JP2003341648A - 変形ボトム紙カップ - Google Patents

変形ボトム紙カップ

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JP2003341648A
JP2003341648A JP2002145490A JP2002145490A JP2003341648A JP 2003341648 A JP2003341648 A JP 2003341648A JP 2002145490 A JP2002145490 A JP 2002145490A JP 2002145490 A JP2002145490 A JP 2002145490A JP 2003341648 A JP2003341648 A JP 2003341648A
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Tatsuya Nozaki
達也 野崎
Tomohiro Kosaka
智洋 小坂
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糸じり部を有する従来の上げ底の紙カップと比
べて、漏れのない、密封性の高い、スタッキング適性の
ある変形ボトム紙カップを提供することにある。 【解決手段】本発明は、紙を基材とする積層体からなる
一枚の扇形のブランクから形成され、下部の開口が矩形
で、上部の開口が広がった胴壁を有する筒状体を形成
し、該筒状体の下部の対向する底折り込みパネルをそれ
ぞれ斜め罫線で外に折り畳みながら外側に折り曲げ、同
時に残りの対向する底パネルを内側に折り曲げ、底折り
込みパネルおよび底パネルの下辺に連接するリブ部分を
対向するもの同志で水平に合掌シールしてリブ重合部と
し、該リブ重合部を一方に倒して平坦に折り畳み、胴壁
より外側に突出した底折り込みパネルを底部側に折り込
んで底部を平坦な矩形に形成したことを特徴とする変形
ボトム紙カップである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封性の高い、漏
れのない変形ボトム紙カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動販売機などで飲料用、即
席食品用などに紙カップが広く使用されている。また、
種々の飲料などを充填密封して販売する容器としても使
用されるようになっている。一般形状の紙カップPは、
図6に示すように、扇形の胴部材31と円形の底部材3
2とから形成され、底部において、底部材32の外周縁
部を下方へ屈曲し、胴部材31の下端部を180度内側
に折り返してその屈曲部33を挟んで加熱圧着して胴部
材31と底部材32とを接合している。この底部材32
の屈曲部33を挟んで折り込んだ部分を糸じり部34と
称し、底部を上げ底にしている。この糸じり部34に
は、底部材32の屈曲部33を挟んで折り込む工程でシ
ワが入りやすく、また、底部材32の屈曲部33を挟ん
で折り込んでホットエアーで炙る工程で、糸じり部34
近傍にピンホールが発生しやすく、そのため内容物が洩
れ出すという原因となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般形状の紙カップPは、前述のように、円形の底部材
32の外周縁部を下方へ屈曲し、その屈曲部33を挟ん
で胴部材31の下端部を内側に折り込み接着する際に、
折り返し部分の内面にローレットなどで筋目を刻設して
加熱圧着して形成しているが、構造的に、糸じり部34
にシワが入りやすく、その部分から内容物が洩れ出す可
能性があり、洩れのない、密封性の高い紙カップを得る
ことは難しいという問題がある。また、底部が上げ底と
なり、紙容器としての収容容積が減少し、スタッキング
による保管などの省スペースの点で満足できるものでは
なかった。
【0004】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、これらの問題点を解消すべく、糸じり部
を有する従来の上げ底の紙カップと比べて、漏れのな
い、密封性の高い、スタッキング適性のある変形ボトム
紙カップを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
すべく検討した結果、請求項1の本発明の変形ボトム紙
カップは、紙を基材とする積層体からなる一枚の扇形の
ブランクから形成され、該ブランクを巻き回して下部の
開口が矩形で、上部の開口が広がった胴壁を有する筒状
体を形成し、該筒状体の下部の対向する底折り込みパネ
ルをそれぞれ斜め罫線で外に折り畳みながら外側に周状
罫線を介して折り曲げ、同時に残りの対向する底パネル
を内側に周状罫線を介して折り曲げ、前記底折り込みパ
ネルおよび前記底パネルの下辺に連接するリブ部分を対
向するもの同志で水平に合掌シールしてリブ重合部と
し、該リブ重合部を一方に倒して平坦に折り畳み、前記
胴壁より外側に突出した前記底折り込みパネルを底部側
に折り込んで底部を平坦な矩形の底部閉鎖部に形成した
ことを特徴とする変形ボトム紙カップである。
【0006】また、請求項2の本発明の変形ボトム紙カ
ップは、紙を基材とする積層体からなる一枚の扇形のブ
ランクから形成され、該ブランクを巻き回して下部の開
口が矩形で、上部の開口が広がった胴壁を有する筒状体
を形成し、該筒状体の下部の対向する底折り込みパネル
をそれぞれ斜め罫線で外に折り畳みながら外側に周状罫
線を介して折り曲げ、同時に残りの対向する底パネルを
内側に周状罫線を介して折り曲げ、前記底折り込みパネ
ルおよび前記底パネルの下辺に連接するリブ部分を対向
するもの同志で水平に合掌シールしてリブ重合部とし、
該リブ重合部を一方に倒して平坦に折り畳み、前記胴壁
より外側に突出した前記底折り込みパネルを前記胴壁側
に折り曲げて前記胴壁に接着して底部を平坦な矩形の底
部閉鎖部に形成したことを特徴とする紙カップである。
【0007】また、いずれの変形ボトム紙カップにおい
ても、前記胴壁の上縁を外側にカールしてトップカール
部とし、上部の開口を円形としたこと、あるいは、上部
の開口を角丸の矩形としたこととしてもよい。
【0008】本発明によれば、一つのブランクから成形
することができ、底部を糸じり部を有する上げ底型では
ない矩形の平底型とすることにより、漏れのない、密封
性の高い、スタッキング適性の良い変形ボトム紙カップ
を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明について、さらに詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明による変形ボトム紙カップ
の実施の形態の一実施例を示している斜視図である。こ
の図に示されるように、変形ボトム紙カップAは、糸じ
り部を設けずに、底部2が平坦な矩形状の底部閉鎖部で
ある紙カップであり、一般的な紙カップと同様に、胴壁
1の上縁は外側にカールされトップカール部3が形成さ
れている。また、この変形ボトム紙カップAは、一枚の
ブランクから組み立てられている。
【0011】図2は、上記の変形ボトム紙カップAを形
成するブランク10を示す展開図である。
【0012】このブランク10は、その下方に設けられ
た内側周状罫線aと外側周状罫線bにより扇形状の胴部
分11と、胴部分11に連設した周方向の底部分12
と、底部分12に連設したリブ部分13に区画されてお
り、これらの周状罫線a、bはブランク10を巻き回し
てその両端を貼り合わせた時に水平になるとともに、貼
合部でそれぞれ合致するように刻設されている。
【0013】また、底部分12およびリブ部分13に
は、ブランク10の下端縁より扇の中心に向かう縦罫線
c、d、e、fが刻設されており、これらにより底部分
12にはその両側に矩形状の底パネル(半)14、15
とその中央に矩形状の底パネル(全)16とが区画され
ている。
【0014】さらに、これらの底パネル(半)14、1
5と底パネル(全)16の間にはそれぞれ同じ形状の折
り畳み部17、18が区画されており、これらの折り畳
み部17、18は、胴部分11にその底辺が連設した二
等辺三角形状の底折り込み(大)パネル19、20と、
この底折り込み(大)パネル19、20の斜辺にそれぞ
れ斜め罫線g、hを介して連設するとともに底パネル
(半)14、15、または底パネル(全)16の側辺に
それぞれ縦罫線c、d、e、fを介して連設した三角形
状の一対の底折り込み(小)パネル21、22とで構成
されている。
【0015】さらにまた、リブ部分13には、縦罫線
c、d、e、fに加えて底折り込み(大)パネル19、
20の頂点からブランク10の下端縁に向けてそれぞれ
縦罫線i、jが刻設されている。
【0016】以下に、本発明の変形ボトム紙カップAを
作製する手順を説明する。
【0017】まず、ブランク10を巻き回し、内側周状
罫線aおよび外側周状罫線bをそれぞれ両端で一致させ
るとともに、底パネル(半)14、15同志を一部重ね
て底パネル(全)16と同じ大きさになるようにしてブ
ランク10の両側辺を重ね合わせてヒートシールするこ
とにより貼り合せて、図3−aに示すように、胴壁1の
上部の端縁が広がった筒状体2aを形成する。
【0018】なお、ブランク10を形成する包装材料は
後述する種々の層構成によりバリヤー性を持たせていて
も、紙を主体とする積層体であるため、水分やガスが紙
層をつたって貼合部のところから洩れ出す可能性があ
る。そこで、貼合部においては、内側の側辺部分におい
て包装材料の表層を除去する(スカイブする)ことによ
ってこの部分を薄肉化し、この薄肉化した部分を折り返
した(ヘミングした)状態にした上で外側の側辺部分と
接着することにより、貼合部の内側で紙層が露出するこ
とのないようにすることが好ましい。この端面処理構成
はスカイブヘミング処理と呼ばれる公知のもので、これ
により紙カップの密封性は完全なものとなり、またブラ
ンク10の側辺を単に折り返した場合のように貼合部の
厚さが包装材料の3倍もの厚さになることが避けられる
し、さらには紙層が露出しないことから古紙を使用する
ことも可能となる。
【0019】つぎに、このようにして上部の端縁が広が
った筒状体2aを形成した後、下部の開口を閉鎖して平
坦な矩形状の底部2を形成する。
【0020】そのためには、まず、図3−bに示すよう
に、筒状体2aの胴壁1の下部を各縦罫線c、d、e、
fで折り曲げて開口を矩形とする。
【0021】つぎに、対向する底折り込み(大)パネル
19、20をそれぞれ斜め罫線g、hで外に折り畳みな
がら内側周状罫線aで外側に折り曲げると同時に、対向
する残りの底パネル(全)16および底パネル(半)1
4、15を各底折り込み(小)パネル21、22ととも
に内側周状罫線aで内側に折り曲げることにより、底折
り込み(大)パネル19、20に底折り込み(小)パネ
ル21、22を重ねる。
【0022】つづいて、図3−cに示すように、リブ部
分13をその対向する内面同志で合掌シールしてリブ重
合部Rとし、このリブ重合部Rを、図3−dに示すよう
に、外側周状罫線bで一方の側に倒して平坦に折り畳
む。
【0023】さらに、底折り込み(大)パネル19、2
0および底折り込み(小)パネル21、22の重なった
三角部分を、図3−eに示すように、内側周状罫線aで
内側に折り曲げて接着剤、ヒートシール等で貼り合せる
ことにより、底部2が平坦な底部閉鎖部に形成され、図
3−fに示すような上部の端縁が広がった筒状の胴壁1
を有する有底のテーパー状の筒状体2bが形成される。
【0024】最後に、上部が開口している有底のテーパ
ー状の筒状体2bの胴壁1の上縁を外側にカールし、ト
ップカール部3を形成し、図1に示すような本発明の変
形ボトム紙カップAを完成することができる。
【0025】さらにまた、本発明の変形ボトム紙カップ
Aでは、内容物を充填した後に、トップカール部3にシ
ール蓋をシールすることにより、内容物が充填された密
封性の高い紙容器として使用することができる。なお、
シール蓋としては、使用用途に対応した公知の蓋材を使
用することができる。
【0026】なお、本実施例の変形ボトム紙カップAで
は、トップカール部3を形成した上部の開口は円形であ
るが、開口を底部2の矩形状に合せて角丸の矩形状とし
た図4に示すような変形ボトム紙カップBとすることも
できる。
【0027】なお、上記の三角部分を外側に折り曲げて
胴壁1の表面に接着するようにした図5に示す変形ボト
ム紙カップCのような形状とすることもできるが、変形
ボトム紙カップAのように内側に折り曲げる方が三角部
分が隠れるので見た目には好ましいものである。
【0028】つぎに、本発明の変形ボトム紙カップに使
用する包装材料の積層体の構成は、紙を主強度材とし、
最内層が熱可塑性樹脂からなる層であることを基本とし
ている。また、最外層も熱可塑性樹脂からなる層とする
ことが好ましい。さらに、バリアー層を設けることが好
ましい。
【0029】主強度材となる紙としては、変形ボトム紙
カップを構成する基本素材となることから、機械的、物
理的、化学的、その他等において優れた性質を有する各
種の紙基材等を使用することができ、例えば、カップ原
紙、合成紙、模造紙、薄葉紙、クレイコ−ト紙、クラフ
ト紙、その他、各種の板紙、加工紙等の紙基材を使用す
ることができる。中でも、紙カップ成形適性の良いカッ
プ原紙を使用することが好ましい。紙基材の坪量は、と
くに限定されないが、70〜200g/m2の範囲もの
を使用することができるが、紙カップ成形適性上、15
0〜300g/m2の範囲が好ましい。
【0030】最内層および最外層に使用する熱可塑性樹
脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れな
い機能、また、熱シールにより胴壁1の貼り合わせ、そ
して、底部2を形成するための接着を可能にする機能を
持っている必要がある。
【0031】例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポ
リブテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン樹脂、その他
等の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは各種のワッ
クス類等を使用することができる。
【0032】特に、電子レンジ用、レトルト用などの耐
熱性が要求される用途では、耐熱性を有するフィルム、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
などのフィルムを使用することが好ましい。
【0033】上記の樹脂のフィルムの厚さとしては、1
0〜300μmの範囲、好ましくは、20〜100μm
の範囲が望ましい。
【0034】つぎに、バリアー層としては、水蒸気、
水、ガス等を透過しない性質等を有する材料を使用する
ことができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二
種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であっても
よい。
【0035】例えば、遮光性とバリア−性を有するアル
ミニウム箔、アルミニウムなどの金属蒸着膜を有する樹
脂のフィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アル
ミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィル
ム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガス
バリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルア
ルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の
樹脂のフィルム等を使用することができる。これらの材
料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用すること
ができる。上記のフィルムの厚さとしては、任意である
が、通常、5〜300μmの範囲、さらには、10〜1
00μmの範囲が望ましい。さらに、上記において、ア
ルミニウム箔としては、5〜30μmの範囲の厚さのも
の、また、アルミニウムまたは無機酸化物の蒸着膜とし
ては、厚さ100〜2000Åの範囲のものを使用する
ことができる。また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフ
ィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリ
アミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビ
ニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他
等を使用することができる。
【0036】また、本発明において、上記のような材料
の他に、例えば、耐薬品性、耐溶剤性、耐衛生性、その
他等の性質を充足するその他の材料を任意に使用するこ
とができ、具体的には、上記に挙げた樹脂のフィルム、
あるいはそれ以外の樹脂のフィルム、セロハン等のフィ
ルム、その他等をその包装目的に応じて任意に選択して
使用することができる。
【0037】つぎに、本発明において、上記のような材
料を使用して、紙層を主体として、熱可塑性樹脂からな
る最内層および最外層、あるいは、バリア−層を積層し
た積層体を製造する方法について説明すると、かかる方
法としては、通常の包装材料をラミネ−トする方法を使
用することができる。
【0038】例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、その他等で行うこと
ができる。
【0039】また、本発明においては、上記の積層を行
う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理
等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリレ
ート系等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト
剤、接着剤等を使用することができる。
【0040】本発明の変形ボトム紙カップは、一般的な
紙カップと同様に、広く飲料用として使用することがで
きる。また、蓋材を熱シールすることにより、密封性を
必要とする紙容器、例えば、レトルト用の紙容器として
使用することができる。
【0041】
【実施例】つぎに、本発明について実施例をあげて、さ
らに具体的に説明する。
【0042】〔実施例1〕包装材料として、表面から低
密度ポリエチレン樹脂層20μm/カップ原紙280g
/m2/低密度ポリエチレン樹脂層40μmの構成の材
料を使用して、まず、図2に示すようなブランク10に
打ち抜き、つぎに、このブランク10をマンドレルに巻
き付け、図3−aに示すような筒状体2aに形成し、そ
して、その筒状体2aの胴壁1の下部を各罫線で折り曲
げて開口を図3−bに示すような矩形とした。ついで、
対向する底折り込み(大)パネル19、20を内側周状
罫線aで外側に折り曲げると同時に、対向する残りの底
パネル(全)16および底パネル(半)14、15を各
底折り込み(小)パネル21、22とともに内側周状罫
線aで内側に折り曲げることにより、底折り込み(大)
パネル19、20に底折り込み(小)パネル21、22
を重ねた。つづいて、図3−cに示すように、リブ部分
13をその対向する内面同志で合掌シールしてリブ重合
部Rとし、このリブ重合部Rを、図3−dに示すよう
に、外側周状罫線bで一方の側に倒して平坦に折り畳ん
だ。さらに、底折り込み(大)パネル19、20および
底折り込み(小)パネル21、22の重なった三角部分
を、図3−eに示すように、内側周状罫線bで内側に折
り曲げて接着剤、ヒートシール等で貼り合せることによ
り、底部2が平坦な底部閉鎖部に形成され、図3−fに
示すような上部の端縁が広がった筒状の胴壁1を有する
有底のテーパー状の筒状体2bを形成した。最後に、胴
壁1の上縁を外側にカールしトップカール部3を形成し
て、図1に示すような開口が円形である本発明の変形ボ
トム紙カップAを作成した。
【0043】この変形ボトム紙カップAは、一般的な紙
カップと同様に、飲料用の紙カップとして使用した。
【0044】〔実施例2〕包装材料として、表面からポ
リプロピレン樹脂層20μm/カップ原紙280g/m
2/アルミニウム箔7μm/ポリプロピレン樹脂層40
μmの構成の材料を使用して、実施例1と同様にして、
底部2が平坦な底部閉鎖部に形成され、図3−fに示す
ような上部の端縁が広がった筒状の胴壁1を有する有底
のテーパー状の筒状体2bを形成した。最後に、胴壁1
の上縁を外側にカールしトップカール部3を形成して、
図4に示すような開口が角丸の矩形である本発明の変形
ボトム紙カップBを作成した。
【0045】一方、蓋材として、表面からポリプロピレ
ン樹脂層20μm/カップ原紙280g/m2/アルミ
ニウム箔7μm/ポリプロピレン樹脂層40μmの構成
の材料を使用して、本発明の変形ボトム紙カップBの開
口を覆う形状に打ち抜いて作製した。
【0046】本発明の変形ボトム紙カップBに、内容物
としてレトルト用スープを充填し、上記の蓋材を熱シー
ルすることによって、レトルト用の紙容器として使用し
た。
【0047】
【発明の効果】本発明の変形ボトム紙カップの効果とし
ては、下記の通りである。 (1)一つのブランクから成形することができる。この
ことにより、容積の小さいブランクで供給することがで
き、紙カップを製造する工程を、内容物の充填メーカー
において、内容物の充填ラインに直結させることができ
る。 (2)底部を糸じり部を有する上げ底型ではない矩形の
平底型とすることにより漏れのない、密封性の高い紙カ
ップとすることができる。すなわち、糸じり部を形成す
る工程がなく、一つのブランクのリブ部を熱シールして
底部を形成しているため、洩れの原因となるシワの発生
がなく、ホッ トエアーの炙りによるピンホールの
発生もない。このことにより、高い 密封性を必要
とするレトルト用の紙容器として使用することができ
る。 (3)スタッキング適性の良い紙カップを得ることがで
きる。このことにより、保管、輸送などでの省スペース
を図ることができる。 (4)一般の形状の紙カップと異なり、底部の内面の隅
に窪みがないため、殺菌を行いやすく、無菌包装に対応
することができる。また、ブランクの段階で殺菌するこ
とができるため、殺菌が容易であり、無菌包装に適して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変形ボトム紙カップの一実施例を
示す斜視図である。
【図2】本発明による変形ボトム紙カップのブランクを
示す展開図である。
【図3】本発明による変形ボトム紙カップの一実施例を
作成する工程を示す図である。
【図4】本発明による変形ボトム紙カップの別の実施例
を示す斜視図である。
【図5】本発明による変形ボトム紙カップのさらに別の
実施例を示す斜視図である。
【図6】従来の紙カップを示す斜視図である。
【符号の説明】
A 変形ボトム紙カップ B 変形ボトム紙カップ C 変形ボトム紙カップ P 従来の紙カップ 1 胴壁 2 底部 3 トップカール部 10 ブランク 11 胴部分 12 底部分 13 リブ部分 14 底パネル(半) 15 底パネル(半) 16 底パネル(全) 17 底折り畳み部 18 底折り畳み部 19 底折り込み(大)パネル 20 底折り込み(大)パネル 21 底折り込み(小)パネル 22 底折り込み(小)パネル 31 胴部材 32 底部材 33 屈曲部 34 糸じり部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙を基材とする積層体からなる一枚の扇
    形のブランクから形成され、該ブランクを巻き回して下
    部の開口が矩形で、上部の開口が広がった胴壁を有する
    筒状体を形成し、該筒状体の下部の対向する底折り込み
    パネルをそれぞれ斜め罫線で外に折り畳みながら外側に
    周状罫線を介して折り曲げ、同時に残りの対向する底パ
    ネルを内側に周状罫線を介して折り曲げ、前記底折り込
    みパネルおよび前記底パネルの下辺に連接するリブ部分
    を対向するもの同志で水平に合掌シールしてリブ重合部
    とし、該リブ重合部を一方に倒して平坦に折り畳み、前
    記胴壁より外側に突出した前記底折り込みパネルを底部
    側に折り込んで底部を平坦な矩形の底部閉鎖部に形成し
    たことを特徴とする変形ボトム紙カップ。
  2. 【請求項2】 紙を基材とする積層体からなる一枚の扇
    形のブランクから形成され、該ブランクを巻き回して下
    部の開口が矩形で、上部の開口が広がった胴壁を有する
    筒状体を形成し、該筒状体の下部の対向する底折り込み
    パネルをそれぞれ斜め罫線で外に折り畳みながら外側に
    周状罫線を介して折り曲げ、同時に残りの対向する底パ
    ネルを内側に周状罫線を介して折り曲げ、前記底折り込
    みパネルおよび前記底パネルの下辺に連接するリブ部分
    を対向するもの同志で水平に合掌シールしてリブ重合部
    とし、該リブ重合部を一方に倒して平坦に折り畳み、前
    記胴壁より外側に突出した前記底折り込みパネルを前記
    胴壁側に折り曲げて前記胴壁に接着して底部を平坦な矩
    形の底部閉鎖部に形成したことを特徴とする変形ボトム
    紙カップ。
  3. 【請求項3】 前記胴壁の上縁を外側にカールしてトッ
    プカール部とし、上部の開口を円形としたことを特徴と
    する請求項1又は2に記載する変形ボトム紙カップ。
  4. 【請求項4】 前記胴壁の上縁を外側にカールしてトッ
    プカール部とし、上部の開口を角丸の矩形としたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載する変形ボトム紙カッ
    プ。
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