JPH06242588A - 液体供給・回収用容器及びその収納箱 - Google Patents

液体供給・回収用容器及びその収納箱

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JPH06242588A
JPH06242588A JP3066693A JP3066693A JPH06242588A JP H06242588 A JPH06242588 A JP H06242588A JP 3066693 A JP3066693 A JP 3066693A JP 3066693 A JP3066693 A JP 3066693A JP H06242588 A JPH06242588 A JP H06242588A
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Masataka Nagata
昌孝 永田
Satoru Hori
堀  哲
Hiroyuki Uda
博之 右田
Tatsuaki Kamimura
達明 上村
Tatsuya Komatsu
達也 小松
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃液処理後において一層の減容化を図ること
ができる取扱の容易な液体供給・回収用容器及びその収
納箱を得る。 【構成】 外袋14の口部12内に設けられた中蓋18
のボス部22に内袋の口部20が嵌合され、これにより
外袋14と内袋16とが一体化されている。このため、
内袋16内に例えば補充用の処理液を充填して自動現像
装置への処理液の補充を開始すると、内袋16の容積が
徐々に減少するのに伴い外袋14と内袋16との間に形
成される液回収部に廃液が取り込まれ、当該液回収部の
容積は次第に増加する。従って、一つの容器で処理液の
補充と回収ができるので、廃液回収用容器のためのスペ
ースが不要である。さらに、回収後の廃液を第1のフレ
キシブル収納体の口部から排出した後、液体供給・回収
用容器の全体を折り畳む等により著しい減容化が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体供給・回収用容器
及びその収納箱に係り、特に自動現像装置等の写真感光
材料処理装置に用いられる処理液の供給・回収用として
好適な液体供給・回収用容器及びその収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置等の感光材料処理装置に用
いられる処理液供給・回収用容器としては、従来、各種
プラスチック製ビンが用いられていたが、近年では、折
り畳み可能或いは柔軟性に富むプラスチック製のコンテ
ナ等も見受けられるようになってきた。これらは、段ボ
ール箱内にセットされた状態で各種処理液,補充液等の
内容物を充填され、従来から用いられているプラスチッ
ク製ビン詰めのものと同様に、処理装置の処理液・補充
液源として用いられる。
【0003】上記プラスチック製ビン詰め,コンテナ詰
めの処理液,補充液等は、取扱が容易な点からカメラ店
や一般オフィスで用いられる自動現像装置の如き簡易型
の処理装置用として多用されている。しかし、簡易型の
処理装置では、設置する際に、給水,排水等の配管接続
を行わないので、処理液の補充を行った場合の廃液等
は、これを回収する容器を別に用意する必要があり、そ
のために大きなスペースを必要とすると共に、容器交換
時の作業が煩雑であった。
【0004】かかる問題点を解決すべく、本願出願人
は、廃液回収用容器のためのスペースを不要とし、併せ
て容器交換時の作業を簡易化するカセット式補充液等の
ための液体供給・回収用容器に係る発明を、先に提案し
た(特開昭58−52065号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭58−52
065号公報記載の発明は、確かに前記の問題点は解決
できるが、その後のゴミの増加等の環境問題や、ユーザ
ーのニーズにより一層の減容化即ち所要スペースの減少
を図る必要が生じている。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、廃液処理後において一層の減容化を
図ることができる取扱の容易な液体供給・回収用容器及
びその収納箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液体供給
・回収用容器は、口部が設けられた柔軟性の第1のフレ
キシブル収納体と、前記第1のフレキシブル収納体に内
装されると共に、前記口部より小径の口部が設けられた
柔軟性の第2のフレキシブル収納体と、前記第1のフレ
キシブル収納体の口部内に設けられ、前記第2のフレキ
シブル収納体の口部が嵌合可能な係合部と前記第1のフ
レキシブル収納体と前記第2のフレキシブル収納体との
間に形成される液回収部を外部に連通させる液回収口と
が形成された中蓋と、を有する。
【0008】請求項2記載の液体供給・回収用容器の収
納箱は、口部が設けられ且つ内部に液収容部と液回収部
とが形成された柔軟性のフレキシブル収納体から成る液
体供給・回収用容器を収納すると共に、その側面に付さ
れた帯状開封手段を用いて開封され蓋部と箱本体とに分
割されることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の液体供給・回収用容器の収
納箱は、請求項2記載の液体供給・回収用容器の収納箱
において、前記箱本体の開口端に設けられ、その側面の
一部に付された帯状開封手段を用いて当該帯状開封手段
が付された部分が切り取られた場合に残りの部分と切り
取られた部分との高さが段違いとなる枠を有する。
【0010】請求項4記載の液体供給・回収用容器の収
納箱は、請求項2記載の液体供給・回収用容器の収納箱
において、前記第1のフレキシブル収納体の口部を保持
する口部受けが設けられると共に前記箱本体の開口端に
着脱自在に係合するアダプターをさらに有する。
【0011】
【作用】請求項1記載の液体供給・回収用容器によれ
ば、中蓋の係合部に第2のフレキシブル収納体の口部が
嵌合された状態では、外見上は一体の2重構造の液体供
給・回収用容器となる。この外見上一体の液体供給・回
収用容器の第2のフレキシブル収納体内には、例えば補
充用の処理液が充填される。この補充用の処理液が充填
された液体供給・回収用容器を、例えば自動現像装置に
セットする時、第2のフレキシブル収納体の口部に自動
現像装置の供給パイプを連結すると同時に、回収パイプ
を液回収口に連結する。この際、第2のフレキシブル収
納体の口部が第1のフレキシブル収納体の口部内に設け
られた中蓋に固定され、液回収口もこの中蓋に形成され
ているので、セットが簡便になる。
【0012】また、処理液の補充開始後、第2のフレキ
シブル収納体の容積が徐々に減少するのに伴い第1のフ
レキシブル収納体と第2のフレキシブル収納体との間に
形成される液回収部に液回収口を介して処理液の廃液が
取り込まれ、その容積は次第に増加する。処理液の補充
が完了すると、廃液が液回収部内に回収され、一つの容
器で処理液の補充と回収ができるので、廃液回収用容器
のためのスペースが不要である。さらに、回収後の廃液
を第1のフレキシブル収納体の口部から排出した後、液
体供給・回収用容器の全体を折り畳む等により著しい減
容化が可能となる。回収後の廃液を排出するため、第1
及び第2の収納体をナイフ等により切断してもよい。
【0013】請求項2記載の液体供給・回収用容器の収
納箱によれば、フレキシブル収納体から成る液体供給・
回収用容器の液収容部内に予め処理液を充填し、当該液
体供給・回収用容器の口部を閉塞した状態で液体供給・
回収用容器を密封状態で収納すれば、簡単に持ち運びが
できて便利である。また、帯状開封手段を用いて開封す
ることにより、蓋部と箱本体とに分割できるので、その
後の取扱いが容易である。ここで、収納箱の全体を段ボ
ール等により形成すれば、最終的に減容化が可能とな
る。
【0014】請求項3記載の液体供給・回収用容器の収
納箱によれば、枠に付された帯状開封手段を用いて当該
帯状開封手段が付された部分を切り取った残りの部分の
高さが自動現像装置へのセット時に丁度よい高さとなる
ように予め設定することにより、切り取る前の収納箱の
全高がその分嵩上げされるので、液体供給・回収用容器
内に充填できる処理液の量がその分多くなる。
【0015】請求項4記載の液体供給・回収用容器の収
納箱によれば、アダプターを箱本体の開口端に係合さ
せ、このアダプターの口部受けによって液体供給・回収
用容器の口部を保持させることにより、自動現像装置等
へのセットがより簡便になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図1
1に基づいて説明する。
【0017】図1には、本発明に係る液体供給・回収用
容器10が示されている。この液体供給・回収用容器1
0は、図2に示されるような円筒形の口部12が設けら
れた第1のフレキシブル収納体としての外袋14と、外
袋14に内装される図3に示されるような第2のフレキ
シブル収納体としての内袋16とを、後述する中蓋18
を介して一体化することにより構成されている。
【0018】即ち、外袋14の口部12の内部には、図
2に示されるような中蓋18が一体的に形成され、この
中蓋18には、内袋16に設けられた図3に示されるよ
うな段付き円筒状の口部20が嵌合可能な係合部として
の取り付けボス部22が形成されている。そして、内袋
16を外袋14の図2に示される開口端部24を介して
外袋14内に挿入し、口部20を取り付けボス部22に
下方から嵌合させることにより、内袋16が外袋14に
一体化されている。最後に開口端部24が接着され、こ
れにより、図1に示されるような見かけ上一体の液体供
給・回収用容器10が構成されている。中蓋18には、
外袋14と内袋16との間に形成される液回収部15
(図4参照)を外部に連通させる液回収口26が形成さ
れている。
【0019】内袋16は、液体,例えば感光材料の処理
液を充填するための袋であるが、充填する処理液が定着
液である場合のように、ガスバリア性を必ずしも必要と
しない場合には、この内袋16としては、密度0.9
40g/cc以下好ましくは0.925g/cc以下の
低密度ポリエンチレン(LDPE),直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE),LDPEとLLDPEと
の混合物,エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)
から成る1層構成の柔軟性のあるフィルム(厚さ30〜
200ミクロン,好ましくは60〜130ミクロン)、
あるいは前記〜を材料とするラミネートフィルム
(厚さ30〜200ミクロン,好ましくは70〜150
ミクロン)等の強度アップされた柔軟性のある多層構成
のノンバリアー(NV)タイプのフィルム等を材料とす
る1重又は多重構造のシートが使用される。
【0020】一方、充填する処理液が現像液である場合
のように、ガスバリア性を要する場合には、この内袋1
6としては、ポリビニルアルコール・エチレン共重合
体(EVOH),塩化ビニリデンコートナイロン(K−
NY),蒸着アルミニウム,アルミニウム箔等のガスバ
リアー素材をポリエチレン(PE),ポリプロピレン
(PP)等でラミネートした多層構成の柔軟性のあるハ
イバリアー(HV)タイプのフィルム(厚さ30〜20
0ミクロン好ましくは70〜150ミクロン)等を材料
とする1重又は多重構造のシートが使用される。
【0021】なお、表1に、多重構造のシートを構成す
るフィルムの組み合わせ例が示されている。この表1に
おいて、1枚目は最内側を4枚目は最外側をそれぞれ示
し、また、NVは上記〜のノンバリアータイプのフ
ィルムのいずれかであり、HVはのハイバリアータイ
プのフィルムである。
【0022】
【表1】
【0023】外袋14も内袋16と同様に考えられる。
また、本実施例では、外袋14としては内側寸法475
mm×410mmのものが使用され、内袋16としては
内側寸法は450mm×390mmのものが使用されて
いる。なお、本実施例では、内袋16に約6リットルの
処理液を充填するものとする。通常6リットルの液を収
容するには、400mm×300mmの袋であれば十分
であるから、本実施例では、相当余裕を持たせた液充填
状態とされている。
【0024】また、口部12,20及び中蓋18は、内
袋16,外袋14を構成するフィルム等のシール性をよ
り確実にするためには、低密度ポリエチレン,好ましく
は直鎖状低密度ポリエチレンを材料として射出成型され
たものが使用される。但し、口部12,20及び中蓋1
8の強度を重視する場合には、密度0.940g/cc
を越える高密度ポリエチレンにより射出成型されたもの
が使用される。
【0025】外袋14の口部12には、雄ねじ部12A
がその外周部の一部を除いて形成され、この雄ねじ部1
2Aに螺合する雌ねじ部がその内周部に形成されたキャ
ップ28(図4参照)が取り付けられるようになってい
る。
【0026】図4には、内袋16内に処理液100が充
填され、内袋16の口部20が中栓31(図8参照)に
より閉塞され、キャップ28が取り付けられた状態の液
体供給・回収用容器10を密封状態で収納する本発明に
係る液体供給・回収用容器の収納箱30の概略断面図が
示されている。
【0027】この収納箱30は、段ボール製で、この収
納箱30に収納された図4の状態では、液体供給・回収
用容器10は、輸出危険物輸送規制や劇毒物輸送規制に
対応できる強度を有している。
【0028】収納箱30は、直方体の外箱32と、この
外箱32の側壁部の内面に接着された枠34とから構成
されている。枠34は、外箱32を補強するため、及び
後述するようにして収納箱30が蓋部38と箱本体40
とに分割された場合に蓋部38を係合できる構造とする
ために設けられている。なお、収納箱30の内側寸法
は、254mm×140mm×271mmとされ、ま
た、枠34の内側寸法は、248mm×137mm×2
69mm(約9リットルに相当)とされている。
【0029】収納箱30を構成する外箱32の側面に
は、図5に示されるような互いに平行な2本の線状のミ
シン目36及びその開封端部を成す縦方向の切れ目36
Aが予め付されている。ミシン目36は、外箱32の内
周面に付されたカットテープ35の上下端に沿って帯状
に付され、カットテープ35による外箱の切り取りを容
易にするために付されている。カットテープ35は、外
箱32作成前の段ボールに予め付され、その後外箱32
が作成され、このカットテ−プ35の切れ目の部分に前
記切れ目36Aが付されている。このため、図6に示さ
れるように、切れ目36Aの部分からカットテープ35
と共に当該カットテープ35がその内面に付された外箱
32の帯状部分37をミシン目36,36に沿って切り
離して開封した場合に、収納箱30は、図7に示される
ように、蓋部38とこの蓋部38が係合する箱本体40
とに分割されるようになっている。本実施例では、この
ようにカットテープ35とミシン目36の両者が帯状開
封手段の役目を有している。また、開封後も蓋部38が
箱本体40の上蓋として使用できるようになっており、
この蓋部38が分割後の箱本体40を構成する枠34に
係合した状態で、箱本体40の内容量約9リットルに対
し内袋16内の液充填量がその約67%に相当する約6
リットルとなっている。なお、図5では、枠34及び液
体供給・回収用容器10は図示を省略されている。
【0030】更に、本実施例では、図8に示されるよう
な略長方形状のアダプター42が設けられており、この
アダプター42は、図8に示されるように、水平方向か
ら挿入する(図8矢印A参照)ことにより、箱本体40
の開口端を構成する枠34に係合可能なようになってい
る。このアダプター42の挿入方向前方側の端部からそ
の長手方向略中央部にかけて口部受けを構成するU字状
の凹溝44が形成されており、この凹溝44に対応して
外袋14に設けられた口部12の口元の部分には相互に
対向する部分に幅狭部が設けられ、この幅狭部の表面に
は図1ないし図2に示されるような平らな切除面12B
が形成されている。なお、図1ないし図2では、この切
除面12Bは一方のみしか示されていないが、実際には
反対側にも他方の切除面12Bが形成されている。この
ため、キャップ28を取り外した後、口部12を少し持
ち上げた状態でアダプター42を水平方向から挿入する
ことにより、このアダプター42の凹溝44によって前
記一対の切除面12Bを両側から挟持した状態で、アダ
プター42を箱本体40にセットできるようになってい
る(図9参照)。
【0031】アダプター42に形成された凹溝44から
挿入方向前方と反対側に所定距離隔てた部分には、図8
に示されるような略長方形の開口部46が穿設されてい
る。この開口部46の挿入方向前方側には、アダプター
42の幅方向中央位置に、その先端が挿入方向前方側に
向いた断面L字状のフック48が上方に突設されてい
る。このフック48は、次のように自動現像装置に箱本
体40内の液体供給・回収用容器10をセットする際の
位置決めのために設けられている。
【0032】即ち、図8に示されるように、自動現像装
置側に設けられたジョイントキャップ50には、その下
端面の外周部にリング状のフランジ52が設けられ、こ
のフランジ52の一部にフック48の幅寸法より幾分大
きい幅の切り欠き54が形成されている。このため、箱
本体40内の液体供給・回収用容器10を自動現像装置
の図示しない載置台上に載せ、ジョイントキャップ50
を下方に降ろす際に、フック48に切り欠き54を一致
させることにより、図10に示すように、ジョイントキ
ャップ50がアダプター42に保持された液体供給・回
収用容器10の口部に確実に位置決めされる。図10の
状態で、ジョイントキャップ50を回して締め付けれ
ば、自動現像装置に箱本体40内の液体供給・回収用容
器10が確実にセットされる。
【0033】図8では、上端に前述した中栓31が設け
られたパイプ56が液体供給・回収用容器10から離脱
された状態が示されているが、実際には、このパイプ5
6は内袋16内に挿入されており、ジョイントキャップ
50を下方に降ろす際に、ジョイントキャップ50に設
けられた処理液供給用パイプ58の先端が、中栓31の
中央部のボス部31A内に挿入され、図示しない薄膜が
突き破られるようになっている。また、この時、液回収
口26には、ジョイントキャップ50に設けられた処理
液回収用パイプ60の先端部が挿入されるようになって
いる。
【0034】ジョイントキャップ50を降ろした際に、
ジョイントキャップ50のフランジ52がフック48の
下に入らなければ、箱本体40側を持ち上げてセットす
る必要があるが、このように、フック48は、セット時
の高さ調整の目安としての役目をも有している。
【0035】次に、本第1実施例の液体供給・回収用容
器10及びその収納箱30を用いて処理液100の供給
・回収を行なう際の作業手順及び作用を経時的に説明す
る。
【0036】まず、ミシン目36の切れ目36Aに指先
を入れて、カットテープ35が付された外箱32の帯状
部分37を引き起こし、ミシン目36に沿って収納箱3
0を開封する(図6参照)。これにより、収納箱30が
開封され、蓋部38と箱本体40に分離される(図7参
照)。
【0037】次いで、箱本体40内の液体供給・回収用
容器10に取り付けられたキャップ28を取り外し、口
部12を持ち上げ、アダプター42を前述の如く水平方
向から挿入して、箱本体40に取り付けると同時に当該
アダプター42により口部12を保持させる。ここで、
先にアダプター42により口部12を保持させ、その後
上方からアダプター42を箱本体40の枠34に取り付
けてもよい。これによっても、図9に示す状態となる。
【0038】次に、箱本体40を自動現像装置の載置台
上に載せ、ジョイントキャップ50を下げて、前述の如
くして、当該ジョイントキャップ50をアダプター42
に保持された口部12に位置決めし(図10参照)、ジ
ョイントキャップ50を締め付ける。これにより、液体
供給・回収用容器10の自動現像装置へのセットが完了
し、図示しないポンプの作動によりパイプ56及び処理
液供給用パイプ58を介して内袋16内の処理液100
が自動現像装置へ供給開始される。このため、内袋16
の容積が減少し始める。この時、同時に処理液回収用パ
イプ60を介して自動現像装置から処理液の廃液が、外
袋14と内袋16との間に形成される液回収部15内に
自重によって落下し始め、当該液回収部15の容積が増
加し始める。このようにして、自動現像装置への処理液
100の供給と液体供給・回収用容器10への廃液の回
収が同時進行の形で行なわれ、所定時間経過後に液体供
給・回収用容器10内へ充填された処理液100が全部
自動現像装置へ供給されると、略同量の処理液の廃液が
液体供給・回収用容器10の液回収部15内へ回収さ
れ、これにより処理液の供給・回収が終了する。
【0039】次に、ジョイントキャップ50を緩めて、
フランジ52の切り欠き54をフック48へ合わせ、ア
ダプター42の上面を手で押さえながら、ジョイントキ
ャップ50を引き上げて外す。
【0040】次いで、廃液を廃液回収口26からこぼさ
ない様にして箱本体40を自動現像装置の載置台から降
ろし、キャップ28を口部12にしっかりと締め付け
る。この時、アダプター42は、まだ箱本体40に取り
付けたままである。
【0041】最後に、アダプター42を取り外し、図1
1に示すように、蓋部38を箱本体40に被せ、テープ
70を用いて蓋部38と箱本体40との仮止めを行な
う。
【0042】以上説明したように、本第1実施例による
と、外見上一体の液体供給・回収用容器10が、内袋1
6内に補充用の処理液100が充填された状態で収納箱
30内に収納され、収納箱30は簡単に持ち運びができ
るので便利である。また、収納箱30は、その側面に付
された帯状のミシン目36に沿って容易に開封すること
ができると共に、開封後には、蓋部38と箱本体40と
に分割されるので、この蓋部38は廃液の回収後も上蓋
として利用できて便利である。
【0043】箱本体40内に収容された液体供給・回収
用容器10を、自動現像装置にセットする時には、内袋
16の口部18に自動現像装置の処理液供給用パイプ5
8が連結されると同時に、処理液回収用パイプ60が液
回収口26に連結される。このように、内袋16の口部
18が中蓋18に固定され、液回収口26もこの中蓋1
8に形成されているので、セットが簡便である。なお、
このセットの際に、処理液供給用パイプ58の先端が、
中栓31の中央部のボス部31A内の薄膜を突き破る構
成になっているので、キャップ28の取り外しの際に、
処理液が内袋16内から溢れ出るおそれはなく、取り扱
いが容易である。
【0044】更に、処理液100の補充開始後、内袋1
6内の処理液の減少に伴い内袋16は徐々に収縮する
が、本実施例では、外袋14内に内袋16がスッポリと
収納されているので、この際外袋14の変形が殆ど起こ
らず、外袋14と内袋16との間に徐々にその内容積が
大きくなる液回収部15が形成され、この液回収部15
内に液回収口26を介して処理液の廃液が取り込まれ
る。この液回収部15の内容積は前記の如く徐々に増加
するので、十分な量の廃液を回収することができる。
【0045】また、このようにして処理液100の補充
が完了すると、略同量の廃液が液回収部15内に回収さ
れ、これにより一つの容器で処理液の補充と回収ができ
るので、廃液回収容器のためのスペースが不要となる。
【0046】更に、回収後の廃液を外袋14の口部12
から排出し、あるいは外袋14,内袋16をナイフ等で
切り裂いて内部の廃液を排出する等した後、液体供給・
回収用容器10の全体を折り畳む等により著しい減容化
が可能となる。収納箱30はダンボール製であることか
ら、使用後は折り畳む等により減容化を図ることができ
る。
【0047】また、アダプター42が設けられているこ
とから、このアダプター42を箱本体40の枠34に係
合させ、このアダプター42の凹溝44により外袋14
の口部12を保持させることにより、自動現像装置への
セットをより簡便にすることができる。
【0048】なお、内袋16と外袋14のサイズは、上
記実施例に示したものは一例にすぎず、内袋16と外袋
14とは口部でのみ連結されているので、各袋のサイズ
は自由に設定できる。例えば、回収液量と補充液量の比
を変更したい場合、内袋16を250mm×250mm
と小さくし、外袋14は上記実施例と同じサイズにし、
液を2リットル内袋16に充填し、回収液量は6リット
ルのままとしておく等自由である。この場合、内袋16
が満杯状態にあっても外袋14に空間を確保することが
出来、回収スピードが早くても液が溢れることがないと
いう効果もある。
【0049】また、充填液量,回収液量を多くし、機械
にセットする交換頻度を少なくしたいときは、収納箱3
0の高さを271mmから450ミリmmと深く(高
く)し、収納箱30の容量を15リットルとする。この
とき、収納箱30の幅,奥行寸法を上記実施例と同じに
しておけば、アダプター42はそのまま使え、例えば、
外袋を600mm×410mm,内袋を580×390
mmとし、液を10リットル充填することも可能であ
る。
【0050】さらに、アダプター42のサイズを変更
し、アダプター42,収納箱30,外袋14,内袋16
の組合せを自由に選択することで、回収液量,充填液量
を任意に設定でき、機械のセットスペースに合わせるこ
とが容易にできる。
【0051】収納箱30,内袋16,外袋14の容量の
関係には、種々の態様がある。代表的な場合を表2に示
す。なお、この表2のNo.1の場合は、内袋16内へ
充填できる処理液の量は収納箱30の容量に制限を受け
ることは当然である。
【0052】
【表2】
【0053】これらは、処理液の種類(これについて
は、さらに後述する),容器の大きさ,容器の製造との
観点,処理剤の充填し易さ,廃液の回収し易さなどの観
点から、その都度選択することができる。
【0054】また、内袋16への処理液の充填量,若し
くは充填率は処理液の種類,処理液量,廃液回収量など
の観点から適宜選択される。空気酸化防止などの観点か
らは100%に近い程好ましく、逆に回収を円滑にする
などの観点からは少ないほうがよい。好ましくは、50
〜100%の範囲で適宜選択することができる。
【0055】このように、本第1実施例では、回収液の
量を考慮して当初の液充填量に制約を設ける必要はな
い。また、同様に理由により、液が充填された後の内袋
16は、外袋14とは無関係に一番自然な形をとるの
で、外袋14のサイズより小さい収納箱30のような段
ボール箱等に収納することができると共に、外袋14の
表面に皺が沢山発生するような状況でもピンホール等の
発生は殆ど生じない。また、内袋16と無関係に外袋1
4をシールする構成を採用していることから、当該内袋
16と外袋14の開口端を同時にシールするような場合
に比べて、外袋14,内袋16共により確実にシールす
ることができると共に、シール切れ,シール不良等が起
こりにくく,これに起因する液漏れ等のトラブルも発生
しにくい。
【0056】なお、本第1実施例では、カットテープ3
5,ミシン目36の両者を帯状開封手段とする場合を例
示したが、これらのいずれか一方を帯状開封手段として
もよい。
【0057】また、収納箱30に収容できる液体供給・
回収容器は、上記実施例のものに限られず、公知のもの
例えば,特開昭62−269,963号公報に記載の包
装体のようなものを収納することもできる。
【0058】次に、本発明の第2実施例を図12ないし
図13に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施
例と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号
を付すと共に、その説明を簡略若しくは省略するものと
する。
【0059】図12には、開封された状態の箱本体40
が示されている。なお、この図においては、内部に収容
された液体供給・回収用容器10は図示を省略されてい
る。
【0060】図12において、箱本体40は外箱32と
この外箱32の側壁の内面に配置された枠34とを有
し、枠34には、アダプター42が挿入される部分をコ
字状に切り取ることができる図示のようなミシン目72
が予め付されており、このミシン目72に沿ってコ字状
部分74を切り離した状態が図13に示されている。本
実施例では、ミシン目74が帯状開封手段の役目を有し
ている。
【0061】この図13において、枠34のミシン目7
2に沿ってコ字状部分74が切り取られた残りの部分3
4Aと切り取られなかった部分34Bとの高さは段違い
となっており、コ字状部分74が切り取られた残りの部
分34Aに丁度アダプター42が係合されるようになっ
ており、当該部分34Aの高さが自動現像装置へのセッ
ト時に略丁度よい高さとなるように予め設定されてい
る。
【0062】その他の部分の構成は、前述した第1実施
例と同一になっている。本第2実施例によっても、第1
実施例と同等の作用効果を奏する他、コ字状部分74を
切り取る前の箱本体40の全高がその分嵩上げされるの
で、内袋16内に充填できる処理液の量をその分多くす
ることができる。
【0063】廃液の回収後は、枠34のコ字状部分74
が切り取られなかった部分34Bを内側に折り曲げる等
により、全体を同一高さにすることにより、蓋部38を
係合させることができる。
【0064】なお、本第2実施例では、ミシン目72を
帯状開封手段とする場合を例示したが、これに加えて枠
の内面に帯状開封手段としてのカットテープを付しても
良く、あるいは、ミシン目72を省略して帯状開封手段
としてのカットテープのみを枠の内面に付してもよい。
【0065】また、上記第2実施例では、開口端部に段
違い部を形成するため、収納箱30の側面の全周に付さ
れたミシン目36に沿って当該収納箱30を一端開封
後、更に枠34に付されたミシン目72にそって枠34
の一部を切り取るという手法を例示したが、カットテー
プを外箱32及び枠34の両者に予め付すと共に、これ
に対応してミシン目を付して開封と同時に開口端に段違
い部ができるようにしても良い。
【0066】また、ミシン目は必ずしも収納箱30の側
面の全周に渡って付す必要はなく一部にのみ付しても良
い。
【0067】なお、上記第1,第2実施例においては、
第2のフレキシブル収納体としての内袋14が1個のみ
設けられる場合を例示したが、中蓋18に嵌合可能な第
2のフレキシブル収納体は複数個設けてもよい。
【0068】なお、本発明に係る液体供給・回収用容器
に充填されあるいは回収される(以下、単に「本発明が
適用される」と略述する)写真用処理剤としては、公知
のものを用いることができる。例えば、発色現像液,黒
白現像液,漂白液,定着液,漂白定着液,調整液,安定
液などを挙げることができる。
【0069】本発明が適用される発色現像液は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニ
レンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例
としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩,塩酸塩
若しくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これ
らの化合物は目的に応じ2種以上併用することもでき
る。
【0070】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩,ホ
ウ酸塩若しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類若しくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また、必
要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3
−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各
種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニ
ル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0071】また、反転処理に用いられる黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノ−ルなどのアミ
ノフェノ−ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるい
は組み合わせて用いることができる。
【0072】これらの発色現像液及び黒白現像液のpH
は9〜12であることが一般的である。また、これらの
現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよ
るが、一般に感光材料1平方メートル当たり1リットル
以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させて
おくことなどにより500ミリリットル、更には100
ミリリットル以下にすることもできる。
【0073】発色現像後は通常漂白処理される。漂白処
理は定着処理と同時に行われてもよいし(漂白定着処
理)、個別に行われてもよい。更に処理の迅速化を図る
ため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法でもよい。
さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、漂白
定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着処理後
漂白処理することも目的に応じ任意に実施できる。漂白
剤としては、例えば鉄(III)などの多価金属の化合物、
過酸類、等が用いられる。代表的漂白剤としては鉄(II
I)の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、メチルイミノ二酢酸、1,3ージアミノプロパン四
酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などのアミ
ノポリカルボン酸類の錯塩,過硫酸塩などを用いること
ができる。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩
は、漂白液においても、漂白定着液においても特に有用
である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を
用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常5.5〜8で
あるが、処理の迅速用または高塩化銀感光材料用にはp
H4.5〜6.5で処理することもできる。
【0074】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる。
【0075】米国特許第3,893,858号、西独特
許第1,290,812号、特開昭53−95,630
号、リサーチ・ディスクロージャーNo.17,129
号(1978年7月)などに記載のメルカプト基または
ジスフィルド結合を有する化合物;特開昭50−14
0,129号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第
3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭
58−16,235号に記載の沃化物塩;西独特許第
2,748,430号に記載のポリオキシエチレン化合
物類;特公昭45−8,836号記載のポリアミン化合
物;臭化物イオン等が使用できる。なかでもメルカプト
基またはジスフィルド基を有する化合物が促進効果が大
きい観点で好ましく、特に米国特許第3,893,85
8号、西独特許第1,290,812号、特開昭53−
95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国
特許第4,552,834号に記載の化合物も好まし
い。撮影用のカラー感光材料を漂白定着するときにこれ
らの漂白促進剤は特に有効である。
【0076】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一
般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使
用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩,重
亜硫酸塩,スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0077】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀
処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一般的であ
る。
【0078】いわゆる多段向流方式によれば、水洗水量
を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間
の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が
感光材料に付着する等の問題が生じる。このような問題
の解決策として、特願昭61−131,632号に記載
のカルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる
方法を極めて有効に用いることができる。また、特開昭
57−8,542号に記載のイソチアゾロン化合物やサ
イアベンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウ
ム等の塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀
口博著「防菌防黴剤の化学」、衛生技術会編「微生物の
滅菌、殺菌、防黴技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防
黴剤事典」に記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0079】感光材料の処理における水洗水のpHは、
4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水
洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、一般には、15〜4.5℃で20秒〜10分、好ま
しくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択され
る。更に、上記水洗に代わり、直接安定液によって処理
することもできる。このような安定化処理においては、
特開昭57−8,543号、同58−14,834号、
同60−220,345号に記載の公知の方法はすべて
用いることができる。
【0080】又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処
理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光材
料の最終浴として使用される、ホルマリンと界面活性剤
を含有する安定浴を挙げることができる。この安定浴に
も各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
【0081】本発明が適用される各種処理液は10℃〜
50℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温
度が標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理
時間を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処
理液の安定性の改良を達成することができる。
【0082】本発明が適用される発色現像液、漂白定着
液などの処理液の代表的な例は、「写真工業別冊、最新
写真処方便覧」笹井 明著(写真工業出版社、昭和58
年7月20日発行)に記載されている。
【0083】本発明が適用される代表的な具体的な処理
剤としては、次のものを挙げることができる。
【0084】カラーネガフィルム用発色現像液、漂白
液、定着液、安定液としては、特開平4−359,24
9号公報に記載されたもの、特に実施例1に記載された
発色現像補充液、漂白補充液、定着補充液、安定液N
o.18を各々用いることができる。これらは、そのま
ま容器に収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
例えば、上記安定液No.18は100倍に濃縮しても
よい。
【0085】カラーペーパー用発色現像液、漂白定着液
としては、特開平4−195,037号公報に記載され
たもの、特に実施例、中でも実施例2に記載されたカラ
ー現像補充液、漂白定着補充液を各々用いることができ
る。
【0086】直接ポジカラー感光材料用発色現像液、漂
白定着液、水洗水としては、特開平1−93,739号
公報に記載された発色現像補充液(実施例のもの、特に
実施例2に記載の発色現像補充液)、特開平2−50,
157号公報に記載された発色現像補充液(実施例のも
の、特に実施例4の発色現像補充液、中でもCD−2
0)、特開平2−91,642号公報に記載された発色
現像補充液(実施例のもの、特に実施例1の発色現像補
充液、中でもNo.6)、特開平3−13,941号公
報に記載された漂白定着液(実施例のもの、特に実施例
1の漂白定着液)、特開平3−13,941号公報に記
載された水洗水、特に実施例1に記載のもの、を各々用
いることができる。これらの処理液は、そのまま容器に
収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。本発明が
適用される処理液は、種々の感光材料の現像処理に用い
られる。カラーネガフィルム、カラー反転フィルムなど
の撮影用カラー感光材料、カラーペーパー、カラー反転
ペーパー、直接ポジカラー感材などのプリント用カラー
感光材料、映画用カラーネガ・カラーポジフィルムなど
のカラー感光材料を挙げることができる。その他、Xレ
イフィルムなどの医療用感光材料、印刷用感光材料など
のグラフィックアーツ用感光材料、マイクロフィルムな
どを挙げることができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
廃液処理後において一層の減容化を図ることができると
共に、自動現像装置等へのセット時あるいはその前後の
取扱が容易であるという従来にない優れた効果がある。
【0088】なお、本発明に係る液体供給・回収用容器
は、感光材料の処理液以外の液体の供給・回収にも適用
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る液体供給・回収用容器を示す
斜視図である。
【図2】図1の液体供給・回収用容器を構成する外袋を
示す斜視図である。
【図3】図1の液体供給・回収用容器を構成する内袋を
示す斜視図である。
【図4】内袋内に処理液が充填された図1の液体供給・
回収用容器を収納した第1実施例に係る液体供給・回収
用容器の収納箱を示す概略断面図である。
【図5】図4の収納箱を示す外観斜視図である。
【図6】開封途中の図4の収納箱を示す斜視図である。
【図7】開封後の図4の収納箱を示す分解斜視図であ
る。
【図8】収納箱の箱本体へのアダプター及びジョイント
キャップの取り付けを説明するための分解斜視図であ
る。
【図9】収納箱の箱本体へアダプターが取り付けられた
状態を示す斜視図である。
【図10】アダプターに保持された外袋の口部にジョイ
ントキャップが位置決めされた状態を示す斜視図であ
る。
【図11】廃液回収後、収納箱の箱本体へ蓋部がテープ
により仮止めされた状態を示す斜視図である。
【図12】第2実施例に係る収納箱の箱本体を示す斜視
図である。
【図13】コ字状部分がミシン目に沿って切り取られた
後の図12の箱本体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 液体供給・回収用容器 12 外袋の口部 14 外袋(第1のフレキシブル収納体) 15 液回収部 16 内袋(第2のフレキシブル収納体) 18 中蓋 20 内袋の口部 22 ボス部(係合部) 26 液回収口 30 収納箱 34 枠 35 カットテープ(帯状開封手段) 36 収納箱に付されたミシン目(帯状開封手段) 38 蓋部 40 箱本体 42 アダプター 44 凹溝(口部受け) 72 枠に付されたミシン目(帯状開封手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 右田 博之 神奈川県綾瀬市小園841番地 東罐興業株 式会社内 (72)発明者 上村 達明 神奈川県綾瀬市小園841番地 東罐興業株 式会社内 (72)発明者 小松 達也 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町3−70 東 罐興業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部が設けられた柔軟性の第1のフレキ
    シブル収納体と、 前記第1のフレキシブル収納体に内装されると共に、前
    記口部より小径の口部が設けられた柔軟性の第2のフレ
    キシブル収納体と、 前記第1のフレキシブル収納体の口部内に設けられ、前
    記第2のフレキシブル収納体の口部が嵌合可能な係合部
    と前記第1のフレキシブル収納体と前記第2のフレキシ
    ブル収納体との間に形成される液回収部を外部に連通さ
    せる液回収口とが形成された中蓋と、 を有する液体供給・回収用容器。
  2. 【請求項2】 口部が設けられ且つ内部に液収容部と液
    回収部とが形成された柔軟性のフレキシブル収納体から
    成る液体供給・回収用容器を収納すると共に、その側面
    に付された帯状開封手段を用いて開封され蓋部と箱本体
    とに分割されることを特徴とする液体供給・回収用容器
    の収納箱。
  3. 【請求項3】 前記箱本体の開口端に設けられ、その側
    面の一部に付された帯状開封手段を用いて当該帯状開封
    手段が付された部分が切り取られた場合に残りの開口端
    部分と切り取られた部分との高さが段違いとなる枠を有
    する請求項2記載の液体供給・回収用容器の収納箱。
  4. 【請求項4】 前記フレキシブル収納体の口部を保持す
    る口部受けが設けられると共に前記箱本体の開口端に着
    脱自在に係合するアダプターをさらに有する請求項2記
    載の液体供給・回収用容器の収納箱。
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