JPH08171192A - 写真処理剤用容器及び写真処理剤の補充機構 - Google Patents

写真処理剤用容器及び写真処理剤の補充機構

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Publication number
JPH08171192A
JPH08171192A JP6313848A JP31384894A JPH08171192A JP H08171192 A JPH08171192 A JP H08171192A JP 6313848 A JP6313848 A JP 6313848A JP 31384894 A JP31384894 A JP 31384894A JP H08171192 A JPH08171192 A JP H08171192A
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JP
Japan
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processing agent
container
cap
photographic processing
outer cap
Prior art date
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Application number
JP6313848A
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English (en)
Inventor
Toru Kenmochi
透 剱持
Satoru Hori
堀  哲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08171192A publication Critical patent/JPH08171192A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/20Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
    • B65D47/26Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with slide valves, i.e. valves that open and close a passageway by sliding over a port, e.g. formed with slidable spouts
    • B65D47/261Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with slide valves, i.e. valves that open and close a passageway by sliding over a port, e.g. formed with slidable spouts having a rotational or helicoidal movement
    • B65D47/263Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge with slide valves, i.e. valves that open and close a passageway by sliding over a port, e.g. formed with slidable spouts having a rotational or helicoidal movement between tubular parts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップが取付けられたままの状態で、容器
をタンクの注入口にセットしても、容器内の写真処理剤
を流出させることができる写真処理剤の補充機構を得
る。 【構成】 容器24の吐出口30に取付けられた外キャ
ップ38は、吐出口30内へ入り込む筒体42を備えて
おり、この筒体42に注ぎ口44が形成されている。筒
体42には、上部が開口した円筒体46が回転可能に嵌
合されている。容器24をタンク12の注入口36にセ
ットすると、円筒体46の側面から張り出した掛止板5
4がストッパー56に保持される。操作レバー58を駆
動して、ストッパー56を回転させると、円筒体46と
筒体42とが相対的に回転して、開口部52と注ぎ口4
4とが連通し、タンク内の写真処理剤が流出する。これ
により、キャップを開封する手間が省け、また手を汚す
こともなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真処理剤が貯留され
た写真処理剤用容器及び写真処理剤の補充機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料の現像処理に使用する処理
液が貯留された容器の吐出口は、通常スクリュー式のキ
ャップで密封されている。
【0003】このような容器に貯留された処理液を自動
現像機に備えられたタンクに注ぐとき、キャップを旋回
させ吐出口から取外し、容器の吐出口を下に向けてタン
クの注入口へ流し込むというような作業形態が採られ
る。
【0004】しかし、キャップが強く締まっているとき
は、素手で旋回させることができず、ペンチ等の治具を
使用して、キャップを吐出口から取り外さなければなら
ず、使い勝手が余り良くない。
【0005】また、タンクへ流し込んでいる最中に、吐
出口から処理液が漏れ、ユーザーの手に付着する等の不
快感を与えることがあり、何らかの改善策が求められて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、キャップが取付けられたままの状態で、容器をタ
ンクの注入口にセットしても、容器内の写真処理剤を流
出させることができるようにすることを目的とする。ま
た、処理剤が外に流出したり(特に液体の場合)、ま
た、水分が出たり、または、吸湿したりすることがない
ような容器を提供し、また、酸素が入って中の処理剤が
酸化することが少ない写真処理用容器を得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の写真処
理剤用容器は、容器の吐出口に取付けられタンクの注入
口に係合可能な外キャップと、前記外キャップに形成さ
れた注ぎ口と、前記外キャップの内側へ回転可能に嵌合
され前記注ぎ口を遮蔽する内キャップと、前記タンクの
注入口に保持される前記内キャップに形成され所定の回
転位置で前記注ぎ口と連通して前記容器内の写真処理剤
を流出させる開口部と、を有することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2に記載の写真処理剤の補充機構
は、容器の吐出口に取付けられタンクの注入口に係合可
能な外キャップと、前記外キャップに形成された注ぎ口
と、前記外キャップの内側へ回転可能に嵌合され前記注
ぎ口を遮蔽する内キャップと、前記内キャップに形成さ
れ所定の回転位置で前記注ぎ口と連通し前記容器内の写
真処理剤を流出させる開口部と、前記タンクの注入口に
設けられ前記内キャップを保持する保持手段と、を有す
ることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の写真処理剤の補充機構
は、前記外キャップが前記吐出口内へ入り込む筒体を備
え、前記注ぎ口が前記筒体の側面に形成され、前記内キ
ャップが前記筒体内へ回転可能に嵌合し上部が開口した
円筒体とされ、前記開口部が前記円筒体の側面に形成さ
れ、前記円筒体の側面から掛止板が張出され、前記保持
手段が、前記掛止板を保持する保持部材で構成されたこ
とを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の写真処理剤の補充機構
は、前記注ぎ口が前記外キャップの頂面に形成され、前
記開口部が前記内キャップの頂面に形成され、前記外キ
ャップの頂面に長孔が形成され、前記内キャップの頂面
から突設されたピンが前記長孔に沿って移動可能に突出
し、前記保持手段が、前記ピンと当接する押し部材で構
成されたことを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の写真処理剤の補充機構
は、タンクの注入口に係合可能で容器の吐出口を密封す
る内キャップと、前記内キャップに形成され前記吐出口
と連通する開口部と、前記内キャップに回転可能に嵌合
し前記開口部を遮蔽する外キャップと、前記外キャップ
に形成され所定の回転位置で前記開口部と連通し前記容
器内の写真処理剤を流出させる注ぎ口と、前記タンクの
注入口に設けられ前記外キャップを保持する保持手段
と、を有することを特徴としている。
【0012】請求項6に記載の写真処理剤の補充機構
は、前記開口部が前記内キャップの側面に形成され、前
記注ぎ口が前記外キャップの側面に形成され、前記外キ
ャップの側面から係止片が突設され、前記保持手段が、
前記係止片を係止する係止部材で構成されたことを特徴
としている。
【0013】請求項7に記載の写真処理剤の補充機構
は、前記開口部が前記内キャップの頂面に形成され、前
記注ぎ口が、前記外キャップの側面を半径方向へ貫通す
る貫通孔と、この貫通孔の底壁に穿設された孔とで構成
され、前記保持手段が、前記貫通孔内へ挿入可能な挿入
部材で構成されたことを特徴としている。
【0014】請求項8に記載の写真処理剤の補充機構
は、前記開口部が前記内キャップの頂面に形成され、前
記注ぎ口が前記外キャップの頂面に形成され、前記外キ
ャップの側面から突起が突設され、前記保持手段が、前
記タンクの注入口の内周壁に形成され前記突起をガイド
し前記外キャップの直線移動を旋回移動に変換する螺旋
溝で構成されたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に記載の写真処理剤用容器及び請求項
2に記載の写真処理剤の補充機構では、容器の吐出口に
外キャップが取付けられている。この外キャップは、容
器の写真処理剤を入れるタンクの注入口に係合し、容器
の吐出口を下方へ向けた状態で保持される。この外キャ
ップには、内キャップが注ぎ口を遮蔽するようにして回
転可能に嵌合し、吐出口と連通する注ぎ口から写真処理
剤が漏れないようにしている。
【0016】ここで、容器を回転させると、保持手段に
よって保持された内キャップは動かないので、内キャッ
プと外キャップとが相対的に回転して、所定位置で開口
部と注ぎ口とが連通する。これによって、吐出口から、
開口部及び注ぎ口を通じて写真処理剤がタンク内へ流入
する。
【0017】このように、キャップを容器の吐出口に取
付けた状態で、タンクの注入口にセットすることができ
るので、手を汚すことなく、容器中の写真処理剤をタン
ク内へ流入させることができる。
【0018】請求項3に記載の写真処理剤用容器では、
外キャップが吐出口内へ入り込む筒体を備えており、こ
の筒体に注ぎ口が形成されている。一方、内キャップ
は、上部が開口した円筒体とされ、筒体内へ回転可能に
嵌合されている。
【0019】ここで、容器の吐出口を下方に向けてタン
クの注入口にセットすると、円筒体の側面から張り出し
た掛止板が保持部材に保持される。
【0020】このため、容器を回転させると、円筒体
は、掛止板によって回転不能となっているので、円筒体
と筒体とが相対的に回転して、開口部と注ぎ口とが連通
し、タンク内の写真処理剤が流出する。
【0021】請求項4に記載の写真処理剤用容器では、
外キャップの頂面に注ぎ口が形成され、また、内キャッ
プの頂面に開口部が形成されている。この外キャップの
頂面には長孔が形成されており、内キャップの頂面から
突設されたピンが移動可能に突出している。容器の吐出
口を下方に向けてタンクの注入口にセットすると、ピン
と押し部材とが当接する。
【0022】このため、容器を回転させると、ピンは押
し部材に係止されているので、長孔がピンに沿って移動
して内キャップと外キャップとが相対的に回転する。こ
れによって、開口部と注ぎ口とが連通する。
【0023】請求項5に記載の写真処理剤用容器では、
容器の吐出口を密封する内キャップが、容器の写真処理
剤を入れるタンクの吐出口を密封し、注入口に係合して
いる。。この内キャップには、開口部を遮蔽した状態で
外キャップが回転可能に嵌合し、吐出口と連通する開口
部から写真処理剤が漏れないようにしている。
【0024】ここで、容器を回転させると、保持手段に
よって外キャップは保持されているので、内キャップと
外キャップとが相対的に回転して、開口部と注ぎ口とが
連通する。これによって、吐出口から、開口部、注ぎ口
を通じて写真処理剤がタンク内へ流入する。
【0025】請求項6に記載の写真処理剤用容器では、
内キャップの側面に開口部が形成され、また、外キャッ
プの側面に注ぎ口が形成されている。この外キャップの
側面からは係止片が突設されており、容器の吐出口を下
方に向けてタンクの注入口にセットすると、係止部材に
係止される。
【0026】このため、容器を回転させると、外キャッ
プは回転不能に保持されているので、内キャップと外キ
ャップとが相対的に回転して、開口部と注ぎ口とが連通
する。
【0027】請求項7に記載の写真処理剤用容器では、
内キャップの頂面に開口部が形成され、また、外キャッ
プの側面に注ぎ口が形成されている。この注ぎ口は、外
キャップの側面から半径方向へ貫通する貫通孔と、貫通
孔の底壁を穿設して形成された孔とで構成されている。
【0028】このような構成において、容器の吐出口を
下方に向けてタンクの注入口にセットし、挿入部材を貫
通孔へ挿入し、外キャップを回転不能とする。ここで、
容器を回転させると、内キャップと外キャップとが相対
的に回転して、開口部と孔が連通し貫通孔から写真処理
剤が流出する。
【0029】請求項8に記載の写真処理剤用容器では、
内キャップの頂面に開口部が形成され、また、外キャッ
プの頂面に注ぎ口が形成されている。外キャップの側面
には突起が突設されており、タンクの注入口の内周壁に
形成され螺旋溝にガイドされる。
【0030】このため、容器の吐出口を下方に向けてタ
ンクの注入口にキャップを押し込んでいくと、ピンと螺
旋溝の作用によって、自動的に外キャップが回転して、
開口部と注ぎ口とが連通する。
【0031】なお、写真処理剤用容器では、駆動手段に
よって保持手段が駆動するようにすることで、容器を回
転させなくても、保持手段を駆動させることによって、
開口部と注ぎ口とが連通し、容器から写真処理剤がタン
ク内へ流出される。
【0032】
【実施例】図1に示すように、第1実施例に係る写真処
理剤の補充機構は、自動現像機10の現像槽へ処理剤を
供給するタンク12に備えられている。
【0033】タンク12の下部には、供給パイプ14が
接続されており、ポンプ16で処理剤が現像槽へ送られ
るようになっている。また、タンク12の中には、モー
タ18で駆動される攪拌羽根20が配設され、電磁弁2
2の開閉によって送水される水と、注入される処理剤と
を攪拌羽根20で混合するようになっている。
【0034】一方、タンク12の上部には、容器24を
保持するホルダー26が形成されている。このホルダー
26の下方には、基台28が設けられている。この基台
28には、図2に示すように、容器24の吐出口30を
密封するキャップ32を構成する筒状の外キャップ38
が係合する注入口36が形成されている。外キャップ3
8は、吐出口30の外周に形成されたねじ部と螺合して
いる。
【0035】外キャップ38の開口縁からは、吐出口3
0の中へ向かってすり鉢状の斜壁40が延出している。
この斜壁40の先端から、下部に底壁を有する筒体42
が容器24の中に向かって延設されている。この筒体4
2の側面には、注ぎ口44が穿設され、筒体42の内部
と容器24の内部とを連通させている。
【0036】筒体42の中には、上部が開口した円筒体
46が、外キャップ38の頂面に形成された貫通孔48
を通じて挿入されている。この貫通孔48の孔縁には凸
部が形成され、円筒体46の外周に形成された環状溝5
0と嵌合して、円筒体46を筒体42に対して回転可能
に軸支している。この円筒体46の周壁が注ぎ口44を
遮蔽して、吐出口30から処理液が漏れないようにして
いる。
【0037】また、円筒体46の周壁には、開口部52
が穿設されており、図3に示す状態から約90°回転さ
せると、図4に示すように、注ぎ口44と合致し、容器
24内の処理剤が円筒体46の開口46Aから流出する
ようになっている。
【0038】さらに、貫通孔48から突出した円筒体4
6の周壁からは、掛止板54が両側へ張り出している。
この掛止板54は、容器24を逆さまにしてキャップ3
2をタンク23の注入口36へセットしたとき、基台2
8に配設された断面形がコ字状のストッパー56と係合
するようになっている。
【0039】このストッパー56は操作レバー58の先
端に取付けられている。この操作レバー58は、タンク
12の外側から操作可能とされており、注入口36の回
りに形成された円軌道を描くガイド溝60に沿って旋回
する。これによって、掛止板54が回転すようになって
いる。
【0040】次に、本実施例に係る写真処理剤の補充機
構の作用を説明する。図2に示すように、キャップ32
を取付けたまま、容器24の吐出口30を下方に向けて
注入口36にセットする。このとき、図3に示すよう
に、掛止板54がストッパー56と係合するように容器
24を旋回させてセットする。
【0041】次に、キャップ32が注入口36にセット
されたならば、操作レバー58をガイド溝60に沿って
駆動し、掛止板54を時計方向へ旋回させる。これによ
って、図4に示すように、開口部52が注ぎ口44と合
致し、容器24内の処理剤が円筒体46の開口46Aか
ら流出する。
【0042】なお、容器24をタンク12から取り外す
ときは、操作レバー58を反時計方向へ旋回させれば、
開口部52と注ぎ口44との位置がずれ、注ぎ口44が
円筒体46の周壁で密封される。このため、容器24内
に残留した処理剤が溢れることがない。
【0043】また、本実施例では、操作レバー58でス
トッパー56を駆動するようにしたが、ストッパー56
は固定して、容器24自体を回転して、開口部52と注
ぎ口44とが連通するようにしてもよい。
【0044】次に、第2実施例に係る写真処理剤の補充
機構を説明する。第2実施例では、図5及び図6に示す
ように、容器24の吐出口30の口縁に円筒状の内キャ
ップ60が載せられた状態で、外キャップ62が吐出口
30に螺合されている。これによって、内キャップ60
が外キャップ62内に回転可能に保持される。また、内
キャップ60の頂面の中央には、円形の凹部64が凹設
されており、外キャップ62の頂面の裏側から突設され
た円柱状の軸部66と回転可能に係合している。
【0045】さらに、外キャップ62の頂面には、外周
部付近に三日月状の注ぎ口68が形成されている。この
注ぎ口68の外側には、円周方向に円弧状の長孔70が
形成されている。この長孔70には、内キャップ60の
頂面から突設されたピン72が突出している。このピン
72を操作することによって、内キャップ60が回転す
るようになっている。
【0046】一方、内キャップ60の頂面にも、三日月
状の開口部74が形成されており、図7に示すように、
ピン72が長孔70の終端に位置しているとき、外キャ
ップ62の注ぎ口68と対向するように設定されてい
る。
【0047】また、図6に示すように、注入口36の回
りには、半円軌道を描くガイド孔76が形成されてい
る。このガイド孔76には、タンク12の外側から操作
可能な操作レバー78が挿入されている。この操作レバ
ー78で、ピン72が駆動されるようになっている。
【0048】次に、本実施例に係る写真処理剤の補充機
構の作用を説明する。ここでは、理解し易いようにキャ
ップ80を下から見上げた図面を参照して説明する。キ
ャップ80が注入口36にセットされた状態では、図7
に示すように、開口部74は、外キャップ62の頂面で
遮蔽されており、処理剤が容器24から流出しないよう
になっている。
【0049】次に、図8に示すように、操作レバー78
を駆動して、ピン72を時計方向へ旋回させると、開口
部74と注ぎ口68とが合致して、容器24内の処理剤
がタンク12内へ流入する。
【0050】次に、第3実施例に係る写真処理剤の補充
機構を説明する。第3実施例では、図9及び図10に示
すように、下方が開口した円筒状の内キャップ82が容
器24の吐出口30に固定されている。この内キャップ
82の内側には、支持部材90が横断し、吐出口30か
ら流出する処理剤は、この支持部材90の両側を流れる
ようになっている。また、支持部材90の上面には、円
状の凹部92が凹設されている。
【0051】一方、内キャップ82には、円筒状の外キ
ャップ80が外側から回転可能に嵌合されている。外キ
ャップ80の頂面には、円柱形の突起94が突設され、
支持部材90の凹部92に回転可能に軸支されている。
【0052】また、外キャップ80の側面には、注ぎ口
86が形成されている。この注ぎ口86の口縁からは、
掛止板88が張り出しており、容器24を注入口36へ
セットした際、操作レバー78と当接するようになって
いる。この操作レバー78で掛止板88を時計方向へ押
し回すことによって、内キャップ82の側面に形成され
た開口部84が、外キャップ80の注ぎ口86と連通す
るようになっている。
【0053】次に、本実施例に係る写真処理剤の補充機
構の作用を説明する。キャップ96が注入口36にセッ
トされた状態では、図10に示すように、注ぎ口86
は、内キャップ82の周壁で遮蔽されており、処理剤が
容器24から流出しないようになっている。
【0054】次に、図11に示すように、操作レバー7
8を駆動して、掛止板88を時計方向へ旋回させると、
注ぎ口86が開口部84と合致して、容器24内の処理
剤がタンク12内へ流入する。
【0055】次に、第4実施例に係る写真処理剤の補充
機構を説明する。第4実施例では、図12及び図13に
示すように、容器24の吐出口30に円筒状の内キャッ
プ98が螺合している。この内キャップ98の頂面の中
央部には、円状の凹部100が凹設されている。また、
内キャップ98の頂面には、外周部付近に開口部106
が形成され、吐出口30と連通している。
【0056】この内キャップ98には、下面が密着した
状態で外キャップ102が組付けられている。この外キ
ャップ102は、内部に円柱状の閉塞された空間を有す
る円柱体で、底面には凹部100に軸支される突起10
4が突設されている。
【0057】さらに、外キャップ102の周壁には、半
径方向へ貫通する貫通孔108が形成されている。この
貫通孔108の底壁には、孔110が穿設されている。
【0058】また、注入口36の回りには、円軌道を描
くガイド孔112が形成されている。このガイド孔11
2には、タンク12の外側から操作可能な操作レバー1
14が挿入されている。この操作レバー114を貫通孔
108へ挿入し、外キャップ102を旋回させるような
っている。
【0059】次に、本実施例に係る写真処理剤の補充機
構の作用を説明する。キャップ116が注入口36にセ
ットされた状態では、図14に示すように、開口部10
6は、外キャップ102の底面で遮蔽されており、処理
剤が容器24から流出しないようになっている。
【0060】次に、図15に示すように、操作レバー1
14を貫通孔108へ挿入し、外キャップ102を時計
方向に旋回させると、開口部106と孔110とが合致
して、容器24内の処理剤がタンク12内へ流入する。
【0061】次に、第5実施例に係る写真処理剤の補充
機構を説明する。第5実施例では、図16に示すよう
に、容器24の吐出口30に円筒状の内キャップ120
が螺合している。この内キャップ120の周壁は中間部
付近から縮径されている。この縮径された部分に、円筒
状の外キャップ122が回転可能に嵌合されている。
【0062】この外キャップ122の頂面の裏側中央に
は、円柱形の突起124が突設されており、内キャップ
120の頂面中央に凹設された凹部126に軸支されて
いる。また、外キャップ122の頂面には、扇形の注ぎ
口128が形成され、内キャップ120の頂面で遮蔽さ
れている。さらに、内キャップ120の頂面には、外周
部付近に扇形の開口部130が形成され、吐出口30と
連通している。
【0063】一方、外キャップ122の周壁には、等間
隔で4つのガイド突起132が設けられている。このガ
イド突起132は、注入口36の内壁に形成された螺旋
溝134とそれぞれ係合するようになっている。
【0064】次に、本実施例に係る写真処理剤の補充機
構の作用を説明する。キャップ138が注入口36にセ
ットされる前では、図17に示すように、開口部130
は、外キャップ122の頂面で遮蔽されており、処理剤
が容器24から流出しないようになっている。
【0065】次に、キャップ138が注入口36にセッ
トされると、ガイド突起132が螺旋溝134のガイド
され、容器24の押し込む力を外キャップ122の旋回
力に変換する。このようにして、容器24をタンク12
に完全にセットすると、図18のように、注ぎ口128
と開口部130とが合致して、容器24内の処理剤がタ
ンク12内へ流入する。
【0066】次に、本発明で使用される写真処理剤用容
器について説明を加える。容器は、液体(使用液タイ
プ、濃縮液タイプ)、粉末、顆粒品、ペースト状、ブレ
ンド品、及び錠剤などの形態の処理剤の内包装として使
用される。内包装は、フレキシブルな形態が多い袋物、
プラスチックボトル、及びバックインボックスに区別さ
れる。
【0067】袋物の形式としては、側面シール、2方・
3方シール、封筒型、中央合掌シール、ひだつき形、船
底シール、平底型、スタンディングパウチ型、スティッ
クパック、ポーションパック、などがある。これらの形
状はS58年包装技術便覧(日刊工業新聞社発行)の5
99ページに実施例が記載されている。
【0068】これらの袋物に切り込みノッチをいれると
開封しやすく、チャック式のシール部を設けると繰り返
し使用しやすい。また、口部を設けキャップ式にすれば
開封や繰り返し使用にも便利で、取っ手をつけるとハン
ドリングも容易となる。この様に形式にこれらの機能を
組み合わせ利用するとユーザーの使用性も向上する。
【0069】袋物の材料には、単一材料として、LDP
E,HDPE,LLDPE,C−PP,O−PP,PE
T,EVA,等が、複合材料として、用途に合わせ各種
素材をラミネート(ドライラミやウェットラミ)や共押
し出し、コーティング、蒸着等したものが使用される。
【0070】また、LDPE,HDPE,LLDPE,
C−PP,O−PP,PET,EVA,PA,EVO
H,PVDC,各種PVDCコートフィルム、PEコー
トした紙、Al(アルミ)等の金属箔、Al2 3 (酸
化アルミ)やSi(シリカ)等の蒸着フィルムなどを、
目的に応じた組み合わせ、厚みにして使用する。なお、
記号の内容は1989年版実用プラスチック用語集(永井進
氏監修)(株・プラスチック・エージ発行)P-885 〜88
9 に記載してある。
【0071】袋物の用途として、バリアー用途があり、
現像組成物などの様に酸化防止を必要とする場合によく
使用され、20ml/day・atm ・m2以下が好ましく、より
好ましくは10ml/day・atm ・m2以下、更に好ましくは
5ml/day・atm ・m2以下で、一例としてKOP/NY/PE,PE/K
NY/PET,OPP/SiOx ・PET/PE,Al2O3・PET/NY/CPP,PP/EVOH
/PE がある。
【0072】防湿用途の場合、現像組成物や定着組成物
では吸湿した水分と反応し劣化する場合もあり、2g/day
・m2が好ましく、より好ましくは1g/day・m2でOPP/SiOx
・PET/PE,Al2O3・PET/NY/CPPなどがある。
【0073】環境対応の場合、環境保全の面から金属を
含まない材料や低燃焼カロリーの材料、また分解性材料
が好まれる。低燃焼カロリーにするにはPEにCaCO3 (10
〜50%相当)を添加したりPEをA-PET にする事で、PE単
体より低減する事ができる。
【0074】また、又使用後分解するフィルムでは、澱
粉・セルロース・キトサン等の天然ポリマー系、水素細
菌・らん藻等微生物が作るポリエステル利用した微生物
ポリマー、ポリ乳酸・PCL(ポリカプロラクトン) 等脂肪
族ポリエステル等合成高分子を利用した化学系、ポリオ
レフィン樹脂に澱粉等を分解促進剤をブレンドした樹脂
を利用すると良い。一方リサイクル利用を考えると、出
来るだけ単一素材にしておく事も言うまえもなく重要な
事でもある。
【0075】機能用途において特殊な用途では、澱粉系
などの水溶性フィルムで粉薬品を包みそのまま水に溶解
使用する事で,ユーザーの手を汚す事なく廃棄物も出な
い。また、袋の滑り性を良くするためのシリコンなどを
含有させブロッキングを防止するとよい。
【0076】複合材料は上述の例にあるだけではなく機
能やコスト、環境などその目的に合わせ自由な素材と厚
みの組み合わせで幅広く利用する事ができる。よく使用
される厚みとしては300 μ、更に150 μ以下がよく使用
される。
【0077】次に、プラスチックボトルについて説明す
る。プラスチックボトルの成型方式には、射出、中空
(ブロー)、射出吹き込み、射出して中空、圧空、押
出、真空等の成型方式があり、目的に応じた成型方式が
採用される。最も一般的に使用されているのが中空成型
であり、また、キャップは射出成型、PETのように延
伸して強度を出す様な場合は射出→中空成型して製造す
る。
【0078】プラスチックボトルの形状では、ハードタ
イプとして、角、丸等の色々な形が出来る。ブレキシブ
ルとして、ジャバラ(縦・横)、薄肉型(例えば最低
で、肉厚0.1mm 等)、などが実用できる。
【0079】フレキシブル容器の例としては特開平5−
142394号、特開平5−30664号、特開平5−
142399号公報に記載されたものがある。
【0080】機能形状では、取っ手を設けたり、中央部
や上部、場合によっては下部を凹ませ持ち易くするとさ
らに使い易くなる。また、フレキシブルの場合は紙器や
フィルムでシュリンクし自立性を持たせると、表示が大
きくでき識別性も向上させる事ができる。なお、ガスバ
リア性を上げるには、二重包装とするとよい。
【0081】プラスチックボトルの材料では、単一材料
として、HDPE,LDPE,LLDPE,PP,PE
T,PVC,PAN,PA,PC等が、複合材料は、用
途に合わせ上記の組み合わせ共押し出し成型等で作成す
る。
【0082】一例としてはPE/PA,PE/EVOH,PE/PA/PE, 等
があり、また、PE/ 再生PE/PE として再生樹脂を作品に
接する事なく使用する事も出来る。
【0083】次に、バックインボックスについて説明す
る。バックインボックスは、各種袋と一体化した紙容器
や段ボール箱(通称BiB )の多用途に使う事ができる。
BiB の内袋としては袋物と同じ目的で各種材料が使用出
来る。
【0084】小型容器の場合、一般的には5L以下、よ
く使うのは2L以下が多い。実施例としてS58年版包
装技術便覧P−893に記載例がある。
【0085】箱の場合、紙器を使う事が多いが強度を必
要とする場合は段ボール(E,B,A,ABフルート等) を使用
するとよい。
【0086】内袋の場合、前述した各種袋(形式、材料
等も含め)をそのまま使用できる。大型容器の場合、一
般的には5L以上。実施例としてS58年版包装技術便
覧(日刊工業新聞社発行)883ページに記載がある。
【0087】箱には、容量が多く重量があるため段ボー
ルを使う事が多い。箱上部には内袋の口部が固定できる
様に切り込みや穴を開けておくとよい。
【0088】また、内袋には、形態から見ると成型タイ
プ、ピロータイプの2種類がある。成型タイプは、残液
が少ない等のメリットがあるが、比較的材料の選定の自
由度が少ない。一方ピロータイプはその逆で、材料の選
定の自由度が高いが残液がややある。しかし、共に材料
は袋と同じ様に多様に選定できる。また、ピロータイプ
では残液減少のため、上部のヒートシール部を丸くする
となおよい。
【0089】次に、内装をカバーする外装としての段ボ
ール箱を説明する。形式には、JISZ1507(1987
年) に定められた各種形式、例えばA1,A5,B5、B6等を使
用する。またブリスボックスは、圧縮強度が高く重量物
には適している。この場合、側面柱の形状は俗に言う額
縁式よりストレート式の方が更に強度がアップできる。
また、整箱時瞬間接着が必要なためホットメルトを使用
するが、コールドグルーを併用すると接着力もアップす
る。
【0090】材料には、これもJISに定めた各種ライ
ナーを各種段にコルゲートして使用する。ライナーに耐
水・撥水・遮水ライナーやPE等のプラスチックをラミ
ネートしたライナーを使用すると、吸湿による圧縮強度
低下を少なくする事ができる。当然中芯に使用しても同
様の効果ができる。
【0091】機能追加として、箱の強度アップを行なう
ために、箱の周囲を他の段ボールで覆う(胴枠)こと
や、箱の中に一方向や十文字に仕切りを段ボールやプラ
スチックで作成して入れると、大きく強度アップができ
る。
【0092】内装がフレキシブルで固定しにくい場合
は、発泡スチロール等で成型した物を緩衝材として使用
したり、内装の固定材として使うとよい。最近では、環
境問題が大きく、発泡スチロールの変わりとし、パルプ
モールドで成型し使用するとなお良い。更に最近は、パ
ルプモールドよりコストの安価な段ボールや紙器を金型
を作成し、成型する方式が開発されこれを使用する事も
一つの方法である。
【0093】本発明で用いられる写真処理剤は、代表的
には、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理するときに
用いられるものである。
【0094】本発明に用いられる写真用処理剤として
は、公知のものを用いることができる。例えば、発色現
像組成物、黒白現像組成物、漂白組成物、定着組成物、
漂白定着組成物、調整組成物、安定組成物などを挙げる
ことができる。
【0095】これらの処理剤は、液で供給してもよい
が、固体状(例えば粉末状、顆粒状、錠剤状)、ペース
ト状などで供給してもよい。液の場合、濃縮液でも使用
液でもよい。
【0096】本発明に用いる発色現像組成物は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニ
レンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例
としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩
もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これ
らの化合物は目的に応じ2種以上併用することもでき
る。
【0097】発色現像組成物は、アルカリ金属の炭酸
塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭
化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチア
ゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤
またはカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また
必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
[2,2,2]オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニール−
3−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、
アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキ
ルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような
各種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニ
トリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘ
キサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢
酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、
エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミンージ(o−ヒドロキシ
フェニル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0098】また反転処理に用いられる黒白現像組成物
には、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、
1−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリド
ン類またはN−メチル−p−アミノフェノールなどのア
ミノフェノール類などの公知の黒白現像主薬を単独であ
るいは組み合わせて用いることができる。
【0099】これらの発色現像組成物及び黒白現像組成
物のpHは9〜12であることが一般的である。またこ
れらの現像組成物の補充量は、処理するカラー写真感光
材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル当たり
1リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を
低減させておくことなどにより500ミリリットル、更
には100ミリリットル以下にすることもできる。
【0100】発色現像後は通常漂白処理される。漂白処
理は定着処理と同時に行なわれてもよいし(漂白定着処
理)、個別に行なわれてもよい。更に処理の迅速化を図
るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法でもよ
い。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理すること、漂
白定着処理の前に定着処理すること、又は漂白定着処理
後漂白処理することも目的に応じ任意に実施できる。漂
白剤としては、例えば鉄(III) などの多価金属の化合
物、過酸類、等が用いられる。代表的漂白剤としては;
鉄(III) の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸などのア
ミノポリカルボン酸類の錯塩;過硫酸塩、過酸化水素な
どを用いることができる。さらにアミノポリカルボン酸
鉄(III) 錯塩は漂白組成物においても、漂白定着組成物
においても特に有効である。これらのアミノポリカルボ
ン酸鉄(III) 錯塩を用いた漂白組成物又は漂白定着組成
物のpHは通常5.5〜8であるが、処理の迅速用また
は高塩化銀感光材料用にはpH4.5〜6.5で処理す
ることもできる。
【0101】漂白組成物、漂白定着組成物及びそれらの
前浴には、必要に応じて漂白促進剤を使用することがで
きる。有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載
されている:米国特許第3,893,858号、西欧特
許第1,290,812号、特開昭53−95630
号、リサーチ・ディスクロージャーNo.17,129
号(1978年7月)などに記載のメルカプト基または
ジスルフィド結合を有する化合物;特開昭50−140
129号に記載のチアゾリジン誘導体;米国特許第3,
706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58
−16235号に記載の沃化物塩;西独特許第2,74
8,430号に記載のポリオキシエチレン化合物;特公
昭45−8836号記載のポリアミン化合物;臭化物イ
オン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジス
ルフイド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好
ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独特
許第1,290,812号、特開昭53−95630号
に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,55
2,834号に記載の化合物も好ましい。撮影用のカラ
ー感光材料を漂白もしくは漂白定着するときにこれらの
漂白促進剤は特に有効である。
【0102】定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化合
塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般
的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用
できる。漂白定着組成物の保恒剤としては、亜硫酸塩重
亜硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0103】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、脱銀
処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一般的であ
る。前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量
を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間
の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が
感光材料に付着する等の問題が生じる。このような問題
の解決策として、特開昭6号に記載のカルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンを低減させる方法を特に有効に
用いることができる。また、特開昭57−8542号に
記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、
その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防微剤の
化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防微技
術」、日本防菌防微学会編「防菌防微剤事典」に記載の
殺菌剤を用いることもできる。
【0104】感光材料の処理における水洗水のpHは、
4−9であり、好ましくは5−8である。水洗水温、水
洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、好ましくは30−45℃で30秒−5分の範囲が選
択される。更に、上記水洗に代り、直接安定組成物によ
って処理することもできる。このような安定化処理にお
いては、特開昭57−8543号、同58−1483
4、同60−220345号に記載の公知の方法はすべ
て用いることができる。
【0105】又、前記水洗処理に続いて、更に安定化処
理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光材
料の最終浴として使用される、ホルマリンもしくはその
代替化合物と界面活性剤を含有する安定浴を挙げること
ができる。この安定浴にも各種キレート剤や防微剤を加
えることもできる。
【0106】本発明に用いられる各種処理組成物は10
℃〜50℃において使用される。通常は33℃〜38℃
の温度が標準的であるが、より高温にして処理を促進し
処理時間を短縮したり、逆により低温にして画質の向上
や処理組成物の安定性の改良を達成することができる。
【0107】本発明に用いられる発色現像組成物、漂白
定着組成物、漂白組成物、定着組成物、安定組成物など
の処理組成物の代表的な例は、「写真工業別冊、最新写
真処方便覧」笹井明著(写真工業出版社、昭和58年7
月20日発行)に記載されている。
【0108】本発明に用いられる代表的な具体的な処理
剤としては、次のものを挙げることができる。
【0109】カラーネガフィルム用発色現像組成物、漂
白組成物、定着組成物、安定組成物としては、特開平4
−359249号公報に記載されたもの、特に実施例1
に記載された発色現像補充組成物、漂白補充組成物、定
着補充組成物、安定組成物No.18を各々用いること
ができる。これらは、そのまま容器に収納してもよい
し、濃縮して収納してもよい。例えば上記安定組成物N
o.18は100倍に濃縮してもよい。
【0110】カラーペーパー用発色現像組成物、漂白定
着組成物としては、特開平4−195037号公報に記
載されたもの、特に実施例、中でも実施例2に記載され
たカラー現像補充組成物、漂白定着補充組成物を各々に
用いることができる。
【0111】直接ポジカラー感光材料用発色現像組成
物、漂白定着組成物、水洗水としては、特開平1−93
739号公報に記載された発色現像補充組成物(実施例
のもの、特に実施例2に記載の発色現像補充組成物)、
特開平2−50157号公報に記載された発色現像補充
組成物(実施例のもの、特に実施例4の発色現像補充組
成物なかでもCD−20)、特開平2−91642号公
報に記載された発色現像補充組成物(実施例のもの、特
に実施例1の発色現像補充組成物中でもNo.6)、特
開平3−13941号公報に記載された漂白定着組成物
(実施例のもの、特に実施例1の漂白定着組成物)、特
開平3−13941号公報に記載された水洗水、特に実
施例1に記載のもの、を各々に用いることができる。こ
れらの処理組成物はそのまま容器に収納してもよいし、
濃縮して収納してもよい。
【0112】上記の処理組成物は、種々の感光材料の現
像処理に用いられる。カラーネガフィルム、カラー反転
フィルムなどの撮影用カラー感光材料、カラーペーパ
ー、カラー反転ペーパー、直接ポジカラー感光などのプ
リント用カラー感光材料、を挙げることができる。その
他、Xレイフィルムなどの医療用感光材料、印刷用感光
材料などのグラフィックアーツ用感光材料、マイクロフ
ィルムなどを挙げることができる。
【0113】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、キャップ
が取付けられたままの状態で、容器をタンクの注入口に
セットしても、容器内の写真処理剤を流出させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る写真処理剤の補充機構を示す
概略ブロック図である。
【図2】第1実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す断面図である。
【図3】第1実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す底面図である。
【図4】第1実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す底面図である。
【図5】第2実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す斜視図である。
【図6】第2実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す分解斜視図である。
【図7】第2実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す底面図である。
【図8】第2実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す底面図である。
【図9】第3実施例に係る写真処理剤の補充機構の要部
を示す斜視図である。
【図10】第3実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底断面図である。
【図11】第3実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底断面図である。
【図12】第4実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す断面図である。
【図13】第4実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す断面図である。
【図14】第4実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底断面図である。
【図15】第4実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底断面図である。
【図16】第5実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す分解斜視図である。
【図17】第5実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底面図である。
【図18】第5実施例に係る写真処理剤の補充機構の要
部を示す底面図である。
【符号の説明】
38 外キャップ 42 筒体 44 注ぎ口 46 円筒体 52 開口部 54 掛止板 56 ストッパー(保持手段) 58 操作レバー 60 内キャップ 62 外キャップ 68 注ぎ口 70 長孔 72 ピン 74 開口部 78 操作レバー(押し部材) 80 外キャップ 82 内キャップ 84 開口部 86 注ぎ口 88 掛止板 98 内キャップ 102 外キャップ 104 貫通孔 106 開口部 110 孔 114 操作レバー(挿入部材) 132 ガイド突起(突起) 134 螺旋溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の吐出口に取付けられタンクの注入
    口に係合可能な外キャップと、前記外キャップに形成さ
    れた注ぎ口と、前記外キャップの内側へ回転可能に嵌合
    され前記注ぎ口を遮蔽する内キャップと、前記タンクの
    注入口に保持される前記内キャップに形成され所定の回
    転位置で前記注ぎ口と連通して前記容器内の写真処理剤
    を流出させる開口部と、を有することを特徴とする写真
    処理剤用容器。
  2. 【請求項2】 容器の吐出口に取付けられタンクの注入
    口に係合可能な外キャップと、前記外キャップに形成さ
    れた注ぎ口と、前記外キャップの内側へ回転可能に嵌合
    され前記注ぎ口を遮蔽する内キャップと、前記内キャッ
    プに形成され所定の回転位置で前記注ぎ口と連通し前記
    容器内の写真処理剤を流出させる開口部と、前記タンク
    の注入口に設けられ前記内キャップを保持する保持手段
    と、を有することを特徴とする写真処理剤の補充機構。
  3. 【請求項3】 前記外キャップが前記吐出口内へ入り込
    む筒体を備え、前記注ぎ口が前記筒体の側面に形成さ
    れ、前記内キャップが前記筒体内へ回転可能に嵌合し上
    部が開口した円筒体とされ、前記開口部が前記円筒体の
    側面に形成され、前記円筒体の側面から掛止板が張出さ
    れ、前記保持手段が、前記掛止板を保持する保持部材で
    構成されたことを特徴とする請求項2に記載の写真処理
    剤の補充機構。
  4. 【請求項4】 前記注ぎ口が前記外キャップの頂面に形
    成され、前記開口部が前記内キャップの頂面に形成さ
    れ、前記外キャップの頂面に長孔が形成され、前記内キ
    ャップの頂面から突設されたピンが前記長孔に沿って移
    動可能に突出し、前記保持手段が、前記ピンと当接する
    押し部材で構成されたことを特徴とする請求項2に記載
    の写真処理剤の補充機構。
  5. 【請求項5】 タンクの注入口に係合可能で容器の吐出
    口を密封する内キャップと、前記内キャップに形成され
    前記吐出口と連通する開口部と、前記内キャップに回転
    可能に嵌合し前記開口部を遮蔽する外キャップと、前記
    外キャップに形成され所定の回転位置で前記開口部と連
    通し前記容器内の写真処理剤を流出させる注ぎ口と、前
    記タンクの注入口に設けられ前記外キャップを保持する
    保持手段と、を有することを特徴とする写真処理剤の補
    充機構。
  6. 【請求項6】 前記開口部が前記内キャップの側面に形
    成され、前記注ぎ口が前記外キャップの側面に形成さ
    れ、前記外キャップの側面から係止片が突設され、前記
    保持手段が、前記係止片を係止する係止部材で構成され
    たことを特徴とする請求項5に記載の写真処理剤の補充
    機構。
  7. 【請求項7】 前記開口部が前記内キャップの頂面に形
    成され、前記注ぎ口が、前記外キャップの側面を半径方
    向へ貫通する貫通孔と、この貫通孔の底壁に穿設された
    孔とで構成され、前記保持手段が、前記貫通孔内へ挿入
    可能な挿入部材で構成されたことを特徴とする請求項5
    に記載の写真処理剤の補充機構。
  8. 【請求項8】 前記開口部が前記内キャップの頂面に形
    成され、前記注ぎ口が前記外キャップの頂面に形成さ
    れ、前記外キャップの側面から突起が突設され、前記保
    持手段が、前記タンクの注入口の内周壁に形成され前記
    突起をガイドし前記外キャップの直線移動を旋回移動に
    変換する螺旋溝で構成されたことを特徴とする請求項5
    に記載の写真処理剤の補充機構。
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