JPH1111532A - 写真処理剤用容器および写真処理剤の保存方法 - Google Patents

写真処理剤用容器および写真処理剤の保存方法

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JPH1111532A
JPH1111532A JP12124197A JP12124197A JPH1111532A JP H1111532 A JPH1111532 A JP H1111532A JP 12124197 A JP12124197 A JP 12124197A JP 12124197 A JP12124197 A JP 12124197A JP H1111532 A JPH1111532 A JP H1111532A
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JP
Japan
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container
photographic processing
processing agent
polyethylene naphthalate
agent
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Pending
Application number
JP12124197A
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English (en)
Inventor
Kimiyoshi Uchiyama
仁由 内山
Satoru Hori
堀  哲
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真処理剤の性能を損なうことなく、長期間
にわたって保存することができ、かつ肉厚を薄くして廃
棄処分が容易な写真処理剤用容器およびこの写真処理剤
用容器を用いて写真処理剤の保存する方法を提供する。 【解決手段】 写真処理剤用容器は、ポリエチレンナフ
タレート又はポリアクリロニトリルを含む材料で形成さ
れており、特にポリエチレンナフタレートとポリエチレ
ンテレフタレートとのブレンド材料で形成された写真処
理剤用容器が望ましい。この写真処理剤用容器は、耐ア
ルカリ性が高く、酸素バリヤー性が高いので、写真処理
剤用容器の肉厚を0.1〜0.4mm程度と薄くしても
写真処理剤の保存効果が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真処理剤用容器お
よび写真処理剤の保存方法に係り、特に写真処理剤に対
する耐薬品性、酸素バリヤー性等が高く、したがって写
真処理剤の性能を損なうことなく長期的に保存すること
ができる写真処理剤用容器と、この容器を用いて写真処
理剤を安定して保存する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置等の感光材料処理装置の処
理液用容器としては、従来、高密度ポリエチレン(HD
PE),ポリ塩化ビニル樹脂(PVC),ポリエチレン
テレフタート(PET)等の1層材料や、ナイロン/ポ
リエチレン(NY/PE)の様な多層材料を用いたブロ
ー成形或いは射出ブロー成形による剛性のある液体用容
器が使用されている。これは、容器の自立性や工場にお
ける液充填適性あるいは処理槽への注液適性を重視して
ユーザーが使い易いようにし、更には輸出危険物輸送規
制(un規制,即ち−18°Cにおける落下強度を考慮
した法規制)や劇毒物輸送規制にも対処できる強度を確
保できるようにしたものである。
【0003】上記従来の剛性のある液体用容器にあって
は、剛性故に内容物を排出して空になった後においても
容器の形状を維持しており、これがため、ユーザーが使
用後廃却する際に潰しにくく、比較的嵩を採るという不
具合があった。
【0004】そこで、写真処理剤を使用済み後に容器を
廃却する際の容易さからフレキシブル容器が多く使用さ
れており、このフレキシブル容器においては、写真処理
剤を長期間安定して保存するために酸素バリアー性のよ
い樹脂との複合材が多く使用されているが、再利用の点
で難点がある。一方、また、ボトル容器は、写真処理剤
を比較的長期間保存できる利点はあるが、容器の再生使
用や廃棄処分に際しては、保存スペースや輸送スペース
を多く必要とする点で難点がある。
【0005】そのため、過酷な条件でも写真処理剤の性
能を損なうことなく写真処理剤を保存でき、かつ廃棄性
に優れた容器として、ポリエチレンテレフタレートで形
成された容器をハロゲン化銀写真感光材料用処理液の保
存方法に用いることが提案されている。(特開平9−2
2095号公報)
【0006】しかしながら、ポリエチレンテレフタレー
トで形成された容器は、耐アルカリ性が充分でなく、写
真処理剤の種類によっては、容器に保存された写真処理
剤が長期的には劣化して容器の割れが発生する問題があ
る。また、フレキシブル容器の場合、廃棄処分の点から
容器の肉厚を薄くすることが望ましいが、容器の肉厚を
薄くすると、それだけ耐アルカリ性およびに酸素バリア
ー性に起因する写真処理剤の劣化が進行しやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、写真
処理剤の種類にかかわらず、容器に保存された写真処理
剤の性能を損なうことなく、長期間にわたって写真処理
剤を安定して保存することができ、かつ肉厚を薄くして
廃棄処分が容易な写真処理剤用容器およびこの写真処理
剤用容器を用いて写真処理剤を安定して保存する方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の写真処
理剤用容器は、ポリエチレンナフタレート又はポリアク
リロニトリルを含む材料が形成されていることを特徴と
する。また、請求項2に記載の写真処理剤用容器は、ポ
リエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレート
とのブレンド材料で形成されていることを特徴とする。
さらに請求項3に記載の写真処理剤用容器は、上記の容
器の平均肉厚が.01〜0.4mmであることを特徴と
する。次に請求項4に記載の写真処理剤の保存方法は、
上記の容器を用いて写真処理剤を保存することを特徴と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の写真処理剤用容器は、ポ
リエチレンナフタレート又はポリアクリロニトリルを含
む材料で形成されている。したがって、本発明の写真処
理剤用容器は、ポリエチレンナフタレート又はポリアク
リロニトリルのそれぞれ単独の材料で形成されていても
よく、また、ポリエチレンナフタレートと他の樹脂との
ブレンド材料で形成されていてもよく、また、ポリアク
リロニトリルと他の樹脂とのブレンド材料で形成されて
いてもよい。
【0010】写真処理剤用容器が、ポリエチレンナフタ
レートで形成されている場合、特に写真処理剤用容器の
耐薬品性(特に耐アルカリ性)が高く、酸素バリヤー性
も比較的高いので、容器の肉厚を薄くしても写真処理剤
の性能を損なうことなく、写真処理剤用容器を長期間安
定して保存することができる。また、写真処理剤用容器
が、ポリアクリロニトリルを含む材料で形成されている
場合、酸素バリヤー性が高く、耐薬品性(特に耐アルカ
リ性)も比較的高く、写真処理剤の保存性がよい。した
がって、特に酸素バリヤー性が要求される用途、例え
ば、写真処理剤の中でも、現像液等のように高い酸素バ
リアー性を要する液体用として形成される場合はポリア
クリロニトリルを含む材料が適している。ただし、ポリ
アクリロニトリルは薄肉成形に難があり、他の樹脂との
ブレンド材料で容器を成形するよりも単独で成形するこ
とが好ましい。
【0011】次にポリエチレンナフタレートと他の樹脂
とのブレンド材料で形成されている場合、該他の樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂が挙げら
れ、容器に要求される特性に応じて任意の樹脂を選定す
ることができる。これらの樹脂の中で、特にポリエチレ
ンテレフタレートは耐薬品性が比較的高いのでポリエチ
レンナフタレートとポリエチレンテレフタレートをブレ
ンドした材料で形成される容器には、耐薬品性(特に耐
アルカリ性)が高く、写真処理剤の保存性が高く、容器
の肉厚を薄くすることができる。
【0012】ポリエチレンナフタレートとポリエチレン
テレフタレートをブレンドした材料で形成される容器の
場合、ポリエチレンナフタレート/ポリエチレンテレフ
タレートの混合比は、重量比で1:20〜9:1が望ま
しく、より望ましくは、1:9〜1:3である。ポリエ
チレンナフタレート/ポリエチレンテレフタレートの混
合比が上記範囲の場合には、容器の耐アルカリ性/コス
トの両面で好ましく、かつ、成形性が良好である。ポリ
エチレンナフタレート/ポリエチレンテレフタレートの
混合比において、ポリエチレンナフタレート含有率が少
ないほど、コスト面で有利であり、また、容器のリサイ
クル性が向上する。
【0013】本発明の写真処理剤用容器は、自立性タイ
プの容器やフイルムを用いるフレキシブルタイプの容器
等に使用可能であり、容器の平均肉厚は0.05〜0.
60mm、好ましくは0.10〜0.40mm、より好
ましくは0.20〜0.35である。ここで、平均肉厚
とは、容器口および頸部を除いた容器の胴部の肉厚の平
均を意味する。自立性タイプの容器の場合、容器の平均
肉厚は、自立性の点からは0.2〜0.5mmが望まし
く、フレキシブルタイプの容器の場合、フイルムの厚み
を0.1〜0.4mm、あるい数μm程度とすることが
でき、このような薄肉の場合でも、耐薬品性、酸素バリ
ヤー性の点から写真処理剤の保存性が高い。
【0014】また、本発明の写真処理剤用容器におい
て、ポリエチレンナフタレート単独又はポリアクリロニ
トリル単独、或いはポリエチレンナフタレートとポリエ
チレンテレフタレートとのブレンド材料からなるフイル
ムを成形し、このフイルムを他の樹脂からなるフイルム
には貼り合わせた複合フイルムを使用することもでき
る。
【0015】さらに、写真処理剤用容器を廃棄処分する
場合には、廃棄物の嵩、重量等の点から、フレキシブル
タイプの容器が好ましく、写真処理剤用容器をリサイク
ルする点から、容器の材質を単独組成のものとすること
が望ましい。また、容器に装着されるキャップは、リサ
イクルの点からは、容器本体と同材質ものが望ましい。
【0016】なお、本発明の写真処理剤用容器に充填さ
れる写真処理剤としては、公知のものを用いることがで
きる。例えば、発色現像液,黒白現像液,漂白液,定着
液,漂白定着液,調整液,安定液などを挙げることがで
きる。
【0017】本発明が適用される発色現像液は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニ
レンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例
としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩,塩酸塩
若しくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これ
らの化合物は目的に応じ2種以上併用することもでき
る。
【0018】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩,ホ
ウ酸塩若しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類若しくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また、必
要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3
−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各
種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニ
ル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0019】また、反転処理に用いられる黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノ−ルなどのアミ
ノフェノ−ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるい
は組み合わせて用いることができる。
【0020】漂白剤としては、例えば鉄(III)などの多
価金属の化合物、過酸類、等が用いられる。代表的漂白
剤としては鉄(III)の有機錯塩、例えばエチレンジアミ
ン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサ
ンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3ージア
ミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、などのアミノポリカルボン酸類の錯塩,過硫酸塩な
どを用いることができる。さらにアミノポリカルボン酸
鉄(III)錯塩は、漂白液においても、漂白定着液におい
ても特に有用である。
【0021】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一
般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使
用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩,重
亜硫酸塩,スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0022】本発明が適用される発色現像液、漂白定着
液などの処理液の代表的な例は、「写真工業別冊、最新
写真処方便覧」笹井 明著(写真工業出版社、昭和58
年7月20日発行)に記載されている。
【0023】本発明が適用される代表的な具体的な処理
剤としては、次のものを挙げることができる。
【0024】カラーネガフィルム用発色現像液、漂白
液、定着液、安定液としては、特開平4−359,24
9号公報に記載されたもの、特に実施例1に記載された
発色現像補充液、漂白補充液、定着補充液、安定液N
o.18を各々用いることができる。これらは、そのま
ま容器に収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
例えば、上記安定液No.18は100倍に濃縮しても
よい。
【0025】カラーペーパー用発色現像液、漂白定着液
としては、特開平4−195,037号公報に記載され
たもの、特に実施例、中でも実施例2に記載されたカラ
ー現像補充液、漂白定着補充液を各々用いることができ
る。
【0026】直接ポジカラー感光材料用発色現像液、漂
白定着液、水洗水としては、特開平1−93,739号
公報に記載された発色現像補充液(実施例のもの、特に
実施例2に記載の発色現像補充液)、特開平2−50,
157号公報に記載された発色現像補充液(実施例のも
の、特に実施例4の発色現像補充液、中でもCD−2
0)、特開平2−91,642号公報に記載された発色
現像補充液(実施例のもの、特に実施例1の発色現像補
充液、中でもNo.6)、特開平3−13,941号公
報に記載された漂白定着液(実施例のもの、特に実施例
1の漂白定着液)、特開平3−13,941号公報に記
載された水洗水、特に実施例1に記載のもの、を各々用
いることができる。これらの処理液は、そのまま容器に
収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例をさらに詳細に説明す
る。実施例1 ポリエチレンナフタレート(PEN)とポリエチレンテ
レフタレート(PET)とのブレンド材料を用いてボト
ル形状の写真処理剤用容器(包材)を成形した。この容
器の容量は500mlであり、平均肉厚は、重量40g
の場合、0.53mmであり、重量26gの場合、0.
30mmであった。この写真処理剤用容器に対して、下
記の組成からなるカラーペーパー用現像液を充填し、5
0℃、8週間経時(室温経時2年相当)後の包材割れ
と、SS残存率を測定した。
【0028】カラーペーパー用現像液 母液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5ml ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ) −2−メチル−アニリン硫酸塩 4.5 水を加えて1.0リットルとした。 pH 10.05
【0029】評価方法 包材の劣化に伴う割れの状態を目視で評価した。 ○・・・・割れ無し ×・・・・割れ有り SS残存率は現像液中のSS(亜硫酸ナトリウム)の残
存率を示し、包材の酸素バリヤー性が高い程、SS残存
量が多くなる。SS残存率60%以上が写真性許容限界
と考えられる。試験結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から、PET単独の容器では、重量4
0g(すなわち、平均肉厚が0.53mm)の場合、包
材の割れがないが、SS残存率55%と低くなってお
り、重量26g(すなわち、平均肉厚が0.30mm)
場合、包材の割れが発生しSS残存率は0%となってお
り、包材が経時中に割れて現像剤が酸化劣化しているこ
とを示してる。一方、PETに対しPENを混合する
と、包材の割れがなく、かつPETに対するPENの混
合割合が多くなると、SS残存率が次第に多くなり、写
真処理剤の劣化が少なく、保存性に優れていることを示
している。
【0032】次にPET単独の容器とPAN(ポリアク
リロニトリル)単独の容器の性能を比較した。試験結果
を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】表1から、PET単独の容器では、重量4
0g(すなわち平均肉厚0.53mm)では、SS残存
率が55%と低いのに対し、PAN単独の容器では、重
量36g(すなわち、平均肉厚0.61mm)の場合で
も包材の割れがなく、SS残存率は75%と高く、写真
処理剤の性能が長期間にわたり保持できることを示して
いる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、写真処理
剤の種類にかかわらず、容器に保存された写真処理剤の
性能を損なうことなく、長期間にわたって写真処理剤を
安定して保存することができ、かつ肉厚を薄くできるた
め廃棄処分が容易である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンナフタレート又はポリアク
    リロニトリルを含む材料で形成されていることを特徴と
    する写真処理剤用容器。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンナフタレートとポリエチレ
    ンテレフタレートとのブレンド材料で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の写真処理剤用容器。
  3. 【請求項3】 前記容器の平均肉厚が.01〜0.4m
    mである請求項1又は請求項2に記載の写真処理剤用容
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の写真処理剤用容器で写真処理剤を保存することを特徴
    とする写真処理剤の保存方法。
JP12124197A 1997-04-25 1997-05-12 写真処理剤用容器および写真処理剤の保存方法 Pending JPH1111532A (ja)

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