JP3248346B2 - 口栓付き液体用紙容器 - Google Patents

口栓付き液体用紙容器

Info

Publication number
JP3248346B2
JP3248346B2 JP11303194A JP11303194A JP3248346B2 JP 3248346 B2 JP3248346 B2 JP 3248346B2 JP 11303194 A JP11303194 A JP 11303194A JP 11303194 A JP11303194 A JP 11303194A JP 3248346 B2 JP3248346 B2 JP 3248346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
peripheral wall
layer
ring
wall plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11303194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07315374A (ja
Inventor
実 永江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP11303194A priority Critical patent/JP3248346B2/ja
Publication of JPH07315374A publication Critical patent/JPH07315374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3248346B2 publication Critical patent/JP3248346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/72Contents-dispensing means
    • B65D5/74Spouts
    • B65D5/746Spouts formed separately from the container

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁飲料、牛乳、清酒
などの食品や、シャンプー、繊維柔軟剤などの非食品な
どに用いられる口栓付き液体用紙容器に関するもので、
詳しくは、口栓を紙容器の口栓挿通孔の内側から挿着し
た内付けの口栓付き液体用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、液体を収容する液体用紙容器に
は、使用時の使いやすさから、図5に示すように、頂部
(201)に、内容物を注出するための各種の口栓(1
00)を取り付けた口栓付き液体用紙容器(200)
が、多く用いられるようになってきた。この口栓付き液
体用紙容器(200)は、例えば、〔外層〕低密度ポリ
エチレン層/紙層/低密度ポリエチレン層/アルミニウ
ム箔層/ポリエチレンテレフタレート層/低密度ポリエ
チレン層〔内層〕構成の積層材料からなる図6に示すブ
ランク(300)(折り畳んで紙容器を作製する板状の
材料)の容器頂部(301)の口栓挿通孔(320)
に、図4に示すように、注出口部(111)の周壁の内
側が閉鎖し、その閉鎖部に、V字形切り込み(115)
を設けて形成された薄肉脆弱線リング(116)が周設
する切取部(114)と、その切取部(114)に支柱
(117)で連結された引張リング(118)をもつ低
密度ポリエチレン製の口栓本体(110)を、注出口部
(111)を突出させて取り付け、この口栓本体(11
0)の下部に設けられた台座リング(113)の上面
と、紙容器の周壁板(210)の最内層(213)の低
密度ポリエチレン層との接触面(202)を、超音波シ
ール法で熱融着させ、そして、口栓本体(110)に、
キャップ(120)を螺合させて装着したものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の口栓付き液体用紙容器は、使用時に口栓の口部か
ら外側に垂れた内容物が注出口部の周壁を伝わって下降
し、口栓本体(110)と紙容器の頂部周壁板(21
0)の口栓挿通孔の打抜断面とで形成される図4(b)
に示すリング状の間隙(203)に侵入することがあっ
た。このリング状の間隙に内容物が侵入すると、周壁板
の口栓挿通孔の打抜断面がブランク作製時に打抜加工さ
れたままの切断面であり、なんら保護されていないた
め、内容物が周壁板の積層構成材料の紙層などに浸透し
て、著しく口栓取付部の強度を低下させたり、または、
内容物が積層構成材料の金属箔層や金属蒸着層などを腐
食して、著しく外観を損なうことなどがあった。
【0004】本発明は、前述の従来の口栓付き液体用紙
容器の口栓取付部に発生する問題を解決したものであ
り、使用時に口栓の口部から外側に垂れた内容物が注出
口部の周壁を伝わって下降しても、口栓本体と紙容器の
周壁板の口栓挿通孔の打抜断面とで形成されるリング状
の間隙に、内容物が侵入する危惧のない口栓付き液体用
紙容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、内容物を
注出するための口栓付き液体用紙容器において、紙容器
の周壁板の口栓挿通孔に口栓本体の注出口部を突出さ
せ、前記口栓本体の下部に設けられた台座リングの上面
と前記周壁板の最内層との接触面を熱融着し、かつ、前
記口栓本体と前記周壁板の口栓挿通孔の打抜断面とで形
成されるリング状の間隙を、保護リングで覆い、この保
護リングの下面と前記口栓本体及び前記周壁板の最外層
との接触面を熱融着したことを特徴とする口栓付き液体
用紙容器である。
【0006】第2の発明は、内容物を注出するための口
栓付き液体用紙容器において、図1(a)及び(b)に
示すように、紙容器の周壁板(210)の口栓挿通孔に
ポリエチレン製の口栓本体(110)の注出口部(11
1)を突出させ、前記口栓本体(110)の下部に設け
られた台座リング(113)の上面と前記周壁板(21
0)の最内層(213)のポリエチレン層との接触面
(202)を熱融着し、かつ、前記口栓本体(110)
と前記周壁板(210)の口栓挿通孔の打抜断面とで形
成されるリング状の間隙(203)を、ポリエチレン製
の保護リング(130)で覆い、この保護リング(13
0)の下面と前記口栓本体(110)及び前記周壁板
(210)の最外層(211)のポリエチレン層との接
触面(202)を熱融着したことを特徴とする口栓付き
液体用紙容器(200)である。
【0007】第3の発明は、内容物を注出するための口
栓付き液体用紙容器において、図2(a)及び(b)に
示すように、紙容器の周壁板(210)の最外層(21
1)がポリエチレン層で最内層(213)がポリエステ
ル樹脂層である周壁板(210)の口栓挿通孔に、ポリ
エチレン製の口栓本体(110)の注出口部(111)
を突出させ、前記口栓本体(110)の下部に設けられ
た台座リング(113)の上面と前記周壁板(210)
の最内層(213)のポリエステル樹脂層との間に、上
側層(141)がポリエステル樹脂層で下側層(14
2)がポリエチレン層からなる接着用リングフィルム
(140)を挿入して熱融着し、かつ、前記口栓本体
(110)と前記周壁板(210)の口栓挿通孔の打抜
断面とで形成されるリング状の間隙(203)を、ポリ
エチレン製の保護リング(130)で覆い、この保護リ
ング(130)の下面と前記口栓本体(110)及び前
記周壁板(210)の最外層(211)のポリエチレン
層との接触面(202)を熱融着したことを特徴とする
口栓付き液体用紙容器(200)である。
【0008】第4の発明は、内容物を注出するための口
栓付き液体用紙容器において、図3(a)及び(b)に
示すように、紙容器の周壁板(210)の最外層(21
1)がポリエチレン層で最内層(213)がポリエステ
ル樹脂層である周壁板(210)の口栓挿通孔に、ポリ
エステル樹脂製の口栓本体(110)の注出口部(11
1)を突出させ、前記口栓本体(110)の下部に設け
られた台座リング(113)の上面と前記周壁板(21
0)の最内層(213)のポリエステル樹脂層との接触
面(202)を熱融着し、かつ、前記口栓本体(11
0)と前記周壁板(210)の口栓挿通孔の打抜断面と
で形成されるリング状の間隙(203)を、ポリエチレ
ンとポリエステル樹脂との共重合体製の保護リング(1
30)で覆い、この保護リング(130)の下面と前記
口栓本体(110)及び前記周壁板(210)の最外層
(211)のポリエチレン層との接触面(202)を熱
融着したことを特徴とする口栓付き液体用紙容器(20
0)である。
【0009】上述の口栓本体の下部に設けられた台座リ
ングの上面と紙容器の周壁板の最内層、周壁板の最内層
と接着用リングフィルムの上側層、接着用リングフィル
ムの下側層と台座リングの上面及び保護リングの下面と
周壁板の最外層及び口栓本体との接触面を熱融着する方
法は、一般的にはヒートシール法や超音波シール法など
を用いる。
【0010】また、保護リング(130)は、口栓本体
と紙容器の周壁板とに跨がって間隙を覆うものである。
【0011】そして、紙容器の周壁板は、紙、プラスチ
ック、金属箔、金属蒸着フィルムなどを積層した積層基
材の両側面にプラスチック層を形成したものである。
【0012】
【作用】本発明の口栓付き液体用紙容器は、使用時に口
栓の口部から外側に垂れた内容物が注出口部の周壁を伝
わって下降しても、口栓本体と紙容器の頂部周壁板の口
栓挿通孔の打抜断面とで形成されるリング状の間隙が保
護リングで覆われているため、垂れ下がった内容物が、
上述のリング状の間隙に侵入することがない。
【0013】
【実施例】
<実施例1>まず、〔外層側〕低密度ポリエチレン層
(25μm)/紙層(400g/m2 )/低密度ポリエチ
レン層(25μm)/アルミニウム箔層(9μm)/二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(12μ
m)/低密度ポリエチレン層(60μm)〔内層側〕構
成の積層材料を用いて、図6に示すように、折り目線
(310)と頂部(301)に口栓挿通孔(320)を
もつブランク(300)を、打抜加工により作製し、こ
のブランク(300)を、サック貼り機で背貼りしてス
リーブを作製した。これとは別個に、図1(a)に示す
ように、注出口部(111)の周壁の外側に雄ねじ(1
12)をもち、内側が閉鎖し、その閉鎖部に、V字形切
り込み(115)を設けて形成された薄肉脆弱線リング
(116)が周設する切取部(114)と、その切取部
(114)に支柱(117)で連結された引張リング
(118)をもち、下方に台座リング(113)をもつ
口栓本体(110)を、低密度ポリエチレンを用いて射
出成形して作製した。さらに、保護リング(130)
を、低密度ポリエチレンを用いて射出成形して作製し、
また、天板(121)にインナーリング(122)をも
ち、側壁(123)内壁に雌ねじ(124)をもつキャ
ップ(120)を、ポリプロピレンを用いて射出成形し
て作製した。
【0014】次に、上述したスリーブの口栓挿通孔(3
20)に上述の低密度ポリエチレン製の口栓本体(11
0)の注出口部(111)を挿通し、図1(b)に示す
ように、口栓本体(110)の下部に設けられた台座リ
ング(113)の上面と紙容器の周壁板(210)の最
内層(213)との接触面(202)を超音波シール法
で熱融着して、口栓本体(110)を紙容器の周壁板
(210)に取り付けたのち、さらに、上述した低密度
ポリエチレン製の保護リング(130)で、口栓本体
(110)と紙容器の周壁板(210)の口栓挿通孔の
打抜断面とで形成されるリング状の間隙(203)を覆
い、この保護リング(130)の下面と紙容器の周壁板
(210)と口栓本体(110)との接触面を超音波シ
ール法で熱融着して、口栓本体(110)の注出口部
(111)に、上述したポリプロピレン製のキャップ
(120)を螺合して装着した。次に、この口栓付き液
体用紙容器のスリーブを、液体用充填機に装填し、製
箱、内容物充填、密封を行い、図5に示す頂部が切り妻
屋根形の本実施例の口栓付き液体用紙容器(200)を
作製した。
【0015】次に、本発明の口栓付き液体用紙容器を評
価するため、口栓のキャップを外し、口栓本体の注出口
部の周壁内側に設けられた引張リングを上方に引っ張っ
て切取部を切り離して容器を開封し、内容物を繰り返し
て注出させ、口栓の口部から外側に内容物を垂れさせ
て、その内容物を注出口部の周壁に沿って下降させた
が、口栓本体と紙容器の頂部周壁板の口栓挿通孔の打抜
断面とで形成されるリング状の間隙が、保護リングで覆
われているため、垂れ下がった内容物がリング状の間隙
に侵入することがなく、口栓取付部の強度が低下した
り、外観を損なわれるようなことは、全くなかった。
【0016】<実施例2>まず、〔外層側〕低密度ポリ
エチレン層(20μm)/紙層(400g/m2 )/低密
度ポリエチレン層(25μm)/アルミニウム箔層(9
μm)/低密度ポリエチレン層(20μm)/熱接着性
ポリエステル樹脂層(35μm)〔内層側〕構成の積層
材料を用いて、図6に示すように、折り目線(310)
と頂部(301)に口栓挿通孔(320)をもつブラン
ク(300)を、打抜加工により作製し、このブランク
(300)を、サック貼り機で背貼りしてスリーブを作
製した。なお、熱接着性ポリエステル樹脂としては、香
気成分などの吸着性の低いものであれば、結晶性ポリエ
ステル、非結晶性ポリエステル、延伸結晶(配向)性ポ
リエステルなどのいずれのタイプのものでもよいが、具
体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、酸変性ポリエステル(デュポン社製,
SELAR−X207)、グリコール変性ポリエステル
(イーストマンコダック社製,PETG5116,PE
TG6763など)などのポリエステル樹脂が好ましく
用いられる。これとは別個に、図2(a)に示すよう
に、注出口部(111)の周壁の外側に雄ねじ(11
2)をもち、内側が閉鎖し、その閉鎖部に、V字形切り
込み(115)を設けて形成された薄肉脆弱線リング
(116)が周設する切取部(114)と、その切取部
(114)に支柱(117)で連結された引張リング
(118)をもち、下方に台座リング(113)をもつ
口栓本体(110)を、低密度ポリエチレンを用いて射
出成形して作製した。さらに、保護リング(130)
を、低密度ポリエチレンを用いて射出成形して作製し、
また、〔上側〕ポリエステル樹脂層(20μm)/低密
度ポリエチレン(30μm)〔下側〕構成の接着用リン
グフィルムを作製し、そして、天板(121)にインナ
ーリング(122)をもち、側壁(123)内壁に雌ね
じ(124)をもつキャップ(120)を、ポリプロピ
レンを用いて射出成形して作製した。
【0017】次に、上述したスリーブの口栓挿通孔(3
20)に上述の低密度ポリエチレン製の口栓本体(11
0)の注出口部(111)を挿通し、図2(b)に示す
ように、口栓本体(110)の下部に設けられた台座リ
ング(113)の上面と紙容器の周壁板(210)の最
内層(213)との間に上述した接着用リングフィルム
(140)を挿入して超音波シール法で熱融着して、口
栓本体(110)を紙容器の周壁板(210)に取り付
けたのち、さらに、上述した低密度ポリエチレン製の保
護リング(130)で、口栓本体(110)と紙容器の
周壁板(210)の口栓挿通孔の打抜断面とで形成され
るリング状の間隙(203)を覆い、この保護リング
(130)の下面と紙容器の周壁板(210)と口栓本
体(110)との接触面を超音波シール法で熱融着し
て、口栓本体(110)の注出口部(111)に、上述
したポリプロピレン製のキャップ(120)を螺合して
装着した。次に、この口栓付き液体用紙容器のスリーブ
を、液体用充填機に装填し、製箱、内容物充填、密封を
行い、図5に示す頂部が切り妻屋根形の本実施例の口栓
付き液体用紙容器(200)を作製した。
【0018】次に、実施例1と同様に、本発明の口栓付
き液体用紙容器を評価してみたが、注出口部の周壁の外
側を垂れ下がった内容物は、保護リングによって、口栓
本体と紙容器の頂部周壁板の口栓挿通孔の打抜断面とで
形成されるリング状の間隙に侵入することがなく、口栓
取付部の強度が低下したり、外観を損なわれるようなこ
とは、全くなかった。
【0019】<実施例3>まず、〔外層側〕低密度ポリ
エチレン層(20μm)/紙層(400g/m2 )/低密
度ポリエチレン層(25μm)/アルミニウム箔層(9
μm)/低密度ポリエチレン層(20μm)/熱接着性
ポリエステル樹脂層(35μm)〔内層側〕構成の積層
材料を用いて、図6に示すように、折り目線(310)
と頂部(301)に口栓挿通孔(320)をもつブラン
ク(300)を、打抜加工により作製し、このブランク
(300)を、サック貼り機で背貼りしてスリーブを作
製した。これとは別個に、図3(a)に示すように、注
出口部(111)の周壁の外側に雄ねじ(112)をも
ち、下方に台座リング(113)をもつ口栓本体(11
0)を、ポリエステル樹脂を用いて射出成形して作製し
た。さらに、保護リング(130)を、ポリエチレンと
ポリエステル樹脂との共重合体を用いて射出成形して作
製し、また、天板(121)にインナーリング(12
2)をもち、側壁(123)内壁に雌ねじ(124)を
もつキャップ(120)を、ポリエチレンンを用いて射
出成形して作製した。
【0020】次に、上述したスリーブの口栓挿通孔(3
20)に上述のポリエステル樹脂製の口栓本体(11
0)の注出口部(111)を挿通し、図3(b)に示す
ように、口栓本体(110)の下部に設けられた台座リ
ング(113)の上面と紙容器の周壁板(210)の最
内層(213)との接触面(202)を超音波シール法
で熱融着して、口栓本体(110)を紙容器の周壁板
(210)に取り付けたのち、さらに、上述したポリエ
チレンとポリエステル樹脂との共重合体製の保護リング
(130)で、口栓本体(110)と紙容器の周壁板
(210)の口栓挿通孔の打抜断面とで形成されるリン
グ状の間隙(203)を覆い、この保護リング(13
0)の下面と紙容器の周壁板(210)と口栓本体(1
10)との接触面を超音波シール法で熱融着して、口栓
本体(110)の注出口部(111)に、上述したポリ
エチレン製のキャップ(120)を螺合して装着した。
次に、この口栓付き液体用紙容器のスリーブを、液体用
充填機に装填し、製箱、内容物充填、密封を行い、図5
に示す頂部が切り妻屋根形の本実施例の口栓付き液体用
紙容器(200)を作製した。
【0021】次に、実施例1と同様に、本発明の口栓付
き液体用紙容器を評価してみたが、注出口部の周壁の外
側を垂れ下がった内容物は、保護リングによって、口栓
本体と紙容器の頂部周壁板の口栓挿通孔の打抜断面とで
形成されるリング状の間隙に侵入することがなく、口栓
取付部の強度が低下したり、外観を損なわれるようなこ
とは、全くなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明の口栓付き液体用紙容器は、使用
時に口栓の口部から外に垂れた内容物が注出口部の周壁
を伝わって下降しも、口栓本体と紙容器の頂部周壁板の
口栓挿通孔の打抜断面とで形成されるリング状の間隙
が、保護リングで覆われているため、垂れ下がった内容
物が、上述のリング状の間隙に侵入することがなく、口
栓取付部の強度が低下したり、外観を損なわれるなどの
危惧がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、実施例1の口栓付き液体用紙容器の
口栓を取り付けた部分の断面図であり、(b)は、その
A部分の拡大図である。
【図2】(a)は、実施例2の口栓付き液体用紙容器の
口栓を取り付けた部分の断面図であり、(b)は、その
A部分の拡大図である。
【図3】(a)は、実施例3の口栓付き液体用紙容器の
口栓を取り付けた部分の断面図であり、(b)は、その
A部分の拡大図である。
【図4】(a)は、従来例の一例の口栓付き液体用紙容
器の口栓を取り付けた部分の断面図であり、(b)は、
そのA部分の拡大図である。
【図5】口栓付き液体用紙容器の一例の斜視図である。
【図6】口栓付き液体用紙容器の一例のブランクの展開
平面図である。
【符号の説明】
100……口栓 110……口栓本体 111……注出口部(111) 112……雄ねじ 113……台座リング 114……切取部 115……V字形切り込み 116……薄肉脆弱線リング 117……支柱 118……引張リング 120……キャップ 121……天板 122……インナーリング 123……側壁 124……雌ねじ 130……保護リング 140……接着用リングフィルム 141……上側層 142……下側層 200……口栓付き液体用紙容器 201,301……頂部 202……接触面 203……間隙 210……周壁板 211……最外層 212……基材層 213……最内層 300……ブランク 310……折り目線 320……口栓挿通孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物を注出するための口栓付き液体用紙
    容器において、紙容器の周壁板の口栓挿通孔に口栓本体
    の注出口部を突出させ、前記口栓本体の下部に設けられ
    た台座リングの上面と前記周壁板の最内層との接触面を
    熱融着し、かつ、前記口栓本体と前記周壁板の口栓挿通
    孔の打抜断面とで形成されるリング状の間隙を、保護リ
    ングで覆い、この保護リングの下面と前記口栓本体及び
    前記周壁板の最外層との接触面を熱融着したことを特徴
    とする口栓付き液体用紙容器。
  2. 【請求項2】内容物を注出するための口栓付き液体用紙
    容器において、紙容器の周壁板の口栓挿通孔にポリエチ
    レン製の口栓本体の注出口部を突出させ、前記口栓本体
    の下部に設けられた台座リングの上面と前記周壁板の最
    内層のポリエチレン層との接触面を熱融着し、かつ、前
    記口栓本体と前記周壁板の口栓挿通孔の打抜断面とで形
    成されるリング状の間隙を、ポリエチレン製の保護リン
    グで覆い、この保護リングの下面と前記口栓本体及び前
    記周壁板の最外層のポリエチレン層との接触面を熱融着
    したことを特徴とする口栓付き液体用紙容器。
  3. 【請求項3】内容物を注出するための口栓付き液体用紙
    容器において、紙容器の周壁板の最外層がポリエチレン
    層で最内層がポリエステル樹脂層である周壁板の口栓挿
    通孔に、ポリエチレン製の口栓本体の注出口部を突出さ
    せ、前記口栓本体の下部に設けられた台座リングの上面
    と前記周壁板の最内層のポリエステル樹脂層との間に、
    上側層がポリエステル樹脂層で下側層がポリエチレン層
    からなる接着用リングフィルムを挿入して熱融着し、か
    つ、前記口栓本体と前記周壁板の口栓挿通孔の打抜断面
    とで形成されるリング状の間隙を、ポリエチレン製の保
    護リングで覆い、この保護リングの下面と前記口栓本体
    及び前記周壁板の最外層のポリエチレン層との接触面を
    熱融着したことを特徴とする口栓付き液体用紙容器。
  4. 【請求項4】内容物を注出するための口栓付き液体用紙
    容器において、紙容器の周壁板の最外層がポリエチレン
    層で最内層がポリエステル樹脂層である周壁板の口栓挿
    通孔に、ポリエステル樹脂製の口栓本体の注出口部を突
    出させ、前記口栓本体の下部に設けられた台座リングの
    上面と前記周壁板の最内層のポリエステル樹脂層との接
    触面を熱融着し、かつ、前記口栓本体と前記周壁板の口
    栓挿通孔の打抜断面とで形成されるリング状の間隙を、
    ポリエチレンとポリエステル樹脂との共重合体製の保護
    リングで覆い、この保護リングの下面と前記口栓本体及
    び前記周壁板の最外層のポリエチレン層との接触面を熱
    融着したことを特徴とする口栓付き液体用紙容器。
JP11303194A 1994-05-26 1994-05-26 口栓付き液体用紙容器 Expired - Fee Related JP3248346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11303194A JP3248346B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 口栓付き液体用紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11303194A JP3248346B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 口栓付き液体用紙容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07315374A JPH07315374A (ja) 1995-12-05
JP3248346B2 true JP3248346B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=14601727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11303194A Expired - Fee Related JP3248346B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 口栓付き液体用紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3248346B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX2022011381A (es) * 2020-04-09 2022-10-10 Tetra Laval Holdings & Finance Pico para envase, ensamblaje de tapa-pico para envase y envase que tiene un pico.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07315374A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009262955A (ja) バリア性を有する蓋
JP2017077912A (ja) 紙カップ
JP3248346B2 (ja) 口栓付き液体用紙容器
JP3873392B2 (ja) 口栓付パウチ
JPS5822916Y2 (ja) 簡易開封構造を有する密封容器
JP2003135277A (ja) ドリッパー
JPS6217394Y2 (ja)
JPH0648436A (ja) 飲料用容器
JP4128569B2 (ja) パッケージ及びパッケージ製造方法
JPS5834049Y2 (ja) 密封容器の開口構造
JP2003341648A (ja) 変形ボトム紙カップ
JP3841862B2 (ja) 密封紙容器
JPS6020609Y2 (ja) イ−ジ−オ−プナブル機構を有する封止紙製容器
JP3091609B2 (ja) 容器の製造方法
JPS6231416Y2 (ja)
JP2605758Y2 (ja) 飲み口部を有する液体用紙容器
JP2570570Y2 (ja) 口栓付き液体容器
JP3077561B2 (ja) 易開封性紙容器
JPH0577051U (ja) 液体用紙容器の注出口栓
JP2001240104A (ja) 液体用紙容器の口栓
JP2598319Y2 (ja) カップ状容器
JP3179277B2 (ja) バッグインボックスの可撓性袋
JP2022166769A (ja) 複合容器
JP4003272B2 (ja) 開口容易な飲み口を有する紙容器
JPS6119090Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees