に示すように、写真処理組成物用容器
10は、柔軟性を有する容器本体12と、この容器本体
12から軸方向に突出した硬質の口部14とを有し、容
器本体12と口部14とはブロー成形により一体成形さ
れている。また、この写真処理組成物用容器10は、い
ずれの方向から見ても鉛直軸に対し略左右対称の形状と
される。
【0018】容器本体12は、口部14との境目の部分
から連続してその軸方向(図3における上下方向)に、
口部14との境目の部分から連続して蛇腹部16が形成
されている。この蛇腹部16は、上下方向に所定の間隔
を隔てて配置された第1,第2,第3の算盤玉形状部1
8,20,22と、第3の算盤玉形状部22の下方に所
定間隔を隔てて配置された段付き円筒状部24とを含ん
で構成されている。ここで、算盤玉形状部とは、中心軸
(ここでは、鉛直軸)及び軸直交方向に最大量突出した
最大直径部を共通とする相互に逆向きの上下二つの頭を
切り取った円錐状部から構成される外形を有する形状部
を意味する。以下においても同様の意味で、この言葉を
用いる。
【0019】第1ないし第3の算盤玉形状部18,2
0,22のそれぞれの最大直径部の上側(口部14に近
い側)の部分の軸方向寸法(図3における上下方向寸
法)が下側(土台部32に近い側)の部分の軸方向寸法
より大きくされ、第1ないし第3の算盤玉形状部18,
20,22のそれぞれの最大直径部の下側部分にR部1
8B,20B,22Bが形成され、結果的に、第1の算
盤玉形状部18は口部14に連続して形成され、第1の
算盤玉形状部18の最大直径部上側の軸方向寸法は大き
くなっている。また、第1の算盤玉形状部18の最大直
径部上側には、曲率半径の比較的大きなR部18Aが形
成され、R部18A部分の表面積が大きくなっている。
従って、R部18A部分に内容物の種類、内部の写真処
理組成物の使用方法、容器の取扱上の注意事項等を表示
するためのラベル等を貼り付けたり、あるいは刻印した
りして表示することができ、表示内容が上部からも側面
からも確認できて便利である。
【0020】第1の算盤玉形状部18と第2の算盤玉形
状部20との間、第2の算盤玉形状部20と第3の算盤
玉形状部22との間、及び第3の算盤玉形状部22と段
付き円筒状部24との間は、直接接続されている。それ
ら接続部の部分は、第1の算盤玉形状部18、第2の算
盤玉形状部20、第3の算盤玉形状部22、段付き円筒
状部24に比べて直径が小さいので、ブロー成形される
際に、第1の算盤玉形状部18、第2の算盤玉形状部2
0、第3の算盤玉形状部22、段付き円筒状部24より
肉厚が厚く形成される。
【0021】段付き円筒状部24の下方には、略円筒状
の土台部32が設けられている。土台部32の底面に
は、凹部32Cが形成され、これにより写真処理組成物
用容器10を立てた場合の安定性の向上が図られてい
る。
【0022】口部14は、略円筒状に形成され、その軸
方向(図3における上下方向)の中間部には、断面六角
形状のフランジ部34が設けられている。この口部14
は、ブロー成形により容器本体12と一体的に形成され
るのであるが、その際この口部14の部分は容器本体1
2より径が小さいために容器本体12より厚肉となるよ
うに形成することができ、これがため、口部14はある
程度固くなるように形成されている。ここで、口部1
4,フランジ部34及びこれらの近傍を含む口元部の平
均肉厚は、好ましくは0.5〜4mm,より好ましくは
0.5〜3mm,特に好ましくは1.2mm〜2.5m
mとなるように形成され、容器本体12の平均肉厚は、
好ましくは0.1mm〜1.5mm,より好ましくは
0.2mm〜0.7mm,特に好ましくは0.3mm〜
0.5mmとなるように形成され、両者の差が好ましく
は0.2mm,より好ましくは0.5mm程度になるよ
うにされる。更に、口元部の平均肉厚と本体部の平均肉
厚との比は、2.0〜10.0程度とすることが望まし
い。このようにすることにより、使用性(これについて
は、後述する)を損なうことなく、総重量を減少させる
ことができる。
【0023】口部14は、略円筒状に形成され、口部1
4の上端部の外周には、雄ねじ部14Aが形成されてお
り、この雄ねじ部14Aに螺合する雌ねじ部がその内壁
に形成された硬質の蓋部材としてのキャップ30が螺合
され、口部14の上部開口が開閉されるようになってい
る。
【0024】写真処理組成物用容器10は、例えば、低
密度ポリエチレン(LDPE)単体あるいはエチレン・
酢酸ビニル共重合樹脂(EVA:この場合は、密度0.
940g/ccを越えるものも使用できる)を用いて形
成される。
【0025】キャップ30は、例えば、ポリプロピレン
或いは高密度ポリエチレン(HDPE)により形成され
る。ここで、高密度ポリエチレンとしては、例えば密度
が0.940g/ccより大きいもの,好ましくは0.
940g/ccより大きく0.98g/cc以下,より
好ましくは0.945g/cc〜0.97g/ccのも
のを用いることができる。
【0026】上記写真処理組成物用容器10は、キャッ
プ30と共に、包装袋102で真空パックされて覆われ
る。すなわち、写真処理組成物用容器10は、この口部
14を閉成したキャップ30とともに、包装袋102内
に入れられ(図1の状態)、その後、包装袋102内が
真空化され、包装袋102は、容器外形形状に沿って容
器外面に密着される(図2の状態)。
【0027】包装袋102は、可撓性とされ、ガスバリ
アー性(難ガス透過性)を有し、酸素透過率が、20m
l/m2 ・day・atm以下、好ましくは、10ml
/m 2 ・day・atm以下の素材がよい。酸素透過率
は、20℃dry条件でASTMD−143の試験法に
準ずる。
【0028】例えば、単独フィルム、あるいは、ラミネ
ートや、蒸着・コーティング等を施した複合フィルムが
可能である。
【0029】フィルム厚は、全厚で、5μm〜120μ
m、好ましくは、20μm〜50μmがよい。
【0030】フィルムの素材としては、ラミネートの場
合、金属薄膜(Al、Sn、Zn等)、ポリアミド、塩
化ビニリデン、塩化ビニール、酢酸ビニールアルコール
共重体ケン化物等が可能であり、蒸着・コーティングの
場合には、塩化ビニリデン、Al、Al2 3 、SiO
2 等の酸化ケイ素等が可能である。
【0031】ラミネート等のベース素材としては、ポリ
エチレン(LDPE、LLDPE、HDPE等)、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、セロハン等が可能であり、各素材は共に、延伸フィ
ルム、未延伸フィルムのいずれでもよい。
【0032】具体的には、各種金属薄膜加工フレキシブ
ルシート、アルミニウム箔やアイアンホイル等の各種金
属層を含む積層フィルム、塩化ビニリデン樹脂フィル
ム、塩化ビニリデン塗布各種プラスチックフィルム(例
えば二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム、二軸延伸ポリ
アミド樹脂フィルム、二軸延伸ポリプロピレン樹脂フィ
ルム、二軸延伸ポリエチレン樹脂フィルム、二軸延伸ポ
リスチレン樹脂フィルム等及び前記樹脂を用いた一軸分
子配交フィルム等のプラスチックフィルム)及び塩化ビ
ニリデン塗布セロハン、塩化ビニリデン塗布紙、塩化ビ
ニリデン塗布ポリビニルアルコール樹脂フィルム等の1
層以上より構成されるものが可能である。
【0033】各種金属薄膜加工フレキシブルシートで
は、金属箔又は金属薄膜加工フレキシブルシートを少な
くとも一層以上含み、真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法等によっ
て、フレキシブルシートの両面又は片面に、Al、Z
n、Co、Cr、Ni、Fe、Cu等の金属単体、合
金、その他薄膜形成可能な金属が設けられる。例えば、
アルミニウム真空蒸着2軸延伸熱可塑性樹脂フィルム
が、コスト、加工の点で優れる。
【0034】次に、本実施例の作用を説明する。包装袋
102は、容器内の写真処理組成物を使用するときま
で、開封されない。包装袋102によって、このガスバ
リアー性の故に、写真処理組成物用容器10を、高密度
ポリエチレン(HDPE)等に比してガスバリアー性が
劣り容器内の写真処理組成物が求めるガスバリアー性、
特に、O2 バリアー性(酸素ガスバリアー性)を得るの
に達しない低密度ポリエチレン等の素材で形成しても、
包装袋102の外部から内部への酸素ガスの透過が抑制
され、従って容器内への酸素ガスの透過が抑制され、容
器内の液体が求めるガスバリアー性が得られる。
【0035】例えば、写真処理組成物の中でも、現像液
等のように、容器内の写真処理組成物が高いO2 バリア
ー性を求める場合にも十分に対応できる。
【0036】一方、定着液、漂白液等のように、容器内
の写真処理組成物が必ずしもO2 バリアー性を求めない
場合には、包装袋102を取除いて、容器外面を外気に
露出させても構わない。
【0037】これにより、ガスバリアー性が劣りあるい
はガスバリアー性がないものの使用済み後の写真処理組
成物用容器の廃棄、リサイクルの処理が容易となる素材
を、容器内の写真処理組成物が求めるガスバリアー性の
有無、程度に関わらず、各種の写真処理組成物の容器に
共通させて用いることができ、この共通化によって、使
用済み後の写真処理組成物用容器の廃棄、リサイクルの
処理が一層容易となる。
【0038】また、使用済み後の容器10は、廃棄しな
いで、洗浄して再使用(リユース)することも可能であ
る。この場合、容器の絶対使用量が低減される。
【0039】さらに、容器素材の共通化によって、同一
の容器が、ガスバリアー性の有無、程度に関わらず、各
種の写真処理組成物に対応できるので、各種の写真処理
組成物に対応させるべく洗浄後の容器の選別が不要とな
る。例えば、洗浄後、容器は、現像液に対しては、包装
袋102を装着し、定着液に対しては、包装袋を装着せ
ずに、再使用できる。容易でないとされる酸化劣化した
写真用処理液除去も、加温アルカリで特異的に除去され
る。
【0040】なお、写真処理組成物用容器10を、キャ
ップ30と共に、包装袋102で真空パックする構成に
より、包装袋102は、容器外面に密着されて、包装袋
102と容器との間には酸素ガスは残存せず、容器内へ
の酸素ガスの透過が一層抑制され、効果的である。
【0041】また、写真処理組成物用容器10を低密度
ポリエチレンで形成した場合、その素材として、密度
が、0.940g/cc以下,好ましくは0.90g/
cc〜0.940g/cc,より好ましくは0.905
g/cc〜0.925g/ccのものを用いるのがよ
い。この場合の酸素透過量は、50ml/m2 ・day
・atm(20℃ 65%)、例えば100〜5000
ml/m2 ・day・atm(20℃ 65%)であ
る。
【0042】容器内の液体が求めるガスバリアー性を一
層確実に確保するためには、写真処理組成物用容器10
を、低密度ポリエチレン/ポリビニルアルコール・エチ
レン共重合体/低密度ポリエチレン(LDPE/EVO
H/LDPE)の3層構成や、低密度ポリエチレン/ナ
イロン(LDPE/NY)の2層構成等のような低密度
ポリエチレンを主体とする多層構成により形成し、容器
自体にも相当のガスバリアー性を具備させるのが好まし
い。
【0043】なお、包装袋は、ガスバリアー性のシート
を2枚以上重ねたものとしてもよい。例えば、ガスバリ
アー性を付与するシートと、輸送上の適正を付与するフ
レキシブルシートとより構成する等してもよい。
【0044】一方、口部14は比較的固く、しかもフラ
ンジ部34が六角形状に形成されているので、工場にお
ける、現像液,定着液等の写真処理組成物の充填作業を
円滑に行うことができる。また、口部14が比較的固
く、フランジ部34が持ちやすいので、キャップ30の
取り外し時に本体部12(この部分は柔軟である。)が
捩じれることがない。このため、写真処理組成物用容器
10内の写真処理組成物、例えば、処理液等の液体が誤
って口部14から溢れ出る等の不都合が起こりにくい。
なお、写真処理組成物用容器10は柔軟性を有すること
を特徴とするので、剛性のある従来の容器に比べて充填
時や使用時の液溢れ等が一面において起こり易く、これ
を防止すべく写真処理組成物充填率を、容器を軸方向に
引っ張って蛇腹部16を最大限延ばした状態の95%以
下、好ましくは95〜85%とすることが望ましい。
【0045】また、蛇腹部16が延びている状態では、
当該蛇腹部16に凹凸があるので、手に持ちやすく、ユ
ーザーが処理槽内に写真処理組成物、例えば、処理液を
注ぐ際に蛇腹部16が自動的に伸縮して処理液の出が早
く空気の巻き込みも少なくなるので、この注液時の取扱
が容易であると共に、注液作業を円滑に行うことができ
る。
【0046】本実施例では、算盤玉形状部感の接続部の
部分は、肉厚が蛇腹部16の他の部分より厚くされて、
所定間隔で設けられているので、写真処理組成物用容器
10の自立性は十分に確保されている。また、容器本体
12に蛇腹部16が形成されていることから、キャップ
30を取り外して内部の写真処理組成物を口部14から
排出することにより、その排出された写真処理組成物の
量に応じて口部14を下方(土台部32の方)に押圧し
て蛇腹部16を縮めてヘッドスペース(容器内上部の写
真処理組成物がない空間のスペース)を調整することが
できる。このように、ヘッドスペースを調整できるの
で、内部の写真処理組成物が常に略満杯状態となるよう
にして、酸化防止を図ることもできる。これは、内部の
写真処理組成物が定着液等である場合に特に有効であ
る。
【0047】排出される写真処理組成物の量に応じて、
口部14を押圧して蛇腹部16を徐々に縮めると、最終
的に図4に示すような形状になることから、最後に内部
に残った写真処理組成物を排出する際に写真処理組成物
溜まり部分が生じないので、写真処理組成物が残留し難
いという利点がある。
【0048】図4に示されるように減容化された状態
で、キャップ30をしっかりと螺合させることにより、
減容化状態が維持される。従って、使用後に、破棄され
た容器の回収効率が向上される。
【0049】また、R部18B,20B,22Bが形成
されているので、減容化が容易であると共に元の形状へ
復帰し難くなっている。なお、このR部18B,20
B,22Bは、5R以上,好ましくは15R〜60R,
より好ましくは15R〜40Rとすることが望ましい。
【0050】なお、R部の曲率半径を大きくして結果的
に蛇腹部16の段数が少なくなった場合には、全体的に
円筒形に近づき、比表面積(同一内容積の円筒形の容器
を基準とする)が低減し、透過酸素量低減という点では
好ましい。
【0051】なお、蛇腹部16を完全に押し縮める前の
図3に示される容器本体12の全高に対する蛇腹部16
を完全に押し縮めた図4に示される容器本体12の全高
の割合が、50%以下、好ましくは40%以下、より好
ましくは30%以下にすることが望ましい。但し、この
割合は10%以下にすることが、製造上、設計上は好ま
しい。
【0052】減容化の状態でキャップ30をしっかりと
螺合させることにより、減容化状態を維持できる。従っ
て、使用後に破棄された容器の回収効率を向上させるこ
とができる。
【0053】また、写真処理組成物用容器10は、前記
の如く、低密度ポリエチレンを主体として柔軟に形成さ
れるので、高密度ポリエチレン等で成形された従来の容
器に比べてキャップ30をしっかりと締めつけることに
より、一層確実に密栓状態とすることができ、使用の途
中で誤って倒した場合等にも内部の写真処理組成物の漏
れが起こりにくく、また、合成樹脂の使用量が従来の高
密度ポリエチレン(HDPE),ポリ塩化ビニル樹脂
(PVC)等から成る剛性のある容器に比較して少なく
なり、これがため破棄後に焼却する際の発熱量が少なく
なり、環境保全にも貢献することができる。
【0054】なお、上記実施例では、口部14の軸方向
の中間部に六角形状のフランジ部34を突出形成する場
合を例示したが、このフランジ部34を他の形状、例え
ば四角形や八角形あるいは所謂小判型状等に形成しても
良く、要するにフラットな面が一部にある形状に形成す
ればよい。但し、フランジ部34と容器本体12との間
の口元の部分を長くする場合には、この部分を持つこと
ができるので、フランジ部34を円形に形成してもよ
い。
【0055】また、キャップ30のような外蓋に代えて
内蓋を蓋部材として採用する場合には、この内蓋を写真
処理組成物用容器10と同一の低密度ポリエチレンによ
り形成することができるので、生産効率上好ましいだけ
でなく、容器を回収・再利用する場合等にも好ましい。
更に、この内蓋とキャップ30とを併用することによ
り、より一層の密栓状態を確保できるので、より一層、
写真処理組成物の漏れ等が起こりにくくなる。また、内
蓋とキャップ30とを一体化したような構造の中栓付き
キャップを設けてもよく、この場合内蓋とキャップとを
併用した場合と同程度以上の密栓状態を確保でき、当該
中栓付きキャップの全体を容器と同じ低密度ポリエチレ
ンにより形成することができ、上記した如く生産効率上
好ましいだけでなく、容器を回収・再利用する場合にも
好ましい。
【0056】写真処理組成物用容器10は、上記のよう
に、低密度ポリエチレンを主体として形成されるので、
従来の高密度ポリエチレン(HDPE)により形成され
た容器に比較して重量も軽くなっている。
【0057】また、写真処理組成物用容器10は、蛇腹
部16を備えることにより、蛇腹部16がなくて同等の
容積を有する容器に比べ、表面積が増す。表面積が増す
と、容器の内外間の酸素透過量は多くなる。従って、本
実施例のように、蛇腹部16を備える場合に、ガスバリ
アー性を有する包装袋102で容器を覆い、その包装袋
102で容器内への酸素の透過を抑制することは、極め
て効果的である。
【0058】次に、第2実施例を説明する。
【0059】上記第1実施例では、包装袋102内が真
空化され、包装袋102は図1の状態から図2に示すよ
うに容器外面に密着した状態となるが、本実施例では、
包装袋102内の空気が、窒素ガスやアルゴンガス等の
不活性ガスで置換され、置換後も、包装袋102は、図
1と同様な状態にある。
【0060】これによっても、包装袋102と容器との
間には酸素ガスは残存せず、容器内への酸素ガスの透過
が一層抑制される。
【0061】その他の構成、作用効果は、上記第1実施
例と同様である。また、包装袋102内の空気を不活性
ガスで置換する手段は、後述する実施例にも勿論適用可
能である。
【0062】次に、本発明の第3実施例を図5に基づい
て説明する。ここで、前述した第1実施例と同一構成の
部分については、同一の符号を付すと共にその説明を簡
略若しくは省略する。なお、包装袋は図示を省略する。
【0063】この実施例の写真処理組成物用容器40
は、柔軟性のある容器本体42とこの容器本体42から
軸方向に突出した硬質の口部14とを有しており、容器
本体42と口部14とがブロー成形により一体的に形成
されている点は前記第1実施例と同様である。
【0064】容器本体42には、軸方向(図5における
上下方向)の全体に渡って口部14との境目まで連続す
る蛇腹部41が形成されている。この蛇腹部41は、上
下5段の同一直径の第4ないし第8の算盤玉形状部4
4,46,48,50,52と、第4の算盤玉形状部4
4と第5の算盤玉形状部46とを接続する第1の円筒状
接続部54と、第5の算盤玉形状部46と第6の算盤玉
形状部48とを接続する第2の円筒状接続部56と、第
6の算盤玉形状部48と第7の算盤玉形状部50とを接
続する第3の円筒状接続部58と、第7の算盤玉形状部
50と第8の算盤玉形状部52とを接続する第4の円筒
状接続部60とにより構成されている。
【0065】第4ないし第8の算盤玉形状部44,4
6,48,50,52は、上下対称の形状に形成され、
第1ないし第4の円筒状接続部54,56,58,60
を介して接続される。
【0066】第1ないし第4の円筒状接続部54、5
6、58、60の直径寸法は、第4ないし第8の算盤玉
形状部44,46,48,50,52の最小直径寸法と
なっているから、ブロー成形される際に、第1ないし第
4の環状接続部54、56、58、60は、第4ないし
第8の算盤玉形状部44,46,48,50,52より
肉厚が厚く形成されており、これによって容器の自立性
が確保される。
【0067】また、第4ないし第8の算盤玉形状部4
4,46,48,50,52のそれぞれの最大直径部の
上側及び下側部分には、図示のようなR部44A,44
B,46A,46B,48A,48B,50A,50
B,52A,52Bが形成さている。
【0068】これらのR部44A〜52Bは、蛇腹部4
1を押し縮めて容器本体42を減容化する際に、折り畳
み効率の向上を図ると共に、しっかりと押し込まれて元
の形状に復帰し難くするために形成される。そして、よ
り一層の減容化が図られる。R部44A〜52Bは、5
R以上,好ましくは15R〜60R,より好ましくは1
5R〜40Rとすることが望ましい。
【0069】第8の算盤玉形状部52の底部には、凹部
52Aが形成され、これにより写真処理組成物用容器4
0を立てた場合の安定性の向上が図られている。
【0070】容器本体42と口部14とは、前述した第
1実施例と同様の材料を用いて、ブロー成形により一体
成形される。
【0071】上記のようにして構成された本第3実施例
によっても、前述した第1実施例と同様の作用・効果を
奏する。
【0072】さらに、第4ないし第8の算盤玉形状部4
4,46,48,50,52は、同一径を有しているの
で、蛇腹部41の外周に紙を容易に巻回することがで
き、この巻回された紙の両端を糊あるいは接着剤等によ
り接着剤等により接着することにより、外筒62Aを形
成することができる。
【0073】この外筒62Aによって、容器本体42の
自立性がない場合や低い場合に、自立性を確実にするこ
とができる。なお、本第3実施例の場合は、容器本体4
2の肉厚を一層薄くする(場合によっては、容器本体4
2そのものの自立性がなくなる程度に薄くする)ことが
可能になり、容易に減容化できる点のみを考慮すれば、
自立性が低い方が好ましい。また、外筒62Aが巻装さ
れた状態では、一層手に持ちやすいという利点もある。
【0074】ここで、外筒62Aの外周部を手で持ちに
くいような大きな寸法に写真処理組成物用容器40を形
成した場合には、当該外筒62Aと容器本体との間に指
が入る程度の穴を、外筒62Aに明け、この穴に指を突
っ込んで第1,第2の円筒状接続部54,56等の周囲
を掴んでもよい。また、外筒62Aは写真処理組成物用
容器40の外径よりも若干大きな内径となるように予め
筒状に形成しても良く、さらにはこの外筒62Aは有底
筒状として外筒62Aを介して持ち上げた場合に、底か
ら写真処理組成物用容器40が抜け落ちないようにして
もよい。
【0075】なお、外筒62Aを紙により形成するのに
代え、シュリンクフィルム(熱収縮性フィルム)を用い
て外筒62Aを形成し、加熱によってこの外筒62Aを
収縮させて容器本体42の外周へ密着させてもよい。
【0076】また、上記第3実施例では、容器本体の4
2の口部14との境目から底部までの軸方向の全体に蛇
腹部41を有する場合を例示したが、口部14との境目
から底部までの高さ方向の一部に蛇腹部を設け、当該蛇
腹部の外周にのみ外筒を装着するようにしてもよい。
【0077】図示を省略した包装袋は、外筒62Aの外
側に位置しても、または、内側に位置してもよい。
【0078】なお、上記第1ないし第3実施例では、容
器本体の軸直交断面形状が円形である場合を例示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、容器本体
の断面形状を、例えば楕円形に形成してもよい。このよ
うに容器本体の断面形状を楕円形にした場合には、同一
高さ寸法で楕円の短半径がその直径と同一となる円形の
容器と比べて大きな容量の液を充填することが可能とな
り、また、相当大きな容量(例えば2リットル〜5リッ
トル)の容器であっても手で掴むことができるようにな
る。また、写真処理剤の場合、いくつかの種類の容器を
組み合わせて同時に一つの箱に収納することが多いが、
このような場合にも、容器本体の軸直交断面形状が円形
より楕円形の容器の方がデッドスペースが少なくて効率
よい箱詰めが可能である。
【0079】容器本体の軸直交断面形状は、四角形状,
六角形状,八角形状等の多角形状にしてもよく、特に、
容器本体の軸直交断面形状を六角形状にした場合には、
これを多数箱詰めにする等の場合には、いわゆるハニカ
ム状に配置することにより、より一層効率のよい箱詰め
が可能となる。
【0080】上記各実施例では、容器本体の蛇腹部が3
段又は5段の凸部(算盤玉形状部)を有する場合を例示
したが、この蛇腹部を構成する凹凸の数は、好ましくは
2〜10個,より好ましくは4〜6個程度であることが
望ましい。凹凸の数を少なくした場合にあ、全体形状が
円筒形んい近づいて比表面積(同一内容積の円筒状の容
器を基準とする)の増加率を低減させることができ、酸
素透過率を低減させるという点では好ましく、現像液を
収納する場合等に好適である。
【0081】なお、上記各実施例においては、写真処理
組成物用容器について、ハロゲン化銀写真感光材料等の
感光材料の現像処理に用いる処理液(これについては、
後述する。)を充填するのに使用する場合を例示した
が、容器は、写真処理組成物以外にも使用可能であり、
種々の液体状組成物、流体状組成物、粉末状組成物など
を封入するためのもの、例えば各種飲料等を充填する飲
料用容器として使用することも可能である。
【0082】上記各実施例では、写真処理組成物用容器
の内容積については明示していないが、内容積50ミリ
リットルの容器から数リットル(具体的には、例えば2
〜5リットル)の容器に適用できる。
【0083】なお、写真処理組成物用容器に充填される
写真用処理組成物としては、公知のものを用いることが
できる。例えば、発色現像液,黒白現像液,漂白液,定
着液,漂白定着液,調整液,安定液などを挙げることが
できる。
【0084】発色現像液は、好ましくは芳香族第一級ア
ミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液で
ある。この発色現像主薬としては、アミノフェノール系
化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合
物が好ましく使用され、その代表例としては3−メチル
−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル
−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−
β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル
−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチルア
ニリン及びこれらの硫酸塩,塩酸塩若しくはp−トルエ
ンスルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的に
応じ2種以上併用することもできる。
【0085】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩,ホ
ウ酸塩若しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類若しくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また、必
要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3
−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各
種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニ
ル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0086】また、反転処理に用いられる黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノ−ルなどのアミ
ノフェノ−ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるい
は組み合わせて用いることができる。
【0087】漂白剤としては、例えば鉄(III)などの多
価金属の化合物、過酸類、等が用いられる。代表的漂白
剤としては鉄(III)の有機錯塩、例えばエチレンジアミ
ン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサ
ンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3ージア
ミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、などのアミノポリカルボン酸類の錯塩,過硫酸塩な
どを用いることができる。さらにアミノポリカルボン酸
鉄(III)錯塩は、漂白液においても、漂白定着液におい
ても特に有用である。
【0088】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一
般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使
用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩,重
亜硫酸塩,スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0089】発色現像液、漂白定着液などの処理液の代
表的な例は、「写真工業別冊、最新写真処方便覧」笹井
明著(写真工業出版社、昭和58年7月20日発行)
に記載されている。
【0090】代表的な具体的な処理剤としては、次のも
のを挙げることができる。カラーネガフィルム用発色現
像液、漂白液、定着液、安定液としては、特開平4−3
59,249号公報に記載されたもの、特に実施例1に
記載された発色現像補充液、漂白補充液、定着補充液、
安定液No.18を各々用いることができる。これら
は、そのまま容器に収納してもよいし、濃縮して収納し
てもよい。例えば、上記安定液No.18は100倍に
濃縮してもよい。
【0091】カラーペーパー用発色現像液、漂白定着液
としては、特開平4−195,037号公報に記載され
たもの、特に実施例、中でも実施例2に記載されたカラ
ー現像補充液、漂白定着補充液を各々用いることができ
る。
【0092】直接ポジカラー感光材料用発色現像液、漂
白定着液、水洗水としては、特開平1−93,739号
公報に記載された発色現像補充液(実施例のもの、特に
実施例2に記載の発色現像補充液)、特開平2−50,
157号公報に記載された発色現像補充液(実施例のも
の、特に実施例4の発色現像補充液、中でもCD−2
0)、特開平2−91,642号公報に記載された発色
現像補充液(実施例のもの、特に実施例1の発色現像補
充液、中でもNo.6)、特開平3−13,941号公
報に記載された漂白定着液(実施例のもの、特に実施例
1の漂白定着液)、特開平3−13,941号公報に記
載された水洗水、特に実施例1に記載のもの、を各々用
いることができる。これらの処理液は、そのまま容器に
収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
【0093】なお、上記各実施例では、容器本体に蛇腹
部が形成されて、写真処理組成物用容器の減容化が図ら
れているが、蛇腹部の形状等は上記各実施例、変形例に
限定されず、更に、蛇腹部がなくて減容化を図らなくと
も、本発明の作用効果は得られる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器自体には容器内の写真処理組成物が求めるガスバリ
アー性を得るに達しない素材を用いても、容器内の液体
が求めるガスバリアー性を得るべく容器内への酸素ガス
の透過を抑制して、ガスバリアー性が劣りあるいはガス
バリアー性がないものの使用済み後の写真処理組成物用
容器の廃棄、リサイクルの処理が容易となる素材を、容
器内の写真処理組成物が求めるガスバリアー性の有無、
程度に関わらず、各種の写真処理組成物の容器に共通さ
せて用いることができ、この共通化によって使用済みの
写真処理組成物用容器の廃棄、リサイクルの処理が一層
容易となる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る写真処理組成物用容
器を、包装袋と共に示す正面図である。
【図2】包装袋と容器外面との間を真空化した状態を示
す、図1に対応する図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る写真処理組成物用容
器を、包装袋を省略して示す正面図である。
【図4】図3の写真処理組成物用容器が減容化された状
態を示す正面図である。
【図5】第3実施例の写真処理組成物用容器を、包装袋
を省略して示す正面図である。
【符号の説明】
10 写真処理組成物用容器 12 容器本体 14 口部 16 蛇腹部 30 キャップ(蓋部材) 102 包装袋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋部材で閉成された写真処理組成物用容
    器が、蓋部材と共に、ガスバリアー性を有する包装袋に
    より覆われることを特徴とする写真処理組成物用容器。
  2. 【請求項2】 前記写真処理組成物用容器が、前記蓋部
    材と共に、前記包装袋により真空パックされる請求項1
    記載の写真処理組成物用容器。
  3. 【請求項3】 前記包装袋内の空気が不活性ガスで置換
    される請求項1記載の写真処理組成物用容器。
JP14239093A 1993-06-14 1993-06-14 写真処理組成物用容器 Pending JPH075665A (ja)

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